JP2005014557A - 印刷制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ドットラインプリンタ装置でタイ文字を印刷する場合の印刷制御に関するものであり、次の内容を課題とする。改行量に釣合った最適なタイ文字の高さの選択を容易にする。高速かつ視認性を確保できる粗い印刷モード(縦・横の印刷解像度)での印刷を容易にする。
【解決手段】以下の(1)〜(3)の手段を組合せて、帳票の改行量に応じた高さのタイ文字を視認性の保てる範囲での粗い印刷解像度で高速に印刷する。
(1)印刷制御部での自動判別手段
プリンタが受信したコマンドの改行量指定に釣合った高さのタイ文字フォントと印刷解像度を自動的に組み合わせて印刷する。
(2)操作パネル上での設定手段
タイ文字高さに合せて、オペレータが印刷解像度を予め選択する。
(3)タイ文字高さ切替えスイッチ
オペレータが改行量に合せて最適なタイ文字の高さを選択できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】以下の(1)〜(3)の手段を組合せて、帳票の改行量に応じた高さのタイ文字を視認性の保てる範囲での粗い印刷解像度で高速に印刷する。
(1)印刷制御部での自動判別手段
プリンタが受信したコマンドの改行量指定に釣合った高さのタイ文字フォントと印刷解像度を自動的に組み合わせて印刷する。
(2)操作パネル上での設定手段
タイ文字高さに合せて、オペレータが印刷解像度を予め選択する。
(3)タイ文字高さ切替えスイッチ
オペレータが改行量に合せて最適なタイ文字の高さを選択できるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
本発明はドットラインプリンタの印刷制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイ文字は、子音を中心に、その上下に母音が置かれ、また、上母音の上に声調符号が付き、上下に4レベルからなる文字素片から構成される。しかもそれぞれの文字素片が複雑であるので、4レベルを合わせた文字高さは、英数字の文字高さに比べて1.5倍 〜 1.8倍位高い。
【0003】
このため、タイ文字と英数字を同じ行に印刷すると、英数字と比較して、タイ文字が上下にはみ出す形で印刷される。
【0004】
従来、タイ国ではドットラインプリンタや24pinシリアルプリンタを使用してタイ文字の印刷が行なわれてきた。
【0005】
これらのプリンタは元々、英数字を印刷するための仕様であるため、タイ文字の印刷には、以下に述べるような問題点があった。
【0006】
まずは、ドットラインプリンタでタイ文字を印刷する場合について説明する。ドットラインプリンタは、高速印刷が可能という長所があるが、図11に示すように文字の視認性の面で以下に示す2つの問題がある。
【0007】
1つ目は印刷解像度が低いために、文字構成が複雑であるタイ文字を十分に表現しきれない点である。
【0008】
タイ市場で、タイ文字を印刷する際に用いられるドットラインプリンタの印刷解像度は「水平方向×垂直方向dpi(ドット/インチ)」で表現すると「60×72dpi」と「90×96dpi」の2種類が主流である。このとき印刷されるタイ文字の高さは、いずれの印刷解像度の場合も1/6インチである。
【0009】
図11(a)に示すように印刷解像度「60×72dpi」の場合、垂直方向のドット数は12ドット、同じく「90×96dpi」の場合は16ドットしか文字構成に使用できない。このドット数では、文字構成が複雑であるタイ文字を十分に表現しきれないため、文字の視認性は極めて悪くなる。特に印刷解像度「60×72dpi」の場合においては、より高速に印刷できる反面、印刷された文字の視認性は、さらに悪化する。
【0010】
2つ目の問題は、改行量を小さく設定した場合、上下の行の文字と重複してしまう点である。
【0011】
前述の通り、ドットラインプリンタではタイ文字の文字高さは1/6インチである。これは英数字を印刷する時に一般的に用いられる改行量に等しい。
一般的に英数字印刷の場合は改行量は1/6インチ、文字高さは1/8 〜 1/7.5インチとされており、行間にスペースが確保される。よって、文字高さ以上の範囲であれば、改行量を多少小さく設定しても上下の行の文字と重複することはない。
【0012】
しかし、タイ文字印刷の場合は、前述の通り、文字構成が上下方向に大きいため、行間のスペースをなくして文字高さを改行量に等しい1/6インチとしている。従って、英数字印刷のような感覚で、改行量を1/6インチ未満に設定してしまうと、図11(b)に示すように直上や直下の行の文字と重複してしまう場合が出てくる。このため、文字が判読できなくなり、設定をやりなおして再出力しなければならないという問題が生じる。
【0013】
次に24pinシリアルプリンタによるタイ文字印刷の場合を述べる。
24pinシリアルプリンタでタイ文字を印刷するときの方式として、「3pass印字」と「1pass印字」がある。「1pass印字」は1行を1スキャンで印刷する方式で、より速く印刷したい場合に用いられる。
【0014】
また、「3pass印字」は1行を3スキャンで印刷する方式で、タイ文字の文字高さを確保したい場合に用いられる。まずは「1pass印字」について述べる。
【0015】
「1pass印字」は「3pass印字」よりも印刷速度は速くなるが、図12に示すように印刷されたタイ文字の高さが小さいため、以下のような問題を抱える。
【0016】
