JP2005031289A - 音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行う音声情報処理装置において、プロセッサの処理負荷を軽減して出力音声の品質低下を防止するようにする。
【解決手段】処理負荷算出部113がプロセッサの処理負荷状況を検出し、復号チャネル決定部104が、検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する。負荷軽減復号処理手段(105〜107)は、前記決定された音声出力チャネルに基づき、プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行い、音声出力制御部114が復号処理されて得られた音声信号を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】処理負荷算出部113がプロセッサの処理負荷状況を検出し、復号チャネル決定部104が、検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する。負荷軽減復号処理手段(105〜107)は、前記決定された音声出力チャネルに基づき、プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行い、音声出力制御部114が復号処理されて得られた音声信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体に関し、特に、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置、該音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法、該プロセッサ負荷軽減方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置が、特許文献1に記載されている。
【0003】
図13は、BSデジタル放送を受信するための従来の音声情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。この音声情報処理装置では、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号に対して行う復号処理などの複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うようにしている。
【0004】
図中700はチューナ部であり、システム制御部707から指定されたBSデジタル放送チャネルの、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号であるAAC−LC符号化信号を含むBSデジタル放送トランスポート・ストリームを受信する。なお、上記のBSデジタル放送は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)が策定したBSデジタル放送運用規定により規定され、またAAC−LC符号化信号は、ISO/IEC 13818−7により規定される。
【0005】
701はTS分離部であり、チューナ部700から出力されるトランスポート・ストリームを音声エレメンタリ・ストリームと制御信号とその他のエレメンタリ・ストリームとに分離する。
【0006】
702は音声フレーム復号部であり、ビットストリーム分解部703、チャネル復号部704およびフレームバッファ部705から構成される。
【0007】
ビットストリーム分解部703は、TS分離部701から出力された音声エレメンタリ・ストリームを分解して、各チャネルの符号化データをチャネル復号部704へ出力し、また、ヘッダから抽出したサンプリングレートと、プログラムコンフィグエレメント(Program Configuration Element)またはローデータブロック(raw data block)内の各エレメントの構成から抽出した音声チャネル構成情報とをシステム制御部707へ出力する。
【0008】
チャネル復号部704は、ビットストリーム分解部703から出力された各チャネルの符号化データに対して、ノイズレス復号処理、逆量子化処理、スケールファクタ処理、M/Sステレオ処理、インテンシティステレオ処理、TNS処理、IMDCT処理を施して、各チャネルの復号データを得、これらをフレームバッファ部705へ出力する。
【0009】
フレームバッファ部705は、チャネル復号部704からの各チャネルの復号データを1フレーム分格納し、音声出力制御部710へ出力する。
【0010】
706は他処理部であり、他I/O制御部709からの出力信号やTS分離部701からの出力信号を受け取って、これらに対して所定の処理を行い、他I/O制御部709へ出力する。
【0011】
707はシステム制御部であり、リモコン受信部708から送られた放送チャネル情報をチューナ部700へ、音量情報を音声出力制御部710へ、他の出力情報を他I/O制御部709へ、またTS分離部701からの音声出力制御信号を音声出力制御部710へ、他の出力制御信号を他I/O制御部709へ、またビットストリーム分解部703からのサンプリングレートと音声チャネル構成情報とを音声出力制御部710へ、それぞれ所定の処理を行い出力する。
【0012】
708はリモコン受信部であり、放送チャネル情報や音量情報や他の出力情報をシステム制御部707へ出力する。
【0013】
709は他I/O制御部であり、チューナ部700以外の入力デバイスからの出力信号を受信し、システム制御部707からの出力制御信号で音声以外の出力デバイスを制御し、他処理部706からの音声以外の出力信号を所定の出力デバイスから出力する。
【0014】
710は音声出力制御部であり、システム制御部707からの出力制御信号で音声出力デバイスを制御し、音声フレーム復号部702からの音声出力データを音声出力デバイスから出力する。
【0015】
【特許文献1】
特開2003−101900号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号に対して行う復号処理などの複数の処理を、1つのプロセッサで同時に行う従来の音声情報処理装置では、音声復号処理と他処理とを同時に実行している時に、プロセッサの処理負荷が大き過ぎて、プロセッサの処理能力を超えてしまうことがあり得る。こうした場合には、フレーム落ち等が発生して、出力音声の品質が低下してしまうという問題点があった。
【0017】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行う音声情報処理装置において、プロセッサの処理負荷を軽減して出力音声の品質低下を防止するようにした音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置であって、プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出手段と、前記処理負荷検出手段によって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定手段と、前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理手段と、前記負荷軽減復号処理手段によって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力手段とを具備することを特徴とする音声情報処理装置が提供される。
【0019】
また、請求項4記載の発明によれば、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法であって、プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出ステップと、前記処理負荷検出ステップによって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定ステップと、前記音声復号チャネル決定ステップによって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理ステップと、前記負荷軽減復号処理ステップによって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力ステップとを有することを特徴とするプロセッサ負荷軽減方法が提供される。
