JP2005013529A

JP2005013529A - ゴルフクラブ

Info

Publication number: JP2005013529A
Application number: JP2003183686A
Authority: JP
Inventors: Ko Furukawa; 香古川
Original assignee: Mizuno Technics Corp
Current assignee: Mizuno Technics Corp
Priority date: 2003-06-27
Filing date: 2003-06-27
Publication date: 2005-01-20

Abstract

【課題】他のゴルフクラブとは差別化が図られた意匠を施したゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ヘッド本体２上には、下塗層３が設けられている。下塗層３上には、所望の形状に形成された模様シート部５が形成され、さらにその模様シート部５上には、さまざまな色の中塗層４および透明または半透明の保護層６が形成され、他の部分より突出した立体的な模様部７となる
【選択図】図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブに関し、該ゴルフクラブの各部材の表面に立体的な模様が形成されたゴルフクラブに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ゴルフクラブ１０は、図４に示すように、主としてヘッド１、シャフト８、グリップ９、からなり、これらを接着、接合、装着、組付けして成るものである。これらシャフトやヘッドの表面には、通常、文字や数字あるいは商品名やロゴマーク等の所定の図柄が単色又は複数色で印刷されている。
このような印刷は、従来より、パッド印刷法等による直接印刷法や、任意の材料よりなるベースフィルム上に任意の模様の転写インキ層を形成した転写フィルムを用いて熱転写で印刷する熱転写印刷法や、印刷により模様を形成したシールを直接貼着する等により行なわれている。このようなものとして、例えば、登録実用新案第３０５８３４０号に開示されているように、ヘッドの上面にリラックス表示を直接印刷、あるいはシールにより付したものがある。
【０００３】
【特許文献１】
特開平６−１８２００６号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ゴルフファーにとっては、ゴルフクラブを選択するにあたり、クラブの性能も重要であるが、その他に、他のクラブとは差別化が図られていること、つまり、自分だけの個性的なゴルフクラブであるかという点も重要な選択枝になりつつある。したがって、そのようなゴルフクラブを提供することが、顧客の購買意欲を促すものと考えられる。
【０００５】
しかしながら、従来よりゴルフクラブに形成されている模様は、平面的で、色相に工夫をこらしたもののみであるため、前記のようなゴルファーのニーズに充分に対応することができているとは言えなかった。
【０００６】
このような現状に鑑み、平面的で、単なる色相の変化だけでは実現できない見栄えを有する文字やロゴマーク等の模様をゴルフクラブに施されたゴルフクラブを提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項１記載の発明は、ゴルフクラブの部材本体上に直接または下塗層を介して形成された模様シート部と、前記模様シート部上に形成された中塗層および保護層とを形成することにより、他の部分より突出した模様部を有するゴルフクラブである。
【０００８】
請求項２記載の発明は、ゴルフクラブの部材本体上に形成された下塗層と、その上面に模様シートを配置した上に中塗層を形成したのち前記模様シートを除去して形成された凹部と、前記凹部の上面に形成された保護層とを形成することにより、他の部分より窪んだ模様部を有するゴルフクラブである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明のゴルフクラブは、ゴルフクラブを構成するヘッドやシャフトなどの部材表面に所定の立体的な模様が施されているゴルフクラブである。
【００１０】
本発明の立体的な模様は、任意の形状に形成された模様部を他の部分より浮き上がらせることにより立体的に形成したものである。あるいは、前記模様部を他の部分より低く形成することにより立体的に形成したものである。このような立体的な模様を形成する部分は、シャフトの表面、ヘッドの表面のどの部分に形成しても良いが、その表面に塗膜などの表面処理層を形成する部分に施すことがより自然な形態でかつ、耐久性のある立体的な模様部分を形成できる。
【００１１】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。。
図１は本発明の模様部７をヘッド１に形成した場合の一実施形態を示す外観図であり、図２はその切断面を説明する断面図である。図３はその他の実施形態を説明する断面説明図である。図中、１はヘッドを示し、１０は突出させることにより立体的になった模様部を示す。また、２はヘッド本体、３は下塗層、４は中塗層、５は模様シート部、６は保護層を示す。
【００１２】
