JP2005016447A - 容量可変型圧縮機の制御装置 - Google Patents

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Tetsuhiko Fukanuma
哲彦 深沼
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
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Abstract

【課題】ブラシモータの耐久性の向上を図り得る容量可変型圧縮機の制御装置を提供すること。
【解決手段】エアコンECUは、冷凍サイクルの冷媒流量の目標値で決定される圧縮機構12のトルク−回転速度の特性線と、電動モータ13に印可する電圧で決定される該電動モータ13のトルク−回転速度の特性線との二つの交点(低速交点と高速交点)のうち、低速交点に圧縮機構12の運転点が収束するように制御弁CVを動作させて、圧縮機構12の吐出容量を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両用空調装置の冷凍サイクルを構成する容量可変型圧縮機に関し、特に該容量可変型圧縮機の吐出容量を制御するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の容量可変型圧縮機としては、ブラシモータにより駆動軸が回転駆動されることで冷媒ガスの圧縮を行う圧縮機構を備えるとともに、容量制御機構によって圧縮機構の吐出容量を変更可能なものが存在する(例えば特許文献1参照。)。また、容量可変型斜板式圧縮機の容量制御機構としては、弁開度を変更することでクランク圧(斜板収容室たるクランク室の圧力)を調節して吐出容量を変更可能な制御弁を備えたものが存在する(例えば特許文献2参照。)。
【0003】
前記特許文献2の制御弁は、冷凍サイクルの冷媒流量を反映する、該冷凍サイクルに設定された二つの圧力監視点間の差圧を機械的に検出可能な感圧部材を内蔵している。制御弁は、感圧部材が検出した差圧に基づいて自律的に弁体の位置決めが可能である。制御弁は、この弁体の自律的な位置決め動作の基準となる設定差圧を、外部から入力される電流値に基づいて変更可能な電磁アクチュエータ部を備えている。つまり、この制御弁は所謂設定差圧可変型である。
【0004】
前記制御弁は、例えば、電磁アクチュエータ部に入力される電流値が増大すると設定差圧が高くなり、感圧部材は、この高い設定差圧つまりは冷凍サイクルの大きい目標冷媒流量を維持するように弁体を動作させる。逆に、電磁アクチュエータ部に入力される電流値が減少すると設定差圧が低くなり、感圧部材は、この低い設定差圧つまりは冷凍サイクルの小さい目標冷媒流量を維持するように弁体を動作させる。
【0005】
そして、前記特許文献1の技術と特許文献2の技術とを組み合わせた容量可変型圧縮機(以下単に圧縮機とする)においては、次のようにして運転が行われることとなる。
【0006】
すなわち、図10のグラフに示すように、縦軸をトルクTとし横軸を回転速度Nとすると、冷凍サイクルの冷媒流量の目標値(目標冷媒流量)で決定される、該目標冷媒流量を維持する圧縮機構の「トルク(圧縮機構の駆動に必要なトルク)−回転速度の特性線(以下圧縮機構特性線とする)LC」は、反比例曲線となる。また、ブラシモータに印可する電圧で決定される該ブラシモータの「トルク−回転速度の特性線(以下モータ特性線とする)LM」は、右肩下がりの直線となる。
【0007】
前記ブラシモータに印可する電圧は、モータ特性線LMと圧縮機構特性線LCとが二つの交点PH、PLを有するように設定されている。つまり、圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとが一点で接するようにブラシモータに印可する電圧を定めると、経年変化等によって圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとが接しなくなる可能性、言い換えればブラシモータの安定運転が不可能となる可能性が大となるからである。
【0008】
そして、前記圧縮機は、圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとの二つの交点PH、PLのうち、回転速度Nが低い方の交点である低速交点PLではなく、回転速度Nが高い方の交点である高速交点PHに圧縮機構の運転点が収束する特性を有している。
【0009】
すなわち、例えば図10に圧縮機構特性線LC’で示すように、冷凍サイクルの目標冷媒流量を圧縮機構特性線LCから大きくすると、圧縮機構特性線LC’とモータ特性線LMとの高速交点PH’は、高速交点PHから回転速度Nが減少するとともにトルクTが増大され、低速交点PL’は、低速交点PLから回転速度Nが増大するとともにトルクTが減少される。
【0010】
ここで、冷凍サイクルの目標冷媒流量が増大変更されると、制御弁の電磁アクチュエータ部に入力する電流値(つまり設定差圧)も増大変更される。圧縮機構は、制御弁に入力する電流値が増大変更されると、同じ回転速度Nでは吐出容量が増大されてトルクTが上昇する。圧縮機構のトルクTが上昇すると、負荷が大きくなったブラシモータの回転速度Nは低下する。
【0011】
従って、例えば、圧縮機構の運転点が高速交点PHでは、目標冷媒流量の増大変更によって制御弁に入力する電流値が増大変更されると、該運転点は、モータ特性線LM上を高速交点PHから高速交点PH’側に向かって移動することとなる。しかし、圧縮機構の運転点が低速交点PLでは、目標冷媒流量の増大変更によって制御弁に入力する電流値が増大変更されると、該運転点は、モータ特性線LM上を低速交点PLから低速交点PL’とは反対側に向かって移動してしまうこととなる。
【0012】
また、図10に圧縮機構特性線LC’’で示すように、冷凍サイクルの目標冷媒流量を圧縮機構特性線LCから小さくすると、圧縮機構特性線LC’’とモータ特性線LMとの高速交点PH’’は、高速交点PHから回転速度Nが増大するとともにトルクTが減少され、低速交点PL’’は、低速交点PLから回転速度Nが減少するとともにトルクTが増大される。
【0013】
ここで、冷凍サイクルの目標冷媒流量が減少変更されると、制御弁の電磁アクチュエータ部に入力する電流値(つまり設定差圧)も減少変更される。圧縮機構は、制御弁に入力する電流値が減少変更されると、同じ回転速度Nでは吐出容量が減少されてトルクTが低下する。圧縮機構のトルクTが低下すると、負荷が小さくなったブラシモータの回転速度Nは上昇する。
【0014】
