JP2005015082A - 傾倒型ごみコンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】生ごみを微生物分解による堆肥化するときの水切りを行う。
【解決手段】ごみステ−ションに設置される蓋付コンテナ1は、キャスタ−5付でハンドル棒3によって押引きされるが、コンテナ1は、その前面側に傾倒軸10があってコンテナ傾倒装置でコンテナ1を傾倒し、この生ごみを生ごみ処理機へ投入するもので、このコンテナ1内の上下中間に、後方傾斜した中間板11を設け、この中間板11の後方部に網目を設けたので、コンテナ1に収容された生ごみの水分のみが分離され、微生物分解による堆肥化を良好に行うことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ごみステ−ションに設置される蓋付コンテナ1は、キャスタ−5付でハンドル棒3によって押引きされるが、コンテナ1は、その前面側に傾倒軸10があってコンテナ傾倒装置でコンテナ1を傾倒し、この生ごみを生ごみ処理機へ投入するもので、このコンテナ1内の上下中間に、後方傾斜した中間板11を設け、この中間板11の後方部に網目を設けたので、コンテナ1に収容された生ごみの水分のみが分離され、微生物分解による堆肥化を良好に行うことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前方に傾倒するごみコンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般の家庭や事業所等から出るごみは、焼却や埋立てや更にはリサイクル化等によって処理される。このリサイクル化による処理には、特に生ごみの場合、これを堆肥にするリサイクル化が行われている。
【0003】
この生ごみには多くの水分を含んでいるので、その取扱いや処理の際、各種の不都合が発生している。
【0004】
例えば、事業所、レストラン等から出るごみはキャスタ−付の大形傾倒型ごみコンテナに一旦収集された後、ごみ収集車に設けられた傾倒装置によってごみ収集車に積み込まれる。この際、水分の多い生ごみをごみ収集車に移し替えると汚水が漏れて悪臭の原因となっている。
【0005】
また、この生ごみを焼却する際、不完全燃焼のもととなり、不都合なガスを発生させる。
【0006】
更に、生ごみを堆肥化する際も、次のような不都合があった。
【0007】
すなわち、一般に生ごみのリサイクル化の処理には微生物分解方式と温風乾燥方式とがあるが、温風乾燥方式は生ごみを加熱・乾燥して水分を除去・減量すると共に、腐敗を防止するもので、大形堆肥化プラントの前処理として利用したり、成分の安定した動植物性残渣が原料なら、乾燥して有機肥料や飼料の原料として利用されるが、当然水分を多く含む生ごみの場合、乾燥効率を低下させることになる。
【0008】
一方、生ごみの微生物分解方式には、好気性発酵による堆肥化と嫌気性発酵による生ごみ処理とがあるが、後者の嫌気性発酵では水分を下げる必要のない生ごみの減量化であり、前者の好気性発酵は堆肥化を目的とするもので、水分が多いと微生物の分解に必要な空気が十分に行きわたらず、堆肥化を困難にすることから含水率は60%程度とする、とされている。
【0009】
以上、いずれの生ごみ処理でも、嫌気性発酵処理を除き、生ごみ中の水分を抑える必要がある。
【0010】
ところで、生ごみの処理には、生ごみの貯留、保管、収集、および運搬等のごみ前処理行程を経て所定の処理が行われるが、本発明は、生ごみのかかる前処理行程中において有害な水分を除去することに着目して創作された。
【0011】
そして、本出願人は、かかる前処理行程に用いるキャスタ−付きの大形傾倒型ごみコンテナについての改良提案を行っている(特許第2599087号明細書参照)。
【0012】
ところで、この種の傾倒型ごみコンテナによって貯留され、運搬されるごみ前処理行程中に生ごみ中の水分を滴下させて水切りを行う提案が知られている(実用新案登録第3034799号公報参照)。
【0013】
