JP2005023799A - 沈水式発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の浮力と液流の排出力とを利用して水力タービンを回転させて発電する沈水式発電装置を提供する。
【解決手段】液体Wに浮遊させる浮遊本体31内において、その喫水線γの高さ位置に圧力タンク33を設け、前記浮遊本体31の外周から液体Wを前記圧力タンク33内に導入し、該圧力タンク33内にコンプレッサ38により圧力タンク33に空気を導入して、圧力タンク内の液体を排出しつつ圧力タンク33内の底部に接続された水圧管16の出口に設けた、発電機37の水力タービン36を回転させ、また、前記コンプレッサ38による空気の導入を水力タービン36の下流側から行うことにより、コンプレッサ38からの空気の浮力を水力タービン36に作用させる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペットボトルに水を入れ逆さまにすると水が流出するが、下から空気をいれた場合更に勢い良く水が流出する原理を利用し、空気と液流とを利用して水力タービンを回転させて発電する沈水式発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水を利用する発電方法としては水力発電が知られている。現在その代表的なものは、川に水をせき止める小さなダムを設け、その取水口から取り入れた水を水槽まで導き、そこから水圧鉄管を介して水の流れ落ちる力を利用して高速・高圧の水で水車を回転し、当該水車と連動する発電機で発電するというものである。
【0003】
特に、水力発電のうち揚水発電は、発電所を挟んで位置する下部調整池から水を汲み上げ、電気の使用量の多い昼間に上部調整池から水を落として発電する方式である。このような揚水発電はそのエネルギー転換効率が6割程度といわれているが、夜間の余剰電力を使用する点で経済的効果が大とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の水力発電方法は、水を高速・高圧で落下させるために、取水ダムの設置場所と水車の設置場所に相当の高度差を設けなければならないといった立地条件が制限されるという問題を有していた。更に、かかる立地条件を満たすための設置場所は自然環境を破壊する結果を招くことが多々あった。
【0005】
【特許文献1】
そこで、本出願人により出願した特願2002−291939号において示した沈水式発電装置がある。この出願の明細書に記載した沈水式発電装置によれば、タンク内の液体をタンク内に空気を流入させて下部から排出させ、その排出力(水流)により水力タービンを回転させ発電を行おうとするものである。
【0006】
この沈水式発電装置にあっては、タンク内から排出される液流より水力タービンを回転させるもので、ある程度のエネルギー効率を得ることができるが、さらなる、エネルギー効率の向上が求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、液体(W)に浮遊させる浮遊本体(11、31)と、浮遊本体(11、31)内において、その喫水線(γ)の高さ位置に設けた圧力タンク(2、12、33)と、前記浮遊本体(11、31)の外周に、前記喫水線(γ)より下方近傍に開けた導入口(13、35)と、該導入口(13、35)と前記圧力タンク(2、12、33)とを連通する導入管(15)と、該導入管(15)の途中に設けた閉止弁(14)と、前記圧力タンク(2、12、33)の底部に接続された水圧管(16)の出口に設けた、発電機(3、17、37)の水力タービン(4、18、36)と、上記圧力タンク(2、12、33)内に空気を導入する送風機(5、19、38)とを備え、上記送風機(5、19、38)の排気口(6)を上記水力タービン(4、18、36)の下流側に接続し、前記導入口(13、35)から液体(W)を流入する際に、前記導入管(15)を通して液体(W)を前記圧力タンク(2、12、33)内に導入して貯水するとともに、前記閉止弁(14)を閉じた状態において、前記送風機(5、19、38)により空気を水力タービン(4、18、36)内を通して圧力タンク(2、12、33)内に流入させ、該空気を上記水力タービン(4、18、36)に作用させるとともに、圧力タンク(2、12、33)内から水力タービン(4、18、36)内を通して排出される液体(W)の液流を水力タービン(4、18、36)に作用させたことを特徴とする沈水式発電装置(1、10、30)が提供される。
【0008】
前記送風機(5、19、38)で発生した空気を流入させ、該空気の浮力とともに圧力タンク(2、12、33)内からの液体(W)の排出流で水力タービン(4、18、36)を回転させることができ、発電機(3、17、37)のエネルギー効率の向上に寄与する。
