JP2005023683A - 建築用ガラスブロック - Google Patents
建築用ガラスブロック Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005023683A JP2005023683A JP2003191548A JP2003191548A JP2005023683A JP 2005023683 A JP2005023683 A JP 2005023683A JP 2003191548 A JP2003191548 A JP 2003191548A JP 2003191548 A JP2003191548 A JP 2003191548A JP 2005023683 A JP2005023683 A JP 2005023683A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass block
- desiccant
- glass
- hole
- architectural
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
- Building Environments (AREA)
Abstract
【目的】側面に貫通孔を設けても、内部に結露が発生するのを防止できるため、長期間に亘って外観品位が損なわれることがなく、しかも特有の外観を呈する建築用ガラスブロックを提供する。
【構成】この建築用ガラスブロック10は、145×145×50mmの寸法を有し、内部が中空になっている。この内部には、多数の球状シリカゲル11が、内部容積の90%以上を占めるように充填され、透光面全体が球状シリカゲル11で覆われている。
【選択図】 図1
【構成】この建築用ガラスブロック10は、145×145×50mmの寸法を有し、内部が中空になっている。この内部には、多数の球状シリカゲル11が、内部容積の90%以上を占めるように充填され、透光面全体が球状シリカゲル11で覆われている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁材として広く利用されている建築用ガラスブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築用ガラスブロックとは、内部が中空の箱型形状のガラスからなる建築材料であり、断熱性や遮音性に優れ、また透光性を有するため、外装材や内装材として広く利用されている。このような建築用ガラスブロックは、一対の、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体の開放端縁をバーナー加熱した後、両者を溶着一体化させる方法によって作製される。
【0003】
ところで従来より建築様式の多様化に伴って、建築用ガラスブロックにも、各種の寸法、外観のものが要求され、透光面の内側面に塗料を塗布して着色したもの(例えば特許文献1)や、一方の透光面の表面積が600cm2以上のもの(例えば特許文献2)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
実公昭41−10689号公報
【特許文献2】
特開2000−314202号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の建築用ガラスブロックは、その側面に貫通孔を設け、そこから内部に塗料を流し込んだ後、貫通孔をシーリング材で塞ぐことによって作製される。
【0006】
また特許文献2の建築用ガラスブロックも、その側面に貫通孔を設け、これによって外気圧と内部気圧との差をなくし、内外の気圧差によって発生する引っ張り歪みに起因する割れや爆縮を防止している。
【0007】
ところが、上記のように側面に建築用ガラスブロックの貫通孔を設けると、建築物に施工した後、徐々に建築用ガラスブロック内部の湿度が高くなり、室内外の温度差によって内表面に結露が発生するケースが多く見られる。またシーリング材として、不透湿材(例えばシリル基含有ポリマーの接着材)を使用すると、結露の発生を抑えるのに一定の効果はあるが、高温多湿下に長期間曝された場合には、やはり結露が発生しやすくなる。
【0008】
建築用ガラスブロックの中空部に結露が発生すると、カビ等を発生させたり、塗料が汚れる原因となる。またガラス中のアルカリイオンが溶出し、内表面が白濁する原因にもなる。
【0009】
本発明の目的は、側面に貫通孔を設けても、内部に結露が発生するのを防止できるため、長期間に亘って外観品位が損なわれることがなく、しかも特有の外観を呈する建築用ガラスブロックを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築用ガラスブロックは、一対の、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体が、互いの開放端縁で溶着一体化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、内部に乾燥剤が封入されてなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の建築用ガラスブロックは、内部に乾燥剤が封入されてなるため、側面に貫通孔を形成しても、結露の発生を防止でき、しかも透光面から乾燥剤が見えるため、使用する乾燥剤の量、大きさ、形状、色調等を変化させることによって様々な外観を得ることができる。
【0012】
