JP2005031615A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
発光効率の良い駆動波形を得るには、複数の電圧波形を合成して得ることが、知られているが、複数の電源電圧と、複数のスイッチ機能素子が必要になり、高価になると共に、放電期間中には1回しか放電が出来ずに、発光輝度の向上には限界があった。
【解決手段】
単一電源から、コイル、ダイオードを通じて、コンデンサを充電し、次にこのコンデンサの低圧端子を、この単一電源に接続切り換えて重畳させ、昇圧された電圧をパネル電極に印加して、初回放電させた後、このコンデンサの低圧側を基準電圧側に接続切り換えして、再び、単一電源より、コンデンサ、ダイオードを通じて、充電させ、このコイルの充電継続電流でコンデンサ電圧を再度上昇させ、2回目のパネル放電を行う。
【選択図】 図1
発光効率の良い駆動波形を得るには、複数の電圧波形を合成して得ることが、知られているが、複数の電源電圧と、複数のスイッチ機能素子が必要になり、高価になると共に、放電期間中には1回しか放電が出来ずに、発光輝度の向上には限界があった。
【解決手段】
単一電源から、コイル、ダイオードを通じて、コンデンサを充電し、次にこのコンデンサの低圧端子を、この単一電源に接続切り換えて重畳させ、昇圧された電圧をパネル電極に印加して、初回放電させた後、このコンデンサの低圧側を基準電圧側に接続切り換えして、再び、単一電源より、コンデンサ、ダイオードを通じて、充電させ、このコイルの充電継続電流でコンデンサ電圧を再度上昇させ、2回目のパネル放電を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、表示装置および表示装置の駆動方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下PDPと省略する)は、放電電極を形成した一対の基板を該放電電極が互いに直交するように対向配置し、周縁を封止して、内部に隔壁で囲まれた放電空間を形成し、該放電空間に放電用のガスを封入して、画素を形成する放電セルをマトリクス状に設けた表示パネルである。
PDPには、DC型と交流型(以下AC型と称する)がある。DC型は、電極が放電ガス中に露出しており、電極に電圧が印加された期間だけ放電を起こす。AC型では、電極を誘電体で覆うことにより放電セルを容量性とし、誘電体壁に蓄積された電荷を利用して駆動制御を行っている。
一般に、AC型PDPの駆動は、特許文献1の図3に示されているように、1フレーム期間を、輝度階調重みを有する複数サブフィールドに分割し、その図4で示されているように、各サブフィールドを、全てのセルの電荷を‘0’にするリセット期間と、放電(点灯)セルを選択するアドレス期間と、選択されたセルの放電(点灯)維持を行う表示期間(維持放電期間またはサスティン期間ともいう)とで構成している。従って、画像は表示期間でなされ、消費電力の大部分はこの期間で消費される。
表示期間では、表示電極を構成する共通電極(X電極ともいう)と走査電極(Y電極ともいう)との間に、交互に極性の異なる駆動電圧を印加して画像を表示しているので、この期間での消費電力を低減するには、共通電極と走査電極との駆動方法を工夫する必要がある。これに関する技術は、例えば、下記特許文献2、下記特許文献3で開示されている。
下記特許文献2の従来技術では、表示電極を構成する共通電極と走査電極との間に、表示期間における交互に極性を変えて印加する駆動電圧の波形に関して、一回の維持放電を発生させる電極間のパルス形状が、短時間、かつ高い電位差を先行させ、引き続いて長時間、且つ低い電位差を与える形状であって、加えて、前記高い電位差の継続時間を、パルス印加からガス放電電流が最大となるまでの遅れ時間よりも短くして、発光効率を向上させ、消費電力を低減している。
