JP2005013943A - 粉粒体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原料容器部22bの上端部に、少量処理用に作られた円錐台形状の調整容器51を着脱可能に設ける。調整容器51は透明素材にて形成され、テーパ部52と、テーパ部52と一体に形成されたフランジ53、フランジ53にボルト54にて固定されるリング板55とから構成される。フランジ53とリング板55との間には目皿板61が挟持される。調整容器51を取り付けて造粒コーティング処理を行うと、流動層とスプレーガンとの間の距離が近くなり適正な処理条件が確保される。原料容器部22bに設けられた覗き窓62から調整容器51内の様子を視認でき、少量処理時においても粉粒体の処理状況を外部から容易に把握できる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体を流動状態として、粉粒体の造粒、コーティング、混合、攪拌、乾燥等の処理を行う粉粒体処理装置における原料仕込量の調整技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、医薬品や食品等の製造を行う粉粒体処理装置としては、造粒コーティングや乾燥を単一の装置で行なうことができる流動層装置が広く使用されている。図11は、一般的な流動層造粒コーティング装置の構成を示す説明図である。図11に示すように、流動層造粒コーティング装置71は、粉粒体処理部72と、給気部73及び制御部74とを備えた構成となっている。粉粒体処理部72は、原料容器75、スプレーケーシング76及びフィルタケーシング77からなる三分割構造となっており、架台78上に載置されている。
【0003】
原料容器75は円錐台形状となっており、下端には多孔板や金網などにて形成された目皿板が配設されている。スプレーケーシング76は原料容器75の上端に設置され、内部にはスプレーガンが設置される。フィルタケーシング77はスプレーケーシング76の上端に設置され、内部には排気用のバグフィルタが設置される。原料容器75内に投入された粉粒体に対しては、給気部73からエアが供給される。このエアにより粉粒体が原料容器75内にて流動状態となり、そこにスプレーガンから液体を噴霧することにより、粉粒体の造粒コーティング処理が行われる。
【0004】
一方、このような流動層造粒コーティング装置71においても、製品の種類によって処理量を変更する必要が生じる場合がある。処理量を少なくする場合には、その分、原料の仕込量を少なくする必要があるが、大量処理を目的とした通常仕様の原料容器を使用すると、流動状態を良好に制御できないおそれがある。そこで、流動層造粒コーティング装置71では、処理量が少ない場合には、フィルタケーシング77は変更せず、原料容器75とスプレーケーシング76を少量処理用のものと交換する。
【0005】
少量処理用の原料容器は、目皿板の直径が通常仕様のものより小さくなっており、全体の高さも小さく形成され、原料の仕込み容量が通常仕様よりも小さくなっている。また、スプレーケーシング76では、スプレーガンを通常仕様のものより下方に設置可能になっており、少量の原料による流動層にも液体を確実に噴霧できるようになっている。
【0006】
ところで、このような流動層造粒コーティング装置において、特開2001−219050号公報や特開2002−95952号公報のように、粉粒体処理部を複数個設け、各処理を連続的に行い生産性の向上を図った装置も提案されている。例えば、特開2002−95952号公報の装置では、流動層造粒コーティングプロセスの各工程の機能を有する機能ステーションが円周上に等間隔に6個配置される。そして、ターンテーブルに載った粉粒体収容容器が各機能ステーションを順次移動して、造粒コーティング処理が連続的に実施される。
【0007】
機能ステーションは装置上部の上方処理部に配置され、投入・排出,予熱混合,スプレー,乾燥の各工程に対応して円周上に設けられる。各ステーションにはバグフィルタとスプレーガンが設置される。上方処理部の下方には、粉粒体が収容される収容容器を備えた中間収容部が配置される。収容容器は円筒形状の直筒部と円錐台形状の原料容器部とから構成されており、機能ステーションと同様に、円周上に等間隔でターンテーブルに取り付けられる。中間収容部の下方には、原料容器内に温風を供給する給気ステーションを備える下方給気部が設けられている。
【0008】
粉粒体を収容した収容容器は各機能ステーションを順次移動し、各位置にて所定の処理が施される。つまり、投入・排出ステーションにて収容容器に粉粒体を供給し、これが各機能ステーションを一巡すると、造粒,コーティング,乾燥処理が行われ再び投入・排出ステーションに戻ってくる。投入・排出ステーションでは、造粒処理が終了した製品が排出されると共に、製品排出後に新しい原料が投入される。そして、収容容器が1/6回転する毎に新しい原料の投入と排出が行われ、回分式の造粒コーティング処理が連続的に実施される。
【0009】
【特許文献1】特開2001−219050号公報
