JP2005025999A - 同軸ケーブル - Google Patents

同軸ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2005025999A
JP2005025999A JP2003188217A JP2003188217A JP2005025999A JP 2005025999 A JP2005025999 A JP 2005025999A JP 2003188217 A JP2003188217 A JP 2003188217A JP 2003188217 A JP2003188217 A JP 2003188217A JP 2005025999 A JP2005025999 A JP 2005025999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coaxial cable
dielectric
resin
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003188217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4198002B2 (ja
Inventor
Kenji Tsuruta
健治 鶴田
Hideki Otsuka
秀樹 大塚
Hideki Kikuchi
英樹 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissei Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Electric Co Ltd filed Critical Nissei Electric Co Ltd
Priority to JP2003188217A priority Critical patent/JP4198002B2/ja
Publication of JP2005025999A publication Critical patent/JP2005025999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4198002B2 publication Critical patent/JP4198002B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Communication Cables (AREA)

Abstract

【課題】高周波帯域での低挿入損失を実現しつつ、必要とされる機械的強度や低反射損失を有し、トータルバランスに優れた同軸ケーブルを提供することにある。
【解決手段】誘電体層を、その外層がソリッド状スキン層、内層が非発泡性の多孔質からなるコア層の一体押出し二層構造にする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波機器や移動通信装置等に使用される高周波信号伝送用同軸ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、同軸ケーブルにおける誘電体層にはフッ素樹脂が使用され、なかでも誘電率の低いポリテトラフルオロエチレン(以下、“PTFE”という)が汎用されてきた。しかし、それでも要求される挿入損失や反射損失を満たす事ができないため、内部導体を囲撓する誘電体層に発泡による空隙を設け、誘電率を下げる工夫がなされてきた。これら誘電体層の例としては、PTFE樹脂に空隙を形成する剤(例えば発泡剤等)を添加したもの、あるいは予め延伸により多孔質としたPTFE延伸テープが挙げられる。
しかし、PTFE樹脂に発泡剤を添加する方策は、余計な物を採用することになるので、コスト的に無駄であるし、また空隙の大きさや間隔等のコントロールが困難で、空隙率を正確に制御できないという欠点がある。さらに、発泡樹脂表面付近の空隙は図3に示すように、場所によっては表面に凹みを形成してしまう。これは外径のバラツキにつながり、したがって反射損失が大きくなってしまうという致命的欠点がある。
一方、PTFE延伸テープは、導体もしくは絶縁体表面に螺旋状に一定間隔で重ねながら巻かれていくため、外表面には不可避的に凹凸が発生する。これは外径のバラツキにもつながり、やはり反射損失を大きくしてしまう。また、曲げ伸ばしを繰り返し行うと、テープの間隔がずれてしまい、ケーブルの長手方向で誘電率のバラツキが発生する、などの欠点がある。
さらに、該PTFE延伸テープの外周に、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン(以下、“FEP”という)のソリッド層を別工程で付加的に被覆して、強度を確保する提案もなされている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このものでは、該PTFE延伸テープの表面凹凸の影響でFEPのソリッド層との界面が平滑にならないため、依然として反射損失の抑制効果は期待できない。
【0003】
特開2002−358841号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、高周波帯域での低挿入損失を実現しつつ、必要とされる機械的強度や低反射損失を有し、トータルバランスに優れた同軸ケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、誘電体層を、その外層がソリッド状スキン層、内層が非発泡性の多孔質からなるコア層の一体押出し二層構造にすることで従来の問題を容易に解消するに至った。
【0006】
かくして、本発明によれば、内部導体、該内部導体を囲撓する誘電体層、および外部導体を含む同軸ケーブルにおいて、該誘電体層は低誘電性樹脂よりなるスキン−コア型の一体押し出し二層構造体であり、その際、該コア層は非発泡性の多孔質で、該スキン層よりも誘電率および機械的強度の低い誘電体層として機能し他方、該スキン層は該コア層の強度保護層として機能することを特徴とする同軸ケーブルが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の二層同軸ケーブルの一例を示す縦断面図である。
図2は、図1の横断面図である。
図3は、従来の、発泡による空隙を有する誘電体層の側面図である。
図4は、従来の、延伸テープを使用した誘電体層の側面図である。
