JP2005016161A - ケーブル配線用床材 - Google Patents

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喜廣 黒崎
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Kenichi Saito
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Abstract

【課題】本発明では、カーペット類と床面との間に介装されてケーブルを配線するために使用され、コンセント等の設置場所あるいは設置場所の変更等に自由度を持たせて行うことができるケーブル配線用床材を提供することにある。
【解決手段】平板状に形成された床材本体2に形成した配線用の溝3、4の交差部5に床材本体2の上面と略面一に形成した配線用ジョイントボックス7を固定し、配線用ジョイントボックス7に、前記床材本体2に形成した配線用の溝3、4の長手方向に開口した接続部10を有する分岐コネクタ8を備えている。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーペット類と床面との間に介装されてケーブルを配線するために使用されるケーブル配線用床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のケーブル配線用床材として、平板状に成形されたパネル本体の片面に、配線用の溝を形成した配線用パネル(例えば、特許文献1参照)が知られており、該配線用パネルは床面に予め所定の配線をした後に、パネルの溝が該配線に合うようにしてパネルを一枚づつ敷設する方法で使用されるものである。
【0003】
また、上方に開口する配線用ピットを有し床面に敷設される配線用床材の上に柔軟な仕上材を直置きし、柔軟な仕上材の配線ピットの開口に面する部分を剛板で形成した床配線用仕上材(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
特許文献1に記載された配線用パネル20は、図7に示すように予め床上に光ファイバーケーブル21を配線し、図8に示すように配線用パネル20の裏面側に形成した溝3、4内に光ファイバーケーブル21が収まるように、配線用パネル20を光ファイバーケーブル21上に被せることで、床面に光ファイバーケーブル21を布設することができる。図7に示すように光ファイバーケーブル21と接続した機器22の設置場所を変更する場合には、配線用パネル20を剥がして新たに光ファイバーケーブル21を配線し直すとともに、配線した光ファイバーケーブル21の上を配線用パネル20で被っていくことが必要であった。
【0005】
このため、このような敷設方法では施工に非常に手間がかかり、また、配線換えをする場合は、カーペットを剥がした後、配線用パネル20も外して配線を変更し、変更後の配線に合わせて溝3、4内に光ファイバーケーブル21が収まるように再度配線用パネル20の敷設を行わなければならず、作業が極めて煩雑である上に、配線用パネル20と床面との間に配線を挟んで断線することもある。
【0006】
特許文献2に記載された床配線用仕上材30では、図9に示すように仕上材30に裏打ちされたカーペット35の剛板31で囲まれた方形状の部分をカッター等により切除して引出口32を形成し、この引出口32から電源ケーブル33を引き出して床コンセント34に接続しなければならなかった。
【0007】
このため、配線換えをする度毎に床配線用仕上材30に裏打ちされたカーペット35を剥がし、その後、配線を変更し、変更後の配線の引出し位置に合わせて再度、カーペット35の剛板31で囲まれた方形状の部分をカッター等により切除して引出口32を形成し、この引出口32から電源ケーブル33を引き出して床コンセント34と接続しなければならない。このため、作業が極めて煩雑である上に、以前に引出口32を形成した部分が開口した状態で残ってしまい、外見上も見栄えが悪かった。
【0008】
【特許文献1】
実開昭61−28834号公報
【特許文献2】
