JP2005014734A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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NSK Steering Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】鼓型ウォームを用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォームの組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行えるようにすること。
【解決手段】ウォームギヤ機構は、出力軸5に設けたウォームホイール3に、電動モータ4により駆動する鼓型ウォーム2を噛合させ、鼓型ウォーム2を回転自在に支持する軸端側の軸受7は、その外輪が分離可能なテーパーローラ軸受である。組み付けに際しては、鼓型ウォーム2に、内輪7aと転動体7bを組み付ける一方、ギヤハウジング1には、外輪7cを組み付けた状態にしておく。次いで、ギヤハウジング1の鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、外輪7cの軌道面に沿って斜めに、鼓型ウォーム2を移動させて、ギヤハウジング1内でテーパーローラ軸受7を組み立てるようしている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
【0004】
EPSでは、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、動力伝達機構(減速機)により減速して操舵機構の出力軸に伝達するようになっている。
【0005】
この動力伝達機構(減速機)として、ウォームギヤ機構を用いたEPSでは、電動モータの駆動軸側のウォームに、ウォームホイールが噛合してあり、このウォームホイールは、操舵機構の出力軸(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に嵌合してある。
【0006】
ところで、EPSの高出力化の取り組みにおいて、ウォーム減速機のグリース開発、樹脂材料開発を行っているが、材料面から飛躍的に性能を向上させるのは難しい状況であり、近年、機構的にブレークスルー出来うる可能性のある鼓型ウォーム減速機の開発を進めている。
【0007】
今まで使用していたウォーム減速機は、円筒ウォーム減速機である。円筒ウォームに対して、鼓型ウォームは、ウォームがホイール形状を包絡する様に文字通り鼓型形状を成しているので、誰が見ても噛み合い率(数)を向上させることができるのは明らかである。
【0008】
例えば、円筒ウォームとしては、特許文献1、及び特許文献2を挙げることができる。特許文献1は、ウォーム条数を3条とすることで、噛み合い歯数を増加させて、接触面圧を低下させて 耐久摩耗性を改善させたものである。特許文献2は、円筒ウォームとホイール歯面の接触線が長くなるホイール形状とすることで、接触面圧を低下させて耐久摩耗性を改善させたものである。
【0009】
一方、鼓型ウォームを開示した特許文献3は、ウォームを、ホイール外周形状に沿ったウォーム形状した鼓型ウォームとすることで、同様に 噛み合い歯数を増加させたものである。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−270450号公報
【特許文献2】
特開2002−173041号公報
【特許文献3】
特開平9−132154号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
近年、開発を進めている鼓型ウォームの場合には、食い違い軸であるホイールの回転軸と、ウォームの回転軸との距離は、両軸の垂線の足の長さ(芯間距離)を最短として、ホイールの回転位相に伴って増加する。
【0012】
ホイールのピッチ円半径をR、ウォームの垂線の足からの距離をXとすると、ウォームのピッチ円半径の増加量δは
【数1】
Figure 2005014734
となる。
【0013】
この為、鼓型ウォームのピッチ円径は垂線の足の位置(X=O)を最小径として、ウォームの軸線方向に離れるに従い対称形状で連続的に大径となっている。
【0014】
一方、図17に示すように、円筒ウォームにおいては、ギャハウジングaに円筒ウォームbを回転自在に支持している場合、ギャハウジングaに対して、円筒ウォームbが軸方向に位置ズレを生じたたとしても、円筒ウォームbのピッチ円は、円筒ウォームbの軸線方向のどの位置においても、一定値であることから、ホイールcと、円筒ウォームbとの噛み合いには、何ら影響を及ぼすことは全くない。
【0015】
しかし、鼓型ウォームにおいては、鼓型ウォームの最小ピッチ円の位置を、ギャハウジングのホイール回転軸とウォーム回転軸との垂線の足の位置にきわめて正確に一致させなければならない。鼓型ウォームがホイールに対して一側へずれると、鼓型ウォームの一端側は両ピッチ円が離れ、他端側は両ピッチ円が交錯するので、一端側では、バックラッシュが大となり、他端側では、バックラッシュが小となる。ズレによるバックラッシュ変化が大きければ、歯面が干渉して円滑な回転伝達が出来なくなる。また、バックラッシュを大きくすると、歯面同士の打音が大きくなってしまうという問題があり、鼓型ウォームの軸方向位置を正確に調整する必要がある。
【0016】
また、図18(a)に示すように、円筒ウォームにおいては、円筒ウォームbの軸端側を回転自在に支持する軸受dをギヤハウジングaに組み付けた後、ホイールcをギヤハウジングaに組み付けている。その後、図18(b)(c)に示すように、モータ取り付け孔e側から、円筒ウォームbを回転させながら螺進させて、軸端側の軸受dに嵌め合わせて、モータ取付孔e側の軸受fを組み付けることが出来る。したがって、円筒ウォームにおいては、その組み立てが極めて容易である。
