JP2005016198A6 - 型枠固定治具及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】先行構築された構造物との間に、所望の間隙を設けなければならない場合において、型枠を容易に撤去する。
【構成】本発明に係る型枠固定治具1は、ロッド状本体3と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部2とからなるL字状部材4と、ロッド状本体3の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材5とで構成してある。また、L字状部材4のロッド状本体3及びロッド状補助部材5のうち、ロッド状本体3の周面が先行構築された構造物である橋梁の橋台6と当接するようにかつロッド状補助部材5の周面が橋台6から離間して配置される橋梁の橋桁7の型枠8の背面と当接するようになっている。
【選択図】 図1
【構成】本発明に係る型枠固定治具1は、ロッド状本体3と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部2とからなるL字状部材4と、ロッド状本体3の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材5とで構成してある。また、L字状部材4のロッド状本体3及びロッド状補助部材5のうち、ロッド状本体3の周面が先行構築された構造物である橋梁の橋台6と当接するようにかつロッド状補助部材5の周面が橋台6から離間して配置される橋梁の橋桁7の型枠8の背面と当接するようになっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、狭い間隙を設けてコンクリートを打設する際に用いる型枠固定治具及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
橋梁を施工する際は、まず橋台や橋脚等の下部構造を構築し、次いで、上部構造である橋桁を構築することとなるが、その際、例えば地震時における相対水平変形を吸収するため、下部構造と上部構造との間に狭い間隙を設ける必要がある。
【0003】
このように狭い間隙を設けてコンクリートを打設する場合には、先行して構築された下部構造の側面に、所望の間隙に相当する厚みの発泡スチロール板を貼り付けてから橋桁のコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後、発泡スチロール板を撤去するようにしていた。
【0004】
また、橋桁のコンクリートを打設するための型枠を設置する際に、該型枠と下部構造の側面との間にパイプやくさび等を設置することによって所望の間隙を確保し、コンクリート硬化後に、パイプやくさび等を引き抜いてから型枠を撤去するようにしていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−303703号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−355909号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2002−275829号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発泡スチロール板を使用した場合には、特に発泡スチロール板の下方部分の撤去が困難であり、溶かして撤去する場合にはコンクリート面が汚れてしまうという問題を生じていた。また、撤去された発泡スチロール板が産業廃棄物となってしまうという問題も生じていた。
【0009】
一方、パイプやくさび等を使用した場合には、それらを撤去するためにレバーブロック等の器具が必要となるとともに、摩擦力のために引き抜くことができず撤去が困難であるという問題を生じていた。
【0010】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、先行構築された構造物との間に、所望の間隙を設けなければならない場合において、型枠を容易に撤去することが可能な型枠固定治具及びその使用方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る型枠固定治具は請求項1に記載したように、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、前記ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなり、前記L字状部材のロッド状本体及び前記ロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように構成したものである。
【0012】
