JP2005022675A - 収容装置 - Google Patents

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Hideko Matsuda
英子 松田
Natsuko Nishiyama
名津子 西山
Hiroyuki Segawa
裕之 瀬川
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】極めて簡単に使用を開始することができる収容装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる収容装置10は、上方に開口部が形成された容器11と、容器11に装着された遮蔽部材12と、用事前に前記開口部を封止するように容器11に嵌合可能な蓋部材13と、を備えている。蓋部材13には、容器11の内部に延びて遮蔽部材12に形成された第1筒状部12a内に収容される第2筒状部13aが設けられ、該第2筒状部13aには、遮蔽部材12の第1筒状部12a内に連通する連通孔13cと、第1歯状突部13dとが備えられている。また、遮蔽部材12には、用事に蓋部材13が下降されることで第1歯状突部13dにより破断され、連通孔13cを通じて、容器11の内部を収容装置10外部と連通させる被破断用突起部12dが備えられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収容装置に関し、例えば、容器内の薬剤に含まれた芳香成分や消臭成分等の有効成分を外部に揮散および拡散させることができる収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の収容装置として、内部に芳香成分等の有効成分を含む薬剤を収容し、用事(即ち、使用開始時)に、キャップを回して開け、容器の開口部を封止する部材を取り外し、そして再びキャップを閉めて用いるもの(例えば、非特許文献1参照)や、用事(即ち、使用開始時)に、外装部材(フェルト台)を外し、容器の開口部を封止する内装部材(キャップ)の一部分を捩り取り、そして再び外装部材(フェルト台)を装着して用いるもの(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【0003】
【非特許文献1】
小林製薬株式会社、製品名:“微香空間”(登録商標)、[online]、[平成15年6月10日検索]、インターネット<URL:http://www.kobayashi.co.jp/seihin/index.html>
【特許文献1】
特開平5−285205号公報(第2〜3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した収容装置では、使用を開始する際に、先ずキャップまたは外装部材を取り外し、容器の開口部を封止する部材または当該部材の一部分を除去し、そして再びキャップまたは外装部材を取り付ける煩雑な動作を求められるため、手間がかかる。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、極めて簡単に使用を開始することができる収容装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、本発明に係る収容装置は、請求項1に記載したように、
上方に開口部が形成された容器と、前記容器に装着された遮蔽部材と、用事前に前記開口部を封止するように前記容器に嵌合可能な蓋部材と、を備えた収容装置であって、
前記蓋部材には、前記容器の内部に延びて前記遮蔽部材に形成された第1筒状部内に収容される第2筒状部が設けられ、該第2筒状部には、前記遮蔽部材の前記第1筒状部内に連通する連通孔と、第1歯状突部とが備えられ、
前記遮蔽部材には、用事に前記蓋部材が下降されることで前記第1歯状突部により破断され、前記連通孔を通じて、前記容器の内部を収容装置外部と連通させる被破断用突起部が備えられていることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、使用者が用事に(即ち、使用開始時に)蓋部材を下降させることで、蓋部材に形成された第1歯状突部によって遮蔽部材の被破断用突起部が破断され、遮蔽部材の破断された被破断用突起部、および蓋部材の連通孔を通じて、容器内と収容装置の外部(即ち、雰囲気)とが連通される。従って、蓋部材を下降させるだけといった極めて簡単な操作で収容装置の使用を開始することができる。
【0008】
