JP2005014687A - ワイパブレード - Google Patents
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Abstract
【課題】レバーアッセンブリを有しないタイプのワイパブレードであって、デザイン性に優れ、安価な部品として交換の容易なワイパブレードを提供すること。
【解決手段】ワイパブレードには、ブレードラバー12の長手方向に沿って形成された保持溝44と係合することによりブレードラバー12を保持する保持部材が備えられている。また、ホルダ部材15には、前記ブレードラバー12の長手方向両側に向けてそれぞれ突出する係止突起部23が設けられている。そして、フィンには、ホルダ部材15の長手方向両側にそれぞれ配置されたフィン部24と、該フィン部24を互いに連結し、ホルダ部材15の側面を被覆する被覆部25とが設けられており、フィン部24がホルダ部材15に対向する面には、前記係止突起部23が係止される係止部29が設けられている。
【選択図】 図7
【解決手段】ワイパブレードには、ブレードラバー12の長手方向に沿って形成された保持溝44と係合することによりブレードラバー12を保持する保持部材が備えられている。また、ホルダ部材15には、前記ブレードラバー12の長手方向両側に向けてそれぞれ突出する係止突起部23が設けられている。そして、フィンには、ホルダ部材15の長手方向両側にそれぞれ配置されたフィン部24と、該フィン部24を互いに連結し、ホルダ部材15の側面を被覆する被覆部25とが設けられており、フィン部24がホルダ部材15に対向する面には、前記係止突起部23が係止される係止部29が設けられている。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のウインドシールドガラス等を払拭するワイパ装置に適用されるワイパブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドガラス等を払拭するワイパ装置では、ウインドシールドガラスが曲面ガラスであっても払拭性能が低下することなく確実に払拭できるようなワイパブレードが用いられている。具体的には、複数のレバーがそれぞれ回動可能に連結されたレバーアッセンブリを備え、このレバーアッセンブリによってバッキングと共にブレードラバーが保持されてワイパアームからの押圧力をブレードラバーの長手方向に分散させた、いわゆるトーナメント式のワイパブレードが一般的に用いられている。
【0003】
また、そのトーナメント式のワイパブレードと異なり、所定の剛性を有したバッキング自体を所定形状に湾曲形成(ガラス曲率に応じた湾曲形状に形成)させ、ワイパアームの押圧力をレバーを介さずにこのバッキングによってブレードラバーの長手方向に分散させたワイパブレードがある。(例えば、特許文献1)
この種のワイパブレードは、トーナメント式のワイパブレードに比べてブレードラバーを保持するレバーがないため全体の高さを低くでき、高速走行性能(風切り音や浮き上がりの発生などを防止する性能)が優れている。
【0004】
また、この種のワイパブレードは、通常、フィンがさらに設けられて、高速走行性能をさらに高めていた。
【0005】
【特許文献1】
特表2002−531325号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された発明は、ブレードラバーの縦溝内にバッキングが配置されており、ブレードラバーの長手方向には、部分的に切り込みが複数形成され、この切り込みに取り付けられた保持体の確保爪によってブレードラバーの縦溝内にバッキングを確保している。そのため、外観上、保持体が複数取り付けられるために一体感が無く、デザイン性に劣っていた。また、ブレードラバーとフィンとが一体成形されているため、ブレードラバーが時間の経過と共に劣化及び摩耗した場合に、新しくブレードラバーだけ、若しくはブレードラバーとバッキングだけを交換するという要求に対し、フィンまでもブレードラバーと共に交換しなければならない。そのため、交換部品(消耗部品)としてのブレードラバーがフィンと一体成形品であるために高価なものとなっていた。また、ブレードラバーだけを交換可能なようにするために、平板状のバッキングの一方の面にブレードラバーを接着し、他方の面にフィンを接着固定したものがある。しかしながら、一般ユーザが湾曲したバッキングにブレードラバーをその湾曲面に並行にかつ長手方向に真直ぐに接着することは極めて困難な作業であり、一般ユーザによって交換されたブレードラバーでは、良好な払拭性能を得ることは極めて困難であった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、レバーアッセンブリを有しないタイプのワイパブレードであって、デザイン性に優れ、安価な部品として交換の容易なワイパブレード及びワイパ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、払拭面を払拭するブレードラバーと、所定の剛性を有すると共に所定形状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成されたバッキング用溝に嵌入されるバッキングと、ワイパアームが回動可能に連結されるホルダ部材と、前記ブレードラバーの長手方向に沿って配置され、前記払拭面に対して傾斜する傾斜面が形成された弾性材料からなるフィンと、前記フィンの長手方向に沿って設けられると共に前記ブレードラバーの長手方向に沿って形成された保持溝と係合することにより前記ブレードラバーを保持する保持部材と、が備えられたワイパブレードにおいて、前記ホルダ部材は、前記ブレードラバーの長手方向両側に向けてそれぞれ突出する係止突起部が設けられ、前記フィンは、前記ホルダ部材の長手方向両側にそれぞれ配置されたフィン部と、該フィン部を互いに連結し、前記ホルダ部材の側面を被覆する被覆部とが設けられ、前記フィン部の前記ホルダ部材に対向する面には、前記係止突起部が係止される係止部が設けられた。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記ホルダ部材の長手方向において、前記ホルダ部材に設けられた前記両係止突起部の先端までの距離Wは、前記両フィン部間の距離Lよりも大きく形成された。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記ブレードラバーには、払拭面を払拭する払拭部と、前記保持部材が取着される取付部と、が備えられ、前記フィンは、前記ブレードラバーの長手方向に沿って凹設され、前記取付部の少なくとも一部が収容される収容部が設けられた。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記保持部材は、樹脂又は金属材料にて形成され、前記収容部内にその長手方向に沿って所定間隔空けて複数配置される。
請求項5に記載の発明は、前記収容部には、前記フィンの長手方向片側又は両端でそれぞれ前記ブレードラバーの長手方向端部と係止するストッパ壁が形成される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記バッキング用溝は、前記収容部内に収容された。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、フィンに設けられた保持部材をブレードラバーの長手方向に沿って形成された保持溝に嵌入してブレードラバーを保持している。このため、ブレードラバーをその長手方向に沿って移動させることで、フィンに対して容易に取り付け及び取り外しができるので、消耗品でないフィンを交換することなくブレードラバー及びブレードラバーのバッキング用溝に嵌入されたバッキングを交換することが可能となる。また、フィンの両フィン部の間にホルダ部材を配置して、ホルダ部材からその長手方向に突出形成された係止突起部をフィン部の係止部に配置することで、ホルダ部材の係止突起部はフィン部の係止部と確実に係止する。さらに、被覆部は、ホルダ部材を覆う。従って、ワイパブレードがフィンにより一体感を有するデザインとなり、ワイパブレードの外観が向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ホルダ部材の両係止突起部の先端間の距離Wが、フィン部がホルダ部材と対向する面の間の距離Lよりも大きく設定されている。そして、前記ホルダ部材にフィンを組み付ける際において、両フィン部をその長手方向に引っ張り、被覆部を弾性変形させることで、両フィン部のホルダ部材との対向面間の距離を両係止突起部の先端間の距離Wよりも大きくなるようにしてからホルダ部材を両フィン部間に配置する。その後、被覆部を弾性復帰させることで、ホルダ部材の係止突起部をフィン部の係止部に挿入させる。このとき、被覆部により、両フィン部は、ホルダ部材の長手方向端部に向かって弾性力が加えられる。従って、被覆部はホルダ部材の側面を覆い、ワイパブレードの外観を向上させるとともに、係止突起部を係止部に確実に係止させることが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、フィンに設けられた収容部は、保持部材が取着される取付部の少なくとも一部を収容するので、ワイパブレードの高さ寸法をより低くできるとともに、ワイパブレードの側面からの見栄えも向上する。