JP2005013308A - 野球用グラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】癖付けをしなくても最初から捕球がし易い野球用グラブを提供する点にある。
【解決手段】捕球面を構成する外装用袋と外装用袋に内装された内装芯袋2とを備え、内装芯袋2を構成する人差し指袋5、中指袋6、薬指袋7のうちの少なくとも1つの指袋が、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、指袋の捕球面側表面に被覆材10,11,12を重ね合わせて縫着又は接着により一体化したことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】捕球面を構成する外装用袋と外装用袋に内装された内装芯袋2とを備え、内装芯袋2を構成する人差し指袋5、中指袋6、薬指袋7のうちの少なくとも1つの指袋が、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、指袋の捕球面側表面に被覆材10,11,12を重ね合わせて縫着又は接着により一体化したことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、癖付けをしなくても最初から捕球がし易いように捕球面(掌)側に連続する指部からなる内装芯袋を備えた野球用グラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記野球用グラブは、捕球面を構成する外装用袋とこの外装用袋に内装される内装芯袋とを備えたものからなり、上記のように最初から捕球がし易いようにするために、例えば親指部と掌部を有するシート状の芯材の長手方向所定箇所に長手方向と直交する幅方向から切り込みを入れることにより、掌部に対して親指部を捕球面側に立起させることにより、ボールを捕球し易いようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−35173号公報(図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献の野球用グラブによれば、親指部を捕球面側に立起させることによって、親指部を立起させない場合に比べてボールの捕球を容易にできるものである。しかし、ボールを実際に捕球する部分となる人差し指部、中指部、薬指部は立起させていないことから、それら指部の基端部側に位置する掌部が偏平になったままであるため、ボールの捕球をより一層容易に行うことができないものであり、ボールをグラブに入れた状態で上方から重しにて押さえ付けてグラブの癖付け処理を行わなければならないものであった。
また、芯材に切り込みを入れる構成であるため、その切り込みを入れた部分での強度低下を招くものであるだけでなく、切り込み部分を境目として折れ曲がった状態になってしまうため、指部が直線状に立起した状態となり、ボールの捕球する形状としては不利な形状であった。
【0005】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、癖付けをしなくても最初から捕球がし易い野球用グラブを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、捕球面を構成する外装用袋とこの外装用袋に内装された内装芯袋とを備えた野球用グラブにおいて、前記内装芯袋を構成する人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋が、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、該指袋の捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて該両者を縫着又は接着により一体化して、野球用グラブを構成した。
上記のように人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋を、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて該両者を縫着又は接着により一体化することにより、指袋がそれの基端から先端に向かって捕球面側に連続した湾曲面を有する状態を維持させることができる。従って、ボールを捕球する形状としては最も好ましい形状とすることができるだけでなく、その形状にすることによって、3つの指部の基端側の掌部分を偏平形状ではなく、凹んだ形状にすることができ、より一層捕球し易い形状にすることができる。
