JP2005022684A - 泡噴出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルの長さをやや長くして、薬剤を泡状物として吐出し、薬剤の塗布範囲を狭くして患部に集中させるとともに、一定時間患部に付着しているようにした泡噴出容器を提供すること。
【解決手段】容器と、噴出ノズルを取付けるノズル筒を設けた吐出ヘッドを具えた噴出容器であって、噴出ノズルは、噴出筒部と、該噴出筒部と隔壁を隔てて連設された泡状化筒部とからなり、隔壁には、噴出筒部の流路に連設する噴霧孔が設けられ、泡状化筒には、隔壁に沿って空気導入孔が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤噴出容器、とくに喉用薬剤の泡噴出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
薬剤を喉に噴射したり、塗布したりする噴出容器は従来より周知であり、その一つとして、喉に薬剤を直接塗布するために長尺のノズルを有するスプレー容器も、従来より知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、一般の泡噴出容器として、噴出路中にメッシュ体を設け、内容液を泡状化するようにした噴出容器も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−159892号公報
【特許文献2】
特開平10−296140号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来周知の技術では、ノズルが長くないので、噴霧範囲が広くなり、患部に必要量の薬剤を集中できないという問題があった。
前記文献1記載の従来技術は、長尺のノズルであるため、喉の患部に直接薬剤を塗布するようにできる点では優れたものであったが、使用時に、ノズルを収納位置から注出位置に切り換えるようにしており、その構造は、複雑であり、切換操作も簡単ではないという問題があった。
【0005】
また、文献2記載の技術は、噴出口から噴出される内容液を空気と混合させ、メッシュ体を通すことによって泡状化させるので、泡の噴出速度がおそくなり、喉スプレーとして用いた場合、患部まで届かないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題として、ノズルの長さをやや長くして、薬剤を泡状物として吐出し、薬剤の塗布範囲を狭くして患部に集中させるとともに、一定時間患部に付着しているようにした泡噴出容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、泡噴出容器として、容器と、噴出ノズルを取付けるノズル筒を設けた吐出ヘッドを具えた噴出容器であって、噴出ノズルは、噴出筒部と、該噴出筒部と隔壁を隔てて連設された泡状化筒部とからなり、
隔壁には、噴出筒部の流路に連設する噴霧孔が設けられ、泡状化筒には、隔壁に沿って空気導入孔が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
泡状化筒の実施態様として、泡状化筒は、短い長さの筒体であって、筒内に、先端出口側を狭くした泡化室を形成し、先端に噴出口が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
泡噴出容器は、喉用薬剤を泡状化して噴射することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、2において、1は容器、2は噴出ポンプである。
容器1は、口部3と胴部とからなり、口部3には、取付キャップ4を介して噴出ポンプ2が取着されている。
噴出ポンプ2は、公知のものと同様のポンプ(図示しない)と、ポンプに取着された吐出ヘッド5とを具えており、吐出ヘッド5は、ポンプのステム6に嵌着された内筒7と外周壁8、外周壁8上部から突出したノズル筒9とからなっている。
【0011】
ノズル筒9には、図3に示すように、噴出筒10と、噴出筒10と隔壁11で隔てて連設された泡状化筒12とからなる噴出ノズル13が嵌着されており、噴出筒10には、内筒7に設けられた通路14に連通する流通路15が設けられている。
【0012】
隔壁11には、流通路15に連通する流路16が設けられ、中心に噴霧孔17が穿孔されている。
泡状化筒12は、隔壁11に沿って空気導入孔18が設けられた短い長さの筒体で、筒内は、先端出口側を狭くなるようにした泡状化室19となっており、先端は、噴出口20となっている。
泡状化筒12の長さは、噴出される泡が所要の距離まで届くように、内容液の物性、導入空気量、噴出孔からの噴霧形状などから、適宜に設定できる。
【0013】
次に、本発明噴出容器の作用効果について説明する。
本噴出容器は、喉薬、その他薬品を患部に塗布するために使用される。
噴出ノズル13を塗布する個所に向けてノズルヘッドを押圧すると、一定量の薬剤が泡状となって噴出口20より噴出される。
【0014】
その際、薬剤は、噴霧孔17から霧状となって噴出され、同時に、空気導入孔18から空気を吸引して泡状化室19内で混合され、先端に行くにしたがって室内通路が狭くなることによって速度が付与され、噴出口20から泡状となって噴出される。
そのため、患部には、泡状化された薬剤が塗布され、薬剤が泡状であるため、表面張力が大きくなっているので長く留まっており、薬効を維持できることとなり、また、喉スプレーとして使用する場合には、噴霧スプレーのように広がらないので、気管支の方に入るおそれも少なくなり、使用も簡単になった。
【0015】
次に、別実施形態について説明する。
本実施形態は、泡状化室の長さを調節可能としたもので、図4において、13aは噴出ノズルであり、噴霧孔17aを設けた隔壁11a、泡状化筒12aとからなっている。
泡状化筒12aは、隔壁11aに連設された内筒21と、該内筒21に摺動自在に装着された外筒22とからなっており、内筒21の外周面には、一対の位置決め突起23a、23bが設けられ、内筒21内面には、突起23a、23bに係合する凹溝24が設けられている。
【0016】
内外筒21、22の根本部には、隔壁11aに沿って、空気導入孔18a、18bが設けられ、筒内は、泡状化室19aとなっている。
内外筒21、22の先端は、噴出口20a、20bとなっている。
【0017】
使用にあたっては、泡状化室19aの長さを長くすることによって、外筒22の噴出口20bを患部に近づけることができるので、泡の噴射速度が少ない場合でも、確実に塗布することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
噴出容器を開いて、薬剤を泡状化して噴出するようにしたので、操作が簡単で、かつ、泡状化することによって薬剤を患部に留まるようにしたから、薬効を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明泡噴出容器の斜視図である。
【図2】泡噴出容器の一部断面立面図である。
【図3】噴出ノズル部の拡大説明図である。
【図4】別実施形態の泡噴出容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器
2 噴出ポンプ
3 口部
4 取付キャップ
5 吐出ヘッド
6 ステム
7 内筒
8 外周壁
9 ノズル筒
10 噴出筒
11、11a 隔壁
12、12a 泡状化筒
13、13a 噴出ノズル
14 通路
15 流通路
16 流路
17、17a 噴霧孔
18、18a、18b 空気導入孔
19、19a 泡状化室
20a、20b 噴出口
21 内筒
22 外筒
23a、23b 突起

Claims (3)

  1. 容器と、噴出ノズルを取付けるノズル筒を設けた吐出ヘッドを具えた噴出容器であって、
    噴出ノズルは、噴出筒部と、該噴出筒部と隔壁を隔てて連設された泡状化筒部とからなり、
    隔壁には、噴出筒部の流路に連設する噴霧孔が設けられ、
    泡状化筒には、隔壁に沿って空気導入孔が設けられていることを特徴とする泡噴出容器。
  2. 泡状化筒は、短い長さの筒体であって、筒内に、先端出口側を狭くした泡化室を形成し、
    先端に噴出口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の泡噴出容器。
  3. 喉用薬剤を泡状化して噴射することを特徴とする請求項1、2記載の泡噴出容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031889A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Mitani Valve Co Ltd 容器内容物の泡生成用アタッチメント,容器内容物の泡生成用アタッチメントを備えたポンプ式製品およびエアゾール式製品

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