JP2005012531A - 送信装置および通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】SFTD送信ダイバーシチ処理部31のSTTD符号化部32に入力される拡散信号のシンボル系列をs(t)とし、FFT処理の時間幅およびIFFT処理の時間幅をTとするとき、2T時間区間の拡散信号を0≦t≦Tと、T≦t≦2Tの時間区間に分け、前者の区間の拡散信号のシンボル系列をsev(t)とし、後者の区間の拡散信号のシンボル系列をsod(t)とするときに、STTD符号化部32から出力されるデータ系列の一方を[sev(t)、−s* od(T−t)]とし、他方を[sod(t)、s* ev(T−t)]とする。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、送信装置および通信システムに関するものであり、特に、移動体通信に好適な送信装置および通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信環境下では、多数の遅延パスの存在により生ずるマルチパスフェージングによって、極端な伝送特性の劣化が引き起こされる。このマルチパスフェージングの影響を低減するための伝送方式として、DS−CDMA(Direct Sequence−Code Division Multiple Access)伝送方式、MC−CDMA(Multi Carrier−CodeDivision Multiple Access)伝送方式、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式などが代表的である。これらの伝送方式を用いたシステムは実際に実現されているが、それぞれの伝送方式が持つ特性や、技術的条件および既存インフラとの適合性条件などに基づいて、それぞれ使い分けがなされてきている。
【0003】
一方、マルチパスフェージングによる伝送特性劣化を防止する技術として、ダイバーシチの利用が考えられる。このダイバーシチには、受信側で受信信号の信号合成を行う受信ダイバーシチと送信側で送信信号の信号合成を行う送信ダイバーシチとがあるが、移動体通信システムでは、特に、移動局側の処理負担を軽減することができる送信ダイバーシチの利用が注目されている。
【0004】
この送信ダイバーシチをマルチキャリア伝送方式などに適用した技術として、送信側では、送信信号成分の周波数配置の順序と位相とを調整するSFTD(Space Frequency coding based Transmitantenna Diversity)符号化処理を行った送信信号を生成して送信するとともに、受信側では、この送信信号を受信し、受信信号の信号成分の複数の周波数成分を合成することで生成される信号成分を抽出することを特徴とした通信システムの例が開示されている(例えば、特許文献1など)。この通信システムでは、時空間送信ダイバーシチ(STTD:Space Time coding based Transmit antenna Diversity)と同様のダイバーシチ効果を得つつ、処理遅延の短縮化を可能としている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−344415号公報(第3−5頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、マルチキャリア伝送方式では、送信信号のピーク対平均信号電力比(PAPR:Peak to Average Power Rate)が大きくなるので、電力増幅器の負担が増加してしまうという問題点の存在が従来から指摘されていた。
【0007】
一方、DS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送では、このPAPRの問題がほとんどないので、平均BER(Bit Error Rate)特性のさらなる改善には、送信ダイバーシチの利用が有効であるといわれている。
【0008】
しかしながら、上述の特許文献1に示された通信システムは、MC−CDMA伝送方式やOFDM伝送方式などのマルチキャリア通信への適用を前提としており、DS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式を対象としたものではない。
【0009】
また、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理をDS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式に単純に適用するだけでは、送信側の処理部の機能が増加してハードウェアまたはソフトウェアの規模が増大してしまうという欠点が存在する。
