JP2005030945A - オイルミスト濃度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エアカーテン機構を必要とせず、かつ、オイルミスト源のオイルミスト濃度を正確に測定できるコンパクトなオイルミスト濃度検出装置を提供する。
【解決手段】 複数の貫通する小穴11を有する第1の管1と、第1の管1の内周面を、小穴11が形成されている部分と、小穴11が形成されていない部分とに分断すると共に、光を透過する素材から光学窓10と、第1の管1の小穴11が形成されていない部分側の端部に配置される発光素子5と、第1の管1の他端部に配置される第1の受光素子7と、第1の管1を覆うように配置される一方、第1の受光素子7側の端部に、オイルミストガス吸込口15を有すると共に、発光素子5側の端部に、オイルミストガス排出口16を有する第2の管2と、オイルミストガス排出口16と連通する軸流ファン3とを備えるオイルミスト濃度検出装置を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オイルミスト濃度検出装置に関し、特に、内燃機関のクランクケースのオイルミスト濃度を検出するのに用いられれば好適なオイルミスト濃度検出装置に関する。
従来、オイルミスト濃度検出装置としては、特許第3205172号公報(特許文献1)の第4図に記載されたものがある。
このオイルミスト濃度検出装置は、本体部と、この本体部の外側に設けられた電動ファンとを備える。上記本体部は、本体部の中心付近に設けられたオイルミスト室と、このオイルミスト室の両端に略左右対称に設けられた二つのエアチャンバと、略同一直線上に形成されると共に、上記オイルミスト室と上記二つのエアチャンバとを連通する略左右対称の二つの連通孔と、本体部の外部にあるオイルミスト源とオイルミスト室とを連通するオイルミスト通路と、本体部の外部の外気源と上記二つのエアチャンバの夫々とを連通する二つの外気取り込み通路と、上記オイルミスト室と電動ファンの吸込み口とを連通する排出通路とを備える。
上記二つのエアチャンバのうちの一方のエアチャンバにおけるオイルミスト室側と反対側の側面には、発光面を上記同一直線上に形成された連通孔の方に向けた発光素子が配置されており、他方のエアチャンバにおけるオイルミスト室側と反対側の側面には、受光面を上記発光面の方に向けた受光素子が配置されている。
上記オイルミスト濃度検出装置は、上記電動ファンを駆動することによって、オイルミスト源からオイルミストを含んだガスを、上記オイルミスト通路、上記オイルミスト室および上記排出通路を順に通過させて、電動ファンの吸込み口で吸い込んで、オイルミスト源に還流させている状態で、上記発光素子から上記受光素子に光を出射して、上記同一直線上に形成された二つの連通孔を介して上記受光素子に到達した光の光量を、上記受光素子で測定することによって、上記オイルミスト室のオイルミスト濃度を測定するようになっている。
上記オイルミスト濃度検出装置では、装置の運転中に、上記電動ファンの吸込み負圧によって、オイルミストに汚染されていない外気源から、二つの外気取り込み通路を介して外気を上記二つのエアチャンバに引き込んで、二つのエアチャンバからオイルミスト室への外気の流れを形成して、上記二つのエアチャンバ内にエアカーテンを形成し、発光素子と上記受光素子にオイルミストが付着しないようにしている。
しかしながら、上記従来のオイルミスト濃度検出装置では、上記発光素子と上記受光素子にオイルミストが付着するのを防止するために、上記二つの外気取り込み通路を有する大掛りなエアカーテン機構が必要になり、装置が大型化するという問題がある。
また、上記従来のオイルミスト濃度検出装置では、上記発光素子と上記受光素子の少なくとも一方にオイルミストが付着した場合や、上記発光素子が劣化した場合に、上記受光素子で受光される光の光量が、実際の値よりも小さくなって、上記オイルミスト室のオイルミスト濃度を正確に測定できないという問題がある。
特許第3205172号公報(第4図)
そこで、本発明の課題は、エアカーテン機構を必要とせず、かつ、オイルミスト源のオイルミスト濃度を正確に測定できるコンパクトなオイルミスト濃度検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明のオイルミスト濃度検出装置は、
周面の両端部以外の部分の少なくとも一部に、複数の貫通する小穴を有する第1の管と、
この第1の管の内部の空洞を仕切ることによって、上記第1の管の内周面を、上記小穴が形成されている部分と、上記小穴が形成されていない部分とに分けると共に、光を透過する素材から成る仕切り部材と、