【特許文献2】特開2002−95952号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような連続処理を行う造粒コーティング装置では粉粒体を処理する部分が二分割構造となっているため、図11の装置と異なり、単にパーツを交換するという方式では少量処理に対応できないという問題があった。すなわち、連続処理型の装置では、図11の装置におけるフィルタとスプレーガンが共に上方処理部の機能ステーションに配置され、収容容器は機能ステーションの下方に回転移動可能に配置される。このため、上方処理部にあるスプレーガンは、処理容器の回転移動の邪魔にならない位置までしか下方に移動できない。従って、原料容器部を小型化し直筒部を延長した少量処理用の収容容器を用いると、スプレーガンと原料容器との間の距離が遠くなり、適正なスプレー距離を保持できないという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、装置の大幅改造を伴うことなく、原料仕込量を調整可能な粉粒体処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の粉粒体処理装置は、粉粒体を収容する原料容器と、前記原料容器の上方に設置され、内部にスプレーガンが設置可能なスプレーケーシングと、前記スプレーケーシングの上方に設置され、内部に排気用フィルタを設置可能なフィルタケーシングとを備えてなる粉粒体処理装置であって、前記原料容器内に着脱可能に設けられ、前記原料容器よりも小容量に形成された調整容器を有することを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、原料容器内に小容量の調整容器を着脱可能に設けたので、少量処理時はこの調整容器を用いてその中に原料を仕込むことにより、原料が形成する流動層とスプレーガンとの距離を小さくすることができる。従って、スプレーガンの位置を変更することなく、流動層の位置をスプレーガンに接近させることができる。このため、少量処理時においても流動層とスプレーガンとの間の距離を適正に保持することが可能となり、製品品質や収率を低下させることなく造粒コーティング処理を行うことができる。また、少量処理への対応も、調整容器を原料容器内に取り付けるだけで良く、装置の大幅な改造を行うことなく容易に仕込量の変更に対応でき、適正な処理条件を維持しつつ、簡単な作業にて安価に仕込量の変更を行うことが可能となる。
【0014】
また、本発明の他の粉粒体処理装置は、流動層造粒コーティングプロセスを構成する各工程の機能を有する複数の機能ステーションを備える上方処理部と、前記上方処理部の下方に配置され、粉粒体が収容される収容容器と前記収容容器を前記各機能ステーションに順に移動させる移動手段とを備える中間収容部と、前記中間収容部の下方に配置され、前記粉粒体収容容器内に空気を供給する給気ステーションを備える下方給気部とを有してなる粉粒体処理装置であって、前記収容容器は、円筒形状の直筒部と、円錐台形状の原料容器と、前記原料容器内に着脱可能に設けられ前記原料容器よりも小容量に形成された調整容器とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、複数の機能ステーションを備えた形態の粉粒体処理装置において、原料容器内に小容量の調整容器を着脱可能に設けたので、少量処理時はこの調整容器を用いてその中に原料を仕込むことにより、原料が形成する流動層とスプレーガンとの距離を小さくすることができる。従って、スプレーガンの位置を下方に大きく変更できないタイプの粉粒体処理装置においても、流動層の位置をスプレーガンに接近させることができる。このため、少量処理時においても流動層とスプレーガンとの間の距離を適正に保持することが可能となり、製品品質や収率を低下させることなく造粒コーティング処理を行うことができる。また、少量処理への対応も、調整容器を原料容器内に取り付けるだけで良く、装置の大幅な改造を行うことなく容易に仕込量の変更に対応でき、適正な処理条件を維持しつつ、簡単な作業にて安価に仕込量の変更を行うことが可能となる。
【0016】
前記粉粒体処理装置において、前記調整容器として、円錐台形状のテーパ部と、前記テーパ部の小径側端部に前記テーパ部と一体に形成されたフランジと、前記フランジに対向して取り付けられるリング板と、前記フランジと前記リング板との間に挟持される目皿板とを有するものを用いても良い。
【0017】
また、前記粉粒体処理装置において、前記調整容器を透明素材にて形成しても良い。さらに、前記原料容器にその内部を視認可能な覗き窓を設け、前記調整容器を前記覗き窓に臨んで取り付けるようにしても良い。これにより、覗き窓からは調整容器内の様子も視認することができ、調整容器を用いても処理状況の視認性が妨げられない。これにより、少量処理時においても粉粒体の状態を外部から確認することができ、処理状況を容易に把握することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態である流動層造粒コーティング装置の装置本体の構成をその一部を切り欠いて示した斜視図である。図2は、図1の流動層造粒コーティング装置の少量処理時における状態を示す断面図である。
【0019】
