JP2005027740A - X線画像撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】撮影時の被験者の固定を迅速且つ確実に行うことができ、操作者の被爆を防ぐことができるとともに、被験者保持手段を使用しない場合にも撮影に支障を来すことがないX線画像撮影装置を提供すること。
【構成】X線発生手段により発せられたX線を被写体に照射し、前記被写体を透過したX線分布をセンサで検出するX線画像撮影装置において、二次元に複数の検出素子を配置された検出面を有するX線検出手段と、撮影中の被写体を固定する固定手段と、前記固定手段を収納する手段を有する。ここで、X線画像撮影装置は、前記固定手段を収納する方向に付勢する付勢手段と、前記固定手段の収納手段からの移動を阻止する係止手段を有する。
【選択図】 図1
【構成】X線発生手段により発せられたX線を被写体に照射し、前記被写体を透過したX線分布をセンサで検出するX線画像撮影装置において、二次元に複数の検出素子を配置された検出面を有するX線検出手段と、撮影中の被写体を固定する固定手段と、前記固定手段を収納する手段を有する。ここで、X線画像撮影装置は、前記固定手段を収納する方向に付勢する付勢手段と、前記固定手段の収納手段からの移動を阻止する係止手段を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線画像撮影装置の患者保持手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、X線撮影として最も一般的な撮影方法はフィルム/スクリーン法であり、これは感光性フィルムとX線に対して感度を有している蛍光体を組み合わせて撮影する方法である。
【0003】
第2の撮影方法として、コンピューテッドラジオグラフィ(CR)法と呼ばれる方法も実用化されている。この方法は、放射線の透過画像を蛍光体中に一旦、潜像として蓄積し、後に励起光を照射することにより潜像を読み出す方式である。
【0004】
又、近年の半導体プロセス技術の進歩に伴い、第3の撮影方法として半導体センサを使用して同様にX線画像を撮影する装置が開発されている。
【0005】
この種のシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して、極めて広範囲な放射線露出域の画像を記録できるという利点を有している。即ち、広範囲のダイナミックレンジのX線を光電変換手段により読み取って電気信号に変換した後、この電気信号を用いて写真感光材料等の記録材料やCRT等の表示装置に放射線画像を可視像として出力することにより、放射線の露光量の変動に影響されにくい放射線画像を得ることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
図8は上述した半導体センサを用いた放射線画像撮影システムの概略図を示しており、X線画像撮影装置1には、複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有するX線検出センサ2が内蔵されており、X線発生部3から出射されたX線が被写体Sに照射され、被写体Sを透過したX線は、X線検出センサ2により検出される。このX線検出センサ2から出力された画像信号は、画像処理手段4においてデジタル画像処理され、モニタ5上に被写体SのX線画像として表示される。
【0007】
上記様々な方式の装置を用いて、小児や高齢者等撮影中に姿勢を維持しているのが困難な被験者を撮影する場合、被験者の動きを抑制するためにベルト等の固定具を用いる場合がある。又、固定具を用いず或は固定具を併用して、装置の操作者がX線防護をした上で被験者を押さえながら撮影する場合もある。
【0008】
【特許文献1】
特開平09−321267号公報
【発明が解決しようとする課題】
フィルムやCRのプレートをカセッテに入れて撮影する場合、1回撮影するごとに撮影後カセッテからフィルムやプレートを取り出し、現像機や読取装置に挿入する必要がある。このようにカセッテを頻繁に移動させる必要があることから、上記ベルト等の固定具を使用する場合、固定ベルトをカセッテに直接取り付けることはできず、カセッテを保持する架台に保持ベルトを取り付けることが一般的である。よって、カセッテ単体で撮影する場合に比較して装置が大掛かりになり、撮影方向も限定され、自由なポジショニングが取れない等という問題があった。
【0009】
又、カセッテ撮影以外の据え置き型の装置に上記ベルトを付ける場合は、ベルトを使用しない場合、外す作業が煩雑であり、外さないままでは撮影中の被験者や操作者にとって邪魔になる場合が多い。
【0010】
更に、操作者が直接患者を固定する場合、被爆の危険性がある。
【0011】