タイ文字印刷で使用される印刷解像度は「180×180dpi」、「120×180dpi」、「90×180dpi」の3種類が主流で、垂直方向の解像度はいずれも180dpiである。
【0017】
1行を1スキャンで印刷する方式であるから、垂直方向に24ドット構成となっており、文字高さは1/7.5インチとなる。これは、タイ文字の複雑さを表現するためには十分なドット数であるが、文字高さは上下に構成される4レベルの文字素片全部合わせても、英数字と同じ文字高さとなってしまう。そのため、英数字と比較して、上下にはみ出す形となる一般的なタイ文字の文書と比較して違和感が生じる。
【0018】
また、ドットラインプリンタの場合とは逆に、改行量を小さくしたときは、1/7.5インチまでであれば上下行の文字との重複は避けられる。しかし、文字高さは1/7.5インチしかないため、改行量を大きくしても、行間のスペースのみが大きくなり、文字高さと行間スペースのバランスは悪くなっていくだけである。
【0019】
次に「3pass印字」の場合は、文字高さは1/3 〜 1/4インチとなる。これを1行3スキャンで印刷するため、印刷速度は「1pass印字」の最大1/3にまで落ちる。また、ドットラインプリンタの場合と同様、改行量の設定を小さくすると上下の行の文字と重複してしまう。更に、文字高さが大きいので、改行量の小さい帳票には、使用できないという問題がある。
【0020】
上記のように、従来のプリンタにおいて、ドットラインプリンタでは高速に印刷できる反面、視認性は不十分であった。 一方、シリアルプリンタの場合は、1pass印刷で高速に印刷できる反面、視認性は不十分であり、また3pass印刷では良好な視認性を提供できるが、印刷速度が低下するという、どちらか一方しか提供できなかった。(特許文献1参照)
また、従来のプリンタは、改行量に合せて文字高さを変えたり、文字高さに合せて印刷解像度を変えたりすることができなかった。
【0021】
【特許文献1】
特願2001212967号
【本発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、文字幅を変えずに帳票の改行量に合せた文字高さのタイ文字を印刷できるようにして、文字を判読する上での視認性が得られる適切な印刷解像度で高速印刷できるようにすることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の印刷制御装置において、次の手段を用意する。
(手段1)印刷制御手段
図7に示す一般的なプリンタの印刷制御の構成
(手段2)印刷制御手段
印刷制御部で動作する図3に示す制御フローチャート。
(手段3)文字高さ自動制御手段
図7のデータ解析部5で動作する図1に示す制御フローチャート
(手段4)タイ文字のフォント手段
図10に示す文字高さが各々1/7.5インチ、1/6インチ、1/5インチとなるビットマップフォント
(手段5)操作パネル6の文字高さ選択方法の切替手段
図4に示す操作パネル6による文字高さ選択方法の切替機能
(手段6)操作パネル6の文字高さ選択手段
図5に示す操作パネル6による文字高さ選択機能
(手段7)操作パネルの印刷解像度選択手段
図6に示す操作パネル6による印刷解像度選択機能
プリンタは、「180x180dpi」「90x180dpi」「120x120dpi」「90x120dpi」「90x90dpi」の5種類の縦横印刷解像度の組み合わせを持つ。印刷解像度の高い組み合わせの方が文字は判読し易いが印刷速度が遅くなる。 逆に印刷解像度の低い組み合わせの方は、印刷速度が速いが文字は判読しにくい。
さらに、タイ文字では文字高さが小さい場合、垂直の印刷解像度を低くすると、文字を構成するドット数が少なくなるので判読が難しくなる。 反対に、文字高さが大きい場合、垂直の印刷解像度を低くしても、文字を構成するドット数が多いので判読できる。
【0023】
そこで、図5に示すように、操作パネル6により改行量に合わせてタイ文字高さを「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の中から選べるように制御し、さらに図6に示すように、それぞれの文字高さに対し、印刷解像度を「180x180dpi」「90x180dpi」「120x120dpi」「90x120dpi」「90x90dpi」の5種類から選べるように制御する。
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明における、タイ文字高さ処理のフローチャートである。タイ文字高さの設定を「AUTO設定」としたとき、このフローがスタートする。図7の上位装置4からデータ解析部5へ転送されたデータから改行量コードを選別し、文字高さの異なる3種類のタイ文字フォント「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の中からその改行量に応じたフォントを自動的に選択する。
【0026】
図2は、本発明の実施例における自動設定によるタイ文字高さの選択例を示す。
【0027】
印刷データにおいて改行量が1/5インチより大きい場合、文字高さ「36/180(1/5)inch」のタイ文字フォントが選択される。このときは、文字高さが大きく行間にもスペースが確保されるので、視認性は最高となる。改行量が1/5インチまで小さくなった場合、文字高さは「36/180(1/5)inch」であり、改行量が小さくなった分の行間スペースがなくなる。
【0028】
