JP2005029377A - 満杯検出器およびその満杯検出器を備えた画像形成装置 - Google Patents

満杯検出器およびその満杯検出器を備えた画像形成装置 Download PDF

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和弘 松山
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泰範 水口
Toshiya Mikita
俊也 御喜田
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Abstract

【課題】 セパレータによる仕分けを行うモードが設定された場合でもシートの排紙トレイへの積載状態を良好に行える満杯検出器を提供する。
【解決手段】 シート積載トレイ170bに対して装置本体からシートを排出するために、前記シートの搬送方向に直交する方向に移動可能に構成されるシート排出手段に設けられ、前記シートの満杯を検出する満杯検出器であって、先端部が少なくとも上下方向に揺動自在なアクチュエータ2を有し、かつ、アクチュエータ2の先端部2aには、シート積載トレイ170bに排出される前記シートの表面に摺接して転動動作が可能な可動部材23を備えている。
【選択図】 図11

Description

本発明は、画像を形成したシートを排紙部に排出する際に、シートの搬送方向と直角の方向にシートをオフセットすることで仕分けを行うようにしたシート排出手段に設けられる満杯検出器およびその満杯検出器を備えた画像形成装置に関する。
近年、各種複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置では、システム化が進みユーザの要望に応じて、必要とする機能が選択され、それに伴い必要とされる周辺機器を選択して組み合わせるようになった。それらの組み合わせの中では、周辺装置をほとんど装着させない場合もあり、特に画像形成装置単体で、後処理装置を装着しない場合は画像形成されたシートが、通常、全て単一のシート積載トレイ上に積載されることになる。
しかし、全てのシートが単一のシート積載トレイに積載される場合は、全てのジョブによるシートが連続してつながるため、ジョブ毎の境目を判別できず、使用者が必要とするシート束を排紙トレイから選り分けて取り出すのは容易ではなかった。そのため、特に、フェイスダウンでプリント出力した場合には、出力されたシートを裏返しながら自分のジョブによって排出されたシート束を探さなければならず、煩に耐えなかった。
そこで、ソータ等の仕分けを行う周辺機器を装着しない画像形成装置単体の場合においても、シート積載トレイにシートの搬送方向と直角の方向にシートをシフトさせて仕分けて排出する機能が組み込まれたものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開昭61−75768公報(明細書3頁左下欄8行〜右下欄下から5行、図7) 特開平2−193858公報(明細書2頁左上欄10行〜右上欄下から2行、図3)
ところで、上述のように、シートを搬送方向に直交する方向にシフトさせて仕分ける方法には、シート積載トレイをシフトさせる方法と、シートをシート積載トレイに排出を完了するまでに、シート搬送中のシート搬送手段をシフトさせる方法(特許文献1,2)とがある。この中、シート搬送手段をシフトさせる方法では、シートの搬送過程でシートをシフトさせるために大掛かりな装置が必要となるので、ほとんどの場合、シート搬送路の終端である排出口で行なわれることが多い。
ところが、シート搬送路の排出口でシートをシフトする場合に、シートが最終段のシフト動作を行う搬送手段にシートの排出状態を検出する接触型の検出手段を用いると、シート搬送手段によってシフトされたシートが排出されて排紙トレイに落下する時に、検出手段のアクチュエータがシートと接触した状態でセパレータが次のシートを受取るために元の位置に復帰する動作を行うと、アクチュエータがシートに接触してシートの積載状態が変化して積載状態が揃わなくなり、仕分けの状態を把握できなくなってしまうことがあった。このような問題は、シートが大量に排出されて排紙トレイに高く積載される場合、つまり、満杯状態に近づいた場合に発生しやすく、その対策が求められていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、セパレータによる仕分けを行うモードが設定された場合でもシートのシート積載トレイへの積載状態を良好に行える満杯検出器およびその満杯検出器を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
(1)装置本体からシート積載トレイに排出するシートの搬送方向に直交する方向に移動可能に構成されるシート排出手段に設けられ、前記シートの満杯を検出する満杯検出器であって、
先端部が少なくとも上下方向に揺動自在なアクチュエータを有し、かつ、前記アクチュエータの先端部には、前記シート積載トレイに排出される前記シートの表面に摺接して転動動作が可能な可動部材を備えていることを特徴とする。
この構成においては、積載トレイに排出されるシートに、アクチュエータの先端部に設けてある可動部材が接触することで、シートに対するアクチュエータの接触抵抗を小さくでき、シートを仕分けする際に、アクチュエータとシートとが相対的に移動しても、シートのスタッキング性が低下しにくくなる。
(2)前記可動部材は、球状体であることを特徴とする。