【0010】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理(SFTD)をDS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式に適用した通信システムおよびこの通信システムに適用される送信装置を提供することを第1の目的とする。また、このSFTDと等価の処理を行う処理部の機能の増加を抑制した送信装置およびこの送信装置を備えた通信システムを提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる送信装置にあっては、DS−CDMA信号(拡散率が1の場合を含む。)の送信を行う送信装置において、前記DS−CDMA信号を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列を生成するSFTD送信ダイバーシチ処理部と、前記2系統の信号データ系列をそれぞれ送信する2個の送信アンテナとを備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、SFTD送信ダイバーシチ処理部では、DS−CDMA信号(拡散率が1の場合を含む。)を用いて時空間符号化処理にて2系統の信号データ系列が生成され、2個の送信アンテナによって、この2系統の信号データ系列がそれぞれ送信される。
【0013】
つぎの発明にかかる通信システムにあっては、1以上の拡散信号(拡散率が1の場合を含む。)を多重したDS−CDMA信号の送信を行う送信装置と、前記送信装置から送信されたDS−CDMA信号を受信し、該受信されたDS−CDMA信号に対するFFT処理によって周波数等化処理を行う受信装置とを備えた通信システムにおいて、前記送信装置は、前記DS−CDMA信号を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列を生成するSFTD送信ダイバーシチ処理部と、前記2系統の信号データ系列をそれぞれ送信する2個の送信アンテナとを備え、前記受信装置は、前記DS−CDMA信号を受信する1個の受信アンテナと、前記DS−CDMA信号に含まれる2系統の信号データ系列から前記拡散信号を復元するSFTD復号処理部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、送信装置のSFTD送信ダイバーシチ処理部では、DS−CDMA信号(拡散率が1の場合を含む。)を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列が生成され、2個の送信アンテナからこの2系統の信号データ系列がそれぞれ送信される。また、受信装置のSFTD復号処理部では、1個の受信アンテナで受信されたDS−CDMA信号に含まれる2系統の信号データ系列から拡散信号が復元される。
【0015】
つぎの発明にかかる通信システムにあっては、前記SFTD送信ダイバーシチ処理部に入力される拡散信号のシンボル系列をs(t)とし、FFT処理の時間幅およびIFFT処理の時間幅をTとするとき、2T時間区間の拡散信号を0≦t≦Tと、T≦t≦2Tの時間区間に分け、前者の区間の拡散信号のシンボル系列をsev(t)とし、後者の区間の拡散信号のシンボル系列をsod(t)とするときに、前記2系統の等価SFTD処理信号の一方から出力されるデータ系列が[sev(t)、−s* od(T−t)]であり、前記2系統の等価SFTD処理信号の他方から出力されるデータ系列が[sod(t)、s* ev(T−t)]であることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、2系統の等価SFTD処理信号の一方に含まれる拡散信号のデータ系列が[sev(t)、−s* od(T−t)]とし、2系統の等価SFTD処理信号の他方に含まれる拡散信号のデータ系列が[sod(t)、s* ev(T−t)]とすることにより、周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理を時間領域で行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる送信装置および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0018】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる送信ダイバーシチ処理を行う送信系のブロック図である。同図に示す送信系の各処理部は、所定の変調処理を行うデータ変調部11と、FFT(Fast Fourier Transform)処理部13、SFTD符号化部14およびIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理部15を有し、周波数領域での送信ダイバーシチ処理を行うSFTD送信ダイバーシチ処理部12と、ガードインターバル(GI)と呼ばれる冗長な信号を付加するGI挿入部17(171、172)と、送信信号を送信する送信アンテナ18(181、182)とを備えている。
【0019】
また、図2は、実施の形態1にかかる送信ダイバーシチ処理を行う受信系のブロック図である。同図に示す受信系の各処理部は、送信系から送信された信号を受信する受信アンテナ21と、送信側で付加されたガードインターバルを取り除くGI除去部22と、シリアル信号からパラレル信号を生成するシリアル/パラレル変換部23と、FFT処理を行うFFT処理部24と、周波数領域での所定の変換処理を行うSFTD復号部25と、IFFT処理を行うIFFT処理部26と、パラレル信号からシリアル信号を生成するパラレル/シリアル変換部27と、データの復調を行うデータ復調部28とを備えている。
【0020】