図1〜2において、(1)は内部導体、(2)は誘電体層で、該内部導体(1)を囲撓する非発泡性の多孔質コア層(2a)と該コア層(2a)を囲撓するソリッド状スキン層(2b)とからなる。(3)は該誘電体層(2)を囲撓する外部導体層、そして(4)は該外部導体層(3)を被覆する保護ジャケット層である。
【0008】
本発明で特徴的なことは、図1〜2からも明らかなように、誘電体層(2)が二層になっており、その際、外層がソリッド状スキン層(2b)、内層が非発泡性の多孔質コア層(2a)を形成していることである。
これにより、以下のような利点が生じる。
a.スキン層が比較的高い強度を有するので、曲げた場合の形状保持が可能になる。
b.スキン層表面が平滑であるので、反射損失が小さくなる。
c.コア層が非発泡性の多孔質のため、均一な発泡率が得られる。
d.スキン層とコア層は一体押出しにより形成されているので、予めコア層を形成した後にスキン層を被覆する場合と比べ、該コア層の表面凹凸や外径のバラツキの影響を受ける事が無く、よって両者の接着界面は極めて安定した平滑面に形成されることにより、安定した低反射損失が実現される。
【0009】
本発明の同軸ケーブルは押出し成形にて容易に製造でき、以下にその一態様について述べる。
本発明では、フッ素樹脂のような低誘電性樹脂、特にPTFEのファインパウダーに予め押出し助剤を加えて予備成型を行い、プレフォームを作る。その際、押出し時の流れ性の異なる少なくとも2種の樹脂を用い、流れ性の低い方(流れ性の比較的よくないグレード)の樹脂を内層に、流れ性の高い方(流れ性のよいグレード)の樹脂を外層にした二層構造(竹輪状)とする。次に、該二層構造のプレフォームを内部導体(1)の外周面にペースト押し出しにて被覆(囲撓)する。このとき、該二層構造のプレフォームの外側は流れ性がよいので、押し出し過程で樹脂のフィブリルが密集して空隙が生じないため、コア層に比較して硬い(ソリッド状)スキン層(2b)を形成する。それに対して、内側の樹脂は流れ性がよくないので、樹脂のフィブリルが切れ、結果として非発泡性の多孔質コア層(2a)が形成される。
このようにして、ソリッド状スキン層(2b)と非発泡性の多孔質コア層(2a)は内部導体(1)の外周面に一体に連続成形された後、乾燥炉及び焼成炉を通過し、巻き取られる。このとき、非発泡性の多孔質コア層(2a)の空隙率は5〜70%の範囲にあればよいが、特に20〜50%が好ましい範囲である。この上限値は必要強度(硬度)の確保、下限値は誘電率上昇を抑えるために設定される。また、コア層(2a)の厚さは0.1〜5.0mmの範囲に、他方、該スキン層(2b)の厚さは0.01〜1.5mmの範囲にあればよいが、特に0.1〜1mmが好ましい範囲である。この下限値は必要強度の確保、上限値は誘電率上昇を抑えるために設定される。
続いて、該誘電体層(2)の外周に金属編組のようなシールドを施し、外部導体層(3)を得る。この時、溶融金属メッキ層に投入して該金属編組シールドの編組の各隙間を金属メッキで埋めてもよい。
最後に、この外部導体層(3)の外周に保護ジャケット(4)を被覆して、本発明の同軸ケーブルが完成する。
以上のような態様において、フッ素樹脂に添加する押出し助剤は一般にナフサが用いられ、その典型的な例は、「アイソパー」(商品名、エクソン化学株式会社製)である。この助剤は、樹脂に対して、5.0〜20.0重量%の範囲で適宜添加すればよい。
さらに、内部導体(1)としては、素線径が0.2〜1.8mmの銀メッキ軟銅線、銀メッキ硬銅線、あるいは銀メッキ銅被鋼線等が採用される。外部導体(3)としては編組が好ましく、その際、素線径が0.03〜0.2mmの銀メッキ軟銅線、銀メッキ硬銅線、あるいは銀メッキ銅被鋼線、錫メッキ軟銅線等の素線を打数8、12、16、24あるいは32で編組した編組が特に好ましく採用される。他方、保護ジャケット層(4)については、フッ素、オレフィン或いはビニル系樹脂の押出し被覆等、周知の構造を適用すればよい。
【0010】
【実施例】
以下は、図1〜図2に示した同軸ケーブルの実施例である。
先ず、流れ性の比較的良くないフッ素樹脂として、PTFE樹脂ファインパウダー(商品名:「6−J」、三井・デュポン・フロロケミカル株式会社製)を用い、これの100部に押出し助剤(商品名:「アイソパー」、エクソン化学株式会社製)を18部添加して、非発泡性の多孔質コア層(2a)を形成する樹脂を準備した。併せて、流れ性のよいフッ素樹脂として、PTFE樹脂ファインパウダー(商品名:「6C−J」、三井・デュポン・フロロケミカル株式会社製)を用い、これの100部に押出し助剤(商品名:「アイソパー」、エクソン化学株式会社製)を18部添加してソリッド状スキン層(2b)を形成する樹脂を準備した。そして、各々を約8時間熟成させた後、予備成型を行い、外層部の厚さが4mmで内層部の厚さが30mmの二層構造プレフォーム(竹輪状)を作った。次に、該二層プレフォームを押出し機に入れ、内部導体としての銀メッキ銅被鋼線(1)の外周面にペースト押し出しを線速10m/分で行った後、約200℃に設定した乾燥炉に通過させながら約3分間乾燥処理を行い、さらに、約400℃に設定された加熱炉に通過させながら約5分間加熱処理を行った後、自然冷却して巻き取った。このとき、誘電体層(2)を形成する非発泡性の多孔質コア層(2a)の厚さは1.5mm、空隙率は35%であり、スキン層(2b)は厚さが0.2mmのソリッド構造を呈した。続いて、誘電体層(2)の外周に、素線径φ0.1の錫メッキ軟銅線で24打の金属編組シールドを施して、外部導体(3)を得た。最後に、外部導体層(3)の外周にFEP樹脂を押出し被覆して保護ジャケット層(4)を形成して、本発明の同軸ケーブルを得た。
【発明の効果】
本発明によれば、相対的に流れ性の異なる二種類の樹脂が同時押し出される間の流れ特性を巧みに利用した結果、外層がソリッド状スキン層、内層が非発泡性の多孔質で、しかも両者の界面が一体的に接合した安定な誘電体層が得られる。したがって、本発明の同軸ケーブルにおいては、機械的強度、低挿入損失及び低反射損失の要求特性が三位一体となって実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同軸ケーブルの一例を示す縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】従来の、発泡による空隙を有する誘電体層の側面図である。
【図4】従来の、延伸テープを使用した誘電体層の側面図である。
【符号の説明】
1 内部導体
2 誘電体層
2a 非発泡性の多孔質コア層
2b ソリッド状スキン層
3 外部導体
4 保護ジャケット層