また、下記特許文献3の従来技術では、一対の表示電極(共通電極および走査電極を指し、サスティン電極ともいう)と各放電電極(共通電極,走査電極)をそれぞれ駆動する駆動回路との間に昇圧用のコンデンサを直列に接続し、表示期間において、表示電極間で維持放電を発生させる際、まず、昇圧用のコンデンサに充電用電圧を印加して充電し、その後、昇圧用のコンデンサを介して、放電電極に駆動回路から放電用の電圧を印加して、駆動回路の放電用電圧にコンデンサに充電された充電用電圧を重畳させるようになし、重畳された電圧分程度駆動回路の放電用電圧を低くして、発光効率を向上させ、消費電力の低減を図るものである。
上記したように、PDPでは消費電力の低減が図られている。しかし、上記特許文献2の従来技術では、短時間の高電位差を有するパルスと引き続く長時間の低電位差パルスとの組合せパルス波形で、共通電極と走査電極を交互に極性を変えて駆動して、発光効率を向上させ消費電力の低減を図っているが、この複雑な組合せパルス波形を形成するには、複数の電源が必要となり、コストアップを招き、また電源回路の規模も大きくなる。
また、上記特許文献3の従来技術では、昇圧用のコンデンサを充電して、この充電電圧を駆動回路の放電用電圧に重畳して、昇圧した維持放電電圧を得て、重畳された電圧分程度駆動回路の放電用電圧を低くして、発光効率を向上させ消費電力の低減を図っている。しかし、表示期間中の表示電極(共通電極と走査電極)を所定時間間隔(以下、この所定時間間隔を便宜上単位維持放電期間と称する)で交互に極性を変えて駆動するその単位維持放電期間では、1回しか放電できず、発光輝度向上にはおのずと限界がある。
本発明は、上記課題を鑑みて成されたもので、その目的は、複数の電源を必要とすることなく、発光効率が向上したプラズマディスプレイなどの表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、1回の駆動期間において、前記電源の電圧よりも高い電圧と、低い電圧と、高い電圧とを順に発生し、前記電極に少なくとも2回の放電をさせる構成とする。
また、その複数回放電用駆動回路の具体的構成は、前記電源との間に前記電源側とは逆方向に方向性を有する方向性導通素子が直列接続された誘導素子と、前記方向性導通素子が直列接続された誘導素子の前記電源側と基準電位間に符号順に直列接続された第1のスイッチおよび第2のスイッチと、前記直列接続された第1のスイッチと第2のスイッチの接続点と前記方向性導通素子が直列接続された誘導素子の前記電源側とは逆側との間に接続された容量素子とを備える。
また、そして、前記複数回放電用駆動回路による具体的駆動方法は、容量素子を充電するステップと、電源電圧に前記容量素子に充電された充電電圧を重畳して前記表示電極間に印加して第1の維持放電を引起すステップと、等価的に並列接続された前記容量素子と前記表示電極間容量に、誘導素子を直列接続してLC共振を引起し、誘起した共振電圧を前記表示電極間に印加して第2の維持放電を引起すステップ、とを少なくとも含むものである。
以上のように、プラズマディスプレイパネルの駆動回路とその駆動方法を構成することで、発光回数が1回の場合より、発光輝度が上昇し、これにともない、発光効率も向上する。
本発明によれば、低コスト化することができる。
以下、本発明の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。なお、全図において、共通な機能を有する部分には同一符号を付して示し、一度説明したものについては、煩雑さを避けるために、繰り返した説明を省略する。
図1は本発明の一実施形態であるAC型PDP(以下AC型PDPを単にPDPと省略する)の表示電極の駆動回路を示す。本発明の表示電極駆動回路は、表示電極を構成する共通電極と走査電極を交互に極性を変えて維持放電駆動する際の一つの維持放電期間である単位維持放電期間に複数回の維持放電を行わせることに特徴がある。