つぎに、図1および図2を用いて、この送信系および受信系の動作について説明する。図1において、送信データがデータ変調部11に入力される。データ変調部11では、PSK変調やQAM変調などの1次変調処理や、この1次変調データに対して行われる拡散変調(2次変調)処理などが行われ、これらの変調によって生成された変調信号データがSFTD送信ダイバーシチ処理部12のFFT処理部13に出力される。
【0021】
FFT処理部13では、データ変調部11から出力された時系列信号が所定のポイント数のFFT(高速フーリエ変換)処理によって周波数系列の信号であるFFT処理信号に変換される。SFTD符号化部14では、FFT処理部13からのFFT処理信号に対して後述するAlamoutiの時空間符号化処理と呼ばれる処理を周波数領域に適用した処理が行われる。IFFT処理部15では、SFTD符号化部14からの周波数系列信号(SFTD処理信号)に対してIFFT(高速逆フーリエ変換)処理を施した時系列信号(IFFT処理信号)が生成される。GI挿入部17では、ガードインターバル(GI)と呼ばれる冗長な信号が付加される。このGI挿入処理は、マルチパスによるシンボル間干渉を防止するために行われる。このガードインターバルが付加された信号は、送信信号として送信アンテナ18から送信される。
【0022】
つぎに、受信系の動作について説明する。図2において、受信アンテナ21を通じて受信された受信信号は、GI除去部22にてガードインターバルが除去される。ガードインターバルが除去された信号は、シリアル/パラレル変換部23を介して、FFT処理部24に入力される。FFT処理部24では、時系列の信号が所定のポイント数のFFT処理によって周波数系列の信号(FFT処理信号)に変換され、SFTD復号部25に出力される。SFTD復号部25では、FFT処理部24からの出力信号に対して後述する周波数領域でのAlamoutiの時空間復号処理が行われる。IFFT処理部26では、SFTD復号部25からの周波数系列信号(SFTD復号信号)に対してIFFT(高速逆フーリエ変換)処理を施した時系列信号(IFFT処理信号)が生成される。IFFT処理部26から出力されたIFFT処理信号は、パラレル/シリアル変換部27にてシリアル信号に変換されデータ復調部28に出力される。データ復調部28では、送信系で行われた変調処理とは逆の復調処理が行われ、受信データ信号として出力される。
【0023】
ところで、一般的なDS−CDMA伝送方式を用いたシステムでは、遅延時間の異なる複数のパスの振幅と位相を推定して相関器出力を同相合成するRAKE合成と呼ばれる処理が行われる。
【0024】
しかしながら、遅延パスのパス数が多くなると、各パスの平均信号電力が小さくなることにより遅延パスの振幅および位相の推定精度が劣化し、また、遅延パス間の干渉による符号直交性の崩れによって伝送特性が劣化するといった問題点が存在する。特に、データレートが高速化するにつれて、この遅延パスの影響による問題点が無視できなくなってくる。
【0025】
このような状況下において、受信DS−CDMA信号をFFT処理を用いて周波数成分に分解し、周波数等化処理を施すこともできる。このFFT処理を受信装置に適用する場合、受信信号がFFT処理の時間内で周期信号として扱えなければならない。しかしながら、移動通信環境下では、上述したような伝送路の遅延時間の異なる複数の遅延パスが生じるので、単純な信号伝送を行うだけでは、周期信号として扱うことができない。そこで、異なる遅延パスによって受信された受信信号が周期波形として扱えるようにするため、ガードインターバル(GI)を付加したデータフレームを用いてDS−CDMA信号の伝送が行われる。
【0026】
図2の受信系にて示されるシリアル/パラレル変換部23、FFT処理部24、IFFT処理部26およびパラレル/シリアル変換部27の各処理部は、周波数等化処理を行うDS−CDMA伝送システムの構成である。つまり、この実施の形態の受信系は、上述したような、DS−CDMA伝送信号の周波数等化処理の機能を兼ね備えることができる。換言すれば、この実施の形態の受信系は、DS−CDMA伝送システムにおける周波数等化処理部の機能を効果的に利用するものであるといえる。また、この実施の形態の送信系は、受信系の周波数等化処理部の機能を積極的に活用した送信ダイバーシチを行うものであるといえる。
【0027】
図3(a)は、Alamoutiの送信ダイバーシチ(送信系)の処理の原理を示す図である。同図(a)において、51はSTTD符号化処理を行うSTTD符号化部であり、521、522は送信アンテナである。同様に、同図(b)は、Alamoutiの送信ダイバーシチ(受信系)の処理の原理を示す図である。また、同図(b)において、55は受信アンテナであり、56はSTTD復号処理を行うSTTD復号部である。
【0028】
まず、図3(a)を用いて、Alamoutiの送信ダイバーシチ(送信系)の原理について説明する。同図(a)において、S0、S1は信号データであり、時刻t0、t1における連続した時系列データである。以下、この時系列データを時間の古い方から先に”[S0、S1]”のように表記することにする。
【0029】