そして、確実な固定が行うことができず、撮影中に被験者が動いてしまい、良好な画像が取得できない場合、再撮影を行う必要がある。この場合は被験者の被爆線量が増大してしまう。
【0012】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、撮影時の被験者の固定を迅速且つ確実に行うことができ、操作者の被爆を防ぐことができるとともに、被験者保持手段を使用しない場合にも撮影に支障を来すことがないX線画像撮影装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、X線発生手段により発せられたX線を被写体に照射し、前記被写体を透過したX線分布をセンサで検出するX線画像撮影装置において、二次元に複数の検出素子を配置された検出面を有するX線検出手段と、撮影中の被写体を固定する固定手段と、前記固定手段を収納する手段を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略斜視図、図2〜図4は同X線画像撮影装置の概略断面図であり、これらの図においては同一記号は同一部材を示す。
【0016】
図1及び図2を用いて本実施の形態に係るX線画像撮影装置の構成を説明する。
【0017】
図において、11はX線画像撮影装置で、内部に複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有するX線検出センサ13と電装部14が内蔵されている。電装部12には、画像信号処理部、画像信号蓄積部、画像信号通信部、電源等が含まれている。23はカーボン等のX線透過率の高い材料で作られたカバーで、X線検出センサ13の上部に位置し、照射されたX線を透過し、X線検出センサ13に到達させる。
【0018】
12はX線画像撮影装置11の底部に不図示の機構にて着脱自在に結合された固定ベルト収納部である。着脱可能であるので不要な場合は固定ベルト収納部12をX線画像撮影装置11から切り離すことができる。15は固定ベルトで、以下に述べる機構によって、固定ベルト収納部12の外部に対し伸縮自在になっている。固定ベルト15は、図1に示すように、1つの固定ベルト収納部12に対して2本あり、同様の機構で独立に伸縮する。
【0019】
16は固定ベルト15の一方の端部に固定されたつまみ部で、ここを手掛かりに固定ベルトを固定ベルト収納部12の内部から引き出すことができる。つまみ部16は、図2に示す位置から更に図中右方向へ移動することは固定ベルト収納部12の側壁部によって規制されている。
【0020】
18は固定ベルト15のもう一方の端部を固定ベルト収納部12に固定する固定軸である。19は固定ベルト15の中間部を支持している移動軸で、図2の紙面内の左右方向に移動自在に不図示の機構により支持され、引張バネ20の収縮力によって同じく図中右方向に付勢されている。21は引張ばね20の他端を固定ベルト収納部12に固定している固定軸である。
【0021】
17は固定ベルト15のつまみ部16の近傍に固定されたマジックテープ、ベルクロ等と称される係止部である。22は同じく係止部でX線画像撮影装置11の側壁部に固定されていて、係止部17と結合することで固定ベルト15の端部を固定することができる。
【0022】
次に、図2〜図4に基づいて固定ベルト15の操作手順について説明する。
【0023】
図2は固定ベルト15が全て収納された状態である。この状態であれば固定ベルト15を使用しない撮影の場合に、固定ベルト15が邪魔になることがない。又、固定ベルト収納部12は、X線画像撮影装置11に対して着脱可能であるので、不要な場合は固定ベルト収納部12を切り離し、X線画像撮影装置11を単独で軽量・薄型の状態で使用することができる。
【0024】
図3は被験者24を固定するためにつまみ部16を図中左方向に引っ張って固定ベルト15を引き出した状態を示す図である。移動軸19は図中左方向に移動し、引張バネ20はそれに伴い引き伸ばされている。
【0025】
図4は更に固定ベルト15を引き出して係止部17,22を結合した状態を示す図である。固定ベルト15は引張バネ20の復元力により途中で撓むことなく適度な張力で引っ張られている。この状態で不図示のブレーキ機構を作動させて移動軸19の移動を固定することができる。従って、被験者がたとえ倒れ掛かっても、固定ベルト15はこの状態から更に引き出されることはなく、被験者を支えることができる。撮影後、上記不図示のブレーキ機構の作動を解除し、係止部17,22の結合を解除すると、引張バネ20の復元力により固定ベルト15は図2の状態に収納される。
【0026】
このような構成とすることによって、被験者を迅速に固定できる。固定ベルトが2本独立に長さを調整して固定できるため、被験者の体型に合わせた最適な固定ができる。又、X線画像撮影装置が可搬性のカセッテの場合、本体以外に固定ベルトを保持する大掛かりな架台を用いることないため、カセッテの機動性を損なうことなく確実な患者固定を行うことができる。更に、フィルムやCRのプレートを入れたカセッテのように1枚の撮影ごとに現像機や読取装置にカセッテを搬送する必要がないため、患者を固定したまま複数回の撮影を迅速に行うことができる。
