JP2005031194A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で高精細な画像を形成することができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を得ること。
【解決手段】光源手段1からの光束をコリメート光学系2で略平行光束とし、絞り3を介して光偏向手段4に導光し、該光偏向手段で偏向された光束を被走査面7上に導光して光走査する光走査装置であって、該光偏向手段は等速回転する回転台9と、該回転台に固定配置された反射面を含まない光学系から構成された走査光学系56とを有し、該走査光学系の光軸が該被走査面の中心と一致するときを基準状態とし、該基準状態からの該回転台の回転角をψ、光束が該被走査面を走査するときの該被走査面の中心位置からの距離をYとするとき、該走査光学系は、Y=a・ψ(但し、aは定数)なる光学特性を有していること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から出射した光束を光偏向手段により偏向させ、被走査面上を光走査して画像情報を記録するようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタやデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりレーザービームプリンタ等の光走査装置においては光源手段から画像信号に応じて光変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に反射偏向させ、fθ特性を有するfθレンズ系によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に収束させ、該記録媒体面上を光走査して画像記録を行なっている。
【0003】
図6は従来の光走査装置の要部概略図である。同図において光源手段91から出射した発散光束はコリメーターレンズ92によって略平行光束もしくは収束光束とされ、副走査方向のみに屈折力を有するシリンドリカルレンズ93に入射している。シリンドリカルレンズ93に入射した光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で出射し、副走査断面内においては収束して回転多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向器94の偏向面(反射面)94a近傍にほぼ線像として結像している。
【0004】
そして光偏向器94の偏向面94aで反射偏向された光束をfθ特性を有するfθレンズ系(走査光学手段)95を介して被走査面96としての感光ドラム面上へ導光し、該光偏向器94を矢印A方向に回転させることによって該感光ドラム面96上を矢印B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行っている。
【0005】
同図において偏向面94a、もしくはその近傍で光源手段からの光束をほぼ線像として結像させているのは、ポリゴンミラー94の偏向面94aの面倒れによる被走査面96上の照射位置の変動を抑えるためである。これによりポリゴンミラー94の偏向面94aと被走査面96とがfθレンズ系95によって共役関係が保たれ、例えば偏向面94aが回転の際にその姿勢が崩れても、この共役関係があれば被走査面96上で照射される位置の変動の影響を小さく抑えることができる。
【0006】
上記の光走査装置を基本構成とし、高速走査や高精細な画像形成を目的に光源手段を複数用いてマルチビーム走査を行うマルチビーム光走査装置が種々と提案されている。
【0007】
しかしながらこれら光走査装置は装置全体がその目的を達成するため複雑化し、また構成要素も増してくるため大型化を招いていた。またコンパクト化への工夫も従来から様々な手法で試みられているが、基本的な構成要素が同じであるため飛躍的な小型化には結びついていない。
【0008】
以上の問題点を解決するためには構成要素を根本から見直す必要があり、これについて工夫された光走査装置が種々と提案なされている(例えば特許文献1,2参照)。これら特許文献1,2ではfθレンズを簡略、または省略することで装置全体そのものを小型化している。
【特許文献1】
特開平6−75162号公報
【特許文献2】
特開平9−96772号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、従来から用いられてきた金属製のポリゴンミラーの代わりに光学素子で偏向走査を行い、その形状に光学性能を持たせることでfθレンズの簡略、もしくは省略を可能としている。
【0010】
しかしながら同文献1で用いられている偏向素子は透過面と反射面を伴う光学素子であり、その反射面を含んだ構成のため、面同士の位置関係などを精密に合わせなくてはならず精度を維持するのが難しいという問題点を含んでいる。
【0011】
特許文献2ではfθレンズの光学性能を光偏向器に含ませているため別途fθレンズ等の走査光学系を用いず走査ができ、また省スペースという点でも有効である。
【0012】
しかしながらが同文献2では光学性能を維持するための構成面数が1面であるため、これまでのポリゴンミラーを用い2面もしくは4面以上から構成される走査レンズ系による従来の光走査装置と比べると高精細な画像を得るのは難しいという問題点を含んでいる。
【0013】
本発明は簡易な構成で高精細な画像を形成することができるコンパクトな光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の光走査装置は、
光源手段からの光束をコリメート光学系で略平行光束とし、絞りを介して光偏向手段に導光し、該光偏向手段で偏向された光束を被走査面上に導光して光走査する光走査装置であって、
