JP2005012349A - 放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラム - Google Patents

放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラム Download PDF

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Kiyoyuki Kobiyama
清之 小桧山
Takayuki Hasebe
高行 長谷部
Seiichi Mashita
誠一 真下
Yasuhiro Nakanishi
康浩 中西
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Fujitsu Ltd
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Abstract

【課題】暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で、放送コンテンツの不正な視聴を防ぐこと。
【解決手段】放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれるECMパケットから放送コンテンツを復号するスクランブル鍵Ksを生成する放送コンテンツ権利保護装置に、不正なコマーシャルスキップおよびトリックプレー再生を検出するシリアル番号判定部と、不正なコマーシャル操作を検出するコマーシャルフラグ判定部と、時間制限を越えたコンテンツの視聴を検出する視聴時間判定部と、期間制限を越えたコンテンツの視聴を検出する視聴期間判定部と、不正な許諾情報の使用を検出する許諾情報設定部と、なんらかの不正が検出された場合にスクランブル鍵Ksの出力を停止するスクランブル鍵出力制御部とを設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラムに関し、特に、記録装置に記録された放送コンテンツの不正な視聴を防止することができる放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
平成12年12月1日より衛星放送としてBS(Broadcasting Satellite)デジタル放送が開始され、視聴者に対する無料、有料の放送サービスが運用されている。視聴者がこのBSデジタル放送を受信するためには、受信機に対してCAS(Conditional Access System:限定受信システム)機能を実現するためのICカードが必要となる。このICカードは、B−CASカードと呼ばれ、B−CASカードを用いて受信者を限定する方式は、CAS方式と呼ばれる。このCAS方式においては、放送信号を暗号技術によってスクランブル化することによって、放送信号を受信する視聴者を限定している。
【0003】
CAS方式では、スクランブルがかけられた映像信号および音声信号は、デスクランブルするための鍵(スクランブル鍵Ks)とともに放送信号として放送局から放送される。そして、放送信号を受信した受信機は、スクランブル鍵Ksを用いて放送信号を視聴可能な元の映像信号および音声信号に復元する。
【0004】
また、スクランブル鍵Ksについては、受信機の改ざんを防止するため、固定にはせず、たとえば数秒毎に変更することが一般的におこなわれている。そして、不正なスクランブル解除を防止するため、スクランブル鍵Ksと番組情報とを一緒に共通のワーク鍵Kwによって暗号化することがおこなわれている。そして、このワーク鍵Kwによって暗号化された情報は、ECM(Entitlement Control Message)パケットと呼ばれるパケットを用いて送信される。
【0005】
したがって、ECMパケットの内容を復元するためには、受信機はワーク鍵Kwが必要となる。そこで、このワーク鍵Kwについても視聴者と放送局間の契約情報と一緒に暗号化して送信することがおこなわれている。この暗号化は、受信者毎の固有鍵としてB−CASカードに格納されたマスタ鍵Kmを用いておこなわれる。そして、このマスタ鍵によって暗号化された情報は、EMM(Entitlement Management Message)パケットと呼ばれるパケットを用いて送信される。
【0006】
また、平成15年末からは、地上波による地上デジタル放送が開始される予定であり、地上デジタル放送では、視聴者を限定する新たな方式として、受信機に権利保護LSIを内蔵する方式が発明されている。