特公平5−60016号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、カーペット類と床面との間に介装されてケーブルを配線するために使用されるケーブル配線用床材において、コンセント等の設置場所あるいは設置場所の変更等に自由度を持たせて行うことができ、しかも、コンセント等を床面上に突出させることなく床面をスッキリさせた状態でコンセント等を床面内に収納することができるケーブル配線用床材を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本願発明の課題は本件請求項1〜5に記載された各発明により達成される。
即ち、本願発明では、平板状に形成された床材本体に形成した配線用の溝の交差部に床材本体の上面と略面一に形成した配線用ジョイントボックスを固定し、配線用ジョイントボックスが、前記床材本体に形成した配線用の溝の長手方向に接続部が開口した分岐コネクタを備えていることを最も主要な特徴となしている。
【0011】
また、本願発明では、前記床材本体の厚さが15〜25mmであること、更に、前記配線用ジョイントボックスの外周形状が、前記交差部の内周形状に略一致させた形状を有していること、更にまた、前記接続部が、前記交差部から少なくとも3方向に延びる溝の長手方向に開口していること、また、前記分岐コネクタが、前記床表面と略平行な軸回りに回動自在に配され、前記接続部が、前記分岐コネクタの起立時には外部に開口し、倒伏時には前記溝の長手方向に開口していることを主要な特徴となしている。
【0012】
本願発明のケーブル配線用床材は上記構成を備えることにより、床材本体の溝の交差部に床材本体の上面と略面一に形成した配線用ジョイントボックスを固定しているので、配線用ジョイントボックスに例えば、電力幹線ケーブルや電話線、通信線、同軸ケーブル等を接続すれば、配線用ジョイントボックスに配した分岐コネクタにソケット等を溝内で接続することができ、分岐コネクタに接続したソケット等を溝から飛び出さずに収納することができ、床面からはソケット等に接続されたケーブルのみを配することができる。
【0013】
また、床材本体の上面全体をカーペット等により覆うことができる。このとき、カーペット等として自己粘着性タイルカーペットを用いれば、配線からタイルカーペットの敷設までの作業を極めて簡単に行うことが可能となる。
【0014】
床材本体の上面全体を覆ったカーペット等に直線状の切り込みを形成するだけで、ソケットを切り込みから溝内に挿入することができ、同切り込みを通して同ソケットに接続しているケーブルだけをカーペット等の上に引き出すことができる。
【0015】
ソケットに接続したケーブルは、カーペット等からケーブルだけが引き出された構成となり、カーペット等の上にソケット接続用のコネクタを配することが必要なくなる。カーペット等の上面にコネクタを設置する必要がなく、コネクタによる突起物を形成しなくてすむ。
【0016】
ソケットに接続したケーブルが長すぎる場合には、長すぎたケーブルをカーペット上で束ねる代わりに、束ねられる分の長さのケーブルを溝内に収納してしまうことができる。これにより、常にカーペット上に束ねられたケーブルを存在させることなくカーペット上を綺麗な状態で配線することができる。
【0017】
特に本願発明においては、分岐コネクタの接続部は溝の長手方向に開口しているので、接続部に接続したソケットの挿入方向が溝の長手方向となり、ソケットが床材本体の上面から突出することなく床面を平らにした状態でソケットを溝内に収納させることができる。また、電力幹線ケーブル等の配線ケーブルや、ソケットに接続し溝内に収納したケーブルを保護カバー等で覆うことにより床材本体の上面は略面一状にすることができるので、床材本体に布設したカーペット等に窪み部を形成することがない。
【0018】
好ましい形態として床材本体の厚さを15〜25mmとして、既設の床面に本願発明のケーブル配線用床材を配設することにより、フリーアクセス用の床面のように30cm近くも床面高さを高くすることなく床に必要なケーブルを配線することができるようになる。床材本体の厚さが15mm〜25mmとなっているので、本願発明のケーブル配線用床材を敷設した室の出入口部における段差を少なくすることができ、出入口部におけるドア等を取り替えたり、出入口にスロープを形成したりせずに、そのままの状態で使用することができる。このため、本願発明のケーブル配線用床材は、新築時、改築時等を問わず必要な室に対して特別の工事を行わずに簡単にケーブルの布設を行うことができるようになる。
