JP2005025327A - 磁気カードリーダ用アダプタ装置 - Google Patents

磁気カードリーダ用アダプタ装置 Download PDF

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Michihiro Ota
通博 太田
Hiroaki Yoshida
裕昭 吉田
Hiroki Hoshino
裕樹 星野
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Abstract

【課題】磁気カードリーダの複数の磁気信号読取ヘッドでクロストークの影響を受けることなく複数トラックの情報の読み取りを可能にした磁気カードリーダ用アダプタ装置を提供する。
【解決手段】磁気カードリーダ(2)の複数の磁気読取ヘッド(230、240)によって読み取り可能な磁気信号を発生する磁気信号発生部(13、14)を磁気カードリーダ(2)の複数の磁気読取ヘッド(230、240)に対応して独立して設け、磁気信号発生部(13、14)は、隣接するトラックの磁気読取ヘッド(230、240)に対応して先行してから発生された磁気信号のポストアンブル部にプリアンブル部の少なくとも1部が重なるようにして時間的にずれた磁気信号を発生する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気カードリーダ用アダプタ装置に関し、特に、磁気カードリーダの隣接するトラック間でクロストークの影響を受けずに磁気信号を読み取ることができるようにした磁気カードリーダ用アダプタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報を磁気カードに記録し、磁気カードに記録した情報を磁気カードリーダを介して読み取るという従来の磁気カードシステムに対して、情報をICカードや携帯電話等のモバイル機器に記憶させ、ICカードやモバイル機器に記憶させた情報をICカードやモバイル機器と情報の授受が可能な読取装置を介して情報を読み取るというシステムが提案されている。
【0003】
ICカードやモバイル機器は、磁気カードと比べて多くの情報量が記憶でき、セキュリティーが優れているということからICカードやモバイル機器に情報を記憶させ、記憶させた情報をICカードやモバイル機器の読取装置を介して情報の授受を行うようなシステムへ移行しつつある。
【0004】
例えば特許文献1に示されるように、クレジットカード契約者のIDを記憶して、パスワード等による本人認証機能を持つ携帯電話を利用し、クレジットカード会社からその携帯電話に電話をかけることにより本人確認を行うようなクレジット決済サービス方法が提案されている。
【0005】
上記提案のクレジット決済サービス方法は、顧客が購入商品の決済を行う場合に、顧客の携帯電話をクレジット取引端末に接続することにより、クレジットカード会社のホストコンピュータシステムから顧客の携帯電話に本人確認の電話をかけて本人確認するようにしたクレジット決済サービス方法である。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−030559号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の磁気カードを用いた決済サービスシステムは広く普及されているので、この既存の磁気カードを用いた決済サービスシステムでICカードや携帯電話等のモバイル機器に記憶された情報を用いて決済サービスが行えるようにするために、この既存の磁気カードを用いた決済サービスシステムの磁気カードリーダでICカードや携帯電話等のモバイル機器に記憶した情報が読み取れるような磁気カードリーダ用アダプタ装置の開発が望まれている。
【0007】
このような磁気カードリーダ用アダプタ装置においては、磁気カードリーダの複数の磁気信号読取ヘッドに対して、それぞれに対応するトラックの磁気信号を発生する複数の磁気信号発生コイルを設け、この磁気カードリーダ用アダプタ装置を磁気カードリーダに挿入することにより、この磁気カードリーダ用アダプタ装置の複数の磁気信号発生コイルから発生された磁気信号を磁気カードリーダの複数の磁気信号読取ヘッドでそれぞれ読み取るようにして、既存の磁気カードリーダを変更することなく磁気カードを介さずに情報が入力できるようにした構成が提案されている。
【0008】
しかしながら、上記磁気カードリーダ用アダプタ装置では、上記擬似カード上の磁気信号発生コイルが隣接して配置されるため、各磁気信号発生コイルで発生した磁気信号間にクロストークが発生し、磁気信号読取ヘッドにより複数トラックの情報を正確に読み取りができないという問題がある。
【0009】
そこで、この発明は、磁気カードリーダの複数の磁気信号読取ヘッドでクロストークの影響を受けることなく複数トラックの情報の読み取りを可能にした磁気カードリーダ用アダプタ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、磁気カードリーダの複数の磁気読取ヘッドによって読み取り可能な磁気信号を発生する磁気信号発生手段を有する磁気カードリーダ用アダプタ装置であって、前記磁気信号発生手段は、前記磁気読取ヘッドに対応して独立して設けられた複数の磁気信号発生手段を有し、各磁気信号発生手段は、少なくとも隣接するトラックの磁気読取ヘッドに対応して時間的にずれた磁気信号を発生することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記磁気信号は、プリアンブル部、スタートマーク、データ部、エンドマーク、ポストアンブル部が連続したシリアル信号からなり、前記磁気信号発生手段は、先行して他の磁気信号発生手段から発生された磁気信号のポストアンブル部にプリアンブル部が重なるようにして磁気信号を発生することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記磁気信号は、先行して他の磁気信号発生手段から発生された磁気信号のポストアンブル部にプリアンブル部の1部が重なるようにして磁気信号を発生することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置を用いた電子決済システムの一実施の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、既存の磁気カードリーダ2のカード挿入口へ磁気カードの代わりに挿入され、磁気カードリーダ用アダプタ装置1が発生した磁気信号を磁気カードを介すことなく磁気カードリーダ2へ入力できるように構成したものである。