【0007】
たとえば、特願2003−096283号にはマスタ鍵Kmを権利保護LSIに内蔵する技術が開示されている。また、特願2003−125623号には、マスタ鍵Km、ワーク鍵Kwおよびスクランブル鍵Ksをパケットを用いて放送する技術が開示されている。
【0008】
【非特許文献1】
NIKKEI NEW MEDIA創刊号「デジタル放送ガイドブック2001」日経BP社、2000年10月30日、第44−57
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地上デジタル放送では、放送コンテンツをハードディスク装置に録画する機能を備えた受信機の開発が進められている。この録画する機能を備えた受信機では、従来のように放送信号の不正な受信を防ぐだけでは十分でなく、録画された放送コンテンツの不正な視聴をいかに防ぐかも問題となる。
【0010】
たとえば、放送コンテンツにコマーシャルの視聴を義務付けた場合に、録画された放送コンテンツでは、コマーシャル部分をスキップしながら不正に視聴されてしまうという問題がある。また、放送コンテンツを再生できる期間を限定したい場合にも、受信機の時刻情報を過去に変更することによって、再生期間が切れた放送コンテンツが不正に視聴されてしまうという問題がある。
【0011】
この発明は、上述した問題点を解消するためになされたものであり、記憶装置に記録された放送コンテンツの不正な視聴を防止することができる放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護装置であって、前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこなう視聴判定手段と、前記視聴判定手段が不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止する鍵生成停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護プログラムであって、前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこなう視聴判定手順と、前記視聴判定手順が不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止する鍵生成停止手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
かかる発明によれば、記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこない、不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止することとしたので、記録装置に記録された放送コンテンツの不正な視聴を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明に係る放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明を地上デジタル放送の受信機に適用した場合を中心に説明する。
【0016】
まず、本実施の形態に係る受信機について説明する。図1は、本実施の形態に係る受信機の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この受信機100は、アンテナ10を介して、地上デジタル放送による画像、音楽などの放送信号(放送コンテンツ)を受信する装置であり、チューナ110と、MPEG−TSパケット抽出部120と、MULTI2復号部130と、MPEGビデオ復号部140と、MPEGオーディオ復号部150と、ホストプロセッサ160と、メインメモリ170と、HDD180と、権利保護LSI200とを有する。
【0017】
チューナ110は、アンテナ10に捕捉された地上デジタル放送の放送信号を入力してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調する処理部である。
【0018】
MPEG−TSパケット抽出部120は、チューナ110の出力信号からMPEG−TSパケットを抽出する処理部であり、抽出したMPEG−TSパケットをMULTI2復号部130およびホストプロセッサ160へ出力する。
【0019】