【0017】
しかし、鼓型ウォームにおいては、円筒ウォームのような組み付けは、ウォームとホイールとの干渉により出来ない。そのため、ホイールとの干渉を避けながら、鼓型ウォームを仮組みした後、鼓型ウォームの両端を支持する軸受を両端側から夫々取り付け、ミスアライメントの調整のため、軸受けの端面位置を各々シム等で調整しなければならない。従って、鼓型ウォームにおいては、組み付けが困難である。
【0018】
また、鼓型ウォームを先にハウジングに組み付けた後、ホイールを組み付けようとした場合、ホイール形状をホイールの軸線方向で鼓型ウォームと干渉しない形状(例えばヘリカルギャ状)としなければならず、ヘリカルギヤ状ホイールと鼓型ウォームとの噛み合い状態は噛合い歯数こそ増加するものの、各歯面においては、点接触となり、接触面圧が大きくなり、摩耗耐久性を期待通りに向上できないという問題がある。
【0019】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、鼓型ウォームを用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォームの組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行えるようにした電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、その外輪が分離可能なテーパーローラ軸受、アンギュラコンタクト軸受、又は、マグネット玉軸受であることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受に、その外輪に嵌合すると共に外周面にテーパー面を有する軸受ホルダーが設けてあり、
ギヤハウジングに、当該軸受ホルダーのテーパー面に係合するテーパー孔が形成してあることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受に、その内輪に嵌合すると共に内周面にテーパー面を有する軸受ホルダーが設けてあり、
前記鼓型ウォームに、当該軸受ホルダーのテーパー面に係合するテーパー面が形成してあることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、その内輪の内周面をテーパー面に形成してあり、
前記鼓型ウォームに、当該内輪のテーパー面に係合するテーパー面が形成してあることを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記ウォームホイールを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、その外輪が分離可能なテーパーローラ軸受、アンギュラコンタクト軸受、又は、マグネット玉軸受であることを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記ウォームホイールを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受に、その外輪に嵌合すると共に外周面にテーパー面を有する軸受ホルダーが設けてあり、
ギヤハウジングに、当該軸受ホルダーのテーパー面に係合するテーパー孔が形成してあることを特徴とする。
【0026】
本発明の請求項7に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、ギヤハウジングに対して芯間方向に位置が変更可能に設けてあることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0028】
(参考例)
図1は、本発明の参考例に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0029】
本参考例では、ウォームギヤ機構のギヤハウジング1内に、鼓型ウォーム2と、この鼓型ウォーム2に噛合したウォームホイール3とが収納してあり、ギヤハウジング1の側方には、鼓型ウォーム2を駆動する電動モータ4が装着してある。ウォームホイール3は、操舵機構の出力軸5(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に嵌合してある。これにより、ステアリングホイール(図示略)に印加された操舵トルクに応じて、電動モータ4から補助操舵トルクを発生して、鼓型ウォーム2とホイール3により減速して、操舵機構の出力軸5に伝達するようになっている。なお、符合5aは、トーションバーを示している。
【0030】
本参考例では、鼓型ウォーム2の場合、ピッチ円が干渉して、円筒ウォームのように組み付けられない。そのため、鼓型ウォーム2をホイール3に噛み合わせた状態において、両端側から、軸受6,7を組み付けている。即ち、鼓型ウォーム2の両端部を回転自在に支持する軸受6,7は、それぞれ、シムSやカバー9により調整可能に取付けてあり、軸受6,7の端面位置を、シムSやカバー9の端面位置等で調整して、ミスアライメントの調整を行うことができる。
【0031】
しかし、本参考例では、鼓型ウォーム2の両端から、軸受6,7のミスアライメント調整を行うことは、調整代も調整個所も多く、極めて煩雑であり、組み付けが困難であるといったことがある。
【0032】
なお、符合「8」は、スナップリングを示す。以下の全ての実施の形態において共通である。
【0033】