従って、例えば、圧縮機構の運転点が高速交点PHでは、目標冷媒流量の減少変更によって制御弁に入力する電流値が減少変更されると、該運転点は、モータ特性線LM上を高速交点PHから高速交点PH’’側に向かって移動することとなる。しかし、圧縮機構の運転点が低速交点PLでは、目標冷媒流量の減少変更によって制御弁に入力する電流値が減少変更されると、該運転点は、モータ特性線LM上を低速交点PLから低速交点PL’’とは反対側に向かって移動してしまうこととなる。
【0015】
以上のことから、各圧縮機構特性線LC、LC’,LC’’とモータ特性線LMとの二つの交点のうち、高速交点PH、PH’,PH’’は安定点であって低速交点PL、PL’,PL’’は不安定点であることがわかる。従って、圧縮機構の運転点は、低速交点PL、PL’,PL’’ではなく、高速交点PH、PH’,PH’’に収束されることとなる。
【0016】
【特許文献1】
特開2003−13850号公報(第6−7頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−362141号公報(第5−7頁、第1,3図)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとの高速交点PHで圧縮機構が運転されると、ブラシモータが備えるブラシの摩耗劣化が高速摺動によって早まり、該ブラシモータの耐久性が低下する問題を生じてしまう。
【0018】
なお、容量制御機構に用いられる制御弁としては、前述した設定差圧可変型以外にも、設定吸入圧力可変型や設定吐出圧力可変型や単なる電磁弁等が挙げられる。また、容量制御機構としては、クランク圧を調節する制御弁を用いずに、斜板を直接駆動するアクチュエータを備えたものも存在する。従来、何れの容量制御機構を用いた場合であっても、ブラシモータの耐久性を向上させることを意図して該容量制御機構(圧縮機構の吐出容量)を制御するようなものは存在しなかった。
【0019】
本発明の目的は、ブラシモータの耐久性の向上を図り得る容量可変型圧縮機の制御装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明の制御装置は、冷凍サイクルの冷媒流量の目標値で決定される圧縮機構のトルク−回転速度の特性線(圧縮機構特性線)と、ブラシモータに印可する電圧で決定される該ブラシモータのトルク−回転速度の特性線(モータ特性線)との二つの交点のうち、回転速度が低い方の交点である低速交点に前記圧縮機構の運転点が収束するように容量制御機構を制御する運転点制御手段を備えている。なお、ブラシモータの回転速度とは、該ブラシモータが駆動する圧縮機構の駆動軸の回転速度のことである。
【0021】
このように、圧縮機構特性線とモータ特性線との低速交点で圧縮機構を運転することで、ブラシモータが備えるブラシを低速摺動の環境下に置くことができ、該ブラシモータの耐久性を向上させることができる。
【0022】
請求項2の発明は請求項1において、前記冷凍サイクルは車両用空調装置に用いられ、前記圧縮機構は、車両の走行駆動源たるエンジンからの動力と前記ブラシモータからの動力とが切り換えられて用いられる。車載用の容量可変型圧縮機は、ブラシモータにエンジンと同等の圧縮機駆動能力を求めると、該ブラシモータが大型化してエンジンルーム内に配置できなくなる問題がある。従って、ブラシモータとしては小型のものを採用せざるを得ない。しかし、ブラシモータが小型であると耐久性に劣る問題がある。そういった意味において、車載用の容量可変型圧縮機に請求項1の発明を適用してブラシモータの耐久性を向上させることは、特に有効であると言える。
【0023】
請求項3の発明は請求項2において、前記容量制御機構の好適な一態様について言及するものである。すなわち、容量制御機構は、前記圧縮機構の吐出容量変更につながる弁開度調節を行うための制御弁を備えている。該制御弁は、前記冷凍サイクルの冷媒流量を反映する、該冷凍サイクルに設定された二つの圧力監視点間の差圧を機械的に検出可能な差圧検出手段を内蔵し、この差圧検出手段が検出した差圧に基づいて自律的に弁開度調節可能である。制御弁は、さらにはこの自律的な弁開度調節動作の基準となる設定差圧を外部からの制御信号に基づいて変更可能な設定差圧変更手段を備えている。前記運転点制御手段は、低速交点に前記圧縮機構の運転点が収束するように、前記設定差圧変更手段へ入力する制御信号を調節する。
【0024】
つまり、前記容量制御機構は、所謂設定差圧可変型の制御弁を備えている。従って、例えば、制御弁として設定吸入圧力可変型のものを備えた場合のように、冷凍サイクルの蒸発器での熱負荷の大きさに影響される吸入圧力そのものを吐出容量制御における直接の指標とすることなく、冷凍サイクルの冷媒流量が反映される二つの圧力監視点間の差圧を直接の制御対象として、圧縮機構の吐出容量のフィードバック制御を内部自律的に実現できる。
【0025】
よって、エンジンによる圧縮機構の駆動時においては、蒸発器での熱負荷状況にほとんど影響されることなく、エンジンの回転速度の変動にともなう冷媒流量の変動によって、圧縮機構の応答性及び制御性の高い吐出容量の増加減少制御を内部自律的に行うことができる。特に、エンジンの回転速度が増大して冷媒流動が増大した場合に、制御目標である設定差圧を維持すべく速やかに圧縮機構の吐出容量を内部自律的に減少できることは、エンジンの燃費向上につながる。
【0026】
ここで、前記ブラシモータによる圧縮機構の駆動時において制御弁は、従来技術において詳述したように、外部からの制御信号が一定(設定差圧が一定)であると、圧縮機構特性線とモータ特性線との二つの交点のうち、安定点たる高速交点に圧縮機構の運転点を内部自律的に収束させる特性を有している。従って、運転点制御手段は、不安定点たる低速交点に運転点が収束するように、トルク又は回転速度を制御指標として、設定差圧変更手段へ入力する制御信号を調節することとなる。
【0027】
以上のように本発明によれば、エンジンによる圧縮機構の駆動時における、応答性及び制御性の高い吐出容量の制御を実現しつつ、ブラシモータによる圧縮機構の駆動時における、該ブラシモータの耐久性の向上を実現することができる。
【0028】
請求項4の発明は請求項3において、前記運転点制御手段は、回転速度を制御指標として前記設定差圧変更手段へ入力する制御信号を調節する。回転速度の検出は、トルクの検出と比較して安価な構成で行い得る。従って、例えばトルクを制御指標として設定差圧変更手段へ入力する制御信号を調節する場合と比較して、制御装置を安価に構成することができる。
【0029】
