JP2005031415A - 転写装置 - Google Patents
転写装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005031415A JP2005031415A JP2003196436A JP2003196436A JP2005031415A JP 2005031415 A JP2005031415 A JP 2005031415A JP 2003196436 A JP2003196436 A JP 2003196436A JP 2003196436 A JP2003196436 A JP 2003196436A JP 2005031415 A JP2005031415 A JP 2005031415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- cloth
- paper
- roller
- static elimination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Elimination Of Static Electricity (AREA)
Abstract
【課題】転写材の除電能力を増加させ、紙粉を捕集し、かつ除電性能を維持できるようにする。
【解決手段】画像形成装置の転写装置において、転写後の転写材と対向する位置に複数の切り込みを形成した布状除電部材を配置したものである。
【選択図】 図6
【解決手段】画像形成装置の転写装置において、転写後の転写材と対向する位置に複数の切り込みを形成した布状除電部材を配置したものである。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は転写後の転写材の帯電電荷を除電する布状部材を有する画像形成装置の転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置において、転写電界を印加して現像工程により形成されたトナー像を転写紙に転写しており、この際に転写紙上に電荷があるとトナーが飛翔して転写紙に付着し、画像劣化を起こすため、これを防止するために除電ブラシにより転写紙を除電することが行われ(特許文献1)、また、転写ローラによる転写直後の位置に除電針を配置して転写紙の除電を行うことも行われている(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特公平6−77170号公報
【0004】
【特許文献2】特許第2759487号(第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、転写後の転写紙を除電不足の状態でガイド部材を通して搬送すると、ガイド部材のリブと接触して静電気による筋状の画像乱れが発生する。また、例えば、中間転写媒体を使用するカラー画像形成装置において、2次転写ローラと中間転写媒体に圧接して搬送される紙は、ニップ時の摩擦により紙粉を発生する。特に、一度定着器を通過した転写紙は、ローラの加圧力と熱により受けるダメージが大きいため、更に多くの紙粉を発生し、これが耐久により除電ブラシや除電針等の除電部材に堆積し、著しく除電能力を落とすため、画像乱れの発生原因となる。また、除電能力を向上させるために、除電部材に転写時とは逆バイアスを印加することが行われているが、それにより除電部材が機内に浮遊している紙粉等の集塵機的な役割を果たすことになり、除電部材に汚れが付着してこれが落とし難いため、画像乱れの発生原因となる。しかし、上記特許文献1、特許文献2にはかかる点について何ら開示されていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、転写材の除電能力を増加させ、紙粉を捕集し、かつ除電性能を維持できるようにすることを目的とする。
そのために本発明は、画像形成装置の転写装置において、転写後の転写材と対向する位置に複数の切り込みを形成した布状除電部材を配置したことを特徴とする。
また、本発明は、切り込みが、転写材搬送方向に対して角度を有して形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、切り込みが、転写材搬送方向に対して平行に形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、切り込みが曲線形状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、記布状除電部材が2層以上剥離可能に設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態が適用される画像形成装置の例を説明する図である。
感光体40は図示しない帯電器で一様帯電され、露光器41からの画像露光で静電潜像が形成される。静電潜像をトナー現像するロータリ式現像器19は、Y,M,C,Kの4色の現像ユニットを有し、各ユニットの現像ローラ19aがロータリ式現像器の間欠回転により感光体位置にもたらされ、その位置で感光体40と対向してトナー現像が行われる。感光体40には、駆動ローラ11、従動ローラ12、サポートローラ15、テンションローラ13等で張架された中間転写媒体1が1次転写ローラ14の位置で離当接し、感光体上に形成されたトナー像は中間転写媒体1に転写され(1次転写)、中間転写媒体上で4色の色重ねが行われる。
【0008】
