JP2005031591A - フォトマスク検証方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】OPC補正ルールのプログラムミス(バグ)を容易に検出してプログラムを修正することができる精密で信頼度の高いフォトマスク検証方法を提供する。
【解決手段】OPC補正を施す際に必要となるOPC補正用ルールをファイル化した補正用ルールファイルを作成する(ステップS14、S16)。OPC補正用ルールとして、第1アルゴリズムを用いて第1補正用ルールを作成し、第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムを用いて第2補正用ルールを作成する。テストデータに第1補正用ルールによるOPC補正を施して第1補正テストデータを作成し、テストデータに第2補正用ルールによるOPC補正を施して第2補正テストデータを作成する(ステップS22、S24)。第1補正テストデータ及び第2補正テストデータを比較することにより、補正用ルールに対するフォトマスク検証を行う(ステップS26)ものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォトマスク検証方法、特に光近接効果に対応するために光近接効果補正をフォトマスクデータに施して、光近接効果補正の検証を行うフォトマスク検証方法に関する。
半導体デバイスの微細加工技術の進展は目覚しく、中でも半導体ウエハに半導体素子を同時に形成する際の技術であるフォトリソグラフィ技術はキーテクノロジである。フォトリソグラフィ技術では、光露光技術を用いている。
光露光技術は、電子ビーム露光により形成されたフォトマスクを用いる一括縮小露光により、既に、量産技術として使用されている。例えば、KrF(波長:248nm)リソグラフィでは130nm、ArF(波長:193nm)リソグラフィでは100nmの最小寸法を実現し、現在開発中のF2 (波長:157nm)リソグラフィでは70nmの最小寸法を目標にしている。
いずれも、超解像技術と言われる位相シフトフォトマスクを用い、使用波長の半分程度の解像度が得られている。しかし、光の波長に起因する解像限界付近では、光の回折や干渉などに基づく光近接効果により、光学像が歪んでしまい設計したフォトマスクパターンを形成できないという問題がある。
先端リソグラフィCAD技術では、フォトマスクパターンの半導体ウエハ転写時の変形をあらかじめ補正しておく光近接効果補正(Optical Proximity Correction:以下OPC補正)を施すことにより、設計通りのパターン解像度を可能にする技術がある。フォトマスクデータにOPC補正を施した補正フォトマスクデータを用いて作製されたフォトマスクはOPC補正フォトマスクと言われており、0.35μm世代以降のリソグラフィCAD技術で、用いられる様になった。
このように、光近接効果により半導体ウエハへの転写時に生じる変形を予め見込んで、フォトマスクデータを補正して得られるフォトマスクパターン(パターン形状)を当初の設計パターンに近づけることができる。OPC補正は、起こりうる近接ひずみに対して集積回路(超LSI)のレイヤ毎にフォトマスクデータに補正を施すことにより補正フォトマスクデータを作成し、この補正フォトマスクデータにより、フォトマスクパターンを作成することで行われる。
OPC補正のテスト用に特別に作られたテスト用フォトマスクパターンの露光結果から得られた経験的なデータをもとに、近接ひずみの補正を数学的な記述により表したOPC補正ソフトウェアが作成されている。この記述は、「Rule−Base OPC補正」として表され、フォトマスクデータ(フォトマスクパターン/レイアウトパターン)に簡単な変更を加えるルールの形で表すことができる。また、より詳細で複雑なプロセスのモデルに対応した「Model−Base OPC補正」で表すこともできる。