【0020】
さらに、上記プロセッサ負荷軽減方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び上記プロセッサ負荷軽減方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る音声情報処理装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。この音声情報処理装置では、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号に対して行う復号処理などの複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うようにしている。
【0023】
図中100はチューナ部であり、システム制御部110から指定されたBSデジタル放送チャネルの、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号であるAAC−LC符号化信号を含むBSデジタル放送トランスポート・ストリームを受信する。
【0024】
101はTS分離部であり、チューナ部100から出力されるトランスポート・ストリームを音声エレメンタリ・ストリームと制御信号とその他のエレメンタリ・ストリームとに分離する。
【0025】
102は負荷可変音声フレーム復号部であり、ビットストリーム分解部103、復号チャネル決定部104、復号チャネル選択部105、チャネル復号部106、0データ挿入部107およびフレームバッファ部108から構成される。
【0026】
ビットストリーム分解部103は、TS分離部101から出力された音声エレメンタリ・ストリームを受け取って分解し、各チャネルの符号化データを復号チャネル選択部105へ出力し、また、ヘッダから抽出したサンプリングレートと、プログラムコンフィグエレメント(Program Configuration Element)またはローデータブロック(raw data block)内の各エレメントの構成から抽出した音声チャネル構成情報とを復号チャネル決定部104およびシステム制御部110へ出力する。
【0027】
復号チャネル決定部104は、ビットストリーム分解部103から送られたサンプリングレートおよび音声チャネル構成情報と、処理負荷算出部113から送られる音声復号以外の処理の1秒あたりの総サイクル数とを基に、復号すべき音声チャネルの数が元のストリームのもつ音声チャネル数以下になるように、復号すべき音声チャネルを決定し(この決定方法については詳しく後述する)、該決定された復号すべき音声チャネル情報を復号チャネル選択部105へ出力する。
【0028】
復号チャネル選択部105は、ビットストリーム分解部103から出力された各チャネルの符号化データのうち、復号チャネル決定部104で復号すべきチャネルとして決定されたチャネルの符号化データのみを選択して、チャネル復号部106へ出力する。また、復号チャネル決定部104で復号すべきチャネルとして決定されなかったチャネルを示すチャネル情報を0データ挿入部107へ出力する。
【0029】
チャネル復号部106は、復号チャネル選択部105から出力された復号すべき各チャネルの符号化データに対して、ノイズレス復号処理、逆量子化処理、スケールファクタ処理、M/Sステレオ処理、インテンシティステレオ処理、TNS処理、IMDCT処理を施して、各チャネルの復号データを得、これらをフレームバッファ部108へ出力する。
【0030】
0データ挿入部107は、復号チャネル選択部105から受け取ったチャネル情報が示すチャネルについては、0データで構成される復号データをフレームバッファ部108へ出力する。
【0031】
フレームバッファ部108は、チャネル復号部106および0データ挿入部107から出力された全チャネルの復号データ(0データで構成されるチャネルも含まれる)を1フレーム分格納し、音声出力制御部114へ出力する。
【0032】
109は他処理部であり、他I/O制御部112からの出力信号やTS分離部101からの出力信号を受け取って、これらに対して所定の処理を行い、他I/O制御部112へ出力する。
【0033】
110はシステム制御部であり、リモコン受信部111から送られた放送チャネル情報をチューナ部100へ、音量情報を音声出力制御部114へ、他の出力情報を他I/O制御部112へ、またTS分離部101からの音声出力制御信号を音声出力制御部114へ、他の出力制御信号を他I/O制御部112へ、またビットストリーム分解部103からのサンプリングレートと音声チャネル構成情報とを音声出力制御部114へ、それぞれ所定の処理を行い出力する。
【0034】
111はリモコン受信部であり、放送チャネル情報や音量情報や他の出力情報をシステム制御部110へ出力する。
【0035】
112は他I/O制御部であり、チューナ部100以外の入力デバイスからの出力信号を受信し、システム制御部110からの出力制御信号で音声以外の出力デバイスを制御し、他処理部109からの音声以外の出力信号を所定の出力デバイスから出力する。
【0036】
113は処理負荷算出部であり、所定の内部レジスタを参照して音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和を算出し、復号チャネル決定部104へ出力する。
【0037】
114は音声出力制御部であり、システム制御部110からの出力制御信号で音声出力デバイスを制御し、負荷可変音声フレーム復号部102からの音声出力データを音声出力デバイスから出力する。
【0038】
以下、図2および図3を参照して復号チャネル決定部104における復号すべき音声チャネルの決定方法について説明する。図2は、チャネル復号以外の処理の各構成要素の1秒あたりの平均サイクル数を示す図であり、図3は、復号チャネル構成要素とその1フレームあたりの平均サイクル数を示す図である。
【0039】
まず、AAC−LC符号化信号の1フレームのサンプル数が1024であるので、復号チャネル決定部104は、ビットストリーム分解部103から送られたサンプリングレートを用いて、下記の数式(1)に基づき、1秒あたりのフレーム数を算出する。
【0040】
(1秒あたりのフレーム数)=(サンプリングレート)÷1024・・・(1)
例えば、対象とするストリームのサンプリングレートが48,000Hzである場合、1秒あたりのフレーム数は46.875(frames/sec)となる。
【0041】
次に復号チャネル決定部104は、ビットストリーム分解部103から送られた音声チャネル構成情報と、図2に示すチャネル復号以外の処理の各構成要素の1秒あたりの平均サイクル数と、上記数式(1)で算出された1秒あたりのフレーム数とを用いて、下記の数式(2)に基づき、チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数を算出する。
【0042】
(チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数)=(1秒あたりのフレーム数)×{CSCE×(SCEの数)+CCPE×(CPEの数)+CLFE×(LFEの数)+CCCE×(CCEの数)}・・・(2)
例えば、対象とするストリームのチャネル構成が、センタ用SCE(Single Channel Element)、フロントL,R用CPE(Channel Pair Element)、リアL,R用CPE、ウーハ用LFE(Low Frequency Element)であった場合、チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数は、46.875×(50,000×1+100,000×2+50,000×1)=14,062,500(cycles/sec)となる。
【0043】
