JP2005020410A - データ送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非対称デジタル回線のデータ送信速度が早い側の回線の利用率を向上させて品質の良い音声データを送信可能にするデータ送信方法を提供することを課題とする。
【解決手段】第2の通信装置20bから第1の通信装置20aへ向かう伝送路にデータ伝送上の余裕があるとき、第2の通信装置20bは、その余裕の範囲内で圧縮の程度を設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置間での圧縮データの送受信における、各通信装置のデータ送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信網(例えば、インターネット、専用のネット網)30bを使用して、第1の電話機10aと第2の電話機10bが通話するには、図3に記すように第1の電話機10aは第1の通信装置20aを介し第1の通信回線30aにて通信網30bと接続し、同様に第2の電話機10bは第2の通信装置20bを介し第2の通信回線30cにて前記通信網30bと接続している。そして、例えば第1の通話者(図、符号無し)が第1の電話機10aから第2の電話機10bを呼び出して第2の通話者(図、符号無し)との間で通話状態が成立すると、第1の電話機10aからの音声データは第1の通信装置20a自身が有する圧縮手段(図、符号無し)で圧縮され更にパケット化したデータに変換され第1の通信回線30aと通信網30bと第2の通信回線30cを介して第2の通信装置20bへ送信され、第2の通信装置20bでパケット化したデータから音声データに戻され更に第2の通信装置20b自身が有する第2の伸張手段(図、符号無し)で伸張され第2の電話機10bへ送信されている。逆も同様に第2の電話機10bからの音声データは第2の通信装置20b自身が有する圧縮手段(図、符号無し)で圧縮され更にパケット化したデータに変換され第2の通信回線30cと通信網30bと第1の通信回線30aを介して第1の通信装置20aへ送信され、第1の通信装置20aでパケット化したデータから音声データに戻され更に第1の通信装置20a自身が有する第1の伸張手段(図、符号無し)で伸張され第1の電話機10aへ送信されている。
このように第1の通信回線30aと通信網30bと第2の通信回線30cを介して第1の通信装置20aと第2の通信装置20bは圧縮した音声データを送受信して第1の電話機10aと第2の電話機10bの間で通話状態が成立している。
【0003】
そして、例えば第1の通信回線30aが非対称デジタル回線(例えば、「×DSL」回線であり、ADSL、CDSL、VDSL等あるが、以降「ADSL」を例に説明する)であれば、ADSLの上り回線(端末から通信網30bへ向う側の回線)は、例えば「1Mbps」のデータ送信速度を有し、ADSLの下り回線(通信網30bから端末へ向う側の回線)は、例えば「8Mbps」のデータ送信速度を有している。また、例えば第2の通信回線30cが光回線(例えば、「光ファイバケーブル」であり、以降「光ファイバケーブル」を例に説明する)であれば、光ファイバケーブルの上り回線(端末から通信網30bへ向う側の回線)は、例えば「100Mbps」のデータ送信速度を有し、光ファイバケーブルの下り回線(通信網30bから端末へ向う側の回線)は、例えば「100Mbps」のデータ送信速度を有している。
このように、ADSLでは上り、下りのデータ送信速度が異なっているが、光ファイバケーブルでは上り、下りのデータ送信速度は同じであるのが一般的である。
【0004】
また、第1の通信装置20aと第2の通信装置20bとの間の通信に着目すると、各通信装置20a、20bと接続可能、即ち第1の通信装置20aと第2の通信装置20bとの両装置20a、20b間で同時に通話可能な各電話機10a、10bの台数は、各通信回線30a、30cの上り、下りの計4回線のいずれかのデータ送信速度の遅い回線の数値によって決定する。例えば、1回線あたりのデータ送信速度が「100Kbps」である各電話機10a、10bを例に各通信装置20a、20bが接続可能な前記各電話機10a、10bの台数について説明する。各通信回線30a、30cにおいて、第1の通信回線30aの上り回線のデータ送信速度が「1Mbps」と一番遅いため、このデータ送信速度によって各電話機10a、10bの接続台数が決定する。そのため、第1の通信装置20aは、第1の通信回線30aの上り回線のデータ送信速度と第1の電話機10aのデータ送信量から算出して、第1の電話機10aを最大「10台」接続できる(「1Mbps」/「100Kbps」=10)。同様に、第2の通信装置20bは、第2の通信回線30cのデータ送信速度(この場合は上り下りは同一のデータ送信速度)と第2の電話機10bのデータ送信速度から算出して、第2の電話機10bを理論上最大「1000台」接続できる(「100Mbps」/「100Kbps」=1000)。