この提案では、キャスタ−付きの大形傾倒型ごみコンテナの下部に格子を設け、この格子の直下に引出し状の水受け容器を収納したもので、生ごみ中の水分を格子を通して水受け容器に滴下させて生ごみの水切りを行う、とされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この提案の水切り装置では、1)ごみコンテナを傾倒する度に、予め水受け容器を引出しておく必要がある、2)水受け容器の汚水からの悪臭は防止できない、3)引出しタイプの受け容器のため構造が複雑化して水洗等の洗浄に手間がかかる、4)水受け容器とコンテナ本体とのスキマからオオキモンノミバエやコシアキノミバエ等の、いわゆるコバエが侵入して産卵する、5)もし、経年により水受け容器の押引きにゆるみが生じると、ごみコンテナを移動させるとき、自然に突出するおそれが生じる、6)一般のキャスタ−付きの大形傾倒型ごみコンテナにはそのまま適用できない。
【0015】
そこで本発明は、かかる問題のない傾倒型ごみコンテナを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)傾倒型ごみコンテナ本体内に、後方が低く傾斜した水切り板を設け、該水切り板の後方部に水分のみの透過部を形成して、該前方部の裏面を傾倒時の水溜り部としたことを特徴とする傾倒型ごみコンテナにあり、また、2)前記ごみコンテナを、ごみ排出用傾倒と水分流出用転倒との各機構を備えたコンテナ傾倒装置により反転させる請求項1に記載の傾倒型ごみコンテナにあり、また、3)前記コンテナ傾倒装置を生ごみ処理機に用いた請求項2に記載の傾倒型ごみコンテナにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細にのべる。
【0018】
図1は本発明の実施例の全体側面図、図2は図1の要部斜視図、図3は本実施例の作動説明図である。
【0019】
先ず、本実施例が適用される大形傾倒型ごみコンテナ1について前掲の特許第2599087号公報により概説するが、このコンテナ1は、コンテナ傾倒装置付の都市ごみ収集、運搬用収集車にアタッチメントとして好適であり、また、業務用生ごみ処理機に用いるごみコンテナにも好適である。
【0020】
なお、この業務用生ごみ処理機は前記の微生物分解方式を用いたもので、この処理機へ生ごみを投入した後、破砕処理して微生物の存在下で加熱・攪拌して発酵させ、堆肥化する装置であって、当該処理機には、前記収集車と同じようなコンテナ傾倒装置が単独で用いられる。
【0021】
さて、このコンテナ1は、ポリエチレンをパリソンとしてブロ−成形した、例えば約200リッタ−の容量になっている。
【0022】
このコンテナ本体2は上端が約700mm×500mmの長方形に開口し、深さが約950mmの深底状の水漏れのない箱体で構成している。
【0023】
このコンテナ本体2の後面(コンテナ1を押し進める方を前と、一応する)2aの上端側には、作業者ないし使用者が把持して押引きするハンドル棒3が横設されて、これに蓋4がヒンジ結合状に設けられている。この蓋4は手で直接開閉してもよいが、不図示の足踏装置で開閉する。
【0024】
この後面2aの下端側には、2輪からなるキャスタ−5が設けられており、このキャスタ−5は、フォ−ク状に形成された軸受部6によって支持されたキャスタ−軸7に回動自在に取付けられている。
【0025】
また、コンテナ本体2の底部は、このキャスタ−5の取付部を除いて略平坦状に形成され、着地面8を構成している。
【0026】
したがって、コンテナ1はこの着地面8とキャスタ−5とによってごみステ−ション等における地面に安定して立設される。
【0027】
また、コンテナ本体2の前面2bには幅広溝9が上下方向に凹設され、この幅広溝9にわたって取付部材を介して、傾倒用枢軸10が横設されている。
【0028】
この枢軸10がコンテナ1の傾倒中心となって不図示のコンテナ傾倒装置によりコンテナ1を、例えば約135°傾け収容された生ごみを排出し、この傾倒した状態で生ごみ処理機へ移し替えられる。
【0029】
ここにおいて、このコンテナ1には次のような水切り板(上げ底仕切板や中間板ともいう)11を付設している。
【0030】
この水切り板11は、図2に示すように折り返し片(上向きフラップ)で縁どりされ、かつ、コンテナ内面に合う4角の浅皿状合成樹脂製板で一体成形されたもので、コンテナ前面2bの側には比較的広い前方から後方に下った傾斜部12が形成され、つまり後方が低く傾斜しており、また、コンテナ後面2aの側には狭い略水平状の水平部13が形成されている。
