JP2005019580A - 半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェハ梱包材の材質を変更することなく、ウェハ梱包材からの有機系ガスの蒸発がない半導体ウェハ梱包材向けの洗浄・乾燥方法を提供すること。
【解決手段】半導体ウェハ梱包材を有機溶剤により洗浄し、純水洗浄をした後に、40℃以上の温度で30分以上加熱乾燥処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体ウェハ梱包材を有機溶剤により洗浄し、純水洗浄をした後に、40℃以上の温度で30分以上加熱乾燥処理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェハトレイ、ウェハボックス等の半導体ウェハの梱包材を洗浄・乾燥する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハは、ショットキーゲート電界効果トランジスタ(MESFET)、高移動度トランジスタ(HEMT)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)、その他、レーザダイオード(LD)、発光ダイオード(LED)などのデバイス用基板として用いられている。
【0003】
これらの素子の能動層は、半導体ウェハから製造された鏡面ウェハに分子線エピタキシャル成長(MBE)法、有機金属気相エピタキシャル成長(MOVPE)法およびイオン打ち込み法などにより形成される。
【0004】
この鏡面ウェハを製造するに際して、まず、結晶インゴットをスライスし、ウェハを切り出す。そして、このスライスしたウェハを#800〜#3000のアルミナ砥粒でラップしてソーマークを除去し、平坦性を高めた後、研磨液として次亜塩素酸系溶液や、次亜塩素酸水溶液と砥粒(シリカ、アルミナ、ジルコニウム)の混合液、研磨布として表面に多孔質層を有するものを用い、メカノケミカル研磨により鏡面に仕上げる。次にこの鏡面を所定の方法により洗浄し、乾燥させる。乾燥された面ウェハをウェハトレイまたはウェハボックスに収納していた。
【0005】
図2に従来の半導体基板個装用ウェハトレイ、ウェハボックスの洗浄方法および乾燥方法の流れを示す。図2に示すように、ウェハトレイおよびウェハボックスは、鏡面ウェハを個装する前に、(1) 有機溶剤洗浄液槽への浸漬→(2) 純水槽への浸漬→(3) 自然乾燥、という各作業工程を経て、個装用ウェハトレイ、ウェハボックスとして用いられてきた。
【0006】
ウェハトレイおよびウェハボックスには、トレイ、カバー、スプリング、カセット等で構成されるが、ここでは、それをまとめて、ウェハ梱包材と統一する。
【0007】
しかし、上述した従来のウェハ梱包剤の洗浄・乾燥方法では、ウェハ梱包材からの脱ガスの影響により、有機系ガスがウェハ表面に付着してしまう、という問題がある。かかる問題を解決する方法としては、例えばウエーハトレイをセラミックス製本体とセラミックス製蓋とから構成するなどがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−111831号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図2のような従来のウェハ梱包剤の洗浄・乾燥方法では、ウェハ梱包材からの脱ガスの影響により、有機系ガスがウェハ表面に付着してしまうことが判っていた。この有機系ガスが付着したウェハ上に半導体をエピタシャル成長すると、そのエピタキシャル層の表面にヘイズ(Haze)が発生し、良好なエピタキシャル層の表面が得られない場合あるため、ヘイズの発生を抑制するべく、成長前にウェハの鏡面をエッチング、または純水洗浄などの前処理を実施しなければならないという問題があった。
【0010】
しかしながら、特許文献1のように、ウェハ梱包材の材質を、脱ガスの発生しない材質に変更する方法では、大がかりな改善方法となりコスト高となってしまう。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ウェハ梱包材の材質を脱ガスの発生しない材質に変更することなく、従来洗浄方法に熱乾燥を適用することで、ウェハ梱包材からの有機系ガスの蒸発がない半導体ウェハ梱包材向けの洗浄・乾燥方法提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したものである。
【0013】
請求項1の発明は、半導体ウェハの個装材向けの洗浄方法において、有機溶剤洗浄、純水洗浄を行った後に、加熱乾燥を適用する方法である。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の加熱乾燥時の温度として、40℃以上とする方法である。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2の加熱乾燥時の乾燥時間として、30分以上とする方法である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、使用する有機溶剤として、イソプロピルアルコールを用いる方法である。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかにおいて、上記半導体ウェハ梱包材がIII−V族化合物半導体或いはII−VI族化合物半導体のための梱包材であることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を詳述する。
【0019】