【0009】
前記送風機(5)をコンプレッサ(19、38)にすることにより圧力タンク(2、12、33)内に圧縮空気を流入させることができ、水中においてより深度の深い位置で圧力タンク(2、12、33)内に圧縮空気を送風することが可能とし、その分、浮力による水力タービン(4、18、36)への作用を大きくすることができ、発電機(3、17、37)のより高効率化を図ることができる。
【0010】
前記圧力タンク(2、12、33)に、前記閉止弁(14)と連係動作する送風機(5、19、38)が設けられている。前記発電機(3、17、37)で出力した電流を充・放電するバッテリー(23)を系統連系に設ける、ことができる。前記送風機(5、19、38)の給気、前記閉止弁(14)の開閉、及び前記バッテリー(23)の充・放電電流を制御する制御装置(26)を設ける、ことが好ましい。前記発電機(3、17、37)の水力タービン(4、18、36)の回転数と発電状況に関する制御装置(26)による制御内容のデータを遠隔へ送る送信装置(27)を設ける、ことができる。
【0011】
浮遊本体(11、31)を、液体(W)を入れた水槽(32)内に浮遊させるように構成したので、装置全体をコンパクトにすることができる。例えば、浮遊本体(11、31)を上下方向に浮沈させる伸縮装置(34)を設けることにより、導入口(13、35)から液体(W)が流入するときは勿論のこと、液体(W)が流出するときにも水力タービン(4、18、36)を回転駆動させて発電機(3、17、37)で発電することができる。
【0012】
この場合、導入口(13、35)から液体(W)が流入、蓄積され、満水時に閉止弁(14)が閉じる。この閉止弁(14)は電動又は浮力を利用して弁を開閉する浮き等を使用するものとする。導入管(15)は液体(W)を圧力タンク(2、12、33)内へ導き、送風機(5、19、38)は、液体(W)より軽い空気を圧力タンク(2、12、33)の上部に蓄積させる。この際、流入された空気は水力タービン(4、18、36)に作用する。また、圧力タンク(2、12、33)内に流入された空気により液体(W)を排出管より流出させ、該排出流は水力タービン(4、18、36)に作用する。空気流入口は浮遊本体(11、31)の外部からの空気を送風機に送る構成とすることが好ましい。
【0013】
浮遊本体(11、31)を、液体(W)を入れた水槽(32)内に浮遊させると、当該沈水式発電装置の小型化を図ることができる。
【0014】
前記水槽(32)内に浮遊させた前記浮遊本体(11、31)を上下方向に浮沈させる伸縮装置(34)を水槽(32)に設けると、圧力タンク(2、12、33)内へ液体(W)の流入を調整することができる。水槽(32)内を高圧にすると、圧力タンク(2、12、33)内への液体(W)の導入をスムーズにすることができ、当該発電機(3、17、37)のエネルギー効率をさらに向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
発電機の水力タービンをタンク内の圧力を増しその液体の排出流にて回転させるものについては、上記本出願人の特願2002−291939号に記載したとおりであり、本発明沈水式発電装置は、これに加えて浮力を利用して水力タービンの回転力を増大しようとするものである。
【0016】
先ず、図1を用いて、浮力のみを利用した場合の発電の効率について説明する。
【0017】
沈水式発電装置1は、たとえば、縦10m×横10m×高さ1m(容積V=100m)の直方体の閉鎖的なタンク2の下部に発電機3を設置し、このようなタンク2を液体Wにその上部がやや水面から突出する程度に位置させる。
【0018】
発電機3には水力タービン4が設けられ、該水力タービン4を回転させることにより発電する。
【0019】
タンク2の上部に送風機5が設けられ、該送風機5の排出口6が上記発電機3の下流側に接続されており、該送風機5により発電機3の下流側に空気が送り込まれる。
【0020】
なお、ここで用いる送風機5は静圧0.4〜4.8kPa(40〜490mmAq)で、風量0.4〜95m/min、取付原動機0.2〜15kwのものを用いる。
【0021】
発電機3の下流側に送り込まれた空気は気泡となり、発電機3内を通過して上記タンク2内に送り込まれる。
【0022】
このとき、上記気泡は発電機3内を上昇し、上記水力タービン4を回転させ発電を行う。
【0023】
このときの、水力タービン4の回転による発電効率は以下のように求められる。
【0024】
