JP2005012863A - 中間皮剥装置及び中間皮剥方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の被覆電線Wを位置決め手段200で位置決めし、複数セットの刃を共通の駆動手段で駆動して、各被覆電線Wに対する切り込み動作を同時に行うようにした。各被覆電線Wの挿抜作業を容易にするために、位置決め手段200にシャッター204を設けた。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間皮剥装置及び中間皮剥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤーハーネスを製造する過程において、被覆電線の途中部分に被覆部を切除する中間皮剥工程を施す場合がある。そのような中間皮剥工程を施すための中間皮剥方法ないし中間皮剥装置が、従来、いくつか提案されている(特許文献1〜4並びに実用新案文献1参照)。
【0003】
先行技術に係る中間皮剥方法ないし中間皮剥装置においては、加工対象となる一本の被覆電線を張設し、張設された被覆電線に周方向の切り込みと軸線方向の切り込みとを形成し、被覆部の不要部分を除去するようにしていた。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−287312号公報。
【特許文献2】
特開平11−196512号公報。
【特許文献3】
特開2001−119829公報。
【特許文献4】
特開2002−209319号公報。
【実用新案文献1】
実開平5−29225号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した先行技術では、何れも被覆電線を一本ずつ張設し、位置決めする必要があった。そのため、中間皮剥工程に要する時間が長くなっていた。
【0006】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、中間皮剥工程を効率化することのできる中間皮剥装置及び中間皮剥方法を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、被覆電線の中間皮剥領域に切り込みを形成し、中間皮剥工程を施す中間皮剥装置において、複数の被覆電線に対応して複数セット設けられ、各被覆電線に設定される中間皮剥領域に切り込みを形成するスリット刃及びストリップ刃と、各スリット刃及びストリップ刃に対して被覆電線を一本ずつ位置決めする位置決め手段と、位置決めされた被覆電線をクランプするクランプと、上記複数セットのスリット刃及びストリップ刃を選択的に駆動して、クランプされた複数の被覆電線を一斉に加工する駆動手段とを備えていることを特徴とする中間皮剥装置である。
【0008】
この発明では、位置決め手段によって複数の被覆電線を一本ずつスリット刃及びストリップ刃のセットに位置決めする。この状態で、各被覆電線がクランプされ、駆動手段が作動することにより、スリット刃またはストリップ刃が複数セット同時に駆動され、皮剥加工が施される。本発明において、「複数セット」とは、必ずしも別部材で構成された刃が複数個あることを要しない。たとえば、単一の金属部材に複数のエッジを形成し、各エッジによって複数セットの刃を構成してもよい。
【0009】
本発明の特に好ましい態様では、上記クランプに対して複数の被覆電線を挿抜する挿抜ポジションを規定する挿抜溝と、この挿抜溝に開口し、且つ上記スリット刃及びストリップ刃に対してクランプされる複数の被覆電線を位置決めするための位置決めポジションを規定するガイド溝とを有し、上記クランプが閉じる過程で挿抜溝の挿抜ポジションに導入された被覆電線をガイド溝の位置決めポジションに駆動する位置決め駆動手段を設け、上記クランプが被覆電線のクランプを解除した際に各被覆電線を挿抜ポジションに駆動する挿抜駆動手段を設けている。この態様では、位置決め駆動手段が被覆電線を位置決め手段の位置決めポジションに各被覆電線を導く。この結果、各被覆電線が一斉に複数のスリット刃及びストリップ刃のセットに位置決めされるので、各スリット刃、ストリップ刃を同時に駆動して一度に中間皮剥加工を施すことが可能になる。さらに、加工後において、上記一対のクランプが被覆電線を解放した際には、挿抜駆動手段によって、位置決めポジションに規制された各被覆電線が位置決め手段から離脱し、挿抜ポジションに移動する。これにより、各被覆電線を一度に抜き出すことが可能になる。
【0010】
本発明の別の態様においては、上記ガイド溝をクランプ解除時には閉じてクランプ時には開くシャッターをさらに設けている。この態様では、被覆電線がガイド溝に対して挿抜される際には、シャッターによってガイド溝が閉じられているので、ガイド溝での被覆電線の挿抜動作が容易になる。その結果、被覆電線のセッティング作業や取出し作業を人手で行う場合でも、被覆電線の挿抜動作が容易になる。
【0011】