従来技術の欄で述べたように、エピタキシャル成長中のヘイズ発生の原因は、ポリプロピレン製のウェハ梱包材からの脱ガスが基板表面に付着するためである。このヘイズ発生の問題を解決するたには、エピタキシャル成長前に基板をライトエッチングする等の前処理が必要となる。しかも、上記プロセスを適用することで、前処理時のエッチング液が残り、又は乾燥ムラであるウォーターマーク等が発生し、製造歩留まりの低下が念される。
【0020】
そこで、本発明にあっては、ウェハ梱包材からの脱ガスを完全抑制する処理として、ウェハ梱包材の洗浄の乾燥方法として、40℃以上の温度で30分以上加熱するという加熱乾燥処理を適用する。
【0021】
図1に、本発明にかかる半導体用ウェハ梱包材の洗浄および乾燥方法の流れを示す。図1に示すように、本発明にかかるウェハ梱包材の洗浄方法は、有機溶剤洗浄工程と純水洗浄工程と加熱乾燥工程とからなる。本発明に用いられる有機溶剤としては、例えばIPA(イソプロピルアルコール)が挙げられる。また、本発明に用いられる加熱乾燥方法としては、赤外線乾燥が挙げられる。
【0022】
従来のウェハ梱包剤の洗浄後の自然乾燥方法では、ウェハ梱包剤の材料であるポリプロピレンに残留する揮発性有機ガスを完全に蒸発させることができなかったが、本発明であるウェハ梱包剤の洗浄、加熱乾燥方法を適用することにより、残留する揮発性有機ガスを完全に蒸発させることが可能となる。上記洗浄・乾燥プロセスを適用したウェハ梱包剤に納められた半導体ウェハを用いることで、高品質のエピタキシャルウェハを得ることができ、高品質の素子が、高歩留製造されるため、製造コストを低下することができる。
【0023】
【実施例】
次に、実施例において、本発明によるヘイズの発生の防止効果を従来技術と比較する。
【0024】
ポリプロピレン製ウェハトレイをIPA槽に入れ洗浄した後、純水槽にて洗浄したトレイを2個用意する。一つは比較例として従来の自然乾燥方法を適用し、もう一つは本発明の実施例として赤外線クリーンベンチ下で60℃以上にて乾燥させた。
【0025】
上記のウェハトレイそれぞれに、III−V族化合物半導体であるGaAsインゴットをスライスして切りだし、鏡面研磨、有機アルカリ系洗浄、有機洗浄、純水洗浄を実施したGaAs半導体ウェハを個装し、窒素ガスで置換した後、アルミラミネートにて密封した。
【0026】
この2つのトレイを80℃で24時間保管する模擬的長期保管評価(加速評価)を実施した。加速評価を実施した2枚のウェハの上に、光デバイス用MOVPE法で、アンドープAlxGa1−xAs(x<0.5)を500nm成させ、ウェハ表面を観察した。
【0027】
その結果、比較例である自然乾燥方法を適用したトレイに保管したウェハ上には、ヘイズが認められたが、本発明の実施例である加熱乾燥方法を用いたトレイに保管したウェハ上には、ヘイズが認められなかった。
【0028】
上記の加速評価を試験の他に、アルミラミネート袋中で保管された上記の2種類のウェハを3ヶ月以上保管した後、同様のエピタキシャル成長を実施しても、同様の現象が確認された。
【0029】
このことから、本発明は、ウェハトレイからの脱ガスである有機系ガスのウェハ表面への付着がないことを確認できた。
【0030】
なお、本実施の形態では、半導体ウェハとして、III−V族化合物半導体であるGaAsウェハ用ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法について説明したが、本発明は、GaP、InP等のその他のIII−V族化合物半導体ウェハ用の梱包材や、III−VI族化合物半導体ウェハ用の梱包材にも適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、有機溶剤洗浄、純水洗浄を行った後に、加熱乾燥を適用する方法であるため、ウェハ梱包材の材質を脱ガスの発生しない材質に変更することなく、半導体ウェハの個装材からの脱ガスの発生しない、洗浄・乾燥方法を提供することができる。従って、低コストである。また、本発明により洗浄・乾燥された半導体用ウェハ梱包材を用いた半導体ウェハを用いることにより、前処理を必要とせずに高品質素子が安定して得られ、素子の製造歩留が向上するので、この面から製造コストを低下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法のフロー図である。
【図2】従来の半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法のフロー図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェハトレイ、ウェハボックス等の半導体ウェハの梱包材を洗浄・乾燥する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハは、ショットキーゲート電界効果トランジスタ(MESFET)、高移動度トランジスタ(HEMT)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)、その他、レーザダイオード(LD)、発光ダイオード(LED)などのデバイス用基板として用いられている。
【0003】
これらの素子の能動層は、半導体ウェハから製造された鏡面ウェハに分子線エピタキシャル成長(MBE)法、有機金属気相エピタキシャル成長(MOVPE)法およびイオン打ち込み法などにより形成される。
【0004】