一度それらの記述が作られると、OPC補正ソフトウェアが近接ひずみに自動的に対応するため、レイアウトパターンの形状の変更、ラインのエッジの移動、特殊パターンの追加等を自動的に行う。つまり、光近接効果による影響を受けるレイアウトパターンに対応する層(レイヤ)のフォトマスク(クリティカルなフォトマスク)は、OPC補正ソフトウェアによる補正を施すことにより、補正済みの補正フォトマスクに変換することができる。補正フォトマスクが近接ひずみを打ち消すので、設計データに近いパターンを半導体ウエハ上に形成することができる。
図3は従来のOPC補正によるフォトマスク検証をしてフォトマスクを作製するまでの過程を示すフローチャートである。従来からよく用いられているRule−Base OPC補正を例にして説明する。
先ず、半導体ウエハプロセス部門で、OPC補正必要層(光近接効果の影響を受けるフォトマスクの層)のデザインルールの抽出を行う(ステップS50)。次に、TEG(テスト素子グループ)のフォトマスクを用いてステッパ露光により得られた半導体ウエハ上の転写結果から、フォトマスクデータ(レイアウトパターン)に簡単な変更を加える形式のルールで表したOPC補正の最適補正値を画定する(ステップS52)。OPC補正を施す際に必要となるOPC補正用ルールをファイル化した補正用ルールファイルを作成する(ステップS54)。なお、OPC補正用ルールの作成は適宜のアルゴリズムを用いて行われる。
実デバイスの設計時のフォトマスクデータである原フォトマスクデータにOPC補正を施して補正フォトマスクデータを作成する(ステップS56)。この際のOPC補正は補正用ルールファイルを用いて行われる。次に、原フォトマスクデータと補正フォトマスクデータとを比較する(ステップS58)。ここでは先ず、図形演算により、補正フォトマスクデータから原フォトマスクデータを減算する。減算の結果、補正により変更された部分のデータが残ることになる。次に、補正されたサイズの最大値を用いて、変更された部分のデータに縮小処理(アンダーサイズ処理:減算)及び拡大処理(オーバーサイズ処理:加算)を行う。縮小処理及び拡大処理により、補正部分のデータに対応する残図形は原理的には解消することになる。
原フォトマスクデータ及び補正フォトマスクデータの比較結果としての残図形があるか否かを判定する(ステップS60)。残図形がある場合(ステップS60:YES)にはステップS54へ戻り再度OPC補正に必要な補正用ルールファイルを作成する。つまり、補正用ルールファイルを作成し直し、残図形が無くなるまでこのフローを繰り返す。残図形が無い場合(ステップS60:NO)には、補正用ルールファイルは適正であり、また作成された補正フォトマスクデータも適正であることが検証されたので、補正フォトマスクデータに基づいてフォトマスク(フォトマスクパターン)を作製する(ステップS62)。なお、光近接効果に対するOPC補正の適正を検証する方法として、例えば特許文献1が知られている。
特開平11−174659号公報
しかし、OPC補正を施すために作成した補正用ルールファイル(補正用にプログラムしたアルゴリズム)にプログラム的なバグがある場合には、OPC補正に伴って、発生してはならない小さなパターンが発生したり、設計時の原フォトマスクデータ(パターンデータ)とは異なるパターンデータになってしまったり、フォトマスク作成プロセスの製造限界を超えた補正フォトマスクデータによるフォトマスク(マスクパターン)を生成してしまう虞があるという問題がある。
また、例えば、特許文献1に開示されているフォトマスク検証方法によれば、原フォトマスクパターンを最大バイアス(最大補正値)だけオーバーサイズ処理及びアンダーサイズ処理をしたフォトマスクパターンを生成し、これと、OPC補正を施したフォトマスクパターンとの比較による検証をすることとなる。しかしこの検証方法では、オーバーサイズ以下及びアンダーサイズ以下の光近接効果補正パラメータに無い、発生してはならない小さなOPC補正パターン(バグ)を見逃すこととなる。つまり、OPC補正ルール(OPC補正ルールファイル)にプログラムミス(バグ)がある場合に生じる小さなフォトマスクパターンを見逃すことになる。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、OPC補正ルール(OPC補正ルールファイル)のプログラムミス(バグ)を容易に検出してプログラムを修正することができる予備検証としてのフォトマスク検証方法、また、発生してはならない小さなOPC補正パターンを見逃すことのない精密で信頼度の高いフォトマスク検証方法を提供することを目的とする。