該光偏向手段は等速回転する回転台と、該回転台に固定配置された反射面を含まない光学系から構成された走査光学系とを有し、
該走査光学系の光軸が該被走査面の中心と一致するときを基準状態とし、該基準状態からの該回転台の回転角をψ、光束が該被走査面を走査するときの該被走査面の中心位置からの距離をYとするとき、該走査光学系は、
Y=a・ψ
(但し、aは定数)
なる光学特性を有していることを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は請求項1の発明において,
前記走査光学系は前記基準状態において、前記回転台の回転軸を挟んで正の屈折力の前群と負の屈折力の後群とを有することを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は請求項2の発明において,
前記前群は光入射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズを有し、前記後群は光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ又は光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとを有することを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は請求項1,2又は3の発明において,
前記走査光学系は前記回転台の回転軸又はその近傍に光束の一部を遮光する補助絞りを有していることを特徴としている。
【0018】
請求項5の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置と、前記被走査面に配置された感光体と、前記光走査装置で走査された光ビームによって前記感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴としている。
【0019】
請求項6の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴としている。
【0020】
請求項7の発明のカラー画像形成装置は、
各々が請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴としている。
【0021】
請求項8の発明は請求項7の発明において,
外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有していることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
図1は本発明の光走査装置の実施形態1の要部断面図、図2は図1に示した光偏向手段の光学系の要部断面図(副走査断面図)である。
【0023】
ここで、主走査方向とは光偏向手段の回転軸に垂直な方向(光偏向手段で光束が偏向(偏向走査)される方向)を示し、副走査方向とは光偏向手段の回転軸と平行な方向を示す。また主走査断面とは主走査方向に平行で走査光学系の光軸を含む平面を示す。また副走査断面とは主走査断面と垂直な断面を示す。
【0024】
同図において1は光源手段であり、例えば半導体レーザ等より成っている。尚、光源手段1はシングルレーザ光源でもマルチレーザ光源でも良いが、ここでは説明を簡単にするためにシングルレーザ光源を用いている。
【0025】
2はコリメータ光学系(例えばコリメーターレンズ)であり、光源手段1から放射された光束を略平行光束にしている。またコリメータ光学系2はその焦点位置が光源手段1の発光部に合致するよう位置合わせがなされている。
【0026】
3は絞りであり、円形絞りより成り、コリメータ光学系2で略平行光束とされた光束を必要な光量に制限している。この円形絞り3は光源手段1が例えばマルチレーザ光源の場合には後述する光偏向手段4への複数の光束の入射位置の違いによる収差発生量の差から生じるマルチビームジッタを避けている。尚、コリメータ光学系2と円形絞り3は入射光学系10の一要素を構成している。
【0027】
4は光偏向手段であり、等速回転する回転台(架台)9と、該回転台9に固定配置された反射面を含まない光学系から構成された走査光学系56とを有している。走査光学系56は、回転台9の副走査方向に沿った方向の回転軸(回転中心)Cを挟んで正の屈折力の前群と、負の屈折力の後群とを有している。本実施形態では前群を光入射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズ(第1のレンズ)5、後群を光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ(第2のレンズ)6より構成している。回転台9は第1、第2のレンズ5,6を固定しており、回転機構としてのモータ(不図示)により図中矢印A方向(反時計方向)に等速回転している。
【0028】
SPは補助絞りであり、回転台9の回転軸C又はその近傍に配置しており、光束の一部を遮光し、絞り3と第1のレンズ5を通過した光束のみを第2のレンズ6に入射するようにしている。7は被走査面としての感光ドラム面である。
【0029】
8は同期検出器(光センサー)であり、有効走査領域外に配置され、走査光学系56の同期を検出している。
【0030】
本実施形態では同期検出器8に光束が入射すると該同期検出器8より出力信号が発せられ、同期補正回路(不図示)に信号が送られて光源手段1側にフィードバックされ、画像信号の書き出しのタイミングが矯正される。続いて被走査面7上の画像領域内にスポットが移動していき、図中矢印B方向(主走査方向)に順次走査することで画像が形成されていく。
【0031】