【0031】
この傾斜部12には水分の透過部を設けず、水平部13にのみ、水分のみの透過部14を設けている。この水分のみの透過部14は、多孔板状やスノコ状や目皿状や金網状等、いずれでもよく、要するに投入した生ごみをコンテナ本体2の底部に落さず、汚水等水分のみを滴下させる構造であればよい。
【0032】
この傾斜部12は、水平に対し約20度(実験によると、約30度以下約10度迄が好ましい)の傾斜角aをもち、コンテナ1の地面設置時、投入された生ごみ中の汚水を水平部13に案内すると共に、その傾斜裏面(地面設置時の上面を表面とする)がコンテナ1の傾倒時における水溜り部15を形成するようになっている。したがって、この傾斜角aで生ごみ収容量は確保できるのである。
【0033】
そして、この水切り板11におけるコンテナ前面2bの側には、前記コンテナ本体2の幅広溝9に凹嵌する凹部16を形成しコンテナ内面に良好に内嵌するようになっている。
【0034】
この水切り板11のコンテナ内面への嵌合は、コンテナ本体2の上下方向略中間で、すなわち枢軸10の直上で、傾斜角aと相俟った傾倒角小でありながら生ごみ排出を容易にし、かつ、水溜り部15を確保する位置で、外部から螺入したビス等取付部材(不図示)により着脱自在に固定し、コンテナ1の傾倒時に脱落しないようにしている。
【0035】
そして、この水切り板11を水洗い等洗浄するときは、この取付部材を外し水切り板11を取出して行う。
【0036】
なお、この水切り板11の縁どり部17の外周にはリップ付パッキン等のシ−ル材を周設して、コンテナ1の傾倒時に貯留した汚水を、コンテナ内面の内嵌スキマから流出させないようにしている。
【0037】
次に、この水切り板11の作用を述べる。図3の模式図の(A)に示すように、地上設置のコンテナ1に生ごみを投入すると、この生ごみは水切り板11上に収容される。この生ごみ中の例えば麺類の汁等の汚水は、その傾斜部12で案内されて水平部13に流れ、水分のみの透過部14から滴下してコンテナ1の底部へ溜まる。
【0038】
所定の使用期間後、このコンテナ1を業務用生ごみ処理機設置の場所へ移送し、図3(B)に示すように不図示のコンテナ傾倒装置により傾倒させると、投入された生ごみのみが当該生ごみ処理機へ排出し、汚水は水溜り部15に溜まる。したがって、生ごみの堆肥化用リサイクルがきわめて良好に行われる。
【0039】
そして、汚水の溜まりが多くなると、生ごみ排出後、前記コンテナ傾倒装置により、コンテナ1を前記の傾倒以上に反転(例えば、約180度反転)させて前記水分のみの透過部14から溜まっている汚水を流出させる。
【0040】
したがって、このコンテナ傾倒装置は、ごみ排出用傾倒機構と水分流出用転倒機構とが設けられている。
【0041】
また、このコンテナ1を必要に応じ洗浄するときには、水切り板11をコンテナ本体2から外し洗浄し、その後組付ける。
【0042】
【発明の効果】
本発明によると、貯留等ごみ前処理行程中に水分を分離できるので、水分を含有する生ごみ処理における各種の不都合を回避できるのは勿論、既存のごみコンテナにも容易に適用でき、しかも、安価に提供できるものである。その上、従来技術の前記問題は解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体側面図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】本実施例の作動説明図である。
【符号の説明】
1…コンテナ、2…コンテナ本体、11…水切り板、12…傾斜部、13…水平部、14…水のみの透過部、15…水溜り部
【発明の属する技術分野】
本発明は、前方に傾倒するごみコンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般の家庭や事業所等から出るごみは、焼却や埋立てや更にはリサイクル化等によって処理される。このリサイクル化による処理には、特に生ごみの場合、これを堆肥にするリサイクル化が行われている。
【0003】