本発明のさらに別の態様において、上記挿抜溝の最奥部に、当該挿抜溝の最下流に導入された被覆電線を受ける受け部を設け、上記受け部を基準として位置決めすべき被覆電線毎に導入口が臨むように上記ガイド溝の開口部分を傾斜させていることが好ましい。この態様では、被覆電線を挿抜ポジションに導入する際、各被覆電線が挿抜溝によって一列に整列される。整列された被覆電線のうち、最下流のものは、受け部に着座することによって、各ガイド溝に位置決めされる。そのため、位置決め駆動手段が各被覆電線を位置決めポジションに駆動する際には、導入後の被覆電線に何ら特別な操作を加えることなく、位置決めポジションに移動させることが可能になる。また、位置決めポジションから挿抜ポジションに被覆電線を駆動した場合にも、各被覆電線が挿抜溝内で一列に排出されるので、各被覆電線の交差方向への抜き出しも容易になる。
【0012】
本発明の別の態様は、一対のクランプで被覆電線を一方向に沿って止定して張力を付与し、当該被覆電線の中間皮剥領域に軸線方向のスリットと周方向のスリットとを形成した後、上記中間皮剥領域の被覆部を除去するとともに、クランプを解放した後、加工後の被覆電線を上記一方向と交差する交差方向に沿って取り出す中間皮剥方法において、複数の被覆電線を上記交差方向沿いに整列させて位置決めし、複数セットの刃を共通の駆動手段で駆動して、各被覆電線に対する切り込み動作を同時に行うようにしたことを特徴とする中間皮剥方法である。この中間皮剥方法において、一斉に複数の被覆電線に中間皮剥加工を施すことができる。
【0013】
本発明の中間皮剥方法においては、各被覆電線に軸線方向の切り込みを先に形成し、次いで上記切り込みの一方の端部に周方向の切り込みを形成した後、他方の端部に切り込んだ刃をわずかに移動させて開いた後、他方の端部に周方向の切り込みを形成して一方の端部に寄せるようにすることが好ましい。この態様では、被覆電線の中間皮剥領域における被覆部を切除する際、軸線方向の切り込みが形成された中間皮剥領域が一方の端部から他方の端部に寄せられるので、被覆電線の芯線部分との間で中間皮剥領域の被覆部が相対的に変位し、芯線部分から剥離しやすくなる。この結果、他方の端部に切り込みが形成され、さらに一方の端部に向けて中間皮剥領域の被覆部が駆動された後は、容易且つ確実に被覆電線から除去されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る中間皮剥装置10の平面略図である。
【0016】
同図を参照して、図示の中間皮剥装置10は、テーブル11に皮剥ユニット100を実装したものである。以下の説明では、このテーブル11の長手方向を仮に「一方向」とし、テーブル11に対する垂直線方向を仮に、上記一方向に交差する「交差方向」とする。
【0017】
上記テーブル11には、ワイヤーハーネスの中間加工物をクランプするクランプ1と、クランプ1によるクランプ位置を決めるためのスケール2とが設けられている。また、テーブル11の手前には、丸イス3が配置され、図略の作業者がこの丸イス3に座ってワイヤーハーネスの中間加工物をクランプ1でクランプし、皮剥ユニット100で皮剥加工するようになっている。この際、ワイヤーハーネスの中間加工物は、一方向に沿って配置され、スケール2で調尺された状態で、クランプされる。さらに、テーブル11の下側には、皮剥ユニット100から排出される切りくずを受けるトレイ4が形成されている。トレイ4には、排出管4aを介してタンク5が接続しており、図略のバキューム機構によって切りくずがタンク5内に吸引されるようになっている。また、上記トレイ4には、図略のエアブローが臨んでおり、このエアブローによって、加圧空気が吐出され、皮剥ユニット100の切りくずD(図15参照)がトレイ4に集められるようになっている。
【0018】
テーブル11の後部には、制御ユニット6が設けられ、上記クランプ1、バキューム機構、エアブロー、並びに皮剥ユニット100が、この制御ユニット6により、後述する手順で駆動されるようになっている。
【0019】
テーブル11に皮剥ユニット100を実装するため、テーブル11の略中央部には、矩形の開口11aが形成されている。この開口11aの上部には、透明樹脂で箱形に構成された安全カバー7が図略のヒンジで開閉自在に設けられている。安全カバー7には、一方向に沿ってクランプ1でクランプされたワイヤーハーネスの中間加工物を導入するスリット7aが一方向に沿い、皮剥ユニット100の全長にわたって形成されている。このスリット7aを介して作業者がワイヤーハーネスの中間加工物を構成する被覆電線Wを複数本導入することにより、安全カバー7越しに被覆電線Wを皮剥ユニット100に供給することができるようになっている。
【0020】
さらに、作業者が皮剥ユニット100を駆動するために、テーブル11の下には、フットスイッチ8が設けられ、制御ユニット6に接続されている。
【0021】
次に本実施形態に係る皮剥ユニット100について説明する。
【0022】
図2は、図1の実施形態に係る皮剥ユニット100の概略構成を示す側面略図である。
【0023】
