JP2005031457A - フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ - Google Patents

フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ Download PDF

Info

Publication number
JP2005031457A
JP2005031457A JP2003271271A JP2003271271A JP2005031457A JP 2005031457 A JP2005031457 A JP 2005031457A JP 2003271271 A JP2003271271 A JP 2003271271A JP 2003271271 A JP2003271271 A JP 2003271271A JP 2005031457 A JP2005031457 A JP 2005031457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
photonic crystal
light
movable plate
beam scanner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003271271A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Shito
俊一 紫藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003271271A priority Critical patent/JP2005031457A/ja
Publication of JP2005031457A publication Critical patent/JP2005031457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

【課題】金属蒸着などの方法によるミラーよりも反射が高効率であるミラーを有する光ビームスキャナである。
【解決手段】基板104に対して可動板102が揺動可能に支持されたミラー型光ビームスキャナである。ビーム光を反射する可動板102の反射面にフォトニック結晶101を用いたミラーが形成されている。フォトニックバンドギャップを持つフォトニック結晶101をミラー型の光ビームスキャナに用いて、金属蒸着などの方法によるミラーよりも反射が高効率となり、より光量の少ない光源で明るい走査光を得ることが出来るようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源からの光ビームを光偏向ミラーによって光偏向して、投影し画像を表示する画像表示用などに用いる光ビームスキャナに関するものである。
近年の半導体加工技術の進歩によって、ディスプレイなどに応用されるマイクロミラータイプのレーザースキャナが実現されてきている。その駆動方法は、ガルバノミラーのように磁界中に置いたコイルに電流を流すことによって生じる電磁力によるもの(特許文献1参照)、静電力を利用するもの(特許文献2参照)、圧電素子のようなアクチュエータ素子を用いるもの等様々である。
また、一方、フォトニック結晶は、光の波があたかも“固体中の電子の波(ド・ブロイ波)”の様に振る舞う光学的結晶体であり、屈折率の異なる物質が周期的に並ぶことによって形成されており、通常の光素子に発生する光学現象と全く異なる現象を示す。この分野は、新しい光学素子などへの応用が期待されており、近年盛んに研究・開発が進んでいる。
特開平6-82711号公報 特許2924200号公報
上述の従来型の走査に用いられるミラーは概ね金属、とりわけアルミの蒸着などによって構成されることが多い。しかしながら、これら金属の蒸着によるミラーにおいては、半導体プロセスに組み込むことにより手軽に構成できる反面、反射率が95%程度であるためにレーザー光の損失が大きく、ディスプレイに用いる場合には、適度な明るさを確保するためにより強力なレーザーを用いる必要があった。また、加えて、光のエネルギーによってミラー自体の温度上昇を引き起こし、ミラーの機械的なパラメータの変動やミラー上に形成されている電気的な素子などの特性を大きく変化させてしまい、走査周波数や駆動エネルギーの変動を引き起こしていた。
本発明のビームスキャナは、基板に対して可動板が揺動可能に支持されたミラー型光ビームスキャナであり、ビーム光を反射する可動板の反射面にフォトニック結晶を用いたミラーを有することを特徴とする。この基本構成に基づいて、以下のごとき態様が可能である。基板に平板状の可動板と該可動板を基板に対して基板表面に垂直な方向に揺動可能に支持するトーションバーとを一体で形成し、外力によって該可動板をトーション運動させる。前記フォトニック結晶ミラーには、使用する光の周波数においてフルバンドギャップを有する3次元フォトニック結晶や、使用する光の周波数において使用する入射方向に於いてバンドギャップを有する3次元フォトニック結晶を用い得る。揺動するミラーに照射させるビーム光の波長はフォトニック結晶のバンドギャップ中にある必要があり、十分なパワー密度を有するのが好ましいので、ビーム光はコヒーレントなレーザー光が好適である。
本発明によれば、フォトニックバンドギャップを持つフォトニック結晶をミラー型の光ビームスキャナに用いることによって、金属蒸着などの方法によるミラーよりも反射が高効率となり、それによって、より光量の少ない光源で明るい走査光を得ることが出来るようになった。また加えて、この高効率化により、ミラーを含む部材の温度上昇が抑えられるため、可動板の走査周波数や駆動信号(駆動エネルギー)などの安定化が容易になる。
本発明の好適な実施の形態について、図を用いて説明する。
図1に示したものが、本発明をガルバノミラーに適用した場合の一実施形態の図である。半導体プロセスを用いて、コイル105、トーションバー103を持つ可動板102の形に成形されている。その際、材料としては一般的にSiO2薄膜を用いることが出来る。104は支持基板の部分を示している。ここで、薄膜101は本発明の特徴的なところであるフォトニック結晶を用いて構成されている。