本発明における乾燥剤は、シリカゲル、ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、クレイ系乾燥剤(例えばモンモリロナイト)、アロフェン、塩化マグネシウムの群から選択された1者又は2者以上が使用でき、その形状は、球状、粉末状、鱗片状、棒状のいずれでも良く、形状の異なる乾燥剤を2種以上混合させても良い。また乾燥剤によって特有の外観を得るためには、透光面の半分以上が乾燥剤で覆われるようにすることが望ましい。よって乾燥剤の好ましい量は、建築用ガラスブロックの内部容積の50%以上、より好ましい量は80%以上、最も好ましい量は90%以上である。さらに乾燥剤は、少なくとも一部が着色されてなると、建築用ガラスブロックの一部又は全部が着色したように見える。
【0013】
特に球状シリカゲルは、様々な大きさや色調のものが安価に市販されており、これを使用すると、可視光線の透過率を適度に低下させたり、透過光を適度に拡散させることによって、入射光を眩しく感じることがなく、しかも所望の色調が得られやすいため好ましい。しかも球状シリカゲルは、貫通孔からの充填作業が容易であるという利点もある。
【0014】
また本発明においては、乾燥剤に加えて、さらにガラス、プラスチック、鉄、非鉄金属、陶磁器、活性炭等の材料を封入することも可能であり、この場合には、乾燥剤と他の材料の合量が、建築用ガラスブロックの内部容積の50%以上となるようにすれば良い。ただし結露防止の効果を得るためには、乾燥剤が10%以上となるようにするべきである。尚、上記した乾燥剤以外の材料の形状は、球状、粉末状、鱗片状、棒状のいずれでも良く、また着色したものを使用しても良い。これらの材料を併用することによって乾燥剤だけでは得られないような外観を得ることが可能となる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の建築用ガラスブロックを実施例に基づいて説明する。
【0016】
(実施例)
図1は、本発明の建築用ガラスブロック10を示す正面図である。
【0017】
この建築用ガラスブロック10は、145×145×50mmの寸法を有し、内部が中空になっている。この内部には、多数の球状シリカゲル11(大江化学工業株式会社製商品名シリカゲルSF)が、内部容積の90%以上を占めるように充填され、透光面全体が球状シリカゲル11で覆われている。球状シリカゲル11は、大きさと色調の異なるものを併用している。大きいものは、直径が6mmであり、小さいものは、直径が1mmである。また色調は透明のものと青色のものが使用され、それぞれの割合は、前者が約97%、後者が約3%である。また建築用ガラスブロック10の側面には、貫通孔(図示省略)が形成され、一液性シリコーンシーリング材によって塞がれている。
【0018】
この建築用ガラスブロック10の製造方法は、次のとおりである。
【0019】
まず溶融ガラスを金型でプレス成形することによって、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体(145×145×27.5mm、開放端縁の肉厚6mm)を一対作製する。得られた各ガラス成形体の開放端縁をバーナーで加熱溶融し、互いの開放端縁を加圧して溶着一体化した後、徐冷する。こうして作製した建築用ガラスブロックの側面の一部に、コアドリル又はドリルビットを用いて直径5〜10mmの貫通孔を形成する。次いで、この貫通孔から球状シリカゲル11を充填した後、シーリング材によって貫通孔を塞ぐ。
【0020】
尚、貫通孔は、上記のように建築用ガラスブロックを作製した後、その側面を穿孔することによって形成しても良いが、この方法以外にも、一方又は両方のガラス成形体の開放端縁に、所望の大きさの切り欠きを形成しておき、一対のガラス成形体の開放端縁を溶着する方法を採用しても良い。この場合、開放端縁に形成した切り欠きが、貫通孔となる。
【0021】
こうして作製された建築用ガラスブロックは、球状シリカゲルによって一部が青色に着色した外観を呈し、また可視光線の透過率が適度に低下し、透過光が適度に拡散することによって、晴天時でも入射光を眩しく感じることがなかった。
【0022】
また、仕切板によって2つの部屋に分割された箱を用意し、仕切板の略中央部に145×145mmの寸法の孔を形成した。その後、上記建築用ガラスブロックを仕切板の孔に取り付け、シーリング材で密封した。次いで、一方の部屋の雰囲気温度を10℃に設定し、他方の部屋の雰囲気温度を25℃に設定し、両方の部屋の湿度を70%に設定し、この条件下で1ケ月間置いたところ、ガラスブロック内部に結露は発生しなかった。
【0023】
(比較例)
実施例と同様に、溶融ガラスを金型でプレス成形することによって、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体(14.5×14.5×47.5mm、開放端縁の肉厚6mm)を一対作製した。得られた各ガラス成形体の開放端縁を加熱溶融し、互いの開放端縁を加圧して溶着一体化した後、徐冷した。こうして作製した建築用ガラスブロックの側面の一部に、コアドリル又はドリルビットを用いて直径5〜10mmの貫通孔を形成した後、一液性シリコーンシーリング材によって貫通孔を塞いだ。
【0024】
また、仕切板によって2つの部屋に分割された箱を用意し、仕切板の略中央部に145×145mmの寸法の孔を形成した。その後、上記建築用ガラスブロックを仕切板の孔に取り付け、シーリング材で密封した。次いで、一方の部屋の雰囲気温度を10℃に設定し、他方の部屋の雰囲気温度を25℃に設定し、両方の部屋の湿度を70%に設定し、この条件下で1ケ月間置いたところ、ガラスブロック内部に多量の結露が発生し、カビが発生した。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明の建築用ガラスブロックは、内部に乾燥材を封入してなるため、側面に貫通孔を設けても、内部に結露が発生するのを防止でき、長期間に亘って外観品位が損なわれることがない。また透光面から乾燥剤が見えるため、乾燥剤の量、大きさ、形状、色調を変化させることによって、様々な外観を得たり、可視光を調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用ガラスブロックを示す正面図である。