【0016】
図1に示すように、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1を用いた電子決済システム100は、CAT(=Credit Authorization Terminal:信用照会)端末3とケーブルを介して接続された磁気カードリーダ2と、磁気カードリーダ用アダプタ装置1とRS−232C等のケーブルを介して接続された赤外線通信装置4と、赤外線通信装置4と赤外線を介して情報の送受信が可能な携帯電話5とを備えており、磁気カードリーダ用アダプタ装置1が磁気カードリーダ2のカード挿入口へ挿入されている。
【0017】
なお、磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、既存の磁気カードの大きさおよび厚さと略同様であり、カード挿入口へ差し込み、引き出し自在であるが、磁気カードリーダ用アダプタ装置1を図1に示すような位置に停止させたまま使用するものとする。
【0018】
従来の磁気カードを用いた電子決済システムにおいては、利用客が購入した商品の代金を決済する場合には、利用客の銀行口座やカード番号情報等が記録された磁気カードを磁気カードリーダ2のカード挿入口へ所定の方向で差し込み、差し込んだ磁気カードを所定の方向へ所定の速度で移動させることで磁気カードに記録された情報の磁気信号が磁気カードリーダ2によって検知され読み取られる。
【0019】
そして、磁気カードリーダ2によって読み取られた情報は、磁気カードリーダ2とケーブルを介して接続されたCAT端末3へ入力されて決済処理される。
【0020】
図1に示した磁気カードリーダ用アダプタ装置1を用いた電子決済システム100においては、従来の磁気カードに記録された情報を利用客の携帯電話5を介して入力するように構成されている。
【0021】
例えば、携帯電話5は、利用客の銀行口座や個人情報等(以下、「個人情報」という。)を記憶した図示せぬICチップと、既存の電話通信機能とは別に数メートル以内の距離内を赤外線を介して情報授受の通信が可能な赤外線通信機能を備えており、携帯電話5の所定の操作によりICチップに記憶された個人情報が赤外線を介して送信できるように構成されている。
【0022】
利用客が購入した商品の代金を決済する場合には、利用客は携帯電話5を赤外線通信装置4の図示せぬ受信部に近づけ、携帯電話5の所定の操作を行うことにより、ICチップに記憶された個人情報が赤外線を介して赤外線通信装置4へ入力される。
【0023】
赤外線通信装置4は、数メートル以内の距離内を赤外線を介して情報の送受信が可能な通信装置であり、携帯電話5から赤外線を介して送信された個人情報が赤外線通信装置4に受信され入力されるように構成されている。
【0024】
赤外線通信装置4に入力された個人情報は、赤外線通信装置4の図示せぬ記憶装置に記憶された変換テーブルAによって磁気信号の情報に変換されてRS−232Cのケーブルを介して磁気カードリーダ用アダプタ装置1へ入力される。
【0025】
なお、変換テーブルAは、磁気カードリーダ用アダプタ装置1が携帯電話5から赤外線を介して入力された個人情報に対応した磁気信号が生成できるような変換データがテーブル化されて管理されている。
【0026】
磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、赤外線通信装置4から入力された個人情報に基づいて磁界(磁気信号)を生成し、磁気カードリーダ用アダプタ装置1によって生成された磁気信号が磁気カードリーダ2によって検知され読み取られる。
【0027】
磁気カードリーダ2によって読み取られた個人情報は、磁気カードリーダ2とケーブルを介して接続されたCAT端末3へ入力されて決済処理される。
【0028】
ところで、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、個人情報に応じた磁気信号を磁気カードリーダの複数の磁気読取ヘッドに対して、それぞれに対応して独立に生成し、個人情報を磁気カードリーダ2へ入力できるように構成されている。
【0029】
この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1の構成について説明する。
【0030】
図2は、図1に示した磁気カードリーダ用アダプタ装置1の要部の構成を示すブロック図である。
【0031】
図2において、磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、既存の2トラック用磁気カードに対応し、磁気カードの代わりに個人情報に応じた各トラックの磁気信号を生成して磁気カードリーダ2へ個人情報を入力するような例を想定して示したものである。
【0032】
図2(a)は磁気カードリーダ用アダプタ装置1の要部の平面図であり、図2(b)は磁気カードリーダ用アダプタ装置1の要部の側面図である。
【0033】
また、図2(c)は、磁気カードリーダ用アダプタ装置1を磁気カードリーダ2のカード挿入口へ挿入した状態の磁気カードリーダ用アダプタ装置1と磁気カードリーダ2の要部の側面図である。
【0034】
図2(a)および図2(b)に示すように、磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、既存の磁気カードと略同様な大きさと厚さで成形されており、既存の磁気カードが所定の位置に所定の大きさの磁気トラックを形成しているのと同様に、磁気カードリーダ用アダプタ装置1の所定の位置に、所定の大きさの第1磁気信号発生部13と第2磁気信号発生部14が配置されている。