次に復号チャネル決定部104は、システムのもつプロセッサの1秒あたりのサイクル数の限界値と、処理負荷算出部113からの音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和と、上記数式(2)で算出されたチャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数とを用いて、下記の数式(3)に基づいて、チャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数を算出する。
【0044】
(チャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数)=(1秒あたりのサイクル数の限界値)−(音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和)−(チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数)・・・(3)
例えば、システムのもつプロセッサの1秒あたりのサイクル数の限界値が300Mcycles/sec、音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和が270Mcycles/secであるとき、チャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数は、300×106−270×106−14,062,500=15,937,500cycles/secとなる。
【0045】
最後に復号チャネル決定部104は、図3に示す各復号チャネル構成候補の1フレームあたりの平均サイクル数と、上記数式(1)で算出された1秒あたりのフレーム数とを用いて、下記の数式(4)に基づき、各復号チャネル構成候補の1秒あたりのサイクル数を算出する。
【0046】
(各復号チャネル構成候補の1秒あたりのサイクル数)=(各復号チャネル構成候補の1フレームあたりの平均サイクル数)×(1秒あたりのフレーム数)・・・(4)
この数式(4)で算出された各値と、上記数式(3)で算出されたチャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数とから、復号チャネル決定部104は、元のストリームのチャネル構成以下で、かつチャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数を超えない平均サイクル数を持つ復号チャネル構成候補を、復号チャネル構成として出力する。
【0047】
上記例では、図3の復号チャネル構成候補▲4▼を復号チャネル構成として出力する。
【0048】
次に、図4〜図7を参照して、処理負荷が異なる4つの復号チャネル構成▲1▼〜▲4▼に対する負荷可変音声フレーム復号部102での復号処理について説明する。
【0049】
図4は、復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図であり、図5は、復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図であり、図6は、復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図であり、図7は、復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【0050】
図4〜図7中、200は、TS分離部101から負荷可変音声フレーム復号部102へ渡される5.1チャネルのAAC−LC符号化信号ストリームであり、該AAC−LC符号化信号ストリームの構成は、識別子tag1のセンターチャネル(C)のモノラル信号をもつ識別子ID_SCEで表される単一チャネルエレメント(SCE)、識別子tag2のフロント左右チャネル(L,R)のステレオ信号をもつ識別子ID_CPEで表されるチャネル対エレメント(CPE)、識別子tag3のリア左右チャネル(RL,RR)のステレオ信号をもつ識別子ID_CPEで表されるチャネル対エレメント(CPE)、識別子tag4のウーハチャネル(W)のモノラル信号をもつ識別子ID_LFEで表される低周波数エレメント(LFE)、チャネル信号を持たない識別子ID_FILで表されるフィルエレメント(FIL)、フレームの終端を示す識別子ID_ENDから構成される。
【0051】
201,202,203,204はそれぞれ、負荷可変音声フレーム復号部102から音声出力制御部114へ渡す前にフレームバッファ部108に蓄積された各チャネルの1フレーム分のPCM信号を表している。
【0052】
図4〜図7に示すように、復号チャネル決定部104で複合すべきチャネルとして決定されたチャネルの符号化信号に対してのみ復号処理が行われ、残りのチャネルには0データが挿入される。このように、プロセッサの負荷状況に応じて、音声復号処理の対象となるチャネル数を変化させることによって、フレーム落ち等の少ない良好な音質の出力を得ることができる。
【0053】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明に係る音声情報処理装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同一であるので、同一構成部分には同一の参照番号を付してその説明を省略し、以下には異なる部分だけを説明する。
【0054】
第2の実施の形態では、負荷可変音声フレーム復号部302が、ビットストリーム分解部303、復号チャネル決定部304、復号チャネル選択部305、チャネル復号部306およびフレームバッファ部307を備える。なお負荷可変音声フレーム復号部302は、第1の実施の形態のような0データ挿入部107を備えない。また第2の実施の形態では、システム制御部309および音声出力制御部313を備える。
【0055】
ビットストリーム分解部303は、TS分離部101から出力された音声エレメンタリ・ストリームを受け取って分解し、各チャネルの符号化データを復号チャネル選択部305へ出力し、また、ヘッダから抽出したサンプリングレートと、プログラムコンフィグエレメント(Program Configuration Element)またはローデータブロック(raw data block)内の各エレメントの構成から抽出した音声チャネル構成情報とを復号チャネル決定部104へ出力する。
【0056】
復号チャネル決定部304は、ビットストリーム分解部303から送られたサンプリングレートおよび音声チャネル構成情報と、処理負荷算出部113から送られる音声復号以外の処理の1秒あたりの総サイクル数とを基に、復号すべき音声チャネルの数が元のストリームのもつ音声チャネル数以下になるように、復号すべき音声チャネルを決定し(この決定方法は、第1の実施の形態における復号チャネル決定部104で行われる決定方法と同一である)、該決定された復号すべき音声チャネル情報を復号チャネル選択部305およびシステム制御部309へ出力する。
【0057】
復号チャネル選択部305は、ビットストリーム分解部303から出力された各チャネルの符号化データのうち、復号チャネル決定部304で復号すべきチャネルとして決定されたチャネルの符号化データのみを選択して、チャネル復号部306へ出力する。
【0058】
チャネル復号部306は、復号チャネル選択部305から出力された復号すべき各チャネルの符号化データに対して、ノイズレス復号処理、逆量子化処理、スケールファクタ処理、M/Sステレオ処理、インテンシティステレオ処理、TNS処理、IMDCT処理を施して、各チャネルの復号データを得、これらをフレームバッファ部307へ出力する。
【0059】
フレームバッファ部307は、チャネル復号部306から出力された各チャネルの復号データを1フレーム分格納し、音声出力制御部313へ出力する。
【0060】
またシステム制御部309は、リモコン受信部111から送られた放送チャネル情報をチューナ部100へ、音量情報を音声出力制御部313へ、他の出力情報を他I/O制御部112へ、またTS分離部101からの音声出力制御信号を音声出力制御部313へ、他の出力制御信号を他I/O制御部112へ、また復号チャネル決定部304からのサンプリングレートと音声チャネル構成情報とを音声出力制御部313へ、それぞれ所定の処理を行い出力する。