表示電極駆動回路は、共通電極駆動回路100Aと走査電極駆動回路100Bとからなる。まず、図1を用いて共通電極駆動回路100Aの構成を述べる。図1において、コンデンサCpはPDP40の共通電極と走査電極間の容量であるパネル容量、符号8Aは共通電極、符号8Bは走査電極である。共通電極駆動回路100Aは共通電極8Aに接続される出力点bを有している。その出力点bは電力回収回路30Aに接続されており、また、グラウンド(以下GNDと省略する)との間にスイッチ7Aが接続されている。さらに、出力点bと電圧VSAを有する電源(以下電源VSAと称する)との間にスイッチ6Aと複数回放電用駆動電圧発生回路20Aが順に直列に接続されている。複数回放電用駆動電圧発生回路20Aとスイッチ6Aとの接続点を符号aで示す。以上のように共通電極駆動回路100Aは構成されている。
電力回収回路30Aは、共通電極駆動回路,走査電極駆動回路等に、駆動電力を有効に利用するため一般的に備えられている公知技術の回路である。この電力回収回路としては、例えば特公平7−109542号公報の図5,図6や特開2001−27888号公報の図11,図12で開示されており、等価的には回収コンデンサCssと回収コイルLとの直列回路からなり、パネル容量を示すコンデンサCpの充電と放電に回収コイルLを用いて、回収コイルLとコンデンサCpとの共振作用により、コンデンサCpに蓄えられた電荷の大部分を回収コイルLを介して回収コンデンサCssに回収するものである。図1のスイッチ6A,7Aを含めた電力回収回路の詳細な動作は上記公知資料で開示されており、これ以上の詳細な説明を省略する。
複数回放電用駆動電圧発生回路20Aの回路構成は次の通りである。電源VSAと接続点aとの間に直列接続されたコイルL3とダイオードD4が接続され、直列接続されたコイルL3とダイオードD4の電源VSA側とGNDとの間に直列接続されたスイッチ1とスイッチ2が接続され、スイッチ1とスイッチ2の接続点と直列接続されたコイルL3とダイオードD4の接続点a側との間にコンデンサC5が接続されている。
コンデンサCpの走査電極8Bにも共通電極駆動回路100Aと同一構成の走査電極駆動回路100Bが接続されている。走査電極駆動回路の構成は共通電極駆動回路100Aと同一であり、説明は省略するが、特に断わらない限り、共通電極駆動側の要素に添字Aを、走査電極駆動側の要素に添字Bを付して互いを区別する。なお、走査電極駆動回路100Bでは、出力点を符号dで示し、複数回放電用駆動電圧発生回路20Bとスイッチ6Bとの接続点を符号cで示す。また、電源VSAと電源VSBは一般に同一電圧を有し、同一電源が使用される。
図1においては、スイッチ1,スイッチ2,スイッチ6A,スイッチ7A,スイッチ6B,スイッチ7Bは、等価的にスイッチ記号で記載されているが、実際は、スイッチング素子であるMOSトランジスタ,IGBT,バイポーラトランジスタ等で構成される。
次に、本発明による共通電極および走査電極駆動回路の各部の電圧,電流波形を示す図2を参照しながら、共通電極駆動回路および走査電極駆動回路の動作を説明する。最初に共通電極側の単位維持放電期間即ち共通電極駆動期間について説明する。
図2において、まず、区間T1より前の状態では、スイッチ6Aが開いて電源VSAよりエネルギーを共通電極8Aに供給しない期間であり、スイッチ1が開き、スイッチ2が閉じているが、接続点aの電圧(以下a電圧と称する)は、前回の共通電極駆動期間での放電が終わると、コンデンサ5からの電荷流出を補うように、電源VSAからコイル3、ダイオード4を通してコンデンサ5が充電され、その継続電流で、コンデンサ5電圧が上昇するので、電源電圧VSAより高くなっている(詳細は後述する)。
区間T1では、始めにスイッチ7Bが閉じて、走査電極8B側がGNDに接地されて共通電極8Aに電圧が印加される共通電極駆動期間に入る。そして、電力回収回路30Aに内蔵されている回収コンデンサから回収コイルとパネル容量であるコンデンサCpの共振作用によりコンデンサCpにエネルギーが供給され、コンデンサCpの電圧即ち共通電極8Aの電圧(以下b電圧と称する)を回収コンデンサの電圧値に応じた電圧値に上昇させる。