請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか一項において、前記ブラシモータに印可される電圧を調節する電圧調節手段を備えている。つまり、電圧調節手段は、ブラシモータに印可する電圧を調節することで、該ブラシモータのモータ特性線を変更する。ブラシモータのモータ特性線を変更可能であるということは、低速交点を変更可能であるということであり、例えば、ブラシモータを高効率な領域で運転させて消費電力を軽減することも自在である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の制御装置を、車両用空調装置の冷媒循環回路(冷凍サイクル)を構成する容量可変型圧縮機に適用した第1及び第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態においては第1実施形態との相違点についてのみ説明し、同一又は相当部材には同じ番号を付して説明を省略する。
【0031】
○第1実施形態
先ず、前記容量可変型圧縮機(以下単に圧縮機とする)の概要について説明する。
【0032】
図1に示すように、圧縮機のハウジング11内には、冷媒ガスの圧縮を行う斜板ピストン式の圧縮機構12と、該圧縮機構12を駆動する電動モータ13とが収容されている。電動モータ13の動力は、ハウジング11に回転可能に支持された駆動軸14を介して圧縮機構12に伝達される。電動モータ13は駆動軸14の後端(図面の右方端)に作動連結されており、駆動軸14の前端(図面の左方端)にはハウジング11外でプーリ15が作動連結されている。
【0033】
前記駆動軸14とプーリ15との間の動力伝達経路上には、ワンウェイクラッチ16が配設されている。ワンウェイクラッチ16は、一方向の回転に関し、プーリ15から駆動軸14への動力伝達は許容するが、駆動軸14からプーリ15への動力伝達は許容しない。プーリ15には、車両の走行駆動源たるエンジンEからの動力がベルト15aを介して伝えられる。エンジンEからの動力は、プーリ15及びワンウェイクラッチ16を介して駆動軸14に伝達される。逆に、電動モータ13から駆動軸14に伝えられた動力は、プーリ15への伝達が、ワンウェイクラッチ16によって遮断される。
【0034】
このように本実施形態の圧縮機は、圧縮機構12の駆動源としてエンジンEと電動モータ13とを用いる、所謂ハイブリッドタイプである。従って、例えば、電動モータ13によって圧縮機構12を駆動することで、エンジンEの停止時においても空調(冷房)が可能となる。
【0035】
次に、ブラシモータとしてのDCブラシモータよりなる前記電動モータ13について詳述する。
前記駆動軸14の後端部にはロータ17が支持されている。駆動軸14とロータ17との間には、ワンウェイクラッチ18が介在されている。ワンウェイクラッチ18は、前述したワンウェイクラッチ16の説明で述べた「一方向の回転」に関し、ロータ17から駆動軸14への動力伝達は許容するが、駆動軸14からロータ17への動力伝達は許容しない。従って、エンジンEから駆動軸14を介したロータ17への動力伝達はワンウェイクラッチ16によって遮断され、エンジンEによるロータ17の駆動負荷を削減することができる。
【0036】
前記ロータ17は、鉄心17aと、該鉄心17aに巻回されたコイル17bとからなっている。ロータ17の前側には整流子19が固定されている。ロータ17の外周側には、マグネットからなるステータ20が配置されている。ステータ20は、ブラケット21を介してハウジング11に支持されている。
【0037】
前記ブラケット21において整流子19の外周側には、給電ブラシユニット22が保持されている。給電ブラシユニット22のブラシ22aは、整流子19に押圧接触されている。給電ブラシユニット22には、モータ駆動回路75から電力が供給される。従って、モータ駆動回路75からの電力が、給電ブラシユニット22のブラシ22a及び整流子19を介してコイル17bへ供給されることで、ロータ17が回転される。
【0038】
次に、前記圧縮機構12について説明する。
前記ハウジング11内にはクランク室23が区画されている。クランク室23において駆動軸14上には、ラグプレート24が一体回転可能に固定されている。クランク室23内には斜板25が収容されている。斜板25は、駆動軸14にスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。ラグプレート24と斜板25との間には、ヒンジ機構26が介在されている。斜板25は、ヒンジ機構26を介することで、ラグプレート24及び駆動軸14と同期回転可能であるとともに、駆動軸14に対して傾動可能となっている。
【0039】
前記ハウジング11内には複数(図面には一つのみ示す)のシリンダボア11aが形成されており、各シリンダボア11a内には片頭型のピストン27が往復動可能に収容されている。各ピストン27は、シュー28を介して斜板25の外周部に係留されている。従って、駆動軸14の回転にともなう斜板25の回転運動が、シュー28を介してピストン27の往復運動に変換される。
【0040】
前記シリンダボア11a内の後方側には、ピストン27と、ハウジング11が有する弁・ポート形成体29とで囲まれて圧縮室30が区画されている。ハウジング11において弁・ポート形成体29と電動モータ13との間には、吸入室31及び吐出室32がそれぞれ区画形成されている。
【0041】
前記吸入室31の冷媒ガスは、各ピストン27の上死点位置から下死点側への移動により、弁・ポート形成体29に形成された吸入ポート33及び吸入弁34を介して圧縮室30に吸入される。圧縮室30に吸入された冷媒ガスは、ピストン27の下死点位置から上死点側への移動により所定の圧力にまで圧縮され、弁・ポート形成体29に形成された吐出ポート35及び吐出弁36を介して吐出室32に吐出される。
【0042】
次に、容量制御機構について説明する。
前記圧縮機の容量制御機構は、ハウジング11内に設けられた抽気通路37、及び給気通路38並びに制御弁CVによって構成されている。抽気通路37はクランク室23と吸入室31とを連通する。給気通路38は吐出室32とクランク室23とを連通する。給気通路38の途中には制御弁CVが配設されている。
【0043】
前記制御弁CVの開度を調節することで、給気通路38を介したクランク室23への高圧な吐出ガスの導入量と抽気通路37を介したクランク室23からのガス導出量とのバランスが制御され、該クランク室23の内圧が決定される。クランク室23の内圧変更に応じて、ピストン27を介してのクランク室23の内圧と圧縮室30の内圧との差が変更され、斜板25の傾斜角度が変更される結果、ピストン27のストロークすなわち圧縮機構12の吐出容量が調節される。
【0044】
例えば、前記クランク室23の内圧が低下されると斜板25の傾斜角度が増大し、圧縮機構12の吐出容量が増大される。逆に、クランク室23の内圧が上昇されると斜板25の傾斜角度が減少し、圧縮機構12の吐出容量が減少される。
【0045】
次に、車両用空調装置の冷凍サイクルについて説明する。
