JP2005012578A - 撮像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止し、常に最適な撮像状態で撮像することができるようにした撮像表示装置を提供する。
【解決手段】通信端末装置1は、留守モードにおいて、外部からの遠隔操作によってカメラ部2および画像処理部3を含む撮像部に撮像させるように制御される。留守モードを設定するために、操作部6を操作すると、表示部4には撮像部によって撮像された画像情報が表示される。これによって留守モードを設定するときに、撮像部によって撮像される撮像範囲の確認を、使用者に喚起して、撮像部の撮像方向を留守時に最適な撮像方向に予め調整するように促すことができる。さらに、操作部6を操作して撮像部の撮像倍率および明るさを調整する指令を入力することができるので、利用者は、撮像部による撮像範囲を確認しながら、操作部4を操作して、撮像状態を容易に変更することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】通信端末装置1は、留守モードにおいて、外部からの遠隔操作によってカメラ部2および画像処理部3を含む撮像部に撮像させるように制御される。留守モードを設定するために、操作部6を操作すると、表示部4には撮像部によって撮像された画像情報が表示される。これによって留守モードを設定するときに、撮像部によって撮像される撮像範囲の確認を、使用者に喚起して、撮像部の撮像方向を留守時に最適な撮像方向に予め調整するように促すことができる。さらに、操作部6を操作して撮像部の撮像倍率および明るさを調整する指令を入力することができるので、利用者は、撮像部による撮像範囲を確認しながら、操作部4を操作して、撮像状態を容易に変更することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像部によって撮像された画像を表示することができる撮像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来の技術として、通信回線を介してファクシミリ装置の通信プロトコルによって、リモートで撮像し、撮像した画像をファクシミリ通信によって予め定めるファクシミリ装置に送信するデジタルカメラ装置がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
第2の従来の技術として、電話回線を介して通知される呼出信号に基づいて、通信相手との通話状態を確立することなく、カメラによって撮像させるカメラシステムがある(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
第3の従来の技術として、カメラによって撮像した画像を送信するテレビ電話装置がある(たとえば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−169078号公報
【特許文献2】
特開2001−258022号公報
【特許文献3】
特開2001−169078号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
第1〜第3の従来の技術では、装置が何らかの動作モードに切換えられたときに、カメラによって撮像した画像が表示されないので、利用者がカメラの撮像範囲を意識的に確認しない限り、カメラによる撮像状態を変更することができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止し、常に最適な撮像状態で撮像することができるようにした撮像表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像部と、
撮像部によって撮像された画像情報を表示する表示部と、
予め定める動作モードを設定する操作部と、
前記操作部を操作してから予め定める動作モードが設定されるまでの間に、表示部に撮像部によって撮像された画像情報を表示させ、操作部を撮像部および表示部のうち少なくとも一方への指令を入力可能な撮像指令入力機能に設定する制御部とを含むことを特徴とする撮像表示装置である。
【0009】
本発明に従えば、予め定める動作モードを設定するために、操作部を操作すると、表示部には撮像部によって撮像された画像情報が表示される。たとえば、留守中の動作モードである留守モードにおいて、外部からの遠隔操作によって撮像部に撮像させるように制御する場合、前記留守モードを設定するときに、撮像部によって撮像される撮像範囲の確認を、使用者に喚起して、撮像部の撮像方向を留守時に最適な撮像方向に予め調整するように促すことができる。つまり予め定める動作モードが、たとえば留守モードであれば留守するにあたって、それ以外の動作モードであれば留守したときに備えて、撮像部によって撮像される撮像範囲を確認させ、前記撮像範囲が適切であるか否かの注意を促すことができる。また予め定める動作モードを設定するときに表示部に、撮像部によって撮像された画像情報が表示されるので、動作モードが設定されていることを確認することができる。
【0010】
さらに、操作部を操作して撮像部および表示部の少なくともいずれか一方の指令を入力することができるので、利用者は、撮像部による撮像範囲を確認しながら、操作部を操作して、たとえば撮像部の撮像範囲および明るさなどの撮像状態を容易に変更することができる。
【0011】
また本発明は、前記制御部は、表示部に、撮像部によって撮像する撮像モードを含む複数のモードの中から希望する動作モードを選択するための複数のモード選択表示ボタンを表示させ、
前記操作部には、前記各モード選択ボタンに対応する複数のモード選択操作ボタンが設けられることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、表示部には、前記撮像モードを含む複数のモードの中から希望するモードを選択するための複数のモード選択表示ボタンが表示される。また前記入力部には、前記各モード選択操作ボタンに対応する複数のモード選択操作ボタンが設けられる。入力部のモード選択操作ボタンを操作することによって、表示部に表示されるモード選択表示ボタンを選択して、複数のモードの中から希望するモードを選択することができる。
【0013】
このように、入力部のようなハードウェアによって形成されるモード選択操作ボタンを用いて、表示部に表示され、ソフトウェアによって形成されるモード選択表示ボタンを選択することによって、モード選択操作ボタンを少なく構成することができる。したがって、装置のハードウェア構成を簡略化することができ、部品数を低減して装置の組み立てを容易にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、予め定める動作モードに含まれる留守モードを設定するときの通信端末装置1の動作の手順を示すフローチャートである。また図2は通信端末装置1の構成を示すブロック図であり、図3は通信端末装置1を示す斜視図である。
【0015】
画像表示装置である通信端末装置1は、たとえば電話機能を有するファクシミリ装置として実現され、通信回線を介して画像を含む各種の情報を通信、すなわち送受信可能であり、処理対象としての前記情報を、処理要求に応じて処理する情報通信処理装置である。通信端末装置1は、たとえば室内に設置されて用いられ、通信回線を介して、電話回線網を含む公衆回線網に接続され、他の通信装置によって遠隔操作することができる。前記留守モードは、たとえば利用者が家を留守にするときに選択される動作モードである。
【0016】
通信端末装置1は、カメラ部2、画像処理部3、表示部4、画像データ記憶部5、操作部6、メール制御部11、ファクシミリ(以後、FAXと記載する場合がある)通信制御部12、留守モニター動作記憶部13、留守モニター動作制御部14、留守応答制御部15、ダイヤル制御部16、回線インタフェース(以下、I/Fと記載する)部17、スキャナ部18、印刷部19、ハンドセット20、アンテナ21、装置制御部22、スピーカ部23、輝度色差変換部61、圧縮・伸張部62、および解像度変換部63を含む。
【0017】
カメラ部2は、撮像レンズと、電荷結合素子(Charge Coupled Device;略称CCD)イメージセンサおよび相補型モス(Complementary Metal Oxide Semiconductor;略称CMOS)イメージセンサなどの撮像素子と、増幅部と、アナログ/デジタル(Analog/Digital;略称A/D)変換部とを含む。撮像素子には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色のカラーフィルタと、マイクロレンズアレイとが設けられている。
【0018】
カメラ部2では、被写体で反射され撮像レンズを介して入射した光を、カラーフィルタを通してR,G,Bの3色光にして、R,G,Bの3色光をそれぞれ撮像素子によって電気信号に変換する。そしてR,G,Bの3色光のそれぞれに対応した電気信号を増幅部によって増幅し、増幅されたR,G,Bに対応したアナログの電気信号をA/D変換部によってデジタルの電気信号に変換して、画像データを生成する。前記増幅部およびA/D変換部は、カメラ部2とは別に設けられてもよい。カメラ部2は、制御指令に基づいて、そのシャッタスピードおよび増幅率を変更することができる。前記シャッタスピードは、撮像素子における電荷の蓄積時間によって決定される。カメラ部2は、情報を入力する入力手段である。
【0019】
画像処理部3は、カメラ部2から与えられるデジタルの電気信号である画像データを、表示部4に適した画像フォーマットに変換する。画像処理部3は、たとえばデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:略称DSP)によって実現される。画像処理部3は、制御指令に基づいて、カメラ部2から与えられる画像データを処理し、これによってカメラ部2で撮像される画像の撮像倍率を変更することができる。前記カメラ部2と画像処理部3とを含んで撮像部が構成される。
【0020】
表示部4は、たとえばカラー表示可能な透過型の液晶表示装置によって実現され、制御指令に基づいて情報を表示する。表示部4は、バックライトを有し、バックライトを点灯させて背後から照明することによって、情報である所定の文字および画像を表示する。また表示部4は、表示用メモリを有し、この表示用メモリに表示させる画像データを一時的に格納する。表示部4は、たとえば縦方向が240画素であり、横方向が320画素のQVGAで表示する。
【0021】
撮像データ記憶部5は、画像記憶部であり、制御指令に基づいて、表示部3の表示メモリに記憶されている画像データを圧縮した状態で記憶する。前記画像データは、後述する圧縮・伸張部62によって予め定める圧縮方法で圧縮される。本実施の形態では、前記画像データは、静止画を表す。撮像データ記憶部6は、たとえば情報の書き換えが可能なフラッシュメモリなどの半導体装置によって実現される。
【0022】
操作部6は、ファンクションキー、テンキー、カーソルキー、決定キーおよび留守モード設定キーなどの入力操作用の操作ボタンを含む。操作者は、操作部6の各操作ボタンを操作することによって、処理対象としての情報を入力し、また情報の処理内容を表す処理要求を入力することができる。情報の処理内容は、たとえば情報の送受信を含む。留守モード設定キーを操作することによって、装置制御部22は、通信端末装置1を留守モードに切換える。
【0023】
操作部6は、本体操作部7と、パネル操作部8とを含む。本実施の形態の通信端末装置1では、前記カメラ部2、画像処理部3、表示部4、画像データ記憶部5、および操作部6のパネル操作部8を含んで表示パネル9が構成され、表示パネル9は、通信端末装置本体10に着脱可能に設けられる。
【0024】
本実施の形態では、前記表示パネル9は、通信端末装置本体10に着脱可能に設けられているが、表示パネル9は、通信端末装置本体10にヒンジなどによって角変位可能に固定して設けられてもよい。
【0025】
メール制御部11は、制御指令に基づいて、電子メールの作成および電子メールの送受信を行う。メール制御部11は、前記電子メールの作成、および電子メールの送受信に必要な通信プロトコルなどの制御プログラムを記憶するメールプログラムメモリ、作成した電子メールおよび受信した電子メールを記憶するメール記憶メモリ、および前記制御プログラムを実行する処理回路を含む。メールプログラムメモリは、たとえばリードオンリメモリ(Read Only Memory:略称ROM)によって実現され、メール記憶メモリは、たとえばフラッシュメモリなどの情報の書き換え可能な半導体装置によって実現される。メール記憶メモリには、電子メールを送受信するために通信回線を接続する予め定める接続先の情報が記憶されている。前記電子メールの作成は、メール作成機能を有するブラウザによって実現される。本発明の他の実施の形態において、電子メールの作成は、メーラーによって実現してもよい。
【0026】
FAX通信制御部12は、制御指令に基づいて、ファクシミリ通信を行う。FAX通信制御部12は、たとえば画像データ記憶部5に記憶される画像データをファクシミリ通信に適した画像データに変換するための制御プログラム、およびファクシミリ通信に必要な通信プロトコルなどの制御プログラムを記憶するファクシミリプログラムメモリ、送信するファクシミリ画像、受信したファクシミリ画像を記憶するファクシミリ記憶メモリ、および前記制御プログラムを実行する処理回路を含む。ファクシミリプログラムメモリは、たとえばROMによって実現され、ファクシミリ記憶メモリは、たとえばフラッシュメモリなどの情報の書き換え可能な半導体装置によって実現される。
【0027】
留守モニター動作記憶部13は、ROMと、フラッシュメモリなど情報の書き換え可能な半導体装置とを含んで実現され、前記ROMには、留守モードにおける情報の処理にかかる通信端末装置1のルーチンワークなど、通信端末装置1における動作を達成するための制御プログラムを記憶している。具体的には、留守モニター動作記憶部13は、予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応する動作モードとを記憶している。
【0028】
表1は、留守モニター動作記憶部13に記憶される予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応して記憶される動作モード、つまり制御プログラムを実行して達成される装置の動作を示す。本実施の形態では、予め定める発信音信号は、予め定めるディーティーエムエフ(略称DTMF:Dual Tone Multi Frequency)信号によって表され、予め定める発信音信号を表す情報は、前記予め定める発信音信号に対応する情報である。
【0029】
【表1】
【0030】
表1に示すように、たとえば予め定める発信音信号を表す情報である「7♯」に対応して、カメラ撮像のみを行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードが記憶される。またたとえば予め定める発信音信号を表す情報「8♯」に対応して、カメラ撮像およびメール送信を行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが記憶される。
【0031】
また前記留守モニター動作記憶部13に含まれるフラッシュメモリなどの書き換え可能な半導体装置には、前記予め定める通知先情報が記憶されている。予め定める通知先情報は、たとえば電子メールのアドレス情報、およびファクシミリ番号情報の少なくともいずれか1つであり、本実施の形態では、予め定める通知先情報は、電子メールのアドレス情報であるとする。以後、電子メールのアドレス情報を、単にメールアドレスと記載する場合がある。予め定める通知先情報は、複数設定されてもよいが、本実施の形態では、たとえば予め定める通知先情報は、1つであるとする。前記メールアドレスは、操作部6による入力操作によって設定することができる。
【0032】
留守モニター動作制御部14は、処理回路によって実現され、制御指令に基づいて、前記留守モニター動作記憶部13に記憶される制御プログラムを実行する。また留守モニター動作制御部14は、回線I/F部17を介して受信する呼出信号の回数を取得する。
【0033】
留守応答制御部15は、認証部であり、制御指令に基づいて、留守応答を行う。前記留守応答とは、たとえば通信回線を介して所定の応答情報であるメッセージ情報を送信し、通信回線を介して受信した音声情報を記憶する処理である。留守応答制御部15は、留守応答に必要な制御プログラムを記憶する留守応答プログラム記憶メモリ、受信した音声情報を記憶する留守応答記憶メモリ、および前記制御プログラムを実行する処理回路を含む。留守応答プログラムメモリは、たとえばROMによって実現され、留守応答記憶メモリは、たとえばフラッシュメモリなどの情報の書き換えが可能な半導体装置によって実現される。
【0034】
前記留守応答記憶メモリは、認証情報記憶部であり、通信端末装置1を遠隔操作するために必要な予め定める認証情報である予め定める暗証番号情報を記憶する。前記予め定める暗証番号情報は、たとえば4桁の数字で表される。前記予め定める暗証番号情報は、操作部6からの入力操作によって設定可能とし、利用者によって予め設定して登録される。
【0035】
ダイヤル制御部16は、処理回路によって実現され、操作部6のテンキーであるダイヤルキーによって入力される電話番号に対応した通信情報を通信回線に送出するように、ダイヤル番号の制御を行う。
【0036】
回線I/F部17は、通信部であり、モデムおよびネットワークコントロールユニット(Net work Control Unit:略称NCU)を含む。本実施の形態では、前記モデムは、ファクシミリ通信用のモデムと、電子メール通信用のモデムとを含むが、ファクシミリ通信と電子メールの通信との両者モデム機能を有する1つのモデムで兼用してもよい。前記モデムは、情報および制御指令を含む送受信データを変復調する手段である。
【0037】
NCUは、公衆電話交換ネットワークPSTNの通信回線への接続および接続解除を制御し、他の通信装置との通信の開始および終了を制御する。この通信は、情報の送信と情報の受信とを有する。NCUは、前記通信回線を介して呼出信号を受信すると、装置制御部22に通信回線を介して呼出信号を受信したことを通知する。
【0038】
スキャナ部18は、原稿を読取るための手段である。読取った原稿の画像は、処理対象の情報である。つまりこのスキャナ部18は、操作部6および回線I/F部17と同様に、情報を入力する手段を構成する。
【0039】
印刷部19は、情報を印刷する手段である。たとえば他の通信装置から受信した情報を印刷することもできるし、スキャナ部18で読取った情報を印刷することもできる。この印刷部19は、情報の出力手段として機能する。スキャナ部18および印刷部19を用いることによって、画像を複写することができる。
【0040】
ハンドセット20は、送話部および受話部を有する。このハンドセット20の送話部から音声を入力し、受話部から音声を出力する。送話部から入力した音声を他の通信装置に送信することができるし、他の通信装置から受信した音声を受話部から出力することができる。つまりハンドセットを用いて他の通信装置と通話することができる。この音声も処理対象としての情報であり、ハンドセット20は、情報の入力手段としての機能および情報の出力手段としての機能を有する。したがって操作部6、スキャナ部18およびハンドセット20を含んで通信端末装置1の入力手段が構成される。
【0041】
また通信端末装置1には、図示しない無線送受信部を含み、情報および制御指令をアンテナ21から電波として送信することができる。また無線送受信部は、電波として到来する情報および制御指令をアンテナ21を介して受信することができる。この本体無線送受信部およびアンテナ21は、電話機子機と無線通信するための手段である。
【0042】
装置制御部22は、操作部6からの処理要求に基づいて、制御指令を送出して通信端末装置1の各部、具体的にはカメラ部2、画像処理部3、表示部4、撮像データ記憶部5、メール制御部11、FAX通信制御部12、留守モニター動作制御部14、留守応答制御部15、ダイヤル制御部16、回線I/F部17および輝度色差変換部61、圧縮・伸張部62および解像度変換部63を制御する。
【0043】
装置制御部22は、中央演算処理ユニット(Central Processing Unit:略称CPU)と、制御プログラム記憶部とを含む。前記制御プログラム記憶部は、たとえばROMによって実現され、前記通信端末装置1の各部を制御する制御プログラムが記憶される。
【0044】
装置制御部22は、図2では、1つのブロックで示しているが、表示パネル9に設けられるパネル制御部と、通信端末装置本体10に設けられる本体制御部とを含む。パネル制御部および本体制御部は、それぞれCPUおよび制御プログラム記憶部を含む。パネル制御部と本体制御部とは、コネクタを介して相互に有線で通信可能に設けられる。本発明の他の実施の形態において、前記表示パネル9および通信端末装置本体10に無線通信する無線通信部をそれぞれ設け、無線通信によって通信してもよい。
【0045】
前記パネル制御部は、表示パネル9を通信端末装置本体10から離脱させた状態では、表示パネル9に含まれる各部を制御する。本体制御部は、通信端末装置本体10の各部を制御し、または表示パネル9が通信端末装置本体10に装着されている場合には、表示パネル9に含まれる各部を含んで通信端末装置1を制御する。また前記装置制御部22は、たとえばフラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)などの制御記憶部を含み、この制御記憶部に表示パネル9における設定情報、たとえば撮像部における撮像倍率に関する情報および露出量に関する情報が記憶されている。
【0046】
通信端末装置1は、ファクシミリ装置であるが、表示パネル9を通信端末装置本体10に装着した状態で、表示部4に、インターネットに接続されたサーバーに開設されるホームページの内容を、処理対象の情報として扱い、表示させて閲覧することができる。前記ホームページの内容の閲覧は、メール制御部11に含まれるブラウザによって実現される。また電子メールの内容を情報として扱い、表示部4に、電子メールを表示させて確認したり、電子メールを送受信したりすることができる。
【0047】
スピーカ部23は、発音部であり、通信回線を介して受信する呼出信号に応答した装置制御部22からの制御指令に基づいて、呼出音を発音する。またスピーカ部23は、留守応答制御部15によって制御され、予め定めるメッセージ情報を発音する。
【0048】
輝度色差変換部61は、制御指令に基づいて、画像処理部3から与えられるRGBで表される画像データを、輝度Y、青色差Cbおよび赤色差Crで表されるYCbCr方式で表される画像データに変換する。また輝度色差変換部61は、制御指令に基づいて、YCbCr方式で表される画像データをRGBで表される画像データに変換する。
【0049】
圧縮・伸張部62は、制御指令に基づいて、予め定める圧縮方法によって画像データを圧縮し、また圧縮された画像データを伸張する。前記予め定める圧縮方法は、たとえばJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式、MH(Modified Huffman)方式、MR(Modified Read)方式、MMR(Modified Modified Read)方式、およびJBIG(Joint Bi−level Image Coding Experts Group)方式を含む。たとえば、JPEG方式では、前記輝度色差変換部61によってYCbCr方式に変換された画像データを圧縮する。