図1の流動層造粒コーティング装置(粉粒体処理装置)1では、装置上部側に複数の機能ステーション13を備えた上方処理部10が設けられている。上方処理部10の下側には、矢示方向に回転可能に設けられた中間収容部20が配設され、中間収容部20の下側にはさらに下方給気部30が配設されている。上方処理部10の機能ステーションには、流動層造粒コーティングプロセスを構成する各工程の機能が割り当てられている。中間収容部20には、粉粒体を収容する複数の粉粒体収容容器22(以下、容器22と略記する)が回転中心から放射状に配置されている。下方給気部30は床面に載置され、中間収容部20に対しエアの供給を行う。
【0020】
図3(A)は上方処理部10の平面図、(B)はその断面図である。上方処理部10は、図2,3(B)に示すように、その側方に配された支柱11によって支持されている。この支柱11によって、上方処理部10は床面から所定高さに固定される。図1,3に示すように、上方処理部10の中央にはチャンバ12が設けられている。チャンバ12の周囲には、チャンバ12を中心として放射位置に複数の機能ステーション13が設けられている。各機能ステーション13は、中央のチャンバ12を囲む同一円周上に等間隔に配置されている。本装置では、機能ステーション13として、時計回りの方向に、順に投入/排出ステーション13a、予熱混合ステーション13b、造粒コーティングステーション13c〜13e、乾燥ステーション13f(以下、ステーションはSTと略記する)が設けられている。
【0021】
投入/排出ST13aは、上端が閉じられ、下端がそのまま下方接続口13gに開口された直円筒状に形成されている。投入/排出ST13aには、原料供給管14、排気用連結管15a及び製品輸送管19が接続され、それぞれ投入/排出ST13aの内部空間に連通している。原料供給管14は、装置外に設けられた図示しない原料貯留容器に接続されている。排気用連結管15aはチャンバ12と連通しており、その内部には通過風量調節用のダンパ17が設けられている。製品輸送管19は投入/排出ST13aの天井側に接続され、外端側は造粒装置外に設けられた吸引ブロワ41に接続されている。
【0022】
なお、排気用連結管15aのダンパ17は常時閉じられており、この点で言えば、投入/排出ST13aには必ずしも排気用連結管15aを設けなくとも良い。しかしながら、装置の汎用性の観点から、各機能STに割り当てられる機能は適宜変更可能であることが望ましいため、投入/排出ST13aにも排気用連結管15aが設けられている。
【0023】
製品輸送管19の内端側は筒内に設置された吸引排出装置42に接続されている。吸引排出装置42は、容器22内を上下移動可能に設置され、先端部には傘状の吸気口43が設けられている。吸気口43と製品輸送管19との間は、フレキシブルチューブ47にて接続されている。吸気口43は、エアシリンダ48のピストンロッド49に固定されている。エアシリンダ48は、投入/排出ST13aの天井部に固定されている。これにより、吸気口43は、天井部に吊り下げられた形で投入/排出ST13a内に収容配置される。エアシリンダ48を作動させるとピストンロッド49は上下方向に駆動され、それに伴って吸気口43も上下に移動する。通常、吸気口43は上方の格納位置に保持されており、ピストンロッド49を延伸させると最下限位置まで下降する。
【0024】
予熱混合ステーション13b及び造粒コーティングST13c,13d,13eは、図1に示すように、それぞれ投入/排出ST13aと同様に上端が閉じられた直筒に形成されている。筒内部には、バグフィルタ16aとスプレーガン16bが設けられている。バグフィルタ16aの上方には、バグフィルタ16aの目詰まり解消用のパルスジェット用ノズル16cが設けられている。予熱混合ステーション13bと造粒コーティングST13c〜13eには、図3に示すように、排気用連結管15b〜15eが接続され、各ステーションの内部空間に連通している。排気用連結管15b〜15eはチャンバ12と連通しており、各排気用連結管15b〜15e内にはダンパ17が設けられている。
【0025】
予熱混合ステーション13bでは、造粒処理に先立って、粉粒体の予熱混合処理が行われる。造粒コーティングST13c〜13eでは、例えば、順に予備造粒、第1造粒工程、第2造粒工程などのように、造粒工程をさらに区分した工程が順次実施される。なお、造粒コーティングST13c〜13eが同一の造粒機能を有するように構成しておいても良い。また、造粒とコーティングとを併せて行えるようにしても良く、コーティングのみを行うようにしても良い。さらに、予熱混合ステーション13bを含めて造粒コーティング処理を4工程に分けて実施しても良い。
【0026】
乾燥ST13fも、投入/排出ST13aと同様に、上端が閉じられた直筒に形成される。筒内部には、バグフィルタ16aと、バグフィルタ16aの目詰まり解消用のパルスジェット用ノズル16cとが設けられている。乾燥ST13fには排気用連結管15fが接続され、排気用連結管15fの内部空間に連通している。排気用連結管15fはチャンバ12と連通しており、その内部にはダンパ17が設けられている。
【0027】
このように各ST13a〜13fは、排気用連結管15a〜15fを介してチャンバ12と連通されている。チャンバ12には排気管18が設けられており、各ステーションからの排気は、この排気管18を介して装置外に排気される。排気に際しては、ダンパ17の開閉度を調節して排気量の調節を行ったり、あるいは必要に応じて、一部のダンパ17を閉じたりすることにより排気させるステーションの選択を行うことができる。
【0028】