【0007】
前記被覆部材の基端から先端までの寸法を、前記指袋の基端から先端までの寸法より短く設定し、前記被覆部材と前記指袋とをそれらの両端が合致するように重ね合わせて該両者を縫着又は接着することにより、前記捕球面側に連続する湾曲面が構成される構成であってもよい。前記被覆部材の基端から先端に向かう長手方向の寸法を調節するだけで、湾曲度合い(曲率半径の大きさ)を変更することができる。
【0008】
前記内装芯袋が、掌を覆う掌片部と5本の指の腹側に接当する指片部とからなる表面側部材と、この表面側部材の指片部の背面側を覆って指を挿入可能な指袋を構成するための背面側指片部材とからなり、前記表面側部材を構成する人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合うと共に各指片部の先端から基端までの寸法よりも短い寸法に構成された指片部材から前記被覆部材を構成し、各指片部の表面にそれの先端と基端が各指片部材の先端と基端にそれぞれ合致した状態で両者を重ね合わせることによって、被覆部材に必要となる材料を必要最小限に抑えることができる。
【0009】
前記内装芯袋が、掌を覆う掌片部と5本の指の腹側に接当する指片部とからなる表面側部材と、この表面側部材の指片部の背面側を覆って指を挿入可能な指袋を構成するための背面側指片部材とからなり、前記表面側部材を構成する掌片部、人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う掌部と3つの指部とからなるシート部材から前記被覆部材を構成することによって、表面側部材と被覆部材との重ね合わせ作業を容易迅速に行うことができる。
【0010】
前記指袋及び前記被覆部材をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成することによって、材料の削減によるコストの低減化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に、野球用グラブが示されており、この野球用グラブは、捕球面を構成する外装用袋1と、この外装用袋1に内装されてグラブの形を保持したり整えたりするための図2に示す内装芯袋2とからなっている。前記外装用袋1及び内装芯袋2のそれぞれは、一般に天然皮革、合成皮革、これらとほぼ同質の素材から構成することが望ましいが、他の素材から構成することもできる。又、前記外装用袋1は、図に示される形状及び構成に限定されるものではない。
【0012】
図2に示すように、前記内装芯袋2は、掌を覆う掌片部3Aと5本の指の腹側に接当する指片部3B,3C,3D,3E,3F(親指片部3Bのみ別体のものを掌片部3Aに縫着している)とからなる表面側部材3と、この表面側部材3の指片部3B,3C,3D,3E,3Fの背面側を覆って指を挿入可能な指袋4,5,6,7,8を構成するために前記指片部3B,3C,3D,3E,3Fに縫着された(接着剤などで固定してもよい)背面側指片部材9B,9C,9D,9E,9Fとからなっているが、他の構成であってもよい。前記内装芯袋2を例えば合成樹脂で構成する場合には、前記指片部3B,3C,3D,3E,3Fに背面側指片部材9B,9C,9D,9E,9Fを融着してもよい。尚、後述の被覆部材10,11,12も合成樹脂で構成して、内装芯袋2に被覆部材10,11,12を融着するようにしてもよい。
【0013】
そして、図2に示すように、前記表面側部材3の人差し指片部3C、中指片部3D、薬指片部3Eに各指片部の基端部から先端部に向かう長手方向の寸法よりも短い寸法、具体的には図3(a)に示すようにS(実際には1mm〜5mm程度)だけ短い寸法で、かつ、各指片部3C,3D,3Eとほぼ同一形状の被覆部材10,11,12(図3(a)では薬指片部3Eのみを示しているが、他の指片部も同様である)を、図3(b)に示すように、それら両者の先端位置及び基端位置が合致した状態で重ね合わせるためには、図3(c)に示すように掌側に各指片部3C,3D,3E(図では薬指片部3Eのみを示しているが、他の指片部も同様である)が湾曲し、その状態で縫着により両者を一体化することにより(接着剤を用いて一体化してもよい)、図2及び図4に示すように、指袋5,6,7をそれの基端から先端に向かって捕球面側に連続した湾曲面5A,6A,7Aを有するように湾曲させることができるようにしている。