この構成においては、可動部材が球状体であることから、シートの積載高さが変化してシートに対するアクチュエータの接触角度が異なっても、可動部材のシートに対する接触状態に変化がなく、常に良好な接触状態を保つことができ、摺接抵抗の少ない転動機能を維持することができる。
(3)前記可動部材は、前記アクチュエータの先端部に設けられた保持部材内に、その過半部分が転動自在に保持されて、その半分より小さい部分が、前記保持部材の開口から外部に突出していることを特徴とする。
この構成においては、可動部材を脱落させることなく保持部材に安定に保持させて、その突出した部分をシートに摺接させることができる。
(4)前記保持部材は、中空の截頭円錐体状に形成され、その基部が前記アクチュエータ本体に対して着脱自在に装着可能となっていることを特徴とする。
この構成においては、截頭円錐体状体の中空部分に、可動部材の過半部分を収納して、その一部を、先端に形成した開口から突出させた状態にて、可動部材を保持させることができる。
(5)前記アクチュエータの先端部は、前記シート積載トレイに向かって所定の角度だけ折曲していることを特徴とする。
この構成においては、アクチュエータの先端部を積載トレイに向かって所定の角度だけ折曲させていることで、その先端部に設けた可動部材がシートに接触できる角度領域を広く取ることが可能となる。
(6)前記所定の角度は、前記アクチュエータが前記シートと接触を開始する最低の高さ位置と、満杯が検知される前記シートの最高の高さ位置と、の中央高さ位置まで積載される前記シートの法線が、前記アクチュエータの先端部の中心線と一致するように設定されることを特徴とする。
この構成においては、シートの積載量が満杯になるまで、アクチュエータの可動部材がシートの表面に接触する際の接触抵抗を少なくできるので、シートのスタッキング性が低下しにくくなる。
(7)前記アクチュエータの下縁に、排出される前記シートを案内するためのシート案内リブを設けたことを特徴とする。
この構成においては、アクチュエータの折れ曲がっている部分にシート案内リブを設けていることで、そのシート案内リブによって、排出されるシートを折曲させることなく、スムーズに案内することができる。
(8)画像データに基づいて前記シートに転写可能な画像を形成する画像形成部を有し、かつ、請求項1ないし7のいずれかに記載の満杯検出器を備えたことを特徴とする。
この構成においては、画像形成装置で、積載トレイに排出されたシートの満杯を検出する満杯検出器のアクチュエータ先端に可動部材を備えることで、シート排出手段によりシートを仕分ける動作を行わせた場合に、シートの積載量が満杯に近くなってシートとアクチュエータとがほとんど常時接触する状態になっても、仕分けされたシートとの接触抵抗が少ないので、シートのスタッキング性が低下しにくくなる。
(1)積載トレイに排出されたシートの満杯を検出する満杯検出器のアクチュエータ先端に転がり動作を行える可動部材を備えるので、シート排出手段によりシートを仕分ける動作を行わせた場合に、シートの積載量が満杯に近くシートとアクチュエータとがほとんど常時接触状態にあっても、シート積載トレイに仕分けされて積載されたシートとの接触抵抗を小さくでき、これにより、スタッキング性が低下しにくくなり、満杯までシートを整然と仕分けて排出することができる。
(2)可動部材を球状体としたので、シートの積載高さが変化してアクチュエータとシートとの接触角度が異なっても、可動部材とシートとが接触可能となるため、常に良好な接触状態を保つことができ、摺接抵抗の少ない転動機能を維持することができる。
(3)可動部材の半分より小さい部分を保持部材から突出させて、その過半部分を保持部材に保持させているので、可動部材を脱落させることなく保持部材に安定に保持させて、可動部材の突出した部分をシートに摺接させることができる。
(4)保持部材の円錐状体の中空部分に、可動部材の過半部分を収納して、その一部を、先端に形成した開口から突出させた状態にて、可動部材を脱落させることなく安定に保持させて、可動部材の突出した部分をシートに摺接させることができる。
(5)アクチュエータの先端部をシート積載トレイに向かって所定の角度だけ折曲させるので、その先端部に設けた可動部材がシートに接触できる角度領域を広く取ることが可能となり、これにより、シート積載トレイでの検出可能なシートの満杯状態が拡大する。つまり、より多くの枚数の満杯状態の検出が可能となる。
(6)シートの積載量が満杯になるまで、アクチュエータの可動部材がシートに接触し、シート上を可動部材が転動するので、スタッキング性が低下しにくくなり、シート排出手段を仕分けのために往復移動させることができ、シートが満杯になるまでシートを整然と仕分けすることができる。
(7)アクチュエータの折曲部分にシート案内リブを設けているので、そのシート案内リブによって、排出されるシートを折曲させることなく、スムーズに案内することができ、シートが満杯になるまでシートを整然と仕分けすることができる。
(8)画像形成装置が、積載トレイに排出されたシートの満杯を検出する満杯検出器のアクチュエータ先端に転がり動作を行える可動部材を備えるので、シート排出手段によりシートを仕分ける動作を行わせた場合に、シートの積載量が満杯に近くシートとアクチュエータとがほとんど常時接触状態にある場合でも、シート積載トレイに仕分けされて積載されたシートとの接触抵抗を小さくできるので、スタッキング性が低下しにくくなり満杯までシートを整然と仕分けて排出することができる。