上方処理部10の下側には中間収容部20が配設される。図4(A)は中間収容部20の平面図、(B)はその断面図である。中間収容部20には、図1,4に示すように、回転中心21から放射位置に、上方処理部10の各機能ST13の位置に対応して複数の容器22が設けられている。各容器22は全て同一形状となっており、円筒形状の直筒部22aとそれに続く円錐台形状の原料容器部(原料容器)22bとを備えている。直筒部22aの上方には、そのまま開口した上方接続口23aが形成されている。上方接続口23aは、円盤状のターンテーブル24aに開口形成されている。
【0029】
ターンテーブル24bは容器22の移動手段となっており、回転中心21を中心として回転する。回転中心21の下方には、モータ26にて駆動される昇降可能な回転軸25が配設される。モータ26によってターンテーブル24bが回転中心21を中心として回転すると、それに伴って容器22も回転移動する。ターンテーブル24bは、上方処理部10の各機能ST13と中間収容部20の容器22の位置が合うように停止する。すなわち、各機能ST13の下方接続口13gと、容器22の上方接続口23aとが接続可能に位置合わせできるようにターンテーブル24bが回転する。
【0030】
原料容器部22bの下方には、そのまま開口した狭口の下方接続口23bが形成されている。下方接続口23bは円盤状のターンテーブル24bに開口形成されている。ターンテーブル24a,24bは、上方接続口23aと下方接続口23bとを対応させた状態で対面配置される。そして、両接続口23a,23b間を直筒部22aと原料容器部22bとで筒状に連結することにより容器22が形成される。
【0031】
下方接続口23bには、粉粒体落下防止部材として、多孔板や金網などにて形成された目皿板23cが配設されている。この目皿板23cにより、容器22が次のステーションまで移動する間に、収容した粉粒体が容器22からこぼれないようになっている。
【0032】
原料容器部22bの上端部には、円錐台形状の調整容器51が着脱可能に設けられている。図5は原料容器部22bの断面図、図6は調整容器51の斜視図である。調整容器51は、図5,6に示すように、すり鉢状に形成されたテーパ部52と、テーパ部52の小径側端部(図5,6において下端)にテーパ部52と一体に形成されたフランジ53と、フランジ53の下面側に対向配置されボルト54にてフランジ53と固定されるリング板55とから構成されている。テーパ部52、フランジ53及びリング板55は例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明素材にて形成されており、外部からテーパ部52内が視認できるようになっている。
【0033】
テーパ部52の上端には、原料容器部22bの内壁面と嵌合する取付部56が形成されている。取付部56の外周面は原料容器部22bの内壁面と同様に傾斜しており、内壁面と気密に接続されるようにOリング57が取り付けられている。テーパ部52の下端は開口58となっており、リング板55の孔59と連通している。フランジ53とリング板55との間には、目皿板61が挟持されている。目皿板61は、開口58と孔59を塞ぐ形で取り付けられる。
【0034】
調整容器51内の容量は、原料容器部22bの容量の約1/3程度となっており、少量処理時には調整容器51を取り付けて造粒コーティング処理を行う。この際、目皿板61の位置は、図5に示すように、原料容器部22bの目皿板23cよりも高い位置となる。すなわち、スプレーガン16bにより近い位置となる。当該流動層造粒コーティング装置1では、中間収容部20が回転移動する関係から、スプレーガン16bの位置は上方処理部10内に限られる。このため前述のように、原料容器部22b自体を単に小型のものに交換するのでは、流動層とスプレーガン16bとの間の距離が遠くなり適正な処理条件を確保できない。
【0035】
これに対し本発明による構成では、調整容器51により少量の仕込み原料が形成する流動層とスプレーガン16bとの距離を小さくすることができる。つまり、スプレーガン16bの位置はそのままに、流動層の位置をスプレーガン16bに接近させることができる。このため、少量処理時においても流動層とスプレーガン16bとの間の距離を適正に保持することが可能となり、製品品質や収率を低下させることなく造粒コーティング処理を行うことができる。また、少量処理への対応も、調整容器51を原料容器部22b内に取り付けるだけで良く、装置の大幅な改造を行うことなく、容易に仕込量の変更に対応できる。従って、適正な処理条件を維持しつつ、簡単な作業にて安価に仕込量の変更を行うことが可能となる。
【0036】
また、調整容器51は、原料容器部22bに設けられた覗き窓62(図5に一点鎖線にて表示)に対応して原料容器部22b内に配置される。すなわち、調整容器51は、その透明なテーパ部52が覗き窓62に臨んで配される。覗き窓62からは調整容器51内の様子も視認することができ、調整容器51を用いても視認性は妨げられない。これにより、少量処理時においても粉粒体の状態を外部から確認することができ、処理状況を容易に把握することができる。
【0037】