上記第1の管の上記小穴が形成されていない部分側の端部に、発光面を上記第1の管の他端部の方に向けた状態で配置された発光素子と、
上記第1の管の他端部に、受光面を上記発光面の方に向けた状態で配置された第1の受光素子と、
上記第1の管を覆うように配置される一方、上記第1の受光素子側の端部に、オイルミストガス吸込口を有すると共に、上記発光素子側の端部に、オイルミストガス排出口を有する第2の管と、
上記オイルミストガス排出口と連通するガス吸引機構と
を備えることを特徴としている。
尚、この明細書では、上記管を、内周円筒面と外周円筒面を有する細長い部材に限定せずに、上記管を、軸方向に貫通穴を有する細長い部材として定義することにする。また、上記周面を、上記細長い部材の軸方向の両端面以外の面として定義するものとし、外周面を上記細長い部材の両端面以外の面のうちの外側の面として定義し、内周面を上記細長い部材の両端面以外の面のうちの内側の面として定義するものとする。
また、上記本体部の上記小穴が形成されていない部分の端部に、発光素子を配置するという表現には、上記発光面を上記第1の管の他端の方に向けた発光素子が、上記第1の管の外部に設けられた場合も含むものとする。
また、上記第2の管は、少なくとも上記第1の管の小穴が形成された周面部分を覆っていれば良いものとする。
上記発明のオイルミスト濃度検出装置において、上記ガス吸引機構を駆動することによって、クランクケースの内部空間等のオイルミスト源から上記第2の管のオイルミストガス吸込口を介して吸入されたオイルミストを含んだガスの一部を、上記第1の管の外部と上記第2の管の内部の間、上記小穴、上記第1の管の内部、上記小穴、上記第1の管の外部と上記第2の管の内部の間、上記オイルミスト排出穴と、この順に流して上記オイルミスト源に還流させている状態で、上記発光素子から上記第1の受光素子に光を出射して、上記第1の受光素子に到達した光の光量を、上記第1の受光素子で測定することによって、上記第1の管の内部のオイルミスト濃度を測定する。そして、この第1の管の内部のオイルミスト濃度に基づいて、オイルミスト源のオイルミスト濃度を算出する。
上記発明のオイルミスト濃度検出装置によれば、第1の管の内部の空洞を仕切ることによって、上記第1の管の内周面を、上記小穴が形成されている部分と、上記小穴が形成されていない部分とに分断する仕切り部材を設け、かつ、上記発光素子を上記仕切り部材に対して、オイルミストと接触しない上記小穴が形成されていない部分の端部に配置し、発光素子にオイルミストが付着することがないので、上記発光素子にオイルミストが付着するのを防止する発光素子用のエアカーテン機構を設ける必要がない。また、上記複数の小穴を、上記第1の受光素子の周辺以外の周面の少なくとも一部に形成し、かつ、オイルミストを含んだガスを、受光素子側から発光素子側に流したので、オイルミストガスの流れが第1の受光素子の方に流れることがなくて、上記第1の受光素子にオイルミストが付着するのを防止する受光素子用のエアカーテン機構を設ける必要もない。したがって、オイルミスト濃度検出装置に大掛りなエアカーテン機構を形成する必要がないので、オイルミスト濃度検出装置を大幅に小型化できて、オイルミスト濃度検出装置の製造コストも大幅に低減できる。
また、一実施形態のオイルミスト濃度検出装置は、上記第1の管の内周面における上記発光素子と上記仕切り部材の間に、第2の受光素子を、受光面を上記発光面の方に向けた状態で配置したことを特徴としている。
上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置によれば、上記第1の管における上記発光素子と上記仕切り部材の間に、受光面を上記発光面の方に向けた状態の第2の受光素子が配置されているので、オイルミスト濃度検出装置の運転中に、発光素子から出射された出射光を、この第2の受光素子で受光できる。したがって、この第2の受光素子で受光された上記出射光の光量が所定値よりも低下した場合に、上記発光素子の劣化を判断でき、また、上記第2の受光素子で受光された上記出射光の光量が所定値で、かつ、上記第1の受光素子で受光された光量が、予想される範囲外の光量まで低下した場合に、上記第1の受光素子の受光面の汚れを判断できる。このことから、上記発光素子の劣化が起こった場合や、上記第1の受光素子の受光面が汚れた場合でも、上記低下した光量を適切に補正することができるので、上記第1の管内のオイルミスト濃度を正確に測定できて、オイルミスト源のオイルミスト濃度を正確に算出できる。
また、一実施形態のオイルミスト濃度検出装置は、上記第2の管と上記ガス吸引機構を収容する一方、上記オイルミストガス吸込口に連通する第2オイルミストガス吸込口と、この第2オイルミストガス吸込口の近傍に、第2オイルミストガス排出口とを有するハウジングを備え、上記ハウジングと上記第2の管の外周面との間に、上記ガス吸引機構のガス排出口と上記第2オイルミストガス排出口とを連通するオイルミストガス排出通路を形成したことを特徴としている。