第1磁気信号発生部13と第2磁気信号発生部14は、既存の磁気カードの第1磁気トラックと第2磁気トラックにそれぞれ対応しており、磁気カードリーダ用アダプタ装置1を磁気カードリーダ2のカード挿入口21へ所定の方向で挿入すると、図2(c)に示すように、第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14がそれぞれ磁気カードリーダ2の第1磁気読取ヘッド230と第1磁気信号発生部13、第2磁気読取ヘッド240と第2磁気信号発生部14とに対向するような位置に配置されている。
【0035】
磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、図2(a)に示すように、RS−232C15を介して磁気カードリーダ用アダプタ装置1と赤外線通信装置4との間の情報を授受するインタフェース部11と、赤外線通信装置4から入力された個人情報に応じて第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14へ流す電流の方向とタイミングを制御するとともに磁気カードリーダ用アダプタ装置1全体を制御する制御部12と、制御部12によって制御された電流の方向に応じて磁界を生成する第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14を備えており、これらの各部が基板10上に形成されて図2(b)に示すようにプラスチック製のカードの中に合着されている。
【0036】
赤外線通信装置4から入力された個人情報は、インタフェース部11を介して制御部12へ入力され、制御部12が個人情報に応じて第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14へ流す電流の方向とタイミングを制御する。
【0037】
第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14は、平面もしくは立体のコイルで形成されており、第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14に流れる電流の方向とタイミングに応じて「SN極」から「NS極」もしくは「NS極」から「SN極」に反転するような磁界を生成し、個人情報に応じた磁気信号パターンが第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14に生成される。
【0038】
ここで、磁気カードリーダ用アダプタ装置1が磁気カードリーダ2によって読み取り可能な磁気信号を生成する方法について既存の磁気カードを用いた場合と対応させて説明する。
【0039】
図3は、磁気カードリーダ用アダプタ装置1が磁気カードリーダ2で読み取り可能な磁気信号を生成する方法を説明するための説明図である。
【0040】
図3(a)は、既存の磁気カード(2トラック用)を示す図であり、図3(b)および図3(d)は、この磁気カードの各磁気トラックに記録された磁気データを磁気カードリーダ2の各磁気読取ヘッド230および240が検出した磁気信号パターンを示す図である。
【0041】
図3(a)に示すように、2トラック用の磁気カード(以下、「磁気カード」という。)300には第1磁気トラック310と第2磁気トラック320が形成されており、この磁気カード300を磁気カードリーダ2の挿入口21へ挿入して所定方向(矢印350)へ所定速度でスライドさせると、磁気カードリーダ2の第1磁気読取ヘッド230が第1磁気トラック310に記録された磁気データを検出し、第2磁気読取ヘッド240が第2磁気トラック320に記録された磁気データを検出する。
【0042】
図3(b)は、第1磁気読取ヘッド230が第1磁気トラック310に記録された磁気データを検出した時の磁気信号パターン311を示し、図3(c)は、第2磁気読取ヘッド240が第2磁気トラック320に記録された磁気データを検出した時の磁気信号パターン321を示している。
【0043】
磁気カードリーダ2は、各磁気読取ヘッド230および240が検出した磁気信号パターン311および321に基づいて、所定時間内に磁束密度が反転するような磁気信号を検出した場合を「1」値、反転しない場合を「0」値として認識する、いわゆるF2F方式の値で認識し読み取る。
【0044】
例えば、磁気信号パターン311の場合は、所定時間「0からt1」内に磁気信号が「SN極」から「NS極」に反転しているので「1」値として認識し、所定時間「t1からt2」内では、磁気信号が「SN極」のままなので「0」値として認識する。
【0045】
同様に「t2からt3」内では「0」値、「t3からt4」内では「1」値、「t4からt5」内では「1」値としてそれぞれ認識し、第1磁気トラック310に記録された磁気データを「10011」値として読み取る。
【0046】
また、磁気信号パターン321の場合は、所定時間「0からt1」内では「0」値、「t1からt2」内では「1」値、「t2からt3」内では「0」値、「t3からt4」内では「1」値、「t4からt5」内では「1」値としてそれぞれ認識し、第2磁気トラック320に記録された磁気データを「01011」値として読み取る。
【0047】
このように磁気カードリーダ2が読み取れるような磁気データの磁気信号パターンを生成するために、磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、磁気カード300の第1磁気トラック310および第2磁気トラック320に記録された各磁気データに対応した磁気信号パターン311および321を次のような動作で生成する。
【0048】