先ず、上記送風機5を用いた場合、計算を簡単にするため、タンク2の高さ0.5m(490mmAq)まで、空気を送り込むことが可能とすれば、タンク2の容積Vの半分すなわち、50mの水を押し退けたことになる。
【0025】
物体(水)の重量は、
50m×1000kg/m=50000kg(=50t)
物体(水)の浮力は、
Figure 2005023799
物体(水)を0.5m動かした仕事量は、
490000N×0.5m=245000J
実際に空気を送り込むのに要する時間
50m/95m/min=0.52min(約32sec)
∴仕事率(電力)は、
245000J/32sec=7656w(約7.7kw)
【0026】
となる。これにより、上記発電機3における浮力による発電効率(仕事量)は7.7kwであることが分かる。
【0027】
よって、浮力のみによるエネルギー転換効率は、発電効率/送風機の仕事量で、これを計算すると、
【0028】
7.7/15=51.33%となる。これは浮力のみに着目した場合の転換効率であり、後述するように、タンク2内から排出される液体Wの排出流による発電効率を加えると、少なくとも上記揚水発電のエネルギー転換効率6割を上回る。
【0029】
そして、上述した本特許出願人が出願した特願2002−291939号で示した沈水式発電装置に加え、発電機3の水力タービン4に気泡の上昇による浮力を作用させることにより、水力タービン4にさらに回転力を与え、発電のエネルギー効率を向上させることができる。
【0030】
次に、本発明の沈水式発電装置の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図2乃至図4は沈水式発電装置の第1の実施の形態を示すもので、図2は全体の概略断面図、図3は水力タービンの拡大断面図、図4は制御系のブロック図である。
【0031】
第1の実施の形態の沈水式発電装置10は、海水、河川水又は湖水等の液体に浮遊させる船舶のような浮遊本体11と、この浮遊本体11内において、その喫水線γの高さ位置に圧力タンク12を設けたものである。浮遊本体11の外周に、喫水線γより下方近傍に開けた導入口13と、この導入口13と圧力タンク12とを連通すると共に、途中に閉止弁14を有する導入管15とを設けた。この導入口13と圧力タンク12とを喫水線γより下方近傍になるように配置したのは、圧力タンク12内に液体wを効率良く貯水するためである。圧力タンク12に設けた閉止弁14は、圧力タンク12内の空気及び液体Wが導入管15から流出することを防止するものである。
【0032】
圧力タンク12の底部には、水圧管16を介して発電機17の水力タービン18が接続され、さらに、水力タービン18の下流側には液流を外部へ排出する排出管20が設けられ、また、該排出管20の水力タービン18側に上記コンプレッサ19の送風管21が接続されている。
【0033】
送風管21が接続された排出管20の部位には、ガイドナー22が設けられており、該ガイドナー22は、排出管20に送風された圧縮空気を効率よく水力タービン18まで導くとともに、水力タービン18からの排出流を排出管20に効率よく排出することができる。
【0034】
水力タービン18は、水の位置エネルギーを機械的エネルギーに変換するとともに、上記原理でも説明したように、コンプレッサ19からの圧縮空気を水力タービン18の羽18aで受け止め、気泡の浮力を機械的エネルギーに変換するものである。かかる水力タービン18は、図示するような羽根構造に限らず、プロペラ構造、スクリュー構造の何れでもよい。なお、ここで液体Wは海水に限らず、川、沼、湖、ダム等における淡水の他、オイル、水銀等の液状体も含むものである。
【0035】
しかして、上記コンプレッサ19から圧縮空気を送風管21から水力タービン18内に導入すると、先ず、圧縮空気が気泡となって水力タービン18内に導入され、ガイドナー22に導かれて水力タービン18まで浮上し、水力タービン18の羽18aで受け止められる。水力タービン18の羽18aで受け止められた気泡は、該羽18aを上方へ押し上げることになり、水力タービン18に回転力を与えることになる。
【0036】
そして、水力タービン18を回転させた気泡はさらに上昇して、圧力タンク12内に進入した後、さらに上昇して圧力タンク内の上部に貯められ、その分、圧力タンク12内の上部の圧力が高くなる。圧力タンク12内の上部の圧力が高められると、圧力タンク12内の液体Wが下部に押し下げられ、水圧管16、排出管20を通して排出される。このとき、その排出流は水力タービン18を回転させることになり、上記浮力による水力タービン18への作用に、この排出流による作用が水力タービン18に加わり、なおさら水力タービン18の回転力が増加される。
【0037】