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、フィンは、樹脂又は金属材料からなる剛性を有する保持部材にてブレードラバーを保持するので、ブレードラバーが不用意に外れることがなく、また、所定間隔を空けて複数配置するので、ワイパブレードのガラス湾曲追従性も損なわない。さらに、フィンの収容部内に保持部材を配置するので、ワイパブレードの外観を損なうことがない。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、フィンの長手方向両端部にブレードラバーの長手方向端部を係止するストッパ壁を形成した。このため、フィンに対し、ブレードラバーが長手方向に移動するのを確実に防止する。また、ブレードラバーに係止構造を設けず、フィン側にストッパ壁を設けたことにより、交換部品であるブレードラバーの形状を簡単にすることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、バッキング用溝を収容部内に収容したため、バッキング用溝に嵌入されたバッキングは、ブレードラバーとフィンにより覆われる。このため、フィンは、バッキングがバッキング用溝から抜け出るのを防止し、それとともに、フィンは、バッキングのエッジ部分を保護する。また、バッキング用溝を収容部内に収容し、水滴が付着するとその水滴が凍結しやすい金属材料からなるバッキングをフィン及びブレードラバーにより被覆した。これにより、ワイパブレードを低温下で使用する場合においても、水滴が付着し、凍結することによって生じるバッキングのバネ性の低下が無くなり、払拭面の曲率に好適な曲率にワイパブレードを弾性変形させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)は、ワイパブレード11の平面図であり、図1(b)は、ワイパブレード11の正面図である。
【0019】
ワイパブレード11には、払拭面を払拭するブレードラバー12と、ブレードラバー12に嵌入されるバッキング13と、ブレードラバー12の一部を覆うように形成されたフィン14と、フィン14が取着されワイパアーム16に回動可能に連結されるホルダ部材15が備えられている。
【0020】
このワイパブレード11は、ワイパアーム16に回動可能に連結され、該ワイパアーム16により払拭面に向けて付勢されている。前記ワイパアーム16は、その基端がワイパ装置の駆動源と駆動連結されている(図示せず)。図2に示すようにワイパアーム16の先端はU字状に形成され、その先端にホルダ部材15が連結されている。ホルダ部材15には、回動軸18により回動可能に支持された連結部材17が備えられている。該連結部材17に、ワイパアーム16の先端が固定され、ホルダ部材15がワイパアーム16に対して相対回動する。
【0021】
図3(a),(b)に示すように、ホルダ部材15は、略長方形の板部19と、該板部19の長手方向に沿って板部19の両端に取り付けられた壁部20a,20b(図2においては、片側の壁部20aのみを示す)が備えられている。前記回動軸18は、壁部20a,20bの長手方向略中央位置に固定されている。
【0022】
ホルダ部材15の板部19の略中央には、長方形状の貫通孔21が形成されている。また、ホルダ部材15の板部19の長手方向両端に、一対の爪部22が対称的に形成されている。図4に示すように、爪部22は、ホルダ部材15がブレードラバー12を支持するために、一対の爪部22の先端が互いに対向するように、ホルダ部材15の幅方向内側に向かって屈曲形成されている。
【0023】
また、図2及び図3(a),(b)に示すように、ホルダ部材15の壁部20a,20bの長手方向両端には、フィン14を係止するために一対の係止突起部23が形成されている。係止突起部23は、ホルダ部材15の長手方向に沿ってそれぞれ凸状に延出形成されている。フィン14は、この係止突起部23によりホルダ部材15に係止される。
【0024】
次に、フィン14について説明する。
フィン14は、ゴム等の弾性材料からなり、図1(b)に示すように、ホルダ部材15の長手方向両側にそれぞれ配置されホルダ部材15の長手方向に沿って延びるように形成された一対のフィン部24と、対となるフィン部24を互いに連結し、前記ホルダ部材15の側面を被覆する被覆部25と、から構成されている。
【0025】
図5に示すように、フィン部24は、車両の走行風を受けることにより受ける抗力の分力をブレードラバー12に直接作用せしめて浮き上がりを防止するため、払拭面(ガラス面)26に対して所定の角度αをなす傾斜面27を有した横断面形状が略三角形状をなしており、その傾斜面27は凹面状に形成されている。
【0026】
図6に示すように、フィン部24の長手方向において、フィン部24がホルダ部材15と対向する側の端部(つまり、被覆部25が形成されている側の端部)28には、ホルダ部材15に形成された一対の係止突起部23と係止する一対の係止部29が備えられている。係止部29は、係止突起部23に対応する位置に、即ち、フィン部24の幅方向においてはホルダ部材15の壁部20a,20bの長手方向端部と接触する箇所で、且つ、高さ方向においては壁部20a,20bに設けられた係止突起部23に対応する箇所に形成されている。係止部29は、フィン部24の長手方向に沿って、係止突起部23の形状に対応させて凹状に形成されている。従って、係止突起部23がフィン部24の長手方向に沿って係止部29に挿入され、係止突起部23と係止部29とがフィン14の高さ方向及び幅方向において係合する。
【0027】
また、図7に示すように、フィン14の長手方向において、定常状態におけるフィン部24がホルダ部材15に対向する側の端部28間の距離L、つまり、弾性変形されていないときにおける被覆部25の距離Lは、ホルダ部材15に設けられた係止突起部23の先端間の距離Wよりも小さく形成されている。また、フィン14の長手方向において、弾性変形されていないときにおける被覆部25の距離Lは、ホルダ部材15の長手方向の距離Hと略一致、もしくは僅かに小さい距離となるように形成されている。
【0028】
そして、図5及び図6に示すように、フィン部24の払拭面26側(図5,6の下側)の側面には、フィン部24の長手方向に沿って延びるように形成された収容部30が凹設されている。この収容部30には、少なくともブレードラバー12の一部、つまり取付部41の一部が収容される。換言すると、収容部30によりブレードラバー12における払拭面26と対向する面とは反対側(図5,6の上側)の上側側面41a及び幅方向(図5,6の左右方向)の両側面の一部が覆われることとなる。
【0029】
また、フィン14の長手方向両端部(即ち、フィン部24の反ホルダ部材15側端部)において、収容部30には、図7に示すようなブレードラバー12の長手方向端部32と係止するストッパ壁33が形成されている。ストッパ壁33は、フィン部24の端部から払拭面26側(図7の下方向)に向かって延出形成されている。このストッパ壁33がブレードラバー12の長手方向端部32とそれぞれ係止することにより、ブレードラバー12の長手方向の移動を規制する。また、ブレードラバー12が収容部30に収容されると、ストッパ壁33により、ブレードラバー12の長手方向端部32も略覆われる。
【0030】
また、収容部30の開口部には、図5,6に示すように、その開口部からフィン部24の幅方向内側に延出する爪片34が形成されている。尚、フィン14の高さ方向において、爪片34が延出する位置は、ホルダ部材15の爪部22が屈曲する位置と略一致するように形成されている。図面において具体的に言えば、図5の寸法S(つまり、爪片34の延出位置からブレードラバー12の上側側面41aまでの距離)と図4の寸法Q(つまり、ホルダ部材15の爪部22の屈曲位置からブレードラバー12の側面41aまでの距離)が略一致するように爪片34が延出されている。
【0031】
そして、このフィン部24の収容部30内には、ブレードラバー12を保持する保持部材35が複数備えられている。尚、図1(b)では、ワイパブレード11の片側において、一箇所のみに保持部材35が図示されている。保持部材35は、樹脂又は金属材料にて形成され、接着又は一体成形により収容部30内に固定される。そして、図8に示すように、保持部材35は、略長方形の板状の基部36と、基部36の両端から払拭面26方向(図8の下方向)に向かって延出形成されている一対の爪部37から構成されている。
【0032】
保持部材35の爪部37は、ブレードラバー12を保持するために、保持部材35の幅方向内側に向かって、互いの先端が対向するように屈曲形成されている。尚、保持部材35の爪部37は、屈曲する位置がホルダ部材15の爪部22が屈曲する位置と略一致するように形成されている。図面において具体的に言えば、図8の寸法R(保持部材35の爪部37の屈曲位置からブレードラバー12の上側側面41aまでの距離)と図4の寸法Q(ホルダ部材15の爪部22の屈曲位置からブレードラバー12の上側側面41aまでの距離)が略一致するように保持部材35の爪部37が屈曲形成されている。
【0033】