尚、例えば、芳香成分、消臭成分、等といった有効成分を含む、揮散性を有する、薬剤(例えば、液体製剤、ビーズ状やゲル状の固形・半固形製剤、等)を本発明に係る収容装置の容器内に収容する形態を採った場合は、破断された被破断用突起部および蓋部材の連通孔を通じて、収容装置の外部に有効成分が揮散される。また例えば、ヘア・リキッド等といった液状の整髪料を本発明に係る収容装置の容器内に収容する形態を採った場合、収容装置を逆さにすれば(更に必要に応じて容器を外側から押圧すれば)、破断された被破断用突起部および蓋部材の連通孔を通じて、収容装置の外部へ整髪料が放出される。更に例えば、塩、胡椒、醤油、ソース、等といった粉末状または液状の調味料を本発明に係る収容装置の容器内に収容する形態を採った場合も、収容装置を逆さにすれば(更に必要に応じて容器を振ったり、外側から押圧すれば)、破断された被破断用突起部および蓋部材の連通孔を通じて、収容装置の外部へ調味料が放出される。
【0009】
また、本発明に係る収容装置は、請求項2に記載したように、請求項1に記載の収容装置において、
前記遮蔽部材の前記第1筒状部、および前記蓋部材の前記第2筒状部が、前記容器内に延長して配され、該第2筒状部の先端部には、用事に前記蓋部材を下降させることで該第1筒状部の先端部に設けられた端板を破断させる第2歯状突部が更に備えられていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、使用者が用事に蓋部材を下降させ、それにより蓋部材に形成された第1歯状突部によって遮蔽部材の被破断用突起部が破断され、同時に、蓋部材の第2歯状突部によって遮蔽部材の第1筒状部の先端部に設けられた端板が破断されるので、容器内に例えば揮散性を有する薬剤、特に、液体製剤を収容した場合、容器内と収容装置の外部(即ち、雰囲気)とが連通され、液体製剤が第2筒状部内に流入し、そして流入した液体製剤が収容装置の外部に効率よく揮散される。
【0011】
容器の材質、形状は特に限定されず、収容物を安定して収容できるものであればよく、その材料としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETともいう)、ポリエチレン、ポリプロピレン、等のプラスチック、ガラス、セラミック、陶器、磁器、漆器、竹、木、ゴム、金属、等を例示できる。
容器は、液体を収容する場合、その内側底面の中央に液体が集まるような形状であることが好ましい。
【0012】
本発明に係る収容装置の容器内に収容する薬剤としては、有効成分として芳香成分および/または消臭成分、忌避剤、防虫剤、殺菌剤、防カビ剤、殺虫剤、昆虫成長調整剤等を含むものが挙げられる。
芳香成分としては、例えば、ハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油、イグサ、ヒノキ、シトロネラ、シトラール、シトロネラール、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダー、等の精油成分およびそれらから得られる芳香成分が挙げられる。
消臭成分としては、例えば、メタクリル酸ラウリル、メチル化サイクロデキストリン、植物抽出エキス(例えば、ツバキ、バラ、キク、マツ、スギ、オオバコ等から得られるエキス)、植物精油(例えば、茶抽出物、カテキン、植物ポリフェノール、リナロール、メントール、ボルネオール)、界面活性剤、等が挙げられる。
【0013】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る複数の好適な実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る収容装置の第1実施形態の全体断面図を示している。図1に示すように、本発明の第1実施形態であり且つ請求項1に対応する収容装置(換言すれば、揮散装置)10は、揮散性を有する薬剤Lを内部に収容した樹脂(例えば、PET等)からなる容器11と、容器11に装着された中栓状の遮蔽部材12と、収容装置10の使用前(用事前)に開口部を封止するように容器11に嵌合可能に設けられたキャップ状の蓋部材13と、によって概略構成されている。
【0015】
容器11は、内部に薬剤Lを収容する空間が形成される本体11aと、本体11aから上方(図1に向かって上側)に立ち上げられた円筒状の立設部11bとを有するように構成されている。本体11aの、立設部11bに囲まれた部位は、開口するように形成されており、立設部11bの内周面によって開口部11eが区画されている。また、立設部11bは、その外周面に、おねじ部11fが形成されている。
【0016】
遮蔽部材12は、開口部11eを介して容器11の内部に挿入される筒形状の第1筒状部12aを有する。遮蔽部材12は、その容器11内に延びる第1筒状部12aの先端部が容器11内の薬剤Lに近接して配されており、そして端板12bによって密閉されている。言い換えれば、第1筒状部12aは有底の筒形状である。
【0017】