改行量が1/5インチより小さく、1/6インチ以上のときは文字高さは「30/180(1/6)inch」となる。この改行量と文字高さは、タイ文字の新聞や雑誌等の一般刊行物で主に使用されているものと同程度であるので、視認性は良い。
更に改行量が1/6インチよりも小さいときは、文字高さ「24/180(1/7.5)inch」が選択される。
【0029】
文字はやや縦方向に小さく見えるが、改行量が小さくても上下の行と文字が重複しない。
【0030】
図3は、本発明の実施例における、タイ文字高さと印刷解像度の制御フローチャートの概念図である。
【0031】
図3において、制御フローは操作パネル6の設定状態によりAUTO(自動)かMANUAL(手動)かに分かれる。
【0032】
AUTO(自動)は図1と図2にて前述したように、上位装置から指定される改行量に応じてプリンタが自動でタイ文字高さを選択して印刷する。また、MANUAL(手動)は、オペレータが操作パネルで設定したタイ文字高さで印刷する方法で、AUTO(自動)で設定されたタイ文字高さが帳票と合わない場合などに場合に使用する。
【0033】
図3において初めにAUTO(自動)を選択した場合、図1のタイ文字高さ自動選択処理に進み、上位装置から指定される改行量に応じたタイ文字高さが選択される。 次に印刷解像度の設定処理に進み、図6の操作パネル6による印刷解像度の設定により、タイ文字高さ毎に予め設定された解像度「180x180dpi」、「90x180dpi」、「120x120 dpi」、「90x120dpi」、「90x90dpi」の5種のうち1種が選択される。
【0034】
次に、MANUAL(手動)を選択した場合、制御フローは文字高さ設定処理へ進み、図5の操作パネル6によるタイ文字高さの設定状態により、高さ「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の文字の中から1種が選択される。印刷解像度はAUTO(自動)と同様に図6の操作パネルによる印刷解像度の設定により、タイ文字高さ毎に予め設定された解像度「180x180dpi」、「90x180dpi」、「120x120dpi」、「90x120dpi」、「90x90 dpi」の5種のうち1種が選択される。
【0035】
図4は操作パネル6によるタイ文字の高さ設定方法の切替画面である。 ここでは、タイ文字高さの設定方法をAUTO(自動)とするかMANUAL(手動)とするかの切替を行なう。操作パネル6がこの画面のとき、「SEL」スイッチ2を押下することで、AUTO(自動)とMANUAL(手動)と切り替わる。
画面に選択したい方式が表示されたら、「ENTER」スイッチを押下すると設定方法が決定する。
【0036】
図5は、操作パネル6によるタイ文字高さ設定画面でMANUAL(手動)のときのみ使用する。
【0037】
操作パネル6がこの画面のとき、「SEL」スイッチ2を押下することで、選択画面が「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の順で切り替わる。画面に選択したいタイ文字高さが表示されたら「ENTER」スイッチを押下するとタイ文字高さが決定する。
【0038】
図6は、操作パネル6による印刷解像度の設定画面である。図5のタイ文字高さ設定画面の後、「MENU」スイッチを押下すると、タイ文字高さ「24/180(1/7.5)inch」を選択したときの印刷解像度選択画面となる。このとき、「SEL」スイッチ2を押下することで、選択画面が「180x180dpi」「90x180dpi」「120x120dpi」「90x120dpi」「90x90dpi」の順で切り替わる。画面に選択したいタイ文字高さが表示されたら「ENTER」スイッチを押下すると印刷解像度が決定する。
【0039】
「MENU」スイッチを押下すると、タイ文字高さ「30/180(1/6)inch」の印刷解像度選択画面となるので、タイ文字高さ「24/180(1/7.5)inch」のときと同様にして決定する。タイ文字高さ「36/180(1/5)inch」の時も同様に決定する。
【0040】
以上の如く、それぞれのタイ文字高さに対して印刷解像度を選択することができるので、文字高さが大きい時は許容される視認性の範囲で垂直の解像度を下げて高速印刷したり、文字高さが小さいときは許容される印刷速度の範囲で視認性を良くするために垂直の解像度を上げるなど、目的に応じた設定をすることができる。
【0041】
図7は、本発明の印刷制御装置をドットラインプリンタに適用した構成の一実施例を示す。
印刷制御装置は、データ解析部5、操作パネル6、操作パネル制御部7、印刷制御部8、横間引き印刷制御部12および縦間引き印刷制御部13から構成される。
【0042】
データ解析部5には上位装置4からの印刷文字データと制御データが入力される。
タイ国においては、印刷文字データとして、子音、下母音、上母音および声調記号を表すタイ文字素片の文字コードが送られる。また、制御コードとしては、改行量、文字間隔などの書式および印刷契機や用紙送りを指定するコードが送られる。データ解析部5は、以上述べた上位装置4からのコードを解析し、行単位の印刷情報および制御情報に変換する部位である。
【0043】
操作パネル6は一般的な操作パネルで、スイッチ、ランプおよびLCD(液晶表示器)17で構成される。操作パネル制御部7は、一般的なマイクロプログラム制御による部分であり、操作パネル6のスイッチ押下検出とランプの表示、およびLCD(液晶表示器)17の表示制御を行う。
【0044】
タイ文字高さと印刷解像度の選択は、オペレータがLCD(液晶表示器)17で状態を確認しながら3つのスイッチを操作することによって行われる。