図1及び図2を参照して、皮剥ユニット100には、一方向に沿って対向する一対の固定台111が設けられている。図において左側に配置された固定台111には、固定クランプユニット120が設けられ、右側に配置された固定台111には、可動クランプユニット140が設けられている。これらクランプユニット120、140は、テーブル11に形成された開口11aの両側に配置され、テーブル11の幅方向(以下、この方向を仮に「開閉方向」という)沿いに開閉して上記安全カバー7のスリット7aから導入された被覆電線W(図3及び図6参照)をクランプ/クランプ解除することができるようになっている。
【0024】
両固定台111には、一方向に貫通する貫通孔111aが形成されており、この貫通孔111aには、一方向に沿って延びる駆動ロッド112が挿通している。駆動ロッド112の途中部は、両固定台111間において右側の固定台111に寄せて配置された軸受114によって長手方向に摺動自在に支持されている。また、駆動ロッド112の左側端部には、エアシリンダ115が設けられ、このエアシリンダ115が上記制御ユニット6の制御に基づいて、駆動ロッド112を一方向に沿って駆動することができるようになっている。
【0025】
駆動ロッド112には、ユニットテーブル116が固定されている。このユニットテーブル116上には、オフセットユニット117が配置され、図略のLMガイド機構によって、一方向に往復移動することができるようになっている。さらにこのオフセットユニット117を駆動するため、上記ユニットテーブル116には、エアシリンダ118が取り付けられている。エアシリンダ118は、制御ユニット6に接続され、制御ユニット6の制御に基づいて、上記オフセットユニット117を一方向に沿って往復移動させることができるようになっている。
【0026】
上記オフセットユニット117上には、スリット刃ユニット220とストリップ刃ユニット240とが、オフセットユニット117の右側から順に配設されている。
【0027】
本実施形態においては、被覆電線Wの中間皮剥領域DN(図9(B)参照)を切除する位置として、図の右側から左側にそれぞれ切り込み開始位置Ps及び切り込み終了位置Peが設定されている。
【0028】
次に上述した各部の詳細について説明する。
【0029】
図3は、固定クランプユニット120の概略構成を示す斜視図である。
【0030】
図1、図2、及び図3を参照して、固定クランプユニット120は、開閉方向に沿って延びる矩形の筐体部121を有している。筐体部121の上部には、開閉方向に沿って対向する一対のクランプ片122がその対向方向沿いに摺動自在に設けられている。具体的には図示していないが、各クランプ片122は、公知の機構と同様に一対のラックギヤと両ラックギヤに噛合する共通のピニオンギヤとを介して連結されており、開閉方向に沿う一つの駆動力を受けることによって双方が互いに近接または離反するよう対称形に駆動されるようになっている。これらクランプ片122を駆動するために、上記一方のラックギヤを駆動するエアシリンダ123が取り付けられており、制御ユニット6に制御可能に接続されている。
【0031】
両クランプ片122は、平面で見て安全カバー7のスリット7aを挟んで開閉する位置に配置されており、クランプ時には、スリット7aから交差方向に沿って導入された各被覆電線Wをわずかに開閉方向においてテーブル11の手前側に寄せる位置にクランプ位置が設定されている。固定クランプユニット120には、このクランプ動作によって手前側に寄せられた被覆電線Wを位置決めするセパレータ200が設けられている。
【0032】
図4は、固定クランプユニット120に設けられたセパレータ200の分解斜視図である。また、図5は同セパレータ200の動作を示す図であり、(A)は電線挿抜時、(B)は電線位置決め時をそれぞれ示している。
【0033】
図3及び図4を参照して、図示の実施形態に係るセパレータ200は、筐体部121に固定されるベース201と、このベース201の側部に固定される位置決め板202と、位置決め板202とともに被覆電線Wをガイドするガイド板203と、上記位置決め板202の背面に配置されるシャッター204と、シャッター204を位置決め板202とともに保持するホルダ205とを有している。
【0034】
上記ベース201は、略直方体の金属製部材であり、その一方の側部には、位置決め板202及びガイド板203を固定するためのねじ孔201aが形成されている。
【0035】
上記位置決め板202は、略正方形の板金部材に切欠を形成して被覆電線Wを位置決め可能に構成されたものであり、各ねじ孔201aに対向する挿通孔202aを有し、この挿通孔202aを貫通して上記ねじ孔201aに螺合するボルト201bによってベース201の側壁に固定されている。
【0036】
図5(A)(B)を参照して、位置決め板202は、その一方の側部に肩部206を有している。肩部206を形成する端壁部には、複数のガイド溝207が形成されている。このガイド溝207は、全体として被覆電線Wを一本挿通するのに必要十分な開口幅に設定されており、その開口207aが上記交差方向に沿って近接して並ぶように形成されている。各ガイド溝207は、上記開口207aと、この開口207aと連続し、且つ開口207aと反対側が末広がりとなる略扇状に傾斜した斜行部位207bと、斜行部位207bと連続する平行部位207cとを有しており、平行部位207cの内奥部207dによって規程される位置決めポジション(図5(A)参照)に被覆電線Wを位置決めすることができるようになっている。
