JP2005032377A - 記録再生装置及び記録再生装置の管理方法 - Google Patents

記録再生装置及び記録再生装置の管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、記録再生装置及び記録再生装置の管理方法に関し、例えばカーオーディオ装置に適用して、カーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができるようにする。
【解決手段】 本発明は、時間経過による不良セクタの増大によりハードディスク装置の故障直前の状況を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録再生装置及び記録再生装置の管理方法に関し、例えばカーオーディオ装置に適用することができる。本発明は、時間経過による不良セクタの増大によりハードディスク装置の故障直前の状況を検出することにより、カーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができるようにする。
従来、コンピュータ等の情報処理分野においては、複数台のハードディスク装置によりRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks )を構成して冗長度を増大させ、1台のハードディスク装置が故障した場合でも、他のハードディスク装置によりこの故障したハードディスク装置に割り当てたデータを補い得るようになされている。これによりこのようなRAIDに係る記録再生装置では、故障したハードディスク装置を交換した場合、他のハードディスク装置に記録されたデータによりこの交換したハードディスク装置のデータを修復するようになされている。
このような高い信頼性が求められるシステムにおいては、例えば特開平10−199118号公報等に、不良セクタの数によりハードディスク装置の故障を予測する方法が提案されるようになされている。
これに対して近年、カーオーディオ装置等にもハードディスク装置を使用するものが提案されるようになされている。このようなカーオーディオ装置等においては、コンピュータ等の情報処理分野程の高い信頼性が求められないことにより、RAIDによるシステムについては、一般に採用されないようになされている。
しかしながらカーオーディオ装置に係るハードディスク装置においても、故障を避け得ず、この場合、折角、ハードディスク装置に記録した貴重なデータが失われるようになる。これによりカーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することが求められる。
特開平10−199118号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、カーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる記録再生装置及び記録再生装置の管理方法を提案しようとするものである。
係る課題を解決するため請求項1の発明においては、制御手段によるハードディスク装置の制御によりハードディスク装置に所望のデータを記録再生する記録再生装置に適用して、制御手段は、ハードディスク装置における不良セクタを監視し、時間経過による不良セクタの増大により、ハードディスク装置が故障直前の状況にあると判定する。
また請求項6の発明においては、ハードディスク装置に所望のデータを記録再生する記録再生装置の管理方法に適用して、ハードディスク装置における不良セクタを監視し、時間経過による不良セクタの増大により、ハードディスク装置が故障直前の状況にあると判定する。
請求項1の構成において、ハードディスク装置は、故障直前で不良セクタが急激に増大する。従って請求項1の構成により、制御手段によるハードディスク装置の制御によりハードディスク装置に所望のデータを記録再生する記録再生装置に適用して、制御手段は、ハードディスク装置における不良セクタを監視し、時間経過による不良セクタの増大により、ハードディスク装置が故障直前の状況にあると判定すれば、ハードディスク装置の故障直前の状況を検出してデータの退避等の対応策を講じることができ、これによりカーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる。
これにより請求項6の構成によれば、カーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる記録再生装置の管理方法を提供することができる。
本発明によれば、カーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図2は、本発明の実施例1に係るカーオーディオ装置を示すブロック図である。このカーオーディオ装置1において、光ディスク装置2は、システム制御部3の制御により、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disc)等の光ディスクを再生し、再生結果であるビデオデータ、オーディオデータをバスBUSに出力する。ディジタルアナログ変換回路4は、このバスBUSに出力されるオーディオデータをディジタルアナログ変換処理してオーディオ信号を出力し、増幅回路5は、このディジタルアナログ変換回路4から出力されるオーディオ信号によりスピーカ6を駆動する。表示制御部7は、バスBUSに出力されるビデオデータにより液晶表示装置等による表示部8を駆動し、これによりこのビデオデータによる映像を表示する。これらによりこのカーオーディオ装置1では、光ディスク装置2で再生された音楽コンテンツ、映像コンテンツを楽しむことができるようになされている。