【0045】
印刷制御部8は、データ解析部5、操作パネル制御部7、横間引き印刷制御部12および縦間引き印刷制御部13に接続される。
印刷制御部8は、一般的なマイクロプログラム制御による部分であり、フレームメモリ9とフォントメモリ10と不揮発性メモリ11から構成される。
フォントメモリ10(a)〜(c)には、タイ文字高さが各々1/7.5インチ,1/6インチ,1/5インチとなる3種のビットマップフォントが格納されている。
印刷制御部8の機能は、データ解析部5で解析した文字コードに対応し、かつタイ文字高さの設定に応じたフォントデータをフォントメモリ10(a)〜(c)の中から取り出し、制御コードで指定される書式の印刷イメージデータとしてフレームメモリ9に描画し、1行単位に横間引き印刷制御部12と縦間引き印刷制御部13に送る。
不揮発性メモリ11は、オペレータが操作パネル6を用い、操作パネル制御部7を経由して入力した設定情報を記憶する。
【0046】
横間引き印刷制御部12は、左右に往復運動するシャトル部15と印刷ハンマヘッドを有するハンマ部14が接続され、印刷制御部8からの印刷イメージデータが入力される。
縦間引き印刷制御部13には紙送り部16が接続され、紙送りデータが入力される。
縦および横の間引き印刷は、印刷解像度の設定に基づき印刷制御部8によって制御される。
【0047】
図8は印刷データ処理全体の処理シーケンスである。図3の制御フローは受信データ解析処理の後の文字高さと印刷解像度の設定処理にて実行される。
【0048】
図9は、操作パネル6の外観の一部を示す。
MENUスイッチ1は、選択・設定モードに入るためのスイッチである。
SELスイッチ2は、設定する値を変更するためのスイッチである。
ENTERスイッチ3は、設定値を登録するためのスイッチであり、このスイッチを押下すると、図7の印刷制御部8の不揮発性メモリ11に設定値が書込まれる。
LCD(液晶表示器)17は設定状態を表示する画面である。
【0049】
図10は各タイ文字高さおよび印刷解像度における、フォント構成の一例を示す。オペレータは、選択された文字高さが大きいときは、印刷解像度を低くして印刷速度を速くしたり、逆に文字高さが小さいときは、印刷解像度を高くして視認性を良くするといったように、使用する帳票の改行量や用途に応じて、適切な文字高さと印刷解像度を上記説明に基づいて選択すれば良い。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信した制御コードの改行量指定に応じてプリンタがタイ文字フォントを自動的に選択して印刷することができるので、図2に示すような改行量に釣合った高さの印刷が行える上、誤って上下の行の文字が重なるようなことを回避できるので設定のやり直しによる印刷の無駄をなくせる。
【0051】
さらに印刷解像度を選択することによりタイ文字高さに最適な印刷解像度を指定できるので、文字を判読する上での視認性と適切な印刷解像度での高速印刷の両方を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ解析処理によるタイ文字高さの自動選択処理フローチャート
【図2】自動選択によるタイ文字高さ選択
【図3】本発明に係る印刷制御装置を適用した印刷装置のタイ文字高さと印刷解像度の制御を示すフローチャートの概念図である。
【図4】操作パネル6によるタイ文字高さ選択方法の切り替え画面。
【図5】操作パネル6によるタイ文字高さ選択画面。
【図6】操作パネル6による印刷解像度選択画面。
【図7】本発明の印刷制御装置をドットラインプリンタに適用した構成の一実施例。
【図8】印刷データ処理全体の処理シーケンスの概念図である。
【図9】操作パネル6の外観図である。
【図10】本発明の印刷制御装置に搭載する文字高さが各々1/7.5インチ、1/6インチ、1/5インチとなるビットマップフォントの抜粋。
【図11】ドットラインプリンタにおける従来のタイ文字印刷で
a)は各印刷解像度におけるタイ文字印刷例(改行量:1/6 inchの場合)
b)は改行量の変化におけるタイ文字印刷例(印刷解像度:90×96dpiの場合)である
【図12】24pinシリアルプリンタにおける従来のタイ文字印刷で
a)は各印刷解像度におけるタイ文字印刷例(改行量:1/6 inchの場合)
b)は改行量の変化におけるタイ文字印刷例(印刷解像度:180×180dpiの場合)である。
【符号の説明】
1はMENUスイッチ
2はSELスイッチ
3はENTERスイッチ
4は上位装置
5はデータ解析部
6は操作パネル
7は操作パネル制御部
8は印刷制御部
9はフレームメモリ
10はフォントメモリ
11は不揮発性メモリ
12は横間引き制御部
13は縦間引き制御部
14はハンマ部
15はシャトル部
16は紙送り部
17はLCD(液晶表示器)
本発明はドットラインプリンタの印刷制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイ文字は、子音を中心に、その上下に母音が置かれ、また、上母音の上に声調符号が付き、上下に4レベルからなる文字素片から構成される。しかもそれぞれの文字素片が複雑であるので、4レベルを合わせた文字高さは、英数字の文字高さに比べて1.5倍 〜 1.8倍位高い。
【0003】
このため、タイ文字と英数字を同じ行に印刷すると、英数字と比較して、タイ文字が上下にはみ出す形で印刷される。
【0004】
従来、タイ国ではドットラインプリンタや24pinシリアルプリンタを使用してタイ文字の印刷が行なわれてきた。