図２に示すようにヘッド本体２上には、下塗層３が設けられている。下塗層３上には、所望の形状に形成された模様シート部５が形成され、さらにその模様シート部５上には、さまざまな色の中塗層４および透明または半透明の保護層６が形成されている。
前記構成の模様部を有するヘッド１においては、前記模様シート部５上は、中塗層４および透明または半透明の保護層６が形成されていることにより、他の部分より突出した立体的な模様部７となるので、外観としては、スイングする際に必要以上に目障りになることなく、かつ、個性的な優れたゴルフクラブとなる。
【００１３】
図３は本発明の模様部を有する部材の他の実施形態を示す断面図である。
図３において、ヘッド本体２上には、下塗層３が設けられている。下塗層３上には、中塗層４が形成されている。さらに中塗層４の任意の部分が、前記中塗層が所望の形状になるように部分的に除去されることにより他の部分より低い部分とすることで模様部７が形成されている。そして、その上には保護層６が形成されている。
前記模様部７は、前記下塗層３の上に、所望の形状の模様シート５を配置し、その上に中塗層４を形成した後、前記模様シート５を除去して形成された凹部の上に保護層６を形成することにより形成されている。このとき、下塗層３と中塗層４の色を変えておくことにより凹部とその他の部分との色が異なり優れた外観を呈する。
【００１４】
ゴルフクラブの部材本体の材料としては、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル等の合成樹脂を含浸させた繊維強化合成樹脂や、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金等の金属、あるいは、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のセラミックス等を用いることができる。
【００１５】
下塗層３および中塗層４としては、ポリエステル樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料等の通常使用される塗料を用いることができる。また、これらの塗料は、有色、無色、半透明色のいずれであっても良い。なお、下塗層３は必要に応じて設ければ良いので、下塗層３を設けない場合にはヘッド本体２上に直接模様シート５を貼着する。
【００１６】
模様シート５の材料としては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂製のシートで、その厚みが５０〜１００μｍ程度のものを使用できる。前記厚みは、５０μｍ以下であると凹凸が視認できにくく所望の模様部とならない。また、前記厚みは、１００μｍ以上であると、凹凸が大きく他のクラブや、ボールとの接触により剥離する可能性が大きいため好ましくない。このようなシートを所望の形状にカットしたものを接着材により各部材の所望の位置に貼着して形成する。
前記模様シート部５の表面を含むヘッド本体２表面には通常のゴルフクラブに施されると同様の中塗層が形成されている。この中塗層により、模様シート５の表面は外観としてヘッド１の表面には現れない。
【００１７】
保護層６の材料としては、ポリエステル樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料等を用いることができる。前記下塗層３、中塗層４および保護層６の厚さは、密着性、耐水性、耐摩耗性等を考慮して１５〜６０μｍ程度である。
【００１８】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の模様部を有するゴルフクラブは、ゴルフクラブの部材本体と、前記部材本体上に直接または下塗層を介して形成された模様シート部と、前記模様シート部の上に形成された中塗層と、前記中塗層上に形成された保護層とを具備する、あるいは、下塗層を介して形成された模様シート部と、前記模様シート部の上に形成された中塗層と、前記模様シートを除去した表面上に形成された保護層とを具備する構成の模様シートの厚みの分だけ他の部分より突出させ、あるいは、低くして、模様シートの色を外観として表さず立体的な模様部としたから、スイングする際に必要以上に目障りになることなく、個性的なゴルフクラブとなる。
しかも、中塗層、保護層の存在により、保護層の表面が擦れたり傷付いても模様部は欠損することなく、優れた外観を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の模様部をヘッドに形成した場合の一実施形態を示す外観図。
【図２】模様部の切断面を説明する断面図
【図３】その他の実施形態を説明する断面説明図。
【図４】ゴルフクラブを示す説明図。
【符号の説明】
１ヘッド
２ヘッド本体
３下塗層
４中塗層
５模様シート
６保護層
７模様部
８シャフト
９グリップ
１０ゴルフクラブ

Claims

ゴルフクラブの部材本体上に直接または下塗層を介して形成された模様シート部と、前記模様シート部上に形成された中塗層および保護層とを形成することにより、他の部分より突出した模様部を有することを特徴とするゴルフクラブ。
ゴルフクラブの部材本体上に形成された下塗層と、その上面に模様シートを配置した上に中塗層を形成したのち前記模様シートを除去して形成された凹部と、前記凹部の上面に形成された保護層とを形成することにより、他の部分より窪んだ模様部を有することを特徴とするゴルフクラブ。