このように形成された保持部材35は、フィン14の長手方向に所定間隔空けて収容部30内に複数配置される。フィン部24の収容部30において、保持部材35が固定される箇所には、保持部材35を固定するために、保持部材35の形状に対応した空間が確保されている。詳しくは、収容部30の底部において、保持部材35の基部36が収容されるように基部36の形状(つまり、略長方形の板状)に対応させて保持部材用収容孔39が形成されている。これにより、保持部材35が収容部30に収容されても、収容部30及び保持部材35がブレードラバー12と接触する面(つまり、収容部30の底部と、基部36の払拭面26側の側面)の高さ方向の位置が略一致する。また、収容部30の側壁が保持部材35の爪部37と干渉しないように、保持部材35が固定されない箇所と比較して収容部30の側壁の幅方向の厚さが薄く形成されている。これにより、収容部30内に保持部材35を固定したときに収容部30の側壁と保持部材35の爪部37とが干渉することによるフィン14の弾性変形が無くなり、フィン14の外観形状に凹凸ができるようなことが無くなる。また、収容部30の側壁が保持部材35の爪部37と干渉しないように、保持部材35が固定される箇所においては、収容部30の開口部から延出する爪片34が形成されない。このため、収容部30の側壁と保持部材35の爪部37とが干渉することがないので、保持部材35を収容部30内に固定するのが容易となる。
【0034】
フィン14は、これらの複数の保持部材35を介してブレードラバー12を保持する。
次に、ブレードラバー12について説明する。
【0035】
フィン14によって保持されるブレードラバー12は、ゴム等の弾性材料からなり、保持部材35等が取着される取付部41と払拭面26を払拭する払拭部42とから構成され、長尺状に形成されている。取付部41の幅方向両側面には、バッキング用溝43と保持溝44が形成されている。バッキング用溝43は、保持溝44よりも反払拭部42側(図4〜6において上側)に形成されている。即ち、図4〜6に示すように、取付部41の縦断面は、上下2箇所において括れている。また、払拭部42は、縦断面略三角形状に形成され、ネック部45によって取付部41に対して傾動反転自在に連結されている。
【0036】
図7に示すように、バッキング用溝43は、ブレードラバー12の長手方向に沿って形成されている。このバッキング用溝43に、バッキング13がそれぞれ完全に嵌入される。つまり、図4に示すように、バッキング13の幅寸法Xは、バッキング用溝43の溝深さ寸法Y以下に設定されている。尚、本実施形態では、バッキング13の幅寸法Xは、バッキング用溝43の溝深さ寸法Yと略一致する。
【0037】
バッキング用溝43に嵌入されるバッキング13は、バネ性を有する金属材料からなり、細長い板状に形成されている。また、バッキング13は、払拭面26のガラス曲面に応じて湾曲形状に形成されている。バッキング13は、ワイパブレード11の払拭面26の曲率よりも大きい曲率(湾曲半径の小さい)で湾曲形状に形成されている。このため、バッキング用溝43にバッキング13が嵌入されると、バッキング13の形状に合わせてワイパブレード11が湾曲変形する。また、バッキング13は、所定の剛性及びバネ性を有しているので、払拭時にワイパアーム16より付勢力が加えられると、ワイパブレード11を払拭面26の曲率に合わせて弾性変形させる。
【0038】
また、図7に示すように、バッキング用溝43には、嵌入されるバッキング13の長手方向の移動を規制するために、その両端部に規制面46が設けられている。
【0039】
保持溝44は、ブレードラバー12の長手方向に沿って延びるように形成されている。保持溝44は、フィン部24の爪片34、ホルダ部材15の爪部22及び保持部材35の爪部37が挿入可能なように、爪部22,37及び爪片34の形状に合わせて形成されている。詳しくは、図4,図5及び図8に示すように、保持溝44は取付部41の高さ方向において、保持部材35の爪部37が略直角に屈曲形成されている位置(図5においてはフィン部24の爪片34が延出する位置、図4においてはホルダ部材15の爪部22の屈曲位置)に対応して形成される。従って、ブレードラバー12をフィン14の長手方向に沿って移動させることで、フィン部24の爪片34、ホルダ部材15の爪部22及び保持部材35の爪部37を保持溝44に挿入することが可能である。
【0040】
また、取付部41の両外側壁面間隔P(取付部41の幅方向の長さ)は、対向するホルダ部材の爪部22の先端間の距離T、保持部材の爪部37の先端間の距離U、フィン14の爪片34の先端間の距離Gよりも大きくなるように形成される。従って、爪部22,37及び爪片34が保持溝44に挿入されると、爪部22,37及び爪片34は、保持溝44と少なくとも高さ方向及び幅方向において係合する。このため、ブレードラバー12は、フィン14に対して高さ方向及び幅方向の動きが規制される。尚、ブレードラバー12の長手方向の動きは、前述したようにフィン14に設けられたストッパ壁33により規制される。このとき、取付部41の長手方向両端部32は、ストッパ壁33によりそれぞれ略覆われることとなる。
【0041】
また、保持溝44は、取付部41の高さ方向において、バッキング用溝43と払拭部42との間に位置するように形成されるので、ブレードラバー12をフィン14に取り付けると、取付部41のバッキング用溝43もフィン14(より具体的には、収容部30の両側壁)により覆われる。従って、バッキング用溝43に嵌入されたバッキング13は、フィン14により覆われることで、バッキング用溝43から抜け出すことが防止され、バッキング13のエッジ部分がフィン14により保護される。
【0042】
ここで、フィン14をホルダ部材15に取り付ける方法について説明する。
まず、フィン14をその長手方向に引っ張り、被覆部25を弾性変形させて、両フィン部24の間の距離をホルダ部材15に設けられた係止突起部23の先端間の距離Wよりも大きくする。次に、ホルダ部材15の係止突起部23とフィン部24の係止部29が対向するようにフィン14の長手方向とホルダ部材15の長手方向を対応させてホルダ部材15を両フィン部24間に配置する。
【0043】
そして、フィン14を長手方向に引っ張るのを止めて被覆部25を弾性復帰させることにより、両フィン部24に設けられた係止部29は、両フィン部24間に配置されたホルダ部材15にそれぞれその長手方向から接近する。そして、被覆部25の弾性力によりフィン部24の端部28に設けられた係止部29に、その長手方向から係止突起部23が挿入される。定常状態における両フィン部24の間の距離Lは、少なくともホルダ部材15に設けられた係止突起部23の先端間の距離Wよりも小さいので、被覆部25を弾性復帰させ、係止突起部23を係止部29に挿入させると、被覆部25のフィン14中央に向かう弾性力により係止突起部23は係止部29から抜けなくなる。つまり、係止突起部23は係止部29と確実に係止し、ホルダ部材15がフィン14に取り付けられる。
【0044】
次に、ブレードラバー12の取り付け方法について説明する。
ホルダ部材15にフィン14が取り付けられた状態で、フィン14の長手方向において、一方の端部に形成されたストッパ壁33を弾性変形させ、フィン14の長手方向外側に広げる。つまり、ストッパ壁33を払拭面26とは反対側(図7の上側)に、弾性変形させてストッパ壁33がブレードラバー12の長手方向端部32を係止しないようにする。
【0045】
そして、ストッパ壁33を弾性変形させた状態で、ブレードラバー12の高さ方向において、ブレードラバー12に形成された保持溝44の位置と、保持部材35の爪部37の屈曲位置とを合わせてブレードラバー12をフィン14に対して長手方向に相対移動する。尚、フィン14にブレードラバー12を取り付ける際においては、ブレードラバー12のバッキング用溝43には、予めバッキング13が嵌入されている。また、保持部材35の爪部37の屈曲位置は、ホルダ部材15の爪部22の屈曲位置及びフィン14の爪片34の延出位置と略一致しているため、保持溝44の位置を保持部材35の爪部37の屈曲位置と合わせることでホルダ部材15の爪部22の屈曲位置及びフィン14の爪片34の延出位置も合わせることになる。従って、ブレードラバー12をフィン14に対してその長手方向に相対移動させる際、保持溝44と保持部材35の爪部37、ホルダ部材15の爪部22及びフィン14の爪片34が保持溝44と干渉することなく円滑に移動させることができる。
【0046】
そして、そのまま、ブレードラバー12をフィン14の弾性変形させていない端部に形成されたストッパ壁33と当接するまでフィン14に対して長手方向に相対移動させる。ブレードラバー12の長手方向端部32がフィン14の弾性変形させていない一方のストッパ壁33と当接し、該ストッパ壁33に係止した後、弾性変形させた他方のストッパ壁33を弾性復帰させる。すると、弾性復帰したストッパ壁33は、ブレードラバー12の長手方向端部32と当接する。つまり、ブレードラバー12の長手方向端部32は、フィン14の両端に形成されたストッパ壁33に係止し、ブレードラバー12がフィン14に対して相対移動することが無くなる。これにより、フィン14にブレードラバー12が取り付けられる。
【0047】
また、ブレードラバー12をフィン14から取り外すときは、上記の逆の手順で行う。即ち、まず、フィン14の一方の端部に形成されたストッパ壁33を長手方向外側に引っ張り弾性変形させ、ブレードラバー12の長手方向端部32とストッパ壁33とが係止しないようにする。次に、ブレードラバー12をフィン14に対して長手方向に沿って相対移動させることで、ブレードラバー12及びバッキング13をフィン14から取り出す。