フォトニック結晶(以下PC)は誘電率の高い微小構造を誘電率の低い背景媒質中(或いは、その逆)に光の波長程度の間隔で周期的に配列したものである。こうした構造を持つPCの特性は、丁度、固体物理に於ける結晶構造中の電子の振舞いと類似した性質を示す。すなわち、電子に於ける禁制帯(バンドギャップ)の様な構造を作ることが可能となる。例えば、図4に示したものは、ダイヤモンド構造のフォトニックバンドを示した一例であるが、フォトニックバンドギャップが格子模様部分に生じているのが分かる。横軸は波数で3次元的な方向により分けられており、縦軸は格子間隔で規格化された光の周波数である。この図は、規格化周波数にして0.4弱から0.45弱の付近の周波数に、全方向にわたってフルバンドギャップが生じていることを示しているが、これは、すなわち、この領域のエネルギーの光はどの方向についてもこのPCを伝搬することが無いということを示している。
たとえば、このような結晶に、丁度、バンドギャップに入るエネルギーの光を外部から照射した場合は、この照射光は結晶内部に進入することが出来ない。すなわち、高い反射率によって反射される。
このような効果を狙ったPCの場合は、PCにおいてポテンシャルとして考えられる誘電率の繰り返し単位を〔(波長サイズ)×(ギャップ内の規格化周波数)〕とすることが必要である。ここで、波長は一般的に1nm〜数μmのものを扱うが、本発明の典型的な場合は、レーザー光線を用いたディスプレイ用ビームスキャナを構成させるため、扱う波長は可視光の領域のものである。
以上説明したようなPCを用いて図1に示したスキャナにおける反射面101を構成する。
以下、このスキャナの動作について図を用いて説明する。
図3は、このスキャナを用いてディスプレイを構成するための構成の概略を示したブロック図である。301は当ディスプレイに於けるスキャナであり、そのスキャナ301に照射するレーザー304がある。このレーザー304はRGBの周波数を持つ3種類のものを用いることが望ましく、それによってカラーのディスプレイが構成できる。3種類のレーザーに対しては、夫々、使用光の波長、偏光状態、入射角などに合わせて誘電率の繰り返し単位などが適切に設計されたPCを用いた反射面101を持つスキャナが設けられる。レーザー304は、コントローラ303からの制御信号によってON/OFF制御がされる。コントローラ303は、外部からの映像信号によって、レーザー304とスキャナ301をドライブするドライバ302への制御信号を生成し、各々へ出力している。スキャナ301はドライバ302のドライブ信号によって駆動される。
ドライバ302は、実際に図1に示す配線105に電流を駆動信号として流す。このミラー(可動板102)は磁場B中に置かれており、配線105はその中でコイルとして働く。磁界B中に置かれたコイル105に電流が流れると配線パターンにはローレンツ力が生じ、その力と方向によってミラー(可動板102)はトーションバー103をひねる様に動作させることができる。これによって反射面(薄膜101)の方向が変化する。例えば、図2に示すようにこのスキャナを用いた場合には、レーザー光を偏向し、スクリーン上に現われるレーザー照射スポットを矢印方向に動かすことが可能である。なお、ここでは電流コイル105は一巻きであるが、作製工程などが許せば、多数回巻くことによって発生力を大きくすることも可能であることは言うまでもない。
図2には実際に示されてはいないが、スキャナの走査方向とは直角な方向に副走査を行なう機能を付加することにより、スクリーン上に2次元の像を表示することが出来るようになる。この副走査の機構は、本発明によるスキャナを用いてもよいが、モータなどを利用するなど他のアクチュエータによる機構でもよい。
(第1の実施例)
更に具体的な実施例を以下に説明する。
本発明の第1実施例について図1を用いて説明する。シリコン基板表面に厚さd=150μmの酸化膜104を生成し、そのSiO2層を用いてその表面にフォトニック結晶101のミラーを作製する。形状は図1に示すようなものである。酸化層上に配線パターン105を形成し、その後、スキャナパターンのエッチングとシリコン基板のバックエッチを行なって、トーション103の形状を作製する。各値は、振動板102の幅W=2mm、長さl=2mm、トーション長S=100μm、トーション幅t=50μmであり、このときの共振周波数は20kHz程度となった。
本実施例において、フォトニック結晶101のミラー及び振動板102は平板状になっているが、この形状は、著しく不規則なものでなければ、若干の凹面状、凸面状などであってもよい。
フォトニック結晶を用いたミラーの作製方法は、現在各所からいろいろ報告されているが、数種の作製方法が可能である。半導体素子作製技術を用いたものに関しては2種類あり、一つは自己クローニング法、もう一つはウッドパイル法である。どちらも半導体プロセスによるものであり、前者はバイアススパッタリングによる方法で成膜とエッチングを同時に行なう方法であり、後者はプロセスにより個別に作られたロッドを並びの方向を変えながら積層していくことによって作る方法である。前者についてはElectron.Lett.,34,1260(1997)、後者についてはNature,394,251(1998)に詳しい。
また、光造形による方法も実施されている。光硬化樹脂のように、光を照射することによって硬化する材料を用いて作製する方法である。これによれば、干渉の露光による形成や2光子吸収などを用いて微小構造を周期的に作製できる(Appl.Phys.Lett.,74,786(1999)参照)。
本実施例では、ウッドパイル法によって635nmの波長域にフルバンドギャップを形成するようなフォトニック結晶を作製してミラー部として用いたところ、反射率として99%以上を有する光ビームスキャナを得ることが出来た。また、ミラー上の電流パスの抵抗を測定しながら温度上昇を検出すると、レーザー照射による温度上昇は抵抗変化に殆ど現われないことがわかった。本実施例の如きディスプレイなどに応用されるマイクロミラータイプのレーザースキャナでは、ミラーを含む部材の温度上昇により可動板の走査周波数や駆動信号(駆動エネルギー)などが容易に変動してしまうので、温度上昇の防止による動作の安定化は重要である。
本発明のスキャナの構造の一例を示す図である。 本発明のスキャナをディスプレイに応用する際の構成を示す構成概略図である。 本発明のスキャナを駆動させるためのシステム構成の概略を示すブロック図である。 フォトニック結晶のフォトニックバンドギャップを説明する図である。
符号の説明
101 フォトニック結晶(薄膜)
102 可動板(振動板)
103 トーションバー
104 基板(酸化膜)
105 コイル(配線パターン)
301 スキャナ
302 ドライバ
303 コントローラ
304 レーザー