しかしながら、今我々着目している前記両装置20a、20b間では第1の通信装置20aと第2の通信装置20bに接続する各電話機10a、10bの接続台数は同一であるため、第2の通信装置20bは第1の通信装置20aが第1の電話機10aを最大「10台」接続するのであれば、第1の通信装置20aに対しては第2の電話機10bの接続台数を最大「10台」とする。また、各通信装置20a、20bは各電話機10a、10bの接続台数を増やしたい場合は、各通信装置20a、20b自身にデータを圧縮可能な圧縮手段(図、符号無し)をそれぞれ備えている。そして、例えば上記した各電話機10a、10bの接続台数を「10台」から「20台」へ増加させたい場合には、第1の通信装置20aの圧縮手段の第1の圧縮率の「50%」に設定する。すると第1の通信装置20aは第1の電話機10aから受信するデータの量を半分(50%)に圧縮して通信網30bへ送出すればよいため、第1の電話機10aの接続台数を倍にでき、即ち第1の通信装置20aは第1の電話機10aを「20台」接続できる。そして第2の通信装置20bの圧縮手段の第2の圧縮率も第1の通信装置20aの圧縮手段の第1の圧縮率を「50%」に合わせて「50%」に設定していた。
なお、各通信装置20a、20bは音声データをそれぞれ圧縮すれば、接続可能な電話機10a、10bの台数を増加できるが音声データの品質が低下する。そして、この音声データの品質は圧縮率に応じて低下していく傾向にある。例えば、圧縮率が「50%」であれば、音声データの品質は「50%相当」低下し、圧縮率が「80%」であれば、音声データの品質は「20%相当」低下している。そのため圧縮率が小さいほど(100%に近づくほど)音声データの品質は低下が少なく(悪くならず)、逆に圧縮率が大きいほど(0%に近づくほど)音声データの品質は低下が大きい(悪い)。
【0005】
上述したように各通信装置20a、20bは音声データを圧縮率「50%」で圧縮し、第1の電話機10aが、例えば20台全て第2の電話機10bと通話状態になれば、第1の通信回線30aの上り回線は「1Mbps」(「100Kbps×50%×20」)で音声データを通信網30bへ送信する。よって第1の通信回線30aの上り回線の定格が「1Mbps」であるため「100%」(「100Kbps×50%×20」/「1Mbps」)の利用率となる。
一方第1の通信回線30aの下り回線は「1Mbps」(「100Kbps×50%×20」)で音声データを通信網30bから受信する。よって第1の通信回線30aの下り回線の定格が「8Mbps」であるため「12.5%」(「100Kbps×50%×20」/「8Mbps」)の利用率となっている。また同様に、第2の通信回線30cの上り回線は「1Mbps」(「100Kbps×50%×20」)で音声データを通信網30bへ送信する。よって第2の通信回線30aの下り回線の定格が「100Mbps」であるため「1%」(「100Kbps×50%×20」/「100Mbps」)の利用率となっている。一方第2の通信回線30aの下り回線は「100Mbps」(「100Kbps×50%×20」)で音声データを通信網30bから受信する。よって光回線の下り回線の定格が「100Mbps」であるため「1%」(「100Kbps×50%×20」/「100Mbps」)の利用率となっている。
このように、光回線は対称回線であるため上り、下りともに利用率が同じだが、ADSLは非対称回線であるため上りと下りの利用率が異なる状態にある。
【0006】
なお、上記説明した各電話機10a、10bからの音声データを各通信装置20a、20bが同じ圧縮率で圧縮して各電話機10a、10bどうしが通話する方式は従来より一般的であり、敢えて先行文献を開示しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、例えば第1の通信回線30aの上り回線の利用率が「100%」に対し第1の通信回線30aの下り回線の利用率が「12.5%」と低く、残り「87.5%」使用可能な領域を有しているが圧縮した音声データを送っているため音声データの品質が低い(悪い)状況であった。即ち回線の利用率に対する音声データの品質が低かった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、非対称デジタル回線のデータ送信速度が早い側の回線の利用率を向上させて品質の良い音声データを送信可能にするデータ送信方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項1に記載のデータ送信方法は、第1の通信装置がデータを圧縮して通信網を介して第2の通信装置へ送信し、第2の通信装置がデータを圧縮して前記通信網を介して第1の通信装置へ送信する通信システムにおいて、第2の通信装置から第1の通信装置へ向かう伝送路にデータ伝送上の余裕があるとき、第2の通信装置は、その余裕の範囲内で前記圧縮の程度を設定できる。