【0050】
解像度変換部63は、制御指令に基づいて、画像データの解像度を変換する。たとえば撮像部によって撮像された画像データを、ファクシミリ送信する場合に、ファクシミリ送信に適した解像度に画像データを変換する。
【0051】
図3に示すように、表示パネル9は、通信端末装置1を載置台に設置した状態で、通信端末装置1の斜め上方に臨む正面部に装着され、表示パネル9に設けられる表示部4の表示面、および操作部6の操作ボタンの操作部位は、斜め上方に臨んでいる。これによって操作者にとって、表示部4に表示される文字および画像が見やすく、また操作部6を操作しやすい。
【0052】
表示パネル9は、通信端末装置本体10の幅方向の略中央部に装着され、正面部が臨む側から見て、表示パネル9の右側にテンキーなどが配置され、表示パネル9の左側にハンドセット20が配置される。前記表示パネル9の上部に、カメラ部2が設けられる。カメラ部2は、正面部に臨む側から見て通信端末装置1の幅方向に平行な軸線まわりに角変位自在に設けられる。通信端末装置本体10を水平な載置面に載置したときに、前記カメラ部2の撮像レンズを正面側に向けたときの撮像レンズの光軸は、少なくとも水平にすることができる。
【0053】
通信端末装置本体10の背後には、原稿をスキャナ部18に案内し、記録シートを前記印刷部19に案内する案内部材24が設けられる。
【0054】
図1を参照して、留守モードを設定するときの通信端末装置1の動作の手順を説明する。留守モードは、予め定める動作モードに含まれる。通信端末装置1の電源を投入すると、ステップa0からステップa1に移る。ステップa1では、留守モードの設定指令があるか否かを判断する。つまり、操作部6の留守モード設定ボタンが操作されたか否かを判断する。ステップa1で、留守モードの設定指令があったと判断した場合、ステップa2に移る。
【0055】
ステップa2では、装置制御部22は、スピーカ部23を制御して、予め定めるメッセージ情報をスピーカ部23に発音させて、ステップa3に移る。前記予め定めるメッセージ情報は、留守モードにおいて、前記留守応答制御部15が送信するメッセージ情報である。
【0056】
ステップa3では、装置制御部22は、留守応答制御部15に予め定める暗証番号情報が登録、つまり記録され、かつ留守モニター動作記憶部13に予め定める通知先であるメールアドレスが登録、つまり記憶されているか否かを判断する。
【0057】
ステップa3において、前記暗証番号情報が登録され、かつメールアドレスが登録されていると判断した場合には、ステップa4に移る。
【0058】
ステップa4では、装置制御部22は、予め定める時間撮像モードとして、装置の各部を制御する。前記表示パネル9には、操作部6として十字ボタン33が設けられる。撮像モードでは、装置制御部22は、前記十字ボタンを、撮像倍率を変更する指令入力ボタンおよび露出量を変更する指令入力ボタンとして機能させる。十字ボタン33には、上ボタン33a、下ボタン33b、右ボタン33cおよび左ボタン33dが含まれる。撮像モードでは、装置制御部22は、たとえば上ボタン33aを露出量を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、下ボタン33bを露出量を減少させる指令入力ボタンとして機能させ、右ボタン33cを撮像倍率を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、左ボタン33dを撮像倍率を減少させる指令入力ボタンとして機能させる。
【0059】
また撮像モードでは、装置制御部22は、カメラ部2によって撮像した画像を表示部4に表示させる。前記表示部4には、カメラ部2の撮像方向が、前記正面部が臨む方向としたときに撮像される画像の上下方向と、装置の上下方向とが同一になるように画像が表示される。
【0060】
このように撮像モードとすることによって、操作者は、表示部4に表示されるカメラ部2によって撮像される画像を見ながら、前記十字ボタン33を操作することによって、撮像される画像の撮像倍率および露出量の設定を容易に変更することがきる。撮像倍率を変更することによって、カメラ部2によって撮像される範囲を変更することができる。
【0061】
前記予め定める時間は、たとえば前記予め定めるメッセージが終了するまでの間の時間である。本発明の実施の他の形態において、たとえば前記予め定めるメッセージ情報の発音が開始されて、予め定める時間が経過した予め定める時刻から、予め定めるメッセージが終了する時刻までの間に、前記操作部6によって撮像倍率および露出量を変更する指令が入力された場合には、前記予め定める時間を、ステップa4の処理に移った時刻から、最後に操作部6が操作された時刻に所定時間を加算した時刻までの間としてもよい。
【0062】
次にステップa5に移り、装置制御部22は留守モードを設定して、ステップa6に移り、フローチャートを終了する。
【0063】
以上のように、留守モード設定ボタンを操作して、留守モード設定するときに、表示部4には撮像部によって撮像された画像情報が表示される。したがって留守モードにおいて、外部からの遠隔操作によって撮像部に撮像させるように制御する場合、前記留守モードを設定するときに、撮像部によって撮像される撮像範囲の確認を使用者に喚起して、撮像部の撮像方向を、留守時に最適な撮像方向に予め調整するように促すことができる。またこのとき、表示パネル9に設けられる十字ボタン33によって、撮像される画像の撮像倍率および露出量を変更することができるので、たとえば前記撮像倍率および露出量を変更するために複雑な操作をする必要がなく、容易に設定することができ。したがって、設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止することができ、常に最適な撮像状態で撮像することができる。
【0064】
本発明の他の実施の形態では、前記予め定める動作モードは、留守モード以外の動作モードでもよく、この場合、留守したときに備えて、撮像部の撮像範囲を確認させ、前記撮像範囲が適切であるか否かの注意を促すことができる。また予め定める動作モードを設定するときに表示部に撮像された画像が表示されるので、動作モードが設定されたことを確認することができる。
【0065】
また通信端末装置1を遠隔操作するためには、図5の説明で説明するが、暗証番号情報が登録されている必要があり、また遠隔操作によって他の通信装置において撮像された画像データを得るためには、予め定める通知先であるメールアドレスが登録されていなければ、撮像部の設定を変更する必要がないので、ステップa3の処理を実行することによって、無駄な処理を省略することができる。
【0066】
本発明の他の実施の形態において、図1に示すステップa3の処理を省略し、ステップa2が終了すると、ステップa4の処理を行ってもよい。
【0067】
図4は、メニュー表示モードから撮像部の設定を変更する手順を説明する図である。通信端末装置1では、操作部6に設けられる機能ボタンを操作することによって、撮像部の設定、具体的には、撮像倍率および露出量を変更することができる。機能ボタンは、たとえば表示パネル9に設けられる。
【0068】
機能ボタンを操作することによって、装置制御部22は、制御指令を表示部4に与えて、図4(1)に示すような留守モニター設定メニュー41を表示部4の表示画面に表示させる。
【0069】
留守モニター設定メニュー41には、設定可能な動作モードを選択する複数のモード選択表示ボタン42が設けられる。図4(1)に示すように、モード選択表示ボタン42として、「1.送信先設定」、「2.撮像画質設定」および「3.カメラ調整」が表示される。前記モード選択表示ボタン42のうち、選択されているものの下部には、下線が表示され、これによって操作者は、どのモード選択表示ボタン42が選択されているかを判断することができる。図4(1)に示す表示画面41では、「3.カメラ調整」の下部に下線が表示され、この「3.カメラ調整」が選択されている状態である。モード選択表示ボタン42は、表示画面41の上下方向に並んで表示される。
【0070】
メニュー表示モードにおいて、装置制御部22は、前述した十字ボタン33をモード選択表示ボタン42を選択する指令入力ボタン、つまりモード選択操作ボタンとして機能させる。十字ボタン33のうち、上ボタン33aまたは下ボタン33bを操作することによって、下線を移動させて、上下方向に並ぶモード選択表示ボタン42を順番に選択することができる。
【0071】
前記十字ボタン33の中央部には、中央ボタン34が設けられ、メニュー表示モードにおいて、装置制御部22は、中央ボタン34を、選択したモード選択表示ボタン72を決定する指令入力ボタンとして機能させる。
【0072】
「1.送信先設定」は、前記動作モニター記憶部13に記憶される通知先のメールアドレスを設定するメニューに移行するためのボタンである。
【0073】
「2.撮像画質設定」は、撮像される画像の画質を選択するための画質選択メニューに移行するためのボタンである。
【0074】
「3.カメラ調整」は、撮像倍率および露出量を調整するために、カメラ調整モードに移行するためのボタンである。
【0075】
モード選択表示ボタン42の下方には、操作の方法が表示される。たとえば十字ボタンであることを示す記号「+」を用いて、たとえば十字ボタン33で選択することを示唆する「[+]で選択」が表示され、中央ボタン34で決定することを示唆する「[決定]で決定」が表示される。このように操作方法を同時に表示されるので、操作者にとって操作しやすくなる。
【0076】
十字ボタン33の上ボタン33aまたは下ボタン33bを操作することによって、複数のモード選択表示ボタン42のうちの1つを選択することができる。たとえば、図4(1)に示す表示状態から、中央ボタン34を操作する、つまり押下すると、カメラ調整モードとなり、装置制御部22は表示部4に、図4(2)に示す表示画面41を表示させる。
【0077】
図4(2)は、カメラ調整モードにおける表示画面41を示す図である。カメラ調整モードでは、装置制御部22は、カメラ部2によって撮像された画像を表示部4の表示画面41に表示させるとともに、撮像モードの場合と同様に、装置制御部22は、前記十字ボタン33を、撮像倍率を変更する指令入力ボタンおよび露出量を変更する指令入力ボタンとして機能させる。つまり装置制御部22は、たとえば上ボタン33aを露出量を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、下ボタン33bを露出量を減少させる指令入力ボタンとして機能させ、右ボタン33cを撮像倍率を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、左ボタン33dを撮像倍率を減少させる指令入力ボタンとして機能させる。また中央ボタン34を、メニュー選択表示ボタン42を決定する指令入力ボタンとして機能させる。
【0078】
またカメラ調整モードでは、装置制御部22は、表示部4に制御指令を与え、表示部4の上部に、ステータスバー43を表示させる。ステータスバー43には、表示パネル9の状態を表す情報が表示されている。表示パネル9の状態を表す情報には、設定情報が含まれる。ステータスバー43には、具体的には電源の状態を表す電源状態表示領域44と、撮像する画像の画質を表す画質表示領域45、撮像された画像を記憶する場所を表す記憶場所表示領域46、撮像可能な画像の枚数を表す撮像可能枚数表示領域47と、撮像倍率を表す撮像倍率表示領域48と、基準値に対する画像の明るさを表す露出表示領域49とが設けられる。
【0079】
表示パネル9には、表示パネル9を通信端末装置本体10から離脱させたときに表示パネル9の各部に電力を供給する充電池が設けられる。前記電源状態表示領域44には、前記充電池の残容量が表示される。前記残容量の表示は、たとえば充電池の大まかな残容量を表す記号によって表される。
画質表示領域45には、画像データ記憶部15に記憶される画像の画質を表す設定情報が表示される。撮像する画像の画質は、たとえば予め定める設定状態である「ノーマル」と、この「ノーマル」よりも画質が向上される「ファイン」とがある。標準モードが設定されている場合には、「ノーマル」と表示され、高画質モードが設定されている場合には、「ファイン」と表示される。具体的には、標準モードと高画質モードとでは、撮像データ記憶部15に記憶する画像データの圧縮率が異なる。初期設定では、標準モードに設定され、パネル操作部14の操作によって設定を変更することができる。前記設定情報は、パネル制御部19に記憶される。高画質モードでは、パネル制御部19は、標準モードの場合よりも画像の圧縮率を小さくして、圧縮した画像データを解凍する場合に、画像の劣化がより少ない状態となるように画像データを画像データ記憶部15に記憶させる。図4(2)では、高画質モードを示す「ファイン」が表示されている。
【0080】
前述した画像データ記憶部15は、通信端末装置1に固定される内蔵メモリおよび通信端末装置1に着脱自在に設けられる着脱メモリを含む。記憶場所表示領域46には、記憶場所が内蔵メモリである場合には、内蔵メモリであることを示す記号が表示され、記憶場所が着脱メモリである場合には、着脱メモリを表す記号が表示される。たとえば着脱メモリとしてSDカードを用いる場合には、図4(2)に示すように、画像データが記憶される場所が着脱メモリであることを表す記号「SD」が表示される。
【0081】
撮像可能枚数表示領域47には、撮像可能な画像の枚数を表す数字「n」(nは、0を含む正の整数)が表示される。この撮像可能枚数表示領域47には、前述した記憶場所表示領域46に表示されている記憶場所における、記憶可能な画像の枚数が表示される。
【0082】
撮像倍率表示領域48には、撮像倍率の設定情報が表示される。撮像倍率は、予め定める基準値、および予め定める基準値のm(mは、1より大きな正の数)倍に設定することができ、本実施の形態では、たとえば基準値の2倍または4倍に設定することができる。撮像倍率表示領域48には、撮像倍率が基準値の場合には、「標準」と表示され、2倍の場合には、「×2」と表示され、4倍の場合には、「×4」と表示される。
【0083】
露出表示領域49には、露出の状態を表す設定情報が表示される。露出量は、予め定める基準値、および予め定める基準値から明るくなる方向にp(pは、1よりも大きな正の整数)段階、また予め定める基準値から暗くなる方向にq(qは、1よりも大きな正の整数)段階に設定することができる。本実施の形態では、予め定める基準値から明るくなる方向に2段階、予め定める基準値から暗くなる方向に2段階変更することができ、合計5つの露出量から任意に設定することができる。露出量の設定において、まず予め定める基準値を決定しておき、画像を明るくする場合には、前記予め定める基準値を明るくなる方向に変化させ、画像を暗くする場合には、前記予め定める基準値を暗くなる方向に変化させる。前記露出量は、カメラ部2のシャッタスピードおよび増幅率を変更することによって変更することができる。
【0084】
露出表示領域49には、露出量が基準の場合には、「±0」と表示され、基準から1段階明るい場合には、「+1」と表示され、2段階明るい場合には「+2」と表示される。また標準から1段階暗い場合には、「−1」と表示され、2段階暗い場合には「−2」と表示される。
【0085】
本実施の形態では、表示画面41に向かって左から順番に、電源状態表示領域44、画質表示領域45、記憶場所表示領域46、撮像可能枚数表示領域47、撮像倍率表示領域48、および露出表示領域49が順番に並んで表示されているが、本発明の実施の他の形態において、前記ステータスバー43の各表示領域の並びは前述の順番に限らず、たとえば電源状態表示領域49が表示画面41に向かって最も右に設けられてもよい。このように、表示画面41にステータスバー42を設けることによって、操作者は、表示パネル9の状態を即座に把握することができる。
【0086】
前記ステータスバー42の下部には、カメラ部2によって撮像された画像が表示される。前記ステータスバー42の各表示領域に表示される記号、および文字を除く領域にも、撮像された画像が表示されるように構成してもよく、またステータスバー42は、所定の操作ボタンを操作することによって、表示させる構成であってもよい。
【0087】
図4(3)に示すように、十字ボタン33のうち右ボタン33cを操作することによって、装置制御部22は、画像処理部3に制御指令を与えて撮像倍率を変更させ、現在の撮像倍率から2倍の撮像倍率に変更することができる。ただし撮像倍率が4倍のときには、装置制御部22は、右ボタン33cが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。また十字ボタン33のうち左ボタン33dを操作することによって、装置制御部22は、画像処理部3に制御指令を与えて撮像倍率を変更させ、現在の撮像倍率から1/2倍の撮像倍率に変更することができる。ただし撮像倍率が等倍つまり標準のときには、装置制御部22は、左ボタン33dが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。
【0088】
図4(4)に示すように、十字ボタン33のうち上ボタン33aを操作することによって、装置制御部22は、カメラ部2に制御指令を与えて露出量を変更させ、現在の露出量から1段階露出量を多くする、つまり撮像される画像を明るくすることができる。ただし露出量が最大のときには、装置制御部22は、上ボタン33aが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。また十字ボタン33のうち下ボタン33bを操作することによって、装置制御部22は、カメラ部2に制御指令を与えて露出量を変更させ、現在の露出量から1段階露出量を少なくする、つまり撮像される画像を暗くすることができる。ただし露出量が最大のときには、装置制御部22は、上ボタン33aが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。
【0089】
また決定ボタン34を操作すると、図4(5)に示すように表示画面41に「設定しました。」という文章が表示され、変更された撮像倍率および露出量の情報が、装置制御部22に設定される。このように、表示画面41に表示されるメニュー41から撮像部の設定を変更することができる。
【0090】
図5および図6は、本発明の実施の一形態の通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。操作部6は、留守モード設定ボタンを含み、この留守モード設定ボタンを操作することによって、装置制御部22に指令を与え、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置1が留守モードに設定される。
【0091】
操作部6による入力操作によって、通信端末装置1を留守モードに設定すると、ステップb0からステップb1に移る。ステップb1では、回線I/F部17において、通信回線を介して所定の通信情報を受信したか否かを装置制御部22が判断する。前記所定の通信情報は、公衆電話交換ネットワークPSTNの通信回線からの呼出信号である。前記呼出信号は、予め定める時間Tをあけて、定期的に送信される信号である。
【0092】
ステップb1において、装置制御部22が呼出信号を受信したと判断すると、ステップb2に移り、呼出信号を受信していないと判断すると、ステップb1を予め定める間隔をあけて繰返す。
【0093】
ステップb2では、装置制御部22は、呼出信号に応答した制御指令をスピーカ部23に与え、スピーカ部23に予め定める回数、呼出音を発音させた後、回線I/F部17に制御指令を与えて、通信回線に接続、つまり通信回線を介して所定の通信情報を受信し、かつ通信回線に所定の通信情報を送信可能な状態とするとともに、留守応答制御部15に制御指令を与えて、留守応答を開始させて、ステップb3に移る。留守応答制御部15は、所定の通信情報として応答メッセージ情報を回線I/F部17から通信回線に送信する。前記応答メッセージ情報は、たとえば「ただいま電話に出ることができません…」という内容である。
【0094】
ステップb3では、留守応答制御部15が、前記応答メッセージ情報の送信が終了するまでに、暗証番号情報を受信したか否か判断する。応答メッセージ情報の送信が終了するまでに、通信回線を介して通信情報を受信した場合、ステップb4に移る。
【0095】
ステップb4では、留守応答制御部15は、受信した通信情報と、応答記憶メモリに記憶される予め定める暗証番号情報とを比較することによって、正しい暗証版情報を受信したか、つまり予め定める暗証番号情報を受信したか否かを判断する。ステップb4において、予め定める暗証番号情報を受信したと判断した場合には、ステップb5に移る。前記留守応答制御部15は、暗証番号情報を受信したと判断した場合に、装置制御部22に暗証番号情報を受信したことを通知する。
【0096】
ステップb5では、装置制御部22は、留守モニター動作制御部14に制御指令を与え、留守モニター動作制御部14は、予め定める発信音信号を受信したか否かを判断する。留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶されている制御プログラムを実行し、留守モニター動作記憶部13に記憶されている予め定める発信音信号を受信したか否かを判断する。通信回線を介して前記予め定める発信音信号を受信したと判断した場合、ステップb6に移り、前記予め定める発信音信号を受信していないと判断した場合、ステップb5を繰返す。前記留守応答制御部15は、予め定める暗証番号情報を受信したと判断した場合に、装置制御部22に暗証番号情報を受信したことを通知する。
【0097】
ステップb6では、予め定める発信音信号を受信したことを表す情報、つまり遠隔操作の指令を受け付けたことを表す情報を留守モニター動作制御部14が回線I/F部17に送信させ、ステップb7に移る。前記予め定める発信音信号を受信したことを表す情報は、たとえば所定の音情報によって表される。これによって、前記所定の音情報を受信した他の通信装置に設けられるスピーカにおいて、所定の音を発音させることができる。
【0098】
ステップb7では、留守モニター動作制御部14が、留守モニター動作記憶部に記憶される予め定める発信音信号に対応する制御プログラムを実行して、装置制御部22とともに通信端末装置1の各部を制御して、ステップb8に移り、フローチャートを終了する。
【0099】
前述のステップb3において、留守応答制御部15が、応答メッセージ情報の送信が終了するまでに、暗証番号情報を受信していないと判断した場合には、ステップb9に移り、留守応答処理部15は、予め定める処理を実行して、ステップb8に移り、フローチャートを終了する。前記予め定める処理とは、留守番電話の応答処理である。留守番電話の応答処理では、通信回線を介して受信する音声信号を記憶する処理を含む。
【0100】