なお、図1,2,4等では、調整容器51を取り付けた少量処理時の状態を示しているが、処理量が多い場合には調整容器51を取り外して原料の造粒コーティング処理を行う。つまり、当該流動層造粒コーティング装置1は、少量処理専用ではなく、調整容器51の着脱により、仕込量を適宜変更できる構成となっている。また、調整容器51の容量は仕込量に応じて適宜変更でき、いくつかの種類の調整容器51を予め用意しておき、仕込量に従ってそれを適宜選択するようにしても良い。
【0038】
中間収容部20の下側には下方給気部30が設けられている。図7(A)は下方給気部30の平面図、(B)はその断面図である。下方給気部30には、図1,7に示すように、複数の給気ST31が設けられている。各給気ST31は、上方処理部10の各機能ST13に対応して設けられている。すなわち、ここでは投入/排出ST13a,予熱混合ST13b,造粒コーティングST13c〜13e、乾燥ST13fの全てのステーションに対応して給気ST31が設けられている。
【0039】
給気ST31は、それぞれ同一の直筒状に形成される。給気ST31の上方筒端側は、容器22の下方接続口23bに合わせた口径でそのまま開口され、上方接続口35が形成される。上方接続口35は、図7に示すように、円盤37に開口形成される。給気ST31の下方筒端側は閉じられており、その側方からは筒内に連通した給気用連結管36aが出されている。すなわち、給気ST31は、円盤37に開口した上方接続口35を開口端としてそのまま下方に直筒を形成してその筒端を閉じ、その側方に給気用連結管36aを設けた構成となっている。給気用連結管36aは、フレキシブルチューブ36bを介して、チャンバ32にそれぞれ連通している。
【0040】
各給気ST31は共通のチャンバ32に連通している。チャンバ32はリング状に形成され、単にボックス状に形成する場合に比べて、給気ST31に均等にエアを供給できるようになっている。チャンバ32には給気配管33が接続されており、給気口33aを介して図示しない外部給気源に接続される。これにより、外部給気源から給気配管33、チャンバ32を介して給気ST31に圧縮空気が供給される。
【0041】
図7に示すように、給気ST31のうち、対向位置にある2個の給気ST31の下端側は、昇降可能なシリンダ38に支持されている。すなわち、下方給気部30はシリンダ38によって下降可能となっている。下方給気部30は、後述するように、中間収容部20を回転させる際に下降し、中間収容部20から離れるようになっている。
【0042】
次に、かかる構成の流動層造粒コーティング装置1を使用して、粉粒体を造粒コーティングする方法について説明する。ここでは、投入/排出工程(ステージ0)から順に、予熱混合工程(ステージ1)、スプレー工程(ステージ2〜4)、乾燥工程(ステージ5)までの6工程を容器22を回転させて実行し、粉粒体の造粒コーティング処理を行う。
【0043】
投入/排出ST13aでは容器22に原料が投入され、ステージ0の「投入/排出工程(投入)」が行われる。続いて、予熱混合ST13bにてステージ1の「予熱混合工程」が行われ、その後、造粒コーティングST13c〜13eでステージ2〜4の「スプレー工程」が行われる。最後に乾燥ST13fにてステージ5の「乾燥工程」が実施された後、投入/排出ST13aに戻り、容器22から製品が排出され、ステージ0の「投入/排出工程(排出)」が行われる。なお、流動層造粒コーティング装置1では容器22は5分毎に回転始動し、各ステージは5分間実施されるが、その時間は適宜変更可能である。
【0044】
そこで、ステージ0として、原料の投入が行われる。この際、まずシリンダ38が上昇駆動され、上方処理部10の各機能ST13と、中間収容部20の各容器22と、下方給気部30の給気ST31とを、それぞれの接続口を合わせた状態にする。すなわち、各機能ST31の下方接続口13gと容器22の上方接続口23a、容器22の下方接続口23bと給気ST31の上方接続口35を、それぞれ接続させた状態とする。このとき中間収容部20の中心軸がブレないように、モータ26の下方部にはブレ止めピン27を取り付ける。
【0045】
この状態で、原料供給管14を通して、原料の粉粒体を投入/排出ST13a内に供給する。投入/排出ST13aでは、その下方接続口13gが開口されたまま容器22の上方接続口23aに接続されている。このため、原料供給管14から投入/排出ST13aに供給された原料はそのまま容器22内に収容される。容器22の下方開口部には、目皿板23cが配設されているため、原料は落下することなく容器22に収容される。
【0046】
所定量の原料を容器22内に供給した後、シリンダ38を下降駆動させ下方給気部30を下降させる。これにより、下方給気部30と中間収容部20との間に間隙が生じる。また、併せて昇降可能に構成した回転軸25を下降させて、中間収容部20を上方処理部10から離す。図8は、流動層造粒コーティング装置1の中間収容部20の回転状況を示す断面図である。図8に示すように、回転軸25、シリンダ38の下降調節により、上方処理部10、中間収容部20、下方給気部30とのそれぞれの間に間隙が形成され、中間収容部20が回転可能となる。
【0047】
この状態で、モータ26により回転軸25を回転させて、各容器22を隣の機能ST13まで進め、ステージ1に移行する。流動層造粒コーティング装置1では、機能ST13が6個のため、回転角は60度となる。容器22の回転移動により、投入/排出ST13aにて粉粒体を収容した容器22は、次の予熱混合ST13bまで進む。容器22は、各機能ST13に対応して設けられているため、1個の容器22が隣の機能ST13に進むと、同時に他の容器22も隣接する機能ST13に進む。