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項2に記載のデータ送信方法は、第2の通信装置から通信網を経て第1の通信装置へ向かう伝送路のデータ伝送上の余裕A>第1の通信装置から通信網を経て第2の通信装置へ向かう伝送路のデータ伝送上の余裕Bであるとき、第2の通信装置は、前記余裕Aの範囲内で前記圧縮の程度を設定できる。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項3に記載のデータ送信方法は、第1の通信装置がデータを圧縮して通信網を介して第2の通信装置へ送信し、第2の通信装置がデータを圧縮して前記通信網を介して第1の通信装置へ送信するとともに、前記第1の通信装置から前記通信網への回線のデータ送信速度αよりも前記通信網から前記第1の通信装置への回線のデータ送信速度βが大きく、かつ、前記第2の通信装置から前記通信網へ向かう回線のデータ伝送速度が前記データ送信速度β以上である通信環境において、第2の通信装置は、送信速度βの範囲内で前記圧縮の程度を設定できる。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項4に記載のデータ送信方法は、第1の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第1の通信回線を介して通信網と接続し、第2の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第2の通信回線を介して前記通信網と接続し、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置へ送信するデータを第1の圧縮率で圧縮して前記第2の通信装置へ送信し、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置へ送信するデータを、前記第1の通信回線の下り回線もしくは前記第2の通信回線の上り回線のデータ送信速度のうち、より高速でないどちらか一方の回線が送信路である場合でも送信可能なデータへと第2の圧縮率で圧縮して前記第1の通信装置へ送信する。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項5に記載のデータ送信方法では、第1の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第1の通信回線を介して通信網と接続し、第2の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第2の通信回線を介して前記通信網と接続し、前記第1の通信装置は、前記第1の通信回線の上り回線及び前記第2の通信回線の下り回線を使用して前記第2の通信装置へデータを送信し、前記第2の通信回線の上り回線及び前記第1の通信回線の下り回線を使用して前記第2の通信装置からデータを受信する、両者間のデータの送受信において、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置へ送信するデータを第1の圧縮率で圧縮して前記第2の通信装置へ送信し、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置へ送信するデータを、前記第1の通信回線の下り回線もしくは前記第2の通信回線の上り回線のデータ送信速度のうち、より高速でないどちらか一方の回線が送信路である場合でも送信可能なデータへと第2の圧縮率で圧縮して前記第1の通信装置へ送信する。これにより、例えば第1の通信回線の下り回線の利用率を向上することができる。また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項6に記載のデータ送信方法は、前記第1の通信回線は、下り回線が上り回線よりもデータ送信速度が速い。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項7に記載のデータ送信方法は、前記第2の通信回線の上り、下り回線のデータ送信速度は同じ、もしくは概略同じであり、前記第2の通信回線の上り、下り回線のデータ送信速度は前記第1の通信回線の下り回線のデータ送信速度より速い。
また、本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項8に記載のデータ送信方法は、各圧縮率を100%以下に設定する。