STTD符号化部51は、これらの連続した時系列データを取り込み、送信アンテナ521側に信号データ系列[S0、−S1 *]を出力する。ここで、「*」の記号は、複素共役(complex conjugate)を示している。同様に、STTD符号化部51は、送信アンテナ522側に信号データ系列[S1、−S0 *]を出力する。送信アンテナ521、522側にそれぞれ出力される信号データ系列は、タイミング同期がかけられて出力される。すなわち、同図(a)に示すように、時刻t1後の任意の時刻t0’において、送信アンテナ521から信号データ「S0」が出力され、送信アンテナ522から信号データ「S1」が出力される。また、時刻t0’後の所定の時刻t1’において、送信アンテナ521から信号データ「−S1 *」が出力され、送信アンテナ522から信号データ「S0 *」が出力される。
【0030】
つぎに、図3(b)を用いて、Alamoutiの送信ダイバーシチ(受信系)の原理について説明する。同図(b)において、[r0、r1]は、受信アンテナ55によって受信された時刻t0’’、t1’’における信号データ系列である。これらの信号データ系列[r0、r1]は、STTD復号部56に取り込まれる。STTD復号部56では、同図(b)に示される変換式に基づいて「S0’」および「S1’」が生成され、時刻t0’’後の任意の時刻t0’’’および時刻t0’’’後の所定の時刻t1’’’における信号データ系列[S0’、S1’]として出力される。
【0031】
ここで、受信系において出力された信号データ系列[S0’、S1’]を信号データ系列[S0、S1]を用いて表すことを試みる。
まず、SFTD復号部25で行われる変換処理は、図3(b)に示すように、次式で表すことができる。
S0’=r0h0 *+r1 *h1 ・・・・(1)
S1’=r0h1 *−r1 *h0 ・・・・(2)
ここで、h0は、送信アンテナ521と受信アンテナ55との間のチャネル利得であり、h1は、送信アンテナ522と受信アンテナ55との間のチャネル利得である。
【0032】
また、受信アンテナ55で受信された信号データ系列[r0、r1]は、チャネル利得h0、h1を用いて、次式で表すことができる。
r0=h0S0+h1S1 ・・・・(3)
r1=h0(−S1 *)+h1S0 * ・・・・(4)
【0033】
つぎに、式(3)のr0および式(4)のr1のそれぞれを、式(1)および式(2)にそれぞれ代入して計算すると、式(1)および式(2)は、次式で表すことができる。
【0034】
【0035】
【0036】
式(5)に着目すれば、受信系で出力される信号データ「S0’」が、時刻t1のときの信号データ「S1」に依存しないことが明らかである。また、式(6)に着目すれば、受信系で出力される信号データ「S1’」が、時刻t0ときの信号データ「S0」に依存しないことが明らかである。
【0037】
図4は、アンテナ最大比合成ダイバーシチの原理を説明するための図である。同図において、h0は、送信アンテナ41と受信アンテナ421との間のチャネル利得であり、h1は、送信アンテナ41と受信アンテナ422との間のチャネル利得である。チャネル推定手段43(431、432)は、送信側から定期的に送信される所定の信号を用いてチャネル利得を推定する。このような条件下で、送信アンテナ41から信号S0が送信された場合、受信アンテナ421、422で受信される信号は、それぞれ、S0h0、S0h1となる。これらのS0h0およびS0h1は、乗算器44(441、442)において乗算され、さらに加算器45において加算されることにより、同図に示すように、|h0|2S0+|h1|2S0の出力を得ることができる。
【0038】
以上のことから、Alamoutiの送信ダイバーシチ処理によって得られる処理利得は、受信ダイバーシチ処理の一つであるアンテナ最大比合成ダイバーシチと等価な出力であることがわかる。また、上述のAlamoutiの送信ダイバーシチ処理では、2つの送信アンテナと1つの受信アンテナを用いているのに対し、アンテナ最大比合成ダイバーシチでは、1つの送信アンテナと2つの受信アンテナを用いている。インターネット通信などの最近の移動体通信システムでは、移動局側から基地局側に向かう通信(上り回線)よりも、基地局側から移動局側に向かう通信(下り回線)の方が通信量が多く、データレートも高速になる。したがって、下り回線の通信において移動局側の処理負担を軽減することができる送信ダイバーシチの利用が有効である。
【0039】
図5は、図1に示すSFTD送信ダイバーシチ処理部12において行われる処理の細部を説明するための図である。同図に示す処理を簡単に説明すると、図3を用いて説明した時空間におけるAlamoutiの送信ダイバーシチ処理を周波数領域に拡張したものである。
【0040】
図5において、S0、S1は、それぞれ、図1に示すデータ変調部11から出力される拡散変調された送信シンボルデータである。図5の例では、拡散率がNであり各シンボルがNチップの拡散符号系列(C1、C2、・・・、CN)によって拡散変調されている。これらの送信シンボルデータS0、S1は、図1に示すFFT処理部13に出力される。FFT処理部13では、時系列データである送信シンボルデータS0、S1が、所定のポイント数のFFT処理によって周波数系列の信号に変換され、図1に示すSFTD符号化部14に出力される。なお、図5の例では、NポイントのFFT処理が行われている。SFTD符号化部14は、FFT処理部13で処理された周波数系列の信号を偶数番目(Sev(k):even)と奇数番目(Sod(k):odd)の2つのグループに振り分ける。さらに、SFTD符号化部14は、周波数系列データであるSev(k)およびSod(k)に対してSTTD符号化部と同様な変換処理を行う。すなわち、時刻t0のときに、一方のアンテナからSev(k)を送信し、他方のアンテナからSod(k)を送信する。また、時刻t1のときに、一方のアンテナから−Sod *(k)を送信し、他方のアンテナからSev *(k)を送信する。これらの送信処理は、時刻t0、時刻t1のそれぞれの時刻において、k=1〜Nのすべての周波数に対して行われる。