本実施形態では走査光学系56(第1、第2のレンズ5,6を含む)の光軸Laが被走査面7の中心7aと一致しているとき(回転台9の回転角ψが0°の姿勢のとき)を基準状態とする。即ち基準状態のときの光軸Laは光源手段1から被走査面7までの像高0(mm)を結ぶ直線を本装置の光軸Lとするとき、該光軸Lと一致している。
【0032】
図1は回転台9が角度ψだけ回転し、被走査面7上の点Yaに光束が入射している状態を示している。
【0033】
本実施形態において基準状態から回転台9が角度ψ回転したとき、走査光学系56から出射する光束の出射角度をψ′とする。即ち図2に示すように本実施形態の走査光学系56は、該走査光学系56に角度ψで入射したときの出射角度をψ′とするとき、走査光学系56の角倍率γは
γ=ψ′/ψ
と成る。このときの角倍率γは1以上であることが必要である。
【0034】
ここで被走査面7上の走査点Yaを走査する光束の基準状態からの走査角度θは、
θ=ψ′−ψ
である。
【0035】
本実施形態では被走査面7上の走査位置Yaの走査中心7aからの高さ(距離)をYとし、aを定数とするとき、
Y=a・ψ ‥‥(1)
となるように走査光学系56を構成している。
【0036】
これにより回転台9の回転角ψと被走査面7上を走査するスポット光の走査速度が直線的に成るようにしている。即ち被走査面7上を等速走査するようにしている。
【0037】
本実施形態における走査光学系56は第1、第2の2枚のレンズ5,6とも非球面で構成されている。面形状については必要に応じて主走査断面及び副走査断面で曲率半径や非球面係数が異なる形状、または主走査断面の光軸に対して非対称な面、または副走査断面の光軸に対して非対称な面など適宜設定できる。
【0038】
また第1、第2のレンズ5,6の双方の入出射面ともにパワーを持つ面として構成されており、各収差の補正効果とプリズムやミラー面のような平面を伴う形状よりも加工精度を出しやすいことも合わせて光学性能を向上させている。
【0039】
また第1、第2のレンズ5,6はプラスチックを材料とするプラスチックレンズで構成されており、その面形状は金型を使用する射出成形を用いることで容易に設定でき、更に従来からのfθレンズ製造手法がそのまま利用できるので、これまでの製造手法をそのまま生かして品質の高いレンズが得られる。
【0040】
本実施形態における光走査装置はポリゴンミラー等の反射型の光偏向器を用いていないため、従来ポリゴンミラーの面倒れ防止のために設けたシリンドリカルレンズを設ける必要がなくなり、これにより装置全体を簡易に構成することができる。
【0041】
また光偏向手段4は図1、図2に示すように、ここでの光学性能に寄与する面数が4面あるため、従来のfθレンズ系が2枚のものと同等の結像性能が得られ、しかも光偏向器を兼ねているため必要スペースも大幅に削減できる。
【0042】
寸法形状については回転台9の回転方向と平行な方向である主走査方向では回転する領域のみカバーすればよく、これまでのfθレンズ系のように走査幅と略同等の大きさは必要ない。また副走査方向に関しては、これまで同様入射ビーム径の幅があればよく、従来どおりに構成できる。更に副走査断面内においてはレンズが副走査方向に姿勢が傾いていたとしても走査光学系56の主点が回転軸近傍に位置しているため、回転時には光束がほぼそのままの入射角で通過し、照射位置の変化はごく微量に留まる。
【0043】
また光偏向手段4は回転台9上に第1、第2のレンズ5,6を位置決めする突起(不図示)が設けられており、該第1、第2のレンズ5,6はそれをガイドにして接着固定されている。尚、この固定の方法については、この例に限らず、例えば止め金具による固定や嵌合などによる固定方法など、その方法は適宜採用すればよく、それに沿った台座の形状、レンズ成形の形状などを工夫すればよい。本実施形態においては前述の如く第1、第2のレンズ5,6が、この回転台9上に固定されており、回転機構としてのモータ(不図示)によって副走査方向に沿った方向の回転軸Cを中心に一体となって回転している。
【0044】
また光偏向手段4は、これまでの金属製のポリゴンミラーとモータとを用いた光偏向器と比較しても重量的に同等であり、モータに余計な負担をかけないため大電流を必要とするモータを用いることなく構成することができる。
【0045】
このように構成された光偏向手段4はモータにより回転して主走査方向に光走査(偏向走査)を行う。光走査はモータの回転と共に回転台9が反時計回りに回転するように設定されており、入射光学系10で整形された光束が光偏向手段4の入射面から入射すると該光偏向手段4内で偏向され、時計回りの方向に射出されていく。
【0046】
このように本実施形態では上記の如く光偏向手段4を等速回転する回転台9と、該回転台9に固定配置された走査光学系54とより構成し、該走査光学系54を前記(1)式なる光学特性を有するように構成することにより、光偏向器としての機能を持ちながらfθレンズの光学性能をも兼ね備えることができ、これにより装置全体の大幅な簡略化が可能となり、かつ小型化が可能となる。
【0047】
[実施形態2]
図3は本発明の実施形態2の光偏向手段の光学系の要部断面図(副走査断面図)である。同図において図2に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0048】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は走査光学系76を構成する前群を1枚のレンズ71、後群を2枚のレンズ72,73より構成したことである。その他の構成および光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0049】