前記冷凍サイクルは、上述した圧縮機と外部冷媒回路40とから構成されている。外部冷媒回路40は、ガスクーラ41、膨張弁42及び蒸発器43を備えている。
【0046】
前記吐出室32内には、第1圧力監視点P1が設定されている。第1圧力監視点P1からガスクーラ41側(下流側)へ所定距離だけ離れた冷媒通路の途中には、第2圧力監視点P2が設定されている。第1圧力監視点P1と制御弁CVとは第1検圧通路45を介して連通されている。第2圧力監視点P2と制御弁CVとは第2検圧通路46を介して連通されている。第1圧力監視点P1の圧力を「PdH」と表し、第2圧力監視点P2の圧力を「PdL」と表す。
【0047】
第1圧力監視点P1と第2圧力監視点P2との間の冷媒通路上には固定絞り47が配設されている。固定絞り47の前後の差圧ΔPd(=PdH−PdL)には、冷凍サイクルの冷媒流量Qが反映されており、例えば冷媒流量Qが多くなると該差圧ΔPdは大きくなり、逆に冷媒流量Qが少なくなると該差圧ΔPdは小さくなる。
【0048】
次に、前記制御弁CVについて説明する。
図2に示すように、前記制御弁CVのバルブハウジング51内には、弁室52、連通路53及び感圧室54が区画されている。弁室52及び連通路53内には、作動ロッド55が軸方向(図面では垂直方向)に移動可能に配設されている。
連通路53と感圧室54とは、該連通路53に挿入された作動ロッド55の上端部によって遮断されている。弁室52は、給気通路38の上流部を介して吐出室32と連通されている。連通路53は、給気通路38の下流部を介してクランク室23と連通されている。弁室52及び連通路53は給気通路38の一部を構成する。
【0049】
前記弁室52内には、作動ロッド55の中間部に形成された弁体部56が配置されている。弁室52と連通路53との境界に位置する段差は弁座57をなしており、連通路53は一種の弁孔をなしている。そして、作動ロッド55が図2の位置(最下動位置)から弁体部56が弁座57に着座する最上動位置へ上動すると、連通路53が遮断される。つまり作動ロッド55の弁体部56は、給気通路38の開度を調節可能な弁体として機能する。
【0050】
前記感圧室54内には、差圧検出手段を構成するベローズよりなる感圧部材58が収容配置されている。該感圧部材58の上端部はバルブハウジング51に固定されている。感圧部材58の下端(可動端)部には作動ロッド55の上端部が嵌入されている。感圧室54内は、有底円筒状をなす感圧部材58によって、該感圧部材58の内空間である第1圧力室59と、該感圧部材58の外空間である第2圧力室60とに区画されている。第1圧力室59には、第1検圧通路45を介して第1圧力監視点P1の圧力PdHが導かれている。第2圧力室60には、第2検圧通路46を介して第2圧力監視点P2の圧力PdLが導かれている。
【0051】
前記感圧部材58は、固定絞り47の前後の差圧ΔPdに応じて下端部が変位されることで、この差圧の変動を作動ロッド55(弁体部56)の位置決めに反映させる。なお、感圧部材58は、固定絞り47の前後の差圧ΔPdの変動を打ち消す側に圧縮機構12の吐出容量が変更されるように、弁体部56を動作させる。
【0052】
前記バルブハウジング51の下方側には、設定差圧変更手段としての電磁アクチュエータ部61が設けられている。電磁アクチュエータ部61は、バルブハウジング51内の中心部に有底円筒状の収容筒62を備えている。該収容筒62において上方側の開口には、円柱状のセンタポスト(固定鉄心)63が嵌入固定されている。このセンタポスト63の嵌入により、収容筒62内の最下部にはプランジャ室64が区画されている。
【0053】
前記プランジャ室64内には、有蓋円筒状のプランジャ(可動鉄心)66が、軸方向に移動可能に収容されている。センタポスト63の中心には軸方向に延びるガイド孔67が貫通形成され、該ガイド孔67内には、作動ロッド55の下端側が軸方向に移動可能に配置されている。作動ロッド55の下端は、プランジャ室64内においてプランジャ66の上端面に当接されている。
【0054】
前記プランジャ室64において収容筒62の内底面とプランジャ66との間には、プランジャ付勢バネ70が収容されている。このプランジャ付勢バネ70は、プランジャ66を作動ロッド55側に向けて付勢する。また、作動ロッド55は、感圧部材58自身が有するバネ性に基づいて、プランジャ66側に向けて付勢されている。従って、プランジャ66と作動ロッド55は一体となって上下動する。
【0055】
前記収容筒62の外周側には、センタポスト63及びプランジャ66を跨ぐ範囲にコイル71が巻回配置されている。このコイル71には、弁駆動回路81から電力が供給される。弁駆動回路81からコイル71への電力供給により、この電力供給量(電流値I)に応じた大きさの電磁力(電磁吸引力)が、プランジャ66とセンタポスト63との間に発生し、この電磁力はプランジャ66を介して作動ロッド55に伝達される。
【0056】
上記構成の制御弁CVにおいては、前記電磁アクチュエータ部61が作動ロッド55(弁体部56)に付与する電磁力を、弁駆動回路81から入力される制御信号としての電流値Iに応じて変更することで、感圧部材58による弁体部56の位置決め動作の基準となる、固定絞り47前後の二点間差圧ΔPdの制御目標(設定差圧)を変更可能である。そして、制御弁CVは、コイル71への入力電流値Iによって決定された設定差圧を維持するように、二点間差圧ΔPdの変動に応じて内部自律的に作動ロッド55(弁体部56)を位置決めする。
【0057】
つまり、本実施形態において制御弁CVは、冷凍サイクルに設定された二つの圧力監視点P1,P2間の差圧ΔPdに基づいて内部自律的に弁開度調節が可能でかつ、この内部自律的な弁開度調節動作の基準となる設定差圧を外部から制御可能な、所謂設定差圧可変型である。
【0058】
例えば、前記弁駆動回路81からコイル71に入力される電流値Iが増大すると、電磁アクチュエータ部61が作動ロッド55に付与する電磁付勢力が大きくなり、制御弁CVの設定差圧が大きくなる。設定差圧が増大変更されると、圧縮機構12の吐出容量は増大傾向となる。逆に、前記弁駆動回路81からコイル71に入力される電流値Iが減少すると、電磁アクチュエータ部61が作動ロッド55に付与する電磁付勢力が小さくなり、制御弁CVの設定差圧が小さくなる。設定差圧が減少変更されると、圧縮機構12の吐出容量は減少傾向となる。
【0059】
なお、前記制御弁CVは、電磁アクチュエータ部61に入力される電流値Iが該電流値Iの可変範囲の最大値Imaxの時には、弁体部56を最上動位置へ上動させて給気通路38の開度を全閉とすることで、圧縮機構12の吐出容量を一義的に最大とする設定となっている。また、制御弁CVは、電磁アクチュエータ部61に入力される電流値Iがゼロの時には、弁体部56を最下動位置へ下動させて給気通路38を全開とすることで、圧縮機構12の吐出容量を一義的に最小とする設定となっている。
