JP2005017497A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる現像装置を提供する
【解決手段】トナーおよびキャリアからなる現像剤が補給される上部空間53と、この上部空間53内の現像剤が導かれる下部空間54とを備え、この上部空間53および下部空間54の相互間で現像剤を循環させながら、上部空間53内の現像剤を現像ローラ57によって感光体ドラム20に供給する。下部空間54の背面において、現像剤の循環経路の上方位置に、現像剤排出口58を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】トナーおよびキャリアからなる現像剤が補給される上部空間53と、この上部空間53内の現像剤が導かれる下部空間54とを備え、この上部空間53および下部空間54の相互間で現像剤を循環させながら、上部空間53内の現像剤を現像ローラ57によって感光体ドラム20に供給する。下部空間54の背面において、現像剤の循環経路の上方位置に、現像剤排出口58を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿に記載された画像を読取って用紙にプリントする画像形成装置に使用される現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機などの画像形成装置は、原稿台にセットされた原稿の画像を光学的に読取り、その読取画像に対応する静電潜像をレーザビームの走査により感光体ドラムの表面に形成し、その静電潜像を現像装置の現像剤により現像して顕像化、その顕像を用紙にプリント(転写)する。
【0003】
上記現像装置の現像剤として、トナーおよびキャリアからなる乾式の二成分現像剤が使用される。この二成分現像剤のうち、トナーは現像装置に補給されつつ消費されていく一方で、キャリアは現像装置側に回収される形で残っていく。残ったキャリアは、表面の樹脂コート材料が剥がれたり、表面にトナー成分が付着したままになるなど、現像剤としての帯電性能が低下する。このため、画像特性の劣化を招いてしまう。
【0004】
このような不具合に対処するため、新しいキャリアをトナーと一緒に現像装置に補給する方式が一般的となっているが、その場合、現像装置内のキャリアの量が必要以上に増えてしまう。必要以上に増えたキャリアについては、現像装置から排出する必要がある。
【0005】
そこで、トナーカートリッジに少量のキャリアを混入しておき、そのトナーカートリッジからトナーおよびキャリアを現像装置に補給しながら、キャリアの増加分を排出口から現像装置外に排出するものがある(例えば、特許文献1)。
【0006】
現像装置内の現像剤の一部(劣化したキャリアを含む)を定期的に排出する制御を実行するものもある(例えば、特許文献2)。
【0007】
現像装置の容器の底部に排出口を有し、その排出口から現像剤の一部(劣化したキャリアを含む)を排出する制御を実行するものもある(例えば、特許文献3)。
【0008】
現像装置の容器の底部に排出口を備え、その排出口と対応する位置に現像剤の溜まり部を装着し、その溜まり部に溜まった現像剤(劣化したキャリアを含む)を外部に排出するものもある(例えば、特許文献4)。
【0009】
【特許文献1】
特開昭62−127874号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平6−301289号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平11−65251号公報
【0012】
【特許文献4】
特開平7−301984号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、現像剤の一部を排出するものでは、排出される現像剤の量が安定せず、劣化したキャリアが残って結局は画像特性に悪影響を与えることがある。
【0014】
現像剤の排出を制御するものでは、制御用の回路が必要になるなど、コストの上昇を招いてしまう。
【0015】
この発明は、上記の事情を考慮したもので、現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる現像装置を提供することが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の現像装置は、トナーおよびキャリアからなる現像剤が補給される上部空間と、この上部空間内の現像剤が導かれる下部空間と、上記上部空間および上記下部空間の相互間で上記現像剤を循環させる循環手段と、上記上部空間内の現像剤を感光体に供給する現像ローラと、上記下部空間における上記現像剤の循環経路より上方位置に設けられた現像剤排出口と、上記現像剤排出口から流出する現像剤を受容する受容部と、を備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、この発明に係る画像形成装置の全体的な構成を図1に示している。1は画像形成装置の本体で、上面部に原稿載置用の透明の原稿台(ガラス板)2が設けられている。この原稿台2の一側部に、インジケータ3が設けられている。このインジケータ3と原稿台2との段差部が、原稿セット用の基準位置となっている。