本発明に係るフォトマスク検証方法は、フォトマスクデータに補正用ルールを適用して光近接効果補正を施した補正フォトマスクデータを前記フォトマスクデータと比較することにより光近接効果補正の検証を行うフォトマスク検証方法において、光近接効果補正を施すために第1アルゴリズムにより作成した第1補正用ルールを適用して前記フォトマスクデータに光近接効果補正を施して第1補正フォトマスクデータを作成する過程と、光近接効果補正を施すために前記第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムにより作成した第2補正用ルールを適用して前記フォトマスクデータに光近接効果補正を施して第2補正フォトマスクデータを作成する過程と、第1補正フォトマスクデータ及び第2補正フォトマスクデータを比較する過程とを備えることを特徴とする。
本発明に係るフォトマスク検証方法では、前記比較の結果に基づいて、前記第1補正用ルール又は第2補正用ルールを修正することを特徴とする。
本発明に係るフォトマスク検証方法では、前記第1補正用ルールは予め適正を検証されており、前記比較の結果に基づいて第2補正用ルールを修正することを特徴とする。
本発明に係るフォトマスク検証方法は、フォトマスクデータに光近接効果補正を施して求めた補正フォトマスクデータを評価することにより前記光近接効果補正の検証を行うフォトマスク検証方法において、前記フォトマスクデータを第1サイズで分割して第1サイズフォトマスクデータを作成する過程と、前記フォトマスクデータを第2サイズで分割して第2サイズフォトマスクデータを作成する過程と、前記第1サイズフォトマスクデータに前記光近接効果補正を施して第1サイズ補正フォトマスクデータを作成する過程と、前記第2サイズフォトマスクデータに前記光近接効果補正を施して第2サイズ補正フォトマスクデータを作成する過程と、前記第1サイズ補正フォトマスクデータ及び第2サイズ補正フォトマスクデータを比較して前記光近接効果補正の適正を検証する過程とを備えることを特徴とする。
本発明に係るフォトマスク検証方法では、前記フォトマスクデータは実デバイスの原フォトマスクデータであり、原フォトマスクデータと原フォトマスクデータに前記光近接効果補正を施して得られる実デバイス補正フォトマスクデータとを比較する過程を更に備えることを特徴とする。
本発明に係るフォトマスク検証方法では、前記原フォトマスクデータと実デバイス補正フォトマスクデータとを比較する過程は、前記実デバイス補正フォトマスクデータから前記原フォトマスクデータを減算する過程と、前記光近接効果補正の際の最大補正値を用いて前記減算の結果に対して縮小処理又は拡大処理を施す過程とを含むことを特徴とする。
本発明にあっては、2種類のアルゴリズムにより作成した2種類の補正用ルール(補正用ルールファイル)を作成し、この2種類の補正用ルールに基づいてフォトマスクデータにOPC補正を施して2つの補正フォトマスクデータを作成し、この二つの補正フォトマスクデータを比較するので、極めて簡単かつ精密に補正用ルール(アルゴリズム)の適正を予備検証できるフォトマスク検証方法を提供できる。検証の結果、いずれか一方の補正用ルールにバグがあれば、補正用ルールを適宜修正して再度検証することが簡単にできる。また一方の補正用ルールを予め検証しておけば、他方の補正用ルールの検証を極めて容易に実行できる。
本発明にあっては、フォトマスクデータを第1サイズで分割して第1サイズフォトマスクデータを作成し、更にフォトマスクデータを第2サイズで分割して第2サイズフォトマスクデータを作成し、これらに光近接効果補正を施すことにより、異なるサイズの補正フォトマスクデータを作成し、この異なるサイズの補正フォトマスクデータを相互に比較することにより極めて容易かつ精密に補正用ルール(補正用ルールファイル)の適正を検証できるフォトマスク検証方法を提供できる。また、この比較に際し、光近接効果補正の最大補正値を用いて縮小処理又は拡大処理を施すことにより容易にフォトマスクデータに対するOPC補正の適正を検証できる。