【0048】
予熱混合ST13bでは、ステージ1の「予熱混合工程」が実施される。容器22を予熱混合ST13bに移動させると、機能ST13の下方接続口13gと容器22の上方接続口23a、容器22の下方接続口23bと給気ST31の上方接続口35がそれぞれ位置合わせされる。この状態で、回転軸25、シリンダ38を上昇させる。これにより、機能ST13の下方接続口13gと容器22の上方接続口23a、容器22の下方接続口23bと給気ST31の上方接続口35とが密着しそれらが密に接続される。この際、予熱混合ST13b以外の他の機能ST13でも、機能ST13、容器22及び給気ST31のそれぞれの接続口間が密に接続される。
【0049】
予熱混合ST13bに進められた容器22には、給気ST31からエアが供給される。エアは目皿板23c及び目皿板61を通して調整容器51内に流入し、これにより調整容器51内の粉粒体は流動層状態となる。この流動層状態は、覗き窓62を通して視認することができる。給気ST31からの給気は80°C程度に暖められており、これによって原料は予熱処理される。また、複数種類の原料が投入された場合には、ここで予熱されつつ混合される。一方、かかる予熱混合を行っている間に、投入/排出ST13aに回ってきた空の容器22には、前記と同様にして原料の粉粒体が供給される。
【0050】
予熱混合ST13bでの予熱混合が終了した後、容器22を前述同様に回転させて隣の造粒コーティングST13cに進め、ステージ2に移行する。造粒コーティングST13c〜13eでは、ステージ2〜4の第1〜第3スプレー工程が実施される。造粒コーティングST13cに進められた容器22には、給気ST31からエアが供給され、調整容器51内の粉粒体は流動層状態となる。流動層状態を維持しながら、造粒コーティングST13cに設けたスプレーガン16bから適当な噴霧液を所定時間スプレーする。このとき、流動層は調整容器51内形成されるため、スプレーガン16bと流動層との間の距離が小さく設定され、少量原料であっても適正なスプレー距離が確保される。
【0051】
造粒コーティングST13cにて第1スプレー工程が行われている間に、直前の予熱混合ST13bでは、新たに粉粒体の予熱混合が行われている。また、この間に投入/排出ST13aに回ってきた空の容器22には、前記と同様にして原料の粉粒体が供給される。
【0052】
造粒コーティングST13cでの第1スプレー工程が終了した後、容器22を前述同様に回転させて隣の造粒コーティングST13dに進め、ステージ3に移行して第2スプレー工程を行う。造粒コーティングST13dにて第2スプレー工程が行われている間に、直前の造粒コーティングST13cでは、新たに第1スプレー工程が行われている。また、その前の予熱混合ST13bでは新たに粉粒体の予熱混合が行われ、投入/排出ST13aでは空の容器22内に原料が供給される。
【0053】
造粒コーティングST13dでの造粒工程を終えた後、容器22を回転させて隣の造粒コーティングST13eに進め、ステージ4に移行して第3スプレー工程を行う。造粒コーティングST13eで第3スプレー工程が行われている間に、直前の造粒コーティングST13dでは第2スプレー工程が、また、その前の造粒コーティングST13cでは第1スプレー工程が行われている。さらに、その前の予熱混合ST13bでは、新たに粉粒体の予熱混合が行われ、投入/排出ST13aでは空の容器22内に原料が供給される。
【0054】
造粒コーティングST13eでの造粒工程を終えた後、さらに容器22を回転させて隣の乾燥ST13fに進め、ステージ5に移行して乾燥工程を行う。乾燥ST13fでは、第3スプレー工程を終了した粉粒体を、下方の給気ST31から送られてくる給気で乾燥させる。乾燥ST13fにてこの乾燥工程が行われている間に、造粒コーティングST13eでは第3スプレー工程が、造粒コーティングST13dでは第2スプレー工程が、また、造粒コーティングST13cでは第1スプレー工程がそれぞれ行われている。さらに、その前の予熱混合ST13bでは新たに粉粒体の予熱混合が行われて、投入/排出ST13aでは空の容器22内に原料が供給される。
【0055】
このように造粒コーティングST13c,13d,13eの各ステーションで、第1〜第3スプレー工程を順次経て造粒コーティングされた粉粒体は、乾燥ST13fで乾燥されて製品となる。乾燥工程を終了後、容器22を回転させて投入/排出ST13aに進め、ステージ0に戻り製品の排出を行う。つまり、投入/排出ST13aにて投入された原料が、各機能ST13を経て一巡して製品化され再び投入/排出ST13aに戻ってくる。
【0056】
乾燥工程を終了した容器22が投入/排出ST13aに来ると、製品を吸引排出すべく吸引排出装置42が作動する。ここでは、まず図示しない吸引ブロワが作動し、製品輸送管19,フレキシブルチューブ47を介して吸気口43に吸引気流を発生させる。また、同時にエアシリンダ48も作動し、吸気口43が下降して格納位置から目皿板23cの約15mm上方に設定された最下限位置まで移動する。
【0057】