以下に本発明の実施の一形態に係る満杯検出器およびその満杯検出器を備えた画像形成装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
《画像形成装置》
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す正面断面の概略図である。画像形成装置100は、外部から供給された画像データに基づいて所定のシート(記録用紙上に多色又は単色の画像を形成する。画像形成装置100の内部には、画像形成ステーション110a〜110d、転写搬送ベルトユニット120、定着ユニット130、給紙トレイ140及び制御部150が設けられている。画像形成ステーション110a〜110dは、この発明の画像形成部を構成している。
転写搬送ベルトユニット120は画像形成装置100の内部における略中央部に配置されており、無端状の転写搬送ベルト121を駆動ローラ122、従動ローラ123及びテンションローラ124,125によって上側部分を略水平にしたループ状に張架している。転写搬送ベルト121は、駆動ローラ122の回転によって矢印A方向に回転し、ループの上側部分において外側面に静電吸着したシートを搬送する。転写搬送ベルト121は、ループの下側部分においてクリーナ126による清掃を受ける。後述する感光体ドラム111a〜111dとの接触により付着したトナーを除去し、シートの裏面の汚損を防止するためである。
画像形成ステーション110a〜110dは、転写搬送ベルト121が形成するループの上側部分に沿って並設されている。画像形成ステーション110a〜110dのそれぞれは、互いに同一の構成を備え、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色の画像データに基づく電子写真方式の画像形成を行う。一例として、画像形成ステーション110aは、感光体ドラム111aの周囲に、帯電器112a、露光ユニット113a、現像ユニット114a、転写器115a及びクリーナ116aを、感光体ドラム111aの回転方向に沿ってこの順に配置して構成されている。
感光体ドラム111aは、表面に光導電作用を生じる感光体層が形成されており、図中矢印で示す方向に回転自在に支持されている。帯電器112aは、ローラ状若しくはブラシ状の接触方式、又は、コロナ放電を行うチャージャ方式により、感光体ドラム111aの表面を所定電位に均一に帯電させる。露光ユニット113aは、EL又はLED等の発光素子を感光体ドラム111aの回転軸方向(主走査方向)にアレイ状に並べた書込みヘッド、又は、半導体レーザから照射されたレーザ光を回転多面鏡によって主走査方向に偏向するレーザスキャニングユニット(LSU)であり、Kの画像データに基づいて変調された画像光によって感光体ドラム111aの表面を露光する。露光ユニット113aからの画像光の露光により、感光体ドラム111aの表面に静電潜像が形成される。
現像ユニット114aは、静電潜像が形成された感光体ドラム111aの表面にKのトナーを供給し、静電潜像をKのトナー像に顕像化する。転写器115aは、転写搬送ベルト121が形成するループの上側部分を挟んで感光体ドラム111aに対向しており、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が印加される。一例として、転写器115aは、直径8〜10mmのステンレス等の金属製ローラの表面にEPDMや発泡ウレタン等を素材とする導電性弾性材を被覆して構成されており、転写搬送ベルト121上に静電吸着したシートに均一に高電圧を印加して感光体ドラム111aの表面に担持されたトナー像をシートの表面に転写させる。転写器115aは、ブラシ状に構成することもできる。クリーナユニット4は、転写器115aとの対向位置を通過した感光体ドラム111aの表面に残留したトナーや紙粉等を回収する。
上述のように、画像形成ステーション110b〜110dでは各々C、M及びYの各色の画像データに基づく画像形成が行われるため、露光ユニット113b〜113dの各々にはC、M及びYの各色の画像データが供給され、現像ユニット114b〜114dの各々にはC、M及びYの各色のトナーが収納されている。
給紙トレイ140は、画像形成に使用するシートを収納しており、画像形成装置100内の下方に着脱自在に装着されている。画像形成装置100の内部には、給紙トレイ140から転写搬送ベルト121が形成するループの上側部分、及び、定着ユニット130内の加熱ローラ131と加圧ローラ132との間を経由して、画像形成装置100の一方の側面に装着された排紙トレイ170a、及び、画像形成装置100の上部に形成された排紙トレイ170bに至る間に、ピックアップローラ141、搬送ローラ161〜163、レジストローラ164、フラッパ166及び排紙ローラ165により、用紙搬送経路160が構成されている。
排紙トレイ170aは画像形成済みのシートを、画像形成面を上向きにしたフェイスアップ状態で積載して収納する。排紙トレイ170bは画像形成済みのシートを、画像形成面を下向きにしたフェイスダウン状態で積載して収納する。フラッパ166は、シートの排出位置を排紙トレイ170a又は排紙トレイ170bに選択的に切り換える。