MULTI2復号部130は、権利保護LSI200からホストプロセッサ160を介して供給されるスクランブル鍵Ksを用いてMPEG−TSパケットを復号し、復号により得られたMPEGビデオパケットはMPEGビデオ復号部140へ出力し、MPEGオーディオパケットはMPEGオーディオ復号部150へ出力する処理部である。
【0020】
MPEGビデオ復号部140は、MULTI2復号部130から受け取ったMPEGビデオパケットを復号し、復号により得られた映像信号をモニタ20へ出力する処理部である。
【0021】
MPEGオーディオ復号部150は、MULTI2復号部130から受け取ったMPEGオーディオパケットを復号し、復号により得られた音声信号をスピーカ30へ出力する処理部である。
【0022】
ホストプロセッサ160は、受信機100全体を制御するプロセッサであり、ここでは、特に、権利保護LSI(Large Scale Integration)200と他の機能部との間のデータ授受をおこなう。
【0023】
メインメモリ170は、ホストプロセッサ160が実行するプログラムを記憶する記憶部であり、プログラムの実行に必要なデータやプログラムの実行の途中で発生するデータなどを記憶する。
【0024】
HDD180は、MPEG−TSパケット抽出部120が抽出したMPEG−TSパケットをホストプロセッサ160の指示に従って記憶する記憶部である。
すなわち、このHDD180は、放送コンテンツを暗号化されたまま記憶する。
また、このHDD180は、放送コンテンツの許諾情報のうち権利保護LSI200に格納しきれない許諾情報も記憶する。なお、放送コンテンツの許諾情報の詳細については後述する。
【0025】
権利保護LSI200は、放送コンテンツの権利保護を実現するためのLSIであり、ホストプロセッサ160からECMパケットを受け取り、スクランブル鍵Ksを取り出し、取り出したスクランブル鍵Ksをホストプロセッサ160へ渡す。
【0026】
また、この権利保護LSI200は、ホストプロセッサ160から放送コンテンツの許諾情報を受け取り、HDD180に記録された放送コンテンツに対する視聴者の操作が正当か否かを判定する。そして、視聴者の操作が不正であると判定した場合には、ホストプロセッサ160へのスクランブル鍵Ksの引き渡しを停止する。
【0027】
このように、この権利保護LSI200が、HDD180に記録された放送コンテンツに対する視聴者の操作が不正であるか否かを判定し、不正であると判定した場合にホストプロセッサ160へのスクランブル鍵Ksの引き渡しを停止することによって、HDD180に記録された放送コンテンツの不正利用を防ぐことができる。
【0028】
次に、図1に示した権利保護LSI200の構成について説明する。図2は、図1に示した権利保護LSI200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この権利保護LSI200は、スクランブル鍵復号部201と、シリアル番号判定部202と、コマーシャルフラグ判定部203と、視聴時間判定部204と、視聴期間判定部205と、スクランブル鍵出力制御部206と、許諾情報記憶部207と、日付更新部208と、HDD入出力部209と、許諾情報格納部210と、許諾情報設定部211と、カウンタ212とを有する。
【0029】
スクランブル鍵復号部201は、ホストプロセッサ160からECMパケットやEMMパケットなどのパケットを受け取り、スクランブル鍵Ksを生成する処理部である。具体的には、このスクランブル鍵復号部201は、権利保護LSIに内蔵されたマスタ鍵Kmを用いてEMMパケットからワーク鍵Kwを復号し、ワーク鍵Kwを用いて所定のパケットからコンテンツ鍵Kcを復号し、コンテンツ鍵Kcを用いてECMパケットからスクランブル鍵Ksを復号する。
【0030】
図3は、ECMパケットの一例を示す図である。同図(a)は、MPEG−TSパケットのパケット構成の一例を示し、同図(b)は、ECMパケットのデータ構造の一例を示している。同図(a)に示すように、ECMパケットは、MPEGビデオパケットやMPEGオーディオパケットとともにMPEG−TSパケットを構成する。なお、ECMパケットは、数秒毎に出現する。
【0031】
また、同図(b)に示すように、ECMパケットには、Kc(Ks)(コンテンツ鍵Kcによって暗号化されたスクランブル鍵Ks)と、Kc(パケットシリアル番号)(コンテンツ鍵Kcによって暗号化されたパケットシリアル番号)と、Kc(コマーシャルフラグ)(コンテンツ鍵Kcによって暗号化されたコマーシャルフラグ)と、Kw(時刻情報)(ワーク鍵Kwによって暗号化された時刻情報)と、ハッシュ値と、Kc(コマーシャル属性)(コンテンツ鍵Kcによって暗号化されたコマーシャル属性)とが含まれる。