上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置によれば、上記ハウジングと上記第2の管の外周面の間に、上記ガス排出口と、上記第2オイルミストガス吸込口の近傍の上記第2オイルミストガス排出口とを連通するオイルミストガス排出通路を設けたので、オイルミスト源から上記第2オイルミストガス吸込口を介して取り込んだオイルミスト成分を含んだガスを、上記第2オイルミストガス排出口を通じてオイルミスト源に還流することができる。したがって、このオイルミスト濃度検出装置の上記第2オイルミストガス吸込口と、この第2オイルミストガス吸込口の近傍の上記第2オイルミストガス排出口を有する一部分のみを、オイルミスト源に挿入するだけで、容易にオイルミスト源のオイルミスト濃度を測定できる。
この発明のオイルミスト濃度検出装置によれば、第1の管の内部の空洞を仕切ることによって、上記第1の管の内周面を、上記小穴が形成されている部分と、上記小穴が形成されていない部分とに分断する仕切り部材を設け、かつ、上記発光素子を上記仕切り部材に対して、上記第1の受光素子側と反対側のオイルミストと接触しない一端に配置すると共に、上記小穴を、上記第1の受光素子の周辺以外の周面部分に形成して、上記第1の発光素子にオイルミストが付着しにくくしたので、上記発光素子および上記第1の受光素子にオイルミストが付着するのを防止するエアカーテン機構を設ける必要がない。したがって、オイルミスト濃度検出装置に大掛りなエアカーテン機構を形成する必要がないので、オイルミスト濃度検出装置を大幅に小型化できて、オイルミスト濃度検出装置の製造コストも大幅に低減できる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態のオイルミスト濃度検出装置の軸方向の断面図である。
このオイルミスト濃度検出装置は、第1の管1と、この第1の管1を内包するように配置されると共に、上記第1の管1の長さと略等しい長さを有する第2の管2と、この第2の管2の外側に配置されるガス吸引機構の一例としての軸流ファン3と、第2の管2と軸流ファン3とを収容するハウジング4とを備える。
上記第1の管1の一端の外側には、発光素子5が、その発光面6が第1の管1の開口を密閉した状態で配置されており、他端には、第1の受光素子7が、その受光面8を発光面6の方に向けた状態で、第1の管1の開口を密閉するように、第1の管1の内周面に圧入されている。また、上記第1の管1における軸方向の中心よりも発光素子5側には、第1の管1の内周面を二つの部分に隙間無く遮断する仕切り部材の一例としてのガラス製の光学窓10が設けられている。また、第1の管1におけるこの光学窓10の発光素子5側には、光学窓10の外面と、第1の管1の内周面とに当接するように第2の受光素子12が配置されている。この第2の受光素子12の受光面13は、発光素子5の発光面6の方に向けられている。また、上記第1の管1の周面における光学窓10よりも第1の受光素子7側で、かつ、第1の受光素子7の周辺以外の部分には、均等に配置された複数の同一寸法の小穴の一例としての小径の丸穴11が形成されている。
また、上記第2の管2は、一方の端部が、密閉された構造になっており、この一方の端部の内側の端面は、第1の受光素子7の受光面と反対側の面と当接した状態になっている一方、他方の端部が、ハウジング4の一部で密閉された状態になっている。また、上記第2の管2の第1の発光素子7側の端部の周面には、オイルミストガス吸込口15が形成される一方、上記第2の管2の発光素子5側の端部の周面には、オイルミストガス排出口16が形成されている。上記オイルミストガス吸込口15は、このオイルミストガス吸込口15に連なるハウジング4の第2オイルミストガス吸込口30を介して、外部と連通している。
また、上記軸流ファン3は、そのガス吸込口18が、オイルミストガス排出口16に接続されるように配置されている。上記軸流ファン3のガス排出口20と、ハウジング4の第2オイルミストガス吸込口30の近傍に形成された第2オイルミストガス排出口27とは、ハウジング4の内面と、第2の管2の外周面との間に形成されたオイルミストガス排出通路25を通じて連通している。