【0037】
各ガイド溝207のうち、最下部に形成されたものは、肩部206の底部と連続している。そのため、上記交差方向に導入された被覆電線Wのうち、最下流にあるものは、肩部206の底部(受け部一例)206aに着座することによって、この最下部のガイド溝207に臨むとともに、この被覆電線Wの上流側の被覆電線Wは、それぞれが下流側の被覆電線Wに当接していることによって対応するガイド溝207の開口207aに臨むようになっている。
【0038】
図4を参照して、上記ガイド板203は、位置決め板202の側端面と当接した状態でベース201に固定されることにより、挿抜溝208を形成する略矩形の板金製部材である。ガイド板203には、ベース201に形成されたねじ孔201bと対向する挿通孔203aが形成されており、この挿通孔203aにボルト201cを挿通させて、上記ねじ孔201bに螺合させることにより、ベース201に固定されている。このガイド板203によって位置決め板202とともに規定される挿抜溝208は、位置決め板202の肩部206との間で被覆電線Wを交差方向に挿抜する挿抜ポジションを規定している。また、この挿抜溝208は、被覆電線Wを当該交差方向に沿って一列に整列した状態でのみ、被覆電線Wの導入を許容するような寸法に設定されている。従って、上述した位置決め板202のガイド溝207の構成と相俟って、被覆電線Wは、一本ずつ挿抜溝208内に整列した状態で導入され、ガイド溝207の開口207aに臨むようになっている。
【0039】
図4及び図5(A)(B)を参照して、上記シャッター204は、位置決め板202の背後に配置されている。
【0040】
上記ホルダ205は、シャッター204が開閉方向にのみ往復移動するのを許容する収容部205aを有している。収容部205aは、ホルダ205の底部及び一側部が矩形に窪んだ形状に形成されている。ホルダ205は、この収容部205aを位置決め板202に対向させ、収容部205aから上部に外れた位置に形成されたねじ孔205bに、位置決め板202の挿通孔202bを挿通したボルト205c螺合させるにより、ベース201の上に着座した状態で位置決め板202と一体化される。
【0041】
ホルダ205に収容されたシャッター204の離脱を防止するために、ホルダ205の端壁には、収容部205aと連通する連通孔205cが形成されているとともに、この連通孔205cを挿通するボルト209が螺合するねじ孔204aがシャッター204に形成されている。そして、収容部205a内にシャッター204を収容し、ボルト209を挿通孔205bに挿通してねじ孔204aに螺合することにより、シャッター204は、このボルト209の頭部209aと収容部205aの端壁とに規定されるストローク範囲内で開閉方向に往復移動することができるようになっている。このストローク範囲内において、シャッター204は、位置決め板202に形成されたガイド溝207を閉じる閉塞位置(図5(A)参照)とガイド溝207を解放する解放位置(図5(B)参照)との間で往復移動可能になっている。上記閉塞位置においては、シャッター204の自由端が上記位置決め板202の肩部206の端壁と面一になるように設定されている。この結果、被覆電線Wは、シャッター204が閉塞位置にあるときは、ガイド溝207の起伏形状に影響されることなく、挿抜溝208に対してスムーズに挿抜される。また、解放位置にあるときには、各ガイド溝207を完全に解放するので、ガイド溝207の内奥部207dに被覆電線Wを確実に移動させることができる。さらに、被覆電線Wがガイド溝207に導入されている時点でシャッター204が解放位置から閉塞位置に戻った際には、ガイド溝207内の各被覆電線Wが挿抜溝208に排出されることになる。
【0042】
上記ボルト209の外周には、シャッター204とホルダ205との間に介装されるコイルばね210が縮設されており、シャッター204は、常時、閉塞位置に付勢されている。
【0043】
図3に示すように、上記クランプ片122のうち、クランプ時に被覆電線Wをガイド溝207の開口側から内奥側に駆動するものには、L字形の押し込みガイド212が設けられている。これにより、挿抜溝208に導入された被覆電線Wは、上記クランプ片122自身とガイド212とによって確実にガイド溝207内に導入されるようになっている。
【0044】
図6は可動クランプユニット140の概略構成を示す斜視図である。
【0045】
同図を参照して、可動クランプユニット140は、上記固定台111の上に設けられたスライド台141(図2参照)の上に、図略のLMガイドユニットを介して一方向に往復移動可能に取り付けられている。上記スライド台141の上には、一方向において、上記固定クランプユニット120と反対側に配置されたエアシリンダ142が取り付けられており、このエアシリンダ142が上記制御ユニット6の制御に基づいて、可動クランプユニット140を一方向沿いに駆動することができるようになっている。この結果、可動クランプユニット140は、被覆電線Wを把持した後、固定クランプユニット120との間で被覆電線Wに張力を付与することができるようになっている。なお、可動クランプユニット140の残余の機構は、原理的には固定クランプユニット120と同様の仕様に構成されており、一部のレイアウトが変更されているのみであるので、固定クランプユニット120と同等の部材には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0046】