区間T2に入ると、スイッチ1が閉じ、スイッチ6Aが閉じて電源電圧VSAにコンデンサC5の充電電圧が重畳されて、共通電極8Aに略2VSA以上の電圧が印加される。このとき、この印加電圧は電力回収回路30Aにはこれに内蔵されるダイオードとスイッチにより流入しないようにされていることはいうまでもない。共通電極8Aに略2VSA以上の電圧が印加されると、b電圧がこの電圧まで上昇し、少し遅延してPDP40は維持放電を行う。そして、これにともない、コンデンサC5に蓄積された電荷は放電されb電圧は急激に低下して維持放電が止まる。b電圧が、VSAより低下すれば、この過程でコンデンサC5は電源VSAにより逆極性に充電される。区間T2の終わりでスイッチ1が開く。
このように、区間T2の動作では、コンデンサC5は昇圧コンデンサとして機能しており、電源電圧VSAを相対的に低くできるので、消費電力の低減を図ることができる。
区間T3に入ると、スイッチ2が閉じる。コンデンサC5は接地されるが、逆極性に充電されているので、この瞬間b電圧はコンデンサC5に充電された電圧分だけ負電位となり、その後、電源VSAからコイルL3を介して急激に充電される。コイルL3は並列接続されたコンデンサC5とコンデンサCpに共振しており、共振作用によりa電圧は、電源電圧VSAを中心に、上記コイルからの充電電流で充電した分の電圧が、その後コイルの継続電流で電圧VSAからの略上昇分として現れる。この電圧がそのまま共通電極8Aに印加されるので、ピーク電圧から少し遅延して、再度PDP40は維持放電を行う。するとa電圧,b電圧は急激に低下し、コイルL3と並列接続されたコンデンサC5とコンデンサCpとの共振作用により略電源電圧VSAを中心に脈動して、最終的に電源電圧VSAより低下した分が、略上昇分となり、VSAより高くなる。この増大した正電圧で、放電が終了したあとの電極間内で電離している電子を引き付けて壁電荷を形成する。反対電極のGND側には正イオンが付着する。
そして、スイッチ6Aが開くと電力回収回路30AはコンデンサCpに蓄積されたエネルギーを内蔵する回収コンデンサに回収し、ほぼa電圧の1/2まで充電する。そして、b電圧は‘0’電位まで低下する。その後、スイッチ7Bが開いて共通電極駆動期間を終わる。
このように、区間T3での放電では、LC共振作用により表示電極間に電源電圧以上の印加電圧を誘起しているので、区間T2と同様に、相対的に低電圧の電源を使用でき、共通電極駆動期間全体を通じて、消費電力の低減を図ることができる。
共通電極駆動期間が終わると、次の単位維持放電期間である区間T4から区間T6までの走査電極駆動期間が始まり、スイッチ7Aが閉じて、走査電極8Bが共通電極駆動期間と同様に駆動される。即ち、PDP40は極性を変えて駆動される。この時、電極の放電は、前放電から形成された、電極内部の壁電荷に、外部からの電圧が重畳されて放電するため、壁電荷が上昇した分、外部から与える電源電圧VSA,VSBは相対的に低くすることができる。走査電極駆動回路100Bの構成は共通電極駆動回路100Aと同じであり、説明を省略する。
以上述べた実施形態では、電源VSA,VSBに対向するもう一方の電源電位としてGND電位を用いているが、これに限定されるものではなく、正電位の電源と負電位の電源を用いてもよいことはいうまでもない。即ち、例えば一方の電源電位を+Vとし、他方の電源電位を−Vとしてもよい。
以上述べたように、複数回放電用駆動電圧発生回路追加の僅かなコストアップで、単位維持放電期間に低電圧の電源を用いて消費電力を抑えながら複数回(本実施形態では2回)の維持放電をおこなわせるようにしたことにより、発光回数が1回の場合より、発光輝度が上昇し、発光効率も向上する。
また、放電駆動期間での最後の放電が終わったあとの表示電極への印加電圧を、加える電源VSA,VSBより高くすることが出来るので、これで表示電極間の壁電荷が上昇する分、相対的に電源電圧を下げて駆動することができ、より電源回路の低電圧化が図れ、発光効率もより向上できる。
また、発光輝度を従来と同一にするならば、発光輝度が上昇した分電源電圧を低くできるので、スイッチを構成するスッチング素子の耐電圧を下げることができ、コストダウンをすることも可能となる。また、電源も単一電源ですむので、電源回路の規模は、著しい増大を招くこともない。