遮蔽部材12の上端部には、顎部12cが環状に突設されている。顎部12cは、第1筒状部12aが容器11の内部に挿入されている状態で、容器11の立設部11bの上方端部に係合して固着される。この遮蔽部材12には、被破断用突起部12d(後述)が形成されている。
【0018】
尚、遮蔽部材12を形成する材料としては、例えば、樹脂、金属、耐水性ラミネート材、ゴム、木、竹、等が挙げられる。
【0019】
蓋部材13は、容器11の内部に延びる第2筒状部13aを有する。蓋部材13は、第2筒状部13aの先端部が遮蔽部材12における第1筒状部12aの端板12bに近接して配されており、この端部は、端板13bによって密閉されている。言い換えれば、第2筒状部13aは有底の筒形状であって、第1筒状部12a内に収容される。蓋部材13の端板13bと遮蔽部材12の端板12bとの離間距離は、蓋部材13がねじ込まれることによって下降される距離に対応して設定されている。
【0020】
そして、蓋部材13は、第2筒状部13aの上端部の外周部に、連通孔13cと、第1歯状突部13dとが頭部13eの内周側に形成されている。頭部13eの内周面には、容器11のおねじ部11fに螺合されるめねじ部13fが形成されている。
【0021】
図2は、図1に示す遮蔽部材12および蓋部材13の要部破断斜視図である。
図2に示すように、被破断用突起部12dは、第1筒状部12aの上端部において、顎部12cの内周部に、二対、対向して突起状に形成されている。尚、被破断用突起部12dは二対ではなく一対のみ形成されていてもよい。被破断用突起部12dは、それらの天板部分が、薄肉に成形されており、用事に蓋部材13が回されながら下降された際に蓋部材13の第1歯状突部13dにより破断される。これにより、容器11の内部と遮蔽部材12の内部とが連通する。尚、被破断用突起部12dは、それらの天板部分が薄肉に形成されるだけでなく、更にそれらの側板部が薄肉に形成されていてもよいことは言うまでもない。
【0022】
連通孔13cは、蓋部材13の第2筒状部13aの上端部である頭部13eの内周壁の底部を貫通するように、一対、配されている。これら連通孔13cは、第2筒状部13aの外周囲、つまり、遮蔽部材12の第1筒状部12aの内部を外気(雰囲気)に常時連通させる。
【0023】
第1歯状突部13dは、連通孔13cの外側で頭部13eの内周壁の底部上に円周方向に沿って、二対、配置されている。これら第1歯状突部13dは、上述したように用事に蓋部材13が回されながら下降された際に被破断用突起部12dの天板部分を破断できるように配されている。尚、第1歯状突部13dは、図2に示されるように矩形を有しているが、その代わりに例えば三角形を有するものであってもよく、いずれにしても実施可能な限り、その形状は任意である。
【0024】
図3は、図1に示す蓋部材13を下降した際の要部断面図である。図3に示すように、第1歯状突部13dは、円周方向にそれぞれ同一の突出量を持って形成されており、蓋部材13の頭部13eが把持されて、ねじ込み方向に回動されると、頭部13eが立設部11bに対してねじ込まれ、これにより蓋部材13が下降された際に、被破断用突起部12dの薄肉の天板部分に摺接しながら食い込んで被破断用突起部12dを破断する。これにより、容器11の内部が、破断された被破断用突起部12d、および遮蔽部材12の連通孔13cを通じて外気に連通され、薬剤Lが外部へ揮散される。
【0025】
本実施形態において、薬剤Lは、例えば、芳香成分、消臭成分、等といった有効成分を含むものであって、例えば、液体製剤、ビーズ状やゲル状の固形・半固形製剤、等である。
【0026】
さて、収容装置10を使用する場合、蓋部材13の頭部13eを把持してねじ込み方向へ回動させる。蓋部材13が回動されると、蓋部材13の頭部13eが回動しながら下降するため、第1歯状突起13dが、遮蔽部材12の被破断用突起部12dに摺接しながら食い込み、さらに回動されることにより、被破断用突起部12dが破断される。これにより、被破断用突起部12dが開口され、または部分的に切り取られて開口され、容器11の内部が、開口された被破断用突起部12d、および遮蔽部材12の連通孔13cを通じて外気に連通されることによって、薬剤Lが外部へ揮散される。
【0027】
上記のように構成された収容装置10によれば、使用者が用事に(即ち、使用開始時に)蓋部材13を下降させることで、蓋部材13に形成された第1歯状突部13dによって遮蔽部材12の被破断用突起部12dが破断され、遮蔽部材12の破断された被破断用突起部12d、および蓋部材13の連通孔13cを通じて、容器11内と収容装置10の外部(即ち、雰囲気)とが連通される。従って、蓋部材13を下降させるだけといった極めて簡単な操作で収容装置10の使用を開始することができる。
【0028】