【0060】
次に、前記圧縮機の制御装置について説明する。
図2に示すように、車両用空調装置の制御全般を司るエアコンECU93は、CPU、ROM、RAM及びI/Oインターフェイスを備えたコンピュータ類似の制御ユニットである。エアコンECU93のI/Oインターフェイスの入力端子には、情報検出手段94が接続されている。
【0061】
前記情報検出手段94は、空調装置のオン/オフスイッチたるエアコンスイッチ95や、車室内の温度を設定するための温度設定器96や、車室内の温度を検出するための温度センサ97や、冷媒循環回路において圧縮機の吐出室32とガスクーラ41とを含む両者間の冷媒流路上の冷媒圧力(吐出圧力)Pdを検出するPdセンサ98や、駆動軸14の回転速度Ncを検出するための回転速度センサ99を備えている。エアコンECU93のI/Oインターフェイスの出力端子には、前述したモータ駆動回路75及び弁駆動回路81が接続されている。
【0062】
次に、図3〜図5のフローチャートを参照して、エアコンECU93による圧縮機の制御を説明する。
図3のフローチャートは、制御プログラムの幹となるメインルーチンを示す。
車両のイグニションスイッチ(又はスタートスイッチ)がONされると、エアコンECU93は電力を供給されて各種の初期設定が行われた後に、演算処理を開始する。図3のステップ101(以下単に「S101」という、他のステップも以下同様)では、エアコンスイッチ95がオンされるまで該スイッチ95のオンオフ状況が監視される。エアコンスイッチ95がオンされると、処理はエンジン稼働状態判定ルーチン(S102)へと進む。S102では、エンジンEが稼働状態にあるか否かを、例えば図示しないエンジンECUから得られるエンジンEの回転速度情報等に基づいて判断する。
【0063】
前記S102判定がYES、つまりエンジンEが稼働状態にあるとき、処理はエンジン稼働時制御ルーチンRF1(図4)へと移行する。図4のエンジン稼働時制御ルーチンRF1においてエアコンECU93は、先ずS201において電動モータ13のオフ(停止状態)をモータ駆動回路75に指令する。S202においては、情報検出手段94からの熱負荷情報(温度設定器96からの設定温度情報や温度センサ97からの検出温度情報等)に基づいて、冷凍サイクルの冷媒流量Qの目標値(目標冷媒流量Q(set))が算出される。
【0064】
S203においては、制御弁CVへ入力する電流値Iの目標(目標電流値I(set))が算出される。詳述すれば、冷凍サイクルの冷媒流量Qは、吐出ガスの比重をρdとすると、「(流量係数)×(固定絞り(47)の面積)×√(2ΔPd/ρd)」で表すことができる。二点間差圧ΔPdは、制御弁CVへ入力される電流値Iの関数及び弁特性で決定される。吐出ガスの比重ρdは、Pdセンサ98からの吐出圧力Pdから求めることができる。従って、目標冷媒流量Q(set)が決定すれば、該目標冷媒流量Q(set)とPdセンサ98より得られる吐出圧力Pdとから、目標電流値I(set)を導き出すことができる。
【0065】
S204においては、S203で算出された目標電流値I(set)での制御弁CVの駆動を、弁駆動回路81に指令する。従って、制御弁CVは、目標電流値I(set)に対応する設定差圧を維持すべく内部自律的に動作して圧縮機構12の吐出容量を調節し、冷凍サイクルの冷媒流量Qを目標冷媒流量Q(set)に収束させてゆく。つまり、エンジンEの稼働時においては、目標冷媒流量Q(set)が変更されずかつ吐出圧力Pdが変動されない限り、制御弁CVに入力される電流値Iは一定(目標電流値I(set))に維持されることとなる。
【0066】
なお、詳述しないが、クールダウン時等の高熱負荷時においては、電流値Iの可変範囲の最大値Imaxが制御弁CVに入力されて、圧縮機構12の吐出容量は一義的に最大とされる。
【0067】
さて、図3のメインルーチンにおいて、S102判定がNO、つまりエンジンEが停止状態にあるとき、処理はエンジン停止時制御ルーチンRF2(図5)へと移行する。図5のエンジン停止時制御ルーチンRF2においてエアコンECU93は、S301において電動モータ13のオン(稼働状態)をモータ駆動回路75に指令する。S302においては、図4のエンジン稼働時制御ルーチンRF1のS202と同様にして、情報検出手段94からの熱負荷情報に基づいて、冷凍サイクルの目標冷媒流量Q(set)が算出される。
【0068】
前記S302からは、低速交点算出手段及び電圧調節手段としてのS303に処理が移行される。S303おいては、図6に示すように、S302で算出された冷凍サイクルの目標冷媒流量Q(set)から、該目標冷媒流量Q(set)を維持する圧縮機構12のトルク−回転速度の特性線(圧縮機構特性線)LCが決定される。つまり、圧縮機構特性線LCは等冷媒流量線である。
【0069】
また、前記S303においては、電動モータ13のトルク−回転速度の特性線(モータ特性線)LMが、圧縮機構特性線LCに対して二つの交点PH,PLを有してなおかつ、該交点PH,PLのうち回転速度Nが低い方の交点である低速交点PLが電動モータ13の高効率な領域に存在するように、電動モータ13に印可する電圧Vが決定される。そして、S303においては、決定された電圧Vでの電動モータ13の駆動が、モータ駆動回路75に指令される。なお、モータ駆動回路75による電動モータ13の電圧制御は、例えばチョッパ制御によってなされる。
【0070】
S304においては、回転速度センサ99からの回転速度Ncが、S303で算出された低速交点PLの回転速度Nplより大であるか否かが判定される。また、S305においては、回転速度センサ99からの回転速度Ncが、低速交点PLの回転速度Nplより小であるか否かが判定される。S304判定及びS305判定が共にNOであるなら、圧縮機構12の運転点は低速交点PLに一致されており、制御弁CVを駆動する電流値Iの変更はなされない。
【0071】
前記S304判定がYESつまり駆動軸14の回転速度Ncが、低速交点PLの回転速度Nplより大であるなら、S306において該駆動軸14の回転速度Ncを減少すべく言い換えれば電動モータ13の負荷を増大すべく、制御弁CVを駆動する電流値Iを可変範囲の最大値Imaxとする。従って、圧縮機構12の吐出容量が最大に向って増大されて電動モータ13の負荷が増大し、駆動軸14の回転速度Ncは低下傾向となる。
【0072】
前記S305判定がYESつまり駆動軸14の回転速度Ncが、低速交点PLの回転速度Nplより小であるなら、S307において該駆動軸14の回転速度Ncを増大すべく言い換えれば電動モータ13の負荷を減少すべく、制御弁CVを駆動する電流値Iをゼロとする。従って、圧縮機構12の吐出容量が最小に向って減少されて電動モータ13の負荷が減少し、駆動軸14の回転速度Ncは上昇傾向となる。