【0048】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)フィン14に固定された保持部材35の爪部37をブレードラバー12の長手方向に形成された保持溝44に嵌入することで、フィン14は、ブレードラバー12を保持している。このため、フィン14をブレードラバー12に直接接着する必要が無くなり、ブレードラバー12の取り付け及び取り外しを容易に行うことが可能となる。従って、ブレードラバー12及びバッキング13をフィン14から容易に取り出すことができるので、消耗品ではないフィン14を交換することなく、時間の経過により劣化したブレードラバー12及びバッキング13の交換を容易に行うことができる。さらに、ブレードラバー12の取り付けにおいては、保持溝44の形状に従って、保持溝44に沿って保持部材35の爪部37を挿入させて長手方向に相対移動させることにより、ブレードラバー12をフィン14に適切に取り付けることが可能となる。これにより、一般ユーザによっても良好な払拭性を維持しつつ容易に取り付けることができる。
【0049】
(2)ワイパブレード11の高さ方向において、保持部材35の爪部37、ホルダ部材15の爪部22、フィン14の爪片34の屈曲位置(爪片34の場合は、延出位置)が略一致するように形成した。このため、ブレードラバー12の保持溝44の長手方向に沿って、ブレードラバー12をフィン14に対して相対移動させたとき、保持部材35の爪部37、ホルダ部材15の爪部22又はフィン14の爪片34と保持溝44とが干渉することが無くなる。従って、フィン14に対してブレードラバー12をその長手方向に沿って円滑に相対移動させやすくなり、ブレードラバー12の取り付け及び取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0050】
(3)フィン14の長手方向において、ホルダ部材15の両係止突起部23の先端間の距離Wは、フィン部24のホルダ部材15と対向する端部28間の距離Lよりも大きく設定した。そして、ホルダ部材15にフィン14を組み付ける際、両フィン部24を長手方向に引っ張り、両フィン部24がホルダ部材15と対向する面の間(被覆部25の長手方向の距離)を、ホルダ部材15に設けられた両係止突起部23の先端間の距離Wよりも大きくした。そして、それからホルダ部材15を両フィン部24間に配置し、被覆部25を弾性復帰させた。このため、被覆部25の弾性力によりホルダ部材15に設けられた係止突起部23を、フィン部24に設けられた係止部29にその長手方向から挿入することができる。また、ホルダ部材15の両係止突起部23の先端間の距離Wは、フィン部24のホルダ部材15と対向する端部間の距離Lよりも大きく設定したため、両フィン部24は、被覆部25により常にホルダ部材15の長手方向両端部に接するように付勢され、ホルダ部材15の係止突起部23は係止部29と確実に係止する。従って、ホルダ部材15に対するフィン部24の高さ方向及び幅方向への移動は、係止突起部23が係止部29と確実に係止することにより規制され、また、ホルダ部材15に対するフィン部24の長手方向への移動は、被覆部25の弾性力により規制される。つまり、フィン14を、ホルダ部材15に確実に取り付けることが可能となる。
【0051】
また、このとき、被覆部25は、ホルダ部材15の両側面を被覆するので、ワイパブレード11は、フィン14により一体感を有するデザインとなり外観が向上する。従って、被覆部25は、ワイパブレード11の外観を向上させる役割を果たすと共に、係止突起部23を係止部29と確実に係止させる役割を果たす。
【0052】
(4)フィン14に設けられた収容部30は、取付部41の少なくとも一部を収容するので、ワイパブレード11の高さ寸法をより低くできる。また、その際、取付部41に形成された保持溝44及びバッキング用溝43も収容部30内に収容するので、ワイパブレード11は、フィン14により一体感を有するデザインとなり、ワイパブレード11の側面からの見栄えも向上する。
【0053】
(5)フィン14は、ガラス湾曲追従可能とするためにゴム等の弾性材料からなる。このため、フィン14の爪片34だけで直接ブレードラバー12を保持すると、爪片34の弾性変形により、保持溝44から爪片34がはずれてしまうおそれがある。しかし、フィン14は、樹脂又は金属材料からなる剛性を有する保持部材35にてブレードラバー12を保持するので、ブレードラバー12が不用意に外れることがなく、また、保持部材35は所定間隔空けて複数配置されるので、ワイパブレード11のガラス湾曲追従性も損なわない。さらに、フィン14の収容部30内に保持部材35を配置するので、ワイパブレード11の外観を損なうことがない。
【0054】
(6)フィン14の長手方向片側又は両端部にブレードラバー12の長手方向端部32を係止するストッパ壁33をそれぞれ形成した。このため、フィン14に対し、ブレードラバー12が長手方向に移動するのを確実に防止する。また、ストッパ壁33を両端部に形成することにより、ブレードラバー12に係止構造を設けず、フィン14側に係止構造(本実施形態におけるストッパ壁33)を設けたことにより、交換部品であるブレードラバー12の形状を簡単にすることができる。従って、交換部品であるブレードラバー12の製造コストを低減することが可能となる。
【0055】
(7)保持溝44は、取付部41の高さ方向において、バッキング用溝43と払拭部42との間に位置するように形成される。このため、保持溝44にフィン14の爪片34、保持部材35の爪部37及びホルダ部材15の爪部22を挿入すると、バッキング用溝43は、フィン14(より具体的には、収容部30の両側壁)により覆われる。従って、フィン14は、バッキング13がバッキング用溝43から抜け出るのを防止し、それとともに、フィン14は、バッキング13のエッジ部分を保護する。
【0056】
(8)バッキング用溝43と払拭部42との間に位置するように形成された保持溝44にフィン14の爪片34等を挿入し、収容部30内にバッキング用溝43を収容することで、付着した水滴が凍結しやすい金属材料からなるバッキング13をフィン14及びブレードラバー12により被覆した。バッキング13を被覆することによりバッキング13に水滴が付着するのを防止したので、ワイパブレード11を低温下で使用する場合に、バッキング13に水滴が付着し、その水滴が凍結することがなくなる。従って、ワイパブレード11を低温下で使用する場合においても、水滴が付着し、凍結することによって生じるバッキング13のバネ性の低下が無くなり、払拭面26の曲率に好適な曲率にワイパブレード11を弾性変形させることができる。
【0057】
なお、上記以外に次の形態にて具体化できる。
○上記実施形態では、ホルダ部材15に爪部22を形成したが、フィン14に保持部材35を複数備えるならば、ホルダ部材15に爪部22を形成しなくてもよい。また、フィン14の収容部30に爪片34を形成したが、フィン14に保持部材35を複数備え、保持溝44及びバッキング用溝43を収容部30内に収容するならば、フィン14の収容部30に爪片34を形成しなくても良い。
【0058】
○上記実施形態では、保持部材35を、フィン14に接着することにより収容部30内に固定していたが、保持部材35をフィン14の収容部30内に一体成形してもよい。
【0059】
○上家実施形態では、前記ホルダ部材15の係止突起部23とフィン部24の係止部29とは挿入により係止されたが、インサート成形による両部材の係止であっても良い。
【0060】
上記の実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 前記フィンは、前記ブレードラバーの長手方向に沿って凹設され、前記ブレードラバーの少なくとも一部が収容される収容部が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のワイパブレード。
【0061】
(ロ) 前記ブレードラバーは、払拭面を払拭する払拭部と、前記保持溝が形成された取付部からなり、前記収容部は、前記保持溝が収容されるように取付部を収容したことを特徴とする(イ)に記載のワイパブレード。
【0062】
(ハ) 前記取付部は、前記保持溝が前記バッキング用溝よりも払拭面側に位置するように形成されたことを特徴とする(ロ)に記載のワイパブレード。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、レバーアッセンブリを有しないタイプのワイパブレードであって、デザイン性に優れ、安価な部品として交換の容易なワイパブレードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるワイパブレードの全体構成図を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】(a)はホルダ部材の平面図、(b)はホルダ部材の側面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】図1のC−C線断面図。
【図6】図2のD−D線断面図。
【図7】ワイパブレードの一部破断側面図。
【図8】図1のE−E線断面図。
【符号の説明】
11…ワイパブレード、12…ブレードラバー、13…バッキング、14…フィン、15…ホルダ部材、16…ワイパアーム、23…係止突起部、24…フィン部、25…被覆部、26…払拭面、27…傾斜面、29…係止部、30…収容部、33…ストッパ壁、35…保持部材、41…取付部、42…払拭部、43…バッキング用溝、44…保持溝。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のウインドシールドガラス等を払拭するワイパ装置に適用されるワイパブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドガラス等を払拭するワイパ装置では、ウインドシールドガラスが曲面ガラスであっても払拭性能が低下することなく確実に払拭できるようなワイパブレードが用いられている。具体的には、複数のレバーがそれぞれ回動可能に連結されたレバーアッセンブリを備え、このレバーアッセンブリによってバッキングと共にブレードラバーが保持されてワイパアームからの押圧力をブレードラバーの長手方向に分散させた、いわゆるトーナメント式のワイパブレードが一般的に用いられている。