吸気口43は、容器22内の製品や未処理粉粒体を吸引しつつ最下限位置に到達する。最下限位置に到達した吸気口43は、そのまま10秒間保持され、その後、2秒間上昇される。吸気口43は、最下限位置の上方約200mm程度の位置にある上昇反転位置まで移動した後反転し、最下限位置に向かって下降する。吸気口43は3秒間で最下限位置に到達し、そこでまた7秒間保持される。つまり、吸気口43は5秒間(2秒上昇,3秒下降)上下動し、7秒間最下限位置にて保持される。吸気口43は、最下限位置にて7秒間保持された後再び上昇し、吸気口43は容器22の底部にてこのような上下動を複数回繰り返す。容器22内から吸引排出された製品は、製品輸送管19を通して製品貯留タンクなどに空気輸送される。
【0058】
前述のようにして容器22から製品を全量確実に排出した後、再び容器22に原料が投入される。容器22への原料投入は、排出工程が終了した後の2分30秒間に行われる。製品排出ST13aにて容器22内の製品が排出され、新たな原料が投入される間、直前の乾燥ST13fでは、第3スプレー工程を終了した粉粒体が乾燥処理されている。乾燥ST13fの前の造粒コーティングST13eでは第3スプレー工程、造粒コーティングST13dでは第2スプレー工程、造粒コーティングST13cでは第1スプレー工程がそれぞれ行われている。さらに、その前の予熱混合ST13bでは、新たに粉粒体の予熱混合が行われている。
【0059】
製品排出ST13aでの製品排出と原料投入が終わると、再び容器22が回転移動し新たな処理工程が開始される。すなわち、製品排出ST13aにあった容器22は予熱混合ST13bに移動し、製品排出ST13aには新たに乾燥ST13fから容器22が移動してくる。そして、前述同様の処理が繰り返され、中間収容部20を必要な回数だけ回転させることにより、必要量の造粒コーティングを行うことができる。このように粉粒体を収容した容器22を順次機能ST13を巡らすことにより、回分式の要素と連続式の要素を取り入れ、両方式の長所を併有させることが可能となる。従って、図1のような流動層造粒コーティング装置1によれば、粒径の均一性を確保しつつ、連続式における大量生産性をも確保できる。
【0060】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、機能ST13を6個設けた場合について説明したが、機能ST13の数は、必要に応じて任意に設定すれば良く、6個より多くとも、あるいは少なくとも構わない。また、原料投入と製品排出を1つのステーションにて行う場合を示したが、それらを別々のステーションにて行っても良い。さらに、造粒コーティングSTを3箇所設ける構成としたが、造粒コーティングSTを2カ所、乾燥STを2箇所設けるようにしても良い。すなわち、複数の機能ステーションに対する工程の割り振りは自在に行うことができる。例えば、投入/排出STを1個、造粒コーティングSTを2個、乾燥STを2個、粉粒体収容容器洗浄STを1個設定するようにしても良く、全てを乾燥STにすることも可能である。
【0061】
また、前述の実施の形態では、容器22を回転循環させて造粒コーティング処理を行う装置に本発明を適用した場合について説明したが、機能ST13や給気ST31を直線状に配置し、容器22を直線状に移動させる造粒コーティング装置に本発明を適用することも可能である。また、本発明は容器22を回転循環させない図11のような従来の粉粒体処理装置にも適用可能であり、例えば、図11の流動層造粒コーティング装置71において原料容器75内に調整容器51を取り付けて仕込量の変更に対応することも可能である。
【0062】
さらに、前述の実施の形態では、調整容器51を原料容器部22b内に取り付ける構成を示したが、その代替案として、容器22全体を交換する方式も採用可能である。図9,10は、少量処理対応の代替案を示す説明図である。図9のものは、原料容器部22bを2分割して直筒部22aの下方に取り付けた構成となっている。ここでは、原料容器部22bが上部63aと下部63bとに分割形成され、両者の間に目皿板が取り付けられる。但し、この構成の場合、分割部が覗き窓の位置に来るため、覗き窓の寸法が制限され、内部の粉粒体の状態がやや確認しづらい。
【0063】
図9のものは、少量処理専用の原料容器64を製作し、それを接続管65にて嵩上げした形で取り付ける構成となっている。原料容器64には覗き窓66が設けられており、内部の粉粒体の様子も確認できるようになっている。但し、この構成の場合、部品点数が増加するため作業が煩雑となり作業工数が増大する。また、重量のある原料容器64が細い接続管65上に乗る形になるため、原料容器64等のセット時や容器移動時の上下動や回転移動により、容器のバランスが崩れるおそれがある。
【0064】
【発明の効果】
本発明の粉粒体処理装置によれば、粉粒体を収容する原料容器と、原料容器の上方に設置されたスプレーケーシングと、スプレーケーシングの上方に設置されたフィルタケーシングとを備えてなる粉粒体処理装置の原料容器内に小容量の調整容器を着脱可能に設けたので、少量処理時はこの調整容器を用いてその中に原料を仕込むことにより、装置の大幅な改造を行うことなく、適正な処理条件を維持しつつ、簡単な作業にて安価に仕込量の変更に対応することが可能となる。
【0065】