【0032】
パケットシリアル番号は、ECMパケットに付けられた一連番号である。権利保護LSI200は、このパケットシリアル番号を用いて、トリックプレー再生(早送り再生および逆戻し再生)およびコマーシャルスキップを検出することができる。すなわち、権利保護LSI200は、連続する2つのECMパケットのパケットシリアル番号が連続していなければ早送り再生かコマーシャルスキップがおこなわれていると判定し、逆順であれば逆戻し再生がおこなわれていると判定する。
【0033】
コマーシャルフラグは、後続するパケットがコマーシャルであるか本編であるかを示すフラグである。また、時刻情報は、放送コンテンツが放送された時刻である。
【0034】
権利保護LSI200は、コマーシャルフラグおよび時刻情報を用いてコマーシャル視聴時間やコマーシャル無視聴時間などを測定し、視聴者によるコマーシャル視聴義務違反などを検出することができる。また、権利保護LSI200は、時刻情報を用いて視聴制限時間や視聴制限期間についての違反を検出することができる。
【0035】
ハッシュ値は、ECMパケットを作成した際に、ECMパケットにハッシュ関数を適用して得られた値であり、ECMパケットの改ざんを検出するために用いられる。
【0036】
コマーシャル属性は、後続するパケットがコマーシャルである場合に、そのコマーシャルが男性用か女性用かを示す情報である。権利保護LSI200は、このコマーシャル属性を用いて、男性用コマーシャルの視聴を義務付けられた視聴者が指定されたコマーシャルを視聴しないなどの不正を検出することができる。なお、このような状況は、視聴者が不正な受信機を利用している場合などに発生する。
【0037】
シリアル番号判定部202は、ECMパケットに含まれるパケットシリアル番号や許諾情報記憶部207に記憶された許諾情報などを用いて視聴者による放送コンテンツの操作が許諾されているか否かを判定する処理部である。
【0038】
具体的には、ECMパケットからパケットシリアル番号を取り出し、許諾情報記憶部207に記憶した前パケットシリアル番号と比較することによって、放送コンテンツに対するトリックプレー再生やコマーシャルスキップを検出する。
【0039】
そして、検出したトリックプレー再生やコマーシャルスキップが許諾情報記憶部207に記憶された許諾情報で許諾されていない場合には、スクランブル鍵出力制御部206に対して放送コンテンツの不正な視聴がおこなわれていることを伝える。
【0040】
このように、このシリアル番号判定部202がパケットシリアル番号および許諾情報を用いて不正なトリックプレー再生やコマーシャルスキップを検出することによって、不正なトリックプレー再生やコマーシャルスキップを防ぐことができる。
【0041】
コマーシャルフラグ判定部203は、ECMパケットに含まれるコマーシャルフラグや許諾情報記憶部207に記憶された許諾情報などを用いて視聴者のコマーシャルに対する操作が許諾されているか否かを判定する処理部である。
【0042】
具体的には、このコマーシャルフラグ判定部203は、ECMパケットからコマーシャルフラグを取り出し、コマーシャルフラグに基づいてコマーシャル視聴経過時間およびコマーシャル無視聴経過時間を算出する。そして、算出したコマーシャル視聴経過時間あるいはコマーシャル無視聴時間を用いてコマーシャルが正しく視聴されているか否かを判定し、コマーシャルが正しく視聴されていない場合には、スクランブル鍵出力制御部206に対して放送コンテンツの不正な視聴がおこなわれていることを伝える。
【0043】
また、このコマーシャルフラグ判定部203は、ECMパケットに含まれるコマーシャル属性が許諾情報記憶部207に記憶された許諾情報の中のCM属性と一致しているか否かを判定することによって、不正な受信機による放送コンテンツの視聴を防ぐことができる。
【0044】
このように、このコマーシャルフラグ判定部203がコマーシャルフラグ、コマーシャル属性、許諾情報などを用いてコマーシャルが正しく視聴されているか否かを判定することによって、視聴者による不正なコマーシャル操作や不正な受信機を利用した放送コンテンツの視聴を防ぐことができる。
【0045】
視聴時間判定部204は、放送コンテンツの視聴時間を測定し、視聴時間が許諾情報記憶部207に記憶された視聴制限時間以内であるか否かを判定する処理部である。具体的には、この視聴時間判定部204は、カウンタ212を用いて放送コンテンツに対する視聴時間を測定し、測定した視聴時間を許諾情報記憶部207に通電時間として累積していく。