前述のステップb4において、予め定める暗証番号情報とは異なる他の暗証番号情報を受信したと判断すると、ステップb10に移る。ステップb10では、留守応答制御部15が、回路I/F部17によって、前記他の暗証番号情報を受信した回数を判定し、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたか否かを判断する。前記予め定める回数は、たとえば3回とする。
【0101】
ステップb9において、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えていないと判断した場合、ステップb3に移り、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたと判断した場合、ステップb11に移る。留守応答制御部15は、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたと判断した場合、装置制御部22に前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたことを示す情報を与える。
【0102】
ステップb11では、装置制御部22が撮像部を不能動化する、つまり前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたことを示す情報を受取ると、装置制御部22は、カメラ部2および画像処理部3を制御して、撮像させない。ステップb11の処理が終了すると、ステップb9に移る。これによって、暗証番号情報を複数回リトライして通信端末装置1に与え、不正に遠隔操作して撮像部によって撮像しようとする行為を防止することができる。
【0103】
本発明の他の実施の形態においてステップb11では、回路I/F部17によって通信回線を切断してもよい。この場合も、暗証番号情報を複数回リトライして通信端末装置1に与え、回線が切断されることによって、セキュリティを高める効果がある。
【0104】
通信回線を介して通信が行われる他の通信装置が通信回線を切断する、つまり他の通信装置において、通信端末装置1との間の通信状態を切断するによって、図5に示すフローチャートを終了させることができる。また図5に示すフローチャートを終了すると、再びステップb1に移る。また留守モードの設定を解除することによって、図5に示すフローチャートを終了させることができる。
【0105】
図6は、図5のステップb6において、受信した発信音信号によって、カメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合の、通信端末装置1の処理動作の手順を示すフローチャートである。図6では、表1に示した「8♯」に対応する発信音信号を受信した場合について示す。
【0106】
図5に示すステップb6が終了すると、ステップc0からステップc1に移る。ステップc1では、留守モニター動作制御部14は、カメラ部2および画像処理部3に制御指令を与え、カメラ部2および画像処理部3を起動させて、撮像させ、ステップc2に移る。
【0107】
ステップc2では、留守モニター動作制御部14は、装置制御部22および撮像データ記憶部5に制御指令を与えて、ステップc1で撮像して得られた画像データを圧縮した状態で撮像データ記憶部5に記憶させて、ステップc3に移る。
【0108】
ステップc3では、留守モニター動作制御部14は、メール制御部11に制御指令を与えて、電子メールを作成させる。メール制御部11では、メール作成機能付きブラウザによって、電子メールが作成される。メール制御部11で作成される電子メールの宛先、つまり通知先には前述した留守モニター動作記憶部13に記憶される通知先の情報が用いられる。
【0109】
図7は、メール制御部11によって作成される電子メールを表示部4に表示させて示す図である。電子メールには、送信先を表す宛先領域25、電子メールの表題を表す件名領域26、電子メールの内容を表す本文領域27、および電子メールに添付されるデータを表す添付データ領域28が設けられる。宛先領域25には、予め定める通知先が設定される。件名領域26には、たとえば「留守番カメラリモート画像」という文章が記載され、本文領域27には、たとえば「留守番カメラリモート画像を送付します。」という文章が記載される。件名領域26および本文領域27に記載される文章は、定型文とする。添付データ領域28には、前記ステップc2において、撮像データ記憶部5に記憶された画像データを表す情報が記載され、これによって前記画像データが、電子メールに添付される。
【0110】
ステップc3が終了すると、ステップc4に移る。ステップc4では、通信回線が切断されているか否かを判断する。つまりステップc4では、通信回線を介して前記発信音信号を受信した他の通信装置との通信が切断されているか否かを判断する。ステップc4において、通信回線が切断されていると判断した場合、ステップc5に移る。
【0111】
ステップc5では、メール制御部11によって予め定める接続先に通信回線を接続、つまり予め定める接続先との間で通信可能な状態にする。メール制御部11は、装置制御部22を介してダイヤル制御部16および回線I/F部17を制御し、たとえば通信事業者の提供するインターネット接続サービスのアクセスポイントに接続する、または予め定めるインターネット接続事業者、いわゆるプロバイダの接続ポイントにダイヤルアップ接続して、所定の通信情報の送受信が可能な状態とする。
【0112】
ステップc6では、メール制御部11が、回線I/F部17を介して、ステップc3において作成した電子メールを送信して、ステップc7に移る。
【0113】
ステップc7では、メール制御部11が、制御指令を回線I/F部17に与えて、回線I/F部17が通信回線を切断してステップc8に移り、フローチャートを終了し、図5のステップb8に移る。
【0114】
前述のステップc4において、通信回線が切断されていないと判断した場合、ステップc9に移る。ステップc9では、回線を切断、つまり通信を切断してステップc5に移る。
【0115】
本発明の実施の他の形態において、他の通信装置との通信を切断していなくても、電子メールの送信が可能な場合、たとえばADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)を利用して電子メールを送信する場合などにおいては、図2に示すステップc4およびステップc5の処理を省略してもよい。
【0116】
また図2に示すフローチャートでは、受信した発信音信号によって、カメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合の、通信端末装置1の処理動作を示しているが、たとえば受信した発信音信号によって、カメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードが選択された場合には、通信端末装置1の処理動作は、図2に示すフローチャートと同様であり、ステップc1およびステップc2の処理が終了すると、ステップc8に移る。
【0117】
図8は、通信端末装置1を含むシステムの構成を示す概略的に示す系統図であり、図9はユーザ端末装置31が通信端末装置1によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置1とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。ユーザ端末装置31は、たとえば携帯電話装置であり、表示部を有し、表示部に画像を表示させることができる。通信端末装置1には、1.留守モードが設定され、かつ、2.予め定める通知先である送信先のメールアドレスが登録されている。前記送信先のメールアドレスに送信される電子メールは、ユーザ端末装置31によって受信することができるものであるとする。
【0118】
まず、ユーザ端末装置31から通信端末装置1に電話をかける、つまり通信端末装置1と通信するための識別情報である電話番号をダイヤルすると、通信端末装置1では、通信回線である電話回線を介して呼出信号を受信し、着信する(1)。
【0119】
通信端末装置1では、留守モードが設定されているので、回線を接続し、通信端末装置1とユーザ端末装置31とによって通信可能な状態として、留守応答制御部15が「ただいま…」という応答メッセージを送信する。このときに、ユーザ端末装置31に設けられるキーを操作して、たとえば記号「♯」+4桁の暗証番号をトーン入力する、つまり予め定める暗証番号情報を表す予め定める所定のDTMF信号を送信する(2)。
【0120】
通信端末装置1では、予め定める暗証番号情報を受信すると、予め定める発信音信号、言い換えればリモート指示情報を待ち受ける状態となる。本実施の形態では、前記暗証番号情報を受信すると、留守応答制御部15が、たとえば「新しい要件は…」という遠隔操作を促す応答メッセージ情報を送信してもよい。
【0121】
利用者は、カメラ部2によって撮像させ、得られた画像データをユーザ端末装置31によって受信する場合、予め定める発信音信号を送信するため、リモート指令情報である「8」および「♯」を順番にトーン入力する。通信端末装置1では、リモート指示情報に対応した発信音信号を受信し、指令を受け付けたことを示す音情報を送信する。ユーザ端末装置31では、前記音情報を受信すると、受話器によって予め定める音が発音されるので、利用者は、通信端末装置1が予め定める発信音信号を受信したことを確認することができる(3)。たとえば、前記リモート指令情報をトーン入力しても、連続して2回入力する場合、およびカメラ部2によって撮像できない場合には、通信端末装置1は、指令を受け付けないことを示す音情報を送信してもよい。通信端末装置1では、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが撮像データ記憶部5に記憶される。
【0122】
利用者は、通信端末装置1に予め定める発信音信号を送信することによって動作指令を与えた後に、ユーザ端末装置31と通信端末装置1との通信を切断する(4)。
【0123】
ユーザ端末装置31との通信が切断されると、メール制御部11が有するメール作成機能付きのブラウザによって電子メールが作成される。電子メールには前述したように、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが添付される。電子メールの作成は、回線切断後、数十秒程度で開始される。
【0124】
電子メールが作成されると、予め定める接続先に通信回線を接続して、指定登録アドレス、つまり登録されている送信先のメールアドレスに電子メールを送信する。ここで、着信衝突および回線使用中である場合など予め定める接続先に接続することができない場合には、予め定める時間間隔を設けて、予め定める接続先に接続するようにしてもよい。電子メールは、メールサーバ32に格納され、メールサーバ32からユーザ端末装置31に送信される、またはユーザ端末装置31がメールサーバ32に通信回線を接続することによって電子メールを受信することによって、ユーザ端末装置31において、前記画像データが添付された電子メールを受信することができる(5)。
【0125】
また前記メールサーバ32からユーザ端末装置31へは、電子メールの本文だけが送信され、ユーザ端末装置31がメールサーバ32に通信回線を接続することによって、画像データを受信する構成であってもよい。
【0126】
このように利用者は、たとえば外出先であっても、ユーザ端末装置31を操作することによって、遠隔地にある通信端末装置1に、たとえば室内を撮像させ、得られた画像データをユーザ端末装置31によって受信可能な通知先に送信させることによって、前記室内の様子を知ることができる。したがって、たとえば通信端末装置1を、室内のペットの様子をみる監視カメラおよび防犯カメラとして機能させることができる。
【0127】
また遠隔操作するためには、受信した所定の通信情報に含まれる認証情報が、留守応答記憶メモリに記憶されている予め定める認証情報と一致する必要があるので、予め定める認証情報を送信することができる特定の利用者のみが、遠隔操作によって撮像部に撮像させることができる。したがって、不特定多数の操作者によって遠隔操作され、不所望に撮像部による撮像が行われてしまうことが防止され、セキュリティが向上される。また、さらに撮像部によって撮像させるためには、予め定める発信音信号を受信する必要があるので、さらにセキュリティが向上される。また前記予め定める暗証番号情報および予め定める発信音信号は、たとえばディーティーエムエフ(DTMF)信号によって表され、このような信号は、様々な通信機器、たとえば電話機および携帯電話機の入力部を操作することによって、送信することができる。したがって、様々な通信機器から遠隔操作することができ、利便性が向上される。
【0128】
また通信端末装置1では、一旦回線を切断した後、設定されたサーバーに電子メールに添付された画像データを送信する構成としており、かつ画像データの送付先については、外部から設定することはできず、通信端末装置1を保有している利用者のみが設定することができるので、不所望に撮像部によって得られる画像データがとりだされる可能性は低い。
【0129】
操作部6は、留守モード設定ボタンを含み、この留守モード設定ボタンを操作することによって、装置制御部22に指令を与え、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置1が留守モードに設定される。通信端末装置1では、留守モード設定中に、通信回線を介して呼出信号を受信し、利用者が、たとえばハンドセット20をオフクックする、または電話機子機によって応答することによって、回線を補足し、その後回線を切断した場合、装置制御部22は、回線が切断された後、予め定める時間、撮像部を不能動化する。そして、予め定める時間経過したと判断すると、装置制御部22は撮像部の不能動化を解除し、これによって利用者は、前述した手順で遠隔操作によって撮像させることができる。前記予め定める時間は、たとえば30分である。ハンドセット20などによって回線を補足する場合、利用者が在宅しているため、外部からの遠隔操作によって撮像されることが防止される。
【0130】
図5に示すフローチャートは、留守モードにおける動作処理について説明したが、予め定める動作モードには、在宅モードが含まれる。在宅モードは、留守モードを設定してない状態の動作モードである。在宅モードでは、指定の着信回数が経過するまでに、オフフックなどの利用者による回線補足操作が行われない場合、指定着信回数に到達した時点で、装置制御部22が回線I/F部17に回線を補足させ、留守応答制御部15が回線I/F部17から「ただ今近くにおりません…」という応答メッセージ情報を相手側に送信する。この場合、通信端末装置1は、留守モードの場合と同様に動作し、つまり図5に示すフローチャートのステップb2〜ステップb11までの処理と同様な動作を実行する。これによって、応答メッセージが流れている間に、通信回線を介して暗証番号情報を与え、また予め定める発信音信号を与えることによって、遠隔操作することができる。したがって、留守モードを設定し忘れて、外出した場合であっても、利用者は、遠隔操作によって撮像することができる。
【0131】
また本発明の他の実施の形態において、前記在宅モードでは、撮像部を不能動化させてもよい。本実施の形態の在宅モードでは、指定の着信回数が経過するまでに、オフフックなどの利用者による回線補足操作が行われない場合、指定着信回数に到達した時点で、装置制御部22が回線I/F部17に回線を補足させ、留守応答制御部15が回線I/F部17から「ただ今近くにおりません…」という応答メッセージ情報を相手側に送信する。装置制御部22は、撮像部を不能動化し、応答メッセージ情報が流れている間に、通信回線を介して暗証番号情報を与え、また予め定める発信音信号を与えても、遠隔操作によって撮像することを防止する。これによって、居留守の場合など、撮像されたくない場合において、利便性が向上される。本発明のさらに他の実施の形態において、在宅モードでは、呼出信号に対応して、スピーカ部23から発音させるのみであってもよい。また本発明のさらに他の実施の形態において、前記在宅モードでは、撮像部を不能動化するか否かは、また呼出信号に対応して、スピーカ部23から発音させるのみとするのかを利用者が設定してもよい。これによって利用者にとって、選択肢が拡がり、利便性が向上される。
【0132】
本実施の形態の通信端末装置1では、1枚の画像を撮像するが、本発明の他の実施の形態において、予め定める間隔を設けて複数の画像を連続してカメラ部2によって撮像してもよく、また撮像した複数の画像データを電子メールに添付して送信してもよい。また本発明の他の実施の形態において、予め定める発信音信号を受信してから予め定める時間経過した後に、前記撮像部によって撮像してもよい。
【0133】
また本発明の他の実施の形態において、前記予め定める発信音信号を表す情報によって、カメラ部2による撮像倍率の変更、また露出量の変更を行ってもよい。表2は、留守モニター動作記憶部13に追加して記憶される予め定める発信音信号と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応して記憶される制御プログラムを実行して達成される装置の動作を示す。
【0134】
【表2】
【0135】
たとえば、撮像倍率を大きくして撮像した画像を、予め定める通知先に送信させる場合には、前記図9に示すリモート指令情報を送信する場合に、「9♯」および「8♯」を順番にトーン入力すればよい。
【0136】
また前述の実施の形態において、前記撮像部によって撮像された画像は、電子メールによって通知先に送信されるが、留守応答制御部に記憶される予め定める通知先情報をファクリミリ番号情報とすることによって、撮像部によって撮像され、撮像データ記憶部5に記憶された画像データをファクシミリ送信させることも可能である。ファクシミリ送信によって撮像部によって得られた画像データを送信する場合、まず、たとえば撮像データ記憶部5に記憶される圧縮された画像データを圧縮・伸張部62によって伸張させる。撮像によって得られた画像データを、たとえばJPEG方式で圧縮している場合、この圧縮された画像データを伸張して、YCbCr方式の非圧縮の画像データを得る。
【0137】
次に、ファクシミリ通信制御部12が、前記圧縮・伸張部62によって得られた画像データのうち、輝度データ(Y)のみを取り出して、白黒の画像データを作成する。
【0138】
次に、作成された白黒の画像データの解像度を変換する必要がある場合、解像度変換部63に、解像度を変換させる。
【0139】
そして、前記圧縮・伸張部62に、白黒の画像データを、ファクシミリ送信で用いられる圧縮方法、たとえば前述したMH方式、MR方式、MMR方式およびJBIG方式で圧縮させ、回線I/F部17からファクシミリ送信する。
【0140】
本実施の形態において、前記予め定める認証情報を、予め定める暗証番号情報としたが、本発明の他の実施の形態において、前記予め定める認証情報は、発信元の電話番号情報としてもよい。この場合、前述した留守応答記憶メモリが、予め定める発信元の電話番号情報を記憶する。前記予め定める発信元の電話番号情報は、操作部6からの入力操作によって設定可能とし、利用者によって予め設定して登録される。
【0141】
図10は、予め定める認証情報として、発信元の電話番号情報を利用した場合の、通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートのステップb1とステップb2との間に、所定の通信情報に、予め定める発信元の電話番号情報が含まれているか否かを判断するステップが付加されたものであり、その他のステップは、図5に示すフローチャートの各ステップと同じである。つまり、図10に示すフローチャートのステップd0およびステップd1の各ステップは、図5に示すフローチャートのステップb0およびステップb1の各ステップにそれぞれ対応する。また図10に示すフローチャートのステップd3〜ステップd12の各ステップは、図5に示すフローチャートのステップb2〜ステップb11の各ステップにそれぞれ対応するので、重複する説明を省略する。
【0142】
ステップd2では、装置制御部22は、留守モニター動作制御部14に制御指令を与え、留守モニター動作制御部14は、予め定める発信元の電話番情報を受信したか否かを判断する。留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶されている制御プログラムを実行し、留守モニター動作記憶部13に記憶されている予め定める発信元の電話番号情報を受信したか否かを判断する。通信回線を介して前記予め定める発信元の電話番号情報を受信したと判断した場合、ステップd6に移り、前記予め定める発信元の電話番号情報を受信していないと判断した場合、ステップd3に移る。
【0143】
このように、認証情報として予め定める発信元の電話番号情報を用いることによって、前述したような暗証番号情報を入力しなくてもよいので、操作性が向上される。また、認証情報として予め定める発信元の電話番号情報を用いることによって、不特定の操作者によって、遠隔操作されることが防止される。
【0144】
図11は、本発明の他の実施の形態における通信端末装置50の構成を示すブロック図である。画像表示装置である通信端末装置50の構成は、図2に示す前述した実施の形態の通信端末装置1の構成と同様であり、通信端末装置1の構成に加えて、電話番号記憶部51および電話番号比較部52を含む。したがって、前述の通信端末装置1と同様な部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0145】
電話番号記憶部51は、予め定める識別情報である予め定める電話番号情報を記憶する。本実施の形態では、電話番号記憶部51と、留守モニター動作記憶部13とを含んで動作モード記憶部53が構成される。
【0146】
前記実施の形態では、留守モニター動作記憶部13には、予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応する動作モードとが記憶されるが、本実施の形態ではさらに、電話番号記憶部51に記憶される予め定める電話番号情報に対応した呼出信号の回数と、この予め定める電話番号情報および呼出信号の回数の対応する動作モードとが記憶される。また前記予め定める電話番号情報に対応して、名称である名前が記憶されてもよい。
【0147】
また前記留守モニター動作記憶部13には、予め定める通知先の情報が記憶されている。予め定める通知先の情報は、たとえば電子メールのアドレス情報、およびファクシミリ番号情報の少なくともいずれか1つであり、本実施の形態では、電子メールのアドレス情報であるとする。以後、電子メールのアドレス情報を、単にメールアドレスと記載する場合がある。予め定める通知先情報は、複数設定されてもよいが、本実施の形態では、たとえば予め定める通知先は、1つであるとする。前記メールアドレスは、操作部6による入力操作によって設定することができる。
【0148】
表3は、動作モード記憶部53に記憶される予め定める電話番号情報と、この電話番号情報に対応する呼出信号の回数と、呼出信号の回数に対応する動作モード、つまり制御プログラムを実行して達成される装置の動作とを示す。また表3には、前記電話番号情報に対応して記憶される名前、および送信先の電子メールアドレスを示している。
【0149】
【表3】
【0150】