【0019】
しかも床に配線したケーブルと接続できる配線用ジョイントボックスがケーブル配線用床材内に配されているので、配線用ジョイントボックスを備えたケーブル配線用床材と配線用ジョイントボックスを有しないケーブル配線用床材を複数用意することで、これらのケーブル配線用床材を床面に適宜敷き詰めて、所望の場所にコンセントを配することができる。このため、住宅等の床に自由度を持たせてコンセント等の設置を行うことができる。
【0020】
また、配線用ジョイントボックスの外周形状が、前記交差部の内周形状に略一致させた形状を有しているので、配線用ジョイントボックスと溝の交差部との間に大きな隙間が形成されることがなく、したがって床材本体の上面に窪みが形成されずに配線用ジョイントボックスが溝の交差部内で移動等することがなく、確実に溝の交差部内に固定しておくことができる。
【0021】
溝の交差部における少なくとも3方向に延びる溝の長手方向に分岐コネクタの接続部を開口させることにより、床上からケーブルを有する少なくとも3つのソケットをそれぞれ分岐コネクタの接続部に接続させることができる。同一方向に開口する接続部は、一種類の接続部に限定されるものではなく、複数の種類の接続部を同一方向に開口させて配することもできる。ソケットに接続していない接続部については、蓋等を取り付けておき、接続部内にゴミ等が付着するのを防止しておくこともできる。
【0022】
分岐コネクタを床材本体の床表面と略平行な軸回りに回動自在に配し、接続部を分岐コネクタの起立時には外部に開口し、倒伏時には床材本体に形成した溝の長手方向に開口するように構成することで、ソケットを接続部に接続する時には分岐コネクタを起立させた状態で行い、ソケットの接続後は倒伏させて接続部とソケットとを溝内に収納させることができる。この構成により、ソケットの接続時に接続部が上方を向いているので、ソケットの接続部への接続を容易に行うことができる。
【0023】
なお、本願発明は、フィースビルの床を始めとして病院や学校等の床、住宅等の床等に対して幅広く使用することができ、コンセント等の設置場所或いは設置場所の変更等に自由度を持たせて行うことができる。しかも、コンセント等を床面上に突出させることなく床面をスッキリさせた状態でコンセント等を床面内に収納することができる有用な発明である。
【0024】
【発明の実施形態】
本願発明のケーブル配線用床材は、住宅等の床に自由度を持たせてコンセント等の設置を行うことができ、しかもコンセント等を床面上に突出させることなく床面内に収納することができるようにするものである。しかも、本願発明によるケーブル配線用床材を布設後であっても、配線用ジョイントボックスを内臓したケーブル配線用床材のユニットを取り外し、他の場所のユニットと交換することにより床コンセントの位置を自由に変更することができる。
【0025】
特に、床材本体が15〜25mmの厚さのケーブル配線用床材を構成することにより、住宅等の床の高さを格別高くすることなしに、床に自由度を持たせてコンセント等の設置を行うことができるようなる。また、コンセント等の分岐コネクタを有する配線用ジョイントボックスを、ケーブル配線用床材の床材本体に形成した溝の交差部に固定し、配線用ジョイントボックスの外周形状を交差部の内周形状に略一致させることができる。
【0026】
更に、配線用ジョイントボックスに設けた分岐コネクタ8の接続部を交差部の少なくとも3方向に開口するように構成することができる。更にまた、分岐コネクタ8の接続部が溝の長手方向及び床材本体の上表面から外部に開口するように回動自在に構成することもできる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0027】
(実施例1)
図1は、本願発明に係わるケーブル配線用床材1の一例を示す全体斜視図である。図示例のケーブル配線用床材本体2には配線用溝3、4が縦横2本づつ所定の位置に設けてある。また、図2には、配線用溝3、4の交差部5の部分拡大図を示している。
【0028】
床材本体2の材質は特に限定されないが、成形を容易とする点から、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の各種合成樹脂、及びポリウレタン等の硬質発泡樹脂等を好適に用いることができる。