搬送ローラ161〜163は、シートの搬送を促進及び補助するための小型のローラであり、用紙搬送経路160に沿って複数対設けられている。ピックアップローラ141は、給紙トレイ140の一端側において給紙トレイ140に収納されたシートの最上面に対向して配置され、給紙トレイ140からシートを1枚ずつ用紙搬送経路160に導く。レジストローラ164は、給紙トレイ140から給紙されたシートを、用紙搬送経路160内における転写搬送ベルト121の上流側で一時停止させた後、各感光体ドラム111a〜111dの回転に同期したタイミングで転写搬送ベルト121に導く。
即ち、レジストローラ164は、給紙トレイ140からシートが給紙されるタイミングでは回転を停止しており、シート用紙の前端が各感光体ドラム111a〜111dと転写器115a〜115dとの対向位置において各感光体ドラム111a〜111dに担持されたトナー像の先端に一致するタイミングで回転を開始する。フルカラー画像形成時において、各感光体ドラム111a〜111dに担持されたK、C、M及びYの各色のトナー像は、1枚のシート上に位置を整合して重ね合わされる。
定着ユニット130は、加熱ローラ131及び加圧ローラ132を備えている。加熱ローラ131は、図示しない温度センサからの信号に基づいてトナーを溶融可能な所定の定着温度に制御されており、加圧ローラ132は加熱ローラ131に所定の押圧力で圧接している。トナー像が転写されたシートは、定着ユニット130を通過する間に加熱及び加圧され、シート上のトナー像は溶融してシートの表面に堅牢に定着する。フルカラー画像形成時に1枚のシート上に転写されたK、C、M及びYのトナー像は、減法混色によりフルカラー画像を形成する。
フルカラー画像形成時には、4つの画像形成ステーション110a〜110dの全てにおいて画像形成が行われるが、モノクロ画像等の単色の画像を形成する単色画像形成時には、4つの画像形成ステーション110a〜110dのうち、形成すべき画像色に対応した画像形成ステーションのみにおいて画像形成が行われる。
排紙ローラ165は、定着ユニット130を通過後にフラッパ166により搬送ローラ162及び163に向けて搬送されたシートを排紙トレイ170bにフェイスダウン状態で排出する。排紙ローラ165は、排紙トレイ170bの一端側の上部において、この発明のシート排出手段を構成するセパレータ1に軸支されている。セパレータ1は、図面に直交する方向である用紙搬送方向に直交する方向(画像形成装置100の前後方向)に所定範囲にわたって往復移動自在にされており、例えば、複数部数の連続画像形成時におけるシートの仕分処理時に、各部ごとのシートの排紙トレイ170b上の用紙搬送方向における複数の位置に仕分けして排出する。
《満杯検出器》
図2は、上記画像形成装置における排紙ローラ近傍の構成を示す拡大図である。図3は、上記画像形成装置におけるセパレータ1の外観図である。図4は、セパレータ1の側面図である。上述のように、搬送ローラ163によって用紙配送経路160内を搬送されたシートを排紙トレイ170b上に排出する排紙ローラ165は、排紙トレイ170bの一端側の上部において用紙搬送方向に直交する方向に所定範囲にわたって往復移動自在に備えられたセパレータ1に軸支されている。
詳細には、排紙ローラ165は、下側に位置する複数の駆動側ローラ165aと各駆動側ローラ165aに対向して上側に配置された同数の従動側ローラ165bとからなる。駆動側ローラ165aは、画像形成装置100のフレーム101に軸支された回転軸165cに周方向の回転を規制された状態で摺動自在に保持されている。回転軸165cには、図示しない駆動モータから回転力が供給される。駆動側ローラ165a及び従動側ローラ165bは、用紙搬送方向に直交する方向におけるセパレータ1の移動にともなって移動する。
上側に位置する従動側ローラ165bは用紙搬送方向から見て鼓状に形成されており、排紙トレイ170b上に排出されるシートには駆動側ローラ165aと従動側ローラ165bとの間を通過する際に下に凸となる変形力が与えられる。これによって、シートにおいて駆動側ローラ165aと従動側ローラ165bとの間を通過した部分が下方に垂れ下がって排紙トレイ170bの載置面、又は、排紙トレイ170b上に積載されているシートの最上面に早期に接触することがなく、後端部が駆動側ローラ165aと従動側ローラ165bとの間を通過したシートはセパレータ1から下方に素早く離間する。
セパレータ1は、排紙トレイ170b側において、一端にセパレータ1の下方に延出するアクチュエータ2を備え、他端に検出羽根4を備えた軸体3を軸支している。検出羽根4には検出用マグネット5が貼着されている。セパレータ1の排紙トレイ170b側には、発光素子と受光素子とからなるフォトカプラである第1満杯センサ7、及び、非接触型のリードスイッチである第2満杯センサ8が固定されている。
アクチュエータ2の先端部2a(図10,11参照)には、シートの表面に摺接して転動する可動部材としてのボール部材(球状体)23が設けられ、このボール部材23が排紙トレイ170bに積載されたシートの最上面に当接し、セパレータ1による仕分け作業中においても、シートに対する接触抵抗を僅少なものとして、スタッキング性の低下を防止できるようにしている。
排紙トレイ170b上におけるシートの積載量が増加するにともなって、シートの最上面とアクチュエータ2のボール部材23とが当接する位置は上方に移動し、ボール部材23が上方に変位するに伴って軸体3が回転する。軸体3の回転により、検出羽根4は第1満杯センサ7の発光素子と受光素子との間を遮断する位置から第1満杯センサ7の発光素子と受光素子との間を遮断しなくなる位置を経由して第2満杯センサ8が検出用マグネット5を検出する位置まで変位する。