たとえば、予め定める電話番号情報「090XXXX」および呼出回数2回に対応して、カメラ撮像およびメール送信を行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先である送信先に送信する動作モードの制御プログラムが記憶される。またたとえば、予め定める電話番号情報「090XXXX」および呼出回数3回に対応してカメラ撮像のみを行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードの制御プログラムが記憶される。
【0151】
電話番号比較部52は、通信回線を介して受信した所定の通信情報に含まれる発信元の電話番号情報と、電話番号記憶部51に記憶されている予め定める電話番号情報とを比較する。以後、発信元の電話番号情報を、単に発信元情報と記載する場合がある。
【0152】
図12は、予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置50の動作の手順を示すフローチャートである。操作部6の留守モード設定ボタンが操作されることによって、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置50が留守モードに設定される。
【0153】
操作部6による入力操作によって、通信端末装置50を留守モードに設定すると、ステップe0からステップe1に移る。ステップe1では、回線I/F部17において、通信回線を介して所定の通信情報を受信したか否かを装置制御部22が判断する。前記所定の通信情報は、公衆電話交換ネットワークPSTNの通信回線からの呼出信号である。前記呼出信号は、予め定める時間Tをあけて、定期的に送信される信号である。
【0154】
ステップe1において、装置制御部22が呼出信号を受信したと判断すると、ステップe2に移り、呼出信号を受信していないと判断すると、ステップe1を予め定める間隔をあけて繰返す。
【0155】
ステップe2では、装置制御部22は、呼出信号に含まれる発信元の電話番号情報を取得しステップe3に移る。
【0156】
ステップe3では、ステップe2で装置制御部22によって取得された発信元の電話番号情報が、前記電話番号記憶部51に記憶されているか否かを電話番号比較部52が比較して判断する。ステップe3において、前記取得した発信元の電話番号情報が、電話番号比較部51に記憶されていると判断すると、ステップe4に移る。
【0157】
ステップe4では、留守モニター動作制御部14が、動作モード記憶部13に前記発信元の電話番号情報に対応して動作モードが記憶されているか否かを判断する。ステップe4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていると留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe5に移る。
【0158】
ステップe5では、通信回線を介して受信した呼出信号の回数を取得し、受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出信号の回数を超えたか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップe5において、呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe6に移る。呼出信号の回数とは、予め定める時間Tあけて、定期的に送信される信号の回数である。
【0159】
ステップe6では、受信した呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている回数であるか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップe6において、受信した呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されていると判断すると、ステップe7に移る。
【0160】
ステップe7では、留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶される前記取得した発信元情報および呼出信号の回数に対応して記憶される制御プログラムを実行して、通信端末装置1の各部を制御して、ステップe8に移り、フローチャートを終了する。
【0161】
たとえばカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合には、ステップe7において、前記図6に示すフローチャートに従って、通信端末装置50が動作する。
【0162】
前述のステップe3において、前記取得した発信元の電話番号情報が、電話番号比較部51に記憶されていないと判断すると、ステップe9に移り、予め定める処理を実行して、ステップe8に移る。前記ステップe9における予め定める処理とは、前述の図5のフローチャートのステップb2からステップb11に示す処理のうち選択的に実行される処理である。
【0163】
またステップe4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe9に移る。
【0164】
またステップe5において呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe6に移る。
【0165】
図13は、ユーザ端末装置31が通信端末装置50によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置50とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。ユーザ端末装置31は、前述したように、たとえば携帯電話装置であり、表示部を有し、表示部に画像を表示させることができる。通信端末装置50には、1.留守モードが設定され、2.予め定める発信元の電話番号情報、この発信元の電話番号情報に対応する呼出回数および動作モードが設定され、かつ3.予め定める通知先である送信先のメールアドレスが登録されている。前記ユーザ端末装置31の電話番号情報は、「090xxxx」である。前記送信先のメールアドレスに送信される電子メールは、ユーザ端末装置31によって受信することができるものであるとする。
【0166】
ユーザ端末装置31が通信端末装置50によって得られる画像データを取得するためには、まず、ユーザ端末装置31から通信端末装置50に電話をかける、つまり通信端末装置50と通信するための識別情報である電話番号をダイヤルする。これによって通信端末装置50では、通信回線である電話回線を介して呼出信号を受信し、着信する(1)。通信端末装置50では、電話番号比較部52によって、受信した発信元情報から、電話番号記憶部51に記憶されている相手からの送信されていることが確認される。
【0167】
ユーザ端末装置31の操作者は、呼出音を聞き、発信音信号の回数を確認する。本実施の形態では、通信端末装置50をカメラ撮像およびメール送信を行う動作モードとする場合には、予め定める呼出信号の回数を2回に設定している。したがって、ユーザ端末装置31の操作者は、呼出音が2回鳴ったことを確認して電話を切る、つまり通信回線を切断する(2)。
【0168】
通信端末装置50では、呼出信号の回数から、呼出信号の回数2回に対応した動作モードで動作する。ここでは、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが撮像データ記憶部11に記憶され、さらにメール制御部11が有するメール作成機能付きのブラウザによって電子メールが作成される。電子メールには前述したように、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが添付される。電子メールの作成は、カメラ部2による撮像後、数十秒程度で開始される。
【0169】
電子メールが作成されると、予め定める接続先に通信回線を接続して、指定登録アドレス、つまり登録されている送信先のメールアドレスに電子メールを送信する。ここで、着信衝突および回線使用中である場合など予め定める接続先に接続することができない場合には、予め定める時間間隔を設けて、予め定める接続先に接続するようにしてもよい。電子メールは、メールサーバ32に格納され、メールサーバ32からユーザ端末装置31に送信される、またはユーザ端末装置31がメールサーバ32に通信回線を接続することによって、ユーザ端末装置31において、前記画像データが添付された電子メールを受信することができる(3)。
【0170】
このように利用者は、たとえば外出先であっても、遠隔地にある通信端末装置50が設置される室内の様子を知ることができる。したがって、通信端末装置50を、監視カメラおよび防犯カメラとして機能させることができる。また電話料金を発生させずに、通信端末装置50を遠隔操作の指令を与えることができるので、通信コストの低減された防犯システムを構築することができる。
【0171】
また同じユーザ端末装置31から着信であっても、呼出信号の回数に応じた動作モードで通信端末装置50を動作させることができる。したがって、通信端末装置50の利便性が向上する。
【0172】
図14は、本発明のさらに他の実施の形態における通信端末装置150の構成を示すブロック図である。画像表示装置である通信端末装置150の構成は、図11に示す前述した実施の形態の通信端末装置50と同様であり、通信端末装置50の電話番号記憶部51および電話番号比較部52に代えて、パターン情報記憶部151およびパターン情報比較部152を含む。したがって、前述の通信端末装置50と同様な部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0173】
パターン情報記憶部151は、予め定める識別情報である呼出信号のパターンに対応する呼出信号のパターン情報を記憶する。
【0174】
図15(1)および(2)は、通信回線を介して受信する呼出信号を模式的に示す図である。たとえば通信端末装置150が接続される通信回線を提供する通信事業者におけるサービスにおいて、この通信事業者が有する交換機によって、予め定める相手先からの呼出信号を、他の相手先からの呼出信号とを異ならせるように設定することができる。
【0175】
図15(1)は、通常の呼出信号、つまり前記他の相手先からの呼出信号を模式的に示す図であり、図15(2)は予め定める相手先からの呼出信号を模式的に示す図である。図15(1)および(2)において、横軸は時間を表し、縦軸は信号の電圧の振幅を表す。本実施の形態では、通常の呼出信号をIR信号とし、他の相手先からの呼出信号をSIR信号とする。
【0176】
通常の呼出信号では、予め定める時間t1の間隔をあけて、予め定める時間t2の第1信号181が回路I/F部17によって受信される。前記予め定める時間t1は、たとえは3秒であり、予め定める時間t2は、たとえば1秒である。
【0177】
予め定める相手先からの呼出信号では、予め定める時間t1の間隔をあけて、第2信号182が回路I/F部17によって受信される。第2信号は、予め定める時間t3をあけて回路I/F17によって受信される予め定める時間t4の2つの第3信号183を含む。前記予め定める時間t3は、前記予め定める時間t3は、たとえば0.25〜0.3秒であり、予め定める時間t4は、たとえば0.2〜0.3秒である。このように、予め定める相手先からの呼出信号のパターンと、他の相手先からの呼出信号のパターンとが異なる。
【0178】
留守モニター動作記憶部13には、予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応する動作モードとに加えて、パターン情報記憶部151に記憶される予め定める呼出信号のパターン情報に対応した呼出信号の回数と、この予め定める呼出信号のパターン情報、および呼出信号の回数に対応する動作モードとが記憶される。また前記予め定める呼出信号のパターン情報に対応して、名称である名前が記憶されてもよい。
【0179】
また前記留守モニター動作記憶部13には、予め定める通知先の情報が記憶されている。予め定める通知先の情報は、たとえば電子メールのアドレス情報、およびファクシミリ番号情報の少なくともいずれか1つであり、本実施の形態では、電子メールのアドレス情報であるとする。以後、電子メールのアドレス情報を、単にメールアドレスと記載する場合がある。予め定める通知先情報は、複数設定されてもよいが、本実施の形態では、たとえば予め定める通知先は、1つであるとする。前記メールアドレスは、操作部6による入力操作によって設定することができる。
【0180】
表4は、動作モード記憶部53に記憶される予め定める呼出信号のパターン情報と、この予め定める呼出信号のパターン情報に対応する呼出信号の回数と、呼出信号の回数に対応する動作モード、つまり制御プログラムを実行して達成される装置の動作とを示す。また表4には、前記呼出信号を表す情報に対応して記憶される名前、および送信先の電子メールアドレスを示している。
【0181】
【表4】
【0182】
たとえば、予め定める呼出信号のパターン情報「SIR信号」および呼出回数2回に対応して、カメラ撮像およびメール送信を行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先である送信先に送信する動作モードの制御プログラムが記憶される。またたとえば、予め定める呼出信号のパターン情報「SIR信号」および呼出回数3回に対応してカメラ撮像のみを行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードの制御プログラムが記憶される。
【0183】
パターン情報比較部152は、通信回線を介して受信した所定の通信情報に含まれる呼出信号のパターン情報と、パターン情報記憶部151に記憶されている予め定める呼出信号のパターン情報とを比較する。
【0184】
図16は、予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置150の動作の手順を示すフローチャートである。操作部6の留守モード設定ボタンが操作されることによって、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置50が留守モードに設定される。
【0185】
ステップf1において、装置制御部22が呼出信号を受信したと判断すると、ステップf2に移り、呼出信号を受信していないと判断すると、ステップf1を予め定める間隔をあけて繰返す。
【0186】
ステップf2では、装置制御部22は、呼出信号のパターン情報を取得しステップf3に移る。
【0187】
ステップf3では、ステップf2で装置制御部22によって取得された呼出信号のパターン情報が、前記パターン情報記憶部151に記憶されているか否かをパターン情報比較部152が比較して判断する。ステップf3において、前記取得した呼出信号のパターン情報が、パターン情報較部151に記憶されていると判断すると、ステップf4に移る。
【0188】
ステップf4では、留守モニター動作制御部14が、動作モード記憶部13に前記呼出信号のパターン情報に対応して動作モードが記憶されているか否かを判断する。ステップf4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていると留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf5に移る。
【0189】
ステップf5では、通信回線を介して受信した呼出信号の回数が、受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出信号の回数を超えたか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップf5において、呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf6に移る。呼出信号の回数とは、予め定める時間t1あけて、定期的に送信される信号の回数であり、本実施の形態では、第2信号182の回数である。
【0190】
ステップf6では、受信した呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている回数であるか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップf6において、呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されていると判断すると、ステップf7に移る。
【0191】
ステップf7では、留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶される前記取得した呼出信号のパターン情報および呼出信号の回数に対応して記憶される制御プログラムを実行して、通信端末装置150の各部を制御して、ステップf8に移り、フローチャートを終了する。
【0192】
たとえばカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合には、ステップf7において、前記図6に示すフローチャートに従って、通信端末装置150が動作する。
【0193】
前述のステップf3において、前記取得した呼出信号のパターン情報が、電話番号比較部51に記憶されていないと判断すると、ステップf9に移り、予め定める処理を実行して、ステップb8に移る。前記ステップf9における予め定める処理とは、前述の図5のフローチャートのステップb2からステップb12に示す処理のうち選択的に実行される処理である。
【0194】
またステップf4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf9に移る。
【0195】
またステップf5において呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf6に移る。
【0196】
通信端末装置150によって得られる画像データを取得する場合、前述した通信端末装置150は、ユーザ端末装置31と、図13に示すシーケンス図で表される通信端末装置50とユーザ端末装置31との間の通信動作と同様な通信動作を行う。したがって利用者は、たとえば外出先であっても、遠隔地にある通信端末装置150が設置される室内の様子を知ることができる。したがって、通信端末装置50を、監視カメラおよび防犯カメラとして機能させることができる。また電話料金を発生させずに、通信端末装置150を遠隔操作の指令を与えることができるので、通信コストの低減された防犯システムを構築することができる。
【0197】
本発明の他の実施の形態において、前記予め定める相手先からの呼出信号と、他の相手先からの呼出信号とは、図15(1)および(2)に示す呼出信号に限らず、両者が異なっていればよい。
【0198】
前述した各実施の形態では、撮像部によって静止画を撮像している、つまり画像データ記憶部15に記憶される画像データは静止画のデータであるが、本発明の他の実施の形態において、動画を撮像してもよい、つまり画像データ記憶部15に記憶される画像データは動画のデータであってもよい。
【0199】
本発明の実施の他の形態において、通信端末装置1,50,150は、ファクシミリ装置に限らず、公衆回線網に接続可能な通信装置であればよい。前記通信装置は、たとえば電話機、ファクシミリ装置、インターネット電話機、ゲートウェイ、携帯電話機、および携帯電話カードまたはファクシミリカード付きパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:略称PDA)などを含む。
【0200】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前記予め定める動作モードが、たとえば留守モードであれば、留守するにあたって、それ以外の動作モードであれば、留守したときに備えて、撮像部の撮像範囲を確認させ、前記撮像範囲が適切であるか否かの注意を促すことができる。また利用者は、撮像部による撮像範囲を確認しながら、操作部を操作して、たとえば撮像部の撮像倍率および明るさなどを容易に変更することができる。これによって、設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止することができ、常に最適な撮像状態で撮像することができる。また予め定める動作モードを設定するときに表示部に撮像された画像が表示されるので、予め定める動作モードが設定されたことを確認することができ、利便性が向上される。
【0201】
また本発明によれば、入力部のようなハードウェアによって形成されるモード選択操作ボタンを用いて、表示部に表示され、ソフトウェアによって形成されるモード選択表示ボタンを選択することによって、モード選択操作ボタンを少なく構成することができる。したがって、装置のハードウェア構成を簡略化することができ、部品数を低減して装置の組み立てを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】予め定める動作モードに含まれる留守モードを設定するときの通信端末装置1の動作の手順を示すフローチャートである。
【図2】通信端末装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】通信端末装置1を示す斜視図である。
【図4】メニュー表示モードから撮像部の設定を変更する手順を説明する図である。
【図5】本発明の実施の一形態の通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態の通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図7】メール制御部11によって作成される電子メールを表示部4に表示させて示す図である。
【図8】通信端末装置1を含むシステムの構成を示す概略的に示す系統図である。
【図9】ユーザ端末装置31が通信端末装置1によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置1とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。
【図10】予め定める認証情報として、発信元の電話番号情報を利用した場合の、通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施の形態における通信端末装置50の構成を示すブロック図である。
【図12】予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置50の動作の手順を示すフローチャートである。
【図13】ユーザ端末装置31が通信端末装置50によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置50とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態における通信端末装置150の構成を示すブロック図である。
【図15】図15(1)および(2)は、通信回線を介して受信する呼出信号を模式的に示す図である。
【図16】予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置150の動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,50 通信端末装置