即ち、本実施形態においては正の屈折力の前群を光入射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズ71、負の屈折力の後群を光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ72と光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズ73より構成している。
【0050】
本実施形態においては前記の実施形態1と比較し、レンズ構成枚数が1枚増加することによって、各レンズが受け持つパワーが分散され、各レンズ面の曲率に余裕ができて緩くなる方向になり、加工する上でも有利な形状となる。またパワーを有効に利用して更なる広角化を可能としているので、広角化が進めば光偏向手段から被走査面までの間隔を更に狭めることが可能になるため、よりコンパクトな光走査装置を達成することができる。
【0051】
尚、走査光学系を構成する前群及び後群のレンズ枚数は上記の各実施形態に示した枚数に限定されることはない。
【0052】
[画像形成装置]
図4は、本発明の画像形成装置の実施形態を示す副走査方向の要部断面図である。図4において、符号104は画像形成装置を示す。この画像形成装置104には、パーソナルコンピュータ等の外部機器117からコードデータDcが入力する。このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ111によって、画像データ(ドットデータ)Diに変換される。この画像データDiは、実施形態1、2に示した構成を有する光走査ユニット100に入力される。そして、この光走査ユニット100からは、画像データDiに応じて変調された光ビーム103が出射され、この光ビーム103によって感光ドラム101の感光面が主走査方向に走査される。
【0053】
静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム101は、モータ115によって時計廻りに回転させられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム101の感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方には、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ102が表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラ102によって帯電された感光ドラム101の表面に、前記光走査ユニット100によって走査される光ビーム103が照射されるようになっている。
【0054】
先に説明したように、光ビーム103は、画像データDiに基づいて変調されており、この光ビーム103を照射することによって感光ドラム101の表面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するように配設された現像器107によってトナー像として現像される。
【0055】
現像器107によって現像されたトナー像は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対向するように配設された転写ローラ108によって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙112は感光ドラム101の前方(図4において右側)の用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給紙ローラ110が配設されており、用紙カセット109内の用紙112を搬送路へ送り込む。
【0056】
以上のようにして、未定着トナー像を転写された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図4において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加圧ローラ114とで構成されており、転写部から搬送されてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ114の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ローラ113の後方には排紙ローラ116が配設されており、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せしめる。
【0057】
図4においては図示していないが、プリントコントローラ111は、先に説明したデータの変換だけでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部や、後述する光走査ユニット内のポリゴンモータなどの制御を行う。
【0058】
[カラー画像形成装置]
図5は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施形態は、光走査装置を4個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図5において、60はカラー画像形成装置、11,12,13,14は各々実施形態1、2に示したいずれかの構成を有する光走査装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。
【0059】
図5において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置11,12,13,14に入力される。そして、これらの光走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が出射され、これらの光ビームによって感光ドラム21,22,23,24の感光面が主走査方向に走査される。