また、本発明に係る型枠固定治具の使用方法は請求項2に記載したように、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、前記ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなる型枠固定治具を、前記L字状部材のロッド状本体及び前記ロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように配置して前記型枠とともに仮固定し、コンクリート打設後、前記L字状部材の把持部を鉛直軸線廻りに回転させ、前記型枠固定治具を引き抜くものである。
【0013】
また、本発明に係る型枠固定治具の使用方法は、前記型枠を、前記構造物との間に前記型枠固定治具を挟んだ状態で、前記構造物に固定された反力体に所定の仮固定部材を介して仮固定するものである。
【0014】
本発明に係る型枠固定治具及びその使用方法においては、まず、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなる型枠固定治具を、L字状部材のロッド状本体及びロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように配置して型枠とともに仮固定する。
【0015】
したがって、型枠は、ロッド状本体の直径とロッド状補助部材の直径とを足しあわせた分だけ先行構築された構造物から離間して配置されることとなる。
【0016】
次に、型枠内にコンクリートを打設し、所定の期間養生した後、L字状部材の把持部を鉛直軸線廻りに回転させる。
【0017】
このようにすると、ロッド状本体及びロッド状補助部材のうち、少なくとも一方が先行構築された構造物又は型枠の背面と当接しなくなり、ロッド状本体及びロッド状補助部材に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなる。
【0018】
したがって、かかる状態においては、型枠固定治具を先行構築された構造物と型枠との間の間隙から容易に引き抜いて撤去することができる。また、型枠固定治具を回転させる際も、てこの原理が働くため、大きな力を必要としない。
【0019】
L字状部材は、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とでL字状に形成されるのであれば、どのように構成するかは任意である。また、把持部をどのように延設するかも任意であるが、例えばロッド状の部材をL字状に曲げることによって、把持部を形成することが考えられる。なお、把持部は、型枠固定治具を回転させる際に手で持つことができるのならばどのように構成するかは任意であり、ロッド状であるかどうかは問わない。
【0020】
ロッド状本体及びロッド状補助部材は、回転させることができるようロッド状に形成されているとともに、型枠を支持することができるだけの強度を有するのであればどのように構成するかは任意であり、例えば、円形断面の鋼棒で構成することが考えられる。また、ロッド状本体及びロッド状補助部材は、型枠を構造物から所望の間隔だけ離間させて配置することができるよう、適宜直径を決めればよく、同じ直径のものでもかまわないし、異なる直径のものを組み合わせるようにしてもかまわない。
【0021】
ロッド状補助部材は、ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されるのであれば、どのように構成するかは任意であり、ロッド状本体の長さと概ね同じ長さとすることが考えられるが、型枠を支持することができるのであれば短くてもかまわない。また、ロッド状本体の周面のうちどの部分にロッド状補助部材を固定するかも任意であり、例えば、把持部が延設されている側と反対側の周面に固定することが考えられるが、把持部が延設されている側の周面に固定してもかまわない。なお、ロッド状本体に固定する際は、例えば、溶接によって固定することが考えられる。
【0022】
型枠固定治具を使用する構造物としては、狭い間隙を設ける必要がある構造物であるのならばどのようなものかは問わないが、例えば、橋梁を構築する際に使用することが考えられる。
【0023】
かかる場合においては、先行構築された構造物を橋梁の下部構造とするとともに、型枠を橋梁の上部構造の型枠とした、橋梁用の型枠固定治具として使用することとなる。
【0024】
ここで、型枠及び型枠固定治具を仮固定する際、後で容易に撤去できるように固定するのであれば、どのような手段で仮固定するかは任意であるが、型枠と構造物との間に型枠固定治具を挟んだ状態で、該型枠を構造物に固定された反力体に所定の仮固定部材を介して仮固定するようにしてもかまわない。
【0025】
反力体は、構造物に固定されているとともに、仮固定部材を介して型枠及び型枠固定治具が倒れることのないよう支持することができるのであれば、どのように構成するかは任意である。
【0026】