2 カメラ部
3 画像処理部
4 表示部
5 撮像データ記憶部
6 操作部
11 メール制御部
13 留守モニター動作記憶部
14 留守モニター動作制御部
15 留守応答制御部
22 装置制御部
31 ユーザ端末装置
32 メールサーバ
41 留守モニター設定メニュー
42 モード選択表示ボタン
51 電話番号記憶部
52 電話番号比較部
53 動作モード記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像部によって撮像された画像を表示することができる撮像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来の技術として、通信回線を介してファクシミリ装置の通信プロトコルによって、リモートで撮像し、撮像した画像をファクシミリ通信によって予め定めるファクシミリ装置に送信するデジタルカメラ装置がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
第2の従来の技術として、電話回線を介して通知される呼出信号に基づいて、通信相手との通話状態を確立することなく、カメラによって撮像させるカメラシステムがある(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
第3の従来の技術として、カメラによって撮像した画像を送信するテレビ電話装置がある(たとえば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−169078号公報
【特許文献2】
特開2001−258022号公報
【特許文献3】
特開2001−169078号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
第1〜第3の従来の技術では、装置が何らかの動作モードに切換えられたときに、カメラによって撮像した画像が表示されないので、利用者がカメラの撮像範囲を意識的に確認しない限り、カメラによる撮像状態を変更することができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止し、常に最適な撮像状態で撮像することができるようにした撮像表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像部と、
撮像部によって撮像された画像情報を表示する表示部と、
予め定める動作モードを設定する操作部と、
前記操作部を操作してから予め定める動作モードが設定されるまでの間に、表示部に撮像部によって撮像された画像情報を表示させ、操作部を撮像部および表示部のうち少なくとも一方への指令を入力可能な撮像指令入力機能に設定する制御部とを含むことを特徴とする撮像表示装置である。
【0009】
本発明に従えば、予め定める動作モードを設定するために、操作部を操作すると、表示部には撮像部によって撮像された画像情報が表示される。たとえば、留守中の動作モードである留守モードにおいて、外部からの遠隔操作によって撮像部に撮像させるように制御する場合、前記留守モードを設定するときに、撮像部によって撮像される撮像範囲の確認を、使用者に喚起して、撮像部の撮像方向を留守時に最適な撮像方向に予め調整するように促すことができる。つまり予め定める動作モードが、たとえば留守モードであれば留守するにあたって、それ以外の動作モードであれば留守したときに備えて、撮像部によって撮像される撮像範囲を確認させ、前記撮像範囲が適切であるか否かの注意を促すことができる。また予め定める動作モードを設定するときに表示部に、撮像部によって撮像された画像情報が表示されるので、動作モードが設定されていることを確認することができる。
【0010】
さらに、操作部を操作して撮像部および表示部の少なくともいずれか一方の指令を入力することができるので、利用者は、撮像部による撮像範囲を確認しながら、操作部を操作して、たとえば撮像部の撮像範囲および明るさなどの撮像状態を容易に変更することができる。
【0011】
また本発明は、前記制御部は、表示部に、撮像部によって撮像する撮像モードを含む複数のモードの中から希望する動作モードを選択するための複数のモード選択表示ボタンを表示させ、
前記操作部には、前記各モード選択ボタンに対応する複数のモード選択操作ボタンが設けられることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、表示部には、前記撮像モードを含む複数のモードの中から希望するモードを選択するための複数のモード選択表示ボタンが表示される。また前記入力部には、前記各モード選択操作ボタンに対応する複数のモード選択操作ボタンが設けられる。入力部のモード選択操作ボタンを操作することによって、表示部に表示されるモード選択表示ボタンを選択して、複数のモードの中から希望するモードを選択することができる。
【0013】
このように、入力部のようなハードウェアによって形成されるモード選択操作ボタンを用いて、表示部に表示され、ソフトウェアによって形成されるモード選択表示ボタンを選択することによって、モード選択操作ボタンを少なく構成することができる。したがって、装置のハードウェア構成を簡略化することができ、部品数を低減して装置の組み立てを容易にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、予め定める動作モードに含まれる留守モードを設定するときの通信端末装置1の動作の手順を示すフローチャートである。また図2は通信端末装置1の構成を示すブロック図であり、図3は通信端末装置1を示す斜視図である。
【0015】
画像表示装置である通信端末装置1は、たとえば電話機能を有するファクシミリ装置として実現され、通信回線を介して画像を含む各種の情報を通信、すなわち送受信可能であり、処理対象としての前記情報を、処理要求に応じて処理する情報通信処理装置である。通信端末装置1は、たとえば室内に設置されて用いられ、通信回線を介して、電話回線網を含む公衆回線網に接続され、他の通信装置によって遠隔操作することができる。前記留守モードは、たとえば利用者が家を留守にするときに選択される動作モードである。
【0016】
通信端末装置1は、カメラ部2、画像処理部3、表示部4、画像データ記憶部5、操作部6、メール制御部11、ファクシミリ(以後、FAXと記載する場合がある)通信制御部12、留守モニター動作記憶部13、留守モニター動作制御部14、留守応答制御部15、ダイヤル制御部16、回線インタフェース(以下、I/Fと記載する)部17、スキャナ部18、印刷部19、ハンドセット20、アンテナ21、装置制御部22、スピーカ部23、輝度色差変換部61、圧縮・伸張部62、および解像度変換部63を含む。
【0017】
カメラ部2は、撮像レンズと、電荷結合素子(Charge Coupled Device;略称CCD)イメージセンサおよび相補型モス(Complementary Metal Oxide Semiconductor;略称CMOS)イメージセンサなどの撮像素子と、増幅部と、アナログ/デジタル(Analog/Digital;略称A/D)変換部とを含む。撮像素子には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色のカラーフィルタと、マイクロレンズアレイとが設けられている。
【0018】
カメラ部2では、被写体で反射され撮像レンズを介して入射した光を、カラーフィルタを通してR,G,Bの3色光にして、R,G,Bの3色光をそれぞれ撮像素子によって電気信号に変換する。そしてR,G,Bの3色光のそれぞれに対応した電気信号を増幅部によって増幅し、増幅されたR,G,Bに対応したアナログの電気信号をA/D変換部によってデジタルの電気信号に変換して、画像データを生成する。前記増幅部およびA/D変換部は、カメラ部2とは別に設けられてもよい。カメラ部2は、制御指令に基づいて、そのシャッタスピードおよび増幅率を変更することができる。前記シャッタスピードは、撮像素子における電荷の蓄積時間によって決定される。カメラ部2は、情報を入力する入力手段である。
【0019】
画像処理部3は、カメラ部2から与えられるデジタルの電気信号である画像データを、表示部4に適した画像フォーマットに変換する。画像処理部3は、たとえばデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:略称DSP)によって実現される。画像処理部3は、制御指令に基づいて、カメラ部2から与えられる画像データを処理し、これによってカメラ部2で撮像される画像の撮像倍率を変更することができる。前記カメラ部2と画像処理部3とを含んで撮像部が構成される。
【0020】
表示部4は、たとえばカラー表示可能な透過型の液晶表示装置によって実現され、制御指令に基づいて情報を表示する。表示部4は、バックライトを有し、バックライトを点灯させて背後から照明することによって、情報である所定の文字および画像を表示する。また表示部4は、表示用メモリを有し、この表示用メモリに表示させる画像データを一時的に格納する。表示部4は、たとえば縦方向が240画素であり、横方向が320画素のQVGAで表示する。
【0021】
撮像データ記憶部5は、画像記憶部であり、制御指令に基づいて、表示部3の表示メモリに記憶されている画像データを圧縮した状態で記憶する。前記画像データは、後述する圧縮・伸張部62によって予め定める圧縮方法で圧縮される。本実施の形態では、前記画像データは、静止画を表す。撮像データ記憶部6は、たとえば情報の書き換えが可能なフラッシュメモリなどの半導体装置によって実現される。
【0022】
操作部6は、ファンクションキー、テンキー、カーソルキー、決定キーおよび留守モード設定キーなどの入力操作用の操作ボタンを含む。操作者は、操作部6の各操作ボタンを操作することによって、処理対象としての情報を入力し、また情報の処理内容を表す処理要求を入力することができる。情報の処理内容は、たとえば情報の送受信を含む。留守モード設定キーを操作することによって、装置制御部22は、通信端末装置1を留守モードに切換える。
【0023】
操作部6は、本体操作部7と、パネル操作部8とを含む。本実施の形態の通信端末装置1では、前記カメラ部2、画像処理部3、表示部4、画像データ記憶部5、および操作部6のパネル操作部8を含んで表示パネル9が構成され、表示パネル9は、通信端末装置本体10に着脱可能に設けられる。
【0024】
本実施の形態では、前記表示パネル9は、通信端末装置本体10に着脱可能に設けられているが、表示パネル9は、通信端末装置本体10にヒンジなどによって角変位可能に固定して設けられてもよい。
【0025】
メール制御部11は、制御指令に基づいて、電子メールの作成および電子メールの送受信を行う。メール制御部11は、前記電子メールの作成、および電子メールの送受信に必要な通信プロトコルなどの制御プログラムを記憶するメールプログラムメモリ、作成した電子メールおよび受信した電子メールを記憶するメール記憶メモリ、および前記制御プログラムを実行する処理回路を含む。メールプログラムメモリは、たとえばリードオンリメモリ(Read Only Memory:略称ROM)によって実現され、メール記憶メモリは、たとえばフラッシュメモリなどの情報の書き換え可能な半導体装置によって実現される。メール記憶メモリには、電子メールを送受信するために通信回線を接続する予め定める接続先の情報が記憶されている。前記電子メールの作成は、メール作成機能を有するブラウザによって実現される。本発明の他の実施の形態において、電子メールの作成は、メーラーによって実現してもよい。
【0026】
FAX通信制御部12は、制御指令に基づいて、ファクシミリ通信を行う。FAX通信制御部12は、たとえば画像データ記憶部5に記憶される画像データをファクシミリ通信に適した画像データに変換するための制御プログラム、およびファクシミリ通信に必要な通信プロトコルなどの制御プログラムを記憶するファクシミリプログラムメモリ、送信するファクシミリ画像、受信したファクシミリ画像を記憶するファクシミリ記憶メモリ、および前記制御プログラムを実行する処理回路を含む。ファクシミリプログラムメモリは、たとえばROMによって実現され、ファクシミリ記憶メモリは、たとえばフラッシュメモリなどの情報の書き換え可能な半導体装置によって実現される。
【0027】
留守モニター動作記憶部13は、ROMと、フラッシュメモリなど情報の書き換え可能な半導体装置とを含んで実現され、前記ROMには、留守モードにおける情報の処理にかかる通信端末装置1のルーチンワークなど、通信端末装置1における動作を達成するための制御プログラムを記憶している。具体的には、留守モニター動作記憶部13は、予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応する動作モードとを記憶している。
【0028】
表1は、留守モニター動作記憶部13に記憶される予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応して記憶される動作モード、つまり制御プログラムを実行して達成される装置の動作を示す。本実施の形態では、予め定める発信音信号は、予め定めるディーティーエムエフ(略称DTMF:Dual Tone Multi Frequency)信号によって表され、予め定める発信音信号を表す情報は、前記予め定める発信音信号に対応する情報である。
【0029】
【表1】
【0030】
表1に示すように、たとえば予め定める発信音信号を表す情報である「7♯」に対応して、カメラ撮像のみを行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードが記憶される。またたとえば予め定める発信音信号を表す情報「8♯」に対応して、カメラ撮像およびメール送信を行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが記憶される。
【0031】
また前記留守モニター動作記憶部13に含まれるフラッシュメモリなどの書き換え可能な半導体装置には、前記予め定める通知先情報が記憶されている。予め定める通知先情報は、たとえば電子メールのアドレス情報、およびファクシミリ番号情報の少なくともいずれか1つであり、本実施の形態では、予め定める通知先情報は、電子メールのアドレス情報であるとする。以後、電子メールのアドレス情報を、単にメールアドレスと記載する場合がある。予め定める通知先情報は、複数設定されてもよいが、本実施の形態では、たとえば予め定める通知先情報は、1つであるとする。前記メールアドレスは、操作部6による入力操作によって設定することができる。
【0032】
留守モニター動作制御部14は、処理回路によって実現され、制御指令に基づいて、前記留守モニター動作記憶部13に記憶される制御プログラムを実行する。また留守モニター動作制御部14は、回線I/F部17を介して受信する呼出信号の回数を取得する。
【0033】
留守応答制御部15は、認証部であり、制御指令に基づいて、留守応答を行う。前記留守応答とは、たとえば通信回線を介して所定の応答情報であるメッセージ情報を送信し、通信回線を介して受信した音声情報を記憶する処理である。留守応答制御部15は、留守応答に必要な制御プログラムを記憶する留守応答プログラム記憶メモリ、受信した音声情報を記憶する留守応答記憶メモリ、および前記制御プログラムを実行する処理回路を含む。留守応答プログラムメモリは、たとえばROMによって実現され、留守応答記憶メモリは、たとえばフラッシュメモリなどの情報の書き換えが可能な半導体装置によって実現される。
【0034】
前記留守応答記憶メモリは、認証情報記憶部であり、通信端末装置1を遠隔操作するために必要な予め定める認証情報である予め定める暗証番号情報を記憶する。前記予め定める暗証番号情報は、たとえば4桁の数字で表される。前記予め定める暗証番号情報は、操作部6からの入力操作によって設定可能とし、利用者によって予め設定して登録される。
【0035】
ダイヤル制御部16は、処理回路によって実現され、操作部6のテンキーであるダイヤルキーによって入力される電話番号に対応した通信情報を通信回線に送出するように、ダイヤル番号の制御を行う。
【0036】
回線I/F部17は、通信部であり、モデムおよびネットワークコントロールユニット(Net work Control Unit:略称NCU)を含む。本実施の形態では、前記モデムは、ファクシミリ通信用のモデムと、電子メール通信用のモデムとを含むが、ファクシミリ通信と電子メールの通信との両者モデム機能を有する1つのモデムで兼用してもよい。前記モデムは、情報および制御指令を含む送受信データを変復調する手段である。
【0037】
NCUは、公衆電話交換ネットワークPSTNの通信回線への接続および接続解除を制御し、他の通信装置との通信の開始および終了を制御する。この通信は、情報の送信と情報の受信とを有する。NCUは、前記通信回線を介して呼出信号を受信すると、装置制御部22に通信回線を介して呼出信号を受信したことを通知する。
【0038】
スキャナ部18は、原稿を読取るための手段である。読取った原稿の画像は、処理対象の情報である。つまりこのスキャナ部18は、操作部6および回線I/F部17と同様に、情報を入力する手段を構成する。
【0039】
印刷部19は、情報を印刷する手段である。たとえば他の通信装置から受信した情報を印刷することもできるし、スキャナ部18で読取った情報を印刷することもできる。この印刷部19は、情報の出力手段として機能する。スキャナ部18および印刷部19を用いることによって、画像を複写することができる。
【0040】
ハンドセット20は、送話部および受話部を有する。このハンドセット20の送話部から音声を入力し、受話部から音声を出力する。送話部から入力した音声を他の通信装置に送信することができるし、他の通信装置から受信した音声を受話部から出力することができる。つまりハンドセットを用いて他の通信装置と通話することができる。この音声も処理対象としての情報であり、ハンドセット20は、情報の入力手段としての機能および情報の出力手段としての機能を有する。したがって操作部6、スキャナ部18およびハンドセット20を含んで通信端末装置1の入力手段が構成される。
【0041】
また通信端末装置1には、図示しない無線送受信部を含み、情報および制御指令をアンテナ21から電波として送信することができる。また無線送受信部は、電波として到来する情報および制御指令をアンテナ21を介して受信することができる。この本体無線送受信部およびアンテナ21は、電話機子機と無線通信するための手段である。
【0042】
装置制御部22は、操作部6からの処理要求に基づいて、制御指令を送出して通信端末装置1の各部、具体的にはカメラ部2、画像処理部3、表示部4、撮像データ記憶部5、メール制御部11、FAX通信制御部12、留守モニター動作制御部14、留守応答制御部15、ダイヤル制御部16、回線I/F部17および輝度色差変換部61、圧縮・伸張部62および解像度変換部63を制御する。
【0043】
装置制御部22は、中央演算処理ユニット(Central Processing Unit:略称CPU)と、制御プログラム記憶部とを含む。前記制御プログラム記憶部は、たとえばROMによって実現され、前記通信端末装置1の各部を制御する制御プログラムが記憶される。
【0044】
装置制御部22は、図2では、1つのブロックで示しているが、表示パネル9に設けられるパネル制御部と、通信端末装置本体10に設けられる本体制御部とを含む。パネル制御部および本体制御部は、それぞれCPUおよび制御プログラム記憶部を含む。パネル制御部と本体制御部とは、コネクタを介して相互に有線で通信可能に設けられる。本発明の他の実施の形態において、前記表示パネル9および通信端末装置本体10に無線通信する無線通信部をそれぞれ設け、無線通信によって通信してもよい。
【0045】
前記パネル制御部は、表示パネル9を通信端末装置本体10から離脱させた状態では、表示パネル9に含まれる各部を制御する。本体制御部は、通信端末装置本体10の各部を制御し、または表示パネル9が通信端末装置本体10に装着されている場合には、表示パネル9に含まれる各部を含んで通信端末装置1を制御する。また前記装置制御部22は、たとえばフラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)などの制御記憶部を含み、この制御記憶部に表示パネル9における設定情報、たとえば撮像部における撮像倍率に関する情報および露出量に関する情報が記憶されている。
【0046】
通信端末装置1は、ファクシミリ装置であるが、表示パネル9を通信端末装置本体10に装着した状態で、表示部4に、インターネットに接続されたサーバーに開設されるホームページの内容を、処理対象の情報として扱い、表示させて閲覧することができる。前記ホームページの内容の閲覧は、メール制御部11に含まれるブラウザによって実現される。また電子メールの内容を情報として扱い、表示部4に、電子メールを表示させて確認したり、電子メールを送受信したりすることができる。
【0047】
スピーカ部23は、発音部であり、通信回線を介して受信する呼出信号に応答した装置制御部22からの制御指令に基づいて、呼出音を発音する。またスピーカ部23は、留守応答制御部15によって制御され、予め定めるメッセージ情報を発音する。
【0048】
輝度色差変換部61は、制御指令に基づいて、画像処理部3から与えられるRGBで表される画像データを、輝度Y、青色差Cbおよび赤色差Crで表されるYCbCr方式で表される画像データに変換する。また輝度色差変換部61は、制御指令に基づいて、YCbCr方式で表される画像データをRGBで表される画像データに変換する。
【0049】
圧縮・伸張部62は、制御指令に基づいて、予め定める圧縮方法によって画像データを圧縮し、また圧縮された画像データを伸張する。前記予め定める圧縮方法は、たとえばJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式、MH(Modified Huffman)方式、MR(Modified Read)方式、MMR(Modified Modified Read)方式、およびJBIG(Joint Bi−level Image Coding Experts Group)方式を含む。たとえば、JPEG方式では、前記輝度色差変換部61によってYCbCr方式に変換された画像データを圧縮する。
【0050】
解像度変換部63は、制御指令に基づいて、画像データの解像度を変換する。たとえば撮像部によって撮像された画像データを、ファクシミリ送信する場合に、ファクシミリ送信に適した解像度に画像データを変換する。
【0051】
図3に示すように、表示パネル9は、通信端末装置1を載置台に設置した状態で、通信端末装置1の斜め上方に臨む正面部に装着され、表示パネル9に設けられる表示部4の表示面、および操作部6の操作ボタンの操作部位は、斜め上方に臨んでいる。これによって操作者にとって、表示部4に表示される文字および画像が見やすく、また操作部6を操作しやすい。
【0052】
表示パネル9は、通信端末装置本体10の幅方向の略中央部に装着され、正面部が臨む側から見て、表示パネル9の右側にテンキーなどが配置され、表示パネル9の左側にハンドセット20が配置される。前記表示パネル9の上部に、カメラ部2が設けられる。カメラ部2は、正面部に臨む側から見て通信端末装置1の幅方向に平行な軸線まわりに角変位自在に設けられる。通信端末装置本体10を水平な載置面に載置したときに、前記カメラ部2の撮像レンズを正面側に向けたときの撮像レンズの光軸は、少なくとも水平にすることができる。