【0060】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は光走査装置(11,12,13,14)を4個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
【0061】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの光走査装置11,12,13,14により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
【0062】
前記外部機器52としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く光偏向手段を等速回転する回転台と、該回転台に固定配置された反射面を含まない光学系から構成された走査光学系とより構成し、該走査光学系を前記(1)式なる光学特性を有するように構成することにより、光偏向器としての機能を持ちながらfθレンズとしての性能を持ち合わせることができ、また入射光学系と光偏向手段とで装置を構成することができ、また高精細な画像を形成する性能を維持しながらも大幅な構成の簡略化、装置の小型化を推進することができ、更には部品点数の削減から簡易な構成の光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部断面図
【図2】図1に示した光偏向手段の光学系の要部断面図
【図3】本発明の実施形態2の光偏向手段の光学系の要部断面図
【図4】本発明の画像形成装置の実施形態を示す副走査断面図
【図5】本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図
【図6】従来の光走査装置の要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザ)
2 コリメータ光学系(コリメーターレンズ)
3 絞り
4 光偏向手段
5、71 第1のレンズ
6、72 第2のレンズ
73 第3のレンズ
7 被走査面
8 同期検出器
9 回転台
56、76 光学系
SP 補助絞り
11、12、13、14 光走査装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41 搬送ベルト
51 レーザ光束
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置
100 光走査装置
101 感光ドラム
102 帯電ローラ
103 光ビーム
104 画像形成装置
107 現像装置
108 転写ローラ
109 用紙カセット
110 給紙ローラ
111 プリンタコントローラ
112 転写材(用紙)
113 定着ローラ
114 加圧ローラ
115 モータ
116 排紙ローラ
117 外部機器

Claims (8)

  1. 光源手段からの光束をコリメート光学系で略平行光束とし、絞りを介して光偏向手段に導光し、該光偏向手段で偏向された光束を被走査面上に導光して光走査する光走査装置であって、
    該光偏向手段は等速回転する回転台と、該回転台に固定配置された反射面を含まない光学系から構成された走査光学系とを有し、
    該走査光学系の光軸が該被走査面の中心と一致するときを基準状態とし、該基準状態からの該回転台の回転角をψ、光束が該被走査面を走査するときの該被走査面の中心位置からの距離をYとするとき、該走査光学系は、
    Y=a・ψ
    (但し、aは定数)
    なる光学特性を有していることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記走査光学系は前記基準状態において、前記回転台の回転軸を挟んで正の屈折力の前群と負の屈折力の後群とを有することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記前群は光入射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズを有し、前記後群は光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ又は光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと光出射側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとを有することを特徴とする請求項2記載の光走査装置。
  4. 前記走査光学系は前記回転台の回転軸又はその近傍に光束の一部を遮光する補助絞りを有していることを特徴とする請求項1,2又は3記載の光走査装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置と、前記被走査面に配置された感光体と、前記光走査装置で走査された光ビームによって前記感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 各々が請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有していることを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009170695A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Seiko Epson Corp 強誘電体メモリの製造方法

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