【0041】
また、受信系においては、図2に示すFFT処理部24によって処理された周波数系列データが偶数番目と奇数番目の2つのグループに振り分けられ、図2に示すSFTD処理部によって図3に示すSTTD復号部56と同等の変換処理が行われ、受信データ信号が出力される。
【0042】
なお、この実施の形態の処理は、周波数等化処理と併用することにより周波数ダイバーシチ効果も得られるので、周波数選択性の強いチャネルで特に優れたBER(Bit Error Rate)特性が得られるという効果を奏する。
【0043】
以上説明したように、この実施の形態の送信装置および通信システムによれば、送信装置のSFTD送信ダイバーシチ処理部では、DS−CDMA信号を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列が生成され、2個の送信アンテナからこの2系統の信号データ系列がそれぞれ送信され、受信装置のSFTD復号処理部では、1個の受信アンテナで受信されたDS−CDMA信号に含まれる2系統の信号データ系列から拡散信号が復元されるので、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理(SFTD)をDS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式に適用することができる。
【0044】
また、この実施の形態の送信装置および通信システムによれば、FFT処理部では、DS−CDMA信号に対してFFT処理を行ったFFT処理信号が生成され、SFTD符号化部では、FFT処理信号を用いて周波数領域での時空間符号化処理によって2系統のSFTD処理信号が生成され、IFFT処理部では、2系統のSFTD処理信号に対してそれぞれIFFT処理を行った2系統のIFFT処理信号が生成されるので、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理(SFTD)をDS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式に適用することができる。
【0045】
なお、この実施の形態では、データ変調部11からFFT処理部13に出力される変調信号データは、PSK変調やQAM変調などが施された1次変調データに対して拡散変調が施された拡散信号(2次変調データ)であるとして説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、拡散信号に対して、さらにM系列などのスクランブル符号を用いて行われるスクランブル変調が施された変調信号(3次変調データ)であっても同様な処理を行うことができ、この実施の形態と同一の効果を得ることができる。
【0046】
また、この実施の形態では、FFT処理およびIFFT処理の処理時間幅は、送信データシンボル長(すなわち、Nチップ)に等しいものとして説明してきたが、任意のチップ数の処理時間幅とすることができる。
【0047】
また、この実施の形態では、拡散信号を前提として説明してきたが、拡散信号でない場合にも同様に取り扱うことができる。この場合、FFT処理とIFFT処理の処理時間幅をNシンボルとすればよい。
【0048】
実施の形態2.
図6は、実施の形態2にかかる送信ダイバーシチ処理を行う送信系のブロック図である。同図に示すSFTD送信ダイバーシチ処理部31は、図1のSFTD送信ダイバーシチ処理部12から、FFT処理、IFFT処理の機能を取り除くとともに、SFTD符号化部14の処理の特徴である「周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理」を時間領域において実現するものである。なお、その他の構成については、実施の形態1と同一または同等であり、これらの箇所には同一符号を付して示している。また、受信系の構成は、図2に示す実施の形態1の構成と同一である。
【0049】
つぎに、図6を用いて、この送信系の動作について説明する。同図において、送信データがデータ変調部11に入力される。データ変調部11では、PSK変調やQAM変調などの1次変調処理や、この1次変調データに対して行われる拡散変調(2次変調)処理などが行われ、これらの変調によって生成された変調信号データがSFTD送信ダイバーシチ処理部31のSTTD符号化部32に出力される。STTD符号化部32では、実施の形態1のSFTD送信ダイバーシチ処理部が行う「周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理」と同等の処理を時間領域にて行い、後述する所定の信号(以下「等価SFTD処理信号」という。)を生成してGI挿入部17に出力する。GI挿入部17では、ガードインターバルと呼ばれる冗長な信号が付加される。このガードインターバルが付加された信号は、送信信号として送信アンテナ18から送信される。なお、受信系の動作については、実施の形態1と同一なので、ここでの説明は省略する。