この生ごみには多くの水分を含んでいるので、その取扱いや処理の際、各種の不都合が発生している。
【0004】
例えば、事業所、レストラン等から出るごみはキャスタ−付の大形傾倒型ごみコンテナに一旦収集された後、ごみ収集車に設けられた傾倒装置によってごみ収集車に積み込まれる。この際、水分の多い生ごみをごみ収集車に移し替えると汚水が漏れて悪臭の原因となっている。
【0005】
また、この生ごみを焼却する際、不完全燃焼のもととなり、不都合なガスを発生させる。
【0006】
更に、生ごみを堆肥化する際も、次のような不都合があった。
【0007】
すなわち、一般に生ごみのリサイクル化の処理には微生物分解方式と温風乾燥方式とがあるが、温風乾燥方式は生ごみを加熱・乾燥して水分を除去・減量すると共に、腐敗を防止するもので、大形堆肥化プラントの前処理として利用したり、成分の安定した動植物性残渣が原料なら、乾燥して有機肥料や飼料の原料として利用されるが、当然水分を多く含む生ごみの場合、乾燥効率を低下させることになる。
【0008】
一方、生ごみの微生物分解方式には、好気性発酵による堆肥化と嫌気性発酵による生ごみ処理とがあるが、後者の嫌気性発酵では水分を下げる必要のない生ごみの減量化であり、前者の好気性発酵は堆肥化を目的とするもので、水分が多いと微生物の分解に必要な空気が十分に行きわたらず、堆肥化を困難にすることから含水率は60%程度とする、とされている。
【0009】
以上、いずれの生ごみ処理でも、嫌気性発酵処理を除き、生ごみ中の水分を抑える必要がある。
【0010】
ところで、生ごみの処理には、生ごみの貯留、保管、収集、および運搬等のごみ前処理行程を経て所定の処理が行われるが、本発明は、生ごみのかかる前処理行程中において有害な水分を除去することに着目して創作された。
【0011】
そして、本出願人は、かかる前処理行程に用いるキャスタ−付きの大形傾倒型ごみコンテナについての改良提案を行っている(特許第2599087号明細書参照)。
【0012】
ところで、この種の傾倒型ごみコンテナによって貯留され、運搬されるごみ前処理行程中に生ごみ中の水分を滴下させて水切りを行う提案が知られている(実用新案登録第3034799号公報参照)。
【0013】
この提案では、キャスタ−付きの大形傾倒型ごみコンテナの下部に格子を設け、この格子の直下に引出し状の水受け容器を収納したもので、生ごみ中の水分を格子を通して水受け容器に滴下させて生ごみの水切りを行う、とされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この提案の水切り装置では、1)ごみコンテナを傾倒する度に、予め水受け容器を引出しておく必要がある、2)水受け容器の汚水からの悪臭は防止できない、3)引出しタイプの受け容器のため構造が複雑化して水洗等の洗浄に手間がかかる、4)水受け容器とコンテナ本体とのスキマからオオキモンノミバエやコシアキノミバエ等の、いわゆるコバエが侵入して産卵する、5)もし、経年により水受け容器の押引きにゆるみが生じると、ごみコンテナを移動させるとき、自然に突出するおそれが生じる、6)一般のキャスタ−付きの大形傾倒型ごみコンテナにはそのまま適用できない。
【0015】
そこで本発明は、かかる問題のない傾倒型ごみコンテナを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)傾倒型ごみコンテナ本体内に、後方が低く傾斜した水切り板を設け、該水切り板の後方部に水分のみの透過部を形成して、該前方部の裏面を傾倒時の水溜り部としたことを特徴とする傾倒型ごみコンテナにあり、また、2)前記ごみコンテナを、ごみ排出用傾倒と水分流出用転倒との各機構を備えたコンテナ傾倒装置により反転させる請求項1に記載の傾倒型ごみコンテナにあり、また、3)前記コンテナ傾倒装置を生ごみ処理機に用いた請求項2に記載の傾倒型ごみコンテナにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細にのべる。
【0018】
図1は本発明の実施例の全体側面図、図2は図1の要部斜視図、図3は本実施例の作動説明図である。
【0019】