【符号の説明】
10 建築用ガラスブロック
11 球状シリカゲル
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁材として広く利用されている建築用ガラスブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築用ガラスブロックとは、内部が中空の箱型形状のガラスからなる建築材料であり、断熱性や遮音性に優れ、また透光性を有するため、外装材や内装材として広く利用されている。このような建築用ガラスブロックは、一対の、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体の開放端縁をバーナー加熱した後、両者を溶着一体化させる方法によって作製される。
【0003】
ところで従来より建築様式の多様化に伴って、建築用ガラスブロックにも、各種の寸法、外観のものが要求され、透光面の内側面に塗料を塗布して着色したもの(例えば特許文献1)や、一方の透光面の表面積が600cm2以上のもの(例えば特許文献2)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
実公昭41−10689号公報
【特許文献2】
特開2000−314202号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の建築用ガラスブロックは、その側面に貫通孔を設け、そこから内部に塗料を流し込んだ後、貫通孔をシーリング材で塞ぐことによって作製される。
【0006】
また特許文献2の建築用ガラスブロックも、その側面に貫通孔を設け、これによって外気圧と内部気圧との差をなくし、内外の気圧差によって発生する引っ張り歪みに起因する割れや爆縮を防止している。
【0007】
ところが、上記のように側面に建築用ガラスブロックの貫通孔を設けると、建築物に施工した後、徐々に建築用ガラスブロック内部の湿度が高くなり、室内外の温度差によって内表面に結露が発生するケースが多く見られる。またシーリング材として、不透湿材(例えばシリル基含有ポリマーの接着材)を使用すると、結露の発生を抑えるのに一定の効果はあるが、高温多湿下に長期間曝された場合には、やはり結露が発生しやすくなる。
【0008】
建築用ガラスブロックの中空部に結露が発生すると、カビ等を発生させたり、塗料が汚れる原因となる。またガラス中のアルカリイオンが溶出し、内表面が白濁する原因にもなる。
【0009】
本発明の目的は、側面に貫通孔を設けても、内部に結露が発生するのを防止できるため、長期間に亘って外観品位が損なわれることがなく、しかも特有の外観を呈する建築用ガラスブロックを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築用ガラスブロックは、一対の、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体が、互いの開放端縁で溶着一体化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、内部に乾燥剤が封入されてなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の建築用ガラスブロックは、内部に乾燥剤が封入されてなるため、側面に貫通孔を形成しても、結露の発生を防止でき、しかも透光面から乾燥剤が見えるため、使用する乾燥剤の量、大きさ、形状、色調等を変化させることによって様々な外観を得ることができる。
【0012】
本発明における乾燥剤は、シリカゲル、ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、クレイ系乾燥剤(例えばモンモリロナイト)、アロフェン、塩化マグネシウムの群から選択された1者又は2者以上が使用でき、その形状は、球状、粉末状、鱗片状、棒状のいずれでも良く、形状の異なる乾燥剤を2種以上混合させても良い。また乾燥剤によって特有の外観を得るためには、透光面の半分以上が乾燥剤で覆われるようにすることが望ましい。よって乾燥剤の好ましい量は、建築用ガラスブロックの内部容積の50%以上、より好ましい量は80%以上、最も好ましい量は90%以上である。さらに乾燥剤は、少なくとも一部が着色されてなると、建築用ガラスブロックの一部又は全部が着色したように見える。
【0013】
特に球状シリカゲルは、様々な大きさや色調のものが安価に市販されており、これを使用すると、可視光線の透過率を適度に低下させたり、透過光を適度に拡散させることによって、入射光を眩しく感じることがなく、しかも所望の色調が得られやすいため好ましい。しかも球状シリカゲルは、貫通孔からの充填作業が容易であるという利点もある。
【0014】
また本発明においては、乾燥剤に加えて、さらにガラス、プラスチック、鉄、非鉄金属、陶磁器、活性炭等の材料を封入することも可能であり、この場合には、乾燥剤と他の材料の合量が、建築用ガラスブロックの内部容積の50%以上となるようにすれば良い。ただし結露防止の効果を得るためには、乾燥剤が10%以上となるようにするべきである。尚、上記した乾燥剤以外の材料の形状は、球状、粉末状、鱗片状、棒状のいずれでも良く、また着色したものを使用しても良い。これらの材料を併用することによって乾燥剤だけでは得られないような外観を得ることが可能となる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の建築用ガラスブロックを実施例に基づいて説明する。
【0016】
(実施例)
図1は、本発明の建築用ガラスブロック10を示す正面図である。