【0053】
通信端末装置本体10の背後には、原稿をスキャナ部18に案内し、記録シートを前記印刷部19に案内する案内部材24が設けられる。
【0054】
図1を参照して、留守モードを設定するときの通信端末装置1の動作の手順を説明する。留守モードは、予め定める動作モードに含まれる。通信端末装置1の電源を投入すると、ステップa0からステップa1に移る。ステップa1では、留守モードの設定指令があるか否かを判断する。つまり、操作部6の留守モード設定ボタンが操作されたか否かを判断する。ステップa1で、留守モードの設定指令があったと判断した場合、ステップa2に移る。
【0055】
ステップa2では、装置制御部22は、スピーカ部23を制御して、予め定めるメッセージ情報をスピーカ部23に発音させて、ステップa3に移る。前記予め定めるメッセージ情報は、留守モードにおいて、前記留守応答制御部15が送信するメッセージ情報である。
【0056】
ステップa3では、装置制御部22は、留守応答制御部15に予め定める暗証番号情報が登録、つまり記録され、かつ留守モニター動作記憶部13に予め定める通知先であるメールアドレスが登録、つまり記憶されているか否かを判断する。
【0057】
ステップa3において、前記暗証番号情報が登録され、かつメールアドレスが登録されていると判断した場合には、ステップa4に移る。
【0058】
ステップa4では、装置制御部22は、予め定める時間撮像モードとして、装置の各部を制御する。前記表示パネル9には、操作部6として十字ボタン33が設けられる。撮像モードでは、装置制御部22は、前記十字ボタンを、撮像倍率を変更する指令入力ボタンおよび露出量を変更する指令入力ボタンとして機能させる。十字ボタン33には、上ボタン33a、下ボタン33b、右ボタン33cおよび左ボタン33dが含まれる。撮像モードでは、装置制御部22は、たとえば上ボタン33aを露出量を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、下ボタン33bを露出量を減少させる指令入力ボタンとして機能させ、右ボタン33cを撮像倍率を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、左ボタン33dを撮像倍率を減少させる指令入力ボタンとして機能させる。
【0059】
また撮像モードでは、装置制御部22は、カメラ部2によって撮像した画像を表示部4に表示させる。前記表示部4には、カメラ部2の撮像方向が、前記正面部が臨む方向としたときに撮像される画像の上下方向と、装置の上下方向とが同一になるように画像が表示される。
【0060】
このように撮像モードとすることによって、操作者は、表示部4に表示されるカメラ部2によって撮像される画像を見ながら、前記十字ボタン33を操作することによって、撮像される画像の撮像倍率および露出量の設定を容易に変更することがきる。撮像倍率を変更することによって、カメラ部2によって撮像される範囲を変更することができる。
【0061】
前記予め定める時間は、たとえば前記予め定めるメッセージが終了するまでの間の時間である。本発明の実施の他の形態において、たとえば前記予め定めるメッセージ情報の発音が開始されて、予め定める時間が経過した予め定める時刻から、予め定めるメッセージが終了する時刻までの間に、前記操作部6によって撮像倍率および露出量を変更する指令が入力された場合には、前記予め定める時間を、ステップa4の処理に移った時刻から、最後に操作部6が操作された時刻に所定時間を加算した時刻までの間としてもよい。
【0062】
次にステップa5に移り、装置制御部22は留守モードを設定して、ステップa6に移り、フローチャートを終了する。
【0063】
以上のように、留守モード設定ボタンを操作して、留守モード設定するときに、表示部4には撮像部によって撮像された画像情報が表示される。したがって留守モードにおいて、外部からの遠隔操作によって撮像部に撮像させるように制御する場合、前記留守モードを設定するときに、撮像部によって撮像される撮像範囲の確認を使用者に喚起して、撮像部の撮像方向を、留守時に最適な撮像方向に予め調整するように促すことができる。またこのとき、表示パネル9に設けられる十字ボタン33によって、撮像される画像の撮像倍率および露出量を変更することができるので、たとえば前記撮像倍率および露出量を変更するために複雑な操作をする必要がなく、容易に設定することができ。したがって、設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止することができ、常に最適な撮像状態で撮像することができる。
【0064】
本発明の他の実施の形態では、前記予め定める動作モードは、留守モード以外の動作モードでもよく、この場合、留守したときに備えて、撮像部の撮像範囲を確認させ、前記撮像範囲が適切であるか否かの注意を促すことができる。また予め定める動作モードを設定するときに表示部に撮像された画像が表示されるので、動作モードが設定されたことを確認することができる。
【0065】
また通信端末装置1を遠隔操作するためには、図5の説明で説明するが、暗証番号情報が登録されている必要があり、また遠隔操作によって他の通信装置において撮像された画像データを得るためには、予め定める通知先であるメールアドレスが登録されていなければ、撮像部の設定を変更する必要がないので、ステップa3の処理を実行することによって、無駄な処理を省略することができる。
【0066】
本発明の他の実施の形態において、図1に示すステップa3の処理を省略し、ステップa2が終了すると、ステップa4の処理を行ってもよい。
【0067】
図4は、メニュー表示モードから撮像部の設定を変更する手順を説明する図である。通信端末装置1では、操作部6に設けられる機能ボタンを操作することによって、撮像部の設定、具体的には、撮像倍率および露出量を変更することができる。機能ボタンは、たとえば表示パネル9に設けられる。
【0068】
機能ボタンを操作することによって、装置制御部22は、制御指令を表示部4に与えて、図4(1)に示すような留守モニター設定メニュー41を表示部4の表示画面に表示させる。
【0069】
留守モニター設定メニュー41には、設定可能な動作モードを選択する複数のモード選択表示ボタン42が設けられる。図4(1)に示すように、モード選択表示ボタン42として、「1.送信先設定」、「2.撮像画質設定」および「3.カメラ調整」が表示される。前記モード選択表示ボタン42のうち、選択されているものの下部には、下線が表示され、これによって操作者は、どのモード選択表示ボタン42が選択されているかを判断することができる。図4(1)に示す表示画面41では、「3.カメラ調整」の下部に下線が表示され、この「3.カメラ調整」が選択されている状態である。モード選択表示ボタン42は、表示画面41の上下方向に並んで表示される。
【0070】
メニュー表示モードにおいて、装置制御部22は、前述した十字ボタン33をモード選択表示ボタン42を選択する指令入力ボタン、つまりモード選択操作ボタンとして機能させる。十字ボタン33のうち、上ボタン33aまたは下ボタン33bを操作することによって、下線を移動させて、上下方向に並ぶモード選択表示ボタン42を順番に選択することができる。
【0071】
前記十字ボタン33の中央部には、中央ボタン34が設けられ、メニュー表示モードにおいて、装置制御部22は、中央ボタン34を、選択したモード選択表示ボタン72を決定する指令入力ボタンとして機能させる。
【0072】
「1.送信先設定」は、前記動作モニター記憶部13に記憶される通知先のメールアドレスを設定するメニューに移行するためのボタンである。
【0073】
「2.撮像画質設定」は、撮像される画像の画質を選択するための画質選択メニューに移行するためのボタンである。
【0074】
「3.カメラ調整」は、撮像倍率および露出量を調整するために、カメラ調整モードに移行するためのボタンである。
【0075】
モード選択表示ボタン42の下方には、操作の方法が表示される。たとえば十字ボタンであることを示す記号「+」を用いて、たとえば十字ボタン33で選択することを示唆する「[+]で選択」が表示され、中央ボタン34で決定することを示唆する「[決定]で決定」が表示される。このように操作方法を同時に表示されるので、操作者にとって操作しやすくなる。
【0076】
十字ボタン33の上ボタン33aまたは下ボタン33bを操作することによって、複数のモード選択表示ボタン42のうちの1つを選択することができる。たとえば、図4(1)に示す表示状態から、中央ボタン34を操作する、つまり押下すると、カメラ調整モードとなり、装置制御部22は表示部4に、図4(2)に示す表示画面41を表示させる。
【0077】
図4(2)は、カメラ調整モードにおける表示画面41を示す図である。カメラ調整モードでは、装置制御部22は、カメラ部2によって撮像された画像を表示部4の表示画面41に表示させるとともに、撮像モードの場合と同様に、装置制御部22は、前記十字ボタン33を、撮像倍率を変更する指令入力ボタンおよび露出量を変更する指令入力ボタンとして機能させる。つまり装置制御部22は、たとえば上ボタン33aを露出量を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、下ボタン33bを露出量を減少させる指令入力ボタンとして機能させ、右ボタン33cを撮像倍率を増加させる指令入力ボタンとして機能させ、左ボタン33dを撮像倍率を減少させる指令入力ボタンとして機能させる。また中央ボタン34を、メニュー選択表示ボタン42を決定する指令入力ボタンとして機能させる。
【0078】
またカメラ調整モードでは、装置制御部22は、表示部4に制御指令を与え、表示部4の上部に、ステータスバー43を表示させる。ステータスバー43には、表示パネル9の状態を表す情報が表示されている。表示パネル9の状態を表す情報には、設定情報が含まれる。ステータスバー43には、具体的には電源の状態を表す電源状態表示領域44と、撮像する画像の画質を表す画質表示領域45、撮像された画像を記憶する場所を表す記憶場所表示領域46、撮像可能な画像の枚数を表す撮像可能枚数表示領域47と、撮像倍率を表す撮像倍率表示領域48と、基準値に対する画像の明るさを表す露出表示領域49とが設けられる。
【0079】
表示パネル9には、表示パネル9を通信端末装置本体10から離脱させたときに表示パネル9の各部に電力を供給する充電池が設けられる。前記電源状態表示領域44には、前記充電池の残容量が表示される。前記残容量の表示は、たとえば充電池の大まかな残容量を表す記号によって表される。
画質表示領域45には、画像データ記憶部15に記憶される画像の画質を表す設定情報が表示される。撮像する画像の画質は、たとえば予め定める設定状態である「ノーマル」と、この「ノーマル」よりも画質が向上される「ファイン」とがある。標準モードが設定されている場合には、「ノーマル」と表示され、高画質モードが設定されている場合には、「ファイン」と表示される。具体的には、標準モードと高画質モードとでは、撮像データ記憶部15に記憶する画像データの圧縮率が異なる。初期設定では、標準モードに設定され、パネル操作部14の操作によって設定を変更することができる。前記設定情報は、パネル制御部19に記憶される。高画質モードでは、パネル制御部19は、標準モードの場合よりも画像の圧縮率を小さくして、圧縮した画像データを解凍する場合に、画像の劣化がより少ない状態となるように画像データを画像データ記憶部15に記憶させる。図4(2)では、高画質モードを示す「ファイン」が表示されている。
【0080】
前述した画像データ記憶部15は、通信端末装置1に固定される内蔵メモリおよび通信端末装置1に着脱自在に設けられる着脱メモリを含む。記憶場所表示領域46には、記憶場所が内蔵メモリである場合には、内蔵メモリであることを示す記号が表示され、記憶場所が着脱メモリである場合には、着脱メモリを表す記号が表示される。たとえば着脱メモリとしてSDカードを用いる場合には、図4(2)に示すように、画像データが記憶される場所が着脱メモリであることを表す記号「SD」が表示される。
【0081】
撮像可能枚数表示領域47には、撮像可能な画像の枚数を表す数字「n」(nは、0を含む正の整数)が表示される。この撮像可能枚数表示領域47には、前述した記憶場所表示領域46に表示されている記憶場所における、記憶可能な画像の枚数が表示される。
【0082】
撮像倍率表示領域48には、撮像倍率の設定情報が表示される。撮像倍率は、予め定める基準値、および予め定める基準値のm(mは、1より大きな正の数)倍に設定することができ、本実施の形態では、たとえば基準値の2倍または4倍に設定することができる。撮像倍率表示領域48には、撮像倍率が基準値の場合には、「標準」と表示され、2倍の場合には、「×2」と表示され、4倍の場合には、「×4」と表示される。
【0083】
露出表示領域49には、露出の状態を表す設定情報が表示される。露出量は、予め定める基準値、および予め定める基準値から明るくなる方向にp(pは、1よりも大きな正の整数)段階、また予め定める基準値から暗くなる方向にq(qは、1よりも大きな正の整数)段階に設定することができる。本実施の形態では、予め定める基準値から明るくなる方向に2段階、予め定める基準値から暗くなる方向に2段階変更することができ、合計5つの露出量から任意に設定することができる。露出量の設定において、まず予め定める基準値を決定しておき、画像を明るくする場合には、前記予め定める基準値を明るくなる方向に変化させ、画像を暗くする場合には、前記予め定める基準値を暗くなる方向に変化させる。前記露出量は、カメラ部2のシャッタスピードおよび増幅率を変更することによって変更することができる。
【0084】
露出表示領域49には、露出量が基準の場合には、「±0」と表示され、基準から1段階明るい場合には、「+1」と表示され、2段階明るい場合には「+2」と表示される。また標準から1段階暗い場合には、「−1」と表示され、2段階暗い場合には「−2」と表示される。
【0085】
本実施の形態では、表示画面41に向かって左から順番に、電源状態表示領域44、画質表示領域45、記憶場所表示領域46、撮像可能枚数表示領域47、撮像倍率表示領域48、および露出表示領域49が順番に並んで表示されているが、本発明の実施の他の形態において、前記ステータスバー43の各表示領域の並びは前述の順番に限らず、たとえば電源状態表示領域49が表示画面41に向かって最も右に設けられてもよい。このように、表示画面41にステータスバー42を設けることによって、操作者は、表示パネル9の状態を即座に把握することができる。
【0086】
前記ステータスバー42の下部には、カメラ部2によって撮像された画像が表示される。前記ステータスバー42の各表示領域に表示される記号、および文字を除く領域にも、撮像された画像が表示されるように構成してもよく、またステータスバー42は、所定の操作ボタンを操作することによって、表示させる構成であってもよい。
【0087】
図4(3)に示すように、十字ボタン33のうち右ボタン33cを操作することによって、装置制御部22は、画像処理部3に制御指令を与えて撮像倍率を変更させ、現在の撮像倍率から2倍の撮像倍率に変更することができる。ただし撮像倍率が4倍のときには、装置制御部22は、右ボタン33cが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。また十字ボタン33のうち左ボタン33dを操作することによって、装置制御部22は、画像処理部3に制御指令を与えて撮像倍率を変更させ、現在の撮像倍率から1/2倍の撮像倍率に変更することができる。ただし撮像倍率が等倍つまり標準のときには、装置制御部22は、左ボタン33dが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。
【0088】
図4(4)に示すように、十字ボタン33のうち上ボタン33aを操作することによって、装置制御部22は、カメラ部2に制御指令を与えて露出量を変更させ、現在の露出量から1段階露出量を多くする、つまり撮像される画像を明るくすることができる。ただし露出量が最大のときには、装置制御部22は、上ボタン33aが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。また十字ボタン33のうち下ボタン33bを操作することによって、装置制御部22は、カメラ部2に制御指令を与えて露出量を変更させ、現在の露出量から1段階露出量を少なくする、つまり撮像される画像を暗くすることができる。ただし露出量が最大のときには、装置制御部22は、上ボタン33aが操作されても指令をはねつける、つまり受け付けない。
【0089】
また決定ボタン34を操作すると、図4(5)に示すように表示画面41に「設定しました。」という文章が表示され、変更された撮像倍率および露出量の情報が、装置制御部22に設定される。このように、表示画面41に表示されるメニュー41から撮像部の設定を変更することができる。
【0090】
図5および図6は、本発明の実施の一形態の通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。操作部6は、留守モード設定ボタンを含み、この留守モード設定ボタンを操作することによって、装置制御部22に指令を与え、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置1が留守モードに設定される。
【0091】
操作部6による入力操作によって、通信端末装置1を留守モードに設定すると、ステップb0からステップb1に移る。ステップb1では、回線I/F部17において、通信回線を介して所定の通信情報を受信したか否かを装置制御部22が判断する。前記所定の通信情報は、公衆電話交換ネットワークPSTNの通信回線からの呼出信号である。前記呼出信号は、予め定める時間Tをあけて、定期的に送信される信号である。
【0092】
ステップb1において、装置制御部22が呼出信号を受信したと判断すると、ステップb2に移り、呼出信号を受信していないと判断すると、ステップb1を予め定める間隔をあけて繰返す。
【0093】
ステップb2では、装置制御部22は、呼出信号に応答した制御指令をスピーカ部23に与え、スピーカ部23に予め定める回数、呼出音を発音させた後、回線I/F部17に制御指令を与えて、通信回線に接続、つまり通信回線を介して所定の通信情報を受信し、かつ通信回線に所定の通信情報を送信可能な状態とするとともに、留守応答制御部15に制御指令を与えて、留守応答を開始させて、ステップb3に移る。留守応答制御部15は、所定の通信情報として応答メッセージ情報を回線I/F部17から通信回線に送信する。前記応答メッセージ情報は、たとえば「ただいま電話に出ることができません…」という内容である。
【0094】
ステップb3では、留守応答制御部15が、前記応答メッセージ情報の送信が終了するまでに、暗証番号情報を受信したか否か判断する。応答メッセージ情報の送信が終了するまでに、通信回線を介して通信情報を受信した場合、ステップb4に移る。
【0095】
ステップb4では、留守応答制御部15は、受信した通信情報と、応答記憶メモリに記憶される予め定める暗証番号情報とを比較することによって、正しい暗証版情報を受信したか、つまり予め定める暗証番号情報を受信したか否かを判断する。ステップb4において、予め定める暗証番号情報を受信したと判断した場合には、ステップb5に移る。前記留守応答制御部15は、暗証番号情報を受信したと判断した場合に、装置制御部22に暗証番号情報を受信したことを通知する。
【0096】
ステップb5では、装置制御部22は、留守モニター動作制御部14に制御指令を与え、留守モニター動作制御部14は、予め定める発信音信号を受信したか否かを判断する。留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶されている制御プログラムを実行し、留守モニター動作記憶部13に記憶されている予め定める発信音信号を受信したか否かを判断する。通信回線を介して前記予め定める発信音信号を受信したと判断した場合、ステップb6に移り、前記予め定める発信音信号を受信していないと判断した場合、ステップb5を繰返す。前記留守応答制御部15は、予め定める暗証番号情報を受信したと判断した場合に、装置制御部22に暗証番号情報を受信したことを通知する。
【0097】
ステップb6では、予め定める発信音信号を受信したことを表す情報、つまり遠隔操作の指令を受け付けたことを表す情報を留守モニター動作制御部14が回線I/F部17に送信させ、ステップb7に移る。前記予め定める発信音信号を受信したことを表す情報は、たとえば所定の音情報によって表される。これによって、前記所定の音情報を受信した他の通信装置に設けられるスピーカにおいて、所定の音を発音させることができる。
【0098】
ステップb7では、留守モニター動作制御部14が、留守モニター動作記憶部に記憶される予め定める発信音信号に対応する制御プログラムを実行して、装置制御部22とともに通信端末装置1の各部を制御して、ステップb8に移り、フローチャートを終了する。
【0099】
前述のステップb3において、留守応答制御部15が、応答メッセージ情報の送信が終了するまでに、暗証番号情報を受信していないと判断した場合には、ステップb9に移り、留守応答処理部15は、予め定める処理を実行して、ステップb8に移り、フローチャートを終了する。前記予め定める処理とは、留守番電話の応答処理である。留守番電話の応答処理では、通信回線を介して受信する音声信号を記憶する処理を含む。
【0100】
前述のステップb4において、予め定める暗証番号情報とは異なる他の暗証番号情報を受信したと判断すると、ステップb10に移る。ステップb10では、留守応答制御部15が、回路I/F部17によって、前記他の暗証番号情報を受信した回数を判定し、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたか否かを判断する。前記予め定める回数は、たとえば3回とする。
【0101】
ステップb9において、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えていないと判断した場合、ステップb3に移り、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたと判断した場合、ステップb11に移る。留守応答制御部15は、前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたと判断した場合、装置制御部22に前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたことを示す情報を与える。
【0102】
ステップb11では、装置制御部22が撮像部を不能動化する、つまり前記他の暗証番号情報を受信した回数が予め定める回数を超えたことを示す情報を受取ると、装置制御部22は、カメラ部2および画像処理部3を制御して、撮像させない。ステップb11の処理が終了すると、ステップb9に移る。これによって、暗証番号情報を複数回リトライして通信端末装置1に与え、不正に遠隔操作して撮像部によって撮像しようとする行為を防止することができる。