なお、上記の説明で、図2の区間T3の始めに逆極性に充電されたコンデンサC5が接地されて、b電圧が負電位に飛躍する場合、ここで維持放電が誘起されるとは説明してないが、この飛躍値が放電開始電圧を越える場合には、ここで、維持放電が引起されるのはいうまでもない。
以上図2で説明してきた表示電極駆動回路の動作以外にも、図1の同じ回路でスイッチの動作タイミングを変えてさらに、効率が向上して、安定した放電動作が実現出来る。以下、その実施形態について図3を用いて説明する。図3は第2の実施形態である表示電極駆動回路の動作を説明するための共通電極および走査電極駆動回路の各部電圧、電流波形を示す図である。
本実施形態は、図3において、図2に比べ、T'1(T'4)区間の後にb電圧を放電開始電圧以下の電圧に保持して次区間でのb電圧の立上げを容易とするT'1A(T'4A)区間と、1回目の維持放電を行うT'2(T'5)区間の後にパネル容量を自然放電させるT'2A(T'5A)区間を新たに設けたことと、T'3(T'6)区間に発生させる2回目の放電電圧の形成をスイッチ1とスイッチ2のポンプアップ動作(詳細は後述)で得るようにしたものである。
以下、図3において、図2に対応した動作の区間部分については、'を添えた同一符号で示し、煩雑さを避けるために繰り返した詳細な説明を省略し、簡略化して述べる。まず、区間T'1では、始めにスイッチ7Bが閉じて、走査電極8B側がGNDに接地され、電力回収回路30Aからパネル容量であるコンデンサCpに電力を供給する。
区間T'1A(数us程度の区間)に入ると、スイッチ6Aが閉じて、コンデンサC5に蓄えられている放電開始電圧以下の電圧をパネルの共通電極8Aに与え、保持する。このように電圧保持期間を設けることにより、次の区間T'2における共通電極8Aに印加する電圧の上昇値をGNDレベルより一気に立上げる場合よりも、パネル容量であるコンデンサCpに流れる充電電流のピーク値も低減できるので、スイッチ等で生じる損失も低減できる。そして、区間の終わりでスイッチ2が開く。
区間T'2では、図2の区間T2の説明とおなじ動作で、スイッチ1が閉じて、電源VSAにコンデンサC5の充電電圧が重畳された略2VSAの電圧が共通電極8Aに印加され、PDP40は1回目の維持放電を行う。しかし、本実施形態では共通電極8Aに駆動電圧を印加する時間を短くして、陰極効果の生じない1μs以下の時間で放電が行われるようにする。このような短パルス放電を用いると効率が上がることは一般に知られていることである。
その後の区間T'2に続く区間T'2Aでは、図2の区間T2の動作と相違して、スイッチ1とスイッチ6Aが開いて、共通電極8Aには外部からの電圧印加が絶たれる。しかし、スイッチ1とスイッチ6Aは、図3で示されているように、放電電流であるb電流がまだ幾分流れている所で開放されるので、パネル容量であるコンデンサCpから電流が供給され、この電荷放出と共に、共通電極8Aの電位(b電圧)は自然にゼロボルトまで低下して放電は停止する。この区間T'2Aは数μs程度オーダーの期間である。
又、この区間の間に、スイッチ2は閉じて、電源VSAからコイルL3、ダイオードD4を経てコンデンサC5を充電させ、その後開くようになっている。
T'3期間では、スイッチ6Aが再び閉じて、電源VSAからコイルL3、ダイオードD4を経て、パネル容量であるコンデンサCpを充電する。充電された電圧(b電圧)がVSAと同じ値まで上昇しても更に、コイルL3に残っているエネルギーでb電圧は上昇する。しかし、本実施形態では、図2の場合と異なり、b電圧が負ではなく略零電圧状態からのスタートなので、LC共振作用による電圧上昇が十分ではなく、線路損失等で目標値までは上昇せず、2回目の放電をしない場合が考えられる。このため、b電圧が略VSA程度に上昇後スイッチ1が閉じて、電源VSAにコンデンサC5の充電電圧を重畳加算して更に上昇した電圧を共通電極8Aに印加し、確実に2回目の維持放電を行う(コンデンサC5の充電から印加電源へのコンデンサC5充電電圧の重畳加算までの一連の動作をポンプアップ動作という)。これで、2回目の紫外線発生が行われて、蛍光体が発光する。