【0073】
運転点制御手段としての前記S304〜S307が繰り返されることにより、やがては圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとの低速交点PLに圧縮機構12の運転点が収束される。つまり、エンジンEの停止時においては、エンジンEの稼働時とは異なり、目標冷媒流量Q(set)が変更されずかつ吐出圧力Pdが変動されない場合であっても、制御弁CVに入力する電流値Iの変更が行われることとなる。
【0074】
上記構成の本実施形態においては次のような効果を奏する。
(1)運転点制御手段としてのエアコンECU93は、圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとの低速交点PLで圧縮機構12を運転するように、該圧縮機構12の吐出容量を制御する。従って、電動モータ13のブラシ22aと整流子19とを低速摺動とすることができ、該ブラシ22a及び整流子19の摩耗劣化を抑制して、電動モータ13の耐久性を向上させることができる。また、運転点の回転速度Nが低くなることにより圧縮機構12の機械損を低減でき、該圧縮機構12の効率を高めることができる。さらに、運転点の回転速度Nが低くなることにより、電動モータ13の機械損も低減できる。
【0075】
(2)本実施形態の圧縮機構12は、車両のエンジンEからの動力と電動モータ13からの動力とが切り換えられて用いられる。車載用の圧縮機は、電動モータ13にエンジンEと同等の圧縮機駆動能力を求めると、該電動モータ13が大型化してエンジンルーム内に配置できなくなる問題があるため、電動モータ13としては小型のものを採用せざるを得ない。しかし、電動モータ13が小型であると耐久性に劣る問題がある。そういった意味において、本発明を車載用の圧縮機に具体化して電動モータ13の耐久性を向上させることは、特に有効であると言える。
【0076】
(3)容量制御機構の制御弁CVとして、所謂設定差圧可変型のものが用いられている。従って、例えば、制御弁として設定吸入圧力可変型のものを備えた場合のように、蒸発器43での熱負荷の大きさに影響される吸入圧力そのものを吐出容量制御における直接の指標とすることなく、冷凍サイクルの冷媒流量Qが反映される二点間差圧ΔPdを直接の制御対象として、圧縮機構12の吐出容量のフィードバック制御を内部自律的に実現できる。
【0077】
よって、エンジンEによる圧縮機構12の駆動時においては、蒸発器43での熱負荷状況にほとんど影響されることなく、エンジンEの回転速度の変動にともなう冷媒流量Qの変動によって、圧縮機構12の応答性及び制御性の高い吐出容量の増加減少制御を内部自律的に行うことができる。特に、エンジンEの回転速度が増大して冷媒流動が増大した場合に、制御目標である設定差圧を維持すべく速やかに圧縮機構12の吐出容量を内部自律的に減少できることは、エンジンEの燃費向上につながる。
【0078】
つまり、本実施形態によれば、エンジンEによる圧縮機構12の駆動時における、応答性及び制御性の高い吐出容量の制御を実現しつつ、電動モータ13による圧縮機構12の駆動時における、該電動モータ13の耐久性の向上を実現することができる。
【0079】
(4)圧縮機構12の運転点を低速交点PLに収束させる制御は、駆動軸14の回転速度Ncを制御指標として行われる。回転速度Ncの検出は、トルクTの検出と比較して安価な構成で行い得る。従って、例えばトルクTを制御指標として運転点を低速交点PLに収束させる制御を行う場合と比較して、圧縮機の制御装置を安価に構成することができる。
【0080】
(5)エアコンECU93は、電動モータ13に印可する電圧Vを調節することで、該電動モータ13のモータ特性線LMを変更する。電動モータ13のモータ特性線LMを変更可能であるということは、低速交点PLを変更可能であるということであり、本実施形態のように、電動モータ13を高効率な領域で運転させて消費電力を軽減することも自在である。また、制御弁CVを駆動する電流値Iの可変範囲を広げることができ、冷凍サイクルの冷凍能力の制御範囲を広げることができる。
【0081】
○第2実施形態
本実施形態の制御弁CVには、設定吸入圧力可変型のものが用いられている。すなわち、図7に示すように、本実施形態の制御弁CVにおいて第1圧力室59は、第1検圧通路45が削除されて密閉空間をなしている。第2圧力室60は、検圧通路46を介して、吸入圧力(Ps)領域を構成する吸入室31と接続されている。感圧部材58は、検圧通路46を介して導入される吸入室31の吸入圧力Psに応じて下端部が変位されることで、この吸入圧力Psの変動を作動ロッド55(弁体部56)の位置決めに反映させる。感圧部材58は、吸入圧力Psの変動を打ち消す側に圧縮機構12の吐出容量が変更されるように、弁体部56を動作させる。
【0082】
そして、前記制御弁CVにおいては、電磁アクチュエータ部61が作動ロッド55(弁体部56)に付与する電磁力を、弁駆動回路81から入力される電流値Iに応じて変更することで、感圧部材58による弁体部56の位置決め動作の基準となる、吸入圧力Psの制御目標(設定吸入圧力)を変更可能である。そして、制御弁CVは、コイル71への入力電流値Iによって決定された設定吸入圧力を維持するように、吸入圧力Psの変動に応じて内部自律的に作動ロッド55(弁体部56)を位置決めする。
【0083】
例えば、前記弁駆動回路81からコイル71に入力される電流値Iが増大すると、電磁アクチュエータ部61が作動ロッド55に付与する電磁付勢力が大きくなり、制御弁CVの設定吸入圧力が小さくなる。設定吸入圧力が減少変更されると、圧縮機構12の吐出容量は増大傾向となる。逆に、弁駆動回路81からコイル71に入力される電流値Iが減少すると、電磁アクチュエータ部61が作動ロッド55に付与する電磁付勢力が小さくなり、制御弁CVの設定吸入圧力が大きくなる。設定吸入圧力が増大変更されると、圧縮機構12の吐出容量は減少傾向となる。
【0084】
さて、本実施形態においては、エアコンECU93による処理が、上記第1実施形態と同様なメインルーチン(図3参照)を経て、図8に示すエンジン稼働時制御ルーチンRF3に移行されると、S401において電動モータ13のオフがモータ駆動回路75に指令される。S402においては、温度センサ97からの検出温度Trが、温度設定器96からの設定温度Tr(set)より高いか否かが判定される。また、S403においては、温度センサ97からの検出温度Trが、設定温度Tr(set)より低いか否かが判定される。S402判定及びS403判定が共にNOであるなら、検出温度Trは設定温度Tr(set)に一致されており、制御弁CVを駆動する電流値Iの変更はなされない。