先ず、本実施例が適用される大形傾倒型ごみコンテナ1について前掲の特許第2599087号公報により概説するが、このコンテナ1は、コンテナ傾倒装置付の都市ごみ収集、運搬用収集車にアタッチメントとして好適であり、また、業務用生ごみ処理機に用いるごみコンテナにも好適である。
【0020】
なお、この業務用生ごみ処理機は前記の微生物分解方式を用いたもので、この処理機へ生ごみを投入した後、破砕処理して微生物の存在下で加熱・攪拌して発酵させ、堆肥化する装置であって、当該処理機には、前記収集車と同じようなコンテナ傾倒装置が単独で用いられる。
【0021】
さて、このコンテナ1は、ポリエチレンをパリソンとしてブロ−成形した、例えば約200リッタ−の容量になっている。
【0022】
このコンテナ本体2は上端が約700mm×500mmの長方形に開口し、深さが約950mmの深底状の水漏れのない箱体で構成している。
【0023】
このコンテナ本体2の後面(コンテナ1を押し進める方を前と、一応する)2aの上端側には、作業者ないし使用者が把持して押引きするハンドル棒3が横設されて、これに蓋4がヒンジ結合状に設けられている。この蓋4は手で直接開閉してもよいが、不図示の足踏装置で開閉する。
【0024】
この後面2aの下端側には、2輪からなるキャスタ−5が設けられており、このキャスタ−5は、フォ−ク状に形成された軸受部6によって支持されたキャスタ−軸7に回動自在に取付けられている。
【0025】
また、コンテナ本体2の底部は、このキャスタ−5の取付部を除いて略平坦状に形成され、着地面8を構成している。
【0026】
したがって、コンテナ1はこの着地面8とキャスタ−5とによってごみステ−ション等における地面に安定して立設される。
【0027】
また、コンテナ本体2の前面2bには幅広溝9が上下方向に凹設され、この幅広溝9にわたって取付部材を介して、傾倒用枢軸10が横設されている。
【0028】
この枢軸10がコンテナ1の傾倒中心となって不図示のコンテナ傾倒装置によりコンテナ1を、例えば約135°傾け収容された生ごみを排出し、この傾倒した状態で生ごみ処理機へ移し替えられる。
【0029】
ここにおいて、このコンテナ1には次のような水切り板(上げ底仕切板や中間板ともいう)11を付設している。
【0030】
この水切り板11は、図2に示すように折り返し片(上向きフラップ)で縁どりされ、かつ、コンテナ内面に合う4角の浅皿状合成樹脂製板で一体成形されたもので、コンテナ前面2bの側には比較的広い前方から後方に下った傾斜部12が形成され、つまり後方が低く傾斜しており、また、コンテナ後面2aの側には狭い略水平状の水平部13が形成されている。
【0031】
この傾斜部12には水分の透過部を設けず、水平部13にのみ、水分のみの透過部14を設けている。この水分のみの透過部14は、多孔板状やスノコ状や目皿状や金網状等、いずれでもよく、要するに投入した生ごみをコンテナ本体2の底部に落さず、汚水等水分のみを滴下させる構造であればよい。
【0032】
この傾斜部12は、水平に対し約20度(実験によると、約30度以下約10度迄が好ましい)の傾斜角aをもち、コンテナ1の地面設置時、投入された生ごみ中の汚水を水平部13に案内すると共に、その傾斜裏面(地面設置時の上面を表面とする)がコンテナ1の傾倒時における水溜り部15を形成するようになっている。したがって、この傾斜角aで生ごみ収容量は確保できるのである。
【0033】
そして、この水切り板11におけるコンテナ前面2bの側には、前記コンテナ本体2の幅広溝9に凹嵌する凹部16を形成しコンテナ内面に良好に内嵌するようになっている。
【0034】
この水切り板11のコンテナ内面への嵌合は、コンテナ本体2の上下方向略中間で、すなわち枢軸10の直上で、傾斜角aと相俟った傾倒角小でありながら生ごみ排出を容易にし、かつ、水溜り部15を確保する位置で、外部から螺入したビス等取付部材(不図示)により着脱自在に固定し、コンテナ1の傾倒時に脱落しないようにしている。
【0035】
そして、この水切り板11を水洗い等洗浄するときは、この取付部材を外し水切り板11を取出して行う。
【0036】
なお、この水切り板11の縁どり部17の外周にはリップ付パッキン等のシ−ル材を周設して、コンテナ1の傾倒時に貯留した汚水を、コンテナ内面の内嵌スキマから流出させないようにしている。