【0027】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図5〜図7は本実施の形態に係るX線画像撮影装置の概略断面図であり、これらの図においては同一記号は同一部材を示す。
【0028】
図5を用いて本実施の形態に係るX線画像撮影装置の構成を説明する。
【0029】
図5において、31はX線画像撮影装置で、内部に複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有するX線検出センサ32と電装部33が内蔵されている。電装部33には、画像信号処理部、画像信号蓄積部、画像信号通信部、電源等が含まれている。34は固定ベルトで、以下に述べる機構によって、X線画像撮影装置31の外部に対し伸縮自在になっている。固定ベルト34は2本あり、同様の機構で独立に伸縮する。
【0030】
35は固定ベルト34の一方の端部に固定されたつまみ部で、ここを手掛かりに固定ベルト34をX線画像撮影装置31の内部から引き出すことができる。つまみ部35は、図5に示す位置から更に図中紙面内の下方向へ移動することがX線画像撮影装置31の切欠き部31aによって規制されている。
【0031】
36は固定ベルト34のもう一方の端部が固定され、外周に固定ベルト34が巻かれた巻取り軸である。この巻取り軸36は不図示の付勢機構により図中反時計回りに付勢されて、固定ベルト34をX線画像撮影装置31の内部に巻き取るよう付勢する。
【0032】
図6はつまみ部35を引っ張り、固定ベルト34を引き伸ばした状態を示す図、図7は更に固定ベルト34を引き伸ばして被験者37を固定した状態を示す図である。このとき、つまみ部35の凹部がX線画像撮影装置31の図中右底部の凸部31bに結合し、固定ベルト34の端部を支持する。
【0033】
以上のような構成においても、被験者の確実な固定を行うことができる。
【0034】
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されることなく、様々な変形例が考えられる。
【0035】
即ち、X線撮影装置は可搬性のカッセテでも良く、例えば立位撮影装置等の据え置き型であっても良い。ベルトは2本に限らず、伸縮性を有する幅広の1本のベルトでも良く、3本以上であっても良い。ベルトの巻き取り機構は手動で行っても良く、バネ以外の付勢手段、動力を用いても良い。ベルトの固定は本実施の形態外の例えば磁力、バネ力等を用いても良い。ベルトはネット状でも良い。固定ベルトの材質としては、X線透過率の高いカーボン、樹脂、化学繊維等を用いることで画像に不要な映り込みを防ぐことができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係るX線画像撮影装置は、被験者保持手段と保持手段の収納手段を備えることで、撮影時の被験者の固定を迅速且つ確実に行うことができる。又、装置の操作者が患者を直接支える必要がないため、操作者の被爆を回避することができる。更に、被験者保持手段を使用しない場合にも撮影に支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図8】従来のシステムの説明図である。
【符号の説明】
11,31 X線画像撮影装置
12 固定ベルト収納部
15,34 固定ベルト
16 つまみ部
17,22 係止部
19 移動軸
20 引張バネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線画像撮影装置の患者保持手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、X線撮影として最も一般的な撮影方法はフィルム/スクリーン法であり、これは感光性フィルムとX線に対して感度を有している蛍光体を組み合わせて撮影する方法である。
【0003】
第2の撮影方法として、コンピューテッドラジオグラフィ(CR)法と呼ばれる方法も実用化されている。この方法は、放射線の透過画像を蛍光体中に一旦、潜像として蓄積し、後に励起光を照射することにより潜像を読み出す方式である。
【0004】
又、近年の半導体プロセス技術の進歩に伴い、第3の撮影方法として半導体センサを使用して同様にX線画像を撮影する装置が開発されている。
【0005】