【0017】
この建築用ガラスブロック10は、145×145×50mmの寸法を有し、内部が中空になっている。この内部には、多数の球状シリカゲル11(大江化学工業株式会社製商品名シリカゲルSF)が、内部容積の90%以上を占めるように充填され、透光面全体が球状シリカゲル11で覆われている。球状シリカゲル11は、大きさと色調の異なるものを併用している。大きいものは、直径が6mmであり、小さいものは、直径が1mmである。また色調は透明のものと青色のものが使用され、それぞれの割合は、前者が約97%、後者が約3%である。また建築用ガラスブロック10の側面には、貫通孔(図示省略)が形成され、一液性シリコーンシーリング材によって塞がれている。
【0018】
この建築用ガラスブロック10の製造方法は、次のとおりである。
【0019】
まず溶融ガラスを金型でプレス成形することによって、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体(145×145×27.5mm、開放端縁の肉厚6mm)を一対作製する。得られた各ガラス成形体の開放端縁をバーナーで加熱溶融し、互いの開放端縁を加圧して溶着一体化した後、徐冷する。こうして作製した建築用ガラスブロックの側面の一部に、コアドリル又はドリルビットを用いて直径5〜10mmの貫通孔を形成する。次いで、この貫通孔から球状シリカゲル11を充填した後、シーリング材によって貫通孔を塞ぐ。
【0020】
尚、貫通孔は、上記のように建築用ガラスブロックを作製した後、その側面を穿孔することによって形成しても良いが、この方法以外にも、一方又は両方のガラス成形体の開放端縁に、所望の大きさの切り欠きを形成しておき、一対のガラス成形体の開放端縁を溶着する方法を採用しても良い。この場合、開放端縁に形成した切り欠きが、貫通孔となる。
【0021】
こうして作製された建築用ガラスブロックは、球状シリカゲルによって一部が青色に着色した外観を呈し、また可視光線の透過率が適度に低下し、透過光が適度に拡散することによって、晴天時でも入射光を眩しく感じることがなかった。
【0022】
また、仕切板によって2つの部屋に分割された箱を用意し、仕切板の略中央部に145×145mmの寸法の孔を形成した。その後、上記建築用ガラスブロックを仕切板の孔に取り付け、シーリング材で密封した。次いで、一方の部屋の雰囲気温度を10℃に設定し、他方の部屋の雰囲気温度を25℃に設定し、両方の部屋の湿度を70%に設定し、この条件下で1ケ月間置いたところ、ガラスブロック内部に結露は発生しなかった。
【0023】
(比較例)
実施例と同様に、溶融ガラスを金型でプレス成形することによって、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体(14.5×14.5×47.5mm、開放端縁の肉厚6mm)を一対作製した。得られた各ガラス成形体の開放端縁を加熱溶融し、互いの開放端縁を加圧して溶着一体化した後、徐冷した。こうして作製した建築用ガラスブロックの側面の一部に、コアドリル又はドリルビットを用いて直径5〜10mmの貫通孔を形成した後、一液性シリコーンシーリング材によって貫通孔を塞いだ。
【0024】
また、仕切板によって2つの部屋に分割された箱を用意し、仕切板の略中央部に145×145mmの寸法の孔を形成した。その後、上記建築用ガラスブロックを仕切板の孔に取り付け、シーリング材で密封した。次いで、一方の部屋の雰囲気温度を10℃に設定し、他方の部屋の雰囲気温度を25℃に設定し、両方の部屋の湿度を70%に設定し、この条件下で1ケ月間置いたところ、ガラスブロック内部に多量の結露が発生し、カビが発生した。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明の建築用ガラスブロックは、内部に乾燥材を封入してなるため、側面に貫通孔を設けても、内部に結露が発生するのを防止でき、長期間に亘って外観品位が損なわれることがない。また透光面から乾燥剤が見えるため、乾燥剤の量、大きさ、形状、色調を変化させることによって、様々な外観を得たり、可視光を調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用ガラスブロックを示す正面図である。
【符号の説明】
10 建築用ガラスブロック
11 球状シリカゲル
Claims (4)
- 一対の、有底無蓋の箱型形状を有するガラス成形体が、互いの開放端縁で溶着一体化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、内部に乾燥剤が封入されてなることを特徴とする建築用ガラスブロック。
- 乾燥剤は、シリカゲル、ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、クレイ系乾燥剤、アロフェン、塩化マグネシウムの群から選択された1者又は2者以上であることを特徴とする請求項1記載の建築用ガラスブロック。
- 乾燥剤は、内部容積の50%以上を占めることを特徴とする請求項1又は2記載の建築用ガラスブロック。