【0003】
また、そのトーナメント式のワイパブレードと異なり、所定の剛性を有したバッキング自体を所定形状に湾曲形成(ガラス曲率に応じた湾曲形状に形成)させ、ワイパアームの押圧力をレバーを介さずにこのバッキングによってブレードラバーの長手方向に分散させたワイパブレードがある。(例えば、特許文献1)
この種のワイパブレードは、トーナメント式のワイパブレードに比べてブレードラバーを保持するレバーがないため全体の高さを低くでき、高速走行性能(風切り音や浮き上がりの発生などを防止する性能)が優れている。
【0004】
また、この種のワイパブレードは、通常、フィンがさらに設けられて、高速走行性能をさらに高めていた。
【0005】
【特許文献1】
特表2002−531325号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された発明は、ブレードラバーの縦溝内にバッキングが配置されており、ブレードラバーの長手方向には、部分的に切り込みが複数形成され、この切り込みに取り付けられた保持体の確保爪によってブレードラバーの縦溝内にバッキングを確保している。そのため、外観上、保持体が複数取り付けられるために一体感が無く、デザイン性に劣っていた。また、ブレードラバーとフィンとが一体成形されているため、ブレードラバーが時間の経過と共に劣化及び摩耗した場合に、新しくブレードラバーだけ、若しくはブレードラバーとバッキングだけを交換するという要求に対し、フィンまでもブレードラバーと共に交換しなければならない。そのため、交換部品(消耗部品)としてのブレードラバーがフィンと一体成形品であるために高価なものとなっていた。また、ブレードラバーだけを交換可能なようにするために、平板状のバッキングの一方の面にブレードラバーを接着し、他方の面にフィンを接着固定したものがある。しかしながら、一般ユーザが湾曲したバッキングにブレードラバーをその湾曲面に並行にかつ長手方向に真直ぐに接着することは極めて困難な作業であり、一般ユーザによって交換されたブレードラバーでは、良好な払拭性能を得ることは極めて困難であった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、レバーアッセンブリを有しないタイプのワイパブレードであって、デザイン性に優れ、安価な部品として交換の容易なワイパブレード及びワイパ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、払拭面を払拭するブレードラバーと、所定の剛性を有すると共に所定形状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成されたバッキング用溝に嵌入されるバッキングと、ワイパアームが回動可能に連結されるホルダ部材と、前記ブレードラバーの長手方向に沿って配置され、前記払拭面に対して傾斜する傾斜面が形成された弾性材料からなるフィンと、前記フィンの長手方向に沿って設けられると共に前記ブレードラバーの長手方向に沿って形成された保持溝と係合することにより前記ブレードラバーを保持する保持部材と、が備えられたワイパブレードにおいて、前記ホルダ部材は、前記ブレードラバーの長手方向両側に向けてそれぞれ突出する係止突起部が設けられ、前記フィンは、前記ホルダ部材の長手方向両側にそれぞれ配置されたフィン部と、該フィン部を互いに連結し、前記ホルダ部材の側面を被覆する被覆部とが設けられ、前記フィン部の前記ホルダ部材に対向する面には、前記係止突起部が係止される係止部が設けられた。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記ホルダ部材の長手方向において、前記ホルダ部材に設けられた前記両係止突起部の先端までの距離Wは、前記両フィン部間の距離Lよりも大きく形成された。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記ブレードラバーには、払拭面を払拭する払拭部と、前記保持部材が取着される取付部と、が備えられ、前記フィンは、前記ブレードラバーの長手方向に沿って凹設され、前記取付部の少なくとも一部が収容される収容部が設けられた。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記保持部材は、樹脂又は金属材料にて形成され、前記収容部内にその長手方向に沿って所定間隔空けて複数配置される。
請求項5に記載の発明は、前記収容部には、前記フィンの長手方向片側又は両端でそれぞれ前記ブレードラバーの長手方向端部と係止するストッパ壁が形成される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記バッキング用溝は、前記収容部内に収容された。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、フィンに設けられた保持部材をブレードラバーの長手方向に沿って形成された保持溝に嵌入してブレードラバーを保持している。このため、ブレードラバーをその長手方向に沿って移動させることで、フィンに対して容易に取り付け及び取り外しができるので、消耗品でないフィンを交換することなくブレードラバー及びブレードラバーのバッキング用溝に嵌入されたバッキングを交換することが可能となる。また、フィンの両フィン部の間にホルダ部材を配置して、ホルダ部材からその長手方向に突出形成された係止突起部をフィン部の係止部に配置することで、ホルダ部材の係止突起部はフィン部の係止部と確実に係止する。さらに、被覆部は、ホルダ部材を覆う。従って、ワイパブレードがフィンにより一体感を有するデザインとなり、ワイパブレードの外観が向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ホルダ部材の両係止突起部の先端間の距離Wが、フィン部がホルダ部材と対向する面の間の距離Lよりも大きく設定されている。そして、前記ホルダ部材にフィンを組み付ける際において、両フィン部をその長手方向に引っ張り、被覆部を弾性変形させることで、両フィン部のホルダ部材との対向面間の距離を両係止突起部の先端間の距離Wよりも大きくなるようにしてからホルダ部材を両フィン部間に配置する。その後、被覆部を弾性復帰させることで、ホルダ部材の係止突起部をフィン部の係止部に挿入させる。このとき、被覆部により、両フィン部は、ホルダ部材の長手方向端部に向かって弾性力が加えられる。従って、被覆部はホルダ部材の側面を覆い、ワイパブレードの外観を向上させるとともに、係止突起部を係止部に確実に係止させることが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、フィンに設けられた収容部は、保持部材が取着される取付部の少なくとも一部を収容するので、ワイパブレードの高さ寸法をより低くできるとともに、ワイパブレードの側面からの見栄えも向上する。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、フィンは、樹脂又は金属材料からなる剛性を有する保持部材にてブレードラバーを保持するので、ブレードラバーが不用意に外れることがなく、また、所定間隔を空けて複数配置するので、ワイパブレードのガラス湾曲追従性も損なわない。さらに、フィンの収容部内に保持部材を配置するので、ワイパブレードの外観を損なうことがない。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、フィンの長手方向両端部にブレードラバーの長手方向端部を係止するストッパ壁を形成した。このため、フィンに対し、ブレードラバーが長手方向に移動するのを確実に防止する。また、ブレードラバーに係止構造を設けず、フィン側にストッパ壁を設けたことにより、交換部品であるブレードラバーの形状を簡単にすることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、バッキング用溝を収容部内に収容したため、バッキング用溝に嵌入されたバッキングは、ブレードラバーとフィンにより覆われる。このため、フィンは、バッキングがバッキング用溝から抜け出るのを防止し、それとともに、フィンは、バッキングのエッジ部分を保護する。また、バッキング用溝を収容部内に収容し、水滴が付着するとその水滴が凍結しやすい金属材料からなるバッキングをフィン及びブレードラバーにより被覆した。これにより、ワイパブレードを低温下で使用する場合においても、水滴が付着し、凍結することによって生じるバッキングのバネ性の低下が無くなり、払拭面の曲率に好適な曲率にワイパブレードを弾性変形させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)は、ワイパブレード11の平面図であり、図1(b)は、ワイパブレード11の正面図である。
【0019】
ワイパブレード11には、払拭面を払拭するブレードラバー12と、ブレードラバー12に嵌入されるバッキング13と、ブレードラバー12の一部を覆うように形成されたフィン14と、フィン14が取着されワイパアーム16に回動可能に連結されるホルダ部材15が備えられている。