尚、詳述しないが、35は、ストッパであり、36は、シール部であり、37は、ネジ部である。上記ストッパ35は、ハウジング4における第2オイルミストガス吸込口30および第2オイルミストガス排出口27よりも発光素子5側の外面部分に、この部分から径方向の外方に突出するように形成されている。また、上記シール部36は、ストッパ35の発光素子7側の隣接部にハウジング7から突出するように設けられており、ネジ部37は、ハウジング4のストッパ35が存在する箇所から発光素子7側に延びている。上記ネジ部37は、クランクケース等のオイルミスト源のハウジングに形成されたネジ部と螺合するようになっている。また、上記シール部36は、ストッパ35をオイルミスト源のハウジングに締め付けたとき、オイルミスト源のハウジングの外面とストッパ35との間をシールするようになっている。このように、この実施形態のオイルミスト濃度検出装置は、ストッパ35よりも第1の受光素子7側の部分だけが、オイルミスト源に曝されるようになっている。
上記構成において、この実施形態のオイルミスト濃度検出装置は次のように動作する。先ず、オイルミスト濃度検出装置を、クランクケース等のオイルミスト源のハウジングにネジ止めした後、軸流ファン3を駆動することによって、クランクケースの内部空間等のオイルミスト源からハウジング4の第2オイルミストガス吸込口30と第2の管2のオイルミストガス吸込口15を介して吸入されたオイルミストを含んだガスの一部を、第1の管1の外周面と第2の管2の内周面の間、丸穴11、第1の管1の内部、丸穴11、第1の管1の外周面と第2の管2の内周面の間、オイルミストガス排出口16、軸流ファン3のガス吸込口18、軸流ファン3のガス排出口20、オイルミストガス排出通路25および第2オイルミストガス排出口27と、この順に矢印A,B,CおよびDに示す方向に流して、上記オイルミスト源に還流させている状態で、発光素子5から第1の受光素子7に光を出射して、第1の受光素子7に到達した光の光量を、第1の受光素子7で測定することによって、第1の管1の内部のオイルミスト濃度を測定する。そして、上記第1の管1の内部のオイルミスト濃度に基づいて、オイルミスト源のオイルミスト濃度を算出する。
この実施形態のオイルミスト濃度検出装置は、上記発光素子5から出射された光を第1の受光素子7で受光すると共に、発光素子5から出射された光を第2の受光素子12で受光して、発光素子5の出射光の光量を測定するようになっている。
図2は、発光素子、第1の受光素子および第2の受光素子が正常に機能しているオイルミスト濃度検出装置における、第1の受光素子および第2の受光素子と、第1の管内のミスト濃度との関係の一例を示す図であり、図3は、発光素子と第2の受光素子が正常に機能している一方、第1の受光素子の受光面にオイルミストが付着して、第1の受光素子が正常に機能していないオイルミスト濃度検出装置における、第1の受光素子および第2の受光素子と、第1の管内のミスト濃度との関係の一例を示す図である。また、図4は、第1の受光素子および第2の受光素子が正常に機能している一方、発光素子が劣化して発光素子からの出射光の光量が低下しているオイルミスト濃度検出装置における、第1の受光素子および第2の受光素子と、第1の管内のミスト濃度との関係の一例を示す図である。
尚、図2および図3における、実線Aは、発光素子と第2の受光素子が正常な場合における第2の受光素子の出力を示し、図2における実線Bは、発光素子と第1の受光素子が正常な場合における、第1の受光素子の出力を示す。また、図3における実線Cと図4における実線Gは、上記実線Bに対応する発光素子と第1の受光素子が正常な場合における第1の受光素子の出力を示し、図4における実線Eは、上記実線Aに対応する発光素子と第2の受光素子が正常な場合における第2の受光素子の出力を示す。
尚、この実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、ミスト濃度が高くなったり、受光面にオイルミストが付着(第1の受光素子のみ)したり、発光素子の出射光量が低下したりして、第1および第2の受光素子に到達する光の光量が低下するにしたがって、第1および第2の受光素子はその出力値が低くなるようになっている。
図3に示すように、第2の受光素子の出力が実線Aを示し、第1の受光素子の出力が実線Cよりも値の低い点線Dを示した場合、第2の受光素子の出力に基づいて発光素子が正常に機能していることを判断すると共に、第1の受光素子の出力に基づいて第1の受光素子の受光面にオイルミストが付着していることを判断して、第1の受光素子の出力を、点線Dが実線Cに移動するまで補正する。