【0005】
これらのプリンタは元々、英数字を印刷するための仕様であるため、タイ文字の印刷には、以下に述べるような問題点があった。
【0006】
まずは、ドットラインプリンタでタイ文字を印刷する場合について説明する。ドットラインプリンタは、高速印刷が可能という長所があるが、図11に示すように文字の視認性の面で以下に示す2つの問題がある。
【0007】
1つ目は印刷解像度が低いために、文字構成が複雑であるタイ文字を十分に表現しきれない点である。
【0008】
タイ市場で、タイ文字を印刷する際に用いられるドットラインプリンタの印刷解像度は「水平方向×垂直方向dpi(ドット/インチ)」で表現すると「60×72dpi」と「90×96dpi」の2種類が主流である。このとき印刷されるタイ文字の高さは、いずれの印刷解像度の場合も1/6インチである。
【0009】
図11(a)に示すように印刷解像度「60×72dpi」の場合、垂直方向のドット数は12ドット、同じく「90×96dpi」の場合は16ドットしか文字構成に使用できない。このドット数では、文字構成が複雑であるタイ文字を十分に表現しきれないため、文字の視認性は極めて悪くなる。特に印刷解像度「60×72dpi」の場合においては、より高速に印刷できる反面、印刷された文字の視認性は、さらに悪化する。
【0010】
2つ目の問題は、改行量を小さく設定した場合、上下の行の文字と重複してしまう点である。
【0011】
前述の通り、ドットラインプリンタではタイ文字の文字高さは1/6インチである。これは英数字を印刷する時に一般的に用いられる改行量に等しい。
一般的に英数字印刷の場合は改行量は1/6インチ、文字高さは1/8 〜 1/7.5インチとされており、行間にスペースが確保される。よって、文字高さ以上の範囲であれば、改行量を多少小さく設定しても上下の行の文字と重複することはない。
【0012】
しかし、タイ文字印刷の場合は、前述の通り、文字構成が上下方向に大きいため、行間のスペースをなくして文字高さを改行量に等しい1/6インチとしている。従って、英数字印刷のような感覚で、改行量を1/6インチ未満に設定してしまうと、図11(b)に示すように直上や直下の行の文字と重複してしまう場合が出てくる。このため、文字が判読できなくなり、設定をやりなおして再出力しなければならないという問題が生じる。
【0013】
次に24pinシリアルプリンタによるタイ文字印刷の場合を述べる。
24pinシリアルプリンタでタイ文字を印刷するときの方式として、「3pass印字」と「1pass印字」がある。「1pass印字」は1行を1スキャンで印刷する方式で、より速く印刷したい場合に用いられる。
【0014】
また、「3pass印字」は1行を3スキャンで印刷する方式で、タイ文字の文字高さを確保したい場合に用いられる。まずは「1pass印字」について述べる。
【0015】
「1pass印字」は「3pass印字」よりも印刷速度は速くなるが、図12に示すように印刷されたタイ文字の高さが小さいため、以下のような問題を抱える。
【0016】
タイ文字印刷で使用される印刷解像度は「180×180dpi」、「120×180dpi」、「90×180dpi」の3種類が主流で、垂直方向の解像度はいずれも180dpiである。
【0017】
1行を1スキャンで印刷する方式であるから、垂直方向に24ドット構成となっており、文字高さは1/7.5インチとなる。これは、タイ文字の複雑さを表現するためには十分なドット数であるが、文字高さは上下に構成される4レベルの文字素片全部合わせても、英数字と同じ文字高さとなってしまう。そのため、英数字と比較して、上下にはみ出す形となる一般的なタイ文字の文書と比較して違和感が生じる。
【0018】
また、ドットラインプリンタの場合とは逆に、改行量を小さくしたときは、1/7.5インチまでであれば上下行の文字との重複は避けられる。しかし、文字高さは1/7.5インチしかないため、改行量を大きくしても、行間のスペースのみが大きくなり、文字高さと行間スペースのバランスは悪くなっていくだけである。
【0019】
次に「3pass印字」の場合は、文字高さは1/3 〜 1/4インチとなる。これを1行3スキャンで印刷するため、印刷速度は「1pass印字」の最大1/3にまで落ちる。また、ドットラインプリンタの場合と同様、改行量の設定を小さくすると上下の行の文字と重複してしまう。更に、文字高さが大きいので、改行量の小さい帳票には、使用できないという問題がある。
【0020】
上記のように、従来のプリンタにおいて、ドットラインプリンタでは高速に印刷できる反面、視認性は不十分であった。 一方、シリアルプリンタの場合は、1pass印刷で高速に印刷できる反面、視認性は不十分であり、また3pass印刷では良好な視認性を提供できるが、印刷速度が低下するという、どちらか一方しか提供できなかった。(特許文献1参照)
また、従来のプリンタは、改行量に合せて文字高さを変えたり、文字高さに合せて印刷解像度を変えたりすることができなかった。
【0021】
【特許文献1】
特願2001212967号
【本発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、文字幅を変えずに帳票の改行量に合せた文字高さのタイ文字を印刷できるようにして、文字を判読する上での視認性が得られる適切な印刷解像度で高速印刷できるようにすることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の印刷制御装置において、次の手段を用意する。
(手段1)印刷制御手段