【0020】
このワイパブレード11は、ワイパアーム16に回動可能に連結され、該ワイパアーム16により払拭面に向けて付勢されている。前記ワイパアーム16は、その基端がワイパ装置の駆動源と駆動連結されている(図示せず)。図2に示すようにワイパアーム16の先端はU字状に形成され、その先端にホルダ部材15が連結されている。ホルダ部材15には、回動軸18により回動可能に支持された連結部材17が備えられている。該連結部材17に、ワイパアーム16の先端が固定され、ホルダ部材15がワイパアーム16に対して相対回動する。
【0021】
図3(a),(b)に示すように、ホルダ部材15は、略長方形の板部19と、該板部19の長手方向に沿って板部19の両端に取り付けられた壁部20a,20b(図2においては、片側の壁部20aのみを示す)が備えられている。前記回動軸18は、壁部20a,20bの長手方向略中央位置に固定されている。
【0022】
ホルダ部材15の板部19の略中央には、長方形状の貫通孔21が形成されている。また、ホルダ部材15の板部19の長手方向両端に、一対の爪部22が対称的に形成されている。図4に示すように、爪部22は、ホルダ部材15がブレードラバー12を支持するために、一対の爪部22の先端が互いに対向するように、ホルダ部材15の幅方向内側に向かって屈曲形成されている。
【0023】
また、図2及び図3(a),(b)に示すように、ホルダ部材15の壁部20a,20bの長手方向両端には、フィン14を係止するために一対の係止突起部23が形成されている。係止突起部23は、ホルダ部材15の長手方向に沿ってそれぞれ凸状に延出形成されている。フィン14は、この係止突起部23によりホルダ部材15に係止される。
【0024】
次に、フィン14について説明する。
フィン14は、ゴム等の弾性材料からなり、図1(b)に示すように、ホルダ部材15の長手方向両側にそれぞれ配置されホルダ部材15の長手方向に沿って延びるように形成された一対のフィン部24と、対となるフィン部24を互いに連結し、前記ホルダ部材15の側面を被覆する被覆部25と、から構成されている。
【0025】
図5に示すように、フィン部24は、車両の走行風を受けることにより受ける抗力の分力をブレードラバー12に直接作用せしめて浮き上がりを防止するため、払拭面(ガラス面)26に対して所定の角度αをなす傾斜面27を有した横断面形状が略三角形状をなしており、その傾斜面27は凹面状に形成されている。
【0026】
図6に示すように、フィン部24の長手方向において、フィン部24がホルダ部材15と対向する側の端部(つまり、被覆部25が形成されている側の端部)28には、ホルダ部材15に形成された一対の係止突起部23と係止する一対の係止部29が備えられている。係止部29は、係止突起部23に対応する位置に、即ち、フィン部24の幅方向においてはホルダ部材15の壁部20a,20bの長手方向端部と接触する箇所で、且つ、高さ方向においては壁部20a,20bに設けられた係止突起部23に対応する箇所に形成されている。係止部29は、フィン部24の長手方向に沿って、係止突起部23の形状に対応させて凹状に形成されている。従って、係止突起部23がフィン部24の長手方向に沿って係止部29に挿入され、係止突起部23と係止部29とがフィン14の高さ方向及び幅方向において係合する。
【0027】
また、図7に示すように、フィン14の長手方向において、定常状態におけるフィン部24がホルダ部材15に対向する側の端部28間の距離L、つまり、弾性変形されていないときにおける被覆部25の距離Lは、ホルダ部材15に設けられた係止突起部23の先端間の距離Wよりも小さく形成されている。また、フィン14の長手方向において、弾性変形されていないときにおける被覆部25の距離Lは、ホルダ部材15の長手方向の距離Hと略一致、もしくは僅かに小さい距離となるように形成されている。
【0028】
そして、図5及び図6に示すように、フィン部24の払拭面26側(図5,6の下側)の側面には、フィン部24の長手方向に沿って延びるように形成された収容部30が凹設されている。この収容部30には、少なくともブレードラバー12の一部、つまり取付部41の一部が収容される。換言すると、収容部30によりブレードラバー12における払拭面26と対向する面とは反対側(図5,6の上側)の上側側面41a及び幅方向(図5,6の左右方向)の両側面の一部が覆われることとなる。
【0029】
また、フィン14の長手方向両端部(即ち、フィン部24の反ホルダ部材15側端部)において、収容部30には、図7に示すようなブレードラバー12の長手方向端部32と係止するストッパ壁33が形成されている。ストッパ壁33は、フィン部24の端部から払拭面26側(図7の下方向)に向かって延出形成されている。このストッパ壁33がブレードラバー12の長手方向端部32とそれぞれ係止することにより、ブレードラバー12の長手方向の移動を規制する。また、ブレードラバー12が収容部30に収容されると、ストッパ壁33により、ブレードラバー12の長手方向端部32も略覆われる。
【0030】
また、収容部30の開口部には、図5,6に示すように、その開口部からフィン部24の幅方向内側に延出する爪片34が形成されている。尚、フィン14の高さ方向において、爪片34が延出する位置は、ホルダ部材15の爪部22が屈曲する位置と略一致するように形成されている。図面において具体的に言えば、図5の寸法S(つまり、爪片34の延出位置からブレードラバー12の上側側面41aまでの距離)と図4の寸法Q(つまり、ホルダ部材15の爪部22の屈曲位置からブレードラバー12の側面41aまでの距離)が略一致するように爪片34が延出されている。
【0031】
そして、このフィン部24の収容部30内には、ブレードラバー12を保持する保持部材35が複数備えられている。尚、図1(b)では、ワイパブレード11の片側において、一箇所のみに保持部材35が図示されている。保持部材35は、樹脂又は金属材料にて形成され、接着又は一体成形により収容部30内に固定される。そして、図8に示すように、保持部材35は、略長方形の板状の基部36と、基部36の両端から払拭面26方向(図8の下方向)に向かって延出形成されている一対の爪部37から構成されている。
【0032】
保持部材35の爪部37は、ブレードラバー12を保持するために、保持部材35の幅方向内側に向かって、互いの先端が対向するように屈曲形成されている。尚、保持部材35の爪部37は、屈曲する位置がホルダ部材15の爪部22が屈曲する位置と略一致するように形成されている。図面において具体的に言えば、図8の寸法R(保持部材35の爪部37の屈曲位置からブレードラバー12の上側側面41aまでの距離)と図4の寸法Q(ホルダ部材15の爪部22の屈曲位置からブレードラバー12の上側側面41aまでの距離)が略一致するように保持部材35の爪部37が屈曲形成されている。
【0033】
このように形成された保持部材35は、フィン14の長手方向に所定間隔空けて収容部30内に複数配置される。フィン部24の収容部30において、保持部材35が固定される箇所には、保持部材35を固定するために、保持部材35の形状に対応した空間が確保されている。詳しくは、収容部30の底部において、保持部材35の基部36が収容されるように基部36の形状(つまり、略長方形の板状)に対応させて保持部材用収容孔39が形成されている。これにより、保持部材35が収容部30に収容されても、収容部30及び保持部材35がブレードラバー12と接触する面(つまり、収容部30の底部と、基部36の払拭面26側の側面)の高さ方向の位置が略一致する。また、収容部30の側壁が保持部材35の爪部37と干渉しないように、保持部材35が固定されない箇所と比較して収容部30の側壁の幅方向の厚さが薄く形成されている。これにより、収容部30内に保持部材35を固定したときに収容部30の側壁と保持部材35の爪部37とが干渉することによるフィン14の弾性変形が無くなり、フィン14の外観形状に凹凸ができるようなことが無くなる。また、収容部30の側壁が保持部材35の爪部37と干渉しないように、保持部材35が固定される箇所においては、収容部30の開口部から延出する爪片34が形成されない。このため、収容部30の側壁と保持部材35の爪部37とが干渉することがないので、保持部材35を収容部30内に固定するのが容易となる。
【0034】
フィン14は、これらの複数の保持部材35を介してブレードラバー12を保持する。
次に、ブレードラバー12について説明する。
【0035】
フィン14によって保持されるブレードラバー12は、ゴム等の弾性材料からなり、保持部材35等が取着される取付部41と払拭面26を払拭する払拭部42とから構成され、長尺状に形成されている。取付部41の幅方向両側面には、バッキング用溝43と保持溝44が形成されている。バッキング用溝43は、保持溝44よりも反払拭部42側(図4〜6において上側)に形成されている。即ち、図4〜6に示すように、取付部41の縦断面は、上下2箇所において括れている。また、払拭部42は、縦断面略三角形状に形成され、ネック部45によって取付部41に対して傾動反転自在に連結されている。
【0036】
図7に示すように、バッキング用溝43は、ブレードラバー12の長手方向に沿って形成されている。このバッキング用溝43に、バッキング13がそれぞれ完全に嵌入される。つまり、図4に示すように、バッキング13の幅寸法Xは、バッキング用溝43の溝深さ寸法Y以下に設定されている。尚、本実施形態では、バッキング13の幅寸法Xは、バッキング用溝43の溝深さ寸法Yと略一致する。