【0018】
原稿台2の下面側にキャリッジ4が設けられ、そのキャリッジ4に露光ランプ5が設けられている。このキャリッジ4および露光ランプ5により、露光手段が構成されている。キャリッジ4は、原稿台2の下面に沿って移動(往復動)することができる。キャリッジ4が原稿台2に沿って往動しながら、露光ランプ5が点灯することにより、原稿台2に載置される原稿Dが露光される。
【0019】
この露光により、原稿Dからの反射光像が得られ、それが反射ミラー6,7,8および変倍用レンズブロック9によってCCD(Charge Coupled Device)10に投影される。CCD10は、受光領域に多数の光電変換素子を有し、これら受光領域をライン走査し且つそのライン走査を繰返すことで、原稿Dの画像に対応する画像信号を出力する。
【0020】
CCD10から出力される画像信号は増幅され且つデジタル信号に変換され、そのデジタル信号が適宜に画像処理されてレーザユニット27に供給される。レーザユニット27は、入力信号に応じたレーザビームBを発する。
【0021】
原稿台2のインジケータ3と隣接する位置に、原稿読取用の窓12が設けられている。窓12は、インジケータ3の長手方向長さに対応する寸法形状を有している。
【0022】
原稿台2、インジケータ3、および窓12の上に、原稿台カバーを兼ねた自動原稿送り装置(ADF)40が開閉自在に設けられている。自動原稿送り装置40は、原稿載置用のトレイ41を有し、そのトレイ41にセットされる複数枚の原稿Dを1枚ずつ窓12に送り込んでその窓12上を通過させ、通過した原稿Dをトレイ42に排出する。この自動原稿送り装置40が動作するとき、露光ランプ5が窓12と対応する位置で発光し、その光が窓12に照射される。窓12に照射される光は、窓12上を通過する原稿Dをその窓12を通して露光する。
【0023】
この露光により、原稿Dからの反射光像が得られ、それが反射ミラー6,7,8および変倍用レンズブロック9によってCCD10に投影される。
【0024】
一方、本体1内の略中央部に、感光体ドラム20が回転自在に設けられている。この感光体ドラム20の周囲に、帯電器21、現像装置22、転写器23、剥離器24、クリーナ25、除電器26が順次に配設されている。そして、上記レーザユニット27から発せられるレーザビームBが、帯電器21と現像装置22との間の空間を通して感光体ドラム20の表面に照射される。
【0025】
現像装置22は、図2に示すように、二成分現像剤であるトナーおよびキャリアが収容されたカートリッジ51を備えている。図2は現像装置22の内部を側方から見た図、この図2のA−A線に沿う断面を矢印方向に見たのが図3である。上記カートリッジ51が装着されることにより、現像装置22の容器52にトナーおよびキャリアが補給される。容器52は、仕切板52aによって上部空間53と下部空間54とに分かれており、その上部空間53にカートリッジ51からトナーおよびキャリアが補給される。上部空間53と下部空間54は両側部でそれぞれ連通している。この上部空間および下部空間の相互間で現像剤(トナーおよびキャリア)を循環させる循環手段として、上部空間53内に螺旋状の回転部材55が設けられ、下部空間54内に螺旋状の回転部材56が設けられている。これら回転部材55,56が回転することにより、図3に矢印で示すように、現像剤が循環する。
【0026】
上部空間53内の現像剤(トナーおよびキャリア)は、現像ローラ57によって上記感光体ドラム20の表面へ供給される。供給された現像剤のうち、トナーは感光体ドラム20の表面に付着し、付着しなかった残りのトナーおよびキャリアが下部空間54に回収される。下部空間54の現像剤は、上部空間に対してキャリアの割合が多くなる。
【0027】
このような構成の現像装置22において、下部空間54の背面側上部に矩形状の現像剤排出口58が形成されている。この現像剤排出口58の位置は、下部空間54内の現像剤の主な循環経路よりも上方位置に設定されている。したがって、下部空間54内にキャリアが溜まって上記現像剤排出口58に達すると、その達した分のキャリアが現像剤排出口58を通って容器52外に流出する。流出したキャリアは、受容部59に溜まり込む。
【0028】
したがって、現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる。
【0029】
現像剤排出口58から流出する現像剤の量とプリント枚数との関係を図4に示している。すなわち、本実施形態により、現像剤排出口58から流出する現像剤の量が従来の排出量に比べてはるかに安定するようになる。
【0030】
容器22内の現像剤の劣化量とプリント枚数との関係を図5に示している。すなわち、一旦使用された現像剤が現像剤排出口58から流出することにより、容器22内の現像剤の劣化量が従来に比べてはるかに減少するようになる。
【0031】
また、容器22内の現像剤の劣化量とプリント枚数との関係を、現像剤排出口58から流出する現像剤の量(%)をパラメータとして図6に示している。すなわち、現像剤排出口58から流出する現像剤の量が2%ないし3%の場合に、現像剤の劣化が少なくなるという結果が得られる。
【0032】
また、容器22内の現像剤の劣化量とプリント枚数との関係を、カートリッジ51に収容されるトナーの濃度(重量割合;%)をパラメータとして図7に示している。トナーの濃度が97(%)では現像剤の劣化量が高くなるものの、画像形成には影響を及ぼさないレベルとなる。
【0033】
[2]この発明の第2の実施形態について説明する。
【0034】
図8に示すように、現像剤排出口58に左右方向の手動による開閉が自在な蓋体61が設けられている。この蓋体61を左右方向に動かすことにより、現像剤排出口58からの現像剤の流出量を調節することができる。
【0035】
他の構成および作用は、第1の実施形態と同じである。
【0036】
[3]この発明の第3の実施形態について説明する。
【0037】
図8に示すように、現像剤排出口58に上下方向への手動による開閉が自在な蓋体62が設けられている。この蓋体62を上下方向に動かすことにより、現像剤排出口58からの現像剤の流出量を調節することができる。
【0038】
他の構成および作用は、第1の実施形態と同じである。
【0039】
[4]この発明の第4の実施形態について説明する。
【0040】
図10および図11に示すように、容器22の背面において、現像剤排出口58と対応する位置に収容空間70が設けられている。この収容空間70は、現像剤排出口58から流出する現像剤を一旦収容し、その収容した現像剤を内部の搬送手段たとえば螺旋状の回転部材71によって受容部59に送る。
【0041】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる現像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像形成装置の内部の構成を断面して示す図。
【図2】第1の実施形態の構成を断面して示す図。
【図3】図2のA−A線に総断面を矢印方向に見た図。
【図4】第1の実施形態における現像剤流出量とプリント数との関係を示す図。
【図5】第1の実施形態における現像剤劣化量とプリント数との関係を示す図。
【図6】第1の実施形態における現像剤劣化量とプリント数との関係を流出する現像剤の量をパラメータとして示す図。
【図7】第1の実施形態における現像剤鉄火量とプリント数との関係をカートリッジに収容されるトナーの濃度をパラメータとして示す図。
【図8】第2の一実施形態の要部の構成を示す図。
【図9】第3の一実施形態の要部の構成を示す図。
【図10】第4の実施形態の構成を断面して示す図。
【図11】図10のB−B線に総断面を矢印方向に見た図。
【符号の説明】
1…本体、2…原稿台、5…露光ランプ、10…CCD、20…感光体ドラム、22…現像装置、52…容器、52a…仕切板、53…上部空間、54…下部空間、55…螺旋状の回転部材、56…螺旋状の回転部材、57…現像ローラ、58…現像剤排出口、59…受領部、61,62…蓋体、70…収容空間、71…螺旋状の回転部材
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿に記載された画像を読取って用紙にプリントする画像形成装置に使用される現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機などの画像形成装置は、原稿台にセットされた原稿の画像を光学的に読取り、その読取画像に対応する静電潜像をレーザビームの走査により感光体ドラムの表面に形成し、その静電潜像を現像装置の現像剤により現像して顕像化、その顕像を用紙にプリント(転写)する。
【0003】
上記現像装置の現像剤として、トナーおよびキャリアからなる乾式の二成分現像剤が使用される。この二成分現像剤のうち、トナーは現像装置に補給されつつ消費されていく一方で、キャリアは現像装置側に回収される形で残っていく。残ったキャリアは、表面の樹脂コート材料が剥がれたり、表面にトナー成分が付着したままになるなど、現像剤としての帯電性能が低下する。このため、画像特性の劣化を招いてしまう。
【0004】
このような不具合に対処するため、新しいキャリアをトナーと一緒に現像装置に補給する方式が一般的となっているが、その場合、現像装置内のキャリアの量が必要以上に増えてしまう。必要以上に増えたキャリアについては、現像装置から排出する必要がある。
【0005】
そこで、トナーカートリッジに少量のキャリアを混入しておき、そのトナーカートリッジからトナーおよびキャリアを現像装置に補給しながら、キャリアの増加分を排出口から現像装置外に排出するものがある(例えば、特許文献1)。