本発明によれば、予備検証によりOPC補正を施したフォトマスク(補正フォトマスクデータ)の検証で用いるアルゴリズムのバグを正確に検出するフォトマスク検証方法を実現できる。つまり、OPC補正用ルール(OPC補正用ルールファイル)を作成するためのアルゴリズムに内在するプログラム的なバグにより発生した意図しない小さなOPC補正パターンは、元のパターンデータとは異なるパターンデータになることや、フォトマスクプロセスの製造限界を超えた補正フォトマスクパターンを生成してしまうことなどの虞があるが、異なるアルゴリズムを有するツール(OPC補正用ルールファイル)を用いることにより、プログラム的なバグを極めて容易に解消することができる。
本発明によれば、異なるサイズのフォトマスクデータを2種類作成し、それぞれに同一の補正ルールに基づくOPC補正を施して、2種類の補正フォトマスクデータを作成する。作成した2種類の補正フォトマスクデータを相互に比較するので、極めて容易かつ精密に補正フォトマスクデータの検証ができるフォトマスク検証方法を実現できる。
本発明によれば、容易かつ精密に実デバイスのフォトマスク(フォトマスクデータ)のOPC補正に対する検証ができるフォトマスク検証方法を実現できるから、結果として、OPC補正を施したフォトマスクの製造プロセスの量産性、歩留まりの向上を図ることができる。また、半導体ウエハ上に所望のパターンを容易かつ精密に実現できることから、半導体デバイスの量産性、歩留まりを飛躍的に上げることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1、図2は本発明に係るフォトマスク検証方法により検証した補正フォトマスクデータを用いてフォトマスクを作製するまでの過程を示すフローチャートである。近接ひずみの補正値を数学的な記述により表す事のできる「Rule−Base OPC補正」に有効であり、それを例にして説明する。
先ず、半導体ウエハプロセス部門で、OPC補正必要層(光近接効果の影響を受けることからOPC補正が必要なフォトマスクの層)のデザインルールの抽出を行う(ステップS10)。次に、TEG(テスト素子グループ)のフォトマスクを用いてステッパ露光により得られた半導体ウエハ上の転写結果から、フォトマスクデータ(レイアウトパターン)に簡単な変更を加える形式のルールで表したOPC補正の最適補正値を画定する(ステップS12)。
OPC補正を施す際に必要となるOPC補正用ルールをファイル化した補正用ルールファイルを作成する(ステップS14、S16)。なお、OPC補正用ルール(補正用ルールファイル)の作成は適宜のアルゴリズム(処理プログラム)を用いて行うことができるが、OPC補正用ルールとして、第1アルゴリズムを用いて第1補正用ルールを作成し、第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムを用いて第2補正用ルールを作成する。併せて、第1補正用ルールをファイル化した第1補正用ルールファイルを作成し(ステップS14)、第2補正用ルールをファイル化した第2補正用ルールファイルを作成する(ステップS16)。
第1補正用ルール(第1補正用ルールファイル)は第1予備検証用ツール(ステップS14、S18、S20、S22を実行する手段)において用いられ、第2補正用ルール(第2補正用ルールファイル)は第2予備検証用ツール(ステップS16、S24を実行する手段)において用いられる。それぞれから得られたOPC補正後のフォトマスクデータである補正フォトマスクデータは異なるツール(第1検証用ツール、第2検証用ツール)で作成されたデータであるが、OPC補正が適正である場合には、OPC補正後のデータとしては全く同一のデータが作成されることになる。
フォトマスク検証方法でもある予備検証(フォトマスク予備検証)として、第1補正用ルール(第1補正用ルールファイル)及び第2補正用ルール(第2補正用ルールファイル)の検証を行う(ステップS10〜S28)。OPC補正の際に用いる補正用ルール(第1補正用ルール及び第2補正用ルール)の検証であるから予備検証という。