図7は図1の実施形態におけるユニットテーブル部分の要部を示す斜視図である。
【0047】
オフセットユニット117には、基本的には、固定クランプユニット120のクランプ片122と同等の原理によって開閉方向に駆動可能なスリット刃ユニット220及びストリップ刃ユニット240が設けられており、それぞれオフセットユニット117の端壁に取り付けられたエアシリンダ251、252によって、開閉方向に開閉し、交差方向に導入された被覆電線Wに切り込みを形成するように構成されている。これらエアシリンダ251、252は、上記制御ユニット6の制御に基づいて、対応するユニット220、240を一方向沿いに駆動することができるようになっている。
【0048】
図8はスリット刃ユニット220の構成を示す斜視図である。
【0049】
同図を参照して、スリット刃ユニット220は、一対のスリット刃ブロック221、222を開閉方向に対向させて対にしたものである。
【0050】
各スリット刃ブロック221、222は、板金部材を箱形に組み付けたフレーム部221a、222aと、フレーム部221a、222aに組み付けられた複数のカッタ刃221b、222bとを一体的に有している。
【0051】
一方のフレーム部221aは、カッタ刃221bの後端を揃えた状態で保持するブロック部221cと、このブロック部221cから開閉方向に沿って延びることにより、カッタ刃221bの一方向両側部分を覆う一対のサイドプレート221d、221eとを有している。各サイドプレート221d、221eには、開閉方向に窪む凹部221f、221gが形成されている。また、各サイドプレート221d、221eの自由端には、カッタ刃221bの枚数分に対応して設けられたガイド溝221h〜221kが形成されている。カッタ刃221bは、図略のスペーサを介して交差方向に沿って等間隔に積層され、フレーム部221aと一体化されている。各カッタ刃221bのエッジは、対応するガイド溝221h〜221kに臨み、一方向に沿って該ガイド溝221h〜221k内に導入された被覆電線Wを切り込み、被覆電線Wの長手方向に切り込みを入れることができるようになっている。
【0052】
他方のフレーム部222aは、カッタ刃222bの後端を揃えた状態で保持するブロック部222cと、このブロック部222cから開閉方向に沿って延びることにより、カッタ刃222bの一方向両側部分を覆う一対のサイドプレート222d、222eとを有している。各サイドプレート222d、222eには、一方のフレーム部221aに形成された凹部221f、221gに嵌合可能な凸部222f、221gが形成されており、両フレーム221a、222aが閉じたときにこれら凸部222f、221gを凹部221f、221gに嵌合し、両フレーム部221a、222aが保持しているカッタ刃221b、222bを被覆電線Wに位置決めし、切り込み量を規定することができるようになっている。各サイドプレート222d、222eの自由端には、カッタ刃222bの枚数分に対応して設けられたガイド溝222h、222jが形成されている。カッタ刃222bは、図略のスペーサを介して交差方向に沿って等間隔に積層され、フレーム部222aと一体化されている。各カッタ刃222bのエッジは、対応するガイド溝222h、222jに臨み、一方向に沿って該ガイド溝222h、222j内に導入された被覆電線Wを切り込み、被覆電線Wの長手方向に切り込みを入れることができるようになっている。
【0053】
図9は、本実施形態に係るスリット刃ユニット220での切り込み状態を示すものであり、(A)は要部拡大略図、(B)は中間皮剥領域DNにスリットSが切り込まれた被覆電線Wの拡大略図である。
【0054】
同図を参照して、スリット刃ユニット220を構成する各スリット刃ブロック221、222を互いに開閉方向に近接させて被覆電線Wを閉じた場合、各被覆電線Wは、各フレーム部221a、222aのサイドプレート221d、221e、222d、222eによってそれぞれガイド溝221h〜221k、222h、222jによって位置決めされる。
【0055】
次に、図10を参照しながらストリップ刃ユニット240について説明する。
【0056】
図10はストリップ刃ユニット240の概略構成を示す斜視図である。
【0057】
同図を参照して、ストリップ刃ユニット240は、対称形に配置された同一仕様の一対のストリップ刃ブロック241を開閉方向に対向させて対にしたものである。
【0058】
各ストリップ刃ブロック241は、エアシリンダ252(図7参照)の駆動系統に連結されるブロック部242と、このブロック部242の一側壁に片持ち状に固定されたガイド板243と、このガイド板243に対して一方向に対向するようにブロック部242の他側壁に固定され、被覆電線Wに周方向の切り込みを入れるストリップ刃244とを有している。
