JP2005029481A - 経口しわ形成予防改善剤 - Google Patents

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Kazue Tsukahara
和枝 塚原
Teru Yatani
輝 八谷
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Kao Corp
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Abstract

【課題】長期間摂取しやすく、経口摂取により優れたしわ改善効果を有する経口しわ形成予防改善剤の提供。
【解決手段】イソフラボン配糖体を有効成分とする経口しわ形成予防改善剤。特に、イソフラボン配糖体は大豆から70%エタノール抽出物であり、剤中の含有量が8〜15重量%、一日経口摂取量が8〜80mgである。イソフラボン配糖体として、例えば、ダイジン、ゲニスチン、グリシチン等が挙げられる。更に、食品の形態とすることもできる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長期摂取しやすく、経口摂取により優れた効果の得られるしわ形成予防改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
しわは、加齢による皮膚の老化や太陽光線への暴露による光老化等により生じるといわれている。すなわち、真皮の線維を作る細胞は太陽光線への暴露や年齢の増加とともに小さく、かつ少なくなり、真皮の退化、皮下脂肪組織の減少などにより皮膚が老化し、これが主にしわの原因になるといわれている。
【0003】
従来、このようなしわの形成を予防改善する組成物は皮膚外用剤として適用されるものであり、その効果は十分でなかった。一方、イソフラボンを含有する製剤として、コラーゲン又はその加水分解物と4′,7−ジヒドロキシイソフラボン又はその誘導体を含有する美容効果に優れた食品(特許文献1)及びイソフラボンアグリコンを有効成分とする肌荒れ防止・改善剤(特許文献2)が報告されている。しかしながら、前記特許文献1及び2においてイソフラボン配糖体を単独で経口摂取した場合のしわに対する効果については何ら記載されていない。また、特許文献1のようにコラーゲンを含有する食品は、コラーゲンの消化、吸収が十分でないため、皮膚弾力性の低下や皮膚のしわ形成、たるみといった皮膚の老化症状の防止、改善に対して有効な効果を発揮し難いという欠点があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−306129号公報
【特許文献2】
特開2001−335454号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、長期間摂取しやすく、経口摂取により優れたしわ改善効果を有する経口しわ形成予防改善剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、経口摂取可能であり、長期間容易に摂取でき、かつしわ改善効果に優れる成分を探索したところ、全く意外にもイソフラボン配糖体が単独経口摂取により優れたしわ改善効果を有し、かつ長期間容易に摂取できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、イソフラボン配糖体を有効成分とする経口しわ形成予防改善剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の経口しわ形成予防改善剤の有効成分であるイソフラボン配糖体としては、ダイジン(4′−ヒドロキシイソフラボン−7−グルコシド)、ゲニスチン(4′,5−ジヒドロキシイソフラボン−7−グルコシド)、グリシチン(4′−ヒドロキシ−6−メトキシイソフラボン−7−グルコシド)、6″−O−マロニルダイジン、6″−O−マロニルゲニスチン、6″−O−マロニルグリシチン等が挙げられる。これらのうち、ダイジン(4′−ヒドロキシイソフラボン−7−グルコシド)、ゲニスチン(4′,5−ジヒドロキシイソフラボン−7−グルコシド)、グリシチン(4′−ヒドロキシ−6−メトキシイソフラボン−7−グルコシド)が特に好ましい。これらのイソフラボン配糖体は1種又は2種以上を組み合せて用いることができる。特にダイジン(4′−ヒドロキシイソフラボン−7−グルコシド)、ゲニスチン(4′,5−ジヒドロキシイソフラボン−7−グルコシド)、グリシチン(4′−ヒドロキシ−6−メトキシイソフラボン−7−グルコシド)を混合して用いることが好ましい。
【0009】
これらのイソフラボン配糖体は、公知の方法により合成することもできるが、マメ科、バラ科、アヤメ科等の植物に含まれており、例えばマメ科植物、特に大豆Glycine maxの胚軸から抽出したものを用いることもできる。これらの植物からイソフラボン配糖体を抽出するには、70%エタノール等の低級アルコールを用いて抽出するのが好ましい。このうち、大豆由来イソフラボン配糖体が特に好ましい。
【0010】
当該イソフラボン配糖体は、後記実施例から明らかなように、単独経口摂取により、優れたしわ形成抑制効果を有し、経口しわ形成予防改善剤として有用である。また、食経験のあるイソフラボン配糖体であることから経口摂取しやすく、長期間の経口摂取が可能である。
【0011】
また、本発明の経口しわ形成予防改善剤は、長期摂取のし易さの点から、コラーゲン又はその加水分解物を含有しないのが好ましい。
【0012】