仮固定部材は、型枠を反力体に固定することができるのであればどのようなものでもかまわないが、例えば、型枠を反力体に結びつけて固定するための番線で構成することが考えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る型枠固定治具及びその使用方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0028】
図1は、本実施形態に係る型枠固定治具1を示した図で、(a)は平面図、(b)は立面図である。なお、本実施形態では、型枠固定治具1を橋梁を構築する際に使用する場合について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る型枠固定治具1は、ロッド状本体3と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部2とからなるL字状部材4と、ロッド状本体3の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材5とで構成してある。
【0029】
また、L字状部材4のロッド状本体3及びロッド状補助部材5のうち、ロッド状本体3の周面が先行構築された構造物である橋梁の橋台6と当接するようにかつロッド状補助部材5の周面が橋台6から離間して配置される橋梁の橋桁7の型枠8の背面と当接するようになっている。
【0030】
L字状部材4は、直径25mmで円形断面の鋼棒をL字状に曲げることによって、把持部2及びロッド状本体3を形成してある。
【0031】
ロッド状補助部材5は、ロッド状本体3と概ね同じ長さの直径19mmで円形断面の鋼棒からなり、ロッド状本体3の周面のうち、把持部2が形成されている側と反対側に、ロッド状本体3の材軸方向に沿って溶接することによって固定してある。
【0032】
すなわち、型枠固定治具1は、ロッド状本体3の直径とロッド状補助部材5の直径との和である44mmだけ型枠8を橋台6から離間させて配置することができるようになっている。
【0033】
本実施形態に係る型枠固定治具1の使用方法について説明する。本実施形態に係る型枠固定治具1を用いて橋梁を構築する際は、まず、図2に示すように、ロッド状本体3と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部2とからなるL字状部材4と、ロッド状本体3の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材5とからなる型枠固定治具1を、L字状部材4のロッド状本体3の周面が先行構築された橋台6と当接するようにかつロッド状補助部材5の周面が該橋台から離間して配置される橋桁7の型枠8の背面と当接するように配置して型枠8とともに仮固定する。
【0034】
このとき、型枠8を、橋台6との間に型枠固定治具1を挟んだ状態で、橋台6に固定された反力体である反力筋21に所定の仮固定部材である番線22を介して仮固定する。
【0035】
具体的には、橋台6を構築する際、該橋台の天端であって、型枠固定治具1が配置される箇所近傍に型枠固定治具1を仮固定するための反力筋21を突設しておき、橋台6の構築後に、型枠固定治具1を、ロッド状本体3の周面が橋台6に当接するように配置するとともに、型枠8をその背面がロッド状補助部材5の周面に当接するように配置し、型枠8及び型枠固定治具1の上部を番線22を用いて反力筋21に結びつける。なお、型枠固定治具1の水平方向の配置については、例えば250mm間隔で配置すればよい。
【0036】
一方、橋台6のうち、橋桁7の端部を支持する箇所に、鋼棒24を、その下部が周囲に補強筋23を配した状態で橋台6に埋設されるようにかつその上部が橋台6から突設するように配置しておき、橋台6の構築後、該橋台の上面であって鋼棒24の周囲に無収縮モルタル25及びゴム支承26を順次設けるとともに、橋桁7の下面の型枠27を設置する。次に、無収縮モルタル25及びゴム支承26の周囲に、橋桁7のコンクリートを打設する際にその荷重を支持するための砂28を充填し、次いで、砂28の上面に埋殺型枠29を設置し、該埋殺型枠から突設している鋼棒24を囲むように中空管30を設置し、その周囲に補強筋31を配置しておく。
【0037】
すなわち、型枠8及び型枠固定治具1は、それらの上部を番線22を用いて反力筋21に結びつけることによって仮固定するとともに、橋桁7の下面の型枠27、砂28及び埋殺型枠29を配置することによって型枠8及び型枠固定治具1の下部を仮固定することとなる。
【0038】
次に、橋桁7のコンクリートを打設し、所定期間養生した後、型枠固定治具1を撤去する。型枠固定治具1を撤去する際は、まず、上部を仮固定していた番線22をはずし、図3に示すように、L字状部材4の把持部2を鉛直軸線廻りに回転させる。
【0039】
このようにすると、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5のうち、少なくとも一方が橋台6又は型枠8の背面と当接しなくなり、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなる。