駆動ローラ11(2次転写バックアップローラを兼ねる)と対向する位置には離当接機構20により中間転写媒体1に離当接する2次転写ローラ29が設けられており、この位置で中間転写媒体上の4色のトナー像は一括転写される(2次転写)。すなわち、用紙トレー50から用紙繰り出しローラ51により繰り出された用紙は、紙搬送路52を通って2次転写ローラ29の位置に搬送される。中間転写媒体上で色重ねが行われている間(1次転写中)は、2次転写ローラ29は中間転写媒体と離間しているが、転写時には中間転写媒体1に当接し、転写バイアスを印加することにより中間転写媒体から用紙に4色トナー像が一括転写される(2次転写)。2次転写後の用紙は紙ガイド53を通って加熱ローラ60a、加圧ローラ60bからなる定着器60に導入され、装置上面の排紙トレー61に排出される。
【0009】
図2は本実施形態の転写装置に使用される転写紙ガイドの斜視図、図3は転写紙ガイドの裏側平面図、図4は布状除電部材(以下、除電布という)の構成例を説明する図、図5は1枚目の除電布を剥がした状態を説明する図である。
本実施形態の転写紙ガイド1は、転写前の紙をガイドして転写位置に導くガイド部材2とそれに取り付けられているガイドリブ3、転写後の紙をガイドするガイド部材4とそれに取り付けられているガイドリブ5とを有し、ガイド部材2とガイド部材4との間の転写ローラ位置8に2次転写ローラ(図示省略)が配置され、中間転写媒体(図示省略)との間で2次転写が行われる。中間転写媒体側へ転写後の紙が巻きつくのを防止するための引きつけ板6には、除電布7が両面導電粘着テープ(メタルテープ)等で接着して一体的に取り付けられており、引きつけ板6はガイド部材4とは分離可能に構成されている。従って、引きつけ板と除電布のみ交換することができる。
【0010】
引きつけ板6と除電布7には図示しない電源より所定極性の電圧が印加されるが、転写ローラとの間で電気的リークが生ずるのを防止するために、両者間を遮るリーク防止部材9が設けられており、引きつけ板6はとめ金10によりバネ付勢されてリーク防止部材9側へ押しつけられて固定されている。
【0011】
除電布7は導電性ポリマー等の超微細繊維からなる不織布で、従来の除電ブラシや除電針に比して無数の繊維先端部が除電電極として機能し、さらに後述するように、除電布に、例えばスリット状の切り込みを多数形成することにより繊維先端が深さ方向にも現出してその数は飛躍的に増加し、除電機能を大幅に増加させることが可能である。図4に示す例の除電布は2層構成であり、引きつけ板6上に順次除電布が両面導電粘着テープで重ねて2枚貼りされており、除電布7bは上の除電布7aで覆われている。このとき、2枚目の除電布は1枚目の除電布とリーク防止部材9により外部に露出しないようにしている。
【0012】
除電布は超微細繊維からなる不織布のため耐久につれて浮遊トナーが繊維先端部に付着して除電能力が低下する。そこで、除電布の汚れ具合を中間転写媒体の回転数、印字枚数、印字デューティ等に基づいて評価し、除電能力が低下したときには、上側の除電布7aを剥がして下層の除電布7bを露出させて使用する。このようにすれば、長期間の使用が可能である。もちろん、2層構成に限らず3層以上としてもよい。なお、除電布に切り込みを多数形成することにより繊維先端が深さ方向にも現出してその数は飛躍的に増加するので、紙粉を捕集し、かつ除電機能を維持することが可能である。
【0013】
図5は1枚目の除電布を剥がした状態を示している。1枚目を剥がすと2枚目の除電布が露出し、新しい除電布として使用可能である。なお、1枚目と2枚目の除電布と転写後の紙との距離が異なるため、厳密には除電能力に差が生ずるので、例えば、1枚目の抵抗値を2枚目の抵抗値より大きくしたり、1枚目と2枚目の除電布に印加する除電バイアス値を変えることが望ましい。或いは、図示は省略するが、スペーサなどを設けてこれを剥がすことにより最表層の除電布の高さを調整可能とし、1枚目と2枚目の除電布の高さを揃えられるようにしてもよい。
【0014】
また、各除電布をそのまま重ねて貼ると、例えば、1枚目の粘着材が2枚目の除電布に付着し、除電能力が落ちるため、各除電布の間にフィルムを挟み、粘着材が除電布の繊維に直には触らぬようにすることが望ましい。
【0015】
図6は除電布に形成した切り込みを説明する除電布平面図である。
上記したように除電布は、導電性ポリマー等の超微細繊維からなる不織布で、表面にある無数の繊維先端部が除電電極として機能するが、さらにこの除電布表面から深さ方向に、スリット状等の切り込みを多数形成することにより、切断により形成された繊維先端が深さ方向にも現出して除電電極の数は飛躍的に増加し、除電機能が大幅にアップするとともに、紙粉を捕集し、かつ除電性能を維持することが可能である。切り込みは型等を使って任意の形状で、任意の深さ、或いは貫通して形成してもよい。なお、除電布を多層構成とした場合、表層の除電布にのみ切り込みを形成すれば十分であるが、さらに下層の除電布にまで形成してもよい。
【0016】
例えば、図6(a)に示すように通紙方向に対して平行、図6(b)に示すように通紙方向に直交するように切り込みを形成する。なお、図6(a)の形状であれば、紙のジャミングが生じたときにその状態を悪化させないように作用することが期待できる。また、図6(c)に示すように、通紙方向に対して角度をつける、図6(d)に示すように、曲線形状にすることにより、切り込み長さの総延長を長くすることができるので、一層、除電効果が達成される。また、図6(e)に示すように、交互にスリットの角度を変える、図6(f)に示すように左右両側で各スリットの角度を変えるなどにより均一な除電が可能となる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、超微細繊維からなる不織布の除電部材に複数の切り込みを形成して繊維を切断するようにしたので、もともと表面にある無数の繊維先端の除電電極が、深さ方向にも現れて飛躍的に増加し、除電効果は従来の除電針などとは比べものにならないくらい優れている。なお、集塵効果があるため、耐久的に紙粉の堆積しやすい欠点があるが、除電電極が深さ方向にも形成されるので長期の使用が可能であり、さらに多層構成とすれば一層長期の使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態が適用される画像形成装置の例を説明する図である。