Claims (5)

  1. 内部導体、該内部導体を囲撓する誘電体層、および外部導体を含む同軸ケーブルにおいて、該誘電体層は低誘電性樹脂よりなるスキン−コア型の一体押し出し二層構造体であり、その際、該コア層は非発泡性の多孔質で、該スキン層よりも誘電率および機械的強度の低い誘電体層として機能し他方、該スキン層は該コア層の強度保護層として機能することを特徴とする同軸ケーブル。
  2. 該誘電体層が、ポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる請求項1に記載の同軸ケーブル。
  3. 該コア層の空隙率が5〜70%の範囲にある請求項1、2に記載の同軸ケーブル。
  4. 該コア層の厚さが0.1〜5.0mmの範囲にある請求項1〜3のいずれかに記載の同軸ケーブル。
  5. 該スキン層の厚さが0.01〜1.5mmの範囲にある請求項1〜4のいずれかに記載の同軸ケーブル。
JP2003188217A 2003-06-30 2003-06-30 同軸ケーブル Expired - Fee Related JP4198002B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003188217A JP4198002B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 同軸ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003188217A JP4198002B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 同軸ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005025999A true JP2005025999A (ja) 2005-01-27
JP4198002B2 JP4198002B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=34186828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003188217A Expired - Fee Related JP4198002B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 同軸ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4198002B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10020095B1 (en) 2017-03-03 2018-07-10 Hitachi Metals, Ltd. Coaxial cable

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10020095B1 (en) 2017-03-03 2018-07-10 Hitachi Metals, Ltd. Coaxial cable
KR20180101156A (ko) 2017-03-03 2018-09-12 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 동축케이블
US10217548B2 (en) 2017-03-03 2019-02-26 Hitachi Metals, Ltd. Coaxial cable

Also Published As

Publication number Publication date
JP4198002B2 (ja) 2008-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1626417B1 (en) Foam coaxial cable and method of manufacturing the same
TW200303560A (en) Foamed coaxial cable with high precision and method of fabricating same
JP2003036740A (ja) 2重横巻2心平行極細同軸ケーブル
US6337443B1 (en) High-frequency coaxial cable
JP3900864B2 (ja) 2心平行極細同軸ケーブル
JP6610819B1 (ja) 可動部用同軸ケーブル
JP2011071095A (ja) 同軸ケーブルおよび多心同軸ケーブル
JP4198002B2 (ja) 同軸ケーブル
US10825583B2 (en) Coaxial cable
JP3957522B2 (ja) 高精度発泡同軸ケーブル
JP4111764B2 (ja) 細径同軸ケーブルおよびその製造方法
JP7340384B2 (ja) 屈曲性に優れる細径同軸ケーブル
JP4262555B2 (ja) 細径同軸ケーブルおよびその製造方法
JP2003051219A (ja) 超極細同軸ケーブル
JP2008226618A (ja) 多孔質ptfe樹脂絶縁層被覆電線及びそれを用いた同軸ケーブル
JP2005339818A (ja) 高精度発泡同軸ケーブル
JP7474590B2 (ja) 多芯通信ケーブル
CN216487361U (zh) 绝缘线缆
JP2003051220A (ja) 同軸ケーブル及びその製造方法
JP7412162B2 (ja) 多芯通信ケーブル
JP2003031046A (ja) 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル
KR101120365B1 (ko) 코팅형 금속 차폐층을 포함하는 마이크로 동축케이블 및 이의 제조방법
JP2000509897A (ja) ラミネーションプロセスによって製造された電気信号伝送ライン
JP2003031045A (ja) 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル
JP2537934Y2 (ja) 同軸ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080930

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141010

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees