JP2005016762A - 温水暖房装置 - Google Patents

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Yoshio Muto
好夫 武藤
Toshinari Minami
俊成 南
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Sanyo Air Conditioners Co Ltd
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Sanyo Air Conditioners Co Ltd
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Abstract

【課 題】暖房負荷が小さい際にも、ヒートポンプユニットの運転効率の低下を極力防止することができる温水暖房装置を提供する。
【解決手段】温水暖房装置は、ヒートポンプユニット(1)と、このヒートポンプユニットからの冷媒と暖房用循環水とを熱交換する冷媒対循環水熱交換器(8)と、この冷媒対循環水熱交換器からの暖房用循環水を暖房用端末に供給する供給流路(26)と、前記暖房用端末から流れだした暖房用循環水を冷媒対循環水熱交換器に戻す戻り流路(27)と、貯湯タンク(2)と、前記戻り流路に設けられ暖房用循環水と貯湯タンクの水とを熱交換する循環水対タンク水熱交換器(32,67)とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室暖房機、温水エアコンや温水床暖房パネルなどの暖房用端末を備える温水暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、温水暖房装置は、たとえば特許文献1に記載されているように、熱交換器でヒートポンプユニットからの冷媒と暖房用循環水とを熱交換して、暖房用循環水を温め、この温められた暖房用循環水で暖房を行っている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−257366号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の温水暖房装置では、暖房負荷が小さくなると、暖房用循環水の戻り側(すなわち、熱交換器に流入する暖房用循環水)の水温が高くなり、冷媒との熱交換が十分に行われずに、熱交換器から出る冷媒の温度が高くなることがある。このため、圧縮機に戻ってくる冷媒の温度が高くなって、圧縮機の負荷が高くなり、ヒートポンプユニットの運転効率(COP)が低下する。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、暖房負荷が小さい際にも、ヒートポンプユニットの運転効率の低下を極力防止することができる温水暖房装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の温水暖房装置は、ヒートポンプユニット(1)と、このヒートポンプユニットからの冷媒と暖房用循環水とを熱交換する冷媒対循環水熱交換器(8)と、この冷媒対循環水熱交換器からの暖房用循環水を暖房用端末に供給する供給流路(26)と、前記暖房用端末から流れだした暖房用循環水を冷媒対循環水熱交換器に戻す戻り流路(27)と、貯湯タンク(2)と、前記戻り流路に設けられ暖房用循環水と貯湯タンクの水とを熱交換する循環水対タンク水熱交換器(32,67)とを備えている。
【0007】
さらに、貯湯タンクの下部と循環水対タンク水熱交換器との間を循環するタンク水循環回路(46)が設けられていることがある。
そして、タンク水循環回路に、タンク水を流す循環水対タンク水熱交換器用ポンプ(47)が設けられていることがある。
【0008】
また、タンク水循環回路に、開閉弁(61)が設けられていることがある。
さらに、循環水対タンク水熱交換器に流入するタンク水の温度を検出するタンク水温度センサ(48)が設けられていることがある。
【0009】
そして、循環水対タンク水熱交換器用ポンプまたはタンク水循環回路の開閉弁を制御する制御手段(56)が設けられており、タンク水温度センサの検出温度が放熱用設定温度よりも低い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプを稼働させるか、または、前記開閉弁を開ける手段を前記制御手段が具備していることがある。
【0010】
また、暖房立上げ期間にタンク水温度センサの検出温度が立上げ加熱設定温度よりも高い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプを稼働させるか、または、前記開閉弁を開ける手段を前記制御手段が具備していることがある。
【0011】
さらに、循環水対タンク水熱交換器が、前記貯湯タンクの内部の下側の部分に設けられていることがある。
そして、ヒートポンプユニットの冷媒がCO 冷媒であることがある。
【0012】
また、貯湯タンクの下部と貯湯タンクの上部とを接続する貯湯タンク加熱流路(23)、および、この貯湯タンク加熱流路に設けられ前記ヒートポンプユニットからの冷媒と貯湯タンクの水とを熱交換する冷媒対タンク水熱交換器(7)を備えていることがある。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における温水暖房装置の実施の第1の形態を図1ないし図4を用いて説明する。図1は本発明の実施の第1の形態にかかる温水暖房装置の全体のシステム図である。図2はヒートポンプユニットのシステム図である。図3はコントローラの入出力図である。図4は循環水対タンク水熱交換器用ポンプの制御のメインのフローチャートである。なお、図3において、コントローラの入出力は主要な部品のみが図示されており、これ以外の他の各種部品もコントローラに接続されている。
【0014】
図1において、温水暖房装置は、ヒートポンプユニット1、このヒートポンプユニット1からの冷媒と熱交換した水を溜める貯湯タンク2および、ヒートポンプユニット1からの冷媒と熱交換した暖房用循環水により暖房を行う暖房用端末(たとえば、浴室暖房機3や温水床暖房パネル4)などを備えている。
【0015】
図2において、ヒートポンプユニット1の圧縮機6は、ガス状のCO 冷媒を圧縮して高温の冷媒を生成し、この冷媒を冷媒対タンク水熱交換器7および冷媒対循環水熱交換器8に分岐して並列に供給する。各分岐路には熱交換器7,8の下流側に減圧装置としての電磁式の膨張弁11,12が設けられている。そして、膨張弁11,12から流れだした冷媒は合流して、冷媒対空気熱交換器16に流入する。この熱交換器16には送風機17により外気が送風されており、冷媒は熱交換器16で外気と熱交換して温められる。この温度の上昇した冷媒は、アキュムレータ18を介して圧縮機6に戻っている。また、圧縮機6から吐出された冷媒の温度を検出する吐出冷媒温度センサ21および、冷媒対循環水熱交換器8から流れだした冷媒の温度を検出する冷媒対循環水熱交換器用冷媒温度センサ22が設けられている。
【0016】
そして、貯湯タンク2に湯を溜める際には、圧縮機6および送風機17を稼働させるとともに、貯湯用膨張弁11を開ける。この貯湯は、この実施の形態では、通常深夜電力により行われる。また、暖房を行う際には、圧縮機6および送風機17を稼働させるとともに、暖房用膨張弁12を開ける。
【0017】
図1において、貯湯タンク2の下部は水道管に接続され、この水道管から水道水が供給されている。また、貯湯タンク2の上部には、給湯用配管が接続され、この給湯用配管により貯湯タンク2から給湯される。さらに、貯湯タンク2の下部と上部とを貯湯タンク加熱流路23が接続している。この貯湯タンク加熱流路23には、前述の冷媒対タンク水熱交換器7および貯湯用ポンプ24が設けられている。そして、貯湯用ポンプ24が稼働すると、貯湯タンク2下部の水を吸い込んで、この水を冷媒対タンク水熱交換器7に流す。この冷媒対タンク水熱交換器7で水は、ヒートポンプユニット1からの冷媒で熱交換して温度が上昇し、高温になって貯湯タンク2の上部に流れ込む。その結果、貯湯タンク2には、上側に高温の湯の層が、また、下側に低温の水の層が形成される。そして、ヒートポンプユニット1の加熱により貯湯している際には、湯の層が漸次厚くなり、一方、風呂や台所などで湯が使用されている給湯の際には、湯の層が漸次薄くなる。この温度の高い湯と温度の低い水との境目の位置は、貯湯タンク温度センサ群25で検出される。この貯湯タンク温度センサ群25は、貯湯タンク2内に上下方向に並べて配列されている複数の温度センサで構成されている。
【0018】
冷媒対循環水熱交換器8で、ヒートポンプユニット1からの冷媒と熱交換した温度の高い暖房用循環水は、暖房用端末である浴室暖房機3や温水床暖房パネル4に供給される。この冷媒対循環水熱交換器8から各暖房用端末3,4への供給流路26は、暖房用端末3,4毎に分岐している。そして、各暖房用端末3,4に熱を供給して温度が低下した暖房用循環水は、暖房用端末3,4から流れ出て、戻り流路27を介して合流し冷媒対循環水熱交換器8に戻っている。この暖房用端末3,4と冷媒対循環水熱交換器8とを接続する戻り流路27には、リザーブタンク31、循環水対タンク水熱交換器32、暖房用循環水ポンプ33が設けられている。また、浴室暖房機3の暖房用循環水の流れを制御する開閉弁である熱動弁36および、温水床暖房パネル4の暖房用循環水の流れを制御する開閉弁である熱動弁37が設けられている。さらに、浴室暖房機3への暖房用循環水の温度を検出する端末用循環水温度センサ41および、温水床暖房パネル4への暖房用循環水の温度を検出する床暖房用循環水温度センサ42が設けられている。
【0019】
循環水対タンク水熱交換器32のタンク水側の回路の両端は上下に配列されているとともに、貯湯タンク2の下部に接続されて、タンク水循環回路46が形成されている。タンク水循環回路46には、タンク水循環回路46にタンク水を流す循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47および、タンク水循環回路46に流入するタンク水の温度を検出するタンク水温度センサ48が設けられている。
【0020】
浴室暖房機3で暖められる浴室には、浴室用リモコン53(図3参照)が設置され、また、温水床暖房パネル4で温められる部屋には、床暖房用リモコン54(図3参照)が設置されている。このリモコン53,54は、温度センサやマイコンなどを内蔵しており、温度設定ボタンで設定された設定温度と温度センサの検出温度である室温との差である温度偏差を出力している。
【0021】
そして、温水暖房装置の制御手段であるコントローラ56はマイコンなどで構成されている。このコントローラ56には種々の電気部品が接続されているが、主な電気部品としては、図3に図示するように、入力側に端末用循環水温度センサ41、床暖房用循環水温度センサ42、冷媒対循環水熱交換器用冷媒温度センサ22、タンク水温度センサ48、貯湯タンク温度センサ群25、複数のリモコン53,54などが接続され、一方、出力側に、暖房用循環水ポンプ33、圧縮機6、送風機17、貯湯用膨張弁11、暖房用膨張弁12、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47、熱動弁36,37などが接続されている。そして、コントローラ56にはタイマが内蔵されており、経過時間などを計測することができるとともに、制御用プログラムが記憶されている。さらに、コントローラ56には予め種々の設定値が設定される。
【0022】
次に、この様に構成されている実施の形態の温水暖房装置における循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47のメインの作動について、図4のフローチャートに基づいて説明する。この循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47は暖房の際に使用される。したがって、暖房が行われていない時(すなわち暖房用循環水ポンプ33が停止している時)には停止するように、コントローラ56で制御されている。
【0023】
朝などに暖房のスイッチを入れると、ヒートポンプユニット1が稼働する(なお、既に稼働している際には稼働状態を維持する)とともに、暖房用循環水ポンプ33が稼働する。また、コントローラ56はリモコン53,54からの温度偏差に基づいて、暖房用循環水ポンプ33や熱動弁36,37などを制御する。そして、暖房の立上げ時には、暖房用循環水の温度は低いとともに、貯湯タンク2の水は深夜電力などにより温められており、貯湯タンク2の高い温度の湯の層は、貯湯タンク2の下部近くに達している。したがって、ステップ1において、コントローラ56は、タンク水温度センサ48の検出温度(すなわち循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47の吸い込むタンク水の温度)が、予め設定されている立上げ加熱設定温度以上か否かを判定している。そして、タンク水温度が立上げ加熱設定温度以上の場合には、ステップ2に行き、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47を稼働させて、暖房用循環水をタンク水で温めて、ステップ4に行く。一方、タンク水が立上げ加熱設定温度未満の場合には、タンク水の温度が低く、暖房用循環水を温める能力が低いので、ステップ3に行き、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47を停止させて、ステップ4に行く。
【0024】
そして、ステップ4において、コントローラ56は、暖房開始時からの経過時間が予め設定されている立上げ時間になったか否かを判断し、立上げ時間になっていない場合には、ステップ1に戻っている。立上げ時においては、暖房用循環水の温度が低く、暖房用端末3,4の暖房能力が低くなる。したがって、ステップ1,2,4を繰り返すことにより、貯湯タンク2の高い温度の湯で暖房用循環水を温めて、暖房用端末3,4の暖房能力を向上させている。その結果、暖房の立ち上げ時間を短縮することができる。一方、ステップ4において、立上げ時間になった場合には、ステップ5に行く。
【0025】
立上げ時間が経過すると、暖房用循環水の温度は高くなっている。そして、暖房用端末3,4の暖房負荷が小さくなると、暖房用端末3,4からの流れだす暖房用循環水の温度が高くなり過ぎて、冷媒対循環水熱交換器8の熱交換効率が低下するおそれがある。また、貯湯タンク2の湯の層は、湯が利用されるにしたがって、漸次薄くなるとともに、貯湯タンク2の下部に水道水が補充される。そのため、貯湯タンク2の下部には、低い温度のタンク水が溜まる。そこで、ステップ5において、コントローラ56は、タンク水温度センサ48の検出温度が、予め設定されている放熱用設定温度以下か否かを判定している。そして、タンク水温度が放熱用設定温度以下の場合には、ステップ6に行き、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47を稼働させて、暖房用循環水を低温のタンク水で冷し、ステップ5に戻る。一方、タンク水が放熱用設定温度を越えている場合には、タンク水の温度が高く、暖房用循環水を冷却する能力が低いので、ステップ7に行き、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47を停止させて、ステップ5に戻る。この様にして、ステップ5,6を繰り返すことにより、冷媒対循環水熱交換器8に流入する暖房用循環水を貯湯タンク2のタンク水で冷却し、冷媒対循環水熱交換器8の熱交換効率を向上させている。また、貯湯タンク2のタンク水は、循環水対タンク水熱交換器32により温められることになり、給湯や風呂などに利用することができる。
【0026】
この様にして、制御手段であるコントローラ56は、暖房立上げ期間にタンク水温度センサ48の検出温度が立上げ加熱設定温度よりも高い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47を稼働させる手段や、タンク水温度センサ48の検出温度が放熱用設定温度よりも低い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47を稼働させる手段などを具備している。
この様に、コントローラ56は、上記手段以外にも、実行される各工程に対応して各工程を実行する手段を具備している。
【0027】
次に、本発明における温水暖房装置の実施の第2の形態について図5を用いて説明する。図5は実施の第2の形態の温水暖房装置の全体のシステム図である。なお、この実施の第2の形態の説明において、前記実施の第1の形態の構成要素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0028】
図5は、実施の第1の形態の図1に対応する図であり、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47に代えて、開閉弁61がタンク水循環回路46に設けられている。そして、この開閉弁61の作動はコントローラ56で制御されており、実施の第1の形態の循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47の稼働条件の際に開き、かつ、実施の第1の形態の循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47の停止条件の際に閉じる。
【0029】
次に、本発明における温水暖房装置の実施の第3の形態について図6を用いて説明する。図6は実施の第3の形態の温水暖房装置の全体のシステム図である。なお、この実施の第3の形態の説明において、前記実施の第1の形態の構成要素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0030】
図6は、実施の第1の形態の図1に対応する図であり、実施の第1の形態の循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47や実施の第2の形態の開閉弁61は設けられておらず、戻り流路27には、リザーブタンク31の下流側に、三方切換弁66が設けられ、この三方切換弁66に、循環水対タンク水熱交換器67および、循環水対タンク水熱交換器67をバイパスするバイパス流路68が接続されている。この循環水対タンク水熱交換器67およびバイパス流路68の他端は合流し、暖房用循環水ポンプ33に接続されている。また、循環水対タンク水熱交換器67は貯湯タンク2内の下部に設置されている。さらに、循環水対タンク水熱交換器67付近のタンク水の温度を検出するタンク水温度センサ69が設けられている。そして、三方切換弁66の作動はコントローラ56で制御されており、実施の第1の形態の循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47の稼働条件の際に、戻り流路27を循環水対タンク水熱交換器67側に切り換え、かつ、実施の第1の形態の循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47の停止条件の際に、戻り流路27をバイパス流路68側に切り換える。
また、前述の様に、循環水対タンク水熱交換器67は貯湯タンク2内に設置されているため、タンク水用の管路は不要となる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)暖房用端末3,4の形式、個数や配置などは適宜変更可能である。
【0032】
(2)タンク水温度センサ48を設けないで、貯湯タンク温度センサ群25を用いて、循環水対タンク水熱交換器32に流入するタンク水の温度を検出することも可能である。
(3)また、循環水対タンク水熱交換器32に流入するタンク水の温度を検出しないで、暖房運転時には常時、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47の稼働状態を持続したり、また、開閉弁61の開の状態を持続したりすることも可能である。
【0033】
(4)タンク水循環回路46に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプ47や開閉弁61を設けないで、自然対流により、循環水対タンク水熱交換器において循環水とタンク水とを熱交換させることも可能である。
(5)立上げ時のステップ1〜ステップ4の制御を行わないことも可能である。
(6)この実施の形態では、冷媒はCO であるが、たとえばHFCなどの他の種類の冷媒でも可能である。ただし、冷媒対タンク水熱交換器や冷媒対循環水熱交換器における冷媒の温度を比較的簡単に高くして、熱交換効率を向上させることができるので、CO 冷媒であることが好ましい。
【0034】
(7)制御手段はコントローラ56であるが、各種機器を制御できるならば、その構造や形式は適宜変更可能である。
(8)この実施の形態では、貯湯タンク2はヒートポンプユニット1で加熱されているが、貯湯タンクの形式や構造は適宜変更可能である。たとえば、ガスボイラーなどでも可能である。ただし、ヒートポンプユニットで加熱されることが好ましい。
(9)暖房立上げ期間か否かは、ステップ4において、暖房開始時からの経過時間が立上げ時間になったか否かで判定しているが、他の判定方法で行うことも可能である。たとえば、冷媒対循環水熱交換器8に戻ってくる暖房用循環水の温度を温度センサで検出し、この暖房用循環水の温度が立上げ完了温度以上か否かで判定することも可能である。なお、この判定は制御手段が行う。
(10)冷媒対循環水熱交換器と暖房用端末との間に、暖房用循環水を循環させる暖房用循環水ポンプは、戻り流路に設けられているが、供給流路に設けることも可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、暖房用端末からの戻り流路に、暖房用循環水と貯湯タンクの水とを熱交換する循環水対タンク水熱交換器が設けられているので、暖房用端末の暖房負荷が小さくて、循環水対タンク水熱交換器に戻ってくる暖房用循環水の温度が高い際に、貯湯タンクの水で暖房用循環水を冷却することができる。したがって、熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。その結果、ヒートポンプユニットの運転効率を向上させることができる。しかも、戻り流路の暖房用循環水で貯湯タンクの水を温めて給湯などに利用することができる。
【0036】
さらに、貯湯タンクの下部と循環水対タンク水熱交換器との間を循環するタンク水循環回路が設けられている場合には、自然対流などにより、貯湯タンクの下部の低温の水と熱交換して、暖房用循環水を効率よく冷却することができる。
【0037】
そして、タンク水循環回路に、タンク水を流す循環水対タンク水熱交換器用ポンプが設けられている場合には、このポンプにより強制的にタンク水を循環水対タンク水熱交換器に流すことができ、暖房用循環水を強力に冷却することができる。
【0038】
また、タンク水循環回路に、開閉弁が設けられている場合には、この開閉弁により、タンク水の流れを制御することができる。
【0039】
さらに、タンク水温度センサの検出温度が放熱用設定温度よりも低い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプを稼働させるか、または、前記開閉弁を開けている場合には、タンク水の温度が低い際には、ポンプを稼働させるか、または、開閉弁を開けて、暖房用循環水を冷却することができるとともに、タンク水の温度が高い際には、ポンプを停止させるか、または、開閉弁を閉めて、暖房用循環水が温められることを防止することができる。
【0040】
そして、暖房立上げ期間にタンク水温度センサの検出温度が立上げ加熱設定温度よりも高い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプを稼働させるか、または、前記開閉弁を開けている場合には、暖房立上げ期間中は、暖房用循環水の温度が低いため、暖房用端末の暖房能力は低いが、温度の高いタンク水で暖房用循環水を温めることにより、立ち上げ時間を短くすることができる。特に、貯湯タンクが深夜電力などで温められている場合には、暖房を開始する朝などには貯湯タンクの下部のタンク水の温度も高いので、立ち上げ時間を効率よく短くすることができる。
【0041】
さらに、循環水対タンク水熱交換器が、前記貯湯タンクの内部の下側の部分に設けられている場合には、循環水対タンク水熱交換器のタンク水側の配管が不要となり、配管コストや取付コストを削減することができる。
【0042】
そして、ヒートポンプユニットの冷媒がCO 冷媒である場合には、冷媒の温度を高くすることができ、温水暖房装置の効率が向上する。
【0043】
また、貯湯タンクの下部と貯湯タンクの上部とを接続する貯湯タンク加熱流路に、ヒートポンプユニットからの冷媒と貯湯タンクの水とを熱交換する冷媒対タンク水熱交換器が設けられている場合には、貯湯タンクの上側には高温のタンク水が、また、貯湯タンクの下側には低温のタンク水が溜まる。したがって、貯湯タンクの下側の低温のタンク水で、戻り流路の暖房用循環水を効率よく冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の第1の形態にかかる温水暖房装置の全体のシステム図である。
【図2】図2はヒートポンプユニットのシステム図である。
【図3】図3はコントローラの入出力図である。
【図4】図4は循環水対タンク水熱交換器用ポンプの制御のメインのフローチャートである。
【図5】図5は実施の第2の形態の温水暖房装置の全体のシステム図である。
【図6】図6は実施の第3の形態の温水暖房装置の全体のシステム図である。
【符号の説明】
1 ヒートポンプユニット
2 貯湯タンク
3 浴室暖房機(暖房用端末)
4 温水床暖房パネル(暖房用端末)
7 冷媒対タンク水熱交換器
8 冷媒対循環水熱交換器
23 貯湯タンク加熱流路
26 供給流路
27 戻り流路
32 循環水対タンク水熱交換器
46 タンク水循環回路
47 循環水対タンク水熱交換器用ポンプ
48 タンク水温度センサ
56 コントローラ(制御手段)
61 開閉弁
67 循環水対タンク水熱交換器

Claims (10)

  1. ヒートポンプユニットと、
    このヒートポンプユニットからの冷媒と暖房用循環水とを熱交換する冷媒対循環水熱交換器と、
    この冷媒対循環水熱交換器からの暖房用循環水を暖房用端末に供給する供給流路と、
    前記暖房用端末から流れだした暖房用循環水を冷媒対循環水熱交換器に戻す戻り流路と、
    貯湯タンクと、
    前記戻り流路に設けられ、暖房用循環水と貯湯タンクの水とを熱交換する循環水対タンク水熱交換器とを備えていることを特徴とする温水暖房装置。
  2. 前記貯湯タンクの下部と循環水対タンク水熱交換器との間を循環するタンク水循環回路が設けられていることを特徴としている請求項1記載の温水暖房装置。
  3. 前記タンク水循環回路に、タンク水を流す循環水対タンク水熱交換器用ポンプが設けられていることを特徴としている請求項2記載の温水暖房装置。
  4. 前記タンク水循環回路に、開閉弁が設けられていることを特徴としている請求項2記載の温水暖房装置。
  5. 前記循環水対タンク水熱交換器に流入するタンク水の温度を検出するタンク水温度センサが設けられていることを特徴としている請求項1ないし4のいずれか1項記載の温水暖房装置。
  6. 前記循環水対タンク水熱交換器用ポンプまたはタンク水循環回路の開閉弁を制御する制御手段が設けられ、
    この制御手段は、タンク水温度センサの検出温度が放熱用設定温度よりも低い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプを稼働させるか、または、前記開閉弁を開ける手段を具備していることを特徴としている請求項5記載の温水暖房装置。
  7. 前記制御手段は、暖房立上げ期間にタンク水温度センサの検出温度が立上げ加熱設定温度よりも高い際に、循環水対タンク水熱交換器用ポンプを稼働させるか、または、前記開閉弁を開ける手段を具備していることを特徴としている請求項6記載の温水暖房装置。
  8. 前記循環水対タンク水熱交換器が、前記貯湯タンクの内部の下側の部分に設けられていることを特徴としている請求項1記載の温水暖房装置。
  9. 前記ヒートポンプユニットの冷媒がCO 冷媒であることを特徴としている請求項1ないし8のいずれか1項記載の温水暖房装置。
  10. 前記貯湯タンクの下部と貯湯タンクの上部とを接続する貯湯タンク加熱流路、および、この貯湯タンク加熱流路に設けられ前記ヒートポンプユニットからの冷媒と貯湯タンクの水とを熱交換する冷媒対タンク水熱交換器を備えていることを特徴としている請求項1ないし9のいずれか1項記載の温水暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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