本発明の経口しわ形成予防改善剤は、かかるイソフラボン配糖体を散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤等の固形製剤又は水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化して得られる。製剤化にあたっては、経口投与剤に一般に用いられる、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、基剤、懸濁化剤、乳化剤、保湿剤、保存剤、安定剤、界面活性剤、矯味剤等を添加し、常法にしたがって製造することができる。
【0013】
本発明の経口しわ形成予防改善剤は、食品の形態とすることもできる。これによりイソフラボン配糖体を無理なく摂取することができる。イソフラボン配糖体を配合する食品には特に制限はなく、ジュース、牛乳、カレー等の液状又はペースト状食品、ガム、豆腐等の固形状食品、あるいは粉末状の保存食品等その形態は問わない。イソフラボン配糖体は、食品製造時に原料の一部として添加してもよく、また食品製造終了後に添加してもよい。
【0014】
イソフラボン配糖体の経口しわ形成予防改善剤中の含有量は、例えば0.1〜50重量%、さらに5〜20重量%、特に8〜15重量%であることが好ましい。この範囲であれば製剤化が容易であり、また効率よくイソフラボン配糖体を摂取することができる。
【0015】
また、イソフラボン配糖体の成人一人当たりの1日の摂取量は、年齢、健康状態、体重等にもよるが、一般に1〜200mg、好ましくは1〜100mg、特に8〜80mgであることが好ましく、かかる摂取を10日間以上、特に20日間以上続けることが好ましい。
【0016】
【実施例】
実施例1(イソフラボン配糖体摂取によるしわ形成予防効果の評価)
4ヶ月令のICR/HRヘアレスマウス(雌)にイソフラボン配糖体(株式会社ホーネンコーポレーション:豊年イソフラボン(Glycitin, Daidzin, Genistin混合物))を1日あたり8mgもしくは80mgを飼料に配合して12週間摂取させて評価を行った。また対照群として、イソフラボン配糖体を含まない飼料を同様に摂取させた。2週間摂取後、UVB(30mJ/cm)を1日1回、計50回(5回/週×10週間)背部に照射した。UVB照射開始から3週間後、7週間後、10週間後のしわ形成の程度を以下に示すBissetらの方法による判定基準にて肉眼判定し評価を行った。また歯科用印象剤であるGCエグザファイン(GC Co.,Ltd., Tokyo, Japan)を用いて皮膚レプリカを採取した。採取したレプリカはそれぞれ直径1.8cmにくりぬき、同印象剤にて裏打ちして補正後、画像解析に供した。画像解析にはミノルタデジタルイメージレコーダー(MS−R1100, Minolta)を用い、斜め30度方向から光をあて、できる影(画像解析面積比%)を定量した。
【0017】
判定基準(Bissetらの方法)
0:しわがない
1:わずかにしわがある
2:ややしわがある
3:しわがある
4:くっきり深くしわがある
【0018】
肉眼判定による目視しわスコアを図1に、UVB照射10週間目のレプリカによるしわ観察し画像解析面積比(%)を図2に示す。また、UVB照射10週目のマウスの背部の写真を図3に示す。
【0019】
肉眼判定及びレプリカからの画像解析の結果から、UVB照射から3週間後に、80mgイソフラボン配糖体摂取群で有意なしわ形成抑制効果が認められた。さらに照射から7週間後以降には8mgイソフラボン配糖体摂取群でもしわ形成抑制効果が認められた。照射から10週間後においてもその効果は維持されていた。このことから、イソフラボン配糖体を経口摂取することにより、UVBによるしわ形成を抑制する効果が得られることが判明した。
【0020】
なお、上記試験期間中において、マウスはいずれも生存しており、健康状態は良好であった。
【0021】
製剤例1(1錠415mgあたりの含量、単位はmg)
豊年イソフラボン 41.5
ビタミンC 51.5
ビタミンE 5
乳清カルシウム 180
還元麦芽糖水飴粉末 20
結晶セルロース 16
ショ糖脂肪酸エステル 16
卵殻カルシウム 60
ショ糖 12
グリセリン 4
アラビアガム 8
カルナウバロウ 1.5
【0022】
製剤例2(1錠330mgあたりの含量、単位はmg)
豊年イソフラボン 41.5
ビタミンC 51.5
ビタミンE 5
乳清カルシウム 180
還元麦芽糖水飴粉末 20
結晶セルロース 16
ショ糖脂肪酸エステル 16
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、長期間の摂取が容易で、経口摂取により優れたしわ改善効果を示す経口しわ形成予防改善剤が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イソフラボン配糖体含有飼料摂取によるしわ改善効果(目視しわスコア)を示す図である。
【図2】UVB照射10週間目のレプリカによる皮膚の画像解析結果を示す図である。
【図3】UVB照射10週間目のマウス背部の状態を示す写真である。

Claims (5)

  1. イソフラボン配糖体を有効成分とする経口しわ形成予防改善剤。
  2. イソフラボン配糖体が、大豆由来イソフラボン配糖体である請求項1記載の経口しわ形成予防改善剤。
  3. イソフラボン配糖体含有量が8〜15重量%である請求項1又は2記載の経口しわ形成予防改善剤。
  4. イソフラボン配糖体の1日摂取量が8〜80mgである請求項1〜3のいずれか1項記載の経口しわ形成予防改善剤。
  5. コラーゲン又はその加水分解物を含有しないものである請求項1〜4のいずれか1項記載の経口しわ形成予防改善剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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