つまり、短い寸法の被覆部材10,11,12をこれよりも長い寸法の指片部3C,3D,3Eに先端位置と基端位置とを位置合わせした状態で重ね合わせるためには、前記のように長い寸法の指片部3C,3D,3Eが捕球面側(掌側又は内側)に湾曲しなければ、寸法の異なる両者を重ね合わせることができないものであり、しかも一旦両者を一体化すれば、癖付けにより湾曲させた場合のように直線形状に戻るといったことがなく、常に掌側に湾曲した状態を維持することができる。前記寸法差は大きくなればなるほど湾曲度合いが大きく(きつく)なる、つまり曲率半径が小さくなることになるが、実際には1mm〜5mmの間で調節することによって、外装用袋1も内装芯袋2と共に湾曲した状態を維持させることができ、捕球し易いグラブにすることができる。そして、前記のように指袋5,6,7を捕球面側に湾曲させる構成とすることによって、図1及び図4に示すように、外装用袋1の掌片部1Aのうちの指袋5,6,7を覆う外装用袋1の3本の指部1B、1C,1Dの基端側部位に指袋側へ緩やかに湾曲した湾曲凹部1Sを形成することができ、より一層捕球し易いグラブを構成することができる利点がある。ここでは、前記3つの指袋5,6,7を捕球面側に湾曲させる構成としているが、親指袋4又は小指袋8あるいはそれら両指袋4,8も捕球面側に湾曲させる構成としてもよい。又、前記3つの指袋5,6,7を捕球面側に湾曲させる構成とすることが好ましいが、3つの指袋のうちの2つの指袋のみを捕球面側に湾曲させる構成としてもよいし、場合によっては1つの指袋のみを捕球面側に湾曲させる構成としてもよい。又、前記短い寸法の被覆部材10又は11又は12をこれよりも長い寸法の指片部3C又は3D又は3Eにそれら両者の先端位置と基端位置とを位置合わせした状態で重ね合わせることによって、指袋5又は6又は7を捕球面側に湾曲させるようにしたが、被覆部材と指片部とを同一寸法にしたり、被覆部材を指片部よりも長い寸法にしてもよく、被覆部材と指片部の大きさ及び形状は同一であってもよいし、異ならせてもよい。又、前記のように両者の先端位置と基端位置とを位置合わせすることによって、指袋を捕球面側に湾曲させる構成とする他、捕球面側に湾曲させた内側に位置する被覆部材10又は11又は12の外面側に、指片部3C又は3D又は3Eを重ね合わせて一体化することによって、外側に位置する指片部3C又は3D又は3Eの基端から先端に向かう方向における重ね合わせ部分が内側に位置する被覆部材10又は11又は12よりも長くなり、指袋を捕球面側に湾曲させる構成としてもよい。
【0014】
図1〜図4では、3つの被覆部材10,11,12を表面側部材3の指片部3C,3D,3Eにそれぞれ縫着したものを示したが、例えば図5に示すように、前記3つの被覆部材10,11,12及び掌片部3Aを覆う被覆部材13を一つのシート部材から構成してもよいし、4つの部材を縫着により一体化してシート上に構成してもよい。このように4つの部材10,11,12,13を一つのシート部材から構成する又は一体化することによって、表面側部材3への被覆部材の重ね合わせ作業を容易迅速に行うことができる利点がある。又、図5では、表面側部材3の小指片部3Fに相当する被覆部材14を縫着により一体化させたものであってもよい。又、図5には示していないが、親指片部に対応する被覆部材を更に備えさせたものであってもよい。又、図では、被覆部材10,11,12,14の先端部を切取線15,16,17,18に沿って切り離して実施することもできる場合を示している。又、小指片部3Fに相当する被覆部材14が無い場合において、前記掌片部13を図に示す切取線19に沿って切り離して実施することもでき、被覆部材の大きさ及び形状は自由に変更することができる。
【0015】
図2で示した被覆部材10,11,12の上面に図6に示す3mm以上の厚みを有するクッション材(捕球時のボールの衝撃力の吸収やグラブの補形強度を高めるためのものであり、芯材とも呼ばれる)20,21,22を縫着又は接着により備えさせて実施することになる。図6では、クッション材20,21,22の上面(捕球面)側に被覆部材10,11,12を予め縫いつけて前述のように捕球面側に湾曲した状態で一体化させたものを表面側部材3の指片部3C,3D,3Eにそれぞれ縫着したものを示している。前記クッション材は、フェルトから構成する他、軟質の合成樹脂や発泡ポリウレタンなどから構成してもよい。尚、クッション材の厚みは、3mm以上にすることによって、衝撃力の吸収において好ましいが、3mm以下に設定することもできる。又、クッション材の厚みの限度は、通常のグラブであれば、7mm位であるが、グラブによってはその厚みは多少前後してもよい。