この種のシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して、極めて広範囲な放射線露出域の画像を記録できるという利点を有している。即ち、広範囲のダイナミックレンジのX線を光電変換手段により読み取って電気信号に変換した後、この電気信号を用いて写真感光材料等の記録材料やCRT等の表示装置に放射線画像を可視像として出力することにより、放射線の露光量の変動に影響されにくい放射線画像を得ることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
図8は上述した半導体センサを用いた放射線画像撮影システムの概略図を示しており、X線画像撮影装置1には、複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有するX線検出センサ2が内蔵されており、X線発生部3から出射されたX線が被写体Sに照射され、被写体Sを透過したX線は、X線検出センサ2により検出される。このX線検出センサ2から出力された画像信号は、画像処理手段4においてデジタル画像処理され、モニタ5上に被写体SのX線画像として表示される。
【0007】
上記様々な方式の装置を用いて、小児や高齢者等撮影中に姿勢を維持しているのが困難な被験者を撮影する場合、被験者の動きを抑制するためにベルト等の固定具を用いる場合がある。又、固定具を用いず或は固定具を併用して、装置の操作者がX線防護をした上で被験者を押さえながら撮影する場合もある。
【0008】
【特許文献1】
特開平09−321267号公報
【発明が解決しようとする課題】
フィルムやCRのプレートをカセッテに入れて撮影する場合、1回撮影するごとに撮影後カセッテからフィルムやプレートを取り出し、現像機や読取装置に挿入する必要がある。このようにカセッテを頻繁に移動させる必要があることから、上記ベルト等の固定具を使用する場合、固定ベルトをカセッテに直接取り付けることはできず、カセッテを保持する架台に保持ベルトを取り付けることが一般的である。よって、カセッテ単体で撮影する場合に比較して装置が大掛かりになり、撮影方向も限定され、自由なポジショニングが取れない等という問題があった。
【0009】
又、カセッテ撮影以外の据え置き型の装置に上記ベルトを付ける場合は、ベルトを使用しない場合、外す作業が煩雑であり、外さないままでは撮影中の被験者や操作者にとって邪魔になる場合が多い。
【0010】
更に、操作者が直接患者を固定する場合、被爆の危険性がある。
【0011】
そして、確実な固定が行うことができず、撮影中に被験者が動いてしまい、良好な画像が取得できない場合、再撮影を行う必要がある。この場合は被験者の被爆線量が増大してしまう。
【0012】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、撮影時の被験者の固定を迅速且つ確実に行うことができ、操作者の被爆を防ぐことができるとともに、被験者保持手段を使用しない場合にも撮影に支障を来すことがないX線画像撮影装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、X線発生手段により発せられたX線を被写体に照射し、前記被写体を透過したX線分布をセンサで検出するX線画像撮影装置において、二次元に複数の検出素子を配置された検出面を有するX線検出手段と、撮影中の被写体を固定する固定手段と、前記固定手段を収納する手段を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略斜視図、図2〜図4は同X線画像撮影装置の概略断面図であり、これらの図においては同一記号は同一部材を示す。
【0016】
図1及び図2を用いて本実施の形態に係るX線画像撮影装置の構成を説明する。
【0017】
図において、11はX線画像撮影装置で、内部に複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有するX線検出センサ13と電装部14が内蔵されている。電装部12には、画像信号処理部、画像信号蓄積部、画像信号通信部、電源等が含まれている。23はカーボン等のX線透過率の高い材料で作られたカバーで、X線検出センサ13の上部に位置し、照射されたX線を透過し、X線検出センサ13に到達させる。
【0018】
12はX線画像撮影装置11の底部に不図示の機構にて着脱自在に結合された固定ベルト収納部である。着脱可能であるので不要な場合は固定ベルト収納部12をX線画像撮影装置11から切り離すことができる。15は固定ベルトで、以下に述べる機構によって、固定ベルト収納部12の外部に対し伸縮自在になっている。固定ベルト15は、図1に示すように、1つの固定ベルト収納部12に対して2本あり、同様の機構で独立に伸縮する。
【0019】
16は固定ベルト15の一方の端部に固定されたつまみ部で、ここを手掛かりに固定ベルトを固定ベルト収納部12の内部から引き出すことができる。つまみ部16は、図2に示す位置から更に図中右方向へ移動することは固定ベルト収納部12の側壁部によって規制されている。
【0020】