【0029】
またケーブル配線用床材1は最終的にはカーペットの下の目につかない所に敷かれることが望ましく、廃材から回収したこれらの樹脂の再生品を用いてケーブル配線用床材を成形することもできる。むしろ、こうした再生品を使用することは経済面、省資源及び環境保護の面からも望ましいことである。
【0030】
上述の樹脂を用いた場合の床材本体2の成形法としては、カレンダー成形、押出成形、圧縮成形、射出成形、Tダイ成形、発泡成形等の各種成形法を採用することができ、床材本体2を所定の幅と深さの溝を有する平板状に成形できる方法であれば特に限定されるものではない。
【0031】
なお、上記溝3、4の数は縦方向又は横方向に1本だけ形成してもよいが、図1のように縦横2本又はそれ以上設けておくと多様な配線に対応できるので望ましい。また、ケーブル9を屈曲させて配線する場合を考慮して、図1、2に示すように横溝3と縦溝4の交差部5の四隅を切り欠いて、該交差部を略八角形状にしておくと屈曲配線が容易となる。
【0032】
床材本体2の厚さは、配線するケーブルの太さ、従って溝3、4の深さにもよるが、できるだけ薄いほうが軽量に構成することができる。床材本体2を床面に敷いたときにおける天井高さを心配する必要がなく、交差部5に配設固定する配線用ジョイントボックス7に分岐コネクタ8の接続部が形成できる厚さtとして、好ましくは15〜25mm程度の厚さが好適な範囲として望ましい厚さtである。また、溝の幅は50mm以下、深さは23mm以下の範囲で、配線するケーブル9の太さ及び本数、および分岐コネクタ8に形成する接続部の形態に応じて適宜設定すればよい。
【0033】
床材本体2の溝部2,3以外の下部に、溝部2、3間の床表面の裏面側に図示せぬ凹部を設けることで、床材本体2の重量を軽減することができ、且つ防音効果を高めることもできる。しかしながら、これらの点に対する考慮が不要な場合には必ずしも床表面の裏面側に前記凹部を形成しなくてもよい。
【0034】
図2に示すように、交差部5に配した配線用ジョイントボックス7における分岐コネクタ8の接続部10は、同接続部10に接続するケーブル12のソケット11に応じて各種形態の接続部を形成しておくことができる。この場合、配線用ジョイントボックス7に接続したケーブル9を接続部10の形態に応じて、電源線、電話線、通信線、テレビ線、同軸ケーブル等の各種ケーブルを接続させることができる。各種ケーブルの接続は、配線用ジョイントボックス7の上面をねじ等により固定できる蓋体とし、同蓋体を外すことで配線用ジョイントボックス7内のケーブル接続部と接続させることも、床材本体2の溝部2,3側の配線用ジョイントボックス7の端部にケーブル接続部を配設しておくこと等により行うことができる。また、これらの各種ケーブルを複数種適宜組み合わせてそれぞれを接続しておくこともできる。
【0035】
図2に示すように複数の種類の接続部を配線用ジョイントボックス7の分岐コネクタ8に形成しておくこともできる。この場合には、溝部3、4を通して配線した必要なケーブル9を接続できる接続手段を配線用ジョイントボックス7に形成し、同接続手段と対応する接続部10とを配線用ジョイントボックス7内で電気的な接続を行っておくことが必要である。
【0036】
図3では、4枚のケーブル配線用床材1のユニットを正方形状に配した一例を示している。図示では、右下の部位には配線用ジョイントボックス7を内臓したケーブル配線用床材1のユニットが配され、他の部位には配線用ジョイントボックス7を内臓していないケーブル配線用床材1を配している。右下の部位に配したケーブル配線用床材1の配線用ジョイントボックス7に壁等から配線したケーブル9を接続することで、床面に分岐コネクタ8を設置することができる。分岐コネクタ8は、図2に示すように3方向に限定されるものではなく、一方向でも2方向でも、或いは交差部5の全ての溝方向に配することができるものである。
【0037】
各ユニットと同一の平面形状を有する図示せぬ自己粘着性のカーペットが床材本体2の表面に着脱自在に接着されて配されている。右下の部位における自己粘着性のカーペットにおいて、配線用ジョイントボックス7近傍の溝部3または4に沿って所定長さの切り込みを形成し、同切り込みを通してソケット11をカーペットの表面から裏面側に通すことで、ソケット11を分岐コネクタ8の接続部10と接続させることができる。ソケット11に接続しているケーブル12の長さが長いときには、所定量の同ケーブル12を床材本体の溝3または4内に収納させておくことができる。