【図2】本実施形態の転写装置に使用される転写紙ガイドの斜視図である。
【図3】転写紙ガイドの裏面平面図である。
【図4】除電布の構成例を説明する図である。
【図5】1枚目の除電布を剥がした状態を説明する図である。
【図6】除電布に形成した切り込みを説明する除電布平面図である。
【符号の説明】
1…転写紙ガイド、2…ガイド部材、3…ガイドリブ、3…ガイド部材、5…ガイドリブ、6…引きつけ板、7…除電布、8…転写ローラ位置、9…リーク防止部材、10…とめ金、19…ロータリー式現像器、19a…現像ローラ、29…2次転写ローラ、40…感光体、41…露光器、50…用紙トレー、51…用紙繰り出しローラ、52…紙搬送路、53…紙ガイド、60…定着器、61…排紙トレー。
【発明の属する技術分野】
本発明は転写後の転写材の帯電電荷を除電する布状部材を有する画像形成装置の転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置において、転写電界を印加して現像工程により形成されたトナー像を転写紙に転写しており、この際に転写紙上に電荷があるとトナーが飛翔して転写紙に付着し、画像劣化を起こすため、これを防止するために除電ブラシにより転写紙を除電することが行われ(特許文献1)、また、転写ローラによる転写直後の位置に除電針を配置して転写紙の除電を行うことも行われている(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特公平6−77170号公報
【0004】
【特許文献2】特許第2759487号(第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、転写後の転写紙を除電不足の状態でガイド部材を通して搬送すると、ガイド部材のリブと接触して静電気による筋状の画像乱れが発生する。また、例えば、中間転写媒体を使用するカラー画像形成装置において、2次転写ローラと中間転写媒体に圧接して搬送される紙は、ニップ時の摩擦により紙粉を発生する。特に、一度定着器を通過した転写紙は、ローラの加圧力と熱により受けるダメージが大きいため、更に多くの紙粉を発生し、これが耐久により除電ブラシや除電針等の除電部材に堆積し、著しく除電能力を落とすため、画像乱れの発生原因となる。また、除電能力を向上させるために、除電部材に転写時とは逆バイアスを印加することが行われているが、それにより除電部材が機内に浮遊している紙粉等の集塵機的な役割を果たすことになり、除電部材に汚れが付着してこれが落とし難いため、画像乱れの発生原因となる。しかし、上記特許文献1、特許文献2にはかかる点について何ら開示されていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、転写材の除電能力を増加させ、紙粉を捕集し、かつ除電性能を維持できるようにすることを目的とする。
そのために本発明は、画像形成装置の転写装置において、転写後の転写材と対向する位置に複数の切り込みを形成した布状除電部材を配置したことを特徴とする。
また、本発明は、切り込みが、転写材搬送方向に対して角度を有して形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、切り込みが、転写材搬送方向に対して平行に形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、切り込みが曲線形状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、記布状除電部材が2層以上剥離可能に設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態が適用される画像形成装置の例を説明する図である。
感光体40は図示しない帯電器で一様帯電され、露光器41からの画像露光で静電潜像が形成される。静電潜像をトナー現像するロータリ式現像器19は、Y,M,C,Kの4色の現像ユニットを有し、各ユニットの現像ローラ19aがロータリ式現像器の間欠回転により感光体位置にもたらされ、その位置で感光体40と対向してトナー現像が行われる。感光体40には、駆動ローラ11、従動ローラ12、サポートローラ15、テンションローラ13等で張架された中間転写媒体1が1次転写ローラ14の位置で離当接し、感光体上に形成されたトナー像は中間転写媒体1に転写され(1次転写)、中間転写媒体上で4色の色重ねが行われる。
【0008】
駆動ローラ11(2次転写バックアップローラを兼ねる)と対向する位置には離当接機構20により中間転写媒体1に離当接する2次転写ローラ29が設けられており、この位置で中間転写媒体上の4色のトナー像は一括転写される(2次転写)。すなわち、用紙トレー50から用紙繰り出しローラ51により繰り出された用紙は、紙搬送路52を通って2次転写ローラ29の位置に搬送される。中間転写媒体上で色重ねが行われている間(1次転写中)は、2次転写ローラ29は中間転写媒体と離間しているが、転写時には中間転写媒体1に当接し、転写バイアスを印加することにより中間転写媒体から用紙に4色トナー像が一括転写される(2次転写)。2次転写後の用紙は紙ガイド53を通って加熱ローラ60a、加圧ローラ60bからなる定着器60に導入され、装置上面の排紙トレー61に排出される。