エンコード制御部9は、システム制御部3の制御により動作を切り換え、バスBUSに出力されるビデオデータ及びオーディオデータをデータ圧縮してバスBUSに出力するのに対し、デコード制御部10、同様のシステム制御部3の制御により動作を切り換え、バスBUSに出力されるデータ圧縮されてなるビデオデータ、オーディオデータをデータ伸長してバスBUSに出力する。これによりこのカーオーディオ装置1では、ビデオデータ及びオーディオデータを必要に応じてデータ圧縮、データ伸長できるようになされている。
インターフェース(I/F)13は、システム制御部3の制御により動作し、バスBUSに出力される各種のデータをメモリカード14に記録し、またこれとは逆に、メモリカード14に記録された各種のデータを読み出してバスBUSに出力する。これによりこのカーオーディオ装置1では、メモリカード14に記録した各種コンテンツを楽しむことができるようになされ、さらにはバスBUSに出力される各種のデータをメモリカード14に記録して保存できるようになされている。
ハードディスク装置(HDD)15は、ハードディスク制御部(HDD制御部)16の制御によりハードディスクにハードディスク制御部16の出力データを記録し、またハードディスクに記録されたデータを再生してハードディスク制御部16に出力する。ハードディスク制御部16は、システム制御部3の制御によりハードディスク装置15の動作を制御し、バスBUSに出力される各種のデータをハードディスク装置15に記録し、またハードディスク装置15で再生されたデータをバスBUSに出力する。これによりこのカーオーディオ装置1では、光ディスク装置で再生されたビデオデータ及びオーディオデータ、メモリカード14から出力される各種のデータをハードディスク装置15に記録し、またこのハードディスク装置15に記録したビデオデータ及びオーディオデータに係るコンテンツをユーザーに提供できるようになされている。このカーオーディオ装置1では、このようにしてハードディスク装置15、メモリカード14に記録再生するビデオデータ及びオーディオデータについては、エンコード制御部9、デコード制御部10によりデータ圧縮、データ伸長するようになされている。
ハードディスク制御部16は、このようなビデオデータ及びオーディオデータのハードディスク装置15への記録において、いわゆるリードアフタライトにより正しくデータ再生できることが確認されるまで、一定の制限回数の範囲で、記録を繰り返すようにハードディスク装置15にデータの記録を指示し、この一定の制限回数の範囲で記録を繰り返しても正しくデータ再生できない場合、代替処理を指示する。これによりハードディスク制御部16は、確実にデータを記録再生できるようになされている。
また再生においては、記録時に設定した誤り検出符号により再生したデータのビットエラーを確認するように、またこのビットエラーの確認により、正しくデータ再生できるまでデータ再生を繰り返すよう、一定の制限回数の範囲で、ハードディスク装置15にデータの再生を指示する。またこの制限回数の範囲で再生を繰り返しても、正しくデータ再生できない場合、このデータ再生に係る領域を代替処理するよう、ハードディスク装置15に指示する。
ハードディスク制御部16は、このような代替処理を実行した場合には、その旨、システム制御部3に通知し、これにより不良セクタの発生を通知する。
システム制御部3は、このカーオーディオ装置1全体の動作を制御するコンピュータであり、図示しないメモリに記録したプログラムの実行により、ユーザーの操作等に応動して各部の動作を制御する。この制御において、ユーザーにより光ディスク装置2によるコンテンツの再生が指示されると、光ディスク装置2に光ディスクの再生を指示し、またその結果バスBUSに出力されるオーディオデータ及びビデオデータの処理をディジタルアナログ変換回路4、表示制御部7に指示する。またメモリカード14に記録されたコンテンツの再生をユーザーが指示した場合、インターフェース13を介してメモリカード14をアクセスすることにより、メモリカード14に記録されたオーディオデータ及びビデオデータをバスBUSに出力し、またこのバスBUSに出力されるオーディオデータ及びビデオデータの処理をデコード制御部10、ディジタルアナログ変換回路4、表示制御部7に指示する。また光ディスク装置2で再生したオーディオデータ、ビデオデータのメモリカード14への記録が指示されると、バスBUSに出力されるオーディオデータ、ビデオデータのデータ圧縮をエンコード制御部9に指示し、またその結果エンコード制御部9から出力されるデータ圧縮されてなるデータの記録をインターフェース13に指示する。