また、本発明の第9発明は、請求項9に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項9に記載のデータ送信方法は、第1の通信装置から第2の通信装置へ送信するデータに第1の圧縮率に関する情報を付し、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へ送信するデータに第2の圧縮率に関する情報を付している。これにより、例えば各通信装置は圧縮されたデータを受信しても、そのデータの圧縮率を容易に識別できる。
また、本発明の第10発明は、請求項10に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項10に記載のデータ送信方法は、第1の通信装置は第1の伸張手段を備え、前記第2の通信装置で圧縮したデータを受信して伸張することができる。これにより、例えば第1の通信装置は第2の通信装置が送信した圧縮データを伸張して圧縮前のデータに戻すことができる。
また、本発明の第11発明は、請求項11に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項11に記載のデータ送信方法は、第2の通信装置は第2の伸張手段を備え、前記第1の通信装置で圧縮したデータを受信して伸張することができる。これにより、例えば第2の通信装置は第1の通信装置が送信した圧縮データを伸張して圧縮前のデータに戻すことができる。
また、本発明の第12発明は、請求項12に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項12に記載のデータ送信方法では、第1の通信装置と第2の通信装置は、電話機と通信網を接続する中継装置である。これにより、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置には、各々第1の電話機と第2の電話機を接続でき、前記各電話機どうしで音声データを送受信できる。
また、本発明の第13発明は、請求項13に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項13に記載のデータ送信方法では、第1の通信装置は、着信側端末(例えば、携帯電話等)を呼び出す場合、着信側端末を呼び出すのに必要な情報を第2の通信装置に送信し、前記第2の通信装置は、受信する該情報に基づき該着信側端末を呼び出して、該第1の通信装置と該着信側端末とを通信可能に接続する中継装置である。
また、本発明の第14発明は、請求項14に記載されたとおりのデータ送信方法である。請求項14に記載のデータ送信方法では、中継装置は、異種プロトコル通信路間接続手段である。
【0009】
【発明の実施の形態】
◆[全体構成]
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、従来技術に記した各機器と同一作用の各機器は同一符号を付して説明を省略する。図1は、本発明のデータ送信方法を電話機からの音声データの圧縮に適用した一実施の形態の構成図である。図1に記すように、第1の電話機10aは第1の通信装置20aを介して第1の通信回線30aにより通信網30bと接続し、同様に第2の電話機10bは第2の通信装置20bを介して第2の通信回線30cにより前記通信網30bと接続している。そのため、これらの各通信装置20a、20bは、各電話機10a、10bと各通信回線30a、30cを接続する中継装置である。
そして、例えば第1の電話機10aが第2の電話機10bを呼び出して通話状態が成立すると、第1の電話機10aからの音声データは第1の通信装置20aでパケット化したデータに変換され第1の通信回線30aと通信網30bと第2の通信回線30cを介して第2の通信装置20bへ送信され、第2の通信装置20bでパケット化したデータから音声データに戻され第2の電話機10bへ送信されている。逆に第2の電話機10bからの音声データは第2の通信装置20bでパケット化したデータに変換され第2の通信回線30cと通信網30bと第1の通信回線30aを介して第1の通信装置20aへ送信され、第1の通信装置20aでパケット化したデータから音声データに戻され第1の電話機10aへ送信されている。このように各通信回線30a、30cと通信網30bを介して第1の電話機10aと第2の電話機10bは音声データを送受信して通話している。
そして、第1の通信回線30aは、上りのデータ送信速度が「1Mbps」で下りのデータ送信速度が「8Mbps」であるADSLであり、第2の通信回線30cは、上り下り共にデータ送信速度が「100Mbps」である光ファイバケーブルである。
なお、各電話機10a、10bの音声データの送信速度は「100Kbps」を例に説明する。
【0010】
本発明に係るデータ送信方法を未実施の状態においては、第1の通信装置20aは、所定の圧縮率でデータを圧縮して通信網30bのほうへ送信している。その所定の圧縮率の決め方は、任意であるけれど、例えば次のように決定する。