排紙トレイ170bにおけるシートの積載量が十分に少なく、アクチュエータ2のボール部材23がシートの最上面に当接していない状態では、シートが排出されるときに検出羽根4が発光素子と受光素子との間を一瞬遮断しない状態となり第1満杯センサ7がオンになるが、検出羽根4が発光素子と受光素子との間を遮断しており、第1満杯センサ7はオフしている。排紙トレイ170bにおけるシートの積載量が徐々に増加すると、ボール部材23がシートの最上面に当接し、軸体3の回転によって検出羽根4が上方に移動していき、常時、検出羽根4が発光素子と受光素子との間を遮断しなくなると第1満杯センサ7が常時オンの状態となり満杯に近付いたと判断される。なお、実施例では満杯センサを2個設けて満杯直前の状態を検出できる構成であるが、満杯センサが1個しかいない場合にはこの状態で満杯と判断される。
このとき、排紙トレイ170bにおけるシートの積載量が満杯状態に近い所定量になったと判断される。排紙トレイ170bにおけるシートの積載量がさらに増加し、検出羽根7の検出用マグネット5が第2満杯センサ8によって検出されると、排紙トレイ170bにおけるシートの積載量が満杯状態になったと判断される。
第2満杯センサ8として非接触型のリードスイッチに代えて接触型のセンサを用いることもできる。この場合には、検出羽根4に検出用マグネット5を貼着する必要がない。一例として、第2満杯センサ8が検出する排紙トレイ170bの満杯状態とは普通紙であるシートが500枚程度積載された状態であり、第1満杯センサ7が検出する満杯状態に近い所定量になった状態とは普通紙であるシートが300〜400枚程度積載された状態である。
セパレータ1の背面側には、ラックギア9が延出している。ラックギア9には、画像形成装置100のフレーム101に固定された駆動モータ10の回転軸に固定されたピニオンギア11が噛合している。駆動モータ10の回転軸は、正逆両方向に選択的に回転する。駆動モータ10の回転軸の回転が、ピニオンギア11及びラックギア9を介してセパレータ1に対して用紙搬送方向に直交する方向の往復動作の移動力として伝達される。
セパレータ1の用紙搬送経路160側には、検出片12が延出している。検出片12は、画像形成装置100のフレーム101に固定された位置センサ13に対向する。位置センサ13は、検出片12を介して用紙搬送方向に直交する方向におけるセパレータ1の位置を検出する。
用紙搬送経路160において、セパレータ1の上流側には、排出センサ14が設けられている。排出センサ14は、用紙搬送経路160におけるセパレータ1の上流側でシートの有無を検出する。
図5は、上記画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。画像形成装置100の制御部150は、ROM152、RAM153、画像データ入出力部154及び画像データ記憶部155を備えたCPU151に、第1満杯センサ7、第2満杯センサ8、位置センサ13、排出センサ14及びモータドライバ156とともに、操作部157、画像形成部158及び用紙搬送部159等の入出力機器を接続して構成されている。
CPU151は、ROM152に予め書き込まれたプログラムにしたがって各入出力機器を統括して制御する。この間にCPU151に入出力されるデータがRAM153のメモリエリアに格納される。CPU151は、画像データ入出力部154を介して外部装置から入力された画像データを画像データ記憶部155に一旦格納した後、画像形成部158に含まれる露光ユニット113a〜113dに供給する。
CPU151は、所定のタイミングで用紙搬送部159に含まれるモータやクラッチを駆動し、給紙トレイ140に収納されているシートを1枚ずつ用紙搬送経路160内に搬送する。CPU151は、操作部157に含まれるキースイッチの入力操作によって設定された画像形成条件にしたがって、画像形成部158に含まれる帯電器112a〜112d等を制御する。CPU151は、操作部157におけるキースイッチの操作によってシートの仕分処理が指示された場合には、他の画像形成条件の設定内容、及び、センサ7,8,13,14の検出結果をも考慮して画像形成部158及び用紙搬送部159を制御する。
図6は、セパレータ1の移動状態を説明する側面図である。図7は、排紙トレイ170b上におけるシートの排出位置を示す平面図である。図8は、上記画像形成装置におけるセパレータの動作状態を示すタイミングチャートである。排紙ローラ165を含むセパレータ1は、排紙トレイ170bの一端側の上方で、用紙搬送方向に直交する方向において、図6(b)に示す初期位置Pc、並びに、初期位置を挟んだ図6(a)に示す前面側仕分位置Pf及び図6(c)に示す背面側仕分位置Prの3位置に移動自在にされている。この前面側仕分位置Pf及び背面側仕分位置Prが、この発明の初期位置を挟んだ両側の仕分位置である。
この実施形態に係る画像形成装置100における初期位置Pcから前面側仕分位置Pf及び背面側仕分位置Prのそれぞれまでの距離は、一例として、15mmにされている。
前面側仕分位置Pf又は背面側仕分位置Prの何れか一方を初期位置Pcとし、仕分処理時に前面側仕分位置Pfと背面側仕分位置Prとの間にセパレータ1を往復移動させるようにすることもできる。この場合に、初期位置Pcに一致する一方の仕分位置でシートを排出した後にセパレータ1を移動させる必要がないが、他方の仕分位置でシートを排出した後にセパレータ1を移動させるべき距離が2倍の30mmになり、復動に要する時間が長時間化する。