【0040】
したがって、かかる状態においては、型枠固定治具1を先行構築された橋台6と型枠8との間の間隙から容易に引き抜いて撤去することができる。また、型枠固定治具1を回転させる際も、てこの原理が働くため、大きな力を必要としない。
【0041】
次に、型枠8、型枠27及び砂28を取り除く。このようにすると、図4に示すように、橋台6と橋桁7との間に所望の間隙dが形成される。
【0042】
以上説明したように、本実施形態に係る型枠固定治具1及びその使用方法によれば、把持部2を回転させてから型枠固定治具1を引き抜くため、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなり、型枠固定治具1を容易に撤去することが可能である。また、型枠固定治具1を引き抜く際に、従来のようにレバーブロック等の器具を必要とすることもない。
【0043】
また、型枠固定治具1を介して型枠8を設置することによって、型枠8を橋台6から離間して配置することができるとともに、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5の直径を適宜選択することによって、橋台6と型枠8との間の間隙を所望の間隔に調整することが容易である。
【0044】
また、型枠固定治具1は、L字状部材4のロッド状本体3にロッド状補助部材5を溶接等によって固定するだけで容易に製作することができるとともに、一度使用した後も転用が可能であり、産業廃棄物が生じない。
【0045】
本実施形態では、円形断面の鋼棒をL字状に曲げることによって把持部2及びロッド状本体3からなるL字状部材を形成するようにしたが、L字状部材は、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とでL字状に形成されるのであれば、どのように構成するかは任意である。また、把持部2は、型枠固定治具を回転させる際に手で持つことができるのならば、ロッド状でなくてもかまわない。
【0046】
また、本実施形態では、ロッド状本体3を直径25mmの鋼棒で構成するとともに、ロッド状補助部材5を直径19mmの鋼棒で構成するようにしたが、ロッド状本体及びロッド状補助部材の直径は、型枠を構造物から所望の間隔だけ離間させて配置することができるよう適宜決めればよく、例えば、ロッド状本体の直径よりもロッド状補助部材の直径の方が大きくてもかまわないし、同じ直径としてもかまわない。
【0047】
また、本実施形態では、ロッド状補助部材5をロッド状本体3の周面のうち、把持部2が形成されている側と反対側に固定するようにしたが、ロッド状補助部材をロッド状本体の周面のうちどの部分に固定するかは任意であり、例えば、把持部が延設されている側の周面に固定してもかまわない。
【0048】
また、本実施形態では、型枠固定治具1を、橋梁を構築する際に用いるようにしたが、型枠固定治具を使用する構造物はこれに限られるものではなく、狭い間隙を設ける必要がある構造物であるのならばどのようなものでもかまわない。
【0049】
また、本実施形態においては、反力筋21と番線22を用いて型枠固定治具1及び型枠8を仮固定するようにしたが、型枠及び型枠固定治具を仮固定する際は、後で容易に撤去できるように固定するのであれば、どのような手段で仮固定してもかまわない。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る型枠固定治具及びその使用方法によれば、把持部を回転させてから型枠固定治具を引き抜くため、ロッド状本体及びロッド状補助部材に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなり、型枠固定治具を容易に撤去することが可能である。また、型枠固定治具を引き抜く際に、従来のようにレバーブロック等の器具を必要とすることもない。
【0051】
また、型枠固定治具を介して型枠を設置することによって、型枠を先行構築された構造物から離間して配置することができるとともに、ロッド状本体及びロッド状補助部材の直径を適宜選択することによって、構造物と型枠との間の間隙を所望の間隔に調整することが容易である。
【0052】
また、型枠固定治具は、L字状部材のロッド状本体にロッド状補助部材を溶接等によって固定するだけで容易に製作することができるとともに、一度使用した後も転用が可能であり、産業廃棄物が生じない。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る型枠固定治具を示した図で、(a)は平面図、(b)は立面図。
【図2】本実施形態に係る型枠固定治具を使用する様子を示した断面図。
【図3】本実施形態に係る型枠固定治具及びその使用方法の作用を示した平面図。
【図4】本実施形態に係る型枠固定治具及びその使用方法の作用を示した断面図。
【符号の説明】