【0006】
現像装置内の現像剤の一部(劣化したキャリアを含む)を定期的に排出する制御を実行するものもある(例えば、特許文献2)。
【0007】
現像装置の容器の底部に排出口を有し、その排出口から現像剤の一部(劣化したキャリアを含む)を排出する制御を実行するものもある(例えば、特許文献3)。
【0008】
現像装置の容器の底部に排出口を備え、その排出口と対応する位置に現像剤の溜まり部を装着し、その溜まり部に溜まった現像剤(劣化したキャリアを含む)を外部に排出するものもある(例えば、特許文献4)。
【0009】
【特許文献1】
特開昭62−127874号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平6−301289号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平11−65251号公報
【0012】
【特許文献4】
特開平7−301984号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、現像剤の一部を排出するものでは、排出される現像剤の量が安定せず、劣化したキャリアが残って結局は画像特性に悪影響を与えることがある。
【0014】
現像剤の排出を制御するものでは、制御用の回路が必要になるなど、コストの上昇を招いてしまう。
【0015】
この発明は、上記の事情を考慮したもので、現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる現像装置を提供することが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の現像装置は、トナーおよびキャリアからなる現像剤が補給される上部空間と、この上部空間内の現像剤が導かれる下部空間と、上記上部空間および上記下部空間の相互間で上記現像剤を循環させる循環手段と、上記上部空間内の現像剤を感光体に供給する現像ローラと、上記下部空間における上記現像剤の循環経路より上方位置に設けられた現像剤排出口と、上記現像剤排出口から流出する現像剤を受容する受容部と、を備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、この発明に係る画像形成装置の全体的な構成を図1に示している。1は画像形成装置の本体で、上面部に原稿載置用の透明の原稿台(ガラス板)2が設けられている。この原稿台2の一側部に、インジケータ3が設けられている。このインジケータ3と原稿台2との段差部が、原稿セット用の基準位置となっている。
【0018】
原稿台2の下面側にキャリッジ4が設けられ、そのキャリッジ4に露光ランプ5が設けられている。このキャリッジ4および露光ランプ5により、露光手段が構成されている。キャリッジ4は、原稿台2の下面に沿って移動(往復動)することができる。キャリッジ4が原稿台2に沿って往動しながら、露光ランプ5が点灯することにより、原稿台2に載置される原稿Dが露光される。
【0019】
この露光により、原稿Dからの反射光像が得られ、それが反射ミラー6,7,8および変倍用レンズブロック9によってCCD(Charge Coupled Device)10に投影される。CCD10は、受光領域に多数の光電変換素子を有し、これら受光領域をライン走査し且つそのライン走査を繰返すことで、原稿Dの画像に対応する画像信号を出力する。
【0020】
CCD10から出力される画像信号は増幅され且つデジタル信号に変換され、そのデジタル信号が適宜に画像処理されてレーザユニット27に供給される。レーザユニット27は、入力信号に応じたレーザビームBを発する。
【0021】
原稿台2のインジケータ3と隣接する位置に、原稿読取用の窓12が設けられている。窓12は、インジケータ3の長手方向長さに対応する寸法形状を有している。
【0022】
原稿台2、インジケータ3、および窓12の上に、原稿台カバーを兼ねた自動原稿送り装置(ADF)40が開閉自在に設けられている。自動原稿送り装置40は、原稿載置用のトレイ41を有し、そのトレイ41にセットされる複数枚の原稿Dを1枚ずつ窓12に送り込んでその窓12上を通過させ、通過した原稿Dをトレイ42に排出する。この自動原稿送り装置40が動作するとき、露光ランプ5が窓12と対応する位置で発光し、その光が窓12に照射される。窓12に照射される光は、窓12上を通過する原稿Dをその窓12を通して露光する。
【0023】
この露光により、原稿Dからの反射光像が得られ、それが反射ミラー6,7,8および変倍用レンズブロック9によってCCD10に投影される。
【0024】
一方、本体1内の略中央部に、感光体ドラム20が回転自在に設けられている。この感光体ドラム20の周囲に、帯電器21、現像装置22、転写器23、剥離器24、クリーナ25、除電器26が順次に配設されている。そして、上記レーザユニット27から発せられるレーザビームBが、帯電器21と現像装置22との間の空間を通して感光体ドラム20の表面に照射される。