【0016】
又、図7及び図8に示すように、指袋5,6,7,8及び前記被覆部材10,11,12をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成して、実施してもよい。尚、前記3つのクッション材20,21,22を基端部で一部連結された状態にしておくことによって、被覆部材10,11,12の表面へのクッション材20,21,22の取り付け作業を容易迅速に行うことができる利点がある。図7及び図8に示す他の構成は、図2と同様の構成であり、同一の符号を付している。
【0017】
【発明の効果】
人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋を、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて両者を縫着又は接着により一体化することにより、癖付けをしなくても最初から捕球がし易い最適な野球用グラブを提供することができる。しかも、湾曲形状にした指部が直線形状に戻るようなことがなく、長期使用においても不具合の発生のない信頼性の高いグラブとすることができる。
【0018】
被覆部材の基端から先端までの寸法を、指袋の基端から先端までの寸法より短く設定し、被覆部材と前記指袋の両端を合致させるように重ね合わせて両者を縫着又は接着する構成とすることによって、被覆部材の基端から先端に向かう長手方向の寸法を調節するだけで、湾曲度合い(曲率半径の大きさ)を変更することができ、いろんな種類のグラブを作製することが容易に行える利点がある。
【0019】
表面側部材を構成する人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う指片部材から被覆部材を構成することによって、被覆部材に必要となる材料を必要最小限に抑えることができ、コスト面において有利なグラブを提供することができる。
【0020】
表面側部材を構成する掌片部、人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う掌部と3つの指部とからなるシート部材から被覆部材を構成することによって、表面側部材と被覆部材との重ね合わせ作業を容易迅速に行うことができ、製造コスト面において有利になる。
【0021】
指袋及び被覆部材をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成することによって、材料の削減によるコストの低減化を図ることができ、販売促進力のあるグラブとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】捕球面側から見た野球用グラブの斜視図である。
【図2】捕球面側から見た内装芯袋の斜視図である。
【図3】表面側部材に被覆部材を縫着する作業工程の説明図を示し、(a)は表面側部材に被覆部材を位置合わせする直前の状態を示し、(b)は表面側部材に被覆部材を位置合わせした状態を示し、(c)は表面側部材に位置合わせした被覆部材を縫着した状態を示している。
【図4】グラブの指袋の縦断面図である。
【図5】別の被覆部材の捕球面側から見た正面図である。
【図6】捕球面側から見た別の内装芯袋の斜視図である。
【図7】クッション材を取り付ける直前の捕球面側から見た別の内装芯袋の斜視図である。
【図8】クッション材を取り付けた捕球面側から見た別の内装芯袋の斜視図である。
【符号の説明】
1 外装用袋 2 内装芯袋
3B,3C,3D,3E,3F 指片部
3A 掌片部 3 表面側部材
1S 湾曲凹部
4,5,6,7,8 指袋
5A,6A,7A 湾曲面
9B,9C,9D,9E,9F 背面側指片部材
10,11,12 指片部
13 掌片部 14 小指片部
19 切取線
20,21,22 クッション材
15,16,17,18 切取線
【発明の属する技術分野】