なお、磁気カード300の第1磁気トラック310には第1磁気信号発生部13が、第2磁気トラック320には第2磁気信号発生部14がそれぞれ対応しており、入力された個人情報のうちの第1個人情報に対応した磁気データ「10011」の磁気信号を第1磁気信号発生部13で生成し、第2個人情報に対応した磁気データ「01011」の磁気信号を第2磁気信号発生部14で生成するものとする。
【0049】
また、磁気カードリーダ用アダプタ装置1の制御部12は、第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14へ流す電流の方向とタイミングをそれぞれ独立に制御することが可能であり、第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14に流れる電流は、所定の周波数の周期t(t1、t2、t3、t4、t5・・・)毎に順逆それぞれの方向に交互に流れるように構成されているものとする。
【0050】
まず、制御部12は、入力された第1個人情報「10011」を「1」、「0」、「0」、「1」、「1」の順に分解し、分解した第1個人情報の「1」、「0」の情報に応じて、例えば、「1」の場合には第1磁気信号発生部13に生成される磁気信号が、所定時間内に「SN極」から「NS極」もしくは「NS極」から「SN極」へ反転するように制御し、「0」の場合には所定時間内に磁気信号が反転しないように制御する。
【0051】
例えば、制御部12の制御によって第1磁気信号発生部13へ電流が流れると、第1磁気信号発生部13には所定の周波数の周期t(t1、t2、t3、t4、t5・・・)毎に順方向と逆方向の電流が交互に流れ、図3(d)に示すような磁気信号パターン340が生成される。
【0052】
この磁気信号パターン340を磁気カードリーダ2の各磁気読取ヘッド230および240が検出すると、磁気カードリーダ2は、所定時間「0からt1」、「t1からt2」、「t2からt3」、「t3からt4」、「t4からt5」のそれぞれの所定時間内において磁束密度の反転が検出されていないので「0」として認識し、「00000」値の磁気データとして読み取る。
【0053】
そこで、制御部12が第1個人情報「10011」に対応する磁気信号パターンを生成するために、磁気信号パターン340の「0」、「0」、「0」、「0」、「0」を「1」、「0」、「0」、「1」、「1」へ変調する制御を行なう。
【0054】
この変調制御は、例えば、磁気信号パターン340の時間tが「0からt1」の間と、「t3からt4」の間および「t4からt5」の間のそれぞれの所定時間内において、磁気信号が「SN極」から「NS極」もしくは「NS極」から「SN極」のいずれかへ反転するように制御部12が第1磁気信号発生部13へ流す電流の方向を順方向もしくは逆方向に方向制御する。
【0055】
このように制御することによって、第1磁気信号発生部13には、磁気データ「10011」に対応した図3(b)に示すような磁気信号パターン311が生成される。
【0056】
また、第2磁気トラック320に対応する第2磁気信号発生部14で第2個人情報「01011」の磁気信号を生成する場合は、制御部12が磁気信号パターン340の「0」、「0」、「0」、「0」、「0」を「0」、「1」、「0」、「1」、「1」へ変調制御する。
【0057】
例えば、磁気信号パターン340の時間tが「t1からt2」の間と、「t3からt4」の間および「t4からt5」の間のそれぞれの所定時間内において、磁気信号が「SN極」から「NS極」もしくは「NS極」から「SN極」のいずれかへ反転するように制御部12が第2磁気信号発生部14へ流す電流の方向を順方向もしくは逆方向に方向制御する。
【0058】
このように制御することによって、第2磁気信号発生部14には、磁気データ「01011」に対応した図3(c)に示すような磁気信号パターン321が生成される。
【0059】
ところが、既存の磁気カード300のように第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14が隣接されて配置されている場合には、磁気信号パターン311および321が第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14でそれぞれ略同時に生成されると、生成された磁気信号パターン311および321が相互に干渉する、いわゆるクロストーク現象が発生する場合があり、このクロストーク現象が発生した場合には、磁気カードリーダ2の読み取り性能が不安定になる場合がある。
【0060】
そこで、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1は、インタフェース部11を介して入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成するタイミングを時系列に連続して制御するように構成されている。
【0061】
磁気カード用アダプタ装置1が入力された個人情報に応じた磁気信号を時系列に連続して第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成する制御方法について磁気カードの規格に対応させながら説明する。
【0062】
磁気カードの規格によると、前述の図3で説明した既存の磁気カード300の上側の第1磁気トラック310および下側の第2磁気トラック320は、個人情報のうちの第1個人情報および第2個人情報を記録したデータ本体部分から磁気カード300の両端で少なくとも5mm以上あること、及びデータ本体部以外の両端5mmの部分は、書込み時に全て「0」が書き込まれるように規定されている。
【0063】
なお、第1個人情報は、第1磁気トラック310に記録された個人情報に対応した磁気データ、第2個人情報は、第2磁気トラック320に記録された個人情報に対応した磁気データであるものとする。
【0064】
図4は、図3で示した既存の磁気カード300の第1磁気トラック310および第2磁気トラック320のデータ構成を磁気カードの規格に対応させて示したデータ構成図である。
【0065】