【0050】
図7(a)は、拡散信号などの送信シンボル系列s(t)を示す図である。同図において、t0、t1、・・・、tqは、時間を示し、NcはFFT処理およびIFFT処理の処理時間幅(チップ長)を示している。また、図7(b)は、ガードインターバル(GI)が付加されたDS−CDMA伝送信号のデータフレームを示す図である。同図に示すように、各データフレームは、送信チップ系列の末尾のチップ系列がコピーされてデータフレームの先頭にガードインターバルとして付加されている。なお、このガードインターバルは、遅延時間の異なる複数の遅延パスによって生ずるデータフレーム間の干渉を防止するために挿入されるものであり、伝送路における最大遅延時間に応じてその長さが設定される。なお、NCは、拡散率Nと等しくする必要はなく、任意の値とすることができる。例えば、NC=4Nに設定することができる。
【0051】
つぎに、STTD符号化部32が時間領域において行う処理(すなわち、「等価SFTD処理信号の生成処理」)が、実施の形態1のSFTD送信ダイバーシチ処理部が行う「周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理」と同等であることについて、以下に示す数式を用いて説明する。
【0052】
まず、図7(b)に示される送信シンボル系列のq番目のフレームの等価低域表現をs(t)で表すことを試みる。ここで、t=q(NC+Ng)−Ng〜q(NC+Ng)+NC−1である。
【0053】
つぎに、図6のデータ変調部11から出力された変調信号データの時系列信号s(t)を、偶数番目(q=2u)のフレームの時系列信号sev(t)と奇数番目(q=2u+1)のフレームの時系列信号sod(t)に分割する。また、これらのsev(t)およびsod(t)の周波数領域での表現は、sev(t)およびsod(t)のフーリエ変換で表すことができ、次式のように表すことができる。
【0054】
【数1】
【0055】
さらに、式(7)とは変換対の関係にあるSev(k)およびSod(k)の時間領域での表現は、Sev(k)およびSod(k)の逆フーリエ変換で表すことができ、次式のように表すことができる。
【0056】
【数2】
【0057】
図5を用いて説明したように、実施の形態1では、式(7)に示されるSev(k)およびSod(k)に対してSFTD処理を行っている。ここで、このSFTD処理の時間領域表現を見るためには、例えば、Sev *(k)の時間領域表現がどのように変換されるのか明らかにすればよい。そこで、式(8)の第1式の右辺のSev(k)にSev *(k)を代入して、式を変形すると次式のようになる。
【0058】
【数3】
【0059】
式(9)の第3式をさらに変形するため、t’’=NC−t’’’の変数変換を行うと、さらに次式のように変形することができる。
【0060】
【数4】
【0061】
式(10)の第2式の{exp}についての和の値は、t’’’=t’のときに”1”であり、それ以外のときは”0”となるので、最終的には次式のように変形することができる。
【0062】
【数5】
【0063】
式(11)から、「周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理」の対象となる{Sev *(k)}の時間領域表現は{sev *(NC−t’)}となる。他の要素についても、同様に表すことができ、これらを纏めて示すとつぎのようになる。
【0064】
【0065】
このように、SFTD送信ダイバーシチ処理部31のSTTD符号化部32は、データ変調部11から出力された変調データを蓄積し、式(12)の右辺に示されるような時系列の信号データを生成して送信を行えばよい。例えば、図6に示す実施の形態2の送信系において、SFTD送信ダイバーシチ処理部に入力される拡散信号のシンボル系列をs(t)とし、FFT処理の時間幅およびIFFT処理の時間幅をTとするとき、2T時間区間の拡散信号を0≦t≦Tと、T≦t≦2Tの時間区間に分け、前者の区間の拡散信号のシンボル系列をsev(t)とし、後者の区間の拡散信号のシンボル系列をsod(t)とするときに、2系統の等価SFTD処理信号の一方から出力されるデータ系列は、[sev(t)、−s* od(T−t)]であり、2系統の等価SFTD処理信号の他方から出力されるデータ系列は、[sod(t)、s* ev(T−t)]である。
【0066】
なお、式(12)に示される変換処理は、「周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理」に対応した時間領域表現であることから、上記で説明したように、この実施の形態のSFTD送信ダイバーシチ処理部31では、実施の形態1のようなFFT処理およびIFFT処理を行う必要がない。そのため、送信ダイバーシチの機能を付加した場合であっても、ハードウェアおよびソフトウェアの規模の増大を抑制することが可能である。
【0067】