原音声データをある圧縮(伸長)規格で圧縮して、しかる後にその圧縮(伸長)規格で伸長した場合、その音声データがどのくらい劣化するかを検討する。その劣化の割合で前記所定の圧縮率を決める。
例えば、原音声データを圧縮して伸長した復元データが原データから10%まで劣化するのを許容できるとすれば、その10%劣化に相当する圧縮率は、例えば40%〜50%であるものとする。すなわち、原音声データを圧縮率50%で圧縮すると、それを伸長したときに音声データの劣化が10%以下に収まる。そこで、第1の通信装置20aの圧縮率は、例えば50%というように決める。
一方、第1の通信装置20aに収容する電話機と回線数(通信網30bまでの所定のアクセス回線の引き込み線数)の設計の仕方も任意であるけれど、上記のように圧縮率を決めたとしたら、例えば次のように決める。
第1の通信回線30aとして、上り1Mbps、下り8MbpsのADSLを使うものとする。
一方、前記ユーザ宅には、電話機が例えば30台あるとして、第1の通信装置20aに、その30台のうち、何台を収容させるかを考える。当然、収容数が20台であれば、その20台の第1の電話機10aは、同時に通話可能である。しかし、20台全ての電話機が同時に通話状態となる確率は、低いと予測される。
そこで、30台の電話機が存在していても、同時に通話状態となるのは、せいぜい20台程度であろうという見込みのもとに、例えば、第1の通信装置20aに30台の第1の電話機を収容すると決める。そうすれば、30台の第1の電話機10aで1本のADSLを使うことができ、経済的である。もし、第1の通信装置20aに20台の第1の電話機10aを収容すると決め、かつ、30台の第1の電話機20a3全てを通信網30bにアクセス可能にしようとするなら、前記ユーザ宅にADSLを2本引き込まなければならない。
このように、第1の通信装置20aを置くユーザ宅の通信環境は設定される。
いずれにしろ、本発明実施前には、第1の通信装置20aは、所定の圧縮率、例えば50%でデータを圧縮して通信網30bへ送信している。
第1の通信装置20aの圧縮率を、上記したような諸般の事情を勘案して、例えば50%にすると決めたなら、従来は、当然、第2の通信装置20bの圧縮率も50%と決める。そうすると、第1の通信装置20aの上り回線と同下り回線の音声品質が同等もしくはほぼ同等となるからである。
本実施の形態の説明では、第1の通信装置20aは、20台の第1の電話機10aを収容するものとし、第1の圧縮率は、50%を採用するものとする。第1の通信回線30aの上り回線のデータ送信速度が1Mbpsであり、第1の電話機10aのデータ送信速度が100Kbpsであり、第1の圧縮率が50%であるということは、第1の電話機20aは、その収容台数と丁度同じ20台同時に通話できるということである(「1Mbps」/(「100Kbps」×「20台」)=0.5)。なお、本実施例では例えば圧縮率が50%とは圧縮前の元のデータ量を50%にする圧縮であり、圧縮率が80%とは圧縮前の元のデータ量を80%にする圧縮である。
【0011】
そして、本発明では、第2の通信装置20aの圧縮率を、第1の通信装置20aと同じく上記のように決めた50%とするのではない。第2の通信装置20bは、第1の通信装置20aへ送信するデータのデータ送信速度と、前記第1の通信回線30aの下り回線もしくは第2の通信回線30cの上り回線のデータ送信速度のうち、より高速でないどちらか一方の回線が送信路である場合でも送信可能なデータへと第2の圧縮率を設定する。即ち第1の通信装置20aへ送信するデータのデータ送信速度は、第2の電話機10bのデータ送信速度(100Kbps)と第2の電話機10bの接続台数「20台」(第2の電話機10bの接続台数と第1の電話機10aの接続台数は同じである)より「2000Kbps」(「100Kbps」×「20台」)=「2000Kbps」)である。また、第1の通信回線30aの下り回線のデータ送信速度は「8Mbps」であり、第2の通信回線30cの上り回線のデータ送信速度は「100Mbps」であるため、より高速でないどちらか一方のデータ送信速度とは第1の通信回線30aの下り回線のデータ送信速度「8bps」である。そのために第2の圧縮率「400%」(「8Mbps」/(「100Kbps」×「20台」)=4)が算出される。しかしながら圧縮率は、「1以下(100%以下)」の必要があり、圧縮率が「1」を超える場合は「1以下」(例えば、1とする。なお、0.98でもよい)とする。このように第1の圧縮率を「50%」、第2の圧縮率「100%」とすれば、第1の通信回線30aの上り回線の利用率は「100%」((100Kbps×50%×20台)/1Mbps)であり、第1の通信回線30aの下り回線の利用率は「25%」((100Kbps×100%×20台)/8Mbps)である。
【0012】