第1予備検証用ツールでの処理フローは次の通りである。先ず、第1補正用ルール(第1補正用ルールファイル)に基づいてテストデータ(例えばTEGフォトマスクに対してOPC補正を施す前の予備検証用フォトマスクデータ)を作成する(ステップS18)。テストデータは、OPC補正必要層に対応させて第1補正用ルールファイルに記述された内容に適合したテストデータとなっている。なお、このテストデータは、第1予備検証用ツールに予め設けてあるテストデータ自動発生プログラムを用いて適宜発生することができる。
次に、第1予備検証用ツールで発生したテストデータに対して、更にOPC補正予想値(予備検証でのOPC補正によりテストデータに対して付加される変更値として予想(期待)される補正値)を生成する(ステップS20)。つまり、テストデータに対して第1補正用ルール(第1補正用ルールファイル)を適用してOPC補正予想値を求める。OPC補正予想値は第1補正用ルールを適用した自動発生プログラムを組むことにより自動的に発生させることができる。OPC補正予想値はOPC補正値であるが、予備検証の過程でのOPC補正値であることを明確にするためにOPC補正予想値と表現する。
テストデータにOPC補正予想値に基づくOPC補正を施して第1補正テストデータを作成する(ステップS22)。つまり、第1補正テストデータはテストデータにOPC補正予想値が付加された形式で表される。なお、第1補正テストデータは図形データとして表現することができる。また、テストデータにOPC補正予想値に基づくOPC補正を施して第1補正テストデータを作成することは、テストデータに第1補正用ルールを適用してOPC補正を施し、第1補正テストデータを作成することと同義である。
第2予備検証用ツールでの処理フローは次の通りである。先ず、テストデータに第2補正用ルール(第2補正用ルールファイル)を適用してOPC補正を施し、第2補正テストデータを作成する(ステップS24)。なお、第2補正テストデータは図形データとして表現することができる。
第1補正テストデータ及び第2補正テストデータを比較することにより、補正用ルールに対する予備検証(フォトマスク検証)を行う(ステップS26)。第1補正テストデータ及び第2補正テストデータのいずれも図形データとして表現されることから、予備検証は具体的には図形演算で行うことができる。図形演算は、図形のサイズ、形状を比較することにより行われる。第1補正テストデータ及び第2補正テストデータは互いに異なるアルゴリズムにより形成されたものであるが、画定された最適補正値(ステップS12)を共通の基準として作成されたものであるから、第1補正用ルール及び第2補正用ルールにバグが無い場合には、第1補正テストデータ及び第2補正テストデータは同一になるべきものである。
第1補正テストデータ及び第2補正テストデータを比較した結果として図形に相違があるか否かを判定する(ステップS28)。相違がある場合(ステップS28:YES)は、第1予備検証用ツールで用いた第1補正用ルール(第1補正用ルールファイル)又は第2予備検証用ツールで用いた第2補正用ルール(第2補正用ルールファイル)の何れか、又は双方にバグがあることになる。つまり、再度OPC補正用ルール(補正用ルールファイル)を作成し直すことが必要になるのでステップS14、S16へ戻り、図形の相違が無くなるまでこのフロー(S14〜S28)を繰り返す。
なお、一方の補正用ルールに実績のあるもの(予め検証をして適正を確認したもの)を用い他方の補正用ルールに新規に作成したもの(改良版)とすることにより、新規に作成した補正用ルールについて適正を容易に検証することができる。つまり、実績のある補正用ルールを用いて改良版の補正用ルールを検証できるので、高速で効率良くフォトマスクデータの検証ができるフォトマスク検証方法となる。例えば、第1補正用ルールが検証済の場合には、第1補正用ルールを適用して作成した第1補正テストデータを保存しておくことにより、ステップS14、S18、S20、S22を省略することができるので、新規に作成した第2補正用ルールの検証を極めて容易に実行することができる。