【0085】
前記S402判定がYESつまり検出温度Trが設定温度Tr(set)よりも高ければ、S404においてエアコンECU93は、制御弁CVを駆動する電流値Iを単位量ΔIだけ増加させ、修正値(I+ΔI)への電流値Iの変更を弁駆動回路81に指令する。従って、圧縮機構12の吐出容量が増大されて検出温度Trは低下傾向となる。
【0086】
前記S403判定がYESつまり検出温度Trが設定温度Tr(set)よりも低ければ、S405においてエアコンECU93は、制御弁CVを駆動する電流値Iを単位量ΔIだけ減少させ、修正値(I−ΔI)への電流値Iの変更を弁駆動回路81に指令する。従って、圧縮機構12の吐出容量が減少されて検出温度Trは上昇傾向となる。前記S402〜S405が繰り返されることにより、やがては検出温度Trが設定温度Tr(set)に収束される。
【0087】
また、前記エアコンECU93の処理が、メインルーチン(図3参照)を経て、図9に示すエンジン停止時制御ルーチンRF4に移行されると、S501〜S503においては第1実施形態のS301〜S303(図5参照)と同様に、電動モータ13のオン(S501)、目標冷媒流量Q(set)の算出(S502)、低速交点PLの算出及び電圧Vの設定(S503)が行われる。
【0088】
前記S503からは処理がS504に移行される。S504においては、S503で算出された低速交点PLに基づいて、制御弁CVへ入力する電流値Iの目標(目標電流値I(set))が算出される。
【0089】
ここで、例えば、上記第1実施形態においては、設定差圧可変型の制御弁CVが用いられており、該制御弁CVは、それに入力される電流値Iが変更されなければ、ほぼ一定の冷媒流量Qを内部自律的に維持する特性を有している。従って、設定差圧可変型の制御弁CVによって吐出容量が制御される圧縮機構12において、該制御弁CVに入力される電流値Iで決定されるトルク−回転速度の特性線(制御弁特性線)は、目標冷媒流量Q(set)で決定される圧縮機構特性線LCとほぼ同じとなってしまう。よって、該制御弁CVに入力する電流値Iが一定では、圧縮機構12の運転点が高速交点PHに収束してしまうため、上記第1実施形態(図5のS304〜S307参照)ではフィードバック制御(電流値Iの増減変更)によって、運転点を強制的に低速交点PLへ収束させる必要があった。
【0090】
それに対して本実施形態においては、設定吸入圧力可変型の制御弁CVが用いられており、該制御弁CVは、それに入力される電流値Iが変更されなければ、一定の吸入圧力Psを内部自律的に維持する特性を有している。吸入圧力Psは、圧縮機構12の吐出容量の変動に大きな影響を受け、該圧縮機構12の回転速度の変動からはそれ程大きな影響を受けることはない。このため、設定吸入圧力可変型の制御弁CVに入力される電流値Iが一定の状態で、圧縮機構12の回転速度Nが大きく変動されたとしても、該圧縮機構12の吐出容量(トルクT)が大きく変動されることはない。
【0091】
つまり、設定吸入圧力可変型の制御弁CVは、それに入力される電流値Iが一定の下では、圧縮機構12の回転速度Nに関係なく該圧縮機構12の吐出容量をほぼ一定に維持する傾向が、設定差圧可変型の制御弁CVと比較して顕著であると言える。従って、設定吸入圧力可変型の制御弁CVによって吐出容量が制御される本実施形態の圧縮機構12において、該制御弁CVに入力される電流値Iで決定されるトルク−回転速度の特性線(制御弁特性線LV)は、圧縮機構特性線LCとは異なり、モータ特性線LMよりも遙かに勾配が緩やかな若干右肩下がりの直線となる。よって、制御弁特性線LVとモータ特性線LMとは一点で交わることとなり、従ってS504においては、低速交点PLを通過する制御弁特性線LVを実現することが出来る電流値Iが、目標電流値I(set)として算出される。
【0092】
S505においては、S504で算出された目標電流値I(set)での制御弁CVの駆動を、弁駆動回路81に指令する。従って、圧縮機構12の運転点は、制御弁CVへ入力される目標電流値I(set)で決定される制御弁特性線LVとモータ特性線LMとの交点、つまり冷凍サイクルの目標冷媒流量Q(set)で決定される圧縮機構特性線LCとモータ特性線LMとの低速交点PLに収束されることとなる。
【0093】
上記構成の本実施形態においては、上記第1実施形態の(1)、(2)及び(5)と同様な効果を奏する。その他にも、制御弁CVとして設定吸入圧力可変型のものが用いられている。従って、前述したように、エンジン停止時制御(図9参照)においては、制御弁CVに入力される電流値Iを目標電流値I(set)に維持するのみで、圧縮機構12の運転点を低速交点PLに収束させることができる。よって、この収束制御が簡単となり、電動モータ13の運転のさらなる安定化及びエアコンECU93の演算負荷の軽減を図り得る。
【0094】
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施できる。
○上記第2実施形態において制御弁CVは、設定吸入圧力可変型のものであったが、これを変更し、冷凍サイクルの吐出圧力に基づいて内部自律的に弁開度調節が可能でかつ、この内部自律的な弁開度調節動作の基準となる設定吐出圧力を外部から制御可能な、所謂設定吐出圧力可変型のものを用いてもよい。本態様においても、上記第2実施形態と同様なエンジン停止時制御(図9参照)が行われることとなり、上記第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0095】
○上記各実施形態において制御弁としては、内部自律的に弁開度調節が可能な構成を備えたものが用いられていたが、これに限定されるものではなく、外部からの制御のみで弁開度調節が行われる単なる電磁弁を用いてもよい。つまり、本発明の容量制御機構に用いられる制御弁としては、外部から制御可能な構成を備えていれば何でもよい。本態様(単なる電磁弁態様)においても、上記第2実施形態と同様なエンジン停止時制御(図9参照)が行われることとなり、上記第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0096】
○上記各実施形態において容量制御機構は、圧縮機構12の吐出容量変更につながる弁開度調節(クランク圧調節)を行うための制御弁CVを備えたものに具体化されていた。しかし、容量制御機構としては、制御弁を用いたものに限定されるものではなく、例えば、アクチュエータの動作によって斜板25を直接傾動させる構成のものであってもよい。
【0097】
○上記各実施形態の制御弁CVは、給気通路38の開度調節によりクランク室23の内圧を調節する、所謂入れ側制御弁であった。しかしこれに限定されるものではなく、制御弁CVを、給気通路38ではなく、抽気通路37の開度調節によりクランク室23の内圧を調節する、所謂抜き側制御弁に変更すること。