【0059】
このストリップ刃ブロック241やその構成要素の構造は、基本的には特許文献1に記載されているものと同等であるが、本実施形態におけるストリップ刃244には、複数の被覆電線Wを同時に裁断する複数の刃部244aが形成されており、上記ガイド板243には、この複数の刃部244aに対応する複数のガイド溝243aが形成されている。これにより、本実施形態のストリップ刃ユニット240においては、複数の被覆電線Wを同時に切り込み、切りくずDを除去することが可能になっている。
【0060】
次に、図11以下を参照しながら、本実施形態の動作について説明する。
【0061】
図11は、本実施形態のタイミングチャートであり、図12〜図15は、本実施形態の動作を簡略化して示す正面略図である。
【0062】
これらの図並びに図1を参照して、装置に電源が投入されていない無通電状態では、図12(A)に示すように、皮剥ユニット100の各部は、切り込み開始位置Psにストリップ刃ユニット240が対向するように、エアシリンダ118がロッドを縮長させ、オフセットユニット117を引き寄せている。
【0063】
この無通電状態から作業者が制御ユニット6を操作して電源スイッチ(図示せず)を入れると、皮剥ユニット100は、図12(B)に示す初期状態に遷移する。この初期状態においては、エアシリンダ118がロッドを伸張し、オフセットユニット117を押し出すことにより、スリット刃ユニット220が切り込み開始位置Psに対向する。
【0064】
この状態で、作業者がワイヤーハーネスの中間加工物をクランプ1でクランプし、加工対象となる被覆電線Wを予め設定された本数(本実施形態においては、4本)選択して安全カバー7のスリット7aから交差方向に沿って導入し、フットスイッチ8を操作する。このとき、導入された被覆電線Wは、図5(A)に示すように、セパレータ200の挿抜溝208内に規定される挿抜ポジションに導入される。この導入動作では、上記セパレータ200のシャッター204がガイド溝207を閉塞しているので、被覆電線Wは、ガイド溝207によって形成される起伏形状に拘わらず、スムーズに挿抜溝208内の挿抜ポジションに導入される。
【0065】
フットスイッチ8が操作されると、図12(B)の▲1▼に示すように、まず、両クランプユニット120、140のエアシリンダ123(図3参照)、142(図6参照)が作動する。これにより、それぞれのクランプ片122が開閉方向に近接して被覆電線Wを挟み込む。このクランプ動作の過程で、各被覆電線Wは、各クランプユニット120、140に設けられたガイド212(図3、図6参照)によって、セパレータ200のシャッター204を開きながら、ガイド溝207内に導入され、ガイド溝207の内奥部207dによって規定される位置決めポジションに止定される(図5(B)参照)。
【0066】
次に、両被覆電線Wがクランプユニット120、140によってクランプされると、図13(A)の▲2▼に示すように、エアシリンダ142が作動し、可動クランプユニット140を固定クランプユニット120から一方向に沿って離反する方向に駆動する。この結果、両クランプユニット120、140にクランプされた被覆電線Wは、セパレータ200に位置決めされた状態で一方向沿いに張設されることになる。この状態で、図13(A)の▲3▼で示すように、スリット刃ユニット220を開閉するエアシリンダ251が作動し、各被覆電線Wが複数のカッタ刃221b、222bによって切り込まれる(図9(A)参照)。
【0067】
次いで、図13(B)の▲4▼に示すように、エアシリンダ115が作動し、駆動ロッド112を引き寄せることにより、ユニットテーブル116を介してスリット刃ユニット220を切り込み開始位置Psから切り込み終了位置Peに移動させる。これにより、各被覆電線Wには、スリットSが同時に形成される(図9(B)参照)。
【0068】
スリットSの切り込み動作が終了すると、図14(A)の▲6▼で示すように、エアシリンダ115、118が同時に作動する。これにより、ユニットテーブル116及びオフセットユニット117が何れも切り込み終了位置Peから切り込み開始位置Psの方向に駆動されるので、切り込み開始位置Psには、ストリップ刃ユニット240が対向することになる(図14(B)参照)。
【0069】
この状態で、図14(B)の▲7▼で示すように、まず、ストリップ刃ユニット240を駆動するエアシリンダ252が作動し(図7参照)、被覆電線Wに形成されたスリットSの一端側(切り込み開始位置Psに対向する位置)に周方向の切り込みが形成される。ここで、図示の実施形態では、このストリップ刃ユニット240が切り込み動作を行っている状態のまま、図14(B)の▲8▼で示すように、エアシリンダ115が作動し、ストリップ刃ユニット240を切り込み終了位置Peの方へ駆動する。この動作により、被覆電線Wにおける中間皮剥領域の被覆部の芯線との剥離が促進される。
【0070】
ストリップ刃ユニット240を駆動するエアシリンダ252は、エアシリンダ115が作動した後、予め設定されたタイミング(図示の例では、図11に示すt1のタイミング)でストリップ刃ユニット240を開き、被覆電線Wを開放する。