【0025】
現像装置22は、図2に示すように、二成分現像剤であるトナーおよびキャリアが収容されたカートリッジ51を備えている。図2は現像装置22の内部を側方から見た図、この図2のA−A線に沿う断面を矢印方向に見たのが図3である。上記カートリッジ51が装着されることにより、現像装置22の容器52にトナーおよびキャリアが補給される。容器52は、仕切板52aによって上部空間53と下部空間54とに分かれており、その上部空間53にカートリッジ51からトナーおよびキャリアが補給される。上部空間53と下部空間54は両側部でそれぞれ連通している。この上部空間および下部空間の相互間で現像剤(トナーおよびキャリア)を循環させる循環手段として、上部空間53内に螺旋状の回転部材55が設けられ、下部空間54内に螺旋状の回転部材56が設けられている。これら回転部材55,56が回転することにより、図3に矢印で示すように、現像剤が循環する。
【0026】
上部空間53内の現像剤(トナーおよびキャリア)は、現像ローラ57によって上記感光体ドラム20の表面へ供給される。供給された現像剤のうち、トナーは感光体ドラム20の表面に付着し、付着しなかった残りのトナーおよびキャリアが下部空間54に回収される。下部空間54の現像剤は、上部空間に対してキャリアの割合が多くなる。
【0027】
このような構成の現像装置22において、下部空間54の背面側上部に矩形状の現像剤排出口58が形成されている。この現像剤排出口58の位置は、下部空間54内の現像剤の主な循環経路よりも上方位置に設定されている。したがって、下部空間54内にキャリアが溜まって上記現像剤排出口58に達すると、その達した分のキャリアが現像剤排出口58を通って容器52外に流出する。流出したキャリアは、受容部59に溜まり込む。
【0028】
したがって、現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる。
【0029】
現像剤排出口58から流出する現像剤の量とプリント枚数との関係を図4に示している。すなわち、本実施形態により、現像剤排出口58から流出する現像剤の量が従来の排出量に比べてはるかに安定するようになる。
【0030】
容器22内の現像剤の劣化量とプリント枚数との関係を図5に示している。すなわち、一旦使用された現像剤が現像剤排出口58から流出することにより、容器22内の現像剤の劣化量が従来に比べてはるかに減少するようになる。
【0031】
また、容器22内の現像剤の劣化量とプリント枚数との関係を、現像剤排出口58から流出する現像剤の量(%)をパラメータとして図6に示している。すなわち、現像剤排出口58から流出する現像剤の量が2%ないし3%の場合に、現像剤の劣化が少なくなるという結果が得られる。
【0032】
また、容器22内の現像剤の劣化量とプリント枚数との関係を、カートリッジ51に収容されるトナーの濃度(重量割合;%)をパラメータとして図7に示している。トナーの濃度が97(%)では現像剤の劣化量が高くなるものの、画像形成には影響を及ぼさないレベルとなる。
【0033】
[2]この発明の第2の実施形態について説明する。
【0034】
図8に示すように、現像剤排出口58に左右方向の手動による開閉が自在な蓋体61が設けられている。この蓋体61を左右方向に動かすことにより、現像剤排出口58からの現像剤の流出量を調節することができる。
【0035】
他の構成および作用は、第1の実施形態と同じである。
【0036】
[3]この発明の第3の実施形態について説明する。
【0037】
図8に示すように、現像剤排出口58に上下方向への手動による開閉が自在な蓋体62が設けられている。この蓋体62を上下方向に動かすことにより、現像剤排出口58からの現像剤の流出量を調節することができる。
【0038】
他の構成および作用は、第1の実施形態と同じである。
【0039】
[4]この発明の第4の実施形態について説明する。
【0040】
図10および図11に示すように、容器22の背面において、現像剤排出口58と対応する位置に収容空間70が設けられている。この収容空間70は、現像剤排出口58から流出する現像剤を一旦収容し、その収容した現像剤を内部の搬送手段たとえば螺旋状の回転部材71によって受容部59に送る。
【0041】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、現像剤中の劣化したキャリアを特別の制御を要することなく適切に排出することができ、常に良好な画像特性が得られる現像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像形成装置の内部の構成を断面して示す図。
【図2】第1の実施形態の構成を断面して示す図。
【図3】図2のA−A線に総断面を矢印方向に見た図。
【図4】第1の実施形態における現像剤流出量とプリント数との関係を示す図。