また、図4に示すように、第2の受光素子の出力が実線Eより値が低い点線Fを示し、かつ、第1の受光素子の出力が、実線Gよりも値が低い点線Hを示した場合、第2の受光素子を含む透過式センサの出力に基づいて、発光素子が劣化していることを判断すると共に、第1の受光素子を含む透過式センサの出力の減少の度合いに基づいて、図4に示す場合のように第1の受光素子が正常であるか、または、図示しないが、第1の受光素子の出力の減少の度合いが図4の点線Hよりもかなり大きい場合には、第1の受光素子の受光面にオイルミストが付着しているかを判断して、いずれの場合においても、第1の受光素子の出力が実線Gに移動するまで補正すると共に、第2の受光素子の出力が点線Fから実線Eに移動するまで補正する。尚、これらの補正を、例えば、電気的な方法や、ソフトウエアを用いた方法等で行うことができる。
上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置によれば、上記発光素子5を光学窓10に対して、受光素子7側と反対側のオイルミストと接触しない一端に配置したので、発光素子7にオイルミストが付着するのを防止する発光素子用のエアカーテン機構を設ける必要がない。また、上記複数の小径の丸穴11を、光学窓10に対して第1の受光素子7側の周面における第1の受光素子7側の端部以外の部分に形成し、かつ、オイルミストを含んだガスを、第1の受光素子7側から発光素子5側に流すようにしたので、第1の受光素子にオイルミスト7が付着しにくくなって、第1の受光素子7にオイルミストが付着するのを防止する受光素子用のエアカーテン機構を設ける必要もない。したがって、オイルミスト濃度検出装置に大掛りなエアカーテン機構を形成する必要がないので、オイルミスト濃度検出装置を大幅に小型化できて、オイルミスト濃度検出装置の製造コストも大幅に低減できる。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置によれば、第1の管1における発光素子5と光学窓10との間に、受光面13を発光素子5の発光面6の方に向けた状態の第2の受光素子12が配置されているので、オイルミスト濃度検出装置の運転中に、発光素子5から出射された出射光を、この第2の受光素子12で受光できる。したがって、この第2の受光素子12で受光された出射光の光量が所定値よりも低下した場合に、発光素子5の劣化を判断でき、また、上記第2の受光素子12で受光された出射光の光量が所定値で、かつ、第1の受光素子7で受光された光量が、予想される範囲外の光量まで低下した場合に、第1の受光素子7の受光面8における汚れの付着を判断できる。このことから、上記発光素子5の劣化が起こった場合や、上記第1の受光素子7の受光面8に汚れが付着した場合でも、上記低下した光量を適切に補正できて、第1の管1内のオイルミスト濃度を正確に測定できるので、オイルミスト源のオイルミスト濃度を正確に算出できる。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置によれば、上記ハウジング4と第2の管2の外周面の間に、ガス排出口20と、第2オイルミストガス吸込口30の近傍の第2オイルミストガス排出口27とを連通するオイルミストガス排出通路25を設けたので、オイルミスト源から第2オイルミストガス吸込口30とオイルミストガス吸込口15を介して取り込んだオイルミスト成分を含んだガスを、第2オイルミストガス吸込口30の近傍にある第2オイルミストガス排出口27を通じてオイルミスト源に還流することができる。したがって、このオイルミスト濃度検出装置の第2オイルミストガス吸込口30と第2オイルミストガス排出口27とを有する一部分を、オイルミスト源に挿入するだけで、オイルミスト源のオイルミスト濃度を測定できる。
尚、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、小穴の一例としての小径の丸穴11を採用したが、この発明のオイルミスト濃度検出装置では、小穴として、断面形状が矩形、楕円形、星形状または多角形等の断面形状が円形以外の形状の小穴を採用しても良い。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、内周円筒面と外周円筒面を有する第1の管1と第2の管2を採用したが、この発明のオイルミスト濃度検出装置では、第1の管や第2の管の形状を、軸方向に貫通穴が設けられた角柱等の内周円筒面と外周円筒面を有する管形状以外の管形状にしても良い。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、第1の管1と第2の管2の軸方向の長さを略等しくしたが、この発明のオイルミスト濃度検出装置では、第1の管と第2の管の軸方向の長さが異なっていても良い。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、第2オイルミストガス排出口27を、ハウジング4の第2オイルミストガス吸込口30の近傍に設けたが、この発明のオイルミスト濃度検出装置では、第2オイルミストガス排出口を、ハウジングの第2オイルミストガス吸込口の近傍以外のオイルミスト源に曝される部分に設けても良い。