図4(a)に示すように、第1磁気トラック310は、磁気カード300を磁気カードリーダ2に対して順方向(矢印350)にスライドさせた場合に、磁気カードリーダ2が第1磁気トラック310から読み込んだ磁気信号の同期をとるための少なくとも数ビットが「0」である前同期データ311と、第1個人情報のデータの開始を示す開始符号312と、第1個人情報等の所望のデータを記録する第1個人情報313と、第1個人情報313のデータの終了を示す終了符号314と、少なくとも数ビットが「0」である後同期データ315の順に磁気データが記録されている。
【0066】
また、第2磁気トラック320は、磁気カードリーダ2が第2磁気トラック320から読み込んだ磁気信号の同期をとるための少なくとも数ビットが「0」である同期データ前321と、第2個人情報のデータの開始を示す開始符号322と、第2個人情報等の所望のデータを記録する第2個人情報323と、第2個人情報323のデータの終了を示す終了符号324と、少なくとも数ビットが「0」である後同期データ325の順に磁気データが記録されている。
【0067】
この磁気カード300を磁気カードリーダ2の挿入口21へ挿入し、所定方向(矢印350)へ所定速度でスライドさせると、磁気カードリーダ2の各磁気読取ヘッド230および240は、図4(b)で示すようなタイミングの時系列で各磁気信号を検出する。
例えば、第1磁気読取ヘッド230は、図4(b)で示すように、前同期データ311に対応したプリアンブル信号411、開始符号312に対応した開始符号信号412、第1個人情報313に対応した第1個人情報信号413、終了符号314に対応した終了符号信号414、後同期データ315に対応したポストアンブル信号415の順に検出し、この検出した各磁気信号パターンに基づいて磁気カードリーダ2が各磁気信号パターンに対応した情報を認識して読み取る。
【0068】
第1磁気読取ヘッド230が検出した各信号に対応した磁気信号パターンは、例えば図5に示すような磁気信号パターンで検出される。
【0069】
図5は、図4に示した第1磁気読取ヘッド230が検出した各磁気信号に対応した磁気信号パターンを示す図である。
【0070】
図5に示すように、第1磁気読取ヘッド230が検出した各磁気信号パターンは、プリアンブル信号411が少なくとも数ビットが「0」である磁気信号パターン500で検出され、開始符号信号412が磁気信号パターン501、第1個人情報信号413が磁気信号パターン502、終了符号信号414が磁気信号パターン503、ポストアンブル信号415が磁気信号パターン504でそれぞれ検出され、この検出結果に基づいて磁気カードリーダ2が「000000」(プリアンブル信号411の値)、「101000」(開始符号信号412の値)、「10011」(第1個人情報信号413の値)、「111110」(終了符号414の値)、「000000」(ポストアンブル信号415の値)のそれぞれの磁気データ値として読み取る。
【0071】
また、第2磁気読取ヘッド240は、前同期データ321に対応したプリアンブル信号421、開始符号322に対応した開始符号信号422、第2個人情報323に対応した第2個人情報信号423、終了符号324に対応した終了符号信号424、後同期データ325に対応したポストアンブル信号425の順に検出し、この検出した各磁気信号パターンに基づいて磁気カードリーダ2が各磁気信号パターンに対応した情報を読み取る。
【0072】
しかし、前述の図4(b)で示したような時系列のタイミングで磁気カードリーダ用アダプタ装置1の第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14が各磁気トラック310および320に対応した磁気信号パターンを生成すると、第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成した各磁気信号パターンが相互に干渉するクロストーク現象が発生する場合があるので、図6に示すような時系列のタイミングで第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14がそれぞれの磁気信号パターンを生成するような時間制御を行う。
【0073】
図6は、この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1の制御部12が入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成するタイミングを時系列に制御する一例を示すタイムチャートである。
【0074】
このタイムチャート600に基づいて磁気カードリーダ用アダプタ装置1が入力された個人情報に応じた磁気信号パターンを第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成する動作について説明する。
【0075】
図6に示すように、制御部12へインタフェース部11を介して第1個人情報および第2個人情報が入力されると、制御部12は、まず第1磁気信号発生部13へ電流を流す制御を行い、少なくとも数ビットが「0」であるプリアンブル信号411(図5の磁気信号パターン500参照)を所定時間生成し、その後、第1個人情報信号413の開始を示す開始符号の対応する開始符号信号412(磁気信号パターン501参照)を電流の方向制御を行うことにより生成する。
【0076】
開始符号信号412の生成が終了すると、入力された第1個人情報に対応した第1個人情報信号413(磁気信号パターン502参照)を生成し、第1個人情報信号413の生成終了後、第1個人情報部413のデータ終了を示す終了符号信号414(磁気信号パターン503参照)を生成する。
【0077】
終了符号信号414生成後、少なくとも数ビットが「0」であるポストアンブル信号415を生成するとともに、第2磁気信号発生部14のプリアンブル信号421を生成する。
【0078】
第1磁気信号発生部13のポストアンブル信号415が所定時間生成されると、制御部12が第1磁気信号発生部13へ流す電流を停止する。
【0079】