18は固定ベルト15のもう一方の端部を固定ベルト収納部12に固定する固定軸である。19は固定ベルト15の中間部を支持している移動軸で、図2の紙面内の左右方向に移動自在に不図示の機構により支持され、引張バネ20の収縮力によって同じく図中右方向に付勢されている。21は引張ばね20の他端を固定ベルト収納部12に固定している固定軸である。
【0021】
17は固定ベルト15のつまみ部16の近傍に固定されたマジックテープ、ベルクロ等と称される係止部である。22は同じく係止部でX線画像撮影装置11の側壁部に固定されていて、係止部17と結合することで固定ベルト15の端部を固定することができる。
【0022】
次に、図2〜図4に基づいて固定ベルト15の操作手順について説明する。
【0023】
図2は固定ベルト15が全て収納された状態である。この状態であれば固定ベルト15を使用しない撮影の場合に、固定ベルト15が邪魔になることがない。又、固定ベルト収納部12は、X線画像撮影装置11に対して着脱可能であるので、不要な場合は固定ベルト収納部12を切り離し、X線画像撮影装置11を単独で軽量・薄型の状態で使用することができる。
【0024】
図3は被験者24を固定するためにつまみ部16を図中左方向に引っ張って固定ベルト15を引き出した状態を示す図である。移動軸19は図中左方向に移動し、引張バネ20はそれに伴い引き伸ばされている。
【0025】
図4は更に固定ベルト15を引き出して係止部17,22を結合した状態を示す図である。固定ベルト15は引張バネ20の復元力により途中で撓むことなく適度な張力で引っ張られている。この状態で不図示のブレーキ機構を作動させて移動軸19の移動を固定することができる。従って、被験者がたとえ倒れ掛かっても、固定ベルト15はこの状態から更に引き出されることはなく、被験者を支えることができる。撮影後、上記不図示のブレーキ機構の作動を解除し、係止部17,22の結合を解除すると、引張バネ20の復元力により固定ベルト15は図2の状態に収納される。
【0026】
このような構成とすることによって、被験者を迅速に固定できる。固定ベルトが2本独立に長さを調整して固定できるため、被験者の体型に合わせた最適な固定ができる。又、X線画像撮影装置が可搬性のカセッテの場合、本体以外に固定ベルトを保持する大掛かりな架台を用いることないため、カセッテの機動性を損なうことなく確実な患者固定を行うことができる。更に、フィルムやCRのプレートを入れたカセッテのように1枚の撮影ごとに現像機や読取装置にカセッテを搬送する必要がないため、患者を固定したまま複数回の撮影を迅速に行うことができる。
【0027】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図5〜図7は本実施の形態に係るX線画像撮影装置の概略断面図であり、これらの図においては同一記号は同一部材を示す。
【0028】
図5を用いて本実施の形態に係るX線画像撮影装置の構成を説明する。
【0029】
図5において、31はX線画像撮影装置で、内部に複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有するX線検出センサ32と電装部33が内蔵されている。電装部33には、画像信号処理部、画像信号蓄積部、画像信号通信部、電源等が含まれている。34は固定ベルトで、以下に述べる機構によって、X線画像撮影装置31の外部に対し伸縮自在になっている。固定ベルト34は2本あり、同様の機構で独立に伸縮する。
【0030】
35は固定ベルト34の一方の端部に固定されたつまみ部で、ここを手掛かりに固定ベルト34をX線画像撮影装置31の内部から引き出すことができる。つまみ部35は、図5に示す位置から更に図中紙面内の下方向へ移動することがX線画像撮影装置31の切欠き部31aによって規制されている。
【0031】
36は固定ベルト34のもう一方の端部が固定され、外周に固定ベルト34が巻かれた巻取り軸である。この巻取り軸36は不図示の付勢機構により図中反時計回りに付勢されて、固定ベルト34をX線画像撮影装置31の内部に巻き取るよう付勢する。
【0032】
図6はつまみ部35を引っ張り、固定ベルト34を引き伸ばした状態を示す図、図7は更に固定ベルト34を引き伸ばして被験者37を固定した状態を示す図である。このとき、つまみ部35の凹部がX線画像撮影装置31の図中右底部の凸部31bに結合し、固定ベルト34の端部を支持する。
【0033】
以上のような構成においても、被験者の確実な固定を行うことができる。
【0034】
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されることなく、様々な変形例が考えられる。
【0035】