【0037】
バッキング用溝43に嵌入されるバッキング13は、バネ性を有する金属材料からなり、細長い板状に形成されている。また、バッキング13は、払拭面26のガラス曲面に応じて湾曲形状に形成されている。バッキング13は、ワイパブレード11の払拭面26の曲率よりも大きい曲率(湾曲半径の小さい)で湾曲形状に形成されている。このため、バッキング用溝43にバッキング13が嵌入されると、バッキング13の形状に合わせてワイパブレード11が湾曲変形する。また、バッキング13は、所定の剛性及びバネ性を有しているので、払拭時にワイパアーム16より付勢力が加えられると、ワイパブレード11を払拭面26の曲率に合わせて弾性変形させる。
【0038】
また、図7に示すように、バッキング用溝43には、嵌入されるバッキング13の長手方向の移動を規制するために、その両端部に規制面46が設けられている。
【0039】
保持溝44は、ブレードラバー12の長手方向に沿って延びるように形成されている。保持溝44は、フィン部24の爪片34、ホルダ部材15の爪部22及び保持部材35の爪部37が挿入可能なように、爪部22,37及び爪片34の形状に合わせて形成されている。詳しくは、図4,図5及び図8に示すように、保持溝44は取付部41の高さ方向において、保持部材35の爪部37が略直角に屈曲形成されている位置(図5においてはフィン部24の爪片34が延出する位置、図4においてはホルダ部材15の爪部22の屈曲位置)に対応して形成される。従って、ブレードラバー12をフィン14の長手方向に沿って移動させることで、フィン部24の爪片34、ホルダ部材15の爪部22及び保持部材35の爪部37を保持溝44に挿入することが可能である。
【0040】
また、取付部41の両外側壁面間隔P(取付部41の幅方向の長さ)は、対向するホルダ部材の爪部22の先端間の距離T、保持部材の爪部37の先端間の距離U、フィン14の爪片34の先端間の距離Gよりも大きくなるように形成される。従って、爪部22,37及び爪片34が保持溝44に挿入されると、爪部22,37及び爪片34は、保持溝44と少なくとも高さ方向及び幅方向において係合する。このため、ブレードラバー12は、フィン14に対して高さ方向及び幅方向の動きが規制される。尚、ブレードラバー12の長手方向の動きは、前述したようにフィン14に設けられたストッパ壁33により規制される。このとき、取付部41の長手方向両端部32は、ストッパ壁33によりそれぞれ略覆われることとなる。
【0041】
また、保持溝44は、取付部41の高さ方向において、バッキング用溝43と払拭部42との間に位置するように形成されるので、ブレードラバー12をフィン14に取り付けると、取付部41のバッキング用溝43もフィン14(より具体的には、収容部30の両側壁)により覆われる。従って、バッキング用溝43に嵌入されたバッキング13は、フィン14により覆われることで、バッキング用溝43から抜け出すことが防止され、バッキング13のエッジ部分がフィン14により保護される。
【0042】
ここで、フィン14をホルダ部材15に取り付ける方法について説明する。
まず、フィン14をその長手方向に引っ張り、被覆部25を弾性変形させて、両フィン部24の間の距離をホルダ部材15に設けられた係止突起部23の先端間の距離Wよりも大きくする。次に、ホルダ部材15の係止突起部23とフィン部24の係止部29が対向するようにフィン14の長手方向とホルダ部材15の長手方向を対応させてホルダ部材15を両フィン部24間に配置する。
【0043】
そして、フィン14を長手方向に引っ張るのを止めて被覆部25を弾性復帰させることにより、両フィン部24に設けられた係止部29は、両フィン部24間に配置されたホルダ部材15にそれぞれその長手方向から接近する。そして、被覆部25の弾性力によりフィン部24の端部28に設けられた係止部29に、その長手方向から係止突起部23が挿入される。定常状態における両フィン部24の間の距離Lは、少なくともホルダ部材15に設けられた係止突起部23の先端間の距離Wよりも小さいので、被覆部25を弾性復帰させ、係止突起部23を係止部29に挿入させると、被覆部25のフィン14中央に向かう弾性力により係止突起部23は係止部29から抜けなくなる。つまり、係止突起部23は係止部29と確実に係止し、ホルダ部材15がフィン14に取り付けられる。
【0044】
次に、ブレードラバー12の取り付け方法について説明する。
ホルダ部材15にフィン14が取り付けられた状態で、フィン14の長手方向において、一方の端部に形成されたストッパ壁33を弾性変形させ、フィン14の長手方向外側に広げる。つまり、ストッパ壁33を払拭面26とは反対側(図7の上側)に、弾性変形させてストッパ壁33がブレードラバー12の長手方向端部32を係止しないようにする。
【0045】
そして、ストッパ壁33を弾性変形させた状態で、ブレードラバー12の高さ方向において、ブレードラバー12に形成された保持溝44の位置と、保持部材35の爪部37の屈曲位置とを合わせてブレードラバー12をフィン14に対して長手方向に相対移動する。尚、フィン14にブレードラバー12を取り付ける際においては、ブレードラバー12のバッキング用溝43には、予めバッキング13が嵌入されている。また、保持部材35の爪部37の屈曲位置は、ホルダ部材15の爪部22の屈曲位置及びフィン14の爪片34の延出位置と略一致しているため、保持溝44の位置を保持部材35の爪部37の屈曲位置と合わせることでホルダ部材15の爪部22の屈曲位置及びフィン14の爪片34の延出位置も合わせることになる。従って、ブレードラバー12をフィン14に対してその長手方向に相対移動させる際、保持溝44と保持部材35の爪部37、ホルダ部材15の爪部22及びフィン14の爪片34が保持溝44と干渉することなく円滑に移動させることができる。
【0046】
そして、そのまま、ブレードラバー12をフィン14の弾性変形させていない端部に形成されたストッパ壁33と当接するまでフィン14に対して長手方向に相対移動させる。ブレードラバー12の長手方向端部32がフィン14の弾性変形させていない一方のストッパ壁33と当接し、該ストッパ壁33に係止した後、弾性変形させた他方のストッパ壁33を弾性復帰させる。すると、弾性復帰したストッパ壁33は、ブレードラバー12の長手方向端部32と当接する。つまり、ブレードラバー12の長手方向端部32は、フィン14の両端に形成されたストッパ壁33に係止し、ブレードラバー12がフィン14に対して相対移動することが無くなる。これにより、フィン14にブレードラバー12が取り付けられる。
【0047】
また、ブレードラバー12をフィン14から取り外すときは、上記の逆の手順で行う。即ち、まず、フィン14の一方の端部に形成されたストッパ壁33を長手方向外側に引っ張り弾性変形させ、ブレードラバー12の長手方向端部32とストッパ壁33とが係止しないようにする。次に、ブレードラバー12をフィン14に対して長手方向に沿って相対移動させることで、ブレードラバー12及びバッキング13をフィン14から取り出す。
【0048】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)フィン14に固定された保持部材35の爪部37をブレードラバー12の長手方向に形成された保持溝44に嵌入することで、フィン14は、ブレードラバー12を保持している。このため、フィン14をブレードラバー12に直接接着する必要が無くなり、ブレードラバー12の取り付け及び取り外しを容易に行うことが可能となる。従って、ブレードラバー12及びバッキング13をフィン14から容易に取り出すことができるので、消耗品ではないフィン14を交換することなく、時間の経過により劣化したブレードラバー12及びバッキング13の交換を容易に行うことができる。さらに、ブレードラバー12の取り付けにおいては、保持溝44の形状に従って、保持溝44に沿って保持部材35の爪部37を挿入させて長手方向に相対移動させることにより、ブレードラバー12をフィン14に適切に取り付けることが可能となる。これにより、一般ユーザによっても良好な払拭性を維持しつつ容易に取り付けることができる。
【0049】
(2)ワイパブレード11の高さ方向において、保持部材35の爪部37、ホルダ部材15の爪部22、フィン14の爪片34の屈曲位置(爪片34の場合は、延出位置)が略一致するように形成した。このため、ブレードラバー12の保持溝44の長手方向に沿って、ブレードラバー12をフィン14に対して相対移動させたとき、保持部材35の爪部37、ホルダ部材15の爪部22又はフィン14の爪片34と保持溝44とが干渉することが無くなる。従って、フィン14に対してブレードラバー12をその長手方向に沿って円滑に相対移動させやすくなり、ブレードラバー12の取り付け及び取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0050】