第2磁気信号発生部14のプリアンブル信号421を所定時間生成後、開始符号信号422、第2個人情報信号423、終了符号信号424、ポストアンブル信号425の順に磁気信号を生成し、第2磁気信号発生部14のポストアンブル信号425が所定時間生成されると、制御部12が第2磁気信号発生部14へ流す電流を停止して第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成する磁気信号パターンの制御を終了する。
【0080】
このように入力された個人情報に応じて第1磁気信号発生部13のポストアンブル信号415と第2磁気信号発生部14のプリアンブル信号421とを重ねて生成することにより、磁気カードリーダ2は、第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成された磁気信号を磁気カードリーダ2に挿入された1枚の磁気カードの情報として読み取る。
【0081】
更に、入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成するタイミングを制御部12が時系列に連続して制御するので第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成された磁気信号がクロストークすることなく確実に磁気カードリーダ2へ入力することが可能となる。
【0082】
なお、図6で示したタイムチャート600においては、最初に第1磁気信号発生部13で第1個人情報に対応した磁気信号パターンを生成し、その後、第2個人情報に対応した磁気信号パターンを第2磁気信号発生部14で生成するような時系列を示してあるが、最初に第2磁気信号発生部14で磁気信号パターンを生成するようにしてもよい。
【0083】
図7は、図2で示した磁気カードリーダ用アダプタ装置1とは他の磁気カードリーダ用アダプタ装置の要部の構成を示すブロック図である。
【0084】
図7において、磁気カードリーダ用アダプタ装置71は、従来の3トラック用磁気カードに対応して個人情報を磁気カードリーダ72へ入力するように構成したものである。
【0085】
したがって、磁気カードリーダ用アダプタ装置71は、図1で示した磁気カードリーダ用アダプタ装置1の構成に第3磁気信号発生部716を付加して制御部712が3トラック用の磁気信号パターンが生成できるように制御する他は、磁気カードリーダ用アダプタ装置1と同様な構成および動作である。
【0086】
図7(a)および図7(b)は磁気カードリーダ用アダプタ装置71の表面部(図7(a))と裏面部(図7(b))の要部の平面図であり、図7(c)は磁気カードリーダ用アダプタ装置71の要部の側面図である。
【0087】
また、図7(d)は、磁気カードリーダ用アダプタ装置71を磁気カードリーダ72のカード挿入口721へ挿入した状態の磁気カードリーダ用アダプタ装置71と磁気カードリーダ72の要部の側面図である。
【0088】
図7(a)および図7(b)に示すように、磁気カードリーダ用アダプタ装置71は、既存の磁気カードと略同様な大きさと厚さで成形されており、既存の磁気カードが所定の位置に所定の大きさの磁気トラックを形成しているのと同様に、磁気カードリーダ用アダプタ装置71の所定の位置に、所定の大きさの第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716が配置されている。
すなわち、図7(d)に示すように、磁気カードリーダ72のカード挿入口721へ磁気カードリーダ用アダプタ装置71を所定の方向で挿入すると、第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716は、磁気カードリーダ72の第1磁気読取ヘッド723が第1磁気信号発生部713と、第2磁気読取ヘッド724が第2磁気信号発生部714と、第3磁気読取ヘッド726が第3磁気信号発生部716とがそれぞれ対向するような位置に配置されている。
【0089】
磁気カードリーダ用アダプタ装置71は、図7(a)に示すように、RS−232C715を介して磁気カードリーダ用アダプタ装置71と赤外線通信装置4との間の情報を授受するインタフェース部711と、赤外線通信装置4から入力された情報に応じて第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716へ流す電流の方向とタイミングを制御するとともに磁気カードリーダ用アダプタ装置71全体を制御する制御部712と、制御部712によって制御された電流の方向に応じて磁界を生成する第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716を備えており、これらの各部が基板710および717上に形成されて図7(c)に示すようにプラスチック製のカードの中に合着されている。
【0090】
赤外線通信装置4から入力された個人情報は、インタフェース部711を介して制御部712へ入力され、制御部712が個人情報に応じて第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716へ流す電流の方向とタイミングを制御する。
【0091】
第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716は、平面もしくは立体のコイルで形成されており、第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716に流れる電流の方向とタイミングに応じて「SN極」から「NS極」もしくは「NS極」から「SN極」に反転するような磁界を生成し、個人情報に応じて磁界の極性が変化した磁気信号パターンが第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716に生成される。
【0092】
磁気カードリーダ用アダプタ装置71が磁気カードリーダ72によって読み取り可能な磁気信号を生成する方法については、前述の図3および図4で説明した動作と同様であるので詳細説明は省略する。
【0093】