- 乾燥剤は、少なくとも一部が着色されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建築用ガラスブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191548A JP2005023683A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 建築用ガラスブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191548A JP2005023683A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 建築用ガラスブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005023683A true JP2005023683A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34189074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003191548A Pending JP2005023683A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 建築用ガラスブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005023683A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303266A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-11-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁面構造 |
JP2007303265A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-11-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁面構造 |
ES2322219A1 (es) * | 2007-01-30 | 2009-06-17 | Miguel Angel Abellan Ovide | Procedimiento de manipulado de paves de vidrio. |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003191548A patent/JP2005023683A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303266A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-11-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁面構造 |
JP2007303265A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-11-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁面構造 |
ES2322219A1 (es) * | 2007-01-30 | 2009-06-17 | Miguel Angel Abellan Ovide | Procedimiento de manipulado de paves de vidrio. |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101605275B1 (ko) | 열보호 단열 패널이 있는 단열 창유리 | |
HK1074433A1 (en) | Continuous glass fiber with improved thermal resistance | |
JP2005023683A (ja) | 建築用ガラスブロック | |
CN203613665U (zh) | 以充气塑胶袋为保温芯材的中空保温板 | |
CA2214363A1 (en) | Method of producing synthetic silicates and use thereof in glass production | |
MXPA03000024A (es) | Composiciones de vidrio de litio. | |
US20080063839A1 (en) | Architectural glass block with a formed slot and method of making same | |
CN206874169U (zh) | 隔音防火玻璃组件 | |
KR960040516A (ko) | 다공성 금속의 제조방법 | |
JP2007239438A (ja) | 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁 | |
CN200946346Y (zh) | 氮气空心玻璃砖 | |
CN205047071U (zh) | 一种隔热保温玻璃 | |
JPH1171141A (ja) | 複層ガラス | |
CN204984115U (zh) | 一种隔热保温玻璃外边框条 | |
CN205117128U (zh) | 一种隔热保温玻璃 | |
JP4973175B2 (ja) | 建築用ガラスブロックの製造方法 | |
JP4863165B2 (ja) | ガラスブロック | |
CN212985009U (zh) | 一种防火防雾中空玻璃 | |
JP2009133183A (ja) | 建築用装飾レンガ、その製造方法及び建築用装飾レンガ壁面構造 | |
CN2570348Y (zh) | 复合混凝土砌块 | |
CN218493473U (zh) | 一种三玻两腔中空百叶窗的窗扇耐火结构 | |
JP2003165730A (ja) | ガラスブロック及びその製造方法 | |
CN208280495U (zh) | 一体化不燃保温装饰板 | |
KR200340380Y1 (ko) | 스테인드글라스를 갖춘 페어글라스 | |
JP3893612B2 (ja) | ガラスブロック及びその製造方法 |