(3)フィン14の長手方向において、ホルダ部材15の両係止突起部23の先端間の距離Wは、フィン部24のホルダ部材15と対向する端部28間の距離Lよりも大きく設定した。そして、ホルダ部材15にフィン14を組み付ける際、両フィン部24を長手方向に引っ張り、両フィン部24がホルダ部材15と対向する面の間(被覆部25の長手方向の距離)を、ホルダ部材15に設けられた両係止突起部23の先端間の距離Wよりも大きくした。そして、それからホルダ部材15を両フィン部24間に配置し、被覆部25を弾性復帰させた。このため、被覆部25の弾性力によりホルダ部材15に設けられた係止突起部23を、フィン部24に設けられた係止部29にその長手方向から挿入することができる。また、ホルダ部材15の両係止突起部23の先端間の距離Wは、フィン部24のホルダ部材15と対向する端部間の距離Lよりも大きく設定したため、両フィン部24は、被覆部25により常にホルダ部材15の長手方向両端部に接するように付勢され、ホルダ部材15の係止突起部23は係止部29と確実に係止する。従って、ホルダ部材15に対するフィン部24の高さ方向及び幅方向への移動は、係止突起部23が係止部29と確実に係止することにより規制され、また、ホルダ部材15に対するフィン部24の長手方向への移動は、被覆部25の弾性力により規制される。つまり、フィン14を、ホルダ部材15に確実に取り付けることが可能となる。
【0051】
また、このとき、被覆部25は、ホルダ部材15の両側面を被覆するので、ワイパブレード11は、フィン14により一体感を有するデザインとなり外観が向上する。従って、被覆部25は、ワイパブレード11の外観を向上させる役割を果たすと共に、係止突起部23を係止部29と確実に係止させる役割を果たす。
【0052】
(4)フィン14に設けられた収容部30は、取付部41の少なくとも一部を収容するので、ワイパブレード11の高さ寸法をより低くできる。また、その際、取付部41に形成された保持溝44及びバッキング用溝43も収容部30内に収容するので、ワイパブレード11は、フィン14により一体感を有するデザインとなり、ワイパブレード11の側面からの見栄えも向上する。
【0053】
(5)フィン14は、ガラス湾曲追従可能とするためにゴム等の弾性材料からなる。このため、フィン14の爪片34だけで直接ブレードラバー12を保持すると、爪片34の弾性変形により、保持溝44から爪片34がはずれてしまうおそれがある。しかし、フィン14は、樹脂又は金属材料からなる剛性を有する保持部材35にてブレードラバー12を保持するので、ブレードラバー12が不用意に外れることがなく、また、保持部材35は所定間隔空けて複数配置されるので、ワイパブレード11のガラス湾曲追従性も損なわない。さらに、フィン14の収容部30内に保持部材35を配置するので、ワイパブレード11の外観を損なうことがない。
【0054】
(6)フィン14の長手方向片側又は両端部にブレードラバー12の長手方向端部32を係止するストッパ壁33をそれぞれ形成した。このため、フィン14に対し、ブレードラバー12が長手方向に移動するのを確実に防止する。また、ストッパ壁33を両端部に形成することにより、ブレードラバー12に係止構造を設けず、フィン14側に係止構造(本実施形態におけるストッパ壁33)を設けたことにより、交換部品であるブレードラバー12の形状を簡単にすることができる。従って、交換部品であるブレードラバー12の製造コストを低減することが可能となる。
【0055】
(7)保持溝44は、取付部41の高さ方向において、バッキング用溝43と払拭部42との間に位置するように形成される。このため、保持溝44にフィン14の爪片34、保持部材35の爪部37及びホルダ部材15の爪部22を挿入すると、バッキング用溝43は、フィン14(より具体的には、収容部30の両側壁)により覆われる。従って、フィン14は、バッキング13がバッキング用溝43から抜け出るのを防止し、それとともに、フィン14は、バッキング13のエッジ部分を保護する。
【0056】
(8)バッキング用溝43と払拭部42との間に位置するように形成された保持溝44にフィン14の爪片34等を挿入し、収容部30内にバッキング用溝43を収容することで、付着した水滴が凍結しやすい金属材料からなるバッキング13をフィン14及びブレードラバー12により被覆した。バッキング13を被覆することによりバッキング13に水滴が付着するのを防止したので、ワイパブレード11を低温下で使用する場合に、バッキング13に水滴が付着し、その水滴が凍結することがなくなる。従って、ワイパブレード11を低温下で使用する場合においても、水滴が付着し、凍結することによって生じるバッキング13のバネ性の低下が無くなり、払拭面26の曲率に好適な曲率にワイパブレード11を弾性変形させることができる。
【0057】
なお、上記以外に次の形態にて具体化できる。
○上記実施形態では、ホルダ部材15に爪部22を形成したが、フィン14に保持部材35を複数備えるならば、ホルダ部材15に爪部22を形成しなくてもよい。また、フィン14の収容部30に爪片34を形成したが、フィン14に保持部材35を複数備え、保持溝44及びバッキング用溝43を収容部30内に収容するならば、フィン14の収容部30に爪片34を形成しなくても良い。
【0058】
○上記実施形態では、保持部材35を、フィン14に接着することにより収容部30内に固定していたが、保持部材35をフィン14の収容部30内に一体成形してもよい。
【0059】
○上家実施形態では、前記ホルダ部材15の係止突起部23とフィン部24の係止部29とは挿入により係止されたが、インサート成形による両部材の係止であっても良い。
【0060】
上記の実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 前記フィンは、前記ブレードラバーの長手方向に沿って凹設され、前記ブレードラバーの少なくとも一部が収容される収容部が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のワイパブレード。
【0061】
(ロ) 前記ブレードラバーは、払拭面を払拭する払拭部と、前記保持溝が形成された取付部からなり、前記収容部は、前記保持溝が収容されるように取付部を収容したことを特徴とする(イ)に記載のワイパブレード。
【0062】
(ハ) 前記取付部は、前記保持溝が前記バッキング用溝よりも払拭面側に位置するように形成されたことを特徴とする(ロ)に記載のワイパブレード。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、レバーアッセンブリを有しないタイプのワイパブレードであって、デザイン性に優れ、安価な部品として交換の容易なワイパブレードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるワイパブレードの全体構成図を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】(a)はホルダ部材の平面図、(b)はホルダ部材の側面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】図1のC−C線断面図。
【図6】図2のD−D線断面図。
【図7】ワイパブレードの一部破断側面図。
【図8】図1のE−E線断面図。
【符号の説明】
11…ワイパブレード、12…ブレードラバー、13…バッキング、14…フィン、15…ホルダ部材、16…ワイパアーム、23…係止突起部、24…フィン部、25…被覆部、26…払拭面、27…傾斜面、29…係止部、30…収容部、33…ストッパ壁、35…保持部材、41…取付部、42…払拭部、43…バッキング用溝、44…保持溝。
Claims (6)
- 払拭面を払拭するブレードラバーと、
所定の剛性を有すると共に所定形状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成されたバッキング用溝に嵌入されるバッキングと、
ワイパアームが回動可能に連結されるホルダ部材と、
前記ブレードラバーの長手方向に沿って配置され、前記払拭面に対して傾斜する傾斜面が形成された弾性材料からなるフィンと、
前記フィンの長手方向に沿って設けられると共に前記ブレードラバーの長手方向に沿って形成された保持溝と係合することにより前記ブレードラバーを保持する保持部材と、
が備えられたワイパブレードにおいて、
前記ホルダ部材は、前記ブレードラバーの長手方向両側に向けてそれぞれ突出する係止突起部が設けられ、
前記フィンは、前記ホルダ部材の長手方向両側にそれぞれ配置されたフィン部と、該フィン部を互いに連結し、前記ホルダ部材の側面を被覆する被覆部とが設けられ、前記フィン部の前記ホルダ部材に対向する面には、前記係止突起部が係止される係止部が設けられたことを特徴とするワイパブレード。 - 前記ホルダ部材の長手方向において、前記ホルダ部材に設けられた前記両係止突起部の先端までの距離Wは、前記両フィン部間の距離Lよりも大きく形成されたことを特徴とする請求項1に記載のワイパブレード。
- 前記ブレードラバーには、払拭面を払拭する払拭部と、前記保持部材が取着される取付部と、が備えられ、
前記フィンは、前記ブレードラバーの長手方向に沿って凹設され、前記取付部の少なくとも一部が収容される収容部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパブレード。 - 前記保持部材は、樹脂又は金属材料にて形成され、前記収容部内にその長手方向に沿って所定間隔空けて複数配置されることを特徴とする請求項3に記載のワイパブレード。
- 前記収容部には、前記フィンの長手方向片側又は両端でそれぞれ前記ブレードラバーの長手方向端部と係止するストッパ壁が形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載のワイパブレード。
- 前記バッキング用溝は、前記収容部内に収容されることを特徴とする請求項3〜5いずれか一項に記載のワイパブレード。
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