即ち、X線撮影装置は可搬性のカッセテでも良く、例えば立位撮影装置等の据え置き型であっても良い。ベルトは2本に限らず、伸縮性を有する幅広の1本のベルトでも良く、3本以上であっても良い。ベルトの巻き取り機構は手動で行っても良く、バネ以外の付勢手段、動力を用いても良い。ベルトの固定は本実施の形態外の例えば磁力、バネ力等を用いても良い。ベルトはネット状でも良い。固定ベルトの材質としては、X線透過率の高いカーボン、樹脂、化学繊維等を用いることで画像に不要な映り込みを防ぐことができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係るX線画像撮影装置は、被験者保持手段と保持手段の収納手段を備えることで、撮影時の被験者の固定を迅速且つ確実に行うことができる。又、装置の操作者が患者を直接支える必要がないため、操作者の被爆を回避することができる。更に、被験者保持手段を使用しない場合にも撮影に支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るX線画像撮影装置の概略断面図である。
【図8】従来のシステムの説明図である。
【符号の説明】
11,31 X線画像撮影装置
12 固定ベルト収納部
15,34 固定ベルト
16 つまみ部
17,22 係止部
19 移動軸
20 引張バネ
Claims (9)
- X線発生手段により発せられたX線を被写体に照射し、前記被写体を透過したX線分布をセンサで検出するX線画像撮影装置において、
二次元に複数の検出素子を配置された検出面を有するX線検出手段と、撮影中の被写体を固定する固定手段と、前記固定手段を収納する手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置。 - 前記固定手段を収納する方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記固定手段の収納手段からの移動を阻止する係止手段を有することを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記収納手段は、前記X線画像撮影装置に対して着脱可能な構成であることを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記X線画像撮影装置は、可搬性を有することを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記固定手段は、可撓性を有する材質で構成されていることを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記固定手段は、X線透過率が高い材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記固定手段は、複数の独立した機構を有し、それぞれが独立に移動可能であることを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
- 前記固定手段は、一端を前記収納手段から引き出した後、前記固定手段の端部をX線撮影手段又は前記収納手段に係止することを特徴とする請求項1記載のX線画像撮影装置。
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JP2003193537A JP2005027740A (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | X線画像撮影装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017086628A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | コニカミノルタ株式会社 | 放射線画像撮影システム |
JP2020199217A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | X線検出装置及びx線診断装置 |
-
2003
- 2003-07-08 JP JP2003193537A patent/JP2005027740A/ja not_active Withdrawn
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JP2020199217A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | X線検出装置及びx線診断装置 |
JP7313918B2 (ja) | 2019-06-13 | 2023-07-25 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | X線検出装置及びx線診断装置 |
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