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。図3(a)(b)(c)(d)は、それぞれ、本第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の組み付け工程を示す模式図である。
【0034】
本第1実施の形態では、ウォームギヤ機構のギヤハウジング1内に、鼓型ウォーム2と、この鼓型ウォーム2に噛合したウォームホイール3とが収納してあり、ギヤハウジング1の側方には、鼓型ウォーム2を駆動する電動モータ4が装着してある。ウォームホイール3は、操舵機構の出力軸5(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に嵌合してある。これにより、ステアリングホイール(図示略)に印加された操舵トルクに応じて、電動モータ4から補助操舵トルクを発生して、鼓型ウォーム2とホイール3により減速して、操舵機構の出力軸5に伝達するようになっている。なお、符合5aは、トーションバーを示している。
【0035】
鼓型ウォーム2のモータ側端部を支持する軸受6は、玉軸受であり、シムSにより位置調整可能に取付けてあるが、鼓型ウォーム2の軸端部を支持する軸受は、外輪7cが分離可能であってラジアルカとスラストカの両方を負荷できるテーパーローラ軸受7から構成してある。
【0036】
組み付けに際しては、図3(a)に示すように、鼓型ウォーム2に、内輪7aと転動体7bを組み付ける一方、ギヤハウジング1には、外輪7cを組み付けた状態にしておく。
【0037】
次いで、図3(b)(c)(d)に示すように、ギヤハウジング1の鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、外輪7cの軌道面に沿って斜めに、鼓型ウォーム2を移動させて、ギヤハウジング1内でテーパーローラ軸受7を組み立てるようしている。
【0038】
このように、軸端側のテーパーローラ軸受7の取り付け部を基準として製作し、位置調整を無くし、モータ取付孔10側の軸受6で与圧調整としている。与圧調整は、シムSによる。
【0039】
即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(テーパーローラ軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。従って、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。
【0040】
以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0041】
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0042】
本第2実施の形態では、鼓型ウォーム2のモータ側端部を支持する軸受6は、玉軸受であり、シムSにより位置調整可能に取付けてあるが、鼓型ウォーム2の軸端部を支持する軸受は、外輪7cが分離可能であってラジアルカとスラストカの両方を負荷できるアンギュラコンタクト軸受7から構成してある。
【0043】
組み付けに際しては、鼓型ウォーム2に、内輪7aと転動体7bを組み付ける一方、ギヤハウジング1には、外輪7cを組み付けた状態にしておく。次いで、ギヤハウジング1の鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、外輪7cの軌道面に沿って斜めに、鼓型ウォーム2を移動させて、ギヤハウジング1内でテーパーローラ軸受7を組み立てるようしている。
【0044】
このように、軸端側のアンギュラコンタクト軸受7の取り付け部を基準として製作し、位置調整を無くし、モータ取付孔10側の軸受6で与圧調整としている。与圧調整は、シムSによる。即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(アンギュラコンタクト軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。従って、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0045】
(第3実施の形態)
図5は、本発明の第3実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0046】
本第3実施の形態では、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受を深溝玉軸受7とし、この深溝玉軸受7の外輪7cには、外周面にテーパー面11aを有する筒状の軸受ホルダー11が嵌合してある。
【0047】
ギヤハウジング1の端部には、軸受ホルダー11のテーパー面11aに係合するテーパー孔12が形成してある。
【0048】
従って、鼓型ウォーム2の組み付け時には、ギヤハウジング1のテーパー孔12に沿って、軸受ホルダー11のテーパー面11aを摺接しながら、軸受ホルダー11を挿入する。即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(深溝玉軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。よって、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0049】
(第4実施の形態)
図6は、本発明の第4実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0050】
本第4実施の形態では、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受を深溝玉軸受7とし、この深溝玉軸受7の外輪7cには、筒状の軸受ホルダー11が嵌合してある。なお、軸受ホルダー11のテーパー面11aは、軸受ホルダー11の略中心部から軸方向に突出してある。