セパレータ1は、排紙トレイ170b上におけるシートの仕分処理が指示された場合に、初期位置Pcから前面側仕分位置Pf及び背面側仕分位置Prのそれぞれに往復移動し、シートを排紙トレイ170b上の前面側仕分位置Pfと背面側仕分位置Prとに仕分けて排出する。セパレータ1は、シートの仕分処理が指示されていない場合には、シートを排紙トレイ170b上の初期位置Pcに排出する。
用紙搬送方向に直交する方向におけるセパレータ1の位置は、位置センサ13によって検出される。一例として、位置センサ13は、発光素子と受光素子とからなるフォトカプラによって構成されている。セパレータ1が前面側仕分位置Pfに位置している場合にのみ、位置センサ13の発光素子と受光素子との間が開放され、位置センサ13の検出信号がオン状態になる。制御部150のCPU151は、画像形成処理を開始する前に、位置センサ13の検出信号のオン/オフ状態に基づいてセパレータ1の現在位置を特定した後、所定の処理によってセパレータ1を初期位置Pcに位置させる。
例えば、セパレータ1が初期位置Pcよりも前面側に位置している状態で検出信号がオンとなるように位置センサ13及び検出片12が配置されている場合、発光素子と受光素子との間が遮断されて位置センサ13の検出信号がオフしている時(セパレータ1が初期位置Pcより背面側に位置している時)にはセパレータ1を前面側に移動させ、発光素子と受光素子との間が開放されて位置センサ13の検出信号がオンしている時(セパレータ1が初期位置Pcより前面側に位置している時)にはセパレータ1を背面側に移動させる。
この移動によって位置センサ13の検出信号がオフからオン、又は、オンからオフに変化した時に、セパレータ1が初期位置Pcに位置していることが特定される。この初期位置Pcを基準として、例えば駆動モータ10がステッピングモータである場合には、その駆動ステップ数によってセパレータ1を所望の位置に移動させることができる。
この実施形態に係る画像形成装置100では、セパレータ1が前面側仕分位置に位置している場合にのみ位置センサ13の検出信号がオンするように、検出片12及び位置センサ13が配置されている。そこで、CPU151は、図8に示すように、先ず、駆動モータ10を正転させて位置センサ13がオンするまでセパレータ1を前面側に移動させた後、30ステップの間において駆動モータ10を反転させる。駆動モータ10の30ステップの回転は、初期位置Pcから前面側仕分位置Pf及び背面側仕分位置Prのそれぞれとの間のセパレータ1の移動距離である15mmに対応している。この動作によってセパレータ1は、初期位置Pcに位置する。
図8に示すように、2枚を1部とする2部(全4枚)のシートについての仕分処理が指示されている場合、CPU151は、セパレータ1を初期位置Pcに移動させた状態で画像形成部158及び用紙搬送部159を制御して画像形成処理を開始する。CPU151は、画像が形成された1枚目及び2枚目のシートについて、排出センサ14がシートの先端を検出してオンすると、待機時間T1が経過した後に駆動モータ10を30ステップ正転させ、排紙ローラ165がシートを挟持した状態でセパレータ1を前面側仕分位置Pfまで往動させる。排紙ローラ165の回転によってシートが排紙トレイ170b上の前面側仕分位置Pfに排出されていき、排出センサ14がシートの後端の通過を検出すると、CPU151は、遅延時間T2が経過した後に駆動モータ10を30ステップ反転させ、セパレータ1を初期位置Pcまで復動させる。この動作を1枚目,2枚目について行う。
一方、画像が形成された3枚目及び4枚目のシートについて、CPU151は、排出センサ14がシートの先端を検出してオンすると、待機時間T1が経過した後に駆動モータ10を30ステップ反転させ、排紙ローラ165がシートを挟持した状態でセパレータ1を背面側仕分位置Prまで往動させる。排紙ローラ165の回転によってシートが排紙トレイ170b上の背面側仕分位置Prに排出されていき、排出センサ14がシートの後端の通過を検出すると、CPU151は、遅延時間T2が経過した後に駆動モータ10を30ステップ正転させ、セパレータ1を初期位置Pcまで復動させる。この動作を3枚目,4枚目について行う。
このように、CPU151は、全4枚のシートを、1枚目及び2枚目については排紙トレイ170b上の前面側仕分位置Pfに排出するとともに、3枚目及び4枚目については排紙トレイ170b上の背面側仕分位置Prに排出することにより、排紙トレイ170b上で2枚を1部とした2部に仕分ける。
上記の動作において、待機時間T1は、排出すべきシートの前端が排出センサ14に達した時から、そのシートの後端が搬送ローラ163を通過し、セパレータ1の用紙搬送方向に直交する方向への往動が開始可能となるまでの時間である。この待機時間T1は、排出センサ14がシートの前端を検出してからシートの後端が搬送ローラ163を通過するまでの時間であり、シートの搬送速度が一定であれば、用紙搬送方向におけるシートの長さである用紙サイズのみによって定まる。待機時間T1に影響を与える用紙サイズは、操作部157における設定内容、用紙搬送経路160における検出値、又は、給紙トレイ140における検出値から得られる。
遅延時間T2は、排出すべきシートの後端が排出センサ14を通過した時から、シートがセパレータ1に対して下方に十分に離間し、又は、排紙トレイ170b上でシートが排出方向と逆方向の移動を完了し、前面側仕分位置Pf又は背面側仕分位置Prにシートが安定して位置するようになってセパレータ1の初期位置Pcへの復動が開始可能となるまでに必要な時間である。