図7に示す一般的なプリンタの印刷制御の構成
(手段2)印刷制御手段
印刷制御部で動作する図3に示す制御フローチャート。
(手段3)文字高さ自動制御手段
図7のデータ解析部5で動作する図1に示す制御フローチャート
(手段4)タイ文字のフォント手段
図10に示す文字高さが各々1/7.5インチ、1/6インチ、1/5インチとなるビットマップフォント
(手段5)操作パネル6の文字高さ選択方法の切替手段
図4に示す操作パネル6による文字高さ選択方法の切替機能
(手段6)操作パネル6の文字高さ選択手段
図5に示す操作パネル6による文字高さ選択機能
(手段7)操作パネルの印刷解像度選択手段
図6に示す操作パネル6による印刷解像度選択機能
プリンタは、「180x180dpi」「90x180dpi」「120x120dpi」「90x120dpi」「90x90dpi」の5種類の縦横印刷解像度の組み合わせを持つ。印刷解像度の高い組み合わせの方が文字は判読し易いが印刷速度が遅くなる。 逆に印刷解像度の低い組み合わせの方は、印刷速度が速いが文字は判読しにくい。
さらに、タイ文字では文字高さが小さい場合、垂直の印刷解像度を低くすると、文字を構成するドット数が少なくなるので判読が難しくなる。 反対に、文字高さが大きい場合、垂直の印刷解像度を低くしても、文字を構成するドット数が多いので判読できる。
【0023】
そこで、図5に示すように、操作パネル6により改行量に合わせてタイ文字高さを「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の中から選べるように制御し、さらに図6に示すように、それぞれの文字高さに対し、印刷解像度を「180x180dpi」「90x180dpi」「120x120dpi」「90x120dpi」「90x90dpi」の5種類から選べるように制御する。
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明における、タイ文字高さ処理のフローチャートである。タイ文字高さの設定を「AUTO設定」としたとき、このフローがスタートする。図7の上位装置4からデータ解析部5へ転送されたデータから改行量コードを選別し、文字高さの異なる3種類のタイ文字フォント「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の中からその改行量に応じたフォントを自動的に選択する。
【0026】
図2は、本発明の実施例における自動設定によるタイ文字高さの選択例を示す。
【0027】
印刷データにおいて改行量が1/5インチより大きい場合、文字高さ「36/180(1/5)inch」のタイ文字フォントが選択される。このときは、文字高さが大きく行間にもスペースが確保されるので、視認性は最高となる。改行量が1/5インチまで小さくなった場合、文字高さは「36/180(1/5)inch」であり、改行量が小さくなった分の行間スペースがなくなる。
【0028】
改行量が1/5インチより小さく、1/6インチ以上のときは文字高さは「30/180(1/6)inch」となる。この改行量と文字高さは、タイ文字の新聞や雑誌等の一般刊行物で主に使用されているものと同程度であるので、視認性は良い。
更に改行量が1/6インチよりも小さいときは、文字高さ「24/180(1/7.5)inch」が選択される。
【0029】
文字はやや縦方向に小さく見えるが、改行量が小さくても上下の行と文字が重複しない。
【0030】
図3は、本発明の実施例における、タイ文字高さと印刷解像度の制御フローチャートの概念図である。
【0031】
図3において、制御フローは操作パネル6の設定状態によりAUTO(自動)かMANUAL(手動)かに分かれる。
【0032】
AUTO(自動)は図1と図2にて前述したように、上位装置から指定される改行量に応じてプリンタが自動でタイ文字高さを選択して印刷する。また、MANUAL(手動)は、オペレータが操作パネルで設定したタイ文字高さで印刷する方法で、AUTO(自動)で設定されたタイ文字高さが帳票と合わない場合などに場合に使用する。
【0033】
図3において初めにAUTO(自動)を選択した場合、図1のタイ文字高さ自動選択処理に進み、上位装置から指定される改行量に応じたタイ文字高さが選択される。 次に印刷解像度の設定処理に進み、図6の操作パネル6による印刷解像度の設定により、タイ文字高さ毎に予め設定された解像度「180x180dpi」、「90x180dpi」、「120x120 dpi」、「90x120dpi」、「90x90dpi」の5種のうち1種が選択される。
【0034】
次に、MANUAL(手動)を選択した場合、制御フローは文字高さ設定処理へ進み、図5の操作パネル6によるタイ文字高さの設定状態により、高さ「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の文字の中から1種が選択される。印刷解像度はAUTO(自動)と同様に図6の操作パネルによる印刷解像度の設定により、タイ文字高さ毎に予め設定された解像度「180x180dpi」、「90x180dpi」、「120x120dpi」、「90x120dpi」、「90x90 dpi」の5種のうち1種が選択される。
【0035】
図4は操作パネル6によるタイ文字の高さ設定方法の切替画面である。 ここでは、タイ文字高さの設定方法をAUTO(自動)とするかMANUAL(手動)とするかの切替を行なう。操作パネル6がこの画面のとき、「SEL」スイッチ2を押下することで、AUTO(自動)とMANUAL(手動)と切り替わる。