また、本発明の他の粉粒体処理装置によれば、機能ステーションと収容容器をそれぞれ複数個備えた形態の粉粒体処理装置の原料容器内に小容量の調整容器を着脱可能に設けたので、少量処理時はこの調整容器を用いてその中に原料を仕込むことにより、装置の大幅な改造を行うことなく、適正な処理条件を維持しつつ、簡単な作業にて安価に仕込量の変更に対応することが可能となる。
【0066】
さらに、調整容器を透明素材にて形成し、原料容器に設けた覗き窓に臨んで調整容器を取り付けるようにしたので、覗き窓から調整容器内の様子を視認することができ、少量処理時においても粉粒体の状態を外部から容易に確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である流動層造粒コーティング装置の装置本体の構成をその一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図2】図1の流動層造粒コーティング装置の少量処理時における状態を示す断面図である。
【図3】(A)は、図1の流動層造粒コーティング装置の上方処理部の平面図、(B)はその断面図である。
【図4】(A)は、図1の流動層造粒コーティング装置の中間収容部の平面図、(B)はその断面図である。
【図5】原料容器部の断面図である。
【図6】調整容器の斜視図である。
【図7】(A)は、図1の流動層造粒コーティング装置の下方給気部の平面図、(B)はその断面図である。
【図8】流動層造粒コーティング装置の中間収容部の回転状況を示す断面図である。
【図9】少量処理対応の代替案を示す説明図である。
【図10】少量処理対応の他の代替案を示す説明図である。
【図11】一般的な流動層造粒コーティング装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 流動層造粒コーティング装置(粉粒体処理装置)
10 上方処理部
11 支柱
12 チャンバ
13 機能ステーション
13a 投入/排出ステーション
13b 予熱混合ステーション
13c 造粒コーティングステーション
13d 造粒コーティングステーション
13e 造粒コーティングステーション
13f 乾燥ステーション
13g 下方接続口
14 原料供給管
15a〜15f 排気用連結管
16a バグフィルタ
16b スプレーガン
16c パルスジェット用ノズル
17 ダンパ
18 排気管
19 製品輸送管
20 中間収容部
21 回転中心
22 粉粒体収容容器
22a 直筒部
22b 原料容器部(原料容器)
23a 上方接続口
23b 下方接続口
23c 目皿板
24a ターンテーブル
24b ターンテーブル
25 回転軸
26 モータ
27 ブレ止めピン
30 下方給気部
32 チャンバ
33 給気配管
33a 給気口
35 上方接続口
36a 給気用連結管
36b フレキシブルチューブ
37 円盤
38 シリンダ
41 吸引ブロワ
42 吸引排出装置
43 吸気口
47 フレキシブルチューブ
48 エアシリンダ
49 ピストンロッド
51 調整容器
52 テーパ部
53 フランジ
54 ボルト
55 リング板
56 取付部
57 Oリング
58 開口
59 孔
61 目皿板
62 覗き窓
63a 上部
63b 下部
64 原料容器
65 接続管
66 覗き窓
71 流動層造粒コーティング装置
72 粉粒体処理部
73 給気部
74 制御部
75 原料容器
76 スプレーケーシング
77 フィルタケーシング
78 架台
Claims (5)
- 粉粒体を収容する原料容器と、前記原料容器の上方に設置され、内部にスプレーガンが設置可能なスプレーケーシングと、前記スプレーケーシングの上方に設置され、内部に排気用フィルタを設置可能なフィルタケーシングとを備えてなる粉粒体処理装置であって、
前記原料容器内に着脱可能に設けられ、前記原料容器よりも小容量に形成された調整容器を有することを特徴とする粉粒体処理装置。 - 流動層造粒コーティングプロセスを構成する各工程の機能を有する複数の機能ステーションを備える上方処理部と、前記上方処理部の下方に配置され、粉粒体が収容される収容容器と前記収容容器を前記各機能ステーションに順に移動させる移動手段とを備える中間収容部と、前記中間収容部の下方に配置され、前記粉粒体収容容器内に空気を供給する給気ステーションを備える下方給気部とを有してなる粉粒体処理装置であって、
前記収容容器は、円筒形状の直筒部と、円錐台形状の原料容器と、前記原料容器内に着脱可能に設けられ前記原料容器よりも小容量に形成された調整容器とを有することを特徴とする粉粒体処理装置。 - 請求項1又は2記載の粉粒体処理装置において、前記調整容器は、円錐台形状のテーパ部と、前記テーパ部の小径側端部に前記テーパ部と一体に形成されたフランジと、前記フランジに対向して取り付けられるリング板と、前記フランジと前記リング板との間に挟持される目皿板とを有することを特徴とする粉粒体処理装置。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の粉粒体処理装置において、前記調整容器は、透明素材にて形成されることを特徴とする粉粒体処理装置。
- 請求項4記載の粉粒体処理装置において、前記原料容器はその内部を視認可能な覗き窓を有し、前記調整容器は前記覗き窓に臨んで取り付けられることを特徴とする粉粒体処理装置。
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