1 型枠固定治具
2 把持部
3 ロッド状本体
4 L字状部材
5 ロッド状補助部材
6 橋台(構造物)
8 型枠
21 反力筋(反力体)
22 番線(仮固定部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、狭い間隙を設けてコンクリートを打設する際に用いる型枠固定治具及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
橋梁を施工する際は、まず橋台や橋脚等の下部構造を構築し、次いで、上部構造である橋桁を構築することとなるが、その際、例えば地震時における相対水平変形を吸収するため、下部構造と上部構造との間に狭い間隙を設ける必要がある。
【0003】
このように狭い間隙を設けてコンクリートを打設する場合には、先行して構築された下部構造の側面に、所望の間隙に相当する厚みの発泡スチロール板を貼り付けてから橋桁のコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後、発泡スチロール板を撤去するようにしていた。
【0004】
また、橋桁のコンクリートを打設するための型枠を設置する際に、該型枠と下部構造の側面との間にパイプやくさび等を設置することによって所望の間隙を確保し、コンクリート硬化後に、パイプやくさび等を引き抜いてから型枠を撤去するようにしていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−303703号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−355909号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2002−275829号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発泡スチロール板を使用した場合には、特に発泡スチロール板の下方部分の撤去が困難であり、溶かして撤去する場合にはコンクリート面が汚れてしまうという問題を生じていた。また、撤去された発泡スチロール板が産業廃棄物となってしまうという問題も生じていた。
【0009】
一方、パイプやくさび等を使用した場合には、それらを撤去するためにレバーブロック等の器具が必要となるとともに、摩擦力のために引き抜くことができず撤去が困難であるという問題を生じていた。
【0010】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、先行構築された構造物との間に、所望の間隙を設けなければならない場合において、型枠を容易に撤去することが可能な型枠固定治具及びその使用方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る型枠固定治具は請求項1に記載したように、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、前記ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなり、前記L字状部材のロッド状本体及び前記ロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように構成したものである。
【0012】
また、本発明に係る型枠固定治具の使用方法は請求項2に記載したように、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、前記ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなる型枠固定治具を、前記L字状部材のロッド状本体及び前記ロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように配置して前記型枠とともに仮固定し、コンクリート打設後、前記L字状部材の把持部を鉛直軸線廻りに回転させ、前記型枠固定治具を引き抜くものである。
【0013】
また、本発明に係る型枠固定治具の使用方法は、前記型枠を、前記構造物との間に前記型枠固定治具を挟んだ状態で、前記構造物に固定された反力体に所定の仮固定部材を介して仮固定するものである。
【0014】
本発明に係る型枠固定治具及びその使用方法においては、まず、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなる型枠固定治具を、L字状部材のロッド状本体及びロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように配置して型枠とともに仮固定する。
【0015】
したがって、型枠は、ロッド状本体の直径とロッド状補助部材の直径とを足しあわせた分だけ先行構築された構造物から離間して配置されることとなる。
【0016】
次に、型枠内にコンクリートを打設し、所定の期間養生した後、L字状部材の把持部を鉛直軸線廻りに回転させる。