【0103】
本発明の他の実施の形態においてステップb11では、回路I/F部17によって通信回線を切断してもよい。この場合も、暗証番号情報を複数回リトライして通信端末装置1に与え、回線が切断されることによって、セキュリティを高める効果がある。
【0104】
通信回線を介して通信が行われる他の通信装置が通信回線を切断する、つまり他の通信装置において、通信端末装置1との間の通信状態を切断するによって、図5に示すフローチャートを終了させることができる。また図5に示すフローチャートを終了すると、再びステップb1に移る。また留守モードの設定を解除することによって、図5に示すフローチャートを終了させることができる。
【0105】
図6は、図5のステップb6において、受信した発信音信号によって、カメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合の、通信端末装置1の処理動作の手順を示すフローチャートである。図6では、表1に示した「8♯」に対応する発信音信号を受信した場合について示す。
【0106】
図5に示すステップb6が終了すると、ステップc0からステップc1に移る。ステップc1では、留守モニター動作制御部14は、カメラ部2および画像処理部3に制御指令を与え、カメラ部2および画像処理部3を起動させて、撮像させ、ステップc2に移る。
【0107】
ステップc2では、留守モニター動作制御部14は、装置制御部22および撮像データ記憶部5に制御指令を与えて、ステップc1で撮像して得られた画像データを圧縮した状態で撮像データ記憶部5に記憶させて、ステップc3に移る。
【0108】
ステップc3では、留守モニター動作制御部14は、メール制御部11に制御指令を与えて、電子メールを作成させる。メール制御部11では、メール作成機能付きブラウザによって、電子メールが作成される。メール制御部11で作成される電子メールの宛先、つまり通知先には前述した留守モニター動作記憶部13に記憶される通知先の情報が用いられる。
【0109】
図7は、メール制御部11によって作成される電子メールを表示部4に表示させて示す図である。電子メールには、送信先を表す宛先領域25、電子メールの表題を表す件名領域26、電子メールの内容を表す本文領域27、および電子メールに添付されるデータを表す添付データ領域28が設けられる。宛先領域25には、予め定める通知先が設定される。件名領域26には、たとえば「留守番カメラリモート画像」という文章が記載され、本文領域27には、たとえば「留守番カメラリモート画像を送付します。」という文章が記載される。件名領域26および本文領域27に記載される文章は、定型文とする。添付データ領域28には、前記ステップc2において、撮像データ記憶部5に記憶された画像データを表す情報が記載され、これによって前記画像データが、電子メールに添付される。
【0110】
ステップc3が終了すると、ステップc4に移る。ステップc4では、通信回線が切断されているか否かを判断する。つまりステップc4では、通信回線を介して前記発信音信号を受信した他の通信装置との通信が切断されているか否かを判断する。ステップc4において、通信回線が切断されていると判断した場合、ステップc5に移る。
【0111】
ステップc5では、メール制御部11によって予め定める接続先に通信回線を接続、つまり予め定める接続先との間で通信可能な状態にする。メール制御部11は、装置制御部22を介してダイヤル制御部16および回線I/F部17を制御し、たとえば通信事業者の提供するインターネット接続サービスのアクセスポイントに接続する、または予め定めるインターネット接続事業者、いわゆるプロバイダの接続ポイントにダイヤルアップ接続して、所定の通信情報の送受信が可能な状態とする。
【0112】
ステップc6では、メール制御部11が、回線I/F部17を介して、ステップc3において作成した電子メールを送信して、ステップc7に移る。
【0113】
ステップc7では、メール制御部11が、制御指令を回線I/F部17に与えて、回線I/F部17が通信回線を切断してステップc8に移り、フローチャートを終了し、図5のステップb8に移る。
【0114】
前述のステップc4において、通信回線が切断されていないと判断した場合、ステップc9に移る。ステップc9では、回線を切断、つまり通信を切断してステップc5に移る。
【0115】
本発明の実施の他の形態において、他の通信装置との通信を切断していなくても、電子メールの送信が可能な場合、たとえばADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)を利用して電子メールを送信する場合などにおいては、図2に示すステップc4およびステップc5の処理を省略してもよい。
【0116】
また図2に示すフローチャートでは、受信した発信音信号によって、カメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合の、通信端末装置1の処理動作を示しているが、たとえば受信した発信音信号によって、カメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードが選択された場合には、通信端末装置1の処理動作は、図2に示すフローチャートと同様であり、ステップc1およびステップc2の処理が終了すると、ステップc8に移る。
【0117】
図8は、通信端末装置1を含むシステムの構成を示す概略的に示す系統図であり、図9はユーザ端末装置31が通信端末装置1によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置1とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。ユーザ端末装置31は、たとえば携帯電話装置であり、表示部を有し、表示部に画像を表示させることができる。通信端末装置1には、1.留守モードが設定され、かつ、2.予め定める通知先である送信先のメールアドレスが登録されている。前記送信先のメールアドレスに送信される電子メールは、ユーザ端末装置31によって受信することができるものであるとする。
【0118】
まず、ユーザ端末装置31から通信端末装置1に電話をかける、つまり通信端末装置1と通信するための識別情報である電話番号をダイヤルすると、通信端末装置1では、通信回線である電話回線を介して呼出信号を受信し、着信する(1)。
【0119】
通信端末装置1では、留守モードが設定されているので、回線を接続し、通信端末装置1とユーザ端末装置31とによって通信可能な状態として、留守応答制御部15が「ただいま…」という応答メッセージを送信する。このときに、ユーザ端末装置31に設けられるキーを操作して、たとえば記号「♯」+4桁の暗証番号をトーン入力する、つまり予め定める暗証番号情報を表す予め定める所定のDTMF信号を送信する(2)。
【0120】
通信端末装置1では、予め定める暗証番号情報を受信すると、予め定める発信音信号、言い換えればリモート指示情報を待ち受ける状態となる。本実施の形態では、前記暗証番号情報を受信すると、留守応答制御部15が、たとえば「新しい要件は…」という遠隔操作を促す応答メッセージ情報を送信してもよい。
【0121】
利用者は、カメラ部2によって撮像させ、得られた画像データをユーザ端末装置31によって受信する場合、予め定める発信音信号を送信するため、リモート指令情報である「8」および「♯」を順番にトーン入力する。通信端末装置1では、リモート指示情報に対応した発信音信号を受信し、指令を受け付けたことを示す音情報を送信する。ユーザ端末装置31では、前記音情報を受信すると、受話器によって予め定める音が発音されるので、利用者は、通信端末装置1が予め定める発信音信号を受信したことを確認することができる(3)。たとえば、前記リモート指令情報をトーン入力しても、連続して2回入力する場合、およびカメラ部2によって撮像できない場合には、通信端末装置1は、指令を受け付けないことを示す音情報を送信してもよい。通信端末装置1では、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが撮像データ記憶部5に記憶される。
【0122】
利用者は、通信端末装置1に予め定める発信音信号を送信することによって動作指令を与えた後に、ユーザ端末装置31と通信端末装置1との通信を切断する(4)。
【0123】
ユーザ端末装置31との通信が切断されると、メール制御部11が有するメール作成機能付きのブラウザによって電子メールが作成される。電子メールには前述したように、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが添付される。電子メールの作成は、回線切断後、数十秒程度で開始される。
【0124】
電子メールが作成されると、予め定める接続先に通信回線を接続して、指定登録アドレス、つまり登録されている送信先のメールアドレスに電子メールを送信する。ここで、着信衝突および回線使用中である場合など予め定める接続先に接続することができない場合には、予め定める時間間隔を設けて、予め定める接続先に接続するようにしてもよい。電子メールは、メールサーバ32に格納され、メールサーバ32からユーザ端末装置31に送信される、またはユーザ端末装置31がメールサーバ32に通信回線を接続することによって電子メールを受信することによって、ユーザ端末装置31において、前記画像データが添付された電子メールを受信することができる(5)。
【0125】
また前記メールサーバ32からユーザ端末装置31へは、電子メールの本文だけが送信され、ユーザ端末装置31がメールサーバ32に通信回線を接続することによって、画像データを受信する構成であってもよい。
【0126】
このように利用者は、たとえば外出先であっても、ユーザ端末装置31を操作することによって、遠隔地にある通信端末装置1に、たとえば室内を撮像させ、得られた画像データをユーザ端末装置31によって受信可能な通知先に送信させることによって、前記室内の様子を知ることができる。したがって、たとえば通信端末装置1を、室内のペットの様子をみる監視カメラおよび防犯カメラとして機能させることができる。
【0127】
また遠隔操作するためには、受信した所定の通信情報に含まれる認証情報が、留守応答記憶メモリに記憶されている予め定める認証情報と一致する必要があるので、予め定める認証情報を送信することができる特定の利用者のみが、遠隔操作によって撮像部に撮像させることができる。したがって、不特定多数の操作者によって遠隔操作され、不所望に撮像部による撮像が行われてしまうことが防止され、セキュリティが向上される。また、さらに撮像部によって撮像させるためには、予め定める発信音信号を受信する必要があるので、さらにセキュリティが向上される。また前記予め定める暗証番号情報および予め定める発信音信号は、たとえばディーティーエムエフ(DTMF)信号によって表され、このような信号は、様々な通信機器、たとえば電話機および携帯電話機の入力部を操作することによって、送信することができる。したがって、様々な通信機器から遠隔操作することができ、利便性が向上される。
【0128】
また通信端末装置1では、一旦回線を切断した後、設定されたサーバーに電子メールに添付された画像データを送信する構成としており、かつ画像データの送付先については、外部から設定することはできず、通信端末装置1を保有している利用者のみが設定することができるので、不所望に撮像部によって得られる画像データがとりだされる可能性は低い。
【0129】
操作部6は、留守モード設定ボタンを含み、この留守モード設定ボタンを操作することによって、装置制御部22に指令を与え、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置1が留守モードに設定される。通信端末装置1では、留守モード設定中に、通信回線を介して呼出信号を受信し、利用者が、たとえばハンドセット20をオフクックする、または電話機子機によって応答することによって、回線を補足し、その後回線を切断した場合、装置制御部22は、回線が切断された後、予め定める時間、撮像部を不能動化する。そして、予め定める時間経過したと判断すると、装置制御部22は撮像部の不能動化を解除し、これによって利用者は、前述した手順で遠隔操作によって撮像させることができる。前記予め定める時間は、たとえば30分である。ハンドセット20などによって回線を補足する場合、利用者が在宅しているため、外部からの遠隔操作によって撮像されることが防止される。
【0130】
図5に示すフローチャートは、留守モードにおける動作処理について説明したが、予め定める動作モードには、在宅モードが含まれる。在宅モードは、留守モードを設定してない状態の動作モードである。在宅モードでは、指定の着信回数が経過するまでに、オフフックなどの利用者による回線補足操作が行われない場合、指定着信回数に到達した時点で、装置制御部22が回線I/F部17に回線を補足させ、留守応答制御部15が回線I/F部17から「ただ今近くにおりません…」という応答メッセージ情報を相手側に送信する。この場合、通信端末装置1は、留守モードの場合と同様に動作し、つまり図5に示すフローチャートのステップb2〜ステップb11までの処理と同様な動作を実行する。これによって、応答メッセージが流れている間に、通信回線を介して暗証番号情報を与え、また予め定める発信音信号を与えることによって、遠隔操作することができる。したがって、留守モードを設定し忘れて、外出した場合であっても、利用者は、遠隔操作によって撮像することができる。
【0131】
また本発明の他の実施の形態において、前記在宅モードでは、撮像部を不能動化させてもよい。本実施の形態の在宅モードでは、指定の着信回数が経過するまでに、オフフックなどの利用者による回線補足操作が行われない場合、指定着信回数に到達した時点で、装置制御部22が回線I/F部17に回線を補足させ、留守応答制御部15が回線I/F部17から「ただ今近くにおりません…」という応答メッセージ情報を相手側に送信する。装置制御部22は、撮像部を不能動化し、応答メッセージ情報が流れている間に、通信回線を介して暗証番号情報を与え、また予め定める発信音信号を与えても、遠隔操作によって撮像することを防止する。これによって、居留守の場合など、撮像されたくない場合において、利便性が向上される。本発明のさらに他の実施の形態において、在宅モードでは、呼出信号に対応して、スピーカ部23から発音させるのみであってもよい。また本発明のさらに他の実施の形態において、前記在宅モードでは、撮像部を不能動化するか否かは、また呼出信号に対応して、スピーカ部23から発音させるのみとするのかを利用者が設定してもよい。これによって利用者にとって、選択肢が拡がり、利便性が向上される。
【0132】
本実施の形態の通信端末装置1では、1枚の画像を撮像するが、本発明の他の実施の形態において、予め定める間隔を設けて複数の画像を連続してカメラ部2によって撮像してもよく、また撮像した複数の画像データを電子メールに添付して送信してもよい。また本発明の他の実施の形態において、予め定める発信音信号を受信してから予め定める時間経過した後に、前記撮像部によって撮像してもよい。
【0133】
また本発明の他の実施の形態において、前記予め定める発信音信号を表す情報によって、カメラ部2による撮像倍率の変更、また露出量の変更を行ってもよい。表2は、留守モニター動作記憶部13に追加して記憶される予め定める発信音信号と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応して記憶される制御プログラムを実行して達成される装置の動作を示す。
【0134】
【表2】
【0135】
たとえば、撮像倍率を大きくして撮像した画像を、予め定める通知先に送信させる場合には、前記図9に示すリモート指令情報を送信する場合に、「9♯」および「8♯」を順番にトーン入力すればよい。
【0136】
また前述の実施の形態において、前記撮像部によって撮像された画像は、電子メールによって通知先に送信されるが、留守応答制御部に記憶される予め定める通知先情報をファクリミリ番号情報とすることによって、撮像部によって撮像され、撮像データ記憶部5に記憶された画像データをファクシミリ送信させることも可能である。ファクシミリ送信によって撮像部によって得られた画像データを送信する場合、まず、たとえば撮像データ記憶部5に記憶される圧縮された画像データを圧縮・伸張部62によって伸張させる。撮像によって得られた画像データを、たとえばJPEG方式で圧縮している場合、この圧縮された画像データを伸張して、YCbCr方式の非圧縮の画像データを得る。
【0137】
次に、ファクシミリ通信制御部12が、前記圧縮・伸張部62によって得られた画像データのうち、輝度データ(Y)のみを取り出して、白黒の画像データを作成する。
【0138】
次に、作成された白黒の画像データの解像度を変換する必要がある場合、解像度変換部63に、解像度を変換させる。
【0139】
そして、前記圧縮・伸張部62に、白黒の画像データを、ファクシミリ送信で用いられる圧縮方法、たとえば前述したMH方式、MR方式、MMR方式およびJBIG方式で圧縮させ、回線I/F部17からファクシミリ送信する。
【0140】
本実施の形態において、前記予め定める認証情報を、予め定める暗証番号情報としたが、本発明の他の実施の形態において、前記予め定める認証情報は、発信元の電話番号情報としてもよい。この場合、前述した留守応答記憶メモリが、予め定める発信元の電話番号情報を記憶する。前記予め定める発信元の電話番号情報は、操作部6からの入力操作によって設定可能とし、利用者によって予め設定して登録される。
【0141】
図10は、予め定める認証情報として、発信元の電話番号情報を利用した場合の、通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートのステップb1とステップb2との間に、所定の通信情報に、予め定める発信元の電話番号情報が含まれているか否かを判断するステップが付加されたものであり、その他のステップは、図5に示すフローチャートの各ステップと同じである。つまり、図10に示すフローチャートのステップd0およびステップd1の各ステップは、図5に示すフローチャートのステップb0およびステップb1の各ステップにそれぞれ対応する。また図10に示すフローチャートのステップd3〜ステップd12の各ステップは、図5に示すフローチャートのステップb2〜ステップb11の各ステップにそれぞれ対応するので、重複する説明を省略する。
【0142】
ステップd2では、装置制御部22は、留守モニター動作制御部14に制御指令を与え、留守モニター動作制御部14は、予め定める発信元の電話番情報を受信したか否かを判断する。留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶されている制御プログラムを実行し、留守モニター動作記憶部13に記憶されている予め定める発信元の電話番号情報を受信したか否かを判断する。通信回線を介して前記予め定める発信元の電話番号情報を受信したと判断した場合、ステップd6に移り、前記予め定める発信元の電話番号情報を受信していないと判断した場合、ステップd3に移る。
【0143】
このように、認証情報として予め定める発信元の電話番号情報を用いることによって、前述したような暗証番号情報を入力しなくてもよいので、操作性が向上される。また、認証情報として予め定める発信元の電話番号情報を用いることによって、不特定の操作者によって、遠隔操作されることが防止される。
【0144】
図11は、本発明の他の実施の形態における通信端末装置50の構成を示すブロック図である。画像表示装置である通信端末装置50の構成は、図2に示す前述した実施の形態の通信端末装置1の構成と同様であり、通信端末装置1の構成に加えて、電話番号記憶部51および電話番号比較部52を含む。したがって、前述の通信端末装置1と同様な部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0145】
電話番号記憶部51は、予め定める識別情報である予め定める電話番号情報を記憶する。本実施の形態では、電話番号記憶部51と、留守モニター動作記憶部13とを含んで動作モード記憶部53が構成される。
【0146】
前記実施の形態では、留守モニター動作記憶部13には、予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応する動作モードとが記憶されるが、本実施の形態ではさらに、電話番号記憶部51に記憶される予め定める電話番号情報に対応した呼出信号の回数と、この予め定める電話番号情報および呼出信号の回数の対応する動作モードとが記憶される。また前記予め定める電話番号情報に対応して、名称である名前が記憶されてもよい。
【0147】
また前記留守モニター動作記憶部13には、予め定める通知先の情報が記憶されている。予め定める通知先の情報は、たとえば電子メールのアドレス情報、およびファクシミリ番号情報の少なくともいずれか1つであり、本実施の形態では、電子メールのアドレス情報であるとする。以後、電子メールのアドレス情報を、単にメールアドレスと記載する場合がある。予め定める通知先情報は、複数設定されてもよいが、本実施の形態では、たとえば予め定める通知先は、1つであるとする。前記メールアドレスは、操作部6による入力操作によって設定することができる。
【0148】
表3は、動作モード記憶部53に記憶される予め定める電話番号情報と、この電話番号情報に対応する呼出信号の回数と、呼出信号の回数に対応する動作モード、つまり制御プログラムを実行して達成される装置の動作とを示す。また表3には、前記電話番号情報に対応して記憶される名前、および送信先の電子メールアドレスを示している。
【0149】
【表3】
【0150】
たとえば、予め定める電話番号情報「090XXXX」および呼出回数2回に対応して、カメラ撮像およびメール送信を行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先である送信先に送信する動作モードの制御プログラムが記憶される。またたとえば、予め定める電話番号情報「090XXXX」および呼出回数3回に対応してカメラ撮像のみを行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードの制御プログラムが記憶される。
【0151】
電話番号比較部52は、通信回線を介して受信した所定の通信情報に含まれる発信元の電話番号情報と、電話番号記憶部51に記憶されている予め定める電話番号情報とを比較する。以後、発信元の電話番号情報を、単に発信元情報と記載する場合がある。
【0152】
図12は、予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置50の動作の手順を示すフローチャートである。操作部6の留守モード設定ボタンが操作されることによって、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置50が留守モードに設定される。
【0153】
操作部6による入力操作によって、通信端末装置50を留守モードに設定すると、ステップe0からステップe1に移る。ステップe1では、回線I/F部17において、通信回線を介して所定の通信情報を受信したか否かを装置制御部22が判断する。前記所定の通信情報は、公衆電話交換ネットワークPSTNの通信回線からの呼出信号である。前記呼出信号は、予め定める時間Tをあけて、定期的に送信される信号である。