また光ディスク装置2に記録されたデータのハードディスク装置15への記録が指示されると、光ディスク装置2に再生を指示すると共に、バスBUSに出力されるオーディオデータ、ビデオデータのデータ圧縮をエンコード制御部9に指示し、またその結果エンコード制御部9から出力されるデータ圧縮されてなるデータの記録をハードディスク制御部16に指示する。またメモリカード14に記録されたデータのハードディスク装置への記録が指示されると、インターフェース13にメモリカード14の再生を指示し、またその結果バスBUSに出力されるデータの記録をハードディスク制御部16に指示する。これに対してユーザーによりハードディスク装置15に記録されたデータの再生が指示されると、ハードディスク制御部16にハードディスク装置15の再生を指示し、その結果バスBUSに出力されるオーディオデータ及びビデオデータの処理をデコード制御部10等に指示する。
システム制御部3は、このような各部の制御において、データ長を設定したコマンドの繰り返しにより、一連のビデオデータ及びオーディオデータの記録再生をハードディスク制御部16に指示し、このコマンド毎に図3に示す処理手順を実行することにより、ハードディスク制御部16からの応答により代替処理によるセクタ数を記録する。すなわちシステム制御部3は、記録、再生のコマンドを発行すると、ステップSP1からステップSP2に移り、ハードディスク制御部16から代替処理の通知が得られたか否か判断することにより、データの記録、再生に供したクラスタに不良セクタが存在するか否か判断する。ここで否定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP2からステップSP3に移ってこの処理手順を終了する。
これに対してステップSP2で否定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP2からステップSP4に移り、内蔵のタイマより現在日時を取得してメモリに記録し、これにより不良セクタの発生日時を記録する。また続くステップSP5において、それまでメモリに記録してなる不良セクタの合計数を更新し、ステップSP4で記録した現在日時と対応付けてこの更新したセクタ数をメモリに記録する。これによりシステム制御部3は、ハードディスク装置15の不良セクタに係る経時変化を記録するようになされている。
システム制御部3は、続いてステップSP6に移り、ハードディスク制御部16へのコマンドが読み出しのコマンドか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP6からステップSP3に移ってこの処理手順を終了する。これに対してステップSP6で肯定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP6からステップSP7に移り、不良セクタが発生した再生に係るファイル名と、不良セクタ数をメモリに記録し、ステップSP3に移る。システム制御部3は、このようにしてメモリに記録したファイル名、不良セクタ数を、ユーザーの指示によりユーザーに通知することにより、又はユーザーの設定により所定のタイミングでユーザーに通知することにより、このファイルの損傷の程度をユーザーに通知し、ユーザーによるファイル修復に役立てるようになされている。
しかしてこの図3に示す処理の実行によりシステム制御部3は、記録再生に供するハードディスク装置15の領域に関して、記録再生する毎に、不良セクタ数の遷移を監視するようになされている。なおこのような記録、再生時における不良セクタの監視において、記録再生に供するファイル長が短い場合、当然、不良セクタの個数も少なくなることにより、システム制御部3は、不良セクタの検出がハードディスク制御部16から通知されると、この通知に対応するコマンドに係るファイルのファイル長により通知に係る不良セクタ数を割り算した後、ステップSP5で不良セクタ数を更新するようになされ、またこのようにして更新した不良セクタ数を発生日時と共にメモリに記録するようになされている。これによりシステム制御部3は、ハードディスク制御部16からの不良セクタの通知を、一定データ量当たりの不良セクタ数に換算して記録するようになされている。
またシステム制御部3は、この図3の処理と同時並列的に、ハードディスク制御部16にコマンドを発行して処理の完了が通知されるまでの時間を監視し、1つのファイルの処理に係る複数回のコマンド発行において、正常な記録再生がハードディスク制御部16から通知された応答のうちで、コマンドを発行して応答が得られるまでの時間が長い順に、所定コマンド数分だけ、このコマンドを発行して応答が得られるまでの時間をメモリに記録する。これによりシステム制御部3は、ハードディスク装置15におけるアクセス速度の低下を監視するようになされている。
このようにして記録、再生の際にハードディスク装置15の状況を監視して、システム制御部3は、図1の処理手順を実行することにより、一定の時間間隔で、これらの監視結果を判定し、ハードディスク装置15の故障を予測する。
すなわちシステム制御部3は、ステップSP11からステップSP12に移り、図3の処理手順の実行によりメモリに記録した不良セクタを判定する。ここでこの不良セクタの判定においては、メモリに記録した不良セクタの発生日時と、その時点における不良セクタ数とから、時間経過による不良セクタの発生数を検出し、この時間経過による不良セクタの発生数が所定値以上か否か判断することにより実行される。これによりシステム制御部3では、時間経過による不良セクタ数の急激な増大を検出し、ハードディスク装置15が故障に至る直前の状態を検出するようになされている。具体的に、システム制御部3は、例えば半日に換算して不良セクタ数が10〔%〕程度増大すると、ハードディスク装置15が故障に至る直前と判定する。