尚、薬剤Lの代わりに、例えば、ヘア・リキッド等といった液状の整髪料を収容装置10の容器11内に収容してもよく、この場合、収容装置10を逆さにすれば(更に必要に応じて容器11を外側から押圧すれば)、破断された被破断用突起部12dおよび蓋部材13の連通孔13cを通じて、収容装置10の外部へ整髪料が放出される。また、薬剤Lの代わりに、例えば、塩、胡椒、醤油、ソース、等といった粉末状または液状の調味料を収容装置10の容器11内に収容した場合も、収容装置10を逆さにすれば(更に必要に応じて容器11を振ったり、外側から押圧すれば)、破断された被破断用突起部12dおよび蓋部材13の連通孔13cを通じて、収容装置10の外部へ調味料が放出される。尚、これらの場合、連通孔13cの数を適宜増加させることが好ましい。
【0029】
(第2実施形態)
次に、図4〜図11を参照して本発明に係る第2実施形態を説明する。図4は、本発明に係る収容装置の第2実施形態の全体断面図を示している。尚、第2実施形態において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号または相当符号を付することにより、説明を簡略化或いは省略する。
【0030】
図4に示すように、本発明の第2実施形態であり且つ請求項2に対応する収容装置(換言すれば、揮散装置)30は、揮散性を有する薬剤として液体製剤Lが用いられ、そして遮蔽部材12の第1筒状部12a,蓋部材13の第2筒状部13aの先端部に、容器11の底板11cに向けて延出された延長部12j,13jがそれぞれ形成されている。また、遮蔽部材12における第1筒状部12aおよび延長部12jの内周部に、液体製剤Lが供給される樹脂製の吸液体31の吸液部材32が挿入されている。
【0031】
遮蔽部材12の延長部12jの先端部は、容器11内の液体製剤Lに浸された状態で配されており、端板12eによって密閉されている。そして、端板12eの内面側における外周部分に、周方向に亘って溝を切るように形成された薄肉部12fが設けられている。
【0032】
蓋部材13の延長部13jの先端部は、開放された開口部13gになっており、先端面13h上に複数の第2歯状突部13iが突出形成されている。これら第2歯状突部13iは、用事に蓋部材13が回されながら下降された際に薄肉部12fを破断できるように配されている。
【0033】
吸液体31は、蓋部材13の上方に露呈する揮散部材33と、当該揮散部材33と一体または別体に形成された吸液部材32とを一体的に結合したものである。吸液体31を形成する材料としては、有機材料、無機材料のいずれでも用いることができるが、好ましくは樹脂であり、具体的には、PET、アクリル樹脂(以下、『PA』とも記述する。)、ポリプロピレン、ポリエチレンの1種あるいは2種以上を挙げることができる。特にPETまたはPAを用いた多孔性材料が好ましく、これにより、液体製剤L中に含まれる有効成分の揮散性および拡散性が一層向上する。尚、吸液体31に風、熱風を当てたり、あるいは吸液体31をヒータにより加熱したりして液体製剤Lの有効成分の拡散力を向上させることもできる。あるいは、超音波振動器により液体製剤Lを吸液体31から霧化させて有効成分の拡散力を向上させてもよい。
【0034】
図5および図6に示すように、遮蔽部材12の延長部12j,蓋部材13の延長部13jは、第1筒状部12a,第2筒状部13aに連続して延長されている。また、図7に示すように、蓋部材13において延長部13jの先端面13hに形成された第2歯状突部13iは、蓋部材13をねじ込むための回動方向Rに沿って湾曲するように形成されている。つまり、このような形状の第2歯状突部13iにより、蓋部材13を回動させて第2筒状部13aを下降させることで遮蔽部材12の端板12eを容易に突き破りつつ所定範囲を切り抜き、液体製剤Lが流入可能なように分離する。
【0035】
蓋部材13は、その頭部13eを把持しながら図8(a)に示すように矢印R方向へ回動されると、頭部13eが容器11の立設部11bにねじ込まれ、これにより、第2筒状部13aが下方(図8(a)中矢印P方向)へ下降し、延長部13jの先端部に形成された第2歯状突部13iが遮蔽部材12の端板12eの薄肉部12fに摺接しながら食い込み、図8(b)に示すように、遮蔽部材12の端板12eが破断されて切り取られる。
【0036】
図9に示すように、蓋部材13における頭部13eの内周面に形成されためねじ部13fは2条ねじになっている。そして、図10に示すように、容器11の立設部11bに形成されたおねじ部11fもめねじ部13fに対応した2条ねじになっている。
【0037】
そのため、蓋部材13の立設部11bへのねじ込みを、より小さな力でも行なうことができる。
【0038】