【0098】
○上記各実施形態においてエアコンECU93は、駆動軸14の回転速度Ncを制御指標として、圧縮機構12の運転点を低速交点PLに収束させる制御を行っていた。これを変更し、圧縮機構12のトルクTを検出するためのトルクセンサを備え、該センサから得られるトルクTを制御指標として、圧縮機構12の運転点を低速交点PLに収束させる制御を行うようにしてもよい。
【0099】
○圧縮機構12は斜板タイプに限定されるものではなく、例えばワッブルタイプであってもよい。
○圧縮機構12としては片頭型のピストン式に限定されるものではなく、吐出容量を変更可能な構成であれば、両頭型のピストン式であってもよい。該両頭型のピストン式の場合、容量制御機構は、例えば、アクチュエータの動作によって斜板25を直接傾動させる構成のものが採用される。
【0100】
○圧縮機構12としてはピストン式に限定されるものではなく、吐出容量を変更可能な構成を有するものであれば、例えばスクロール式やベーン式であってもよい。
【0101】
上記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)冷凍サイクルを構成し、ブラシモータにより駆動軸が回転駆動されることで冷媒ガスの圧縮を行う圧縮機構を備えるとともに、容量制御機構によって前記圧縮機構の吐出容量を変更可能な容量可変型圧縮機において、
前記冷凍サイクルの熱負荷情報を検出する情報検出手段(94)と、
前記情報検出手段からの熱負荷情報に基づいて、冷凍サイクルの冷媒流量の目標値を算出する目標値算出手段(上記第1実施形態ではS302に具体化され、上記第2実施形態ではS502に具体化されている)と、
前記目標値算出手段からの目標値で決定される前記圧縮機構のトルク−回転速度の特性線と前記ブラシモータに印可する電圧で決定される該ブラシモータのトルク−回転速度の特性線との二つの交点のうち回転速度が低い方の交点である低速交点に前記圧縮機構の運転点が収束するように前記容量制御機構を制御する運転点制御手段(上記第1実施形態ではS304〜S307に具体化され、上記第2実施形態ではS504及びS505に具体化されている)を備えたことを特徴とする容量可変型圧縮機の制御装置。
【0102】
(2)前記容量制御機構は、前記圧縮機構の吐出容量変更につながる弁開度調節を行うための制御弁を備え、該制御弁は、前記冷凍サイクルの吸入圧力領域の吸入圧力を検出可能な吸入圧力検出手段(上記第2実施形態では感圧部材58に具体化されている)を備え、この吸入圧力検出手段が検出した吸入圧力に基づいて自律的に弁開度調節が可能であって、さらにはこの自律的な弁開度調節動作の基準となる設定吸入圧力を外部からの制御信号に基づいて変更可能な設定吸入圧力変更手段(上記第2実施形態では電磁アクチュエータ61に具体化されている)を備えており、前記運転点制御手段は、前記低速交点に前記圧縮機構の運転点が収束するように、前記設定吸入圧力変更手段へ入力する制御信号を調節する請求項1又は2或いは技術的思想(1)に記載の容量可変型圧縮機の制御装置。
【0103】
【発明の効果】
上記構成の本発明によれば、ブラシモータの耐久性の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】容量可変型圧縮機の縦断面図。
【図2】制御弁の断面図。
【図3】メインルーチンを示すフローチャート。
【図4】エンジン稼働時制御ルーチンを示すフローチャート。
【図5】エンジン停止時制御ルーチンを示すフローチャート。
【図6】トルク−回転速度の関係を示すグラフ。
【図7】第2実施形態を示す制御弁の断面図。
【図8】エンジン稼働時制御ルーチンを示すフローチャート。
【図9】エンジン停止時制御ルーチンを示すフローチャート。
【図10】トルク−回転速度の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
12…圧縮機構、13…ブラシモータとしての電動モータ、14…駆動軸、30…冷凍サイクルを構成する外部冷媒回路、58…差圧検出手段を構成する感圧部材、61…設定差圧変更手段としての電磁アクチュエータ部、93…運転点制御手段及び電圧調節手段としてのエアコンECU、CV…容量制御機構を構成する制御弁、E…エンジン、LC…圧縮機構のトルク−回転速度の特性線、LM…電動モータのトルク−回転速度の特性線、N…回転速度、PH…高速交点、PL…低速交点、I…制御信号としての電流値、Q…冷媒流量(Q(set)…目標値としての目標冷媒流量)、P1…第1圧力監視点、P2…第2圧力監視点、ΔPd…差圧、V…電圧。

Claims (5)

  1. 冷凍サイクルを構成し、ブラシモータにより駆動軸が回転駆動されることで冷媒ガスの圧縮を行う圧縮機構を備えるとともに、容量制御機構によって前記圧縮機構の吐出容量を変更可能な容量可変型圧縮機において、
    前記冷凍サイクルの冷媒流量の目標値で決定される前記圧縮機構のトルク−回転速度の特性線と、前記ブラシモータに印可する電圧で決定される該ブラシモータのトルク−回転速度の特性線との二つの交点のうち、回転速度が低い方の交点である低速交点に前記圧縮機構の運転点が収束するように前記容量制御機構を制御する運転点制御手段を備えたことを特徴とする容量可変型圧縮機の制御装置。
  2. 前記冷凍サイクルは車両用空調装置に用いられ、前記圧縮機構は、車両の走行駆動源たるエンジンからの動力と前記ブラシモータからの動力とが切り換えられて用いられる請求項1に記載の容量可変型圧縮機の制御装置。
  3. 前記容量制御機構は、前記圧縮機構の吐出容量変更につながる弁開度調節を行うための制御弁を備え、該制御弁は、前記冷凍サイクルの冷媒流量を反映する、該冷凍サイクルに設定された二つの圧力監視点間の差圧を機械的に検出可能な差圧検出手段を内蔵し、この差圧検出手段が検出した差圧に基づいて自律的に弁開度調節可能であって、さらにはこの自律的な弁開度調節動作の基準となる設定差圧を外部からの制御信号に基づいて変更可能な設定差圧変更手段を備えており、前記運転点制御手段は、前記低速交点に前記圧縮機構の運転点が収束するように、前記設定差圧変更手段へ入力する制御信号を調節する請求項2に記載の容量可変型圧縮機の制御装置。
  4. 前記運転点制御手段は、回転速度を制御指標として前記設定差圧変更手段へ入力する制御信号を調節する請求項3に記載の容量可変型圧縮機の制御装置。
  5. 前記ブラシモータに印可される電圧を調節する電圧調節手段を備えた請求項1〜4のいずれか一項に記載の容量可変型圧縮機の制御装置。
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