【0051】
ギヤハウジング1の端部には、軸受ホルダー11のテーパー面11aに係合するテーパー孔12が形成してある。
【0052】
従って、鼓型ウォーム2の組み付け時には、ギヤハウジング1のテーパー孔12に沿って、軸受ホルダー11のテーパー面11aを摺接しながら、軸受ホルダー11を挿入する。即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(深溝玉軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。よって、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0053】
(第5実施の形態)
図7は、本発明の第5実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0054】
本第5実施の形態では、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受を深溝玉軸受7とし、この深溝玉軸受7の内輪7aには、筒状の軸受ホルダー13(ブッシュ)が嵌合してある。なお、軸受ホルダー13(ブッシュ)の内周面には、テーパー面13aが形成してある。
【0055】
鼓型ウォーム2の軸端部には、軸受ホルダー13(ブッシュ)のテーパー面13aに係合するテーパー面14が形成してある。
【0056】
従って、鼓型ウォーム2の組み付け時には、予め、深溝玉軸受7と軸受ホルダー13(ブッシュ)とをギヤハウジング1に装着しておき、軸受ホルダー13(ブッシュ)のテーパー面13aに沿って、鼓型ウォーム2のテーパー面14を摺接しながら、鼓型ウォーム2を挿入する。
【0057】
即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(深溝玉軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。よって、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0058】
(第6実施の形態)
図8は、本発明の第6実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0059】
本第6実施の形態では、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受を深溝玉軸受7とし、この深溝玉軸受7の内輪7aには、テーパー面7dが形成してある。
【0060】
鼓型ウォーム2の軸端部には、深溝玉軸受7の内輪7aのテーパー面7dに係合するテーパー面14が形成してある。
【0061】
従って、鼓型ウォーム2の組み付け時には、予め、深溝玉軸受7をギヤハウジング1に装着しておき、深溝玉軸受7の内輪7aのテーパー面7dに沿って、鼓型ウォーム2のテーパー面14を摺接しながら、鼓型ウォーム2を挿入する。
【0062】
即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(深溝玉軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。よって、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0063】
(第7実施の形態)
図9は、本発明の第7実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0064】
本第7実施の形態では、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受を深溝玉軸受7とし、この深溝玉軸受7の内輪7aには、筒状の軸受ホルダー13(ブッシュ)が嵌合してある。なお、軸受ホルダー13(ブッシュ)の内周面には、テーパー面13aが形成してある。
【0065】
鼓型ウォーム2の軸端部には、軸受ホルダー13(ブッシュ)のテーパー面13aに係合するテーパー面14が形成してある。
【0066】
従って、鼓型ウォーム2の組み付け時には、予め、深溝玉軸受7と軸受ホルダー13(ブッシュ)とをギヤハウジング1に装着しておき、軸受ホルダー13(ブッシュ)のテーパー面13aに沿って、鼓型ウォーム2のテーパー面14を摺接しながら、鼓型ウォーム2を挿入する。
【0067】
即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(深溝玉軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。よって、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。
【0068】
さらに、本第7実施の形態では、モータ取付孔10には、予圧調整螺合部材15がギヤハウジング1に螺合して軸受6を押圧するように設けてある。この予圧調整螺合部材15には、固定用のナット16が螺合してある。
【0069】
この予圧調整螺合部材15により、モータ側の軸受6の予圧調整を行うことができる。
【0070】
以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0071】
(第8実施の形態)
図10は、本発明の第8実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0072】