【0061】
音声出力制御部313は、システム制御部309からの出力制御信号で、復号チャネル決定部304で決定された複合チャネルに該当する音声出力デバイスのみを制御し、負荷可変音声フレーム復号部302からの音声出力データを音声出力デバイスから出力する。
【0062】
次に、図9〜図12を参照して、処理負荷が異なる4つの復号チャネル構成▲1▼〜▲4▼(図3に示す第1の実施の形態における4つの復号チャネル構成▲1▼〜▲4▼と同一)対する負荷可変音声フレーム復号部302での復号処理について説明する。
【0063】
図9は、復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図であり、図10は、復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図であり、図11は、復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図であり、図12は、復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【0064】
図9〜図12中、400は、TS分離部101から負荷可変音声フレーム復号部302へ渡される5.1チャネルのAAC−LC符号化信号ストリームであり、第1の実施の形態におけるAAC−LC符号化信号ストリーム200と同一の構成である。
【0065】
401,402,403,404はそれぞれ、負荷可変音声フレーム復号部302から音声出力制御部313へ渡す前にフレームバッファ部307に蓄積された各チャネルの1フレーム分のPCM信号を表している。
【0066】
第2の実施の形態では、音声出力制御部313が、復号チャネル決定部304で決定された復号チャネルに該当する音声出力デバイスのみを制御して該音声出力デバイスからのみ音声出力データを出力するので、負荷可変音声フレーム復号部302では、図9〜図12に示すように、復号チャネル決定部304で決定された復号チャネルの符号化信号に対してだけ復号処理が行われ、残りのチャネルの符号化信号に対して何の処理行われない。第2の実施の形態でも、プロセッサの負荷状況に応じて、音声復号処理の対象となるチャネル数を変化させることによって、フレーム落ち等の少ない良好な音質の出力を得ることができる。
【0067】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、前述の各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0068】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記の各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0071】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0072】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる情報処理装置において、プロセッサの負荷状況により、音声符号化信号を復号するべきチャネルを決定するようにする。これにより、プロセッサの処理負荷を軽減して出力音声の品質低下を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声情報処理装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】チャネル復号以外の処理の各構成要素の1秒あたりの平均サイクル数を示す図である。
【図3】復号チャネル構成要素とその1フレームあたりの平均サイクル数を示す図である。
【図4】復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図である。
【図5】復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図である。
【図6】復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図である。
【図7】復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【図8】本発明に係る音声情報処理装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図9】復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図である。
【図10】復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図である。
【図11】復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図である。
【図12】復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【図13】BSデジタル放送を受信するための従来の音声情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 チューナ部
101 TS分離部
102 負荷可変音声フレーム復号部
103 ビットストリーム分解部
104 復号チャネル決定部(音声復号チャネル決定手段)
105 復号チャネル選択部(負荷軽減復号処理手段)
106 チャネル復号部(負荷軽減復号処理手段)
107 0データ挿入部(負荷軽減復号処理手段)
108 フレームバッファ部
109 他処理部
110 システム制御部
111 リモコン受信部
112 他I/O制御部
113 処理負荷算出部(処理負荷検出手段)
114 音声出力制御部(音声出力手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体に関し、特に、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置、該音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法、該プロセッサ負荷軽減方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置が、特許文献1に記載されている。
【0003】
図13は、BSデジタル放送を受信するための従来の音声情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。この音声情報処理装置では、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号に対して行う復号処理などの複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うようにしている。
【0004】
図中700はチューナ部であり、システム制御部707から指定されたBSデジタル放送チャネルの、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号であるAAC−LC符号化信号を含むBSデジタル放送トランスポート・ストリームを受信する。なお、上記のBSデジタル放送は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)が策定したBSデジタル放送運用規定により規定され、またAAC−LC符号化信号は、ISO/IEC 13818−7により規定される。
【0005】
701はTS分離部であり、チューナ部700から出力されるトランスポート・ストリームを音声エレメンタリ・ストリームと制御信号とその他のエレメンタリ・ストリームとに分離する。
【0006】
702は音声フレーム復号部であり、ビットストリーム分解部703、チャネル復号部704およびフレームバッファ部705から構成される。
【0007】