放電終了後に、スイッチ1が開き、そしてスイッチ2が閉じて、コンデンサC5に得られた電圧が閉じているスイッチ6Aを通じて共通電極8Aに与えられて、2回目の放電で生じた電子、イオンを共通電極8A、走査電極8Bに壁電荷として付着させ、図2と同様に次の走査電極の放電に有効に利用される。そして、区間の終わりでスイッチ6Aとスイッチ7Bが開く。
これで、共通電極駆動期間の動作が終わる。次に、走査電極駆動期間に移行するが、その動作は共通電極駆動期間と全く同じであり、説明は省略する。上記した図3の説明によれば、2回目の維持放電のために電圧を上昇させる手段として、コンデンサC5によるポンプアップ動作を用いているので、コイルL3によるL,C共振作用は必ずしも必要でなく、コイルL3は無くても問題がないことは明白であり、図3の動作は、図2に比べて、放電がより安定することがわかる。なお、コイルL3を削除する場合でもダイオードD4は必要であることはいうまでもない。
以上述べたように、本発明によれば、単一電源を用いて、維持放電期間中に複数回の放電を発生させることができ、発光効率を向上させることができる。
1,2,6,7 スイッチ、3 コイルL、4 ダイオードD、
5 コンデンサC、8A 共通電極、8B 走査電極、
20 複数回放電用駆動電圧発生回路、30 電力回収回路、40 PDP
5 コンデンサC、8A 共通電極、8B 走査電極、
20 複数回放電用駆動電圧発生回路、30 電力回収回路、40 PDP
Claims (10)
- 維持放電が行なわれる電極と、
電圧を発生する電源と、
前記電源に接続され、前記電極において維持放電を行う駆動電圧を発生させる駆動回路と、
を備える表示装置であって、
前記駆動回路は、1回の駆動期間において、前記電源の電圧よりも高い電圧と、低い電圧と、高い電圧とを順に発生し、前記電極に少なくとも2回の放電をさせることを特徴とする表示装置。 - 前記駆動回路は、誘導素子と、容量素子とを備え、
前記電源と前記電極の間において、前記誘導素子と前記容量素子は並列に接続されてなることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記誘導素子は、電極側に方向性を有する方向性導通素子が直列に接続されてなることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記容量素子は、前記電源側において、スイッチを介して基準電位に接続されてなることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記駆動回路は、前記電源との間に前記電源側とは逆方向に方向性を有する方向性導通素子が直列接続された誘導素子と、前記方向性導通素子が直列接続された誘導素子の前記電源側と基準電位間に符号順に直列接続された第1のスイッチおよび第2のスイッチと、前記直列接続された第1のスイッチと第2のスイッチの接続点と前記方向性導通素子が直列接続された誘導素子の前記電源側とは逆側との間に接続された容量素子とを備えてなり、
非駆動期間に、第1のスイッチを開放し第2のスイッチを導通させて時前記容量素子を充電しておき、駆動期間に、第2のスイッチを開放し第1のスイッチを導通させて、前記電源電圧に前記容量素子の充電電圧を重畳して維持放電させ、次に第1のスイッチを開放し第2のスイッチを導通させて、前記容量素子と前記電極間の容量の合成容量と前記誘導素子とのLC共振作用により電圧を誘起して駆動して再び維持放電させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 対を成す表示電極間に所定の時間間隔で交互に極性の異なる駆動電圧を印加して維持放電を行う表示装置の駆動方法において、
容量素子を充電するステップと、
電源電圧に前記容量素子に充電された充電電圧を重畳して前記表示電極間に印加して第1の維持放電を引起すステップと、