以上説明したように、この実施の形態の送信装置および通信システムによれば、送信装置のSFTD送信ダイバーシチ処理部では、DS−CDMA信号を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列が生成され、2個の送信アンテナからこの2系統の信号データ系列がそれぞれ送信され、受信装置のSFTD復号処理部では、1個の受信アンテナで受信されたDS−CDMA信号に含まれる2系統の信号データ系列から拡散信号が復元されるようにしているので、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理(SFTD)をDS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式に適用することができるとともに、SFTDと等価の処理を行う処理部の機能の増加を抑制することができる。
【0068】
また、この実施の形態の送信装置および通信システムによれば、SFTD送信ダイバーシチ処理部に入力される拡散信号のシンボル系列をs(t)とし、FFT処理の時間幅およびIFFT処理の時間幅をTとするとき、2T時間区間の拡散信号を0≦t≦Tと、T≦t≦2Tの時間区間に分け、前者の区間の拡散信号のシンボル系列をsev(t)とし、後者の区間の拡散信号のシンボル系列をsod(t)とするときに、2系統の等価SFTD処理信号の一方から出力されるデータ系列を[sev(t)、−s* od(T−t)]とし、2系統の等価SFTD処理信号の他方から出力されるデータ系列を[sod(t)、s* ev(T−t)]とすることにより、周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理を時間領域で行うことができる。
【0069】
なお、この実施の形態では、データ変調部11からFFT処理部13に出力される変調信号データは、PSK変調やQAM変調などが施された1次変調データに対して拡散変調が施された拡散信号(2次変調データ)であるとして説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、拡散信号に対して、さらにM系列などのスクランブル符号を用いて行われるスクランブル変調が施された変調信号(3次変調データ)であっても同様な処理を行うことができ、この実施の形態と同一の効果を得ることができる。
【0070】
また、この実施の形態では、FFT処理およびIFFT処理の処理時間幅は、送信データシンボル長(すなわち、Nチップ)に等しいものとして説明してきたが、任意のチップ数の処理時間幅とすることができる。
【0071】
また、この実施の形態では、拡散信号を前提として説明してきたが、拡散信号でない場合にも同様に取り扱うことができる。この場合、FFT処理とIFFT処理の処理時間幅をNシンボルとすればよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明によれば、DS−CDMA信号に対してFFT処理を行ったFFT処理信号が生成され、このFFT処理信号を用いて周波数領域での時空間符号化処理によって2系統のSFTD処理信号が生成され、この2系統のSFTD処理信号に対してそれぞれIFFT処理を行った2系統のIFFT処理信号が生成されるので、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理(SFTD)をDS−CDMA伝送方式などのシングルキャリア伝送方式に適用した通信システムおよびこの通信システムに適用される送信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0073】
また、この発明によれば、周波数領域でのAlamoutiの時空間符号化処理を時間領域で行うことができるので、周波数領域での時空間送信ダイバーシチの処理(SFTD)と等価の処理を行う処理部の機能の増加を抑制した送信装置およびこの送信装置を備えた通信システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる送信ダイバーシチ処理を行う送信系のブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる送信ダイバーシチ処理を行う受信系のブロック図である。
【図3】(a)は、Alamoutiの送信ダイバーシチ(送信系)の処理の原理を示す図である。
(b)は、Alamoutiの送信ダイバーシチ(受信系)の処理の原理を示す図である。
【図4】アンテナ最大比合成ダイバーシチの原理を説明するための図である。
【図5】図1に示すSFTD送信ダイバーシチ処理部12において行われる処理の細部を説明するための図である。
【図6】実施の形態2にかかる送信ダイバーシチ処理を行う送信系のブロック図である。
【図7】(a)は、拡散信号などの送信シンボル系列s(t)を示す図である。
(b)は、ガードインターバル(GI)が付加されたDS−CDMA伝送信号のデータフレームを示す図である。
【符号の説明】
11 データ変調部
12 SFTD送信ダイバーシチ処理部
13 FFT処理部
14 SFTD符号化部
15 IFFT処理部
17 GI挿入部
181,182 送信アンテナ
21 受信アンテナ
22 GI除去部
23 シリアル/パラレル変換部
24 FFT処理部
25 SFTD復号部
26 IFFT処理部