ビットストリーム分解部703は、TS分離部701から出力された音声エレメンタリ・ストリームを分解して、各チャネルの符号化データをチャネル復号部704へ出力し、また、ヘッダから抽出したサンプリングレートと、プログラムコンフィグエレメント(Program Configuration Element)またはローデータブロック(raw data block)内の各エレメントの構成から抽出した音声チャネル構成情報とをシステム制御部707へ出力する。
【0008】
チャネル復号部704は、ビットストリーム分解部703から出力された各チャネルの符号化データに対して、ノイズレス復号処理、逆量子化処理、スケールファクタ処理、M/Sステレオ処理、インテンシティステレオ処理、TNS処理、IMDCT処理を施して、各チャネルの復号データを得、これらをフレームバッファ部705へ出力する。
【0009】
フレームバッファ部705は、チャネル復号部704からの各チャネルの復号データを1フレーム分格納し、音声出力制御部710へ出力する。
【0010】
706は他処理部であり、他I/O制御部709からの出力信号やTS分離部701からの出力信号を受け取って、これらに対して所定の処理を行い、他I/O制御部709へ出力する。
【0011】
707はシステム制御部であり、リモコン受信部708から送られた放送チャネル情報をチューナ部700へ、音量情報を音声出力制御部710へ、他の出力情報を他I/O制御部709へ、またTS分離部701からの音声出力制御信号を音声出力制御部710へ、他の出力制御信号を他I/O制御部709へ、またビットストリーム分解部703からのサンプリングレートと音声チャネル構成情報とを音声出力制御部710へ、それぞれ所定の処理を行い出力する。
【0012】
708はリモコン受信部であり、放送チャネル情報や音量情報や他の出力情報をシステム制御部707へ出力する。
【0013】
709は他I/O制御部であり、チューナ部700以外の入力デバイスからの出力信号を受信し、システム制御部707からの出力制御信号で音声以外の出力デバイスを制御し、他処理部706からの音声以外の出力信号を所定の出力デバイスから出力する。
【0014】
710は音声出力制御部であり、システム制御部707からの出力制御信号で音声出力デバイスを制御し、音声フレーム復号部702からの音声出力データを音声出力デバイスから出力する。
【0015】
【特許文献1】
特開2003−101900号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号に対して行う復号処理などの複数の処理を、1つのプロセッサで同時に行う従来の音声情報処理装置では、音声復号処理と他処理とを同時に実行している時に、プロセッサの処理負荷が大き過ぎて、プロセッサの処理能力を超えてしまうことがあり得る。こうした場合には、フレーム落ち等が発生して、出力音声の品質が低下してしまうという問題点があった。
【0017】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行う音声情報処理装置において、プロセッサの処理負荷を軽減して出力音声の品質低下を防止するようにした音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置であって、プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出手段と、前記処理負荷検出手段によって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定手段と、前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理手段と、前記負荷軽減復号処理手段によって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力手段とを具備することを特徴とする音声情報処理装置が提供される。
【0019】
また、請求項4記載の発明によれば、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法であって、プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出ステップと、前記処理負荷検出ステップによって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定ステップと、前記音声復号チャネル決定ステップによって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理ステップと、前記負荷軽減復号処理ステップによって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力ステップとを有することを特徴とするプロセッサ負荷軽減方法が提供される。
【0020】
さらに、上記プロセッサ負荷軽減方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び上記プロセッサ負荷軽減方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る音声情報処理装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。この音声情報処理装置では、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号に対して行う復号処理などの複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うようにしている。
【0023】
図中100はチューナ部であり、システム制御部110から指定されたBSデジタル放送チャネルの、音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号であるAAC−LC符号化信号を含むBSデジタル放送トランスポート・ストリームを受信する。
【0024】
101はTS分離部であり、チューナ部100から出力されるトランスポート・ストリームを音声エレメンタリ・ストリームと制御信号とその他のエレメンタリ・ストリームとに分離する。
【0025】
102は負荷可変音声フレーム復号部であり、ビットストリーム分解部103、復号チャネル決定部104、復号チャネル選択部105、チャネル復号部106、0データ挿入部107およびフレームバッファ部108から構成される。
【0026】
ビットストリーム分解部103は、TS分離部101から出力された音声エレメンタリ・ストリームを受け取って分解し、各チャネルの符号化データを復号チャネル選択部105へ出力し、また、ヘッダから抽出したサンプリングレートと、プログラムコンフィグエレメント(Program Configuration Element)またはローデータブロック(raw data block)内の各エレメントの構成から抽出した音声チャネル構成情報とを復号チャネル決定部104およびシステム制御部110へ出力する。
【0027】
復号チャネル決定部104は、ビットストリーム分解部103から送られたサンプリングレートおよび音声チャネル構成情報と、処理負荷算出部113から送られる音声復号以外の処理の1秒あたりの総サイクル数とを基に、復号すべき音声チャネルの数が元のストリームのもつ音声チャネル数以下になるように、復号すべき音声チャネルを決定し(この決定方法については詳しく後述する)、該決定された復号すべき音声チャネル情報を復号チャネル選択部105へ出力する。
【0028】
復号チャネル選択部105は、ビットストリーム分解部103から出力された各チャネルの符号化データのうち、復号チャネル決定部104で復号すべきチャネルとして決定されたチャネルの符号化データのみを選択して、チャネル復号部106へ出力する。また、復号チャネル決定部104で復号すべきチャネルとして決定されなかったチャネルを示すチャネル情報を0データ挿入部107へ出力する。
【0029】
チャネル復号部106は、復号チャネル選択部105から出力された復号すべき各チャネルの符号化データに対して、ノイズレス復号処理、逆量子化処理、スケールファクタ処理、M/Sステレオ処理、インテンシティステレオ処理、TNS処理、IMDCT処理を施して、各チャネルの復号データを得、これらをフレームバッファ部108へ出力する。