【0017】
このようにすると、ロッド状本体及びロッド状補助部材のうち、少なくとも一方が先行構築された構造物又は型枠の背面と当接しなくなり、ロッド状本体及びロッド状補助部材に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなる。
【0018】
したがって、かかる状態においては、型枠固定治具を先行構築された構造物と型枠との間の間隙から容易に引き抜いて撤去することができる。また、型枠固定治具を回転させる際も、てこの原理が働くため、大きな力を必要としない。
【0019】
L字状部材は、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とでL字状に形成されるのであれば、どのように構成するかは任意である。また、把持部をどのように延設するかも任意であるが、例えばロッド状の部材をL字状に曲げることによって、把持部を形成することが考えられる。なお、把持部は、型枠固定治具を回転させる際に手で持つことができるのならばどのように構成するかは任意であり、ロッド状であるかどうかは問わない。
【0020】
ロッド状本体及びロッド状補助部材は、回転させることができるようロッド状に形成されているとともに、型枠を支持することができるだけの強度を有するのであればどのように構成するかは任意であり、例えば、円形断面の鋼棒で構成することが考えられる。また、ロッド状本体及びロッド状補助部材は、型枠を構造物から所望の間隔だけ離間させて配置することができるよう、適宜直径を決めればよく、同じ直径のものでもかまわないし、異なる直径のものを組み合わせるようにしてもかまわない。
【0021】
ロッド状補助部材は、ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されるのであれば、どのように構成するかは任意であり、ロッド状本体の長さと概ね同じ長さとすることが考えられるが、型枠を支持することができるのであれば短くてもかまわない。また、ロッド状本体の周面のうちどの部分にロッド状補助部材を固定するかも任意であり、例えば、把持部が延設されている側と反対側の周面に固定することが考えられるが、把持部が延設されている側の周面に固定してもかまわない。なお、ロッド状本体に固定する際は、例えば、溶接によって固定することが考えられる。
【0022】
型枠固定治具を使用する構造物としては、狭い間隙を設ける必要がある構造物であるのならばどのようなものかは問わないが、例えば、橋梁を構築する際に使用することが考えられる。
【0023】
かかる場合においては、先行構築された構造物を橋梁の下部構造とするとともに、型枠を橋梁の上部構造の型枠とした、橋梁用の型枠固定治具として使用することとなる。
【0024】
ここで、型枠及び型枠固定治具を仮固定する際、後で容易に撤去できるように固定するのであれば、どのような手段で仮固定するかは任意であるが、型枠と構造物との間に型枠固定治具を挟んだ状態で、該型枠を構造物に固定された反力体に所定の仮固定部材を介して仮固定するようにしてもかまわない。
【0025】
反力体は、構造物に固定されているとともに、仮固定部材を介して型枠及び型枠固定治具が倒れることのないよう支持することができるのであれば、どのように構成するかは任意である。
【0026】
仮固定部材は、型枠を反力体に固定することができるのであればどのようなものでもかまわないが、例えば、型枠を反力体に結びつけて固定するための番線で構成することが考えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る型枠固定治具及びその使用方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0028】
図1は、本実施形態に係る型枠固定治具1を示した図で、(a)は平面図、(b)は立面図である。なお、本実施形態では、型枠固定治具1を橋梁を構築する際に使用する場合について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る型枠固定治具1は、ロッド状本体3と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部2とからなるL字状部材4と、ロッド状本体3の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材5とで構成してある。
【0029】
また、L字状部材4のロッド状本体3及びロッド状補助部材5のうち、ロッド状本体3の周面が先行構築された構造物である橋梁の橋台6と当接するようにかつロッド状補助部材5の周面が橋台6から離間して配置される橋梁の橋桁7の型枠8の背面と当接するようになっている。
【0030】
L字状部材4は、直径25mmで円形断面の鋼棒をL字状に曲げることによって、把持部2及びロッド状本体3を形成してある。
【0031】