【図5】第1の実施形態における現像剤劣化量とプリント数との関係を示す図。
【図6】第1の実施形態における現像剤劣化量とプリント数との関係を流出する現像剤の量をパラメータとして示す図。
【図7】第1の実施形態における現像剤鉄火量とプリント数との関係をカートリッジに収容されるトナーの濃度をパラメータとして示す図。
【図8】第2の一実施形態の要部の構成を示す図。
【図9】第3の一実施形態の要部の構成を示す図。
【図10】第4の実施形態の構成を断面して示す図。
【図11】図10のB−B線に総断面を矢印方向に見た図。
【符号の説明】
1…本体、2…原稿台、5…露光ランプ、10…CCD、20…感光体ドラム、22…現像装置、52…容器、52a…仕切板、53…上部空間、54…下部空間、55…螺旋状の回転部材、56…螺旋状の回転部材、57…現像ローラ、58…現像剤排出口、59…受領部、61,62…蓋体、70…収容空間、71…螺旋状の回転部材
Claims (4)
- トナーおよびキャリアからなる現像剤が補給される上部空間と、
前記上部空間内の現像剤が導かれる下部空間と、
前記上部空間および前記下部空間の相互間で前記現像剤を循環させる循環手段と、
前記上部空間内の現像剤を感光体に供給する現像ローラと、
前記下部空間における前記現像剤の循環経路より上方位置に設けられた現像剤排出口と、
前記現像剤排出口から流出する現像剤を受容する受容部と、
を備えたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前記循環手段は、前記上部空間に設けられた螺旋状の回転送り部材、および前記下部空間に設けられた螺旋状の回転送り部材であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前記現像剤排出口に開度可変に設けられた蓋体、をさらに備えたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前記現像剤排出口から流出する現像剤を一旦収容する収容空間と、
前記収容空間内の現像剤を前記受容部側へ送る搬送手段と、
をさらに備えていることを特徴とする現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003179707A JP2005017497A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003179707A JP2005017497A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005017497A true JP2005017497A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34180965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003179707A Abandoned JP2005017497A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005017497A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009098621A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-05-07 | Ricoh Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2011053477A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Ricoh Co Ltd | 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、現像剤交換方法 |
US9436130B2 (en) | 2014-09-24 | 2016-09-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Developing device |
-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003179707A patent/JP2005017497A/ja not_active Abandoned
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JP2011053477A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Ricoh Co Ltd | 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、現像剤交換方法 |
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