図11に示すように、蓋部材13には、その上端部における上方開口部13sの縁部に、複数の支持片13nが周方向に間隔をあけて形成されている。支持片13nは、吸液体31を収容装置30に装着した状態で、揮散部材33が蓋部材13の頭部13eの上端面に接触しないように吸液体31を上方に支持する。このため、揮散部材33と、頭部13eとの間から空気が吸液部材32に適当に流入するため、揮散部材33における液体製剤Lの揮散がスムーズになる。
【0039】
上記のように構成された収容装置30によれば、使用者が用事に(即ち、使用開始時に)蓋部材13を下降させ、それにより蓋部材13の第1歯状突部13dによって遮蔽部材12の被破断用突起部12dが破断され、同時に、蓋部材13の第2歯状突部13iによって遮蔽部材12の第1筒状部12aの先端部に設けられた端板12eが破断されるので、容器11内と収容装置30の外部(即ち、雰囲気)とが連通され、液体薬剤Lが第2筒状部13a内に流入し、流入した液体薬剤Lが外部に効率よく揮散される。
【0040】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、使用者が用事に(即ち、使用開始時に)蓋部材を下降させることで、蓋部材に形成された第1歯状突部によって遮蔽部材の被破断用突起部が破断され、遮蔽部材の破断された被破断用突起部、および蓋部材の連通孔を通じて、容器内と収容装置の外部(即ち、雰囲気)とが連通される。従って、蓋部材を下降させるだけといった極めて簡単な操作で収容装置の使用を開始することができる。
【0042】
また、本発明によれば、使用者が用事に蓋部材を下降させ、それにより蓋部材に形成された第1歯状突部によって遮蔽部材の被破断用突起部が破断され、同時に、蓋部材の第2歯状突部によって遮蔽部材の第1筒状部の先端部に設けられた端板が破断されるので、容器内に例えば揮散性を有する薬剤、特に、液体製剤を収容した場合、容器内と収容装置の外部(即ち、雰囲気)とが連通され、液体製剤が第2筒状部内に流入し、そして流入した液体製剤が収容装置の外部に効率よく揮散される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である収容装置を示す全体断面図である。
【図2】図1の遮蔽部材および蓋部材の要部破断斜視図である。
【図3】蓋部材の第1歯状突部が遮蔽部材の被破断用突起部を破断した状態を示す、図1の蓋部材が下降された際の要部断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態である収容装置を示す全体断面図である。
【図5】図4の遮蔽部材および蓋部材の要部破断斜視図である。
【図6】蓋部材の第1歯状突部が遮蔽部材の被破断用突起部を破断した状態を示す、図4の蓋部材が下降された際の要部断面図である。
【図7】図4の第2筒状部を示す要部斜視図である。
【図8】(a)は第2筒状部によって遮蔽部材が破断される前の状態を説明する要部断面図、そして(b)は第2筒状部によって遮蔽部材が破断された後の状態を説明する要部断面図である。
【図9】蓋部材の頭部の形状を説明する斜視図である。
【図10】容器の立設部の形状を説明する一部破断側面図である。
【図11】蓋部材の外観形状を説明する一部破断斜視図である。
【符号の説明】
10,30 収容装置
11 容器
11e 開口部
12 遮蔽部材
12a 第1筒状部
12d 被破断用突起部
12e 端板
13 蓋部材
13a 第2筒状部
13c 連通孔
13d 第1歯状突部
13i 第2歯状突部
L 薬剤(液体製剤)

Claims (2)

  1. 上方に開口部が形成された容器と、前記容器に装着された遮蔽部材と、用事前に前記開口部を封止するように前記容器に嵌合可能な蓋部材と、を備えた収容装置であって、
    前記蓋部材には、前記容器の内部に延びて前記遮蔽部材に形成された第1筒状部内に収容される第2筒状部が設けられ、該第2筒状部には、前記遮蔽部材の前記第1筒状部内に連通する連通孔と、第1歯状突部とが備えられ、
    前記遮蔽部材には、用事に前記蓋部材が下降されることで前記第1歯状突部により破断され、前記連通孔を通じて、前記容器の内部を収容装置外部と連通させる被破断用突起部が備えられていることを特徴とする収容装置。
  2. 前記遮蔽部材の前記第1筒状部、および前記蓋部材の前記第2筒状部が、前記容器内に延長して配され、該第2筒状部の先端部には、用事に前記蓋部材を下降させることで該第1筒状部の先端部に設けられた端板を破断させる第2歯状突部が更に備えられていることを特徴とする請求項1に記載した収容装置。
JP2003188037A 2003-06-30 2003-06-30 収容装置 Pending JP2005022675A (ja)

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