本発明は、癖付けをしなくても最初から捕球がし易いように捕球面(掌)側に連続する指部からなる内装芯袋を備えた野球用グラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記野球用グラブは、捕球面を構成する外装用袋とこの外装用袋に内装される内装芯袋とを備えたものからなり、上記のように最初から捕球がし易いようにするために、例えば親指部と掌部を有するシート状の芯材の長手方向所定箇所に長手方向と直交する幅方向から切り込みを入れることにより、掌部に対して親指部を捕球面側に立起させることにより、ボールを捕球し易いようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−35173号公報(図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献の野球用グラブによれば、親指部を捕球面側に立起させることによって、親指部を立起させない場合に比べてボールの捕球を容易にできるものである。しかし、ボールを実際に捕球する部分となる人差し指部、中指部、薬指部は立起させていないことから、それら指部の基端部側に位置する掌部が偏平になったままであるため、ボールの捕球をより一層容易に行うことができないものであり、ボールをグラブに入れた状態で上方から重しにて押さえ付けてグラブの癖付け処理を行わなければならないものであった。
また、芯材に切り込みを入れる構成であるため、その切り込みを入れた部分での強度低下を招くものであるだけでなく、切り込み部分を境目として折れ曲がった状態になってしまうため、指部が直線状に立起した状態となり、ボールの捕球する形状としては不利な形状であった。
【0005】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、癖付けをしなくても最初から捕球がし易い野球用グラブを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、捕球面を構成する外装用袋とこの外装用袋に内装された内装芯袋とを備えた野球用グラブにおいて、前記内装芯袋を構成する人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋が、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、該指袋の捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて該両者を縫着又は接着により一体化して、野球用グラブを構成した。
上記のように人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋を、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて該両者を縫着又は接着により一体化することにより、指袋がそれの基端から先端に向かって捕球面側に連続した湾曲面を有する状態を維持させることができる。従って、ボールを捕球する形状としては最も好ましい形状とすることができるだけでなく、その形状にすることによって、3つの指部の基端側の掌部分を偏平形状ではなく、凹んだ形状にすることができ、より一層捕球し易い形状にすることができる。
【0007】
前記被覆部材の基端から先端までの寸法を、前記指袋の基端から先端までの寸法より短く設定し、前記被覆部材と前記指袋とをそれらの両端が合致するように重ね合わせて該両者を縫着又は接着することにより、前記捕球面側に連続する湾曲面が構成される構成であってもよい。前記被覆部材の基端から先端に向かう長手方向の寸法を調節するだけで、湾曲度合い(曲率半径の大きさ)を変更することができる。
【0008】
前記内装芯袋が、掌を覆う掌片部と5本の指の腹側に接当する指片部とからなる表面側部材と、この表面側部材の指片部の背面側を覆って指を挿入可能な指袋を構成するための背面側指片部材とからなり、前記表面側部材を構成する人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合うと共に各指片部の先端から基端までの寸法よりも短い寸法に構成された指片部材から前記被覆部材を構成し、各指片部の表面にそれの先端と基端が各指片部材の先端と基端にそれぞれ合致した状態で両者を重ね合わせることによって、被覆部材に必要となる材料を必要最小限に抑えることができる。
【0009】
前記内装芯袋が、掌を覆う掌片部と5本の指の腹側に接当する指片部とからなる表面側部材と、この表面側部材の指片部の背面側を覆って指を挿入可能な指袋を構成するための背面側指片部材とからなり、前記表面側部材を構成する掌片部、人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う掌部と3つの指部とからなるシート部材から前記被覆部材を構成することによって、表面側部材と被覆部材との重ね合わせ作業を容易迅速に行うことができる。