このように、水力タービン18の排出管20に流入された圧縮空気は、水力タービン18は液流(水流)のみによる回転力に加えて気泡による回転力が加わり、さらに回転力を増すことになり、その結果、発電機17の発電効率をさらに向上させることができる。
【0038】
また、コンプレッサ19により圧縮空気を圧力タンク12に導入した場合、液体に比べ気体の方が遥かに少ない運動量で済むため、より高い加圧が可能となる。特に圧力タンク12の底部は注射器のように一点に圧力を高める構成となっているため、さらに圧力を高め、発電機17の発電能力を高めることが可能となる。
【0039】
図4は本発明の制御系統を示す構成ブロック図である。
【0040】
本発明の発電機17で発電した電流は、系統連系に設けたバッテリー23を充・放電する。この充電した電力は、前述したコンプレッサ19の給気するための駆動電源、閉止弁14を開閉するサーボモータ24の駆動電源として利用するようになっている。これらのコンプレッサ19の給気、閉止弁14のサーボモータ24の駆動、及びバッテリー23の充・放電電流について電力測定装置25を介して制御装置26により制御する。
【0041】
更に、この系統連系には発電機17の水力タービン18の回転数と発電状況に関する制御装置25による制御内容のデータを遠隔へ送る送信装置27を設けたので、逐次発電状況を認識することができる。
【0042】
図5及び図6は本発明沈水式発電装置の第2の実施の形態を示すもので、図5は断面図であり、図6は要部を拡大して示す断面図である。
【0043】
第2の実施の形態にかかる沈水式発電装置30は、第1の実施の形態のような、浮遊本体11を海水、河川水又は湖水等の液体Wに船舶のように浮遊させるものとは異なり、略円筒形状の浮遊本体31を液体Wを入れた水槽32内に浮遊させ、上記浮遊本体31の内部に圧力タンク33を配置している。この第2の実施の形態にかかる沈水式発電装置30にあっては、装置全体をコンパクトにすることができる。浮遊本体31を上下方向に浮沈させるパンタグラフ形状の伸縮装置34を設けることにより、導入口35から液体Wが流入するときは勿論のこと、液体Wが流出するときにも水力タービン36を回転駆動させて発電機37で発電することができる。
【0044】
また、水槽32の内部はたとえば約2気圧の高圧にしておくことにより、浮遊本体31内の圧力タンク33への液体Wの導入をスムーズにすることができ、当該発電機37の発電効率をさらに向上させることができる。
【0045】
コンプレッサ38には水力タービン36の下流側の排出管39の途中に連通する送風管40が設けられ、水力タービン36内の水圧に勝る圧力の空気が水力タービン36内に送られる。
【0046】
そして、水力タービン36の排出管39に流入された空気は、排出管39内で気泡となって上昇し、水力タービン36の羽36bで受け止められる。水力タービン36の羽36bで受け止められた気泡は、該羽36bを上方へ押し上げることになり、水力タービン36に回転力を与えることになる。これにより、水力タービン36は水流のみによる回転力に加えて気泡による回転力が加わり、さらに回転力を増すことになり、その結果、発電機37の発電効率をさらに向上させることができる。
【0047】
なお、本発明は上述した発明の各実施の形態に限定されず、浮遊本体11、31が、浮遊本体11、31の質量と引力により圧力タンク12、33内に貯水する構成であれば、図示した第1及び第2の形態に限定されず、その他種々の形状にすることができ、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】
上述したように、本発明の沈水式発電装置は、浮遊本体が浮遊本体の質量と引力によりする際に、導入内筒の上端開口部より喫水線が下方になると、水を導入口から導入内筒を通して圧力タンク内に導入して貯水し、この圧力タンク内に貯水した水をその位置エネルギーを利用して水力タービンを回転駆動させ、さらに、水力タービンの下方から送風機(コンプレッサ)で圧縮空気を流入することにより、浮力を利用して水力タービンを回転させることができ、容易に発電することができる。
【0049】
また、浮遊本体を水槽内に浮遊させて装置全体をコンパクトにすることができ、容易に水力タービンを回転駆動させて発電機で発電することができる、等の効果がある。
【0050】
これにより、上述した水力発電方法のように、水を高速・高圧で落下させ、取水ダムの設置場所と水車の設置場所に相当の高度差を設けなければならないといった立地条件に制限されることなく、また、自然環境を破壊することがない発電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮力のみを利用した場合の発電の効率について説明するための概略断面図である。
