JP2005030576A - ボルト及び製造ダイス - Google Patents

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Takashi Kato
高司 加藤
Haruo Suzuki
晴雄 鈴木
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MEIDOO KK
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Meidoh Co Ltd
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Abstract

【課題】 本発明の課題は、斜め組み込みによるかじり・焼付きを効果的に防止することのできるボルトを提供することである。
【解決手段】 ボルト(1P)ねじ部(2)の完全ねじ山の始端部に、該ねじ部(2)の中心軸(AX)に対してねじ部端末側に60°(β)〜80°(α)の角度で切り欠き形状(3)を設けてねじ部入口巾(W)を拡大し、標準雌ねじにおける斜め挿入時のねじ山のすべり抵抗を低減させ、先端部には、切り欠き形状頂点(33)下部付近のねじ谷径と同じ径位置から2段の角度で、5°〜10°と30°〜60°の範囲で面付されているかあるいは、1〜5Rの範囲で丸み面付されているので、標準ナット(15)の入口不完全ねじ山(52)を円滑に案内する。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ねじ穴に斜めに組み込まれることを防止するボルトに関するものである。
従来より、ボルト及びナットのかじり・焼付きは、ボルトがナットのねじ穴に斜めに組み込まれることに原因があることが知られている。このようなボルトの斜め組み込みを防止するために、図4に示す案内ボス部付きのボルト(2P)が提案された。該ボルト(2P)は、頭部(11)と、ねじ部(22)が形成された軸部(44)と、該軸部(44)の先端に設けられた案内ボス部(46)とからなり、該案内ボス部(46)の外径(DP)は、該ボルト(2P)を組み込むナット(15)の内径(DN)よりも若干小さく設定されている。
この案内ボス部付きのボルト(2P)によれば、はじめに該ナット(15)の内径(DN)よりも若干小径な案内ボス部(46)が該ナット(15)のねじ穴(55)に挿入されるため、ある程度は該ボルト(2P)のナット(15)ねじ穴(55)に対する傾きを修正することができる。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、該ボルト(2P)の案内ボス部(46)とナット(15)のねじ穴(55)との間には、若干遊びがあるため、該ボルト(2P)のナット(15)に対する斜め組み込みを完全に解消することはできず、ナット(15)の入口不完全ねじ山部(52)と該ボルト(2P)の不完全ねじ山部(72)がピッチずれでかじり・焼付きする問題は依然として残っていた。また相手締結部材にボルトの先端部の飛び出しスペースのない部位には案内ボス部付きボルトを使用できなかった。
従って、本発明の課題は斜め組み込みによるかじり・焼付きを効果的に防止することのできる案内ボス部のないボルトを提供することである。
課題を解決するための手段
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、ボルト(1P)ねじ部(2)の完全ねじ山の始端部に、該ねじ部(2)の中心軸(AX)に対してねじ部端末側に60°(β)〜80°(α)の角度で切り欠き形状(3)を設けてねじ部入口巾(W)を拡大し、標準雌ねじにおける斜め挿入時のねじ山のすべり抵抗を低減させて挿入し易くしたボルト(1P)を提供するものである。該拡大されたねじ部入口において、ねじ部切り欠き形状外側(32)は始端から50°回転位置までの範囲θで完全ねじ山の高さまで立上っていることが望ましい。また該拡大された入口の巾(W)はねじ部(2)ピッチよりも大きく、ねじ部ピッチの1.5倍よりも小さく設定されていることが望ましい。該ボルトの先端部は、切り欠き形状頂点(33)下部付近(35)のねじ谷径と同じ径位置から2段の角度で、5°〜10°と30°〜60°の範囲で面付されているかあるいは、切り欠き形状頂点(33)下部付近(35)のねじ谷径と同じ径位置から1〜5Rの範囲で丸み面付されている。
作用
本発明のボルト(1P)はねじ部(2)の完全ねじ山の始端部に切り欠き形状(3)を該ねじ部(2)の中心軸(AX)に対してねじ部端末側に60°(β)〜80°(α)の角度で設けてねじ部入口巾(W)を拡大してあるため、該ボルト(1P)を標準ナット(15)のねじ穴(55)に斜めに組込まれた場合、該ねじ部拡大入口巾(W)が広くなっており、切り欠き形状部外側(32)に該ナット(15)のねじ山(52)が引っ掛り易く、また引っ掛れば切り欠き形状部(3)のすべり抵抗が小さいので、円滑に挿入され該ボルト(1P)の傾きが修正される。該ボルト(1P)の先端部は、切り欠き形状頂点(33)下部付近(35)のねじ谷径と同じ径位置から2段の角度で、5°〜10°と30°〜60°の範囲で面付されているかあるいは、切り欠き形状頂点(33)下部付近(35)のねじ谷径と同じ径位置から1〜5Rの範囲で丸み面付されているので、標準ナット(15)が傾き修正される時に雌ねじ穴(55)の抵抗が少なくなり、より円滑に傾きが修正される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態によるボルトを図1に示す。図1に示すボルト(1P)は、ボルト(1P)ねじ部(2)の完全ねじ山の始端部に、該ねじ部(2)の中心軸(AX)に対してねじ部端末側に60°(β)〜80°(α)の角度で切り欠き形状(3)を設けてねじ部入口巾(W)を1.5Pに拡大し、標準雌ねじにおける斜め挿入時のねじ山のすべり抵抗を低減させて挿入し易くしたボルト(1P)である。切り欠き形状部の角度は大きいほどすべり抵抗は小さくなるが不完全ねじ高さ部(32)が長くなるので相手側標準ナットの材質や強度に応じて角度を60°〜80°の間で選定する。材質が鉄の場合は60°が望ましく、不完全ねじ高さ部の完全ねじ高さまでの立上り角度θは15°くらいとなる。アルミや鋳物の場合は80°が望ましく、不完全ねじ高さ部の完全ねじ高さまでの立上り角度θは45°くらいとなる。該ボルトの先端部は、切り欠き形状頂点(33)下部付近(35)のねじ谷径と同じ径位置から2段の角度で、5°〜10°望ましくは7°と30°〜60°望ましくは45°の範囲で面付されているかあるいは、切り欠き形状頂点(33)下部付近(35)のねじ谷径と同じ径位置から1〜5R望ましくは2Rの範囲で丸み面付されているので、標準ナット(15)が傾き修正される時に雌ねじ穴(55)の抵抗が少なくなり、より円滑に傾きが修正される。図6の転造ダイスで転造加工することによって該ボルト(IP)は形成される。製造ダイスの該ボルトねじ先端切り欠き形成部(311)(331)(321)の成形加工は放電加工やプレス加工等で成形加工して形成させる。また2段C面部や丸み面付き部は切削や研磨等で成形加工する。このダイスを使用して該ボルト(1P)を転造加工で製造する。このようにして製造された該ボルト(1P)は、該ナット(15)の入口不完全ねじ山部(52)が端部側の外側(32)斜め切り欠き部を乗り越えれば空回りとなるが、再度締結を繰返して、組付け者が角度を若干修正すれば正常締結でき、かじり・焼付きが効果的に防止される。
本発明は図面に示した態様に限定されることなく、本発明の範囲を逸脱しない限り色々の変更を施すことができる。例えば、本発明ではボルトの頭部形状は六角形状でも丸形状等でも良いし、頭部首下側にはつばやフランジがついているものでもついていなくてもよく、また相手締結部材側にボルト先端飛び出しスペースがあれば、先端に案内ボス部を設けてもかじり・焼付きに関しては効果がある。先端に面がついていることが望ましいがついていなくても効果はある。また製造ダイスは平ダイスでもロータリーダイスでもよく、切り欠き形状形成部の成形加工は放電加工やプレス加工だけでなく切削加工等でも切り欠き形状が形成できればよい。
発明の効果
本発明のボルトによれば、斜め組み込みによるかじり・焼付きを効果的に防止することができ、また相手締結部材にボルトの先端部の飛び出しスペースのない部位にも使用できる。
本発明のボルト正面図 本発明のボルト右側面図 本発明ボルト先端部分2段面付拡大正面図 従来の案内ボス部付きボルトの側面図 本発明ボルト先端部分丸み面付拡大正面図 本発明ボルト製造ダイス正面図 B部2段面付詳細の切り欠き形状形成部拡大正面図 図7におけるA−A断面図 B部丸み面付詳細の切り欠き形状形成部拡大正面図 図9におけるB−B断面図
符号の説明
1P 本発明ボルト
1 頭部
2 ねじ部
3 ねじ部先端切り欠き形状部
4 2段面付前部
5 2段面付後部
6 座金
31 切り欠き形状部内側
32 切り欠き形状部外側
33 切り欠き形状部ねじ山頂点
35 切り欠き形状部ねじ山頂点下部付近の円周
333 屈曲切り欠き形状ねじ山尾根部
AX 中心軸
α 切り欠き形状部80°角度
β 切り欠き形状部60°角度
W ねじ部入口巾
θ 不完全ねじ高さ部の立上り角度
2P 従来の案内ボス部付きボルト
11 頭部
22 ねじ部
44 軸部
72 不完全ねじ山部
46 案内ボス部
DP 案内ボス部外径
DN 雌ねじ穴内径
15 標準ナット
52 雌ねじ不完全ねじ部
55 雌ねじ穴
45 丸み面付部
221 ボルトねじ谷形成部
222 ボルトねじ山形成部
311 ボルト切り欠き形状部内側形成部
321 ボルト切り欠き形状部外側形成部
331 ボルト切り欠き形状部ねじ山頂点形成部
351 ボルト切り欠き形状部ねじ山頂点下部付近の円周形成部
41 ボルト2段面付前部形成部
51 ボルト2段面付後部形成部
451 ボルト丸み面付部形成部