【0038】
ケーブル配線用床材1の各ユニットにおける平面形状は、図3に示すように正方形形状に限定されるものではなく、長方形形状等形状に形成することができるものである。その際、隣接するケーブル配線用床材1の溝3、4が連通するように溝の位置を配しておくことが必要である。
【0039】
図4では、図3で示した右下部位と右上部位におけるケーブル配線用床材1のユニットを取り外して配置位置を交換した例を示している。このように、ケーブル配線用床材1のユニットを取り外して他のユニットと取り替えるだけで、配線用ジョイントボックス7の位置を実際上必要な位置に配置することができる。しかも、図2に示すように、電源コンセントとは異なる方向を向いている電話線用のコネクタに新たに電話線を接続したいときには、同電話線用のコネクタ側の溝上部にあるカーペットの一部に新たに切り込みを形成しさえすれば、同切り込みから電話線用のコネクタに接続した電話線をカーペット上に配線することができる。
【0040】
溝3,4内に配線したケーブル9上を保護カバー6で覆うことによりケーブル配線用床材1の上面を窪みのない状態とすることができる。分岐コネクタ8の接続部10及び同接続部10に接続したソケット11の部位に関しては、同ソケット11のケーブル12が挿入できるスリットを形成した保護カバー6を被せるなどを行うことにより、ケーブル配線用床材1の上面をほとんど窪みのない状態とすることもできる。保護カバー6の代わりに溝3,4に対応する形状に成形された図示せぬ溝埋め込み部材を用いることもできる。溝埋め込み部材を予め各溝に埋め込んでおき、必要な溝について予め埋め込んでおいた溝埋め込み部材を取り外して溝を形成することもできる。
【0041】
尚、このとき、溝埋め込み部材の底面側にケーブルを嵌挿する凹溝を形成しておくこともできる。また、溝埋め込み部材の材質は特に限定されないが、床材本体2と同じであるのが好ましい。その成形法は床材本体2と同様に種々な成型法が採用可能である。
【0042】
本発明のケーブル配線用床材1の敷設にあたっては、溝3、4側を上面として必要な数の床材2を床面に密接して敷き詰め、配線に必要な溝部に埋め込まれている溝埋め込み部材を取り外して溝内に所定の配線を行うが、配線後、床材上に敷設されるカーペット上からの外力によるケーブルの損傷を防止するために保護カバー6を設けるのが好ましい。保護カバーの形状としては、溝部だけを覆う図示せぬ断面コ字型のカバーが好適に用いられる。
【0043】
また、溝3、4の交差部5に設けるカバーとしては、交差部5の平面形状と略同一形状とし、図1に示す略八角形の交差部5形状のときには、平面形状が略八角形で溝部2,3の交差部の四隅に対応する位置に4本の脚部を有する図示せぬカバーが好適に用いることができる。保護カバー6の材質としては樹脂製、金属製等、カーペット上からの外力に耐え得る強度を有し且つ成形性の良いものであればよく、その厚さは強度さえ問題なければできるだけ薄い方が望ましい。
【0044】
なお、本発明のケーブル配線用床材1は、50cm角等のタイルカーペットと同じ大きさで使用することも、或いは広幅、長尺のシート状物として使用することも可能であり、更に本発明のケーブル配線用床材1の上に敷設するカーペットとして、例えば特開昭61−273315号公報に開示されている自己粘着性タイルカーペットを用いれば、配線からタイルカーペットの敷設までの作業を極めて簡単に行うことが可能となる。また、タイルカーペットと同じ大きさで使用する場合は、床材の敷設の際、隣り合う床材の配線に使用しない隣接する溝間に跨る状態に埋め込み部材を埋め込むことにより、床材同士のずれを防止することもできる。
【0045】
(実施例2)
図5は、配線用ジョイントボックス7の分起コネクタ8が回動自在の構成を有する一例について、交差部5の部分拡大図を示したものである。図5に示すケーブル配線用床材1は、図1におけるケーブル配線用床材1において、配線用ジョイントボックス7の構成が一部異なるだけで他の構成は実施例1におけるケーブル配線用床材1と同一の構成を有している。以下においては、実施例1におけるケーブル配線用床材1と同一の構成については、同一の図面符号を用いることで、その説明を省略することとする。