本第8実施の形態では、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受を深溝玉軸受7とし、この深溝玉軸受7の内輪7aには、筒状の軸受ホルダー13(ブッシュ)が嵌合してある。なお、軸受ホルダー13(ブッシュ)の内周面には、テーパー面13aが形成してある。
【0073】
鼓型ウォーム2の軸端部には、軸受ホルダー13(ブッシュ)のテーパー面13aに係合するテーパー面14が形成してある。
【0074】
従って、鼓型ウォーム2の組み付け時には、予め、深溝玉軸受7と軸受ホルダー13(ブッシュ)とをギヤハウジング1に装着しておき、軸受ホルダー13(ブッシュ)のテーパー面13aに沿って、鼓型ウォーム2のテーパー面14を摺接しながら、鼓型ウォーム2を挿入する。
【0075】
即ち、鼓型ウォーム2の軸端側の軸受7(深溝玉軸受)との嵌め合いを鼓型ウォーム2の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。よって、鼓型ウォーム2をモータ取付孔10側から取り付けることができ、片側からミスアライメント調整を行うことができる。
【0076】
さらに、本第8実施の形態では、軸端側の深溝玉軸受7には、予圧調整機構が設けてある。この予圧調整機構は、例えば、図10に示すように、深溝玉軸受7の予圧を調整するための予圧調整板17と、この予圧調整板17を押圧するためのボルト18と、このボルト18に螺合したナット19とからなる。
【0077】
この予圧調整機構により、軸端側の深溝玉軸受7の予圧調整を行うことができる。
【0078】
以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0079】
(第9実施の形態)
図11(a)は、本発明の第9実施の形態に係るコラムアシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、当該装置のウォームギヤ機構の要部を示す断面図である。
【0080】
図11(a)に示すコラムアシスト式電動パワーステアリング装置では、ステアリングコラムのアッパーコラム101の車両前方側に、ロアーコラム102が嵌合してあり、これらコラム101,102内に、スプライン嵌合したステアリングシャフトのアッパーシャフト103とロアーシャフト104(入力軸)とが回転自在に支持してある。
【0081】
ロアーシャフト104(入力軸)の車両前方側には、出力軸5が連結してある。この出力軸5の車両前方側には、自在継手(図示略)等を介してステアリングギヤ(図示略)が連結してある。
【0082】
ロアーシャフト104(入力軸)の車両前方側には、トーションバー5aの基端が圧入固定してあり、このトーションバー5aは、中空に形成した出力軸5の内部を延在して、その先端が出力軸5の端部に固定ピン112により固定してある。
【0083】
出力軸5の車両後方側には、トルクセンサー検出用の溝113が形成してあり、これらの溝113の径方向外方には、トルクセンサーのスリーブ114が配置してある。このスリーブ114は、その車両後方側端部がロアーシャフト104(入力軸)の車両前方側端部に加締め等により固定してある。スリーブ114の径方向外方には、コイル115や基板等が設けてある。
【0084】
出力軸5には、電動モータ4の駆動軸である鼓型ウォーム2に噛合したウォームホイール3が取付けてある。
【0085】
従って、運転者がステアリングホイール(図示略)を操舵することにより発生した操舵力は、入力軸104,トーションバー5a,出力軸5及びラックアンドピニオン式ステアリング装置を介して、図示しない転舵輪に伝達される。また、電動モータ4の回転力は、その鼓型ウォーム2及びウォームホイール3を介して出力軸5に伝達されるようになっており、電動モータ4の回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出力軸5に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっている。
【0086】
本第9実施の形態では、出力軸5(ホイール3)を支持する一方の軸受21は、玉軸受であるが、出力軸5(ホイール3)を支持する他方の軸受22は、外輪22cが分離可能であってラジアルカとスラストカの両方を負荷できるテーパーローラ軸受22から構成してある。
【0087】
組み付けに際しては、出力軸5(ホイール3)に、内輪22aと転動体22bを組み付ける一方、ギヤハウジング1には、外輪22cを組み付けた状態にしておく。
【0088】
次いで、ギヤハウジング1の出力軸5(ホイール3)の回転軸線に対して、外輪22cの軌道面に沿って斜めに、出力軸5(ホイール3)を移動させて、ギヤハウジング1内でテーパーローラ軸受22を組み立てるようしている。
【0089】
なお、テーパローラー軸受22に代えて、その外輪が分離可能なアンギュラコンタクト軸受、又は、マグネット玉軸受を用いても良い。
【0090】
(第10実施の形態)
図12(a)は、本発明の第10実施の形態に係るコラムアシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、当該装置のウォームギヤ機構の要部を示す断面図である。
【0091】
本第10実施の形態では、出力軸5(ホイール3)を支持する他方の軸受22を深溝玉軸受22とし、この深溝玉軸受22の外輪22cには、外周面にテーパー面23aを有する筒状の軸受ホルダー23が嵌合してある。
【0092】
ギヤハウジング1には、軸受ホルダー23のテーパー面23aに係合するテーパー孔24が形成してある。
【0093】