Claims (6)

  1. 軸部の設けたねじ部の完全ねじ山の始端部に、該軸部の軸に対して軸部端末側に60°〜80°の角度で切り欠き形状を設けてねじ部入口巾を拡大し、標準雌ねじにおける斜め挿入時のねじ山のすべり抵抗を低減させて挿入し易くしたことを特徴とするボルト。
  2. 拡大されたねじ部入口において、ねじ部は始端から50°回転位置までの範囲で完全ねじ山の高さまで立上っている請求項1に記載のボルト。
  3. 拡大された入口の巾はねじ部ピッチよりも大きく、ねじ部ピッチの1.5倍よりも小さく設定されている請求項1または2に記載のボルト。
  4. 該ボルトの先端部が、切り欠き形状頂点下部付近のねじ谷径と同じ径位置から2段の角度で、5°〜10°と30°〜60°の範囲で面付されていることを特徴とする請求項1〜3に記載のボルト。
  5. 該ボルトの先端部が、切り欠き形状頂点下部付近のねじ谷径と同じ径位置から1〜5Rの範囲で丸み面付されていることを特徴とする請求項1〜3に記載のボルト。
  6. 該ボルトのねじ成形部及び切り欠き形状形成部と2段面付形成部または丸み面付形成部が一体で形成されている該ボルトを製造するダイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6353181B1 (ja) * 2017-03-23 2018-07-04 株式会社メイドー ボルト
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