【0071】
図15(A)を参照して、ストリップ刃ユニット240が開いた後、このストリップ刃ユニット240は、切り込み終了位置Peに移動する。この時点で丸数字10で示すように、再びエアシリンダ252を駆動して、被覆電線Wの中間皮剥領域DN(図9(B)参照)における他端側を切除する。その後、図15(B)の丸数字11で示すように、エアシリンダ115を駆動して、ストリップ刃ユニット240を切り込み開始位置Psに復帰させることにより、中間皮剥領域DN(図9(B)参照)の被覆部が完全に剥離されて切りくずDとなる。この切りくずDは、上記図略のエアブローによってトレイ4に吹き飛ばされ、バキューム機構に吸引されることによって、タンク5(図1参照)内に回収されることになる。
【0072】
皮剥動作が終了し、図15(B)の状態からユニットテーブル116が原点(図12(B)の初期状態)に復帰するタイミングで、各クランプユニット120、140が開いて被覆電線Wを解放する。
【0073】
図5を参照して、この解放動作により、各クランプユニット120、140に設けられたセパレータ200のシャッター204がコイルばね210の付勢力により、解放位置から閉塞位置に復帰する。このシャッター204の復帰動作により、各被覆電線Wがガイド溝207の位置決めポジションから挿抜溝208内の挿抜ポジションに自動的に排出されることになる。作業者は、排出された被覆電線Wを把持して交差方向沿いに安全カバー7のスリット7aから抜き出すことにより、一度に複数本の被覆電線Wの中間皮剥作業を終了する。この抜き出し作業においても、シャッター204がガイド溝207を閉塞しているので、被覆電線Wが位置決め板202に引っかかることはない。従って、抜き取り作業もスムーズに行われる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態においては、複数の被覆電線Wを一対のクランプとしてのクランプユニット120、140に供給し、クランプユニット120、140を閉じて把持することにより、位置決め駆動手段としてのクランプ片122が被覆電線Wを位置決め手段としてのセパレータ200の位置決めポジションに各被覆電線Wを導く。この結果、各被覆電線Wが一斉に複数のカッタ刃(スリット刃)221b、222b及びストリップ刃244の刃部244aのセットに位置決めされるので、各カッタ刃221b、222b、刃部244aを同時に駆動して一度に中間皮剥加工を施すことが可能になる。さらに、加工後において、上記一対のクランプユニット120、140が被覆電線Wを解放した際には、挿抜駆動手段を兼ねるシャッター204によって、位置決めポジションに規制された各被覆電線Wが位置決め手段から離脱し、挿抜ポジションに移動する。これにより、各被覆電線Wを一度に上記交差方向に沿って抜き出すことが可能になる。
【0075】
また、本実施形態の態様では、被覆電線Wがガイド溝207に対して挿抜される際には、シャッター204によってガイド溝207が閉じられているので、ガイド溝207での被覆電線Wの挿抜動作が容易になる。その結果、被覆電線Wのセッティング作業や取出し作業を人手で行う場合でも、被覆電線Wの挿抜動作が容易になる。
【0076】
特に、本実施形態の態様では、被覆電線Wを交差方向に沿って導入する際、各被覆電線Wが挿抜溝208によって一列に整列される。整列された被覆電線Wのうち、最下流のものは、位置決め板202に形成された肩部206の底部に着座することによって、各ガイド溝207に位置決めされる。そのため、クランプ片122が各被覆電線Wを位置決めポジションに駆動する際には、導入後の被覆電線Wに何ら特別な操作を加えることなく、一方向への駆動のみによって位置決めポジションに移動させることが可能になる。また、位置決めポジションから挿抜ポジションに被覆電線Wを駆動した場合にも、各被覆電線Wが挿抜溝208内で一列に排出されるので、各被覆電線Wの交差方向への抜き出しも容易になる。
【0077】
なお、本実施形態では、クランプ片122に押し込みガイド212を設けているので、一層ガイド溝207への被覆電線Wの押し込み動作が確実になる。
【0078】
さらに本実施形態の態様では、被覆電線Wの中間皮剥領域DN(図9(B)参照)における被覆部を切除する際、軸線方向の切り込みが形成された中間皮剥領域DNが一方の端部から他方の端部に寄せられるので、被覆電線Wの芯線部分との間で中間皮剥領域DNの被覆部が相対的に変位し、芯線部分から剥離しやすくなる。この結果、他方の端部に切り込みが形成され、さらに一方の端部に向けて中間皮剥領域DNの被覆部が駆動された後は、容易且つ確実に被覆電線Wから除去されることになる。
【0079】
上述した実施形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の被覆電線が一度に位置決めされ、さらに同時に切り込み加工が施されるので、中間皮剥工程に要する時間が飛躍的に短くなり、中間皮剥工程を効率化することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中間皮剥装置の平面略図である。