システム制御部3は、このようにしてハードディスク装置15が故障に至る直前と判断した場合、ステップSP12からステップSP13に移り、ハードディスク装置15のメンテナンスが必要である旨、さらに重要なファイルをメモリカード14にバックアップする旨、ユーザーに通知する。またユーザーが事前に重要と設定したファイルについて、ハードディスク装置15から読み出してメモリカード14に退避させ、ステップSP14に移ってこの処理手順を終了する。
これに対してステップSP12で未だ故障直前の状況では無いと判断された場合、システム制御部3は、ステップSP12からステップSP15に移る。ここでシステム制御部3は、ハードディスク装置15におけるアクセス速度の低下が所定値以下か否か判断する。すなわち所定回数、リードアフタライトを繰り返しても正しくデータ再生できない場合に不良セクタと判断されることにより、不良セクタが増大する場合には、その前駆現象としてアクセス速度の低下が観察される。これによりシステム制御部3は、メモリに記録してなるコマンドを発行した後、ハードディスク制御部16から応答が得られるまでの時間の平均値を計算し、この平均値が所定時間以下か否か判断することにより、このステップSP15の処理を実行する。
このステップSP15において、否定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP15からステップSP13に移り、ハードディスク装置15のメンテナンスが必要である旨、さらに重要なファイルをメモリカード14にバックアップする旨、ユーザーに通知し、またユーザーが事前に重要と設定したファイルについて、ハードディスク装置15から読み出してメモリカード14に退避させ、ステップSP14に移ってこの処理手順を終了する。
これに対してステップSP15で肯定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP15からステップSP16に移り、所定時間だけ待機し、ステップSP12に戻る。これによりシステム制御部3は、一定の時間間隔で、時間経過による不良セクタの増加を監視し、ハードディスク装置15の故障を予測するようになされている。
(2)実施例の動作
以上の構成において、このカーオーディオ装置1では(図2)、光ディスク装置2で再生されたオーディオデータ及びビデオデータ、メモリカード14に記録されたオーディデータ及びビデオデータがそれぞれスピーカ6、表示部8からユーザーに提供され、これにより種々の音楽コンテンツ、映像コンテンツを試聴することができるようになされている。
またユーザーがこのようなオーディオデータ及びビデオデータのハードディスク装置15への記録を指示すると、光ディスク装置2から出力されるオーディオデータ及びビデオデータがデコード制御部10でデータ圧縮された後、ハードディスク制御部16を介してハードディスク装置15に出力されて記録される。またメモリカード14のデータがバスBUS、ハードディスク制御部16を介してハードディスク装置15に出力されて記録される。またハードディスク装置15に記録されたデータの再生が指示されると、ハードディスク制御部16によるハードディスク装置15の制御により、再生の指示に係るビデオデータ及びオーディオデータが順次ハードディスク装置15から再生されてバスBUSに出力され、このビデオデータ及びオーディオデータがデータ伸長されて表示部8、スピーカ6からユーザーに提供され、さらにはメモリカード14に記録される。
このようにしてハードディスク装置15に種々のデータを記録再生するにつき、このカーオーディオ装置1では、所定のデータ量単位で、処理に係るデータの記録、再生を指示するコマンドがシステム制御部3からハードディスク制御部16に出力され、これにより1つのファイルを記録する場合には、記録、再生を指示するコマンドの繰り返しにより音楽コンテンツ、映像コンテンツのファイルが記録、再生される。
ハードディスク装置15では、記録時、リードアフタライトにより記録したデータを正しく再生できるか否か判定され、このリードアフタライトにより記録したデータを正しく再生できるまでの間、繰り返し、データの記録が試みられる。また所定回数だけこのような試みを繰り返しても、正しくデータを再生できない場合には、対応するセクタが不良セクタに設定されて代替処理が実行される。ハードディスク装置15では、このような一連の処理がコマンド毎に繰り返されて、1つのコマンドに対する書き込みの処理を完了すると、その応答がシステム制御部3に通知される。
また再生時、記録時に付加した誤り訂正符号により正しくデータ再生できたか否か判定され、正しく再生できるまで、繰り返しデータの再生が試みられる。また所定回数だけこのような試みを繰り返しても、正しくデータを再生できない場合には、対応するセクタが不良セクタに設定されて代替処理が実行される。ハードディスク装置15では、このような一連の処理がコマンド毎に繰り返されて、1つのコマンドに対して読み出しの処理を完了すると、その応答がシステム制御部3に通知される。
カーオーディオ装置1では、このコマンドに対するハードディスク制御部16からの応答により、ハードディスク装置15のアクセス速度がシステム制御部3により監視されて監視結果がメモリに記録される。また不良セクタの発生がハードディスク制御部16からシステム制御部3に通知され、これによりシステム制御部3において、不良セクタが監視されて監視結果がメモリに記録される(図3)。
