JP2005016211A - 砂防ダム - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
Abstract
【課題】機能の回復が可能な砂防ダムを提供する。
【解決手段】水流1が通過可能な越流口5を有し且つ越流口5よりも下側部分で砂礫2を留めるように河川に設置した堰堤3と、堰堤3の上流側を掘り下げて形成した貯留槽6と、堰堤3上に設けられ且つ貯留槽6に堆積した砂礫2を除去可能なバケット11を有する掘削機械4とを備え、上流側から押し流されてきた砂礫2を貯留槽6に堆積させたうえ、掘削機械4を用いて貯留槽6の外部へ搬出する。
【選択図】 図1
【解決手段】水流1が通過可能な越流口5を有し且つ越流口5よりも下側部分で砂礫2を留めるように河川に設置した堰堤3と、堰堤3の上流側を掘り下げて形成した貯留槽6と、堰堤3上に設けられ且つ貯留槽6に堆積した砂礫2を除去可能なバケット11を有する掘削機械4とを備え、上流側から押し流されてきた砂礫2を貯留槽6に堆積させたうえ、掘削機械4を用いて貯留槽6の外部へ搬出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は砂防ダムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
堤体によって河川の流れを堰き止め、利水、治水、潅漑、あるいは発電のために水を貯えるダム湖では、その上流側より押し流されてきた砂礫が湖底に堆積し、長期的には貯水量が減少することになる。
【0003】
一般にダムを形成する堤体は、たくさんの貯水量が確保できるように、急峻な谷間を選んで構築しているので、ダム湖は水深が大きく、湖底に堆積した砂礫を浚渫して取り除く作業は容易ではない。
【0004】
そこで従来は、水流の通過を許容し且つ砂礫を留める堰堤を備えた砂防ダムをダム湖の上流側に設けて、当該ダム湖への砂礫の流入を抑止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、砂防ダムに留めることができる砂礫の量には限度があり、砂防ダムが砂礫で満たされる前に、その上流側に砂防ダムを新設する必要がある。
【0006】
また、多量の降雨があった際には、土石流などの発生により砂防ダムが砂礫で埋めつくされて、機能を果たさなくなってしまう。
【0007】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、機能の回復が可能な砂防ダムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、水流の通過を許容し且つ砂礫を留めるように河川に設置した堰堤と、該堰堤の上流側を掘り下げて形成した貯留槽と、該貯留槽内の堆積物を除去可能な掘削手段とを備えている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、水流が通過可能な越流口を有し且つ該越流口よりも下側部分で砂礫を留めるように河川に設置した堰堤と、該堰堤の上流側を掘り下げて形成した貯留槽と、堰堤上に設けられ且つ貯留槽内の堆積物を除去可能な掘削手段とを備えている。
【0010】
請求項1あるいは請求項2に記載の発明のいずれにおいても、上流側から水流とともに押し流されてきた砂礫などを貯留槽に堆積させ、この堆積物を掘削手段により貯留槽の外部へ搬出する。
【0011】
また、請求項2に記載の発明においては、河川上流側から堰堤へ向かう水流を、越流口によって下流側へ導く。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
【0013】
図1及び図2は本発明の砂防ダムの実施の形態の一例を示すもので、この砂防ダムは、水流1の通過を許容し且つ砂礫2を留めるように河川に設置した堰堤3と、該堰堤3に設けた掘削機械4とを備えている。
【0014】
堰堤3は、河川上流側から下流側へ向けて水流1が通過可能な越流口5を上下方向中間部分に有する鉄筋コンクリート構造物であり、当該越流口5よりも下側部分で、砂礫2を留めるようになっている。
【0015】
堰堤3の上流側は、貯留槽6として掘り下げられ、水流1とともに押し流されてきた砂礫2が堆積するようになっている。
【0016】
掘削機械4は、上部に旋回体7を有し且つ堰堤3に敷設したレール8に沿って移動可能な走行体9と、旋回体7に起伏可能に枢支したブーム10と、該ブーム10の先端部から昇降可能に吊り下げられ且つ砂礫2を掘削するバケット11とを有している。
【0017】
図1及び図2に示す砂防ダムでは、水流1だけを越流口5から堰堤3の下流側へ導き、砂礫2を堰堤3で留める。
【0018】
この砂礫2は、堰堤3の上流側を掘り下げた貯留槽6に堆積するので、多量の砂礫2が押し流されてきても、砂防ダムが直ちに機能しなくなることはない。
【0019】
貯留槽6に堆積した砂礫2が多くなったならば、走行体9の移動、旋回体7の回動、ブーム10の起伏、バケット11の昇降、及び開閉の動作の組み合わせによって貯留槽6内の砂礫2を、堰堤3に乗り入れたダンプカー12に積み込んで集積地へ運搬し、砂防ダムの機能回復を図る。
【0020】
また、ダンプカー12のような車両に代えて、堰堤3上にベルトコンベヤなどの搬送設備を設け、当該搬送設備によって砂礫2を運搬するようにしてもよい。
【0021】
なお、本発明の砂防ダムは上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加えうることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の砂防ダムによれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0023】
(1)堰堤で留めた砂礫を、当該堰堤の上流側を掘り下げた貯留槽に堆積させるので、多量の砂礫が押し流されてきても、砂防ダムが直ちに機能しなくなることがない。
【0024】
(2)貯留槽内に堆積した砂礫を掘削手段により外部へ搬出することができ、砂防ダムの機能回復を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の砂防ダムの実施の形態の一例を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明の砂防ダムの実施の形態の一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 水流
2 砂礫(堆積物)
3 堰堤
4 掘削機械(掘削手段)
5 越流口
6 貯留槽
【発明の属する技術分野】
本発明は砂防ダムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
堤体によって河川の流れを堰き止め、利水、治水、潅漑、あるいは発電のために水を貯えるダム湖では、その上流側より押し流されてきた砂礫が湖底に堆積し、長期的には貯水量が減少することになる。
【0003】
一般にダムを形成する堤体は、たくさんの貯水量が確保できるように、急峻な谷間を選んで構築しているので、ダム湖は水深が大きく、湖底に堆積した砂礫を浚渫して取り除く作業は容易ではない。
【0004】
そこで従来は、水流の通過を許容し且つ砂礫を留める堰堤を備えた砂防ダムをダム湖の上流側に設けて、当該ダム湖への砂礫の流入を抑止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、砂防ダムに留めることができる砂礫の量には限度があり、砂防ダムが砂礫で満たされる前に、その上流側に砂防ダムを新設する必要がある。
【0006】
また、多量の降雨があった際には、土石流などの発生により砂防ダムが砂礫で埋めつくされて、機能を果たさなくなってしまう。