この鏡面ウェハを製造するに際して、まず、結晶インゴットをスライスし、ウェハを切り出す。そして、このスライスしたウェハを#800〜#3000のアルミナ砥粒でラップしてソーマークを除去し、平坦性を高めた後、研磨液として次亜塩素酸系溶液や、次亜塩素酸水溶液と砥粒(シリカ、アルミナ、ジルコニウム)の混合液、研磨布として表面に多孔質層を有するものを用い、メカノケミカル研磨により鏡面に仕上げる。次にこの鏡面を所定の方法により洗浄し、乾燥させる。乾燥された面ウェハをウェハトレイまたはウェハボックスに収納していた。
【0005】
図2に従来の半導体基板個装用ウェハトレイ、ウェハボックスの洗浄方法および乾燥方法の流れを示す。図2に示すように、ウェハトレイおよびウェハボックスは、鏡面ウェハを個装する前に、(1) 有機溶剤洗浄液槽への浸漬→(2) 純水槽への浸漬→(3) 自然乾燥、という各作業工程を経て、個装用ウェハトレイ、ウェハボックスとして用いられてきた。
【0006】
ウェハトレイおよびウェハボックスには、トレイ、カバー、スプリング、カセット等で構成されるが、ここでは、それをまとめて、ウェハ梱包材と統一する。
【0007】
しかし、上述した従来のウェハ梱包剤の洗浄・乾燥方法では、ウェハ梱包材からの脱ガスの影響により、有機系ガスがウェハ表面に付着してしまう、という問題がある。かかる問題を解決する方法としては、例えばウエーハトレイをセラミックス製本体とセラミックス製蓋とから構成するなどがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−111831号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図2のような従来のウェハ梱包剤の洗浄・乾燥方法では、ウェハ梱包材からの脱ガスの影響により、有機系ガスがウェハ表面に付着してしまうことが判っていた。この有機系ガスが付着したウェハ上に半導体をエピタシャル成長すると、そのエピタキシャル層の表面にヘイズ(Haze)が発生し、良好なエピタキシャル層の表面が得られない場合あるため、ヘイズの発生を抑制するべく、成長前にウェハの鏡面をエッチング、または純水洗浄などの前処理を実施しなければならないという問題があった。
【0010】
しかしながら、特許文献1のように、ウェハ梱包材の材質を、脱ガスの発生しない材質に変更する方法では、大がかりな改善方法となりコスト高となってしまう。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ウェハ梱包材の材質を脱ガスの発生しない材質に変更することなく、従来洗浄方法に熱乾燥を適用することで、ウェハ梱包材からの有機系ガスの蒸発がない半導体ウェハ梱包材向けの洗浄・乾燥方法提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したものである。
【0013】
請求項1の発明は、半導体ウェハの個装材向けの洗浄方法において、有機溶剤洗浄、純水洗浄を行った後に、加熱乾燥を適用する方法である。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の加熱乾燥時の温度として、40℃以上とする方法である。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2の加熱乾燥時の乾燥時間として、30分以上とする方法である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、使用する有機溶剤として、イソプロピルアルコールを用いる方法である。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかにおいて、上記半導体ウェハ梱包材がIII−V族化合物半導体或いはII−VI族化合物半導体のための梱包材であることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を詳述する。
【0019】
従来技術の欄で述べたように、エピタキシャル成長中のヘイズ発生の原因は、ポリプロピレン製のウェハ梱包材からの脱ガスが基板表面に付着するためである。このヘイズ発生の問題を解決するたには、エピタキシャル成長前に基板をライトエッチングする等の前処理が必要となる。しかも、上記プロセスを適用することで、前処理時のエッチング液が残り、又は乾燥ムラであるウォーターマーク等が発生し、製造歩留まりの低下が念される。
【0020】
そこで、本発明にあっては、ウェハ梱包材からの脱ガスを完全抑制する処理として、ウェハ梱包材の洗浄の乾燥方法として、40℃以上の温度で30分以上加熱するという加熱乾燥処理を適用する。
【0021】
図1に、本発明にかかる半導体用ウェハ梱包材の洗浄および乾燥方法の流れを示す。図1に示すように、本発明にかかるウェハ梱包材の洗浄方法は、有機溶剤洗浄工程と純水洗浄工程と加熱乾燥工程とからなる。本発明に用いられる有機溶剤としては、例えばIPA(イソプロピルアルコール)が挙げられる。また、本発明に用いられる加熱乾燥方法としては、赤外線乾燥が挙げられる。
【0022】
従来のウェハ梱包剤の洗浄後の自然乾燥方法では、ウェハ梱包剤の材料であるポリプロピレンに残留する揮発性有機ガスを完全に蒸発させることができなかったが、本発明であるウェハ梱包剤の洗浄、加熱乾燥方法を適用することにより、残留する揮発性有機ガスを完全に蒸発させることが可能となる。上記洗浄・乾燥プロセスを適用したウェハ梱包剤に納められた半導体ウェハを用いることで、高品質のエピタキシャルウェハを得ることができ、高品質の素子が、高歩留製造されるため、製造コストを低下することができる。
【0023】
【実施例】
次に、実施例において、本発明によるヘイズの発生の防止効果を従来技術と比較する。
【0024】