等価的に並列接続された前記容量素子と前記表示電極間容量に、誘導素子を直列接続してLC共振を引起し、誘起した共振電圧を前記表示電極間に印加して第2の維持放電を引起すステップと、
を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。 - 前記駆動回路は、前記電源との間に接続された前記電源側とは逆方向に方向性を有する方向性導通素子と、前記方向性導通素子の前記電源側と基準電位間に符号順に直列接続された第1のスイッチおよび第2のスイッチと、前記直列接続された第1のスイッチと第2のスイッチの接続点と前記方向性導通素子の前記電源側とは逆側との間に接続された容量素子とからなり、前記駆動回路の出力と前記対を成す表示電極の一方との間に該駆動回路の出力をオンオフする第3のスイッチを備え、非駆動期間に、前記第1のスイッチを開放)し前記第2のスイッチを導通させて前記容量素子を充電しておき、駆動期間の前記単位維持放電期間に、前記第2のスイッチを開放し前記第1のスイッチを導通させて、前記容量素子の充電電圧を前記電源電圧に重畳して維持放電させ、次に前記第3のスイッチを開放し前記表示電極間にかかる電圧を放電させるとともに、並行して前記第1のスイッチを開放し、前記第2のスイッチを導通/開放させて前記容量素子を充電しておき、次に前記第3のスイッチを閉じるとともに前記第1のスイッチを導通させて前記容量素子の充電電圧を前記電源電圧に重畳して再び維持放電させるようになしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 対を成す表示電極間に所定の時間間隔で交互に極性の異なる駆動電圧を印加して維持放電を行う表示装置の駆動方法において、
第1回目の容量素子を充電するステップと、
前記容量素子に充電された充電電圧を電源電圧に重畳して前記表示電極間に印加して第1の維持放電を引起すステップと、
前記対を成す表示電極間の容量に充電された電荷を放電するステップと、
前記容量に充電された電荷を放電するステップと並行してなされる第2回目の前記容量素子を充電するステップと、
前記容量素子に充電された充電電圧を前記電源電圧に重畳して前記表示電極間に印加して第2の維持放電を引起すステップと、
を少なくとも含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。 - 前記表示装置はAC型プラズマディスプレイパネルにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示装置の電源は単一電源であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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JP2003172769 | 2003-06-18 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100590116B1 (ko) | 2004-11-17 | 2006-06-14 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 표시 장치와 그의 구동 방법 |
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- 2003-10-08 JP JP2003348982A patent/JP2005031615A/ja active Pending
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KR100590116B1 (ko) | 2004-11-17 | 2006-06-14 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 표시 장치와 그의 구동 방법 |
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