カーオーディオ装置1では、このような記録、再生時におけるハードディスク装置15からの通知による不良セクタの監視により、時間経過による不良セクタの増大が所定値以上となったか否か判定されることにより、ハードディスク装置15が故障直前の状況か否か判定される。またハードディスク装置15が故障直前の状況と判定されると、ハードディスク装置15に記録されたデータのうち、ユーザーが重要と設定したデータがメモリカード14に退避され、さらにはハードディスク装置15のメンテナンス指示がユーザーに通知される。
すなわちハードディスク装置15では、故障直前で、不良セクタが急激に増大する。これによりこの実施例のように、時間経過による不良セクタの増大により、故障直前の状況を確実に把握し得、この判定結果によりデータをバックアップすることにより、貴重なデータを保護することができる。またこのような判定の処理においては、単に、システム制御部3における処理プログラムの設定により実施し得、これによりカーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる。
カーオーディオ装置1では、このような故障直前の状況か否かの判定が、一定の時間経過毎に実施され、またハードディスク装置15の記録再生時におけるハードディスク制御部16からの通知に基づいてこの判定基準に係る不良セクタが監視されることにより、システム制御部3においては、ハードディスク装置15への記録、再生の処理結果を有効に利用してハードディスク装置15の故障直前の状況を検出することができ、その分、システム制御部3における処理を簡略化することができる。
また併せてアクセス時間によってもハードディスク装置15の故障直前の状況が検出され、これにより不良セクタの増大に係る前駆現象により故障直前の状況を検出して確実に貴重なデータを保護することができる。
(3)実施例の効果
本発明によれば、時間経過による不良セクタの増大によりハードディスク装置の故障直前の状況を検出することにより、カーオーディオ装置等に適用可能な簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる。
この実施例に係るカーオーディオ装置では、上述した実施例1に係るカーオーディオ装置1の記録、再生時における不良セクタの監視に加えて、図4に示す処理手順の実行により定期的にハードディスク装置15の不良セクタを監視する。なおこの実施例に係るカーオーディオ装置では、この図4に示す処理手順に係る構成が異なる点を除いて、実施例1に係るカーオーディオ装置1と同一に構成されることにより、以下の説明においては、図2を流用してこの図4に示す処理手順を中心に説明し、重複した説明は省略する。
このカーオーディオ装置1において、システム制御部3は、いわゆるバックグラウンドにより電源が立ち下げられた後においても、常時、この処理手順を実行する。すなわちシステム制御部3は、この図4に示す処理手順において、ステップSP21からステップSP22に移り、ハードディスク装置15の状態判定に設定された時刻になったか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP22を繰り返す。これによりシステム制御部3は、事前に設定されてなるハードディスク装置15の状態判定時刻になるまでの間、このステップSP22の処理手順を繰り返し、この状態判定時刻になると、ステップSP22からステップSP23に移る。
システム制御部3は、このステップSP23において、ハードディスク装置15の空き容量が所定データ量以下か否か判断することにより、既にデータが記録されているデータ読み出しに係る領域が十分に存在するか否か判断する。ここで肯定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP23からステップSP24に移り、このデータが記録されている領域に対してデータの再生を指示するコマンドを順次発行し、その結果得られるハードディスク制御部16からの応答によりハードディスク装置15の不良クラスタを検出する。またこの検出結果を図示しないメモリに記録した後、全てのデータの再生を完了すると、ステップSP24からステップSP22に戻る。
これに対してステップSP23で否定結果が得られると、システム制御部3は、ステップSP23からステップSP25に移る。ここでシステム制御部3は、ハードディスク装置15のデータ記録済領域がステップSP23の判定基準以上となるように、ハードディスク装置15にダミーデータの記録を指示する。また続くステップSP26において、このようにダミーデータを記録した領域と、既にデータが記録されてなる領域との再生をハードディスク装置15に指示し、ステップSP24について上述したと同様にして、不良セクタを検出する。またこの検出結果をメモリに記録した後、続くステップSP27において、記録したダミーデータを削除し、ステップSP22に戻る。
これによりシステム制御部3では、ハードディスク装置15に十分にデータが記録されている場合には、この記録されたデータの再生により不良セクタを検出し、またハードディスク装置15に十分にデータが記録されていない場合には、ダミーデータの記録により不足するデータを補って、定期的に、ハードディスク装置15の不良セクタを検出するようになされている。