ロッド状補助部材5は、ロッド状本体3と概ね同じ長さの直径19mmで円形断面の鋼棒からなり、ロッド状本体3の周面のうち、把持部2が形成されている側と反対側に、ロッド状本体3の材軸方向に沿って溶接することによって固定してある。
【0032】
すなわち、型枠固定治具1は、ロッド状本体3の直径とロッド状補助部材5の直径との和である44mmだけ型枠8を橋台6から離間させて配置することができるようになっている。
【0033】
本実施形態に係る型枠固定治具1の使用方法について説明する。本実施形態に係る型枠固定治具1を用いて橋梁を構築する際は、まず、図2に示すように、ロッド状本体3と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部2とからなるL字状部材4と、ロッド状本体3の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材5とからなる型枠固定治具1を、L字状部材4のロッド状本体3の周面が先行構築された橋台6と当接するようにかつロッド状補助部材5の周面が該橋台から離間して配置される橋桁7の型枠8の背面と当接するように配置して型枠8とともに仮固定する。
【0034】
このとき、型枠8を、橋台6との間に型枠固定治具1を挟んだ状態で、橋台6に固定された反力体である反力筋21に所定の仮固定部材である番線22を介して仮固定する。
【0035】
具体的には、橋台6を構築する際、該橋台の天端であって、型枠固定治具1が配置される箇所近傍に型枠固定治具1を仮固定するための反力筋21を突設しておき、橋台6の構築後に、型枠固定治具1を、ロッド状本体3の周面が橋台6に当接するように配置するとともに、型枠8をその背面がロッド状補助部材5の周面に当接するように配置し、型枠8及び型枠固定治具1の上部を番線22を用いて反力筋21に結びつける。なお、型枠固定治具1の水平方向の配置については、例えば250mm間隔で配置すればよい。
【0036】
一方、橋台6のうち、橋桁7の端部を支持する箇所に、鋼棒24を、その下部が周囲に補強筋23を配した状態で橋台6に埋設されるようにかつその上部が橋台6から突設するように配置しておき、橋台6の構築後、該橋台の上面であって鋼棒24の周囲に無収縮モルタル25及びゴム支承26を順次設けるとともに、橋桁7の下面の型枠27を設置する。次に、無収縮モルタル25及びゴム支承26の周囲に、橋桁7のコンクリートを打設する際にその荷重を支持するための砂28を充填し、次いで、砂28の上面に埋殺型枠29を設置し、該埋殺型枠から突設している鋼棒24を囲むように中空管30を設置し、その周囲に補強筋31を配置しておく。
【0037】
すなわち、型枠8及び型枠固定治具1は、それらの上部を番線22を用いて反力筋21に結びつけることによって仮固定するとともに、橋桁7の下面の型枠27、砂28及び埋殺型枠29を配置することによって型枠8及び型枠固定治具1の下部を仮固定することとなる。
【0038】
次に、橋桁7のコンクリートを打設し、所定期間養生した後、型枠固定治具1を撤去する。型枠固定治具1を撤去する際は、まず、上部を仮固定していた番線22をはずし、図3に示すように、L字状部材4の把持部2を鉛直軸線廻りに回転させる。
【0039】
このようにすると、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5のうち、少なくとも一方が橋台6又は型枠8の背面と当接しなくなり、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなる。
【0040】
したがって、かかる状態においては、型枠固定治具1を先行構築された橋台6と型枠8との間の間隙から容易に引き抜いて撤去することができる。また、型枠固定治具1を回転させる際も、てこの原理が働くため、大きな力を必要としない。
【0041】
次に、型枠8、型枠27及び砂28を取り除く。このようにすると、図4に示すように、橋台6と橋桁7との間に所望の間隙dが形成される。
【0042】
以上説明したように、本実施形態に係る型枠固定治具1及びその使用方法によれば、把持部2を回転させてから型枠固定治具1を引き抜くため、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなり、型枠固定治具1を容易に撤去することが可能である。また、型枠固定治具1を引き抜く際に、従来のようにレバーブロック等の器具を必要とすることもない。
【0043】
また、型枠固定治具1を介して型枠8を設置することによって、型枠8を橋台6から離間して配置することができるとともに、ロッド状本体3及びロッド状補助部材5の直径を適宜選択することによって、橋台6と型枠8との間の間隙を所望の間隔に調整することが容易である。
【0044】
また、型枠固定治具1は、L字状部材4のロッド状本体3にロッド状補助部材5を溶接等によって固定するだけで容易に製作することができるとともに、一度使用した後も転用が可能であり、産業廃棄物が生じない。