この遅延時間T2は、排紙トレイ170b上におけるシートの積載量の影響を受ける。図9(a)に示すように、排紙トレイ170b上におけるシートの積載量が所定量以下である場合には、排紙トレイ170b上に排出されたシートの上面がアクチュエータ2のボール部材23から完全に離間するため、排紙トレイ170b上でシートが排出方向と逆方向に移動している間にセパレータ1の復動を開始しても不安定な状態のシートにアクチュエータ2から排出方向に直交する方向の外力が作用することがなく、シートのスタッキング性が妨げられることはない。
次に、図9(b)に示すように、排紙トレイ170b上に所定量以上のシートが積載される場合には、満杯に至るまでの間、排紙トレイ170b上に排出されたシートの最上面にアクチュエータ2のボール部材23が常時接触する。これにより、排紙トレイ170bに仕分けされて積載されたシートとの接触抵抗を小さくできるので、スタッキング性を低下させずに満杯までシートを整然と仕分けて排出することができる。
従って、たとえ、図9(c)に示すように、排紙トレイ170b上の最上部の位置に落下しようとするシートの後端が装置本体から完全に排出され終わっていない時にセパレータ1の復動を開始しても、最上部のシートに作用する接触抵抗が小さいため、スタッキング性を低下させずに、セパレータ1を往復移動させることができ、排紙トレイ170b上におけるシートのスタッキング性を良好に保つことができる。
なお、本実施の形態では、仕分けモード時に、セパレータ1を、搬送センター(搬送方向の中心線)に対して前後に均等に振り分けているが、搬送方向のセンターに対して、前後何れか一方の方向に振り分けるようにしてもよい。この場合には、画像形成部の搬送センターは振り分けられた何れか一方の位置と同じ位置となる。ただし、この場合には、シートをシフトするためにセパレータ1が移動する距離が一方では0となるが、他方では前記の方法に比べ倍の距離を移動させることとなる。
〈アクチュエータ〉
シートへの接触抵抗を少なくするためのボール部材23を備えたアクチュエータ2の構成は、図10および図11に示される。その構成について説明すると、まず、図10に示すように、アクチュエータアーム(本発明のアクチュエータ本体)21の先端には、雄ねじ22が形成される一方、ボール部材23を転動自在に保持するアクチュエータキャップ(本発明の保持部材)24が、先端を切り落とした中空の円錐状体(截頭円錐体状)に形成され、その基部には、アクチュエータアーム21の雄ねじ22に螺合する雌ねじ25が形成されている。
そのアクチュエータキャップ24は、その内部にボール部材23の過半部分を収納して、その内側部分が押え板27を介して圧縮バネ28によって付勢され、先端部に形成した開口26からボール部材23の一部を突出させている。これにより、ボール部材23を脱落させることなく、アクチュエータキャップ24内に転動自在に保持することができ、シートに対して如何なる方向にも小さな接触抵抗で摺接移動させることができる。なお、雄ねじ22と雌ねじ25に代えて、別の係脱自在な係合手段を用いてもよい。
また、図11に示す角度θ0 は、排紙トレイ170bの傾斜角度を示し、例えば、20°〜30°の範囲に設定される。これに対して、角度θ1 は、アクチュエータ2の先端部2aの中心線の排紙トレイ170bに対する折曲角であり、例えば、40°程度に設定され、これにより、アクチュエータ2の先端部2aに設けたボール部材23がシートに接触できる角度領域を広く取れるようにしている。そして、その折曲させたアクチュエータアーム21の下縁にシート案内リブ21bを設け、排出されるシートをスムーズに案内できるようにしている。なお、図示は省略するが、アクチュエータアーム21を、上述のように折曲させることなく、ストレートに形成して、シート案内リブ21bを省いてもよい。
以上のような構成により、シートの排出方向とその逆方向、および、排出方向に直交するシフト方向の如何なる方向にも、シートに対して小さな接触抵抗でアクチュエータ2を摺接移動させることができ、これにより、上述のように、満杯に近い状態までシートが積載されても、スタッキング性を損なうことなく、良好な載置状態を保つことができる。なお、本実施の形態では、完全な満杯状態は、通常の厚さのシートで約500枚程度に設定されており、アクチュエータ2のボール部材23が自由状態でシートの上面とほぼ常時接触する状態は、300〜400枚程度としているが、この限りではない。
より詳しく説明すると、図11に示す角度θ2 は、シートの上面と自由高さ時のアクチュエータ2の先端部2aとのなす角度であり、例えば、90°に設定される(この場合シートの法線Hがアクチュエータ2の先端部2aの中心線と一致する。)。角度θ3 は、シートの排出方向とアクチュエータアーム21のなす角度であり、例えば、約30°に設定される。角度θ4 は、アクチュエータ2が自由高さ時に、ボール部材23がシートとほぼ常時接触する最低の高さ位置からシートが満杯高さ位置まで回転移動するアクイチュエータアーム21の角度で、例えば、20°に設定される。また、角度θ0 が20°、角度θ3 が30°、角度θ1 が20°に設定されると、角度θ1´ は(180°−θ1 =)150°となる。
アクチュエータアーム21およびアクチュエータキャップ24は重量を軽くする必要があり樹脂材料を用いることができるが、耐磨耗性の良好な素材を用いるのが好ましい。また、アクチュエータキャップ24は更に良好な滑り性が求められるため、潤滑性の優れたPOM(ポリアセタール樹脂)やPC(ポリカーネート樹脂)等が好適である。また、可動部材としてのボール部材23は、例えば、直径3〜5mmのステンレス鋼球を用いることができるが、セラミックス素材や自己潤滑性を有する素材を用いてもよい。あるいは、ボール部材23に代えて、図示は省略するが、ローラ部材をアクチュエータ2の先端部2aに転回可能に支持させてもよい。