さて、磁気カードリーダ用アダプタ装置71は、インタフェース部711を介して入力された個人情報に応じて第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716で生成する磁気信号パターンのタイミングを制御する。
【0094】
前述の説明のように、第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716のうちの隣接して配置されている各磁気信号発生部では、略同時に磁気信号を生成すると、各磁気信号が相互に干渉するクロストーク現象が発生する場合があるので、制御部712は各磁気信号発生部が生成した磁気信号がクロストークしないように時系列に連続して生成するようなタイミング制御を行う。
【0095】
図8は、磁気カードリーダ用アダプタ装置71の制御部712が入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716で生成するタイミングを時系列に制御する一例を示すタイムチャートである。
【0096】
このタイムチャート800に基づいて磁気カードリーダ用アダプタ装置71が入力された個人情報に応じた磁気信号パターンを生成する動作について説明する。
【0097】
図8に示すように、制御部712へインタフェース711を介して第1個人情報と第2個人情報および第3個人情報が入力されると、制御部712は、まず第1磁気信号発生部713へ電流を流す制御を行い、少なくとも数ビットが「0」であるプリアンブル信号811を所定時間生成し、その後、第1個人情報のデータの開始を示す開始符号の対応する開始符号信号812を電流の方向制御を行うことにより生成する。
【0098】
開始符号信号812の生成が終了すると、入力された第1個人情報に対応した第1個人情報信号813を生成し、第1個人情報信号813の生成終了後、第1個人情報信号813のデータ終了を示す終了符号信号814を生成する。
【0099】
終了符号信号814生成後、少なくとも数ビットが「0」であるポストアンブル信号815を生成するとともに、第2磁気信号発生部714のプリアンブル信号821を生成する。
【0100】
第1磁気信号発生部713のポストアンブル信号815が所定時間生成されると、制御部712は第1磁気信号発生部713へ流す電流を停止する。
【0101】
第2磁気信号発生部714のプリアンブル信号821を所定時間生成後、開始符号信号822、第2個人情報信号823、終了符号信号824の順に各磁気信号を生成し、終了符号信号824生成後、第2磁気信号発生部714のポストアンブル信号825を生成するとともに、第3磁気信号発生部716のプリアンブル信号831を生成する。
【0102】
第2磁気信号発生部714のポストアンブル信号825が所定時間生成されると、制御部712は第2磁気信号発生部713へ流す電流を停止する。
【0103】
第3磁気信号発生部716のプリアンブル信号831を所定時間生成後、開始符号信号832、第3個人情報信号833、終了符号信号834、ポストアンブル信号835の順に各磁気信号生成し、第3磁気信号発生部716のポストアンブル信号835が所定時間生成されると、制御部712は第3磁気信号発生部716へ流す電流を停止して第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部724および第3磁気信号発生部716で生成する磁気信号パターンの制御を終了する。
【0104】
このように、入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716で生成するタイミングを制御部12が時系列に制御するので第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716で生成された磁気信号がクロストークすることなく確実に磁気カードリーダ2へ入力することが可能となる。
【0105】
また、既存の3トラック用磁気カードに対応した磁気カードリーダ用アダプタ装置71においては、図8に示したタイムチャート800の他に図9から図13に示したタイムチャート900、1000、1100、1200、1300の制御方法も可能であり、これらのタイミング制御は、図8に示した第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716の何れの順で時間をずらした磁気信号を発生させるかの組み合わせである。
【0106】
例えば、タイムチャート900で示した制御方法は、第2磁気信号発生部714が第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716に対してそれぞれ互いに隣接して配置されているので、先行して第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716が磁気信号生成後、時間をずらして第2磁気信号発生部714が磁気信号を生成するように構成したものである。
【0107】
なお、タイムチャート900においては、入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716が先行して同時に生成するような例を示してあるが、第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716が磁気信号を生成するタイミングは同時でなくてもよい。
【0108】
ただし、この場合は、第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716のうちの遅れて生成した磁気信号のポストアンブル信号生成中に第2磁気信号発生部714のプリアンブル信号を生成するように制御する。
【0109】
タイムチャート1300の制御方法は、入力された個人情報に応じた磁気信号を先行して第2磁気信号発生部714が生成し、その後、時間をずらして第2磁気信号発生部714と互いに隣接されて配置された第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716が磁気信号を生成するように構成したものである。