【0009】
図2は本実施形態の転写装置に使用される転写紙ガイドの斜視図、図3は転写紙ガイドの裏側平面図、図4は布状除電部材(以下、除電布という)の構成例を説明する図、図5は1枚目の除電布を剥がした状態を説明する図である。
本実施形態の転写紙ガイド1は、転写前の紙をガイドして転写位置に導くガイド部材2とそれに取り付けられているガイドリブ3、転写後の紙をガイドするガイド部材4とそれに取り付けられているガイドリブ5とを有し、ガイド部材2とガイド部材4との間の転写ローラ位置8に2次転写ローラ(図示省略)が配置され、中間転写媒体(図示省略)との間で2次転写が行われる。中間転写媒体側へ転写後の紙が巻きつくのを防止するための引きつけ板6には、除電布7が両面導電粘着テープ(メタルテープ)等で接着して一体的に取り付けられており、引きつけ板6はガイド部材4とは分離可能に構成されている。従って、引きつけ板と除電布のみ交換することができる。
【0010】
引きつけ板6と除電布7には図示しない電源より所定極性の電圧が印加されるが、転写ローラとの間で電気的リークが生ずるのを防止するために、両者間を遮るリーク防止部材9が設けられており、引きつけ板6はとめ金10によりバネ付勢されてリーク防止部材9側へ押しつけられて固定されている。
【0011】
除電布7は導電性ポリマー等の超微細繊維からなる不織布で、従来の除電ブラシや除電針に比して無数の繊維先端部が除電電極として機能し、さらに後述するように、除電布に、例えばスリット状の切り込みを多数形成することにより繊維先端が深さ方向にも現出してその数は飛躍的に増加し、除電機能を大幅に増加させることが可能である。図4に示す例の除電布は2層構成であり、引きつけ板6上に順次除電布が両面導電粘着テープで重ねて2枚貼りされており、除電布7bは上の除電布7aで覆われている。このとき、2枚目の除電布は1枚目の除電布とリーク防止部材9により外部に露出しないようにしている。
【0012】
除電布は超微細繊維からなる不織布のため耐久につれて浮遊トナーが繊維先端部に付着して除電能力が低下する。そこで、除電布の汚れ具合を中間転写媒体の回転数、印字枚数、印字デューティ等に基づいて評価し、除電能力が低下したときには、上側の除電布7aを剥がして下層の除電布7bを露出させて使用する。このようにすれば、長期間の使用が可能である。もちろん、2層構成に限らず3層以上としてもよい。なお、除電布に切り込みを多数形成することにより繊維先端が深さ方向にも現出してその数は飛躍的に増加するので、紙粉を捕集し、かつ除電機能を維持することが可能である。
【0013】
図5は1枚目の除電布を剥がした状態を示している。1枚目を剥がすと2枚目の除電布が露出し、新しい除電布として使用可能である。なお、1枚目と2枚目の除電布と転写後の紙との距離が異なるため、厳密には除電能力に差が生ずるので、例えば、1枚目の抵抗値を2枚目の抵抗値より大きくしたり、1枚目と2枚目の除電布に印加する除電バイアス値を変えることが望ましい。或いは、図示は省略するが、スペーサなどを設けてこれを剥がすことにより最表層の除電布の高さを調整可能とし、1枚目と2枚目の除電布の高さを揃えられるようにしてもよい。
【0014】
また、各除電布をそのまま重ねて貼ると、例えば、1枚目の粘着材が2枚目の除電布に付着し、除電能力が落ちるため、各除電布の間にフィルムを挟み、粘着材が除電布の繊維に直には触らぬようにすることが望ましい。
【0015】
図6は除電布に形成した切り込みを説明する除電布平面図である。
上記したように除電布は、導電性ポリマー等の超微細繊維からなる不織布で、表面にある無数の繊維先端部が除電電極として機能するが、さらにこの除電布表面から深さ方向に、スリット状等の切り込みを多数形成することにより、切断により形成された繊維先端が深さ方向にも現出して除電電極の数は飛躍的に増加し、除電機能が大幅にアップするとともに、紙粉を捕集し、かつ除電性能を維持することが可能である。切り込みは型等を使って任意の形状で、任意の深さ、或いは貫通して形成してもよい。なお、除電布を多層構成とした場合、表層の除電布にのみ切り込みを形成すれば十分であるが、さらに下層の除電布にまで形成してもよい。
【0016】
例えば、図6(a)に示すように通紙方向に対して平行、図6(b)に示すように通紙方向に直交するように切り込みを形成する。なお、図6(a)の形状であれば、紙のジャミングが生じたときにその状態を悪化させないように作用することが期待できる。また、図6(c)に示すように、通紙方向に対して角度をつける、図6(d)に示すように、曲線形状にすることにより、切り込み長さの総延長を長くすることができるので、一層、除電効果が達成される。また、図6(e)に示すように、交互にスリットの角度を変える、図6(f)に示すように左右両側で各スリットの角度を変えるなどにより均一な除電が可能となる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、超微細繊維からなる不織布の除電部材に複数の切り込みを形成して繊維を切断するようにしたので、もともと表面にある無数の繊維先端の除電電極が、深さ方向にも現れて飛躍的に増加し、除電効果は従来の除電針などとは比べものにならないくらい優れている。なお、集塵効果があるため、耐久的に紙粉の堆積しやすい欠点があるが、除電電極が深さ方向にも形成されるので長期の使用が可能であり、さらに多層構成とすれば一層長期の使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態が適用される画像形成装置の例を説明する図である。
【図2】本実施形態の転写装置に使用される転写紙ガイドの斜視図である。
【図3】転写紙ガイドの裏面平面図である。
【図4】除電布の構成例を説明する図である。
【図5】1枚目の除電布を剥がした状態を説明する図である。
【図6】除電布に形成した切り込みを説明する除電布平面図である。
【符号の説明】
1…転写紙ガイド、2…ガイド部材、3…ガイドリブ、3…ガイド部材、5…ガイドリブ、6…引きつけ板、7…除電布、8…転写ローラ位置、9…リーク防止部材、10…とめ金、19…ロータリー式現像器、19a…現像ローラ、29…2次転写ローラ、40…感光体、41…露光器、50…用紙トレー、51…用紙繰り出しローラ、52…紙搬送路、53…紙ガイド、60…定着器、61…排紙トレー。
Claims (5)
- 画像形成装置の転写装置において、転写後の転写材と対向する位置に複数の切り込みを形成した布状除電部材を配置したことを特徴とする転写装置。
- 前記切り込みは、転写材搬送方向に対して角度を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
- 前記切り込みは、転写材搬送方向に対して平行に形成されていることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
- 前記切り込みは曲線形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
- 前記布状除電部材は2層以上剥離可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003196436A JP2005031415A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003196436A JP2005031415A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 転写装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005031415A true JP2005031415A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34206934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003196436A Pending JP2005031415A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005031415A (ja) |
-
2003
- 2003-07-14 JP JP2003196436A patent/JP2005031415A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5012292B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4492586B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7945202B2 (en) | Cleaning apparatus and image forming apparatus | |
JP2509283B2 (ja) | 接地装置 | |
JP3849776B2 (ja) | 転写装置 | |
US6970676B2 (en) | Imaging forming apparatus | |
JP4215379B2 (ja) | 転写搬送装置及び画像形成装置 | |
JP2011158905A (ja) | 電気泳動方式印刷装置または複写装置における転写ユニット | |
JP3019511B2 (ja) | 転写材担持体への用紙ガイド装置 | |
JP2005031415A (ja) | 転写装置 | |
US4958194A (en) | Transferring device and an image forming apparatus | |
US6070043A (en) | Device for cleaning a transfer belt of an image-forming machine | |
JP2010091754A (ja) | 転写装置 | |
JP4773927B2 (ja) | シート排出装置及び画像形成装置 | |
JP3239263B2 (ja) | 転写ベルトのクリーニング装置 | |
JP3967013B2 (ja) | クリーニング装置、プロセスユニットおよび電子写真装置 | |
JP4432538B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3222359B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013222110A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5120067B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2004191406A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JPS59133579A (ja) | シ−ト分離装置 | |
JP2018010260A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3455672B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0546033A (ja) | 転写材担持体への用紙ガイド装置 |