画面に選択したい方式が表示されたら、「ENTER」スイッチを押下すると設定方法が決定する。
【0036】
図5は、操作パネル6によるタイ文字高さ設定画面でMANUAL(手動)のときのみ使用する。
【0037】
操作パネル6がこの画面のとき、「SEL」スイッチ2を押下することで、選択画面が「36/180(1/5)inch」「30/180(1/6)inch」「24/180(1/7.5)inch」の順で切り替わる。画面に選択したいタイ文字高さが表示されたら「ENTER」スイッチを押下するとタイ文字高さが決定する。
【0038】
図6は、操作パネル6による印刷解像度の設定画面である。図5のタイ文字高さ設定画面の後、「MENU」スイッチを押下すると、タイ文字高さ「24/180(1/7.5)inch」を選択したときの印刷解像度選択画面となる。このとき、「SEL」スイッチ2を押下することで、選択画面が「180x180dpi」「90x180dpi」「120x120dpi」「90x120dpi」「90x90dpi」の順で切り替わる。画面に選択したいタイ文字高さが表示されたら「ENTER」スイッチを押下すると印刷解像度が決定する。
【0039】
「MENU」スイッチを押下すると、タイ文字高さ「30/180(1/6)inch」の印刷解像度選択画面となるので、タイ文字高さ「24/180(1/7.5)inch」のときと同様にして決定する。タイ文字高さ「36/180(1/5)inch」の時も同様に決定する。
【0040】
以上の如く、それぞれのタイ文字高さに対して印刷解像度を選択することができるので、文字高さが大きい時は許容される視認性の範囲で垂直の解像度を下げて高速印刷したり、文字高さが小さいときは許容される印刷速度の範囲で視認性を良くするために垂直の解像度を上げるなど、目的に応じた設定をすることができる。
【0041】
図7は、本発明の印刷制御装置をドットラインプリンタに適用した構成の一実施例を示す。
印刷制御装置は、データ解析部5、操作パネル6、操作パネル制御部7、印刷制御部8、横間引き印刷制御部12および縦間引き印刷制御部13から構成される。
【0042】
データ解析部5には上位装置4からの印刷文字データと制御データが入力される。
タイ国においては、印刷文字データとして、子音、下母音、上母音および声調記号を表すタイ文字素片の文字コードが送られる。また、制御コードとしては、改行量、文字間隔などの書式および印刷契機や用紙送りを指定するコードが送られる。データ解析部5は、以上述べた上位装置4からのコードを解析し、行単位の印刷情報および制御情報に変換する部位である。
【0043】
操作パネル6は一般的な操作パネルで、スイッチ、ランプおよびLCD(液晶表示器)17で構成される。操作パネル制御部7は、一般的なマイクロプログラム制御による部分であり、操作パネル6のスイッチ押下検出とランプの表示、およびLCD(液晶表示器)17の表示制御を行う。
【0044】
タイ文字高さと印刷解像度の選択は、オペレータがLCD(液晶表示器)17で状態を確認しながら3つのスイッチを操作することによって行われる。
【0045】
印刷制御部8は、データ解析部5、操作パネル制御部7、横間引き印刷制御部12および縦間引き印刷制御部13に接続される。
印刷制御部8は、一般的なマイクロプログラム制御による部分であり、フレームメモリ9とフォントメモリ10と不揮発性メモリ11から構成される。
フォントメモリ10(a)〜(c)には、タイ文字高さが各々1/7.5インチ,1/6インチ,1/5インチとなる3種のビットマップフォントが格納されている。
印刷制御部8の機能は、データ解析部5で解析した文字コードに対応し、かつタイ文字高さの設定に応じたフォントデータをフォントメモリ10(a)〜(c)の中から取り出し、制御コードで指定される書式の印刷イメージデータとしてフレームメモリ9に描画し、1行単位に横間引き印刷制御部12と縦間引き印刷制御部13に送る。
不揮発性メモリ11は、オペレータが操作パネル6を用い、操作パネル制御部7を経由して入力した設定情報を記憶する。
【0046】
横間引き印刷制御部12は、左右に往復運動するシャトル部15と印刷ハンマヘッドを有するハンマ部14が接続され、印刷制御部8からの印刷イメージデータが入力される。
縦間引き印刷制御部13には紙送り部16が接続され、紙送りデータが入力される。
縦および横の間引き印刷は、印刷解像度の設定に基づき印刷制御部8によって制御される。
【0047】
図8は印刷データ処理全体の処理シーケンスである。図3の制御フローは受信データ解析処理の後の文字高さと印刷解像度の設定処理にて実行される。
【0048】
図9は、操作パネル6の外観の一部を示す。
MENUスイッチ1は、選択・設定モードに入るためのスイッチである。
SELスイッチ2は、設定する値を変更するためのスイッチである。
ENTERスイッチ3は、設定値を登録するためのスイッチであり、このスイッチを押下すると、図7の印刷制御部8の不揮発性メモリ11に設定値が書込まれる。
LCD(液晶表示器)17は設定状態を表示する画面である。
【0049】
図10は各タイ文字高さおよび印刷解像度における、フォント構成の一例を示す。オペレータは、選択された文字高さが大きいときは、印刷解像度を低くして印刷速度を速くしたり、逆に文字高さが小さいときは、印刷解像度を高くして視認性を良くするといったように、使用する帳票の改行量や用途に応じて、適切な文字高さと印刷解像度を上記説明に基づいて選択すれば良い。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信した制御コードの改行量指定に応じてプリンタがタイ文字フォントを自動的に選択して印刷することができるので、図2に示すような改行量に釣合った高さの印刷が行える上、誤って上下の行の文字が重なるようなことを回避できるので設定のやり直しによる印刷の無駄をなくせる。