【0010】
前記指袋及び前記被覆部材をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成することによって、材料の削減によるコストの低減化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に、野球用グラブが示されており、この野球用グラブは、捕球面を構成する外装用袋1と、この外装用袋1に内装されてグラブの形を保持したり整えたりするための図2に示す内装芯袋2とからなっている。前記外装用袋1及び内装芯袋2のそれぞれは、一般に天然皮革、合成皮革、これらとほぼ同質の素材から構成することが望ましいが、他の素材から構成することもできる。又、前記外装用袋1は、図に示される形状及び構成に限定されるものではない。
【0012】
図2に示すように、前記内装芯袋2は、掌を覆う掌片部3Aと5本の指の腹側に接当する指片部3B,3C,3D,3E,3F(親指片部3Bのみ別体のものを掌片部3Aに縫着している)とからなる表面側部材3と、この表面側部材3の指片部3B,3C,3D,3E,3Fの背面側を覆って指を挿入可能な指袋4,5,6,7,8を構成するために前記指片部3B,3C,3D,3E,3Fに縫着された(接着剤などで固定してもよい)背面側指片部材9B,9C,9D,9E,9Fとからなっているが、他の構成であってもよい。前記内装芯袋2を例えば合成樹脂で構成する場合には、前記指片部3B,3C,3D,3E,3Fに背面側指片部材9B,9C,9D,9E,9Fを融着してもよい。尚、後述の被覆部材10,11,12も合成樹脂で構成して、内装芯袋2に被覆部材10,11,12を融着するようにしてもよい。
【0013】
そして、図2に示すように、前記表面側部材3の人差し指片部3C、中指片部3D、薬指片部3Eに各指片部の基端部から先端部に向かう長手方向の寸法よりも短い寸法、具体的には図3(a)に示すようにS(実際には1mm〜5mm程度)だけ短い寸法で、かつ、各指片部3C,3D,3Eとほぼ同一形状の被覆部材10,11,12(図3(a)では薬指片部3Eのみを示しているが、他の指片部も同様である)を、図3(b)に示すように、それら両者の先端位置及び基端位置が合致した状態で重ね合わせるためには、図3(c)に示すように掌側に各指片部3C,3D,3E(図では薬指片部3Eのみを示しているが、他の指片部も同様である)が湾曲し、その状態で縫着により両者を一体化することにより(接着剤を用いて一体化してもよい)、図2及び図4に示すように、指袋5,6,7をそれの基端から先端に向かって捕球面側に連続した湾曲面5A,6A,7Aを有するように湾曲させることができるようにしている。つまり、短い寸法の被覆部材10,11,12をこれよりも長い寸法の指片部3C,3D,3Eに先端位置と基端位置とを位置合わせした状態で重ね合わせるためには、前記のように長い寸法の指片部3C,3D,3Eが捕球面側(掌側又は内側)に湾曲しなければ、寸法の異なる両者を重ね合わせることができないものであり、しかも一旦両者を一体化すれば、癖付けにより湾曲させた場合のように直線形状に戻るといったことがなく、常に掌側に湾曲した状態を維持することができる。前記寸法差は大きくなればなるほど湾曲度合いが大きく(きつく)なる、つまり曲率半径が小さくなることになるが、実際には1mm〜5mmの間で調節することによって、外装用袋1も内装芯袋2と共に湾曲した状態を維持させることができ、捕球し易いグラブにすることができる。そして、前記のように指袋5,6,7を捕球面側に湾曲させる構成とすることによって、図1及び図4に示すように、外装用袋1の掌片部1Aのうちの指袋5,6,7を覆う外装用袋1の3本の指部1B、1C,1Dの基端側部位に指袋側へ緩やかに湾曲した湾曲凹部1Sを形成することができ、より一層捕球し易いグラブを構成することができる利点がある。ここでは、前記3つの指袋5,6,7を捕球面側に湾曲させる構成としているが、親指袋4又は小指袋8あるいはそれら両指袋4,8も捕球面側に湾曲させる構成としてもよい。又、前記3つの指袋5,6,7を捕球面側に湾曲させる構成とすることが好ましいが、3つの指袋のうちの2つの指袋のみを捕球面側に湾曲させる構成としてもよいし、場合によっては1つの指袋のみを捕球面側に湾曲させる構成としてもよい。又、前記短い寸法の被覆部材10又は11又は12をこれよりも長い寸法の指片部3C又は3D又は3Eにそれら両者の先端位置と基端位置とを位置合わせした状態で重ね合わせることによって、指袋5又は6又は7を捕球面側に湾曲させるようにしたが、被覆部材と指片部とを同一寸法にしたり、被覆部材を指片部よりも長い寸法にしてもよく、被覆部材と指片部の大きさ及び形状は同一であってもよいし、異ならせてもよい。