【0046】
図6に、配線用ジョイントボックス7だけを取り出して示すように、分岐コネクタ8は、配線用ジョイントボックス7の上面と平行な軸を回転中心として起伏自在に配されている。図6では、起伏自在の分岐コネクタ8が1つある場合についての例示であるが、図5のように交差部5の3方向にそれぞれ起伏自在の分岐コネクタ8を配することができる。分岐コネクタ8は、1方向とか3方向に限定されるものではなく、2方向でも交差部の全ての溝方向に配することができるものである。
【0047】
また、分岐コネクタ8 の接続部への配線は、分岐コネクタ8の左右の回動軸部にスリップリング等を設けて電気的な接続路を形成することも、分岐コネクタ8 の一部に配線用の切欠き等を形成して、分岐コネクタ8 の回動時に接続部10と配線用ジョイントボックス7間での配線と干渉しないように構成しておくこともできる。
【0048】
図6に示すように、分岐コネクタ8を起立させて接続部10を上方に向けた状態で、カーペットの切り込み口を通したソケット11を接続部に挿入することでソケット11の挿入作業を容易に行うことができる。ソケット11を接続部10に挿入後、分岐コネクタ8を倒伏させることで、ソケット11を溝3または4内に収納することができる。
【0049】
分岐コネクタ8は、全て回動自在に構成することも、必要な分岐コネクタ8のみ回動自在とすることもできる。分岐コネクタ8の接続部10は、各種コネクタ形状に形成しておくこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係わるケーブル配線用床材の全体斜視図である。
【図2】交差部の部分拡大図である。
【図3】ケーブル配線用床材の敷設例を示す平面図である。
【図4】ケーブル配線用床材の他の敷設例を示す平面図である。
【図5】交差部の部分拡大図である。
【図6】配線用ジョイントボックスの拡大斜視図である。
【図7】従来のケーブル配線用床材の全体平面図である。
【図8】配線用パネルの使用状態を示す図である。
【図9】他の従来例であるケーブル配線用床材の全体平面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル配線用床材
2 床材本体
3 配線用溝
4 配線用溝
5 配線用溝の交差部
6 保護カバー
7 配線用ジョイントボックス
8 分岐コネクタ
9 ケーブル
10 接続部
11 ソケット
12 ケーブル
20 配線用パネル
21 光ファイバーケーブル
22 機器
23 溝
30 床配線用仕上材
31 剛板
32 引出口
33 電源ケーブル
34 床コンセント
35 カーペット

Claims (5)

  1. 片面に配線用の交差した複数本の溝を有する平板状に成形された床材本体と、
    少なくとも前記床材本体の溝部を覆う保護カバー若しくは前記溝に対応する形状に成形された溝埋め込み部材と、
    前記溝の交差部に固定され、前記床材本体の床表面と略面一に形成された配線用ジョイントボックスと、を備え、
    前記配線用ジョイントボックスが、溝の長手方向に接続部が開口した分岐コネクタを備えてなることを特徴とするケーブル配線用床材。
  2. 前記床材本体の厚さが15〜25mmであることを特徴とする請求項1記載のケーブル配線用床材。
  3. 前記配線用ジョイントボックスの外周形状が、前記交差部の内周形状に略一致させた形状を有することを特徴とする請求項1又は2記載のケーブル配線用床材。
  4. 前記接続部が、前記交差部から少なくとも3方向に延びる溝の長手方向に開口してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケーブル配線用床材。
  5. 前記分岐コネクタが、前記床表面と略平行な軸回りに回動自在に配され、前記接続部が、前記分岐コネクタの起立時には外部に開口し、倒伏時には前記溝の長手方向に開口してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のケーブル配線用床材。
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