27 パラレル/シリアル変換部
28 データ復調部
31 SFTD送信ダイバーシチ処理部
32 STTD符号化部
41 送信アンテナ
421,422 受信アンテナ
431,432 チャネル推定手段
441,442 乗算器
45 加算器
51 STTD符号化部
521,522 送信アンテナ
551,552 受信アンテナ
56 STTD復号部
Claims (8)
- DS−CDMA信号(拡散率が1の場合を含む。)の送信を行う送信装置において、
前記DS−CDMA信号を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列を生成するSFTD送信ダイバーシチ処理部と、
前記2系統の信号データ系列をそれぞれ送信する2個の送信アンテナと、
を備えたことを特徴とする送信装置。 - 前記SFTD送信ダイバーシチ処理部は、
前記DS−CDMA信号に対してFFT処理を行ったFFT処理信号を生成するFFT処理部と、
前記FFT処理信号を用いて周波数領域での時空間符号化処理によって2系統のSFTD処理信号を生成するSFTD符号化部と、
前記2系統のSFTD処理信号に対してそれぞれIFFT処理を行った2系統のIFFT処理信号を生成するIFFT処理部と、
を備え、
前記2系統の信号データ系列が前記2系統のIFFT処理信号であることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記SFTD送信ダイバーシチ処理部は、
前記DS−CDMA信号を用いて周波数領域での時空間符号化処理と等価な処理を時間領域で行った2系統の等価SFTD処理信号を生成するSTTD符号化部を備え、
前記2系統の信号データ系列が前記2系統の等価SFTD処理信号であることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記SFTD送信ダイバーシチ処理部に入力される拡散信号のシンボル系列をs(t)とし、FFT処理の時間幅およびIFFT処理の時間幅をTとするとき、2T時間区間の拡散信号を0≦t≦Tと、T≦t≦2Tの時間区間に分け、前者の区間の拡散信号のシンボル系列をsev(t)とし、後者の区間の拡散信号のシンボル系列をsod(t)とするときに、
前記2系統の等価SFTD処理信号の一方から出力されるデータ系列が[sev(t)、−s* od(T−t)]であり、
前記2系統の等価SFTD処理信号の他方から出力されるデータ系列が[sod(t)、s* ev(T−t)]であることを特徴とする請求項3に記載の送信装置。 - 1以上の拡散信号(拡散率が1の場合を含む。)を多重したDS−CDMA信号の送信を行う送信装置と、
前記送信装置から送信されたDS−CDMA信号を受信し、この受信されたDS−CDMA信号系列に対するFFT処理によって周波数等化処理を行う受信装置と、
を備えた通信システムにおいて、
前記送信装置は、
前記DS−CDMA信号を用いて時空間符号化処理によって2系統の信号データ系列を生成するSFTD送信ダイバーシチ処理部と、
前記2系統の信号データ系列をそれぞれ送信する2個の送信アンテナと、
を備え、
前記受信装置は、
前記DS−CDMA信号を受信する1個の受信アンテナと、
前記DS−CDMA信号に含まれる2系統の信号データ系列から前記拡散信号を復元するSFTD復号処理部と、
を備えたことを特徴とする通信システム。 - 前記SFTD送信ダイバーシチ処理部は、
前記DS−CDMA信号に対してFFT処理を行ったFFT処理信号を生成するFFT処理部と、
前記FFT処理信号を用いて周波数領域での時空間符号化処理によって2系統のSFTD処理信号を生成するSFTD符号化部と、
前記2系統のSFTD処理信号に対してそれぞれIFFT処理を行った2系統のIFFT処理信号を生成するIFFT処理部と、
を備え、
前記2系統の信号データ系列が前記2系統のIFFT処理信号であることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。 - 前記SFTD送信ダイバーシチ処理部は、
前記DS−CDMA信号を用いて周波数領域での時空間符号化処理と等価な処理を時間領域で行った2系統の等価SFTD処理信号を生成するSTTD符号化部を備え、
前記2系統の信号データ系列が前記2系統の等価SFTD処理信号であることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。 - 前記SFTD送信ダイバーシチ処理部に入力される拡散信号のシンボル系列をs(t)とし、FFT処理の時間幅およびIFFT処理の時間幅をTとするとき、2T時間区間の拡散信号を0≦t≦Tと、T≦t≦2Tの時間区間に分け、前者の区間の拡散信号のシンボル系列をsev(t)とし、後者の区間の拡散信号のシンボル系列をsod(t)とするときに、
前記2系統の等価SFTD処理信号の一方から出力されるデータ系列が[sev(t)、−s* od(T−t)]であり、
前記2系統の等価SFTD処理信号の他方から出力されるデータ系列が[sod(t)、s* ev(T−t)]であることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
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