【0007】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、機能の回復が可能な砂防ダムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、水流の通過を許容し且つ砂礫を留めるように河川に設置した堰堤と、該堰堤の上流側を掘り下げて形成した貯留槽と、該貯留槽内の堆積物を除去可能な掘削手段とを備えている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、水流が通過可能な越流口を有し且つ該越流口よりも下側部分で砂礫を留めるように河川に設置した堰堤と、該堰堤の上流側を掘り下げて形成した貯留槽と、堰堤上に設けられ且つ貯留槽内の堆積物を除去可能な掘削手段とを備えている。
【0010】
請求項1あるいは請求項2に記載の発明のいずれにおいても、上流側から水流とともに押し流されてきた砂礫などを貯留槽に堆積させ、この堆積物を掘削手段により貯留槽の外部へ搬出する。
【0011】
また、請求項2に記載の発明においては、河川上流側から堰堤へ向かう水流を、越流口によって下流側へ導く。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
【0013】
図1及び図2は本発明の砂防ダムの実施の形態の一例を示すもので、この砂防ダムは、水流1の通過を許容し且つ砂礫2を留めるように河川に設置した堰堤3と、該堰堤3に設けた掘削機械4とを備えている。
【0014】
堰堤3は、河川上流側から下流側へ向けて水流1が通過可能な越流口5を上下方向中間部分に有する鉄筋コンクリート構造物であり、当該越流口5よりも下側部分で、砂礫2を留めるようになっている。
【0015】
堰堤3の上流側は、貯留槽6として掘り下げられ、水流1とともに押し流されてきた砂礫2が堆積するようになっている。
【0016】
掘削機械4は、上部に旋回体7を有し且つ堰堤3に敷設したレール8に沿って移動可能な走行体9と、旋回体7に起伏可能に枢支したブーム10と、該ブーム10の先端部から昇降可能に吊り下げられ且つ砂礫2を掘削するバケット11とを有している。
【0017】
図1及び図2に示す砂防ダムでは、水流1だけを越流口5から堰堤3の下流側へ導き、砂礫2を堰堤3で留める。
【0018】
この砂礫2は、堰堤3の上流側を掘り下げた貯留槽6に堆積するので、多量の砂礫2が押し流されてきても、砂防ダムが直ちに機能しなくなることはない。
【0019】
貯留槽6に堆積した砂礫2が多くなったならば、走行体9の移動、旋回体7の回動、ブーム10の起伏、バケット11の昇降、及び開閉の動作の組み合わせによって貯留槽6内の砂礫2を、堰堤3に乗り入れたダンプカー12に積み込んで集積地へ運搬し、砂防ダムの機能回復を図る。
【0020】
また、ダンプカー12のような車両に代えて、堰堤3上にベルトコンベヤなどの搬送設備を設け、当該搬送設備によって砂礫2を運搬するようにしてもよい。
【0021】
なお、本発明の砂防ダムは上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加えうることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の砂防ダムによれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0023】
(1)堰堤で留めた砂礫を、当該堰堤の上流側を掘り下げた貯留槽に堆積させるので、多量の砂礫が押し流されてきても、砂防ダムが直ちに機能しなくなることがない。
【0024】
(2)貯留槽内に堆積した砂礫を掘削手段により外部へ搬出することができ、砂防ダムの機能回復を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の砂防ダムの実施の形態の一例を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明の砂防ダムの実施の形態の一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 水流
2 砂礫(堆積物)
3 堰堤
4 掘削機械(掘削手段)
5 越流口
6 貯留槽
Claims (2)
- 水流の通過を許容し且つ砂礫を留めるように河川に設置した堰堤と、該堰堤の上流側を掘り下げて形成した貯留槽と、該貯留槽内の堆積物を除去可能な掘削手段とを備えてなることを特徴とする砂防ダム。
- 水流が通過可能な越流口を有し且つ該越流口よりも下側部分で砂礫を留めるように河川に設置した堰堤と、該堰堤の上流側を掘り下げて形成した貯留槽と、堰堤上に設けられ且つ貯留槽内の堆積物を除去可能な掘削手段とを備えてなることを特徴とする砂防ダム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184472A JP2005016211A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 砂防ダム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184472A JP2005016211A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 砂防ダム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005016211A true JP2005016211A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34184234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003184472A Pending JP2005016211A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 砂防ダム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005016211A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105350593A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-02-24 | 华北水利水电大学 | 坝体迎水面排沙清淤方法 |
CN110258468A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-09-20 | 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 | 水工隧洞内拦砂结构 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184472A patent/JP2005016211A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105350593A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-02-24 | 华北水利水电大学 | 坝体迎水面排沙清淤方法 |
CN110258468A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-09-20 | 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 | 水工隧洞内拦砂结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050929 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051122 |
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RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20051122 |