【0046】
そして、通電時間を視聴制限時間と比較し、視聴制限時間を超えた場合には、スクランブル鍵出力制御部206に対して放送コンテンツの不正視聴がおこなわれていることを伝える。なお、この視聴時間判定部204は、任意のタイミングでカウンタ212の値を読み取って通電時間に累積し、視聴制限時間と比較するとともにカウンタ212を初期化する処理を繰り返す。
【0047】
このように、この視聴時間判定部204が放送コンテンツに対する視聴時間を通電時間として累積し、通電時間が視聴制限時間以内であるか否かを判定することによって、視聴者による視聴制限時間を超えた放送コンテンツの視聴を防ぐことができる。
【0048】
視聴期間判定部205は、許諾情報記憶部207に記憶された情報に基づいて放送コンテンツの視聴期限が過ぎているか否かを判定する処理部である。具体的には、この視聴期間判定部205は、許諾情報記憶部207に記憶された最新時刻の情報と放送コンテンツの視聴制限期間とを比較して視聴期限が過ぎているか否かを判定する。
【0049】
そして、視聴期限が過ぎている場合には、スクランブル鍵出力制御部206に対して放送コンテンツの不正視聴がおこなわれていることを伝える。なお、この視聴期間判定部205は、放送コンテンツに対する視聴が開始された際に視聴期限が過ぎているか否かを判定する。
【0050】
このように、この視聴期間判定部205が放送コンテンツに対する視聴期限が過ぎているか否かを判定することによって、視聴者による視聴期限を超えた放送コンテンツの視聴を防ぐことができる。
【0051】
スクランブル鍵出力制御部206は、スクランブル鍵復号部201からスクランブル鍵Ksを受け取り、シリアル番号判定部202、コマーシャルフラグ判定部203、視聴時間判定部204および視聴期間判定部205の判定結果に基づいてホストプロセッサ160へのスクランブル鍵Ksの出力を制御する処理部である。
【0052】
すなわち、このスクランブル鍵出力制御部206は、シリアル番号判定部202、コマーシャルフラグ判定部203、視聴時間判定部204および視聴期間判定部205から放送コンテンツの不正視聴がおこなわれていると通知された場合に、ホストプロセッサ160へのスクランブル鍵Ksの出力を停止する。また、このスクランブル鍵出力制御部206は、許諾情報設定部211が許諾情報に不正があると判定した場合にも、ホストプロセッサ160へのスクランブル鍵Ksの出力を停止する。
【0053】
許諾情報記憶部207は、各放送コンテンツの視聴許諾に係る情報を記憶する記憶部である。図4は、許諾情報記憶部207のデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、この許諾情報記憶部207には、最新年月日情報と、最新クロックと、許諾情報個数と、m個の許諾情報である許諾情報〜許諾情報と、HDD格納許諾情報個数と、n個のHDD格納許諾情報であるHDD格納許諾情報〜HDD格納許諾情報とが含まれる。
【0054】
最新年月日情報は、受信したECMパケットに含まれる時刻情報に基づいて常に更新される時刻であり、視聴期間判定部205が放送コンテンツの視聴期限が過ぎているか否かを判定する場合に現在時刻として使用される。
【0055】
最新クロックは、最新年月日情報の更新からの経過時間を近似するデータであり、カウンタ212により測定された視聴時間が累積される。具体的には、この最新クロックは、最新年月日情報が更新される度に初期化され、視聴時間判定部204により測定されたカウンタ212の値が累積される。すなわち、この最新クロックは、最新年月日情報の更新からの視聴時間を用いて経過時間を近似している。
【0056】
視聴期間判定部205は、この最新クロックの値を最新年月日情報に加算することによって、ECMパケットを受信しない間の時間経過を補正した現在時刻を算出することができる。
【0057】
許諾情報個数は、許諾情報記憶部207が記憶する許諾情報の個数であり、最大値はmである。このように、許諾情報記憶部207が記憶できる許諾情報は最大m個であるため、m個を超えた許諾情報は、HDD180に格納される。なお、一つの許諾情報は、一つの放送コンテンツの視聴許諾に関する情報である。
【0058】
HDD格納許諾情報個数は、HDD180に格納されている許諾情報の個数であり、最大値はnである。HDD格納許諾情報は、HDD180に格納されている許諾情報を管理するための情報である。なお、許諾