なお、各通信装置20a、20bは通信網30bを介して互いの圧縮率を識別している。例えば、第1の通信装置20aは第1の電話機10aからの音声データを自身の圧縮手段で「50%」圧縮したパケット化したデータにし通信網30bを介して第2の通信装置20bへ送信している。そして第2の通信装置20bは受信するパケット化したデータを第2の伸張手段で圧縮率「50%」を識別して、その圧縮率「50%」から元の音声データに戻して第2の電話機10bへ送信している。また、この逆も同様であるため説明は省略する。
このようにして各通信装置20a、20bは受信するパケット化したデータに含まれる圧縮率を識別して圧縮された音声データを元に戻している。
【0013】
次に、図2を参照して従来例と本実施例を比較する。図2に記すように、第1の通信装置20aの圧縮率が不変で第2の通信装置20bの圧縮率が小さくなるほど(即ち圧縮率が「50%→100%(圧縮なし)」となっていくほど)、ADSLの利用率が下り回線で向上していく(即ち利用率が「12.5%→25%」と向上していく)。そのため、このように第2の圧縮率を設定すれば、ADSLの利用率を向上させることができるため第1の通信装置20aへ向かう音声データの品質が良くなる。
【0014】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
発明の実施の形態では、第1の電話機10aと第2の電話機10bとの通話において、第1の通信装置20aが圧縮した音声データの圧縮率に関する情報をパケット化したデータに含めて第2の通信装置20bへ送信し、その逆も同様に第2の通信装置20bが圧縮した音声データの圧縮率に関する情報をパケット化したデータに含めて第1の通信装置20aへ送信する構成を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば管理装置40(図無し)を備えて各通信装置20a、20bの圧縮率を管理する構成でも構わない。その場合には、管理装置40は通信網30bと接続し各通信装置20a、20bの圧縮率に関する情報を管理すると共に第1の通信装置20aに対して第2の各通信装置20bの圧縮率に関する情報を提供し、その逆も同様に管理装置40は第2の通信装置20bに対して第1の各通信装置20aの圧縮率に関する情報を提供している。
【0015】
また発明の実施の形態では、第2の電話機10bは第2の通信装置20bと通信網30を介さずに接続する例を説明したが、これに限定されず、第2の電話機10bと第2の通信装置20bは通信網(例、電話網)を介して接続してもよい。
また発明の実施の形態では、第1の電話機10a、第2の電話機10b共に固定電話である例を説明したが、これに限定されるものではなく、第1の電話機10a、第2の電話機10bの少なくとも一方が移動式電話(例えば、IP電話、携帯電話、PHS、衛星電話、自動車電話等)であっても良い。例えば、第1の電話機10aが固定電話で第2の電話機10bが移動式電話であれば、第2の通信装置20bにはさらに中継手段(図、符号無し)を備え、前記第2の通信装置20bと前記第2の電話機10bとは前記中継手段を介した無線による接続となる。
また発明の実施の形態で使用した数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、非対称デジタル回線のデータ送信速度が早い側の回線の利用率を向上させて品質の良い音声データを送信可能にするデータ送信方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態について説明する図である。
【図2】実施例と従来例の比較について説明する図である。
【図3】従来例について説明する図である。
【符号の説明】
10a 第1の電話機
10b 第2の電話機
20a 第1の通信装置
20b 第2の通信装置
30a 第1の通信回線
30b 通信網
30c 第2の通信回線
40 管理装置

Claims (14)

  1. 第1の通信装置がデータを圧縮して通信網を介して第2の通信装置へ送信し、第2の通信装置がデータを圧縮して前記通信網を介して第1の通信装置へ送信する通信システムにおいて、
    第2の通信装置から第1の通信装置へ向かう伝送路にデータ伝送上の余裕があるとき、第2の通信装置は、その余裕の範囲内で前記圧縮の程度を設定する、データ送信方法。
  2. (第2の通信装置から通信網を経て第1の通信装置へ向かう伝送路のデータ伝送上の余裕A)>(第1の通信装置から通信網を経て第2の通信装置へ向かう伝送路のデータ伝送上の余裕B)であるとき、第2の通信装置は、前記余裕Aの範囲内で前記圧縮の程度を設定する、データ送信方法。
  3. 第1の通信装置がデータを圧縮して通信網を介して第2の通信装置へ送信し、第2の通信装置がデータを圧縮して前記通信網を介して第1の通信装置へ送信するとともに、