ポリプロピレン製ウェハトレイをIPA槽に入れ洗浄した後、純水槽にて洗浄したトレイを2個用意する。一つは比較例として従来の自然乾燥方法を適用し、もう一つは本発明の実施例として赤外線クリーンベンチ下で60℃以上にて乾燥させた。
【0025】
上記のウェハトレイそれぞれに、III−V族化合物半導体であるGaAsインゴットをスライスして切りだし、鏡面研磨、有機アルカリ系洗浄、有機洗浄、純水洗浄を実施したGaAs半導体ウェハを個装し、窒素ガスで置換した後、アルミラミネートにて密封した。
【0026】
この2つのトレイを80℃で24時間保管する模擬的長期保管評価(加速評価)を実施した。加速評価を実施した2枚のウェハの上に、光デバイス用MOVPE法で、アンドープAlxGa1−xAs(x<0.5)を500nm成させ、ウェハ表面を観察した。
【0027】
その結果、比較例である自然乾燥方法を適用したトレイに保管したウェハ上には、ヘイズが認められたが、本発明の実施例である加熱乾燥方法を用いたトレイに保管したウェハ上には、ヘイズが認められなかった。
【0028】
上記の加速評価を試験の他に、アルミラミネート袋中で保管された上記の2種類のウェハを3ヶ月以上保管した後、同様のエピタキシャル成長を実施しても、同様の現象が確認された。
【0029】
このことから、本発明は、ウェハトレイからの脱ガスである有機系ガスのウェハ表面への付着がないことを確認できた。
【0030】
なお、本実施の形態では、半導体ウェハとして、III−V族化合物半導体であるGaAsウェハ用ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法について説明したが、本発明は、GaP、InP等のその他のIII−V族化合物半導体ウェハ用の梱包材や、III−VI族化合物半導体ウェハ用の梱包材にも適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、有機溶剤洗浄、純水洗浄を行った後に、加熱乾燥を適用する方法であるため、ウェハ梱包材の材質を脱ガスの発生しない材質に変更することなく、半導体ウェハの個装材からの脱ガスの発生しない、洗浄・乾燥方法を提供することができる。従って、低コストである。また、本発明により洗浄・乾燥された半導体用ウェハ梱包材を用いた半導体ウェハを用いることにより、前処理を必要とせずに高品質素子が安定して得られ、素子の製造歩留が向上するので、この面から製造コストを低下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法のフロー図である。
【図2】従来の半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法のフロー図である。
Claims (5)
- 半導体ウェハ梱包材を有機溶剤により洗浄し、純水洗浄をした後に、加熱乾燥処理することを特徴とする半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法。
- 上記加熱乾燥処理での加熱乾燥温度を40℃以上とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法。
- 上記加熱乾燥処理での加熱乾燥時間を30分以上とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法。
- 上記半導体ウェハ梱包材の洗浄溶剤として、イソプロピルアルコールを用いることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法。
- 上記半導体ウェハ梱包材がIII−V族化合物半導体或いはII−VI族化合物半導体のための梱包材であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180484A JP2005019580A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180484A JP2005019580A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005019580A true JP2005019580A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34181458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003180484A Pending JP2005019580A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 半導体ウェハ梱包材の洗浄・乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005019580A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016080037A (ja) * | 2014-10-15 | 2016-05-16 | 信越半導体株式会社 | ウェーハ収納容器の使用方法 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180484A patent/JP2005019580A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016080037A (ja) * | 2014-10-15 | 2016-05-16 | 信越半導体株式会社 | ウェーハ収納容器の使用方法 |
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