【図2】図3及び図4とともに本発明沈水式発電装置の第1の実施の形態を説明するためのもので、本図は全体の概略断面図である。
【図3】水力タービンの拡大断面図である。
【図4】制御系のブロック図である。
【図5】図6とともに本発明沈水式発電装置の第2の実施の形態を説明するためのもので、本図は全体の概略断面図である。
【図6】水力タービンの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 沈水式発電装置
2 タンク
3 発電機
4 水力タービン
5 送風機
6 排出口
W 液体
γ
10 沈水式発電装置
11 浮遊本体
12 圧力タンク
13 導入口
14 閉止弁
15 導入管
16 水圧管
17 発電機
18 水力タービン
19 コンプレッサ
20 排出管
21 送風管
22 ガイドナー
23 バッテリー
24 サーボモータ
25 電力測定装置
26 制御装置
27 送信装置
30 沈水式発電装置
31 浮遊本体
32 水槽
33 圧力タンク
34 伸縮装置
35 導入口
36 水力タービン
37 発電機
38 コンプレッサ
39 排出管
40 送風管

Claims (9)

  1. 液体(W)に浮遊させる浮遊本体(11、31)と、
    該浮遊本体(11、31)内において、その喫水線(γ)の高さ位置に設けた圧力タンク(2、12、33)と、
    前記浮遊本体(11、31)の外周に、前記喫水線(γ)より下方近傍に開けた導入口(13、35)と、
    該導入口(13、35)と前記圧力タンク(2、12、33)とを連通する導入管(15)と、
    該導入管(15)の途中に設けた閉止弁(14)と、
    前記圧力タンク(2、12、33)の底部に接続された水圧管(16)の出口に設けた、発電機(3、17、37)の水力タービン(4、18、36)と、
    上記圧力タンク(2、12、33)内に空気を導入する送風機(5、19、38)とを備え、
    上記送風機(5、19、38)の排気口(6)を上記水力タービン(4、18、36)の下流側に接続し、
    前記導入口(13、35)から液体(W)を流入する際に、前記導入管(15)を通して液体(W)を前記圧力タンク(2、12、33)内に導入して貯水するとともに、
    前記閉止弁(14)を閉じた状態において、前記送風機(5、19、38)により空気を水力タービン(4、18、36)内を通して圧力タンク(2、12、33)内に流入させ、該空気を上記水力タービン(4、18、36)に作用させるとともに、圧力タンク(2、12、33)内から水力タービン(4、18、36)内を通して排出される液体(W)の液流を水力タービン(4、18、36)に作用させた
    ことを特徴とする沈水式発電装置。
  2. 上記送風機(5)がコンプレッサ(19、38)である、ことを特徴とする請求項1に記載した沈水式発電装置。
  3. 前記発電機(3、17、37)で出力した電流を充・放電するバッテリー(23)を系統連系に設けた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した沈水式発電装置。
  4. 前記送風機(5、19、38)の駆動、前記閉止弁(14)の開閉、及び前記バッテリー(23)の充・放電電流を制御する制御装置(26)を設けた、ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載した沈水式発電装置。
  5. 前記発電機(3、17、37)の水力タービン(4、18、36)の回転数と発電状況に関する制御装置(26)による制御内容のデータを遠隔へ送る送信装置(27)を設けた、ことを特徴とする請求項4に記載した沈水式発電装置。
  6. 前記浮遊本体(11、31)を、液体(W)を入れた水槽(32)内に浮遊させた、ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載した沈水式発電装置。
  7. 前記水槽(32)内に浮遊させた前記浮遊本体(11、31)を上下方向に浮沈させる伸縮装置(34)を水槽(32)に設けた、ことを特徴とする請求項6に記載した沈水式発電装置。
  8. 前記浮遊本体(11、31)内と水槽(32)内とを連通する空気流入口を該浮遊本体(11、31)に設けた、ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載した沈水式発電装置。
  9. 前記水槽(32)内を高圧にした、ことを特徴とする請求項6、請求項7又は請求項8に記載した沈水式発電装置。
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