すなわち実施例1について上述したように、ハードディスク装置15への記録、再生時に不良セクタを検出する場合にあっては、カーオーディオ装置1を長い期間使用していない場合、さらにはハードディスク装置15の長い期間使用していない場合、結局、不良セクタの検出を長期間実施できなくなる。これに対してこのように長期間使用していない場合でも、ハードディスク装置15においては、故障する場合がある。このような場合には、電源を立ち上げた直後に、故障が発見され、結局、実施例1による構成では、故障直前の状況を検出できなくなる。
しかしながらこの実施例のように、バックグランドにより、定期的に、不良セクタを検出すれば、このように長期間、ハードディスク装置15を使用していない場合でも、不良セクタを監視することができる。これによりシステム制御部3では、この定期的な不良セクタの検出結果、記録、再生時における不良セクタの監視結果によりハードディスク装置15における故障直前の状況を検出するようになされている。
なおシステム制御部3は、この図4に示す処理においても、併せてアクセス時間を検出して続く図1の処理に利用するようになされている。
すなわちこの実施例において、システム制御部3は、この図4に示す処理の実行により不良セクタを検出すると、図1について上述した処理手順を実行してハードディスク装置15が故障直前の状況か否か判断する。なおこの場合、システム制御部3は、この図4の処理で検出した不良セクタ数を、検出に供したデータ量により割り算し、図3の処理により検出される不良セクタ数に対応する、検出した不良セクタ数を一定データ量当たりの不良セクタ数に換算して処理するようになされている。
この実施例のように、一定の時間経過による定期的な処理によりハードディスク装置をアクセスして不良セクタを監視するようにしても、実施例1と同様の効果を得ることができる。またこのように定期的な監視よりハードディスク装置を長期間使用していない場合でも、ハードディスク装置における故障直前の状況を検出して簡易な構成により、貴重なデータを保護することができる。
なお上述の実施例においては、アクセス時間の監視と不良セクタの監視とによりハードディスク装置における故障直前の状況を検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分な場合には、不良セクタの監視だけでハードディスク装置における故障直前の状況を検出するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、本発明をカーオーディオ装置に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ハードディスク装置を使用した種々の記録再生装置に広く適用することができる。
本発明は、例えばカーオーディオ装置に適用することができる。
本発明の実施例1に係るシステム制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るカーオーディオ装置を示すブロック図である。 図2のカーオーディオ装置におけるシステム制御部の記録、再生時の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るシステム制御部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1……カーオーディオ装置、3……システム制御部、15……ハードディスク装置、16……ハードディスク制御部

Claims (6)

  1. 制御手段によるハードディスク装置の制御により前記ハードディスク装置に所望のデータを記録再生する記録再生装置において、
    前記制御手段は、
    前記ハードディスク装置における不良セクタを監視し、時間経過による前記不良セクタの増大により、前記ハードディスク装置が故障直前の状況にあると判定する
    ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記制御手段は、
    データの記録再生時における前記ハードディスク装置からの通知により、前記ハードディスク装置の不良セクタを監視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記制御手段は、
    一定の時間経過により、前記ハードディスク装置をアクセスして前記不良セクタを監視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  4. 前記ハードディスク装置が故障直前の状況にあるとの判定により、前記ハードディスク装置に記録したデータをバックアップする
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  5. 前記ハードディスク装置が故障直前の状況にあるとの判定により、判定結果をユーザーに通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  6. ハードディスク装置に所望のデータを記録再生する記録再生装置の管理方法において、
    前記ハードディスク装置における不良セクタを監視し、時間経過による前記不良セクタの増大により、前記ハードディスク装置が故障直前の状況にあると判定する
    ことを特徴とする記録再生装置の管理方法。
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