【0154】
ステップe1において、装置制御部22が呼出信号を受信したと判断すると、ステップe2に移り、呼出信号を受信していないと判断すると、ステップe1を予め定める間隔をあけて繰返す。
【0155】
ステップe2では、装置制御部22は、呼出信号に含まれる発信元の電話番号情報を取得しステップe3に移る。
【0156】
ステップe3では、ステップe2で装置制御部22によって取得された発信元の電話番号情報が、前記電話番号記憶部51に記憶されているか否かを電話番号比較部52が比較して判断する。ステップe3において、前記取得した発信元の電話番号情報が、電話番号比較部51に記憶されていると判断すると、ステップe4に移る。
【0157】
ステップe4では、留守モニター動作制御部14が、動作モード記憶部13に前記発信元の電話番号情報に対応して動作モードが記憶されているか否かを判断する。ステップe4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていると留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe5に移る。
【0158】
ステップe5では、通信回線を介して受信した呼出信号の回数を取得し、受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出信号の回数を超えたか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップe5において、呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe6に移る。呼出信号の回数とは、予め定める時間Tあけて、定期的に送信される信号の回数である。
【0159】
ステップe6では、受信した呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている回数であるか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップe6において、受信した呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されていると判断すると、ステップe7に移る。
【0160】
ステップe7では、留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶される前記取得した発信元情報および呼出信号の回数に対応して記憶される制御プログラムを実行して、通信端末装置1の各部を制御して、ステップe8に移り、フローチャートを終了する。
【0161】
たとえばカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合には、ステップe7において、前記図6に示すフローチャートに従って、通信端末装置50が動作する。
【0162】
前述のステップe3において、前記取得した発信元の電話番号情報が、電話番号比較部51に記憶されていないと判断すると、ステップe9に移り、予め定める処理を実行して、ステップe8に移る。前記ステップe9における予め定める処理とは、前述の図5のフローチャートのステップb2からステップb11に示す処理のうち選択的に実行される処理である。
【0163】
またステップe4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe9に移る。
【0164】
またステップe5において呼出信号の回数が、前記受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップe6に移る。
【0165】
図13は、ユーザ端末装置31が通信端末装置50によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置50とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。ユーザ端末装置31は、前述したように、たとえば携帯電話装置であり、表示部を有し、表示部に画像を表示させることができる。通信端末装置50には、1.留守モードが設定され、2.予め定める発信元の電話番号情報、この発信元の電話番号情報に対応する呼出回数および動作モードが設定され、かつ3.予め定める通知先である送信先のメールアドレスが登録されている。前記ユーザ端末装置31の電話番号情報は、「090xxxx」である。前記送信先のメールアドレスに送信される電子メールは、ユーザ端末装置31によって受信することができるものであるとする。
【0166】
ユーザ端末装置31が通信端末装置50によって得られる画像データを取得するためには、まず、ユーザ端末装置31から通信端末装置50に電話をかける、つまり通信端末装置50と通信するための識別情報である電話番号をダイヤルする。これによって通信端末装置50では、通信回線である電話回線を介して呼出信号を受信し、着信する(1)。通信端末装置50では、電話番号比較部52によって、受信した発信元情報から、電話番号記憶部51に記憶されている相手からの送信されていることが確認される。
【0167】
ユーザ端末装置31の操作者は、呼出音を聞き、発信音信号の回数を確認する。本実施の形態では、通信端末装置50をカメラ撮像およびメール送信を行う動作モードとする場合には、予め定める呼出信号の回数を2回に設定している。したがって、ユーザ端末装置31の操作者は、呼出音が2回鳴ったことを確認して電話を切る、つまり通信回線を切断する(2)。
【0168】
通信端末装置50では、呼出信号の回数から、呼出信号の回数2回に対応した動作モードで動作する。ここでは、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが撮像データ記憶部11に記憶され、さらにメール制御部11が有するメール作成機能付きのブラウザによって電子メールが作成される。電子メールには前述したように、カメラ部2によって撮像し、得られた画像データが添付される。電子メールの作成は、カメラ部2による撮像後、数十秒程度で開始される。
【0169】
電子メールが作成されると、予め定める接続先に通信回線を接続して、指定登録アドレス、つまり登録されている送信先のメールアドレスに電子メールを送信する。ここで、着信衝突および回線使用中である場合など予め定める接続先に接続することができない場合には、予め定める時間間隔を設けて、予め定める接続先に接続するようにしてもよい。電子メールは、メールサーバ32に格納され、メールサーバ32からユーザ端末装置31に送信される、またはユーザ端末装置31がメールサーバ32に通信回線を接続することによって、ユーザ端末装置31において、前記画像データが添付された電子メールを受信することができる(3)。
【0170】
このように利用者は、たとえば外出先であっても、遠隔地にある通信端末装置50が設置される室内の様子を知ることができる。したがって、通信端末装置50を、監視カメラおよび防犯カメラとして機能させることができる。また電話料金を発生させずに、通信端末装置50を遠隔操作の指令を与えることができるので、通信コストの低減された防犯システムを構築することができる。
【0171】
また同じユーザ端末装置31から着信であっても、呼出信号の回数に応じた動作モードで通信端末装置50を動作させることができる。したがって、通信端末装置50の利便性が向上する。
【0172】
図14は、本発明のさらに他の実施の形態における通信端末装置150の構成を示すブロック図である。画像表示装置である通信端末装置150の構成は、図11に示す前述した実施の形態の通信端末装置50と同様であり、通信端末装置50の電話番号記憶部51および電話番号比較部52に代えて、パターン情報記憶部151およびパターン情報比較部152を含む。したがって、前述の通信端末装置50と同様な部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0173】
パターン情報記憶部151は、予め定める識別情報である呼出信号のパターンに対応する呼出信号のパターン情報を記憶する。
【0174】
図15(1)および(2)は、通信回線を介して受信する呼出信号を模式的に示す図である。たとえば通信端末装置150が接続される通信回線を提供する通信事業者におけるサービスにおいて、この通信事業者が有する交換機によって、予め定める相手先からの呼出信号を、他の相手先からの呼出信号とを異ならせるように設定することができる。
【0175】
図15(1)は、通常の呼出信号、つまり前記他の相手先からの呼出信号を模式的に示す図であり、図15(2)は予め定める相手先からの呼出信号を模式的に示す図である。図15(1)および(2)において、横軸は時間を表し、縦軸は信号の電圧の振幅を表す。本実施の形態では、通常の呼出信号をIR信号とし、他の相手先からの呼出信号をSIR信号とする。
【0176】
通常の呼出信号では、予め定める時間t1の間隔をあけて、予め定める時間t2の第1信号181が回路I/F部17によって受信される。前記予め定める時間t1は、たとえは3秒であり、予め定める時間t2は、たとえば1秒である。
【0177】
予め定める相手先からの呼出信号では、予め定める時間t1の間隔をあけて、第2信号182が回路I/F部17によって受信される。第2信号は、予め定める時間t3をあけて回路I/F17によって受信される予め定める時間t4の2つの第3信号183を含む。前記予め定める時間t3は、前記予め定める時間t3は、たとえば0.25〜0.3秒であり、予め定める時間t4は、たとえば0.2〜0.3秒である。このように、予め定める相手先からの呼出信号のパターンと、他の相手先からの呼出信号のパターンとが異なる。
【0178】
留守モニター動作記憶部13には、予め定める発信音信号を表す情報と、この予め定める発信音信号を表す情報に対応する動作モードとに加えて、パターン情報記憶部151に記憶される予め定める呼出信号のパターン情報に対応した呼出信号の回数と、この予め定める呼出信号のパターン情報、および呼出信号の回数に対応する動作モードとが記憶される。また前記予め定める呼出信号のパターン情報に対応して、名称である名前が記憶されてもよい。
【0179】
また前記留守モニター動作記憶部13には、予め定める通知先の情報が記憶されている。予め定める通知先の情報は、たとえば電子メールのアドレス情報、およびファクシミリ番号情報の少なくともいずれか1つであり、本実施の形態では、電子メールのアドレス情報であるとする。以後、電子メールのアドレス情報を、単にメールアドレスと記載する場合がある。予め定める通知先情報は、複数設定されてもよいが、本実施の形態では、たとえば予め定める通知先は、1つであるとする。前記メールアドレスは、操作部6による入力操作によって設定することができる。
【0180】
表4は、動作モード記憶部53に記憶される予め定める呼出信号のパターン情報と、この予め定める呼出信号のパターン情報に対応する呼出信号の回数と、呼出信号の回数に対応する動作モード、つまり制御プログラムを実行して達成される装置の動作とを示す。また表4には、前記呼出信号を表す情報に対応して記憶される名前、および送信先の電子メールアドレスを示している。
【0181】
【表4】
【0182】
たとえば、予め定める呼出信号のパターン情報「SIR信号」および呼出回数2回に対応して、カメラ撮像およびメール送信を行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先である送信先に送信する動作モードの制御プログラムが記憶される。またたとえば、予め定める呼出信号のパターン情報「SIR信号」および呼出回数3回に対応してカメラ撮像のみを行う動作モード、つまりカメラ部2によって撮像された画像情報を撮像データ記憶部5に記憶させる動作モードの制御プログラムが記憶される。
【0183】
パターン情報比較部152は、通信回線を介して受信した所定の通信情報に含まれる呼出信号のパターン情報と、パターン情報記憶部151に記憶されている予め定める呼出信号のパターン情報とを比較する。
【0184】
図16は、予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置150の動作の手順を示すフローチャートである。操作部6の留守モード設定ボタンが操作されることによって、装置制御部22が留守モードに対応する制御プログラムを実行し、通信端末装置50が留守モードに設定される。
【0185】
ステップf1において、装置制御部22が呼出信号を受信したと判断すると、ステップf2に移り、呼出信号を受信していないと判断すると、ステップf1を予め定める間隔をあけて繰返す。
【0186】
ステップf2では、装置制御部22は、呼出信号のパターン情報を取得しステップf3に移る。
【0187】
ステップf3では、ステップf2で装置制御部22によって取得された呼出信号のパターン情報が、前記パターン情報記憶部151に記憶されているか否かをパターン情報比較部152が比較して判断する。ステップf3において、前記取得した呼出信号のパターン情報が、パターン情報較部151に記憶されていると判断すると、ステップf4に移る。
【0188】
ステップf4では、留守モニター動作制御部14が、動作モード記憶部13に前記呼出信号のパターン情報に対応して動作モードが記憶されているか否かを判断する。ステップf4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていると留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf5に移る。
【0189】
ステップf5では、通信回線を介して受信した呼出信号の回数が、受信した発信元の電話番号情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出信号の回数を超えたか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップf5において、呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf6に移る。呼出信号の回数とは、予め定める時間t1あけて、定期的に送信される信号の回数であり、本実施の形態では、第2信号182の回数である。
【0190】
ステップf6では、受信した呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている回数であるか否かを、留守モニター動作制御部14が判断する。ステップf6において、呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されていると判断すると、ステップf7に移る。
【0191】
ステップf7では、留守モニター動作制御部14は、留守モニター動作記憶部13に記憶される前記取得した呼出信号のパターン情報および呼出信号の回数に対応して記憶される制御プログラムを実行して、通信端末装置150の各部を制御して、ステップf8に移り、フローチャートを終了する。
【0192】
たとえばカメラ部2によって撮像された画像情報を、予め定める通知先に送信する動作モードが選択された場合には、ステップf7において、前記図6に示すフローチャートに従って、通信端末装置150が動作する。
【0193】
前述のステップf3において、前記取得した呼出信号のパターン情報が、電話番号比較部51に記憶されていないと判断すると、ステップf9に移り、予め定める処理を実行して、ステップb8に移る。前記ステップf9における予め定める処理とは、前述の図5のフローチャートのステップb2からステップb12に示す処理のうち選択的に実行される処理である。
【0194】
またステップf4において、留守モニター動作記憶部14に動作モードが記憶されていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf9に移る。
【0195】
またステップf5において呼出信号の回数が、前記受信した呼出信号のパターン情報に対応して留守モニター動作記憶部13に記憶されている呼出回数の回数を超えていないと留守モニター動作制御部14が判断すると、ステップf6に移る。
【0196】
通信端末装置150によって得られる画像データを取得する場合、前述した通信端末装置150は、ユーザ端末装置31と、図13に示すシーケンス図で表される通信端末装置50とユーザ端末装置31との間の通信動作と同様な通信動作を行う。したがって利用者は、たとえば外出先であっても、遠隔地にある通信端末装置150が設置される室内の様子を知ることができる。したがって、通信端末装置50を、監視カメラおよび防犯カメラとして機能させることができる。また電話料金を発生させずに、通信端末装置150を遠隔操作の指令を与えることができるので、通信コストの低減された防犯システムを構築することができる。
【0197】
本発明の他の実施の形態において、前記予め定める相手先からの呼出信号と、他の相手先からの呼出信号とは、図15(1)および(2)に示す呼出信号に限らず、両者が異なっていればよい。
【0198】
前述した各実施の形態では、撮像部によって静止画を撮像している、つまり画像データ記憶部15に記憶される画像データは静止画のデータであるが、本発明の他の実施の形態において、動画を撮像してもよい、つまり画像データ記憶部15に記憶される画像データは動画のデータであってもよい。
【0199】
本発明の実施の他の形態において、通信端末装置1,50,150は、ファクシミリ装置に限らず、公衆回線網に接続可能な通信装置であればよい。前記通信装置は、たとえば電話機、ファクシミリ装置、インターネット電話機、ゲートウェイ、携帯電話機、および携帯電話カードまたはファクシミリカード付きパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:略称PDA)などを含む。
【0200】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前記予め定める動作モードが、たとえば留守モードであれば、留守するにあたって、それ以外の動作モードであれば、留守したときに備えて、撮像部の撮像範囲を確認させ、前記撮像範囲が適切であるか否かの注意を促すことができる。また利用者は、撮像部による撮像範囲を確認しながら、操作部を操作して、たとえば撮像部の撮像倍率および明るさなどを容易に変更することができる。これによって、設定のし忘れなどの不注意による撮像状態の不具合を未然に防止することができ、常に最適な撮像状態で撮像することができる。また予め定める動作モードを設定するときに表示部に撮像された画像が表示されるので、予め定める動作モードが設定されたことを確認することができ、利便性が向上される。
【0201】
また本発明によれば、入力部のようなハードウェアによって形成されるモード選択操作ボタンを用いて、表示部に表示され、ソフトウェアによって形成されるモード選択表示ボタンを選択することによって、モード選択操作ボタンを少なく構成することができる。したがって、装置のハードウェア構成を簡略化することができ、部品数を低減して装置の組み立てを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】予め定める動作モードに含まれる留守モードを設定するときの通信端末装置1の動作の手順を示すフローチャートである。
【図2】通信端末装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】通信端末装置1を示す斜視図である。
【図4】メニュー表示モードから撮像部の設定を変更する手順を説明する図である。
【図5】本発明の実施の一形態の通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態の通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図7】メール制御部11によって作成される電子メールを表示部4に表示させて示す図である。
【図8】通信端末装置1を含むシステムの構成を示す概略的に示す系統図である。
【図9】ユーザ端末装置31が通信端末装置1によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置1とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。
【図10】予め定める認証情報として、発信元の電話番号情報を利用した場合の、通信端末装置1の予め定める動作モードに含まれる留守モードにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施の形態における通信端末装置50の構成を示すブロック図である。
【図12】予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置50の動作の手順を示すフローチャートである。
【図13】ユーザ端末装置31が通信端末装置50によって得られる画像データを取得するための、通信端末装置50とユーザ端末装置31との間の通信動作を概略的に表すシーケンス図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態における通信端末装置150の構成を示すブロック図である。
【図15】図15(1)および(2)は、通信回線を介して受信する呼出信号を模式的に示す図である。
【図16】予め定める動作モードである留守モードにおける通信端末装置150の動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,50 通信端末装置
2 カメラ部
3 画像処理部
4 表示部
5 撮像データ記憶部
6 操作部
11 メール制御部
13 留守モニター動作記憶部
14 留守モニター動作制御部
15 留守応答制御部
22 装置制御部
31 ユーザ端末装置
32 メールサーバ
41 留守モニター設定メニュー
42 モード選択表示ボタン
51 電話番号記憶部
52 電話番号比較部
53 動作モード記憶部
Claims (2)
- 撮像部と、
撮像部によって撮像された画像情報を表示する表示部と、
予め定める動作モードを設定する操作部と、
前記操作部を操作してから予め定める動作モードが設定されるまでの間に、表示部に撮像部によって撮像された画像情報を表示させ、操作部を撮像部および表示部のうち少なくとも一方への指令を入力可能な撮像指令入力機能に設定する制御部とを含むことを特徴とする撮像表示装置。 - 前記制御部は、表示部に、撮像部によって撮像する撮像モードを含む複数のモードの中から希望する動作モードを選択するための複数のモード選択表示ボタンを表示させ、
前記操作部には、前記各モード選択ボタンに対応する複数のモード選択操作ボタンが設けられることを特徴とする請求項1記載の撮像表示装置。
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2003
- 2003-06-19 JP JP2003175598A patent/JP2005012578A/ja active Pending
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