【図2】図1の実施形態に係る皮剥ユニットの概略構成を示す側面略図である。
【図3】固定クランプユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図4】固定クランプユニットに設けられたセパレータの分解斜視図である。
【図5】同セパレータの動作を示す図であり、(A)は電線挿抜時、(B)は電線位置決め時をそれぞれ示している。
【図6】可動クランプユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図7】図1の実施形態におけるユニットテーブル部分の要部を示す斜視図である。
【図8】スリット刃ユニットの構成を示す斜視図である。
【図9】本実施形態に係るスリット刃ユニットでの切り込み状態を示すものであり、(A)は要部拡大略図、(B)は中間皮剥領域にスリットが切り込まれた被覆電線の拡大略図である。
【図10】ストリップ刃ユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図11】本実施形態のタイミングチャートである。
【図12】本実施形態の動作を簡略化して示す正面略図である。
【図13】本実施形態の動作を簡略化して示す正面略図である。
【図14】本実施形態の動作を簡略化して示す正面略図である。
【図15】本実施形態の動作を簡略化して示す正面略図である。
【符号の説明】
10 中間皮剥装置
11 テーブル
100 皮剥ユニット
112 駆動ロッド(駆動手段の一例)
115 エアシリンダ(駆動手段の一例)
116 ユニットテーブル(駆動手段の一例)
117 オフセットテーブル(駆動手段の一例)
120 固定クランプユニット(一対のクランプの一例)
122 クランプ片(位置決め駆動手段の一例)
140 可動クランプユニット(一対のクランプの一例)
200 セパレータ(位置決め手段の一例)
204 シャッター(挿抜駆動手段の一例)
206a 底部(受け部の一例)
207 ガイド溝
207a 開口
207b 斜行部位
207c 平行部位
207d 内奥部
208 挿抜溝
220 スリット刃ユニット
221b カッタ刃(複数セットの刃の一例)
222b カッタ刃(複数セットの刃の一例)
240 ストリップ刃ユニット
244a 刃部(複数セットの刃の一例)
Pe 終了位置
Ps 開始位置
S スリット(軸線方向の切り込み)
W 被覆電線
Claims (6)
- 被覆電線の中間皮剥領域に切り込みを形成し、中間皮剥工程を施す中間皮剥装置において、
複数の被覆電線に対応して複数セット設けられ、各被覆電線に設定される中間皮剥領域に切り込みを形成するスリット刃及びストリップ刃と、
各スリット刃及びストリップ刃に対して被覆電線を一本ずつ位置決めする位置決め手段と、
位置決めされた被覆電線をクランプするクランプと、
上記複数セットのスリット刃及びストリップ刃を選択的に駆動して、クランプされた複数の被覆電線を一斉に加工する駆動手段と
を備えていることを特徴とする中間皮剥装置。 - 請求項1記載の中間皮剥装置において、
上記位置決め手段は、上記クランプに対して複数の被覆電線を挿抜する挿抜ポジションを規定する挿抜溝と、この挿抜溝に開口し、且つ上記スリット刃及びストリップ刃に対してクランプされる複数の被覆電線を位置決めするための位置決めポジションを規定するガイド溝とを有し、
上記クランプが閉じる過程で挿抜溝の挿抜ポジションに導入された被覆電線をガイド溝の位置決めポジションに駆動する位置決め駆動手段を設け、
上記クランプが被覆電線のクランプを解除した際に各被覆電線を挿抜ポジションに駆動する挿抜駆動手段を設けた
ことを特徴とする中間皮剥装置。 - 請求項2記載の中間皮剥装置において、
上記ガイド溝をクランプ解除時には閉じてクランプ時には開くシャッターをさらに設けていることを特徴とする中間皮剥装置。 - 請求項2または3記載の中間皮剥装置において、
上記挿抜溝の最奥部に、当該挿抜溝の最下流に導入された被覆電線を受ける受け部を設け、
上記受け部を基準として位置決めすべき被覆電線毎に導入口が臨むように上記ガイド溝の開口部分を傾斜させている
ことを特徴とする中間皮剥装置。 - 一対のクランプで被覆電線を一方向に沿って止定して張力を付与し、当該被覆電線の中間皮剥領域に軸線方向のスリットと周方向のスリットとを形成した後、上記中間皮剥領域の被覆部を除去するとともに、クランプを解放した後、加工後の被覆電線を上記一方向と交差する交差方向に沿って取り出す中間皮剥方法において、
複数の被覆電線を上記交差方向沿いに整列させて位置決めし、複数セットの刃を共通の駆動手段で駆動して、各被覆電線に対する切り込み動作を同時に行うようにしたことを特徴とする中間皮剥方法。 - 請求項5記載の中間皮剥方法において、
各被覆電線に軸線方向の切り込みを先に形成し、次いで上記切り込みの一方の端部に周方向の切り込みを形成した後、他方の端部に切り込んだ刃をわずかに移動させて開いた後、他方の端部に周方向の切り込みを形成して一方の端部に寄せるようにしたことを特徴とする中間皮剥方法。
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