又、前記のように両者の先端位置と基端位置とを位置合わせすることによって、指袋を捕球面側に湾曲させる構成とする他、捕球面側に湾曲させた内側に位置する被覆部材10又は11又は12の外面側に、指片部3C又は3D又は3Eを重ね合わせて一体化することによって、外側に位置する指片部3C又は3D又は3Eの基端から先端に向かう方向における重ね合わせ部分が内側に位置する被覆部材10又は11又は12よりも長くなり、指袋を捕球面側に湾曲させる構成としてもよい。
【0014】
図1〜図4では、3つの被覆部材10,11,12を表面側部材3の指片部3C,3D,3Eにそれぞれ縫着したものを示したが、例えば図5に示すように、前記3つの被覆部材10,11,12及び掌片部3Aを覆う被覆部材13を一つのシート部材から構成してもよいし、4つの部材を縫着により一体化してシート上に構成してもよい。このように4つの部材10,11,12,13を一つのシート部材から構成する又は一体化することによって、表面側部材3への被覆部材の重ね合わせ作業を容易迅速に行うことができる利点がある。又、図5では、表面側部材3の小指片部3Fに相当する被覆部材14を縫着により一体化させたものであってもよい。又、図5には示していないが、親指片部に対応する被覆部材を更に備えさせたものであってもよい。又、図では、被覆部材10,11,12,14の先端部を切取線15,16,17,18に沿って切り離して実施することもできる場合を示している。又、小指片部3Fに相当する被覆部材14が無い場合において、前記掌片部13を図に示す切取線19に沿って切り離して実施することもでき、被覆部材の大きさ及び形状は自由に変更することができる。
【0015】
図2で示した被覆部材10,11,12の上面に図6に示す3mm以上の厚みを有するクッション材(捕球時のボールの衝撃力の吸収やグラブの補形強度を高めるためのものであり、芯材とも呼ばれる)20,21,22を縫着又は接着により備えさせて実施することになる。図6では、クッション材20,21,22の上面(捕球面)側に被覆部材10,11,12を予め縫いつけて前述のように捕球面側に湾曲した状態で一体化させたものを表面側部材3の指片部3C,3D,3Eにそれぞれ縫着したものを示している。前記クッション材は、フェルトから構成する他、軟質の合成樹脂や発泡ポリウレタンなどから構成してもよい。尚、クッション材の厚みは、3mm以上にすることによって、衝撃力の吸収において好ましいが、3mm以下に設定することもできる。又、クッション材の厚みの限度は、通常のグラブであれば、7mm位であるが、グラブによってはその厚みは多少前後してもよい。
【0016】
又、図7及び図8に示すように、指袋5,6,7,8及び前記被覆部材10,11,12をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成して、実施してもよい。尚、前記3つのクッション材20,21,22を基端部で一部連結された状態にしておくことによって、被覆部材10,11,12の表面へのクッション材20,21,22の取り付け作業を容易迅速に行うことができる利点がある。図7及び図8に示す他の構成は、図2と同様の構成であり、同一の符号を付している。
【0017】
【発明の効果】
人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋を、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて両者を縫着又は接着により一体化することにより、癖付けをしなくても最初から捕球がし易い最適な野球用グラブを提供することができる。しかも、湾曲形状にした指部が直線形状に戻るようなことがなく、長期使用においても不具合の発生のない信頼性の高いグラブとすることができる。
【0018】
被覆部材の基端から先端までの寸法を、指袋の基端から先端までの寸法より短く設定し、被覆部材と前記指袋の両端を合致させるように重ね合わせて両者を縫着又は接着する構成とすることによって、被覆部材の基端から先端に向かう長手方向の寸法を調節するだけで、湾曲度合い(曲率半径の大きさ)を変更することができ、いろんな種類のグラブを作製することが容易に行える利点がある。
【0019】