【0037】
次に、この水切り板11の作用を述べる。図3の模式図の(A)に示すように、地上設置のコンテナ1に生ごみを投入すると、この生ごみは水切り板11上に収容される。この生ごみ中の例えば麺類の汁等の汚水は、その傾斜部12で案内されて水平部13に流れ、水分のみの透過部14から滴下してコンテナ1の底部へ溜まる。
【0038】
所定の使用期間後、このコンテナ1を業務用生ごみ処理機設置の場所へ移送し、図3(B)に示すように不図示のコンテナ傾倒装置により傾倒させると、投入された生ごみのみが当該生ごみ処理機へ排出し、汚水は水溜り部15に溜まる。したがって、生ごみの堆肥化用リサイクルがきわめて良好に行われる。
【0039】
そして、汚水の溜まりが多くなると、生ごみ排出後、前記コンテナ傾倒装置により、コンテナ1を前記の傾倒以上に反転(例えば、約180度反転)させて前記水分のみの透過部14から溜まっている汚水を流出させる。
【0040】
したがって、このコンテナ傾倒装置は、ごみ排出用傾倒機構と水分流出用転倒機構とが設けられている。
【0041】
また、このコンテナ1を必要に応じ洗浄するときには、水切り板11をコンテナ本体2から外し洗浄し、その後組付ける。
【0042】
【発明の効果】
本発明によると、貯留等ごみ前処理行程中に水分を分離できるので、水分を含有する生ごみ処理における各種の不都合を回避できるのは勿論、既存のごみコンテナにも容易に適用でき、しかも、安価に提供できるものである。その上、従来技術の前記問題は解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体側面図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】本実施例の作動説明図である。
【符号の説明】
1…コンテナ、2…コンテナ本体、11…水切り板、12…傾斜部、13…水平部、14…水のみの透過部、15…水溜り部
Claims (3)
- 傾倒型ごみコンテナ本体内に、後方が低く傾斜した水切り板を設け、該水切り板の後方部に水分のみの透過部を形成して、該前方部の裏面を傾倒時の水溜り部としたことを特徴とする傾倒型ごみコンテナ。
- 前記ごみコンテナを、ごみ排出用傾倒と水分流出用転倒との各機構を備えたコンテナ傾倒装置により反転させる請求項1に記載の傾倒型ごみコンテナ。
- 前記コンテナ傾倒装置を生ごみ処理機に用いた請求項2に記載の傾倒型ごみコンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003178364A JP2005015082A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 傾倒型ごみコンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003178364A JP2005015082A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 傾倒型ごみコンテナ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005015082A true JP2005015082A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34180015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003178364A Pending JP2005015082A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 傾倒型ごみコンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005015082A (ja) |
-
2003
- 2003-06-23 JP JP2003178364A patent/JP2005015082A/ja active Pending
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