従って、出力軸5(ホイール3)の組み付け時には、ギヤハウジング1のテーパー孔24に沿って、軸受ホルダー23のテーパー面23aを摺接しながら、出力軸5(ホイール3)を挿入する。即ち、出力軸5(ホイール3)の軸受22(深溝玉軸受)との嵌め合いを出力軸5(ホイール3)の回転軸線に対して、斜め方向から組み付けられるようにしている。
【0094】
(第11実施の形態)
図13は、本発明の第11実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0095】
特許文献3に係る従来構造では、鼓型ウォーム組立て後、ホイールを組み付ける構造とせざるを得ないので、ホイール形状は組み込み時の干渉が無いようにヘリカルギヤ形状となってしまうので、鼓型ウォームにして噛み合い歯数を多くしたにもかかわらず、鼓型ウォームとホイールの接触状態は点接触となってしまうので、接触面積を大きくする効果が十分に得られなかった。
【0096】
このようなことから、本第11実施の形態では、鼓型ウォーム2のモータ側の軸受6を、ラジアル荷重及び両方向スラスト荷重を受けられる2個の軸受構成とし、しかも、軸方向に進退自在に調整可能な構造としている。具体的には、図13に示すように、進退自在調整螺合部材31がギヤハウジング1に螺合して2個の軸受6を包持するように設けてある。鼓型ウォーム2側には、ナット32が螺合してある。
【0097】
一方、軸端側の軸受7を、一端密閉型のニードルベアリングとして、ギヤハウジング1の端部に設けた取付孔33にギヤハウジング1の外側から装着可能で且つ密閉可能としている。
【0098】
以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0099】
(第12実施の形態)
図14は、本発明の第12実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【0100】
本第12実施の形態では、鼓型ウォーム2のモータ側の軸受6を、与圧を必要としない4点接触玉軸受として、位置調整を不要としてある。
【0101】
一方、軸端側の軸受7を、一端密閉型のニードルベアリングとして、ギヤハウジング1の端部に設けた取付孔33にギヤハウジング1の外側から装着可能で且つ密閉可能としている。
【0102】
以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0103】
(第13実施の形態)
図15は、本発明の第13実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。図16(a)(b)(c)は、それぞれ、本第13実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の組み付け工程を示す模式図である。
【0104】
本第13実施の形態は、軸端側の軸受7は、ギヤハウジング1に対して芯間方向に位置が調整可能に設けてあることを特徴とする。
【0105】
具体的には、軸端側の軸受7を、一端密閉型のニードルベアリングとし、この一端密閉型のニードルベアリング7には、芯間調整部材41が装着してある。芯間調整部材41には、バネ、ゴム、及び樹脂等の弾性体42を介して、ネジ部材43がギヤハウジング1に螺合しながら、芯間調整部材41を押圧できるように構成してある。これにより、一端密閉型のニードルベアリング7と芯間調整部材41とは、ホイール3側に向けて弾性付勢されている。
【0106】
組み付けに際しては、図16(a)に示すように、鼓型ウォーム2に、一端密閉型のニードルベアリング7軸受を組み付けた後、一端密閉型のニードルベアリング7に、芯間調整部材41を装着し、ホイール3と干渉しないだけ芯間路離を犬きくした状態で、鼓型ウォーム2等をギヤハウジング1内に挿入する。
【0107】
次いで、図16(b)に示すように、芯間調整部材41を押し込むことにより、鼓型ウォーム2及び一端密閉型のニードルベアリング7を、ホイール3に向けて噛み合わせ位置に移動させて組み付ける。同時に、モータ側の軸受6も組み付ける。最後に、図16(c)に示すように、ネジ部材43を装着する。
【0108】
このように、鼓型ウォーム2の軸端側の一端密閉型のニードルベアリング7をギヤハウジング1に対してホイール2方向に移動可能とし、鼓型ウォーム2を一端密閉型のニードルベアリング7と嵌め合わせた後、ホイール3側に寄せられるようにし、これにより、軸端側の軸受7は、ギヤハウジング1に対して芯間方向に位置が調整可能に設けてある。
【0109】
以上から、鼓型ウォーム2を用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォーム2の組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【0110】
なお、芯間調整部材41とネジ部材43との間に、緩衝用のOリング44が設けてある。
【0111】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。具体的には、テーパーローラ軸受やアンギュラコンタクト軸受に代えて、マグネット玉軸受を用いてもよい。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、鼓型ウォームを用いることにより、噛み合い率を向上して、高出力化を図ると共に、鼓型ウォームの組み付けを著しく容易にして、ミスアライメントの調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図3】(a)(b)(c)(d)は、それぞれ、本第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の組み付け工程を示す模式図である。