【0045】
本実施形態では、円形断面の鋼棒をL字状に曲げることによって把持部2及びロッド状本体3からなるL字状部材を形成するようにしたが、L字状部材は、ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とでL字状に形成されるのであれば、どのように構成するかは任意である。また、把持部2は、型枠固定治具を回転させる際に手で持つことができるのならば、ロッド状でなくてもかまわない。
【0046】
また、本実施形態では、ロッド状本体3を直径25mmの鋼棒で構成するとともに、ロッド状補助部材5を直径19mmの鋼棒で構成するようにしたが、ロッド状本体及びロッド状補助部材の直径は、型枠を構造物から所望の間隔だけ離間させて配置することができるよう適宜決めればよく、例えば、ロッド状本体の直径よりもロッド状補助部材の直径の方が大きくてもかまわないし、同じ直径としてもかまわない。
【0047】
また、本実施形態では、ロッド状補助部材5をロッド状本体3の周面のうち、把持部2が形成されている側と反対側に固定するようにしたが、ロッド状補助部材をロッド状本体の周面のうちどの部分に固定するかは任意であり、例えば、把持部が延設されている側の周面に固定してもかまわない。
【0048】
また、本実施形態では、型枠固定治具1を、橋梁を構築する際に用いるようにしたが、型枠固定治具を使用する構造物はこれに限られるものではなく、狭い間隙を設ける必要がある構造物であるのならばどのようなものでもかまわない。
【0049】
また、本実施形態においては、反力筋21と番線22を用いて型枠固定治具1及び型枠8を仮固定するようにしたが、型枠及び型枠固定治具を仮固定する際は、後で容易に撤去できるように固定するのであれば、どのような手段で仮固定してもかまわない。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る型枠固定治具及びその使用方法によれば、把持部を回転させてから型枠固定治具を引き抜くため、ロッド状本体及びロッド状補助部材に作用する鉛直方向の摩擦力が発生しなくなり、型枠固定治具を容易に撤去することが可能である。また、型枠固定治具を引き抜く際に、従来のようにレバーブロック等の器具を必要とすることもない。
【0051】
また、型枠固定治具を介して型枠を設置することによって、型枠を先行構築された構造物から離間して配置することができるとともに、ロッド状本体及びロッド状補助部材の直径を適宜選択することによって、構造物と型枠との間の間隙を所望の間隔に調整することが容易である。
【0052】
また、型枠固定治具は、L字状部材のロッド状本体にロッド状補助部材を溶接等によって固定するだけで容易に製作することができるとともに、一度使用した後も転用が可能であり、産業廃棄物が生じない。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る型枠固定治具を示した図で、(a)は平面図、(b)は立面図。
【図2】本実施形態に係る型枠固定治具を使用する様子を示した断面図。
【図3】本実施形態に係る型枠固定治具及びその使用方法の作用を示した平面図。
【図4】本実施形態に係る型枠固定治具及びその使用方法の作用を示した断面図。
【符号の説明】
1 型枠固定治具
2 把持部
3 ロッド状本体
4 L字状部材
5 ロッド状補助部材
6 橋台(構造物)
8 型枠
21 反力筋(反力体)
22 番線(仮固定部材)
Claims (3)
- ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、前記ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなり、前記L字状部材のロッド状本体及び前記ロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように構成したことを特徴とする型枠固定治具。
- ロッド状本体と該ロッド状本体の端部から直交方向に延設された把持部とからなるL字状部材と、前記ロッド状本体の材軸方向に沿って該ロッド状本体の周面に固定されたロッド状補助部材とからなる型枠固定治具を、前記L字状部材のロッド状本体及び前記ロッド状補助部材のうち、いずれか一方の周面が先行構築された構造物と当接するようにかつ他方の周面が該構造物から離間して配置される型枠の背面と当接するように配置して前記型枠とともに仮固定し、コンクリート打設後、前記L字状部材の把持部を鉛直軸線廻りに回転させ、前記型枠固定治具を引き抜くことを特徴とする型枠固定治具の使用方法。
- 前記型枠を、前記構造物との間に前記型枠固定治具を挟んだ状態で、前記構造物に固定された反力体に所定の仮固定部材を介して仮固定する請求項2記載の型枠固定治具の使用方法。
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