表面側部材を構成する人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う指片部材から被覆部材を構成することによって、被覆部材に必要となる材料を必要最小限に抑えることができ、コスト面において有利なグラブを提供することができる。
【0020】
表面側部材を構成する掌片部、人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う掌部と3つの指部とからなるシート部材から被覆部材を構成することによって、表面側部材と被覆部材との重ね合わせ作業を容易迅速に行うことができ、製造コスト面において有利になる。
【0021】
指袋及び被覆部材をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成することによって、材料の削減によるコストの低減化を図ることができ、販売促進力のあるグラブとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】捕球面側から見た野球用グラブの斜視図である。
【図2】捕球面側から見た内装芯袋の斜視図である。
【図3】表面側部材に被覆部材を縫着する作業工程の説明図を示し、(a)は表面側部材に被覆部材を位置合わせする直前の状態を示し、(b)は表面側部材に被覆部材を位置合わせした状態を示し、(c)は表面側部材に位置合わせした被覆部材を縫着した状態を示している。
【図4】グラブの指袋の縦断面図である。
【図5】別の被覆部材の捕球面側から見た正面図である。
【図6】捕球面側から見た別の内装芯袋の斜視図である。
【図7】クッション材を取り付ける直前の捕球面側から見た別の内装芯袋の斜視図である。
【図8】クッション材を取り付けた捕球面側から見た別の内装芯袋の斜視図である。
【符号の説明】
1 外装用袋 2 内装芯袋
3B,3C,3D,3E,3F 指片部
3A 掌片部 3 表面側部材
1S 湾曲凹部
4,5,6,7,8 指袋
5A,6A,7A 湾曲面
9B,9C,9D,9E,9F 背面側指片部材
10,11,12 指片部
13 掌片部 14 小指片部
19 切取線
20,21,22 クッション材
15,16,17,18 切取線
Claims (5)
- 捕球面を構成する外装用袋とこの外装用袋に内装された内装芯袋とを備えた野球用グラブにおいて、前記内装芯袋を構成する人差し指袋、中指袋、薬指袋のうちの少なくとも1つの指袋が、それの基端から先端に向かって捕球面側に連続する湾曲面を有するように、該指袋の捕球面側表面に被覆部材を重ね合わせて該両者を縫着又は接着により一体化したことを特徴とする野球用グラブ。
- 前記被覆部材の基端から先端までの寸法を、前記指袋の基端から先端までの寸法より短く設定し、前記被覆部材と前記指袋とをそれらの両端が合致するように重ね合わせて該両者を縫着又は接着することにより、前記捕球面側に連続する湾曲面が構成されてなる請求項1記載の野球用グラブ。
- 前記内装芯袋が、掌を覆う掌片部と5本の指の腹側に接当する指片部とからなる表面側部材と、この表面側部材の指片部の背面側を覆って指を挿入可能な指袋を構成するための背面側指片部材とからなり、前記表面側部材を構成する人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合うと共に各指片部の先端から基端までの寸法よりも短い寸法に構成された指片部材から前記被覆部材を構成し、各指片部の表面にそれの先端と基端が各指片部材の先端と基端にそれぞれ合致した状態で両者を重ね合わせてなる請求項1記載の野球用グラブ。
- 前記内装芯袋が、掌を覆う掌片部と5本の指の腹側に接当する指片部とからなる表面側部材と、この表面側部材の指片部の背面側を覆って指を挿入可能な指袋を構成するための背面側指片部材とからなり、前記表面側部材を構成する掌片部、人差し指片部、中指片部、薬指片部の表面に重なり合う掌部と3つの指部とからなるシート部材から前記被覆部材を構成してなる請求項1記載の野球用グラブ。
- 前記指袋及び前記被覆部材をそれらの先端部が切り離された短い寸法に構成してなる請求項1〜4のいずれかに記載の野球用グラブ。
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2003
- 2003-06-24 JP JP2003179025A patent/JP2005013308A/ja active Pending
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