【0051】
さらに印刷解像度を選択することによりタイ文字高さに最適な印刷解像度を指定できるので、文字を判読する上での視認性と適切な印刷解像度での高速印刷の両方を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ解析処理によるタイ文字高さの自動選択処理フローチャート
【図2】自動選択によるタイ文字高さ選択
【図3】本発明に係る印刷制御装置を適用した印刷装置のタイ文字高さと印刷解像度の制御を示すフローチャートの概念図である。
【図4】操作パネル6によるタイ文字高さ選択方法の切り替え画面。
【図5】操作パネル6によるタイ文字高さ選択画面。
【図6】操作パネル6による印刷解像度選択画面。
【図7】本発明の印刷制御装置をドットラインプリンタに適用した構成の一実施例。
【図8】印刷データ処理全体の処理シーケンスの概念図である。
【図9】操作パネル6の外観図である。
【図10】本発明の印刷制御装置に搭載する文字高さが各々1/7.5インチ、1/6インチ、1/5インチとなるビットマップフォントの抜粋。
【図11】ドットラインプリンタにおける従来のタイ文字印刷で
a)は各印刷解像度におけるタイ文字印刷例(改行量:1/6 inchの場合)
b)は改行量の変化におけるタイ文字印刷例(印刷解像度:90×96dpiの場合)である
【図12】24pinシリアルプリンタにおける従来のタイ文字印刷で
a)は各印刷解像度におけるタイ文字印刷例(改行量:1/6 inchの場合)
b)は改行量の変化におけるタイ文字印刷例(印刷解像度:180×180dpiの場合)である。
【符号の説明】
1はMENUスイッチ
2はSELスイッチ
3はENTERスイッチ
4は上位装置
5はデータ解析部
6は操作パネル
7は操作パネル制御部
8は印刷制御部
9はフレームメモリ
10はフォントメモリ
11は不揮発性メモリ
12は横間引き制御部
13は縦間引き制御部
14はハンマ部
15はシャトル部
16は紙送り部
17はLCD(液晶表示器)
Claims (4)
- タイ文字フォントを備えている印刷制御装置であって、改行量に合せてタイ文字高さを選択するための判別手段を設けたことを特徴とする印刷制御装置。
- 請求項1記載のタイ文字の文字高さ切替手段において、選択可能な文字高さを「1/7.5インチ」「1/6インチ」「1/5インチ」とすることを特徴とした印刷制御装置。
- 請求項1のタイ文字の文字高さ切替手段において、文字高さの切替を「自動(auto)」または「手動(manual)」で行なえるように、切替え手段を備えることを特徴とした印刷制御装置。
- 請求項1〜3の印刷制御装置において、タイ文字の高さに応じて適切な印刷速度と文字の視認性を得られるように、縦間引きと横間引きを組み合わせて印刷する手段を設けたことを特徴とする印刷制御装置。
【発明の属する技術分野】
Priority Applications (1)
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JP2003186284A JP2005014557A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 印刷制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005014557A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013146845A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | Necインフロンティア株式会社 | イメージデータ生成方法、イメージデータ生成装置及びイメージデータ生成プログラム |
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2003
- 2003-06-30 JP JP2003186284A patent/JP2005014557A/ja active Pending
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WO2013146845A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | Necインフロンティア株式会社 | イメージデータ生成方法、イメージデータ生成装置及びイメージデータ生成プログラム |
JP2013206125A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Nec Infrontia Corp | イメージデータ生成方法、イメージデータ生成装置及びイメージデータ生成プログラム |
US9235915B2 (en) | 2012-03-28 | 2016-01-12 | Nec Platforms, Ltd | Image data generation method, image data generation device, and image data generation program |
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