Claims (4)

  1. 基板に対して可動板が揺動可能に支持されたミラー型光ビームスキャナであり、ビーム光を反射する可動板の反射面にフォトニック結晶を用いたミラーを有することを特徴とするビームスキャナ。
  2. 基板に平板状の可動板と該可動板を基板に対して基板表面に垂直な方向に揺動可能に支持するトーションバーとを一体で形成し、外力によって該可動板をトーション運動させる請求項1記載のビームスキャナ。
  3. 前記フォトニック結晶ミラーに、使用する光の周波数においてフルバンドギャップを有する3次元フォトニック結晶を用いる請求項1または2記載のビームスキャナ。
  4. 前記フォトニック結晶ミラーに、使用する光の周波数において使用する入射方向に於いてバンドギャップを有する3次元フォトニック結晶を用いる請求項1または2記載のビームスキャナ。
JP2003271271A 2003-07-07 2003-07-07 フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ Pending JP2005031457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271271A JP2005031457A (ja) 2003-07-07 2003-07-07 フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271271A JP2005031457A (ja) 2003-07-07 2003-07-07 フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005031457A true JP2005031457A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34209203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003271271A Pending JP2005031457A (ja) 2003-07-07 2003-07-07 フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005031457A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104044342A (zh) * 2013-03-12 2014-09-17 中国科学院化学研究所 喷墨打印的光子晶体图案及其光子晶体图案的应用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104044342A (zh) * 2013-03-12 2014-09-17 中国科学院化学研究所 喷墨打印的光子晶体图案及其光子晶体图案的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4612844B2 (ja) 3次元周期構造及びそれを有する機能素子
JP4920996B2 (ja) 光制御素子、表示装置及び応力測定装置
US9759993B2 (en) Composite scanning mirror systems
JP5113668B2 (ja) レーザ装置
JP2010054944A (ja) 光学デバイス、光スキャナ及び画像形成装置
JP2007156254A (ja) 光スイッチング素子・光スイッチングデバイス・複数波長光スイッチング素子・複数波長光スイッチングデバイス・カラー光スイッチング素子・カラー光スイッチングデバイス・光スイッチング素子アレイ・複数波長光スイッチング素子アレイ・カラー光スイッチング素子アレイ・画像表示装置・複数色画像表示装置およびカラー画像表示装置
US8837028B2 (en) Light scattering element, optical scanning device, and image displaying device
US10598950B2 (en) Image projection apparatus and movable body
KR100815347B1 (ko) 진동 광변조기를 이용한 스캐닝 장치
CN100380172C (zh) 电磁扫描微镜以及使用其的光学扫描装置
JP4131889B2 (ja) 光ビーム偏向機構
JP2024519298A (ja) 空気イオン化表示装置及びその制御方法
JP2017138375A (ja) 光偏向器及び画像投影装置
JP2002098917A (ja) 波長可変光源
JP2009251002A (ja) アクチュエータ、画像形成装置及びアクチュエータの製造方法
CN201159795Y (zh) 具有两个反射表面的扭转铰接镜结构
JP2005031457A (ja) フォトニック結晶を用いたミラーを有するビームスキャナ
JP2012185194A (ja) 画像表示装置
JP6613815B2 (ja) 振動機構、スペックル解消素子
JP2005031456A (ja) 片持ち梁構造を有する光ビームスキャナ
JP2009152040A (ja) 発光デバイス
JP2010044234A (ja) 光走査装置
JP2018072448A (ja) スペックル解消光学系
KR100571809B1 (ko) 광 주사장치
JP2006285191A (ja) 光走査装置とこれを用いた画像形成装置およびプリンタ