【図4】本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図7】本発明の第5実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図8】本発明の第6実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図9】本発明の第7実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図10】本発明の第8実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図11】(a)は、本発明の第9実施の形態に係るコラムアシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、当該装置のウォームギヤ機構の要部を示す断面図である。
【図12】(a)は、本発明の第10実施の形態に係るコラムアシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、当該装置のウォームギヤ機構の要部を示す断面図である。
【図13】本発明の第11実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図14】本発明の第12実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図15】本発明の第13実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図16】(a)(b)(c)は、それぞれ、本第13実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の組み付け工程を示す模式図である。
【図17】従来に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
【図18】(a)(b)(c)は、それぞれ、図17に示した電動パワーステアリング装置の組み付け工程を示す模式図である。
【符合の説明】
1 ギヤハウジング
2 鼓型ウォーム
3 ウォームホイール
4 電動モータ
5 出力軸
5a トーションバー
6 軸受
7 軸受(テーパーローラ軸受等)
7a 内輪
7b 転動体
7c 外輪
7d テーパー面
8 スナップリング
S シム
10 モーター側孔
11 軸受ホルダー
11a テーパー面
12 テーパー孔
13 軸受ホルダー
13a テーパー面
14 テーパー面
15 予圧調整螺合部材
16 固定用のナット
17 予圧調整板
18 ボルト18
19 ナット19
21 軸受
22 軸受(テーパーローラ軸受等)
22a 内輪
22b 転動体
22c 外輪
23 軸受ホルダー
23a テーパー面
24 テーパー孔
31 進退自在調整螺合部材
32 ナット
33 軸端側の取付孔
41 芯間調整部材41
42 バネ、ゴム、及び樹脂等の弾性体
43 ネジ部材
44 Oリング

Claims (7)

  1. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、その外輪が分離可能なテーパーローラ軸受、アンギュラコンタクト軸受、又は、マグネット玉軸受であることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受に、その外輪に嵌合すると共に外周面にテーパー面を有する軸受ホルダーが設けてあり、
    ギヤハウジングに、当該軸受ホルダーのテーパー面に係合するテーパー孔が形成してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受に、その内輪に嵌合すると共に内周面にテーパー面を有する軸受ホルダーが設けてあり、
    前記鼓型ウォームの軸端部に、当該軸受ホルダーのテーパー面に係合するテーパー面が形成してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、その内輪の内周面をテーパー面に形成してあり、
    前記鼓型ウォームに、当該内輪のテーパー面に係合するテーパー面が形成してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記ウォームホイールを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、その外輪が分離可能なテーパーローラ軸受、アンギュラコンタクト軸受、又は、マグネット玉軸受であることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記ウォームホイールを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受に、その外輪に嵌合すると共に外周面にテーパー面を有する軸受ホルダーが設けてあり、
    ギヤハウジングに、当該軸受ホルダーのテーパー面に係合するテーパー孔が形成してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  7. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ機構は、前記出力軸に設けたウォームホイールに、前記電動モータにより駆動する鼓型ウォームを噛合させ、
    前記鼓型ウォームを回転自在に支持する少なくとも一方の軸受は、ギヤハウジングに対して芯間方向に位置が変更可能に設けてあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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