【0110】
この場合は、第2磁気信号発生部714のポストアンブル信号生成中に第1磁気信号発生部713および第3磁気信号発生部716の各プリアンブル信号を生成するように制御する。
【0111】
また、タイムチャート1000、1100、1200で示した各制御方法は、図8で示したタイムチャート800の制御方法において、入力された個人情報に応じた磁気信号を第1磁気信号発生部713、第2磁気信号発生部714、第3磁気信号発生部716の順に生成するタイミング(タイムチャート800)を第2磁気信号発生部714、第1磁気信号発生部713、第3磁気信号発生部716の順(タイムチャート1000)、第2磁気信号発生部714、第3磁気信号発生部716、第1磁気信号発生部713の順(タイムチャート1100)、第3磁気信号発生部716、第2磁気信号発生部714、第1磁気信号発生部713の順(タイムチャート1200)の順にそれぞれ時間をずらして生成するように構成したものである。
【0112】
これらの各タイムチャートに基づいた制御動作については、図8で示した動作と同様なので説明は省略する。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、磁気カードリーダの複数の磁気読取ヘッドに対応して独立して設けられた複数の磁気信号発生手段によって、少なくとも隣接するトラックの磁気読取ヘッドに対応して時間的にずれた磁気信号を発生するように構成したので、磁気カードリーダの隣接するトラック間でクロストークの影響を受けずに磁気信号を読み取ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置を用いた一実施の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明に係わる磁気カードリーダ用アダプタ装置1の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】磁気カードリーダ用アダプタ装置1が磁気カードリーダ2によって読み取り可能な磁気信号を生成する方法を示す説明図である。
【図4】既存の磁気カード300の第1磁気トラック310および第2磁気トラック320の磁気データの構成図である。
【図5】図4に示した第1磁気読取ヘッド230が検出した各磁気信号に対応した磁気信号パターンを示す図である。
【図6】図1に示した磁気カードリーダ用アダプタ装置1が個人情報に応じて第1磁気信号発生部13および第2磁気信号発生部14で生成する磁気信号パターンのタイミング制御の一例を示すタイムチャートである。
【図7】図2で示した磁気カードリーダ用アダプタ装置1とは他の磁気カードリーダ用アダプタ装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図8】磁気カードリーダ用アダプタ装置71が個人情報に応じて第1磁気信号発生部713と第2磁気信号発生部714および第3磁気信号発生部716で生成する磁気信号パターンのタイミング制御の一例を示すタイムチャートである。
【図9】図8に示したタイミング制御とは他の例を示すタイムチャートである。
【図10】図9に示したタイミング制御とは他の例を示すタイムチャートである。
【図11】図10に示したタイミング制御とは他の例を示すタイムチャートである。
【図12】図11に示したタイミング制御とは他の例を示すタイムチャートである。
【図13】図12に示したタイミング制御とは他の例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1、71 磁気カードリーダ用アダプタ装置
2、72 磁気カードリーダ
3 CAT(=Credit Authorization Terminal:信用照会)端末
4 赤外線通信装置
5 携帯電話
10、710、717 基板
11、711 インタフェース部
12、712 制御部
13、713 第1磁気信号発生部
14、714 第2磁気信号発生部
15、715 RS−232C
21、721 磁気カード挿入口
100 電子決済システム
230、723 第1磁気読取ヘッド
240、724 第2磁気読取ヘッド
716 第3磁気信号発生部
726 第3磁気読取ヘッド

Claims (3)

  1. 磁気カードリーダの複数の磁気読取ヘッドによって読み取り可能な磁気信号を発生する磁気信号発生手段を有する磁気カードリーダ用アダプタ装置であって、
    前記磁気信号発生手段は、
    前記磁気読取ヘッドに対応して独立して設けられた複数の磁気信号発生手段を有し、
    各磁気信号発生手段は、
    少なくとも隣接するトラックの磁気読取ヘッドに対応して時間的にずれた磁気信号を発生する
    ことを特徴とする磁気カードリーダ用アダプタ装置。
  2. 前記磁気信号は、
    プリアンブル部、スタートマーク、データ部、エンドマーク、ポストアンブル部が連続したシリアル信号からなり、
    前記磁気信号発生手段は、
    先行して他の磁気信号発生手段から発生された磁気信号のポストアンブル部にプリアンブル部が重なるようにして磁気信号を発生する
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気カードリーダ用アダプタ装置。
  3. 前記磁気信号は、
    先行して他の磁気信号発生手段から発生された磁気信号のポストアンブル部にプリアンブル部の1部が重なるようにして磁気信号を発生する
    ことを特徴とする請求項2記載の磁気カードリーダ用アダプタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018180754A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 カード処理装置および自動取引機

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