【0030】
0データ挿入部107は、復号チャネル選択部105から受け取ったチャネル情報が示すチャネルについては、0データで構成される復号データをフレームバッファ部108へ出力する。
【0031】
フレームバッファ部108は、チャネル復号部106および0データ挿入部107から出力された全チャネルの復号データ(0データで構成されるチャネルも含まれる)を1フレーム分格納し、音声出力制御部114へ出力する。
【0032】
109は他処理部であり、他I/O制御部112からの出力信号やTS分離部101からの出力信号を受け取って、これらに対して所定の処理を行い、他I/O制御部112へ出力する。
【0033】
110はシステム制御部であり、リモコン受信部111から送られた放送チャネル情報をチューナ部100へ、音量情報を音声出力制御部114へ、他の出力情報を他I/O制御部112へ、またTS分離部101からの音声出力制御信号を音声出力制御部114へ、他の出力制御信号を他I/O制御部112へ、またビットストリーム分解部103からのサンプリングレートと音声チャネル構成情報とを音声出力制御部114へ、それぞれ所定の処理を行い出力する。
【0034】
111はリモコン受信部であり、放送チャネル情報や音量情報や他の出力情報をシステム制御部110へ出力する。
【0035】
112は他I/O制御部であり、チューナ部100以外の入力デバイスからの出力信号を受信し、システム制御部110からの出力制御信号で音声以外の出力デバイスを制御し、他処理部109からの音声以外の出力信号を所定の出力デバイスから出力する。
【0036】
113は処理負荷算出部であり、所定の内部レジスタを参照して音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和を算出し、復号チャネル決定部104へ出力する。
【0037】
114は音声出力制御部であり、システム制御部110からの出力制御信号で音声出力デバイスを制御し、負荷可変音声フレーム復号部102からの音声出力データを音声出力デバイスから出力する。
【0038】
以下、図2および図3を参照して復号チャネル決定部104における復号すべき音声チャネルの決定方法について説明する。図2は、チャネル復号以外の処理の各構成要素の1秒あたりの平均サイクル数を示す図であり、図3は、復号チャネル構成要素とその1フレームあたりの平均サイクル数を示す図である。
【0039】
まず、AAC−LC符号化信号の1フレームのサンプル数が1024であるので、復号チャネル決定部104は、ビットストリーム分解部103から送られたサンプリングレートを用いて、下記の数式(1)に基づき、1秒あたりのフレーム数を算出する。
【0040】
(1秒あたりのフレーム数)=(サンプリングレート)÷1024・・・(1)
例えば、対象とするストリームのサンプリングレートが48,000Hzである場合、1秒あたりのフレーム数は46.875(frames/sec)となる。
【0041】
次に復号チャネル決定部104は、ビットストリーム分解部103から送られた音声チャネル構成情報と、図2に示すチャネル復号以外の処理の各構成要素の1秒あたりの平均サイクル数と、上記数式(1)で算出された1秒あたりのフレーム数とを用いて、下記の数式(2)に基づき、チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数を算出する。
【0042】
(チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数)=(1秒あたりのフレーム数)×{CSCE×(SCEの数)+CCPE×(CPEの数)+CLFE×(LFEの数)+CCCE×(CCEの数)}・・・(2)
例えば、対象とするストリームのチャネル構成が、センタ用SCE(Single Channel Element)、フロントL,R用CPE(Channel Pair Element)、リアL,R用CPE、ウーハ用LFE(Low Frequency Element)であった場合、チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数は、46.875×(50,000×1+100,000×2+50,000×1)=14,062,500(cycles/sec)となる。
【0043】
次に復号チャネル決定部104は、システムのもつプロセッサの1秒あたりのサイクル数の限界値と、処理負荷算出部113からの音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和と、上記数式(2)で算出されたチャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数とを用いて、下記の数式(3)に基づいて、チャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数を算出する。
【0044】
(チャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数)=(1秒あたりのサイクル数の限界値)−(音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和)−(チャネル復号以外の処理の1秒あたりの平均サイクル数)・・・(3)
例えば、システムのもつプロセッサの1秒あたりのサイクル数の限界値が300Mcycles/sec、音声復号以外の処理の1秒あたりのサイクル数の総和が270Mcycles/secであるとき、チャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数は、300×106−270×106−14,062,500=15,937,500cycles/secとなる。
【0045】
最後に復号チャネル決定部104は、図3に示す各復号チャネル構成候補の1フレームあたりの平均サイクル数と、上記数式(1)で算出された1秒あたりのフレーム数とを用いて、下記の数式(4)に基づき、各復号チャネル構成候補の1秒あたりのサイクル数を算出する。
【0046】
(各復号チャネル構成候補の1秒あたりのサイクル数)=(各復号チャネル構成候補の1フレームあたりの平均サイクル数)×(1秒あたりのフレーム数)・・・(4)
この数式(4)で算出された各値と、上記数式(3)で算出されたチャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数とから、復号チャネル決定部104は、元のストリームのチャネル構成以下で、かつチャネル復号に使用可能な1秒あたりのサイクル数を超えない平均サイクル数を持つ復号チャネル構成候補を、復号チャネル構成として出力する。
【0047】
上記例では、図3の復号チャネル構成候補▲4▼を復号チャネル構成として出力する。
【0048】
次に、図4〜図7を参照して、処理負荷が異なる4つの復号チャネル構成▲1▼〜▲4▼に対する負荷可変音声フレーム復号部102での復号処理について説明する。
【0049】
図4は、復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図であり、図5は、復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図であり、図6は、復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図であり、図7は、復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【0050】
図4〜図7中、200は、TS分離部101から負荷可変音声フレーム復号部102へ渡される5.1チャネルのAAC−LC符号化信号ストリームであり、該AAC−LC符号化信号ストリームの構成は、識別子tag1のセンターチャネル(C)のモノラル信号をもつ識別子ID_SCEで表される単一チャネルエレメント(SCE)、識別子tag2のフロント左右チャネル(L,R)のステレオ信号をもつ識別子ID_CPEで表されるチャネル対エレメント(CPE)、識別子tag3のリア左右チャネル(RL,RR)のステレオ信号をもつ識別子ID_CPEで表されるチャネル対エレメント(CPE)、識別子tag4のウーハチャネル(W)のモノラル信号をもつ識別子ID_LFEで表される低周波数エレメント(LFE)、チャネル信号を持たない識別子ID_FILで表されるフィルエレメント(FIL)、フレームの終端を示す識別子ID_ENDから構成される。