残図形が無い場合(ステップS28:NO)には、第1、第2補正用ルール(補正用ルールファイル)は適正である(つまり、補正用ルールファイルは間違いなく作成されている)ことが検証できたので、予備検証の後の段階として、実デバイスのフォトマスクデータに対するOPC補正に適用する。
次に、実デバイス(LSI)の設計時のフォトマスクデータである原フォトマスクデータにOPC補正を施して補正フォトマスクデータを作成し、フォトマスクを作製する場合のフローにつき説明する(ステップS30〜S46)。予備検証に対して実デバイス検証(本検証)ともいえるが、いずれもフォトマスク検証方法として把握できるものである。
OPC補正必要層の原フォトマスクデータを準備しておく。また、OPC補正用ルールとしては予備検証で適正にOPC補正を施すことができると確認された第1補正用ルール(第1補正用ルールファイル)又は第2補正用ルール(第2補正用ルールファイル)のいずれかを適用する。以下では、第2補正用ルール(例えば改良版)を適用した例を説明する。
先ず、原フォトマスクデータを分割して分割フォトマスクデータを作成する(ステップS30)。この際、第1サイズで分割した第1サイズフォトマスクデータ(第1サイズのテンプレート)と第2サイズで分割した第2サイズフォトマスクデータ(第2サイズのテンプレート)の2種類のフォトマスクデータを作成する。
第1サイズフォトマスクデータ及び第2サイズフォトマスクデータそれぞれに対して、OPC補正を施す。原フォトマスクデータを第1サイズで分割して作成した第1サイズフォトマスクデータに対して順次、第2補正用ルールを適用してOPC補正を施し、第1サイズ補正フォトマスクデータを作成する(ステップS32)。第1サイズ補正フォトマスクデータは分割による比較(ステップS36参照)対象の一方となる。
同様に、原フォトマスクデータを第2サイズで分割して作成した第2サイズフォトマスクデータに対して順次、第2補正用ルールを適用してOPC補正を施し、第2サイズ補正フォトマスクデータを作成する(ステップS34)。第2サイズ補正フォトマスクデータは分割による比較(ステップS36参照)対象の他方となる。なお、第1サイズ補正フォトマスクデータを検証用データとすれば、第2サイズ補正フォトマスクデータはフォトマスク作製用データとなる。
作成した第1サイズ補正フォトマスクデータ及び第2サイズ補正フォトマスクデータを比較する(ステップS36)。異なるサイズ(テンプレートサイズ)で別々に発生させたOPC補正後のフォトマスクデータ(第1サイズ補正フォトマスクデータ及び第2サイズ補正フォトマスクデータ)は、同一の補正用ルールファイル(第2補正用ルール)により処理を行うため、同じ図形(サイズ、形状)を示すこととなる。
つまり、予備検証の場合と同様に、種々の設計がなされている原フォトマスクデータのOPC補正に対しても、第1サイズ補正フォトマスクデータ及び第2サイズ補正フォトマスクデータを比較した結果として図形に相違があるか否かを判定する(ステップS38)。これにより、OPC補正が正しく行われたか否かを検証することができる。
相違がある場合(ステップS38:YES)は、原フォトマスクデータの該当部分(相違部分)を抽出し(ステップS40)、テストデータとして扱うためにステップS18へ戻り、異なる2つの予備検証ツール(第1予備検証用ツール及び第2予備検証用ツール)で再度OPC補正を施し(ステップS18、S20、S22、S24)、続けて比較検証(予備検証)を行い(ステップS26)、適宜補正用ルールファイル(第1補正用ルール、第2補正用ルール)を作成し直す(ステップS28:YESの場合のステップS14、S16へ戻る)。その後、再び、原フォトマスクデータに分割によるOPC補正(ステップS30、S32、S34)及び比較(ステップS36)を施して、図形の相違が無くなる(ステップS38:NO)まで繰り返す。