ボール部材23の直径をDとした場合に、アクチュエータキャップ24の開口径dを、D>dに設定することで、ボール部材23の過半部分をアクチュエータキャップ24内に収納して、半分より小さい部分を外部に突出させた状態として、ボール部材23を脱落させることなく、安定に保持させることができる。例えば、直径Dが3mmのボール部材23を用いた場合、アクチュエータキャップ24の開口径dを2.8mmに、Dが5mmの場合には、dを4.6mmにすればよいが、この限りではない。
押え板27は、ボール部材23を押圧状態に付勢するものであり、滑り性の優れた材質、例えばPET、POM、ポリテトラフルオルエチレン等のフッ素樹脂等を用いることができるが、比較的厚手のシート材や薄い板材で厚さが0.5mm前後に形成するのが好ましい。また、圧縮バネ28は、例えば、バネ用ステンレス鋼線やピアノ線等を用いた圧縮コイルバネ形状にしたものを用いることができるが、板バネや弾力性を有するスポンジ状の弾性部材を用いてもよい。
以上説明したように、排紙トレイ170bに排出されたシートの満杯を検出する満杯検出器のアクチュエータ2の先端部2aに転がり動作を行えるボール部材23を備えるので、セパレータ1によりシートを仕分ける際に、シートの積載量が満杯に近くシートとアクチュエータ2とがほとんど常時接触する状態になっても、排紙トレイ170bに仕分けされて積載されたシートとの接触抵抗を小さくすることができる。これにより、スタッキング性が低下しにくくなり、満杯までシートを整然と仕分けて排出することができる。
なお、本発明は、画像形成装置を、図1に示す構成に限定するものではなく、少なくとも画像データに基づいてシートに転写可能な画像を形成する画像形成部を有し、かつ、シート積載トレイに対して装置本体からシートを排出するために、前記シートの搬送方向に直交する方向に移動可能に構成されるシート排出手段に設けられて、前記シートの満杯を検出する満杯検出器を具備するものであれば、その構成や形式の如何を問わず本発明を適用することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す正面断面の概略図である。 同排紙ローラ近傍の構成を示す拡大図である。 同セパレータの外観図である。 同セパレータの側面図である。 同画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 同セパレータの移動状態を説明する側面図である。 同排紙トレイ上におけるシートの排出位置を示す平面図である。 同セパレータの動作状態を示すタイミングチャートである。 同排紙トレイにおけるシートの積載状態を示す図である。 同アクチュエータの先端部の構成説明図である。
である。
同アクチュエータの構成と動作の説明図である。
符号の説明
1−シート排出手段
2−アクチュエータ
2a−先端部
21−アクチュエータ本体
21b−シート案内リブ
23−可動部材
24−保持部材
26−開口
H−法線

Claims (8)

  1. 装置本体からシート積載トレイに排出するシートの搬送方向に直交する方向に移動可能に構成されるシート排出手段に設けられ、前記シートの満杯を検出する満杯検出器であって、
    先端部が少なくとも上下方向に揺動自在なアクチュエータを有し、かつ、前記アクチュエータの先端部には、前記シート積載トレイに排出される前記シートの表面に摺接して転動動作が可能な可動部材を備えていることを特徴とする満杯検出器。
  2. 前記可動部材は、球状体であることを特徴とする請求項1に記載の満杯検出器。
  3. 前記可動部材は、前記アクチュエータの先端部に設けられた保持部材内に、その過半部分が転動自在に保持されて、その半分より小さい部分が、前記保持部材の開口から外部に突出していることを特徴とする請求項2に記載の満杯検出器。
  4. 前記保持部材は、中空の截頭円錐体状に形成され、その基部が前記アクチュエータ本体に対して着脱自在に装着可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の満杯検出器。
  5. 前記アクチュエータの先端部は、前記シート積載トレイに向かって所定の角度だけ折曲していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の満杯検出器。
  6. 前記所定の角度は、前記アクチュエータが前記シートと接触を開始する最低の高さ位置と、満杯が検知される前記シートの最高の高さ位置と、の中央高さ位置まで積載される前記シートの法線が、前記アクチュエータの先端部の中心線と一致するように設定されることを特徴とする請求項5に記載の満杯検出器。
  7. 前記アクチュエータの下縁に、排出される前記シートを案内するためのシート案内リブを設けたことを特徴とする請求項5または6に記載の満杯検出器。
  8. 画像データに基づいて前記シートに転写可能な画像を形成する画像形成部を有し、かつ、請求項1ないし7のいずれかに記載の満杯検出器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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