【0051】
201,202,203,204はそれぞれ、負荷可変音声フレーム復号部102から音声出力制御部114へ渡す前にフレームバッファ部108に蓄積された各チャネルの1フレーム分のPCM信号を表している。
【0052】
図4〜図7に示すように、復号チャネル決定部104で複合すべきチャネルとして決定されたチャネルの符号化信号に対してのみ復号処理が行われ、残りのチャネルには0データが挿入される。このように、プロセッサの負荷状況に応じて、音声復号処理の対象となるチャネル数を変化させることによって、フレーム落ち等の少ない良好な音質の出力を得ることができる。
【0053】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明に係る音声情報処理装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同一であるので、同一構成部分には同一の参照番号を付してその説明を省略し、以下には異なる部分だけを説明する。
【0054】
第2の実施の形態では、負荷可変音声フレーム復号部302が、ビットストリーム分解部303、復号チャネル決定部304、復号チャネル選択部305、チャネル復号部306およびフレームバッファ部307を備える。なお負荷可変音声フレーム復号部302は、第1の実施の形態のような0データ挿入部107を備えない。また第2の実施の形態では、システム制御部309および音声出力制御部313を備える。
【0055】
ビットストリーム分解部303は、TS分離部101から出力された音声エレメンタリ・ストリームを受け取って分解し、各チャネルの符号化データを復号チャネル選択部305へ出力し、また、ヘッダから抽出したサンプリングレートと、プログラムコンフィグエレメント(Program Configuration Element)またはローデータブロック(raw data block)内の各エレメントの構成から抽出した音声チャネル構成情報とを復号チャネル決定部104へ出力する。
【0056】
復号チャネル決定部304は、ビットストリーム分解部303から送られたサンプリングレートおよび音声チャネル構成情報と、処理負荷算出部113から送られる音声復号以外の処理の1秒あたりの総サイクル数とを基に、復号すべき音声チャネルの数が元のストリームのもつ音声チャネル数以下になるように、復号すべき音声チャネルを決定し(この決定方法は、第1の実施の形態における復号チャネル決定部104で行われる決定方法と同一である)、該決定された復号すべき音声チャネル情報を復号チャネル選択部305およびシステム制御部309へ出力する。
【0057】
復号チャネル選択部305は、ビットストリーム分解部303から出力された各チャネルの符号化データのうち、復号チャネル決定部304で復号すべきチャネルとして決定されたチャネルの符号化データのみを選択して、チャネル復号部306へ出力する。
【0058】
チャネル復号部306は、復号チャネル選択部305から出力された復号すべき各チャネルの符号化データに対して、ノイズレス復号処理、逆量子化処理、スケールファクタ処理、M/Sステレオ処理、インテンシティステレオ処理、TNS処理、IMDCT処理を施して、各チャネルの復号データを得、これらをフレームバッファ部307へ出力する。
【0059】
フレームバッファ部307は、チャネル復号部306から出力された各チャネルの復号データを1フレーム分格納し、音声出力制御部313へ出力する。
【0060】
またシステム制御部309は、リモコン受信部111から送られた放送チャネル情報をチューナ部100へ、音量情報を音声出力制御部313へ、他の出力情報を他I/O制御部112へ、またTS分離部101からの音声出力制御信号を音声出力制御部313へ、他の出力制御信号を他I/O制御部112へ、また復号チャネル決定部304からのサンプリングレートと音声チャネル構成情報とを音声出力制御部313へ、それぞれ所定の処理を行い出力する。
【0061】
音声出力制御部313は、システム制御部309からの出力制御信号で、復号チャネル決定部304で決定された複合チャネルに該当する音声出力デバイスのみを制御し、負荷可変音声フレーム復号部302からの音声出力データを音声出力デバイスから出力する。
【0062】
次に、図9〜図12を参照して、処理負荷が異なる4つの復号チャネル構成▲1▼〜▲4▼(図3に示す第1の実施の形態における4つの復号チャネル構成▲1▼〜▲4▼と同一)対する負荷可変音声フレーム復号部302での復号処理について説明する。
【0063】
図9は、復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図であり、図10は、復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図であり、図11は、復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図であり、図12は、復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【0064】
図9〜図12中、400は、TS分離部101から負荷可変音声フレーム復号部302へ渡される5.1チャネルのAAC−LC符号化信号ストリームであり、第1の実施の形態におけるAAC−LC符号化信号ストリーム200と同一の構成である。
【0065】
401,402,403,404はそれぞれ、負荷可変音声フレーム復号部302から音声出力制御部313へ渡す前にフレームバッファ部307に蓄積された各チャネルの1フレーム分のPCM信号を表している。
【0066】
第2の実施の形態では、音声出力制御部313が、復号チャネル決定部304で決定された復号チャネルに該当する音声出力デバイスのみを制御して該音声出力デバイスからのみ音声出力データを出力するので、負荷可変音声フレーム復号部302では、図9〜図12に示すように、復号チャネル決定部304で決定された復号チャネルの符号化信号に対してだけ復号処理が行われ、残りのチャネルの符号化信号に対して何の処理行われない。第2の実施の形態でも、プロセッサの負荷状況に応じて、音声復号処理の対象となるチャネル数を変化させることによって、フレーム落ち等の少ない良好な音質の出力を得ることができる。
【0067】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、前述の各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0068】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記の各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0071】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0072】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる情報処理装置において、プロセッサの負荷状況により、音声符号化信号を復号するべきチャネルを決定するようにする。これにより、プロセッサの処理負荷を軽減して出力音声の品質低下を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声情報処理装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】チャネル復号以外の処理の各構成要素の1秒あたりの平均サイクル数を示す図である。
【図3】復号チャネル構成要素とその1フレームあたりの平均サイクル数を示す図である。
【図4】復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図である。