図形の相違が無い(又は相違が解消した)場合(ステップS38:NO)は、原フォトマスクデータと補正フォトマスクデータとを比較する(ステップS42)。なお、補正フォトマスクデータとしては上述したとおり第2サイズ補正フォトマスクデータを用いるが、分割を解消したものを原フォトマスクに対応させた補正フォトマスクデータとして適用することも可能である。ここでは先ず、図形演算により、補正フォトマスクデータから原フォトマスクデータを減算する。減算の結果、補正により変更された部分の変更データが残ることになる。次に、補正されたサイズの最大値(最大補正値)を用いて、変更された部分の変更データに縮小処理(アンダーサイズ処理:減算)及び拡大処理(オーバーサイズ処理:加算)を施す。縮小処理及び拡大処理により、補正部分のデータに対応する残図形は原理的には解消することになる。なお、縮小処理及び拡大処理をリサイズ処理と称し、リサイズ処理を含む検証フローをリサイズ検証と称する。
リサイズ処理の結果として残図形があるか否かを判定する(ステップS44)。残図形がある(リサイズ処理によっても変更データが無くならない)場合(ステップS44:YES)は、その変更データに対応する原フォトマスクデータの該当部分を抽出し(ステップS40)、テストデータとして、ステップS18へ戻り、異なる2つの予備検証ツール(第1予備検証用ツール及び第2予備検証用ツール)で再度OPC補正を施し(ステップS18、S20、S22、S24)、続けて比較検証(予備検証)を行い(ステップS26)、適宜補正用ルールファイル(第1補正用ルール、第2補正用ルール)を作成し直す(ステップS28:YESの場合はステップS14、S16へ戻る)。その後、再び、原フォトマスクデータに分割によるOPC補正(ステップS30、S32、S34)及び比較(ステップS36)を施して、図形の相違が無くなる(ステップS38:NO)まで繰り返す。
図形の相違が無くなった(ステップS38:NO)後、再度ステップS42へ戻り、ステップS44で残図形がなければ、補正フォトマスクデータ(第2サイズ補正フォトマスクデータ、又は分割を解消して原フォトマスクデータに対応させたもの。なお、第2サイズ補正フォトマスクデータを集合すれば分割を解消したことになるから、特別な操作は不要である。)に基づいてフォトマスク(フォトマスクパターン)を作製する(ステップS46)。
以上のとおり、予備検証として、異なるアルゴリズムで作成した2種類のOPC補正用ルール(補正用ルールファイル)を用いて補正マスクデータを作成し、相互に比較することにより容易にOPC補正用ルールの適正を検証することができる。つまり、OPC補正用ルールとして、異なるアルゴリズムを用いて第1補正用ルール及び第2補正用ルールを作成した。予備検証において相違がない場合に、第1補正用ルールを適用した第1予備検証用ツールで作成した第1補正テストデータ(図形データ)を保存しておくことで、OPC補正用ルール(補正に用いるアルゴリズム)の検証用に使用することができる。例えば、改良された新しい補正用ルールとして第2補正用ルールを検証する場合に、第2補正テストデータを作成し、次に予め作成され保存してある第1補正テストデータとを比較(予備検証)することにより、第2補正用ルール(第2予備検証用ツール)の検証を容易に行うことができる。
また、予備検証の結果、適正が検証されたOPC補正用ルールを用いて、実デバイスのフォトマスクデータである原フォトマスクデータにOPC補正を施して実デバイス補正フォトマスクデータを作成し、原フォトマスクデータと実デバイス補正フォトマスクデータとを比較する。実デバイス補正フォトマスクデータの作成の際に、原フォトマスクデータを異なるサイズに分割して、それぞれに対して補正フォトマスクデータを作成するので、異なるサイズに対応した2種類の補正フォトマスクデータを相互に比較することにより容易にOPC補正用ルールを再度検証できる。また、原フォトマスクデータと実デバイス補正フォトマスクデータとを比較する際に最大補正値を用いたリサイズ処理を施すので容易に適正なOPC補正を施されたフォトマスクデータか否かを確実に検証することができる。
以上、詳細に説明したように、予備検証によるOPC補正用ルールの検証から、実デバイスの原フォトマスクデータとこれにOPC補正を施した実デバイス補正フォトマスクデータとの比較、比較結果に基づく実デバイスのフォトマスクの作製までの一連の処理フローにより、適正なOPC補正を施したフォトマスクを作製することができる。