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、第2の受光素子12を配置したが、この発明のオイルミスト濃度検出装置では、第2の受光素子を省略しても良い。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、ハウジング4を設けたが、この発明のオイルミスト濃度検出装置では、ハウジングを省略して、第2の管のオイルミストガス排出口を、ガス吸引機構のガス吸込口に、例えば管等によって接続し、更に、ガス吸引機構のガス排出口と、オイルミスト源とを管等によって連通したような構造であっても良い。
また、上記実施形態のオイルミスト濃度検出装置では、発光素子5と第1の受光素子7を、第1の管1の略両端(光学窓10に対して異なる側)に対向配置して、第1の管1を透過する光を第1の受光素子7で受光するようにし、第1の管1内のオイルミスト濃度が高くなるにしたがって、第1の受光素子7で受光される光の光量が小さくなるようにしたが、発光素子と第1の受光素子の両方を、仕切り部材に対してオイルミストが浸入しない同じ側に配置して、発光素子から出射されて、オイルミストで反射した光を第1の受光素子で受光するようにし、第1の管内のオイルミスト濃度が高くなるにしたがって、第1の受光素子で受光される光の光量が大きくなるようにしても良い。
本発明の一実施形態のオイルミスト濃度検出装置の軸方向の断面図である。 発光素子、第1の受光素子および第2の受光素子が正常に機能しているオイルミスト濃度検出装置における、第1の受光素子および第2の受光素子と、第1の管内のミスト濃度との関係の一例を示す図である。 発光素子と第2の受光素子が正常に機能している一方、第1の受光素子が正常に機能していないオイルミスト濃度検出装置における、第1の受光素子および第2の受光素子と、第1の管内のミスト濃度との関係の一例を示す図である。 第1の受光素子および第2の受光素子が正常に機能している一方、発光素子が正常に機能していないオイルミスト濃度検出装置における、第1の受光素子および第2の受光素子と、第1の管内のミスト濃度との関係の一例を示す図である。
符号の説明
1 第1の管
2 第2の管
3 軸流ファン
4 ハウジング
5 発光素子
6 発光面
7 第1の受光素子
8 受光面
10 光学窓
11 丸穴
12 第2の受光素子
13 受光面
15 オイルミストガス吸込口
16 オイルミストガス排出口
18 ガス吸込口
20 ガス排出口
25 オイルミストガス排出通路
27 第2オイルミストガス排出口
30 第2オイルミストガス吸込口

Claims (3)

  1. 周面の両端部以外の部分の少なくとも一部に、複数の貫通する小穴を有する第1の管と、
    この第1の管の内部の空洞を仕切ることによって、上記第1の管の内周面を、上記小穴が形成されている部分と、上記小穴が形成されていない部分とに分けると共に、光を透過する素材から成る仕切り部材と、
    上記第1の管の上記小穴が形成されていない部分側の端部に、発光面を上記第1の管の他端部の方に向けた状態で配置された発光素子と、
    上記第1の管の他端部に、受光面を上記発光面の方に向けた状態で配置された第1の受光素子と、
    上記第1の管を覆うように配置される一方、上記第1の受光素子側の端部に、オイルミストガス吸込口を有すると共に、上記発光素子側の端部に、オイルミストガス排出口を有する第2の管と、
    上記オイルミストガス排出口と連通するガス吸引機構と
    を備えることを特徴とするオイルミスト濃度検出装置。
  2. 請求項1に記載のオイルミスト濃度検出装置において、
    上記第1の管の内周面における上記発光素子と上記仕切り部材の間に、第2の受光素子を、受光面を上記発光面の方に向けた状態で配置したことを特徴とするオイルミスト濃度検出装置。
  3. 請求項1または2に記載のオイルミスト濃度検出装置において、
    上記第2の管と上記ガス吸引機構を収容する一方、上記オイルミストガス吸込口に連通する第2オイルミストガス吸込口と、この第2オイルミストガス吸込口の近傍に、第2オイルミストガス排出口とを有するハウジングを備え、
    上記ハウジングと上記第2の管の外周面との間に、上記ガス吸引機構のガス排出口と上記第2オイルミストガス排出口とを連通するオイルミストガス排出通路を形成したことを特徴とするオイルミスト濃度検出装置。
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