【図5】復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図である。
【図6】復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図である。
【図7】復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【図8】本発明に係る音声情報処理装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図9】復号チャネル構成▲1▼における復号処理結果を示す図である。
【図10】復号チャネル構成▲2▼における復号処理結果を示す図である。
【図11】復号チャネル構成▲3▼における復号処理結果を示す図である。
【図12】復号チャネル構成▲4▼における復号処理結果を示す図である。
【図13】BSデジタル放送を受信するための従来の音声情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 チューナ部
101 TS分離部
102 負荷可変音声フレーム復号部
103 ビットストリーム分解部
104 復号チャネル決定部(音声復号チャネル決定手段)
105 復号チャネル選択部(負荷軽減復号処理手段)
106 チャネル復号部(負荷軽減復号処理手段)
107 0データ挿入部(負荷軽減復号処理手段)
108 フレームバッファ部
109 他処理部
110 システム制御部
111 リモコン受信部
112 他I/O制御部
113 処理負荷算出部(処理負荷検出手段)
114 音声出力制御部(音声出力手段)
Claims (6)
- 音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置であって、
プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出手段と、
前記処理負荷検出手段によって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定手段と、
前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理手段と、
前記負荷軽減復号処理手段によって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力手段と
を具備することを特徴とする音声情報処理装置。 - 前記負荷軽減復号処理手段は、
指定された音声出力チャネルの音声符号化信号を復号して出力音声信号とする復号処理手段と、
指定された音声出力チャネルの出力音声信号に0を挿入する0データ挿入手段と、
前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネルに対して前記復号処理手段を作動させ、前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネル以外の音声出力チャネルに対して前記0データ挿入手段を作動させる作動制御手段と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の音声情報処理装置。 - 前記負荷軽減復号処理手段は、
指定された音声出力チャネルの音声符号化信号を復号して出力音声信号とする復号処理手段と、
前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネルに対して前記復号処理手段を作動させる作動制御手段とを含み、
前記音声出力手段は、前記音声復号チャネル決定手段によって決定された音声出力チャネルからの出力音声信号のみを出力することを特徴とする請求項1に記載の音声情報処理装置。 - 音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法であって、
プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出ステップと、
前記処理負荷検出ステップによって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定ステップと、
前記音声復号チャネル決定ステップによって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理ステップと、
前記負荷軽減復号処理ステップによって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力ステップと
を有することを特徴とするプロセッサ負荷軽減方法。 - 音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出ステップと、
前記処理負荷検出ステップによって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定ステップと、
前記音声復号チャネル決定ステップによって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理ステップと、
前記負荷軽減復号処理ステップによって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力ステップと
を有することを特徴とするプログラム。 - 音声出力チャネル毎に独立に符号化した音声符号化信号の復号処理を含む複数の処理を1つのプロセッサで同時に行うことができる音声情報処理装置に適用されるプロセッサ負荷軽減方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、前記プログラムが、
プロセッサの処理負荷状況を検出する処理負荷検出ステップと、
前記処理負荷検出ステップによって検出された処理負荷状況に応じて、音声符号化信号を復号すべき音声出力チャネルを決定する音声復号チャネル決定ステップと、
前記音声復号チャネル決定ステップによって決定された音声出力チャネルに基づき、前記プロセッサの処理負荷を軽減するべく音声符号化信号の復号処理を行う負荷軽減復号処理ステップと、
前記負荷軽減復号処理ステップによって復号処理されて得られた音声信号を出力する音声出力ステップと
を有することを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194957A JP2005031289A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194957A JP2005031289A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005031289A true JP2005031289A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34205941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003194957A Withdrawn JP2005031289A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 音声情報処理装置、プロセッサ負荷軽減方法、プログラム、及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005031289A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016010090A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | ソニー株式会社 | 復号装置および方法、並びにプログラム |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003194957A patent/JP2005031289A/ja not_active Withdrawn
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