    前記第1の通信装置から前記通信網への回線のデータ送信速度αよりも前記通信網から前記第1の通信装置への回線のデータ送信速度βが大きく、かつ、前記第2の通信装置から前記通信網へ向かう回線のデータ伝送速度が前記データ送信速度β以上である通信環境において、
    第2の通信装置は、送信速度βの範囲内で前記圧縮の程度を設定する、データ送信方法。
  4. 第1の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第1の通信回線を介して通信網と接続し、第2の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第2の通信回線を介して前記通信網と接続し、
    前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置へ送信するデータを第1の圧縮率で圧縮して前記第2の通信装置へ送信し、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置へ送信するデータを、前記第1の通信回線の下り回線もしくは前記第2の通信回線の上り回線のデータ送信速度のうち、より高速でないどちらか一方の回線が送信路である場合でも送信可能なデータへと第2の圧縮率で圧縮して前記第1の通信装置へ送信する、データ送信方法。
  5. 第1の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第1の通信回線を介して通信網と接続し、第2の通信装置は、上り回線、下り回線を有する第2の通信回線を介して前記通信網と接続し、
    前記第1の通信装置は、前記第1の通信回線の上り回線及び前記第2の通信回線の下り回線を使用して前記第2の通信装置へデータを送信し、前記第2の通信回線の上り回線及び前記第1の通信回線の下り回線を使用して前記第2の通信装置からデータを受信する、両者間のデータの送受信において、
    前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置へ送信するデータを第1の圧縮率で圧縮して前記第2の通信装置へ送信し、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置へ送信するデータを、前記第1の通信回線の下り回線もしくは前記第2の通信回線の上り回線のデータ送信速度のうち、より高速でないどちらか一方の回線が送信路である場合でも送信可能なデータへと第2の圧縮率で圧縮して前記第1の通信装置へ送信する、データ送信方法。
  6. 前記第1の通信回線は、下り回線が上り回線よりもデータ送信速度が速い、請求項4〜5のいずれかに記載のデータ送信方法。
  7. 前記第2の通信回線の上り、下り回線のデータ送信速度は同じ、もしくは概略同じであり、前記第2の通信回線の上り、下り回線のデータ送信速度は前記第1の通信回線の下り回線のデータ送信速度より速い、請求項4〜6のいずれかに記載のデータ送信方法。
  8. 前記各圧縮率は、100%以下に設定する、請求項4〜7のいずれかに記載のデータ送信方法。
  9. 前記第1の通信装置から前記第2の通信装置へ送信するデータに前記第1の圧縮率に関する情報を付し、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へ送信するデータに前記第2の圧縮率に関する情報を付す、請求項4〜8のいずれかに記載のデータ送信方法。
  10. 前記第1の通信装置には第1の伸張手段を備え、前記第2の通信装置で圧縮したデータを伸張する、請求項4〜9のいずれかに記載のデータ送信方法。
  11. 前記第2の通信装置には第2の伸張手段を備え、前記第1の通信装置で圧縮したデータを伸張する、請求項4〜10のいずれかに記載のデータ送信方法。
  12. 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置は、電話機と前記各通信回線とを接続する中継装置である、請求項4〜11のいずれかに記載のデータ送信方法。
  13. 前記第1の通信装置は、着信側端末を呼び出す場合、着信側端末を呼び出すのに必要な情報を第2の通信装置に送信し、前記第2の通信装置は、受信する該情報に基づき該着信側端末を呼び出して、該第1の通信装置と該着信側端末とを通信可能に接続する中継装置である、請求項4〜12のいずれかに記載のデータ送信方法。
  14. 前記中継装置は、異種プロトコル通信路間接続手段である請求項13に記載のデータ送信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143076A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Ntt Electornics Corp コーデック切り替え装置

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