本発明に係るフォトマスク検証方法により検証した補正フォトマスクデータを用いてフォトマスクを作製するまでの過程を示すフローチャートである。 本発明に係るフォトマスク検証方法により検証した補正フォトマスクデータを用いてフォトマスクを作製するまでの過程を示すフローチャートである。 従来のOPC補正によるフォトマスク検証をしてフォトマスクを作製するまでの過程を示すフローチャートである。

Claims (6)

  1. フォトマスクデータに補正用ルールを適用して光近接効果補正を施した補正フォトマスクデータを前記フォトマスクデータと比較することにより光近接効果補正の検証を行うフォトマスク検証方法において、
    光近接効果補正を施すために第1アルゴリズムにより作成した第1補正用ルールを適用して前記フォトマスクデータに光近接効果補正を施して第1補正フォトマスクデータを作成する過程と、
    光近接効果補正を施すために前記第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムにより作成した第2補正用ルールを適用して前記フォトマスクデータに光近接効果補正を施して第2補正フォトマスクデータを作成する過程と、
    第1補正フォトマスクデータ及び第2補正フォトマスクデータを比較する過程と
    を備えることを特徴とするフォトマスク検証方法。
  2. 前記比較の結果に基づいて、前記第1補正用ルール又は第2補正用ルールを修正することを特徴とする請求項1記載のフォトマスク検証方法。
  3. 前記第1補正用ルールは予め適正を検証されており、前記比較の結果に基づいて第2補正用ルールを修正することを特徴とする請求項2記載のフォトマスク検証方法。
  4. フォトマスクデータに光近接効果補正を施して求めた補正フォトマスクデータを評価することにより前記光近接効果補正の検証を行うフォトマスク検証方法において、
    前記フォトマスクデータを第1サイズで分割して第1サイズフォトマスクデータを作成する過程と、
    前記フォトマスクデータを第2サイズで分割して第2サイズフォトマスクデータを作成する過程と、
    前記第1サイズフォトマスクデータに前記光近接効果補正を施して第1サイズ補正フォトマスクデータを作成する過程と、
    前記第2サイズフォトマスクデータに前記光近接効果補正を施して第2サイズ補正フォトマスクデータを作成する過程と、
    前記第1サイズ補正フォトマスクデータ及び第2サイズ補正フォトマスクデータを比較して前記光近接効果補正の適正を検証する過程と
    を備えることを特徴とするフォトマスク検証方法。
  5. 前記フォトマスクデータは実デバイスの原フォトマスクデータであり、原フォトマスクデータと原フォトマスクデータに前記光近接効果補正を施して得られる実デバイス補正フォトマスクデータとを比較する過程を更に備えることを特徴とする請求項4記載のフォトマスク検証方法。
  6. 前記原フォトマスクデータと実デバイス補正フォトマスクデータとを比較する過程は、前記実デバイス補正フォトマスクデータから前記原フォトマスクデータを減算する過程と、前記光近接効果補正の際の最大補正値を用いて前記減算の結果に対して縮小処理又は拡大処理を施す過程とを含むことを特徴とする請求項5記載のフォトマスク検証方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012500496A (ja) * 2008-08-19 2012-01-05 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド ゲイン変化補償を伴うトランジスタ
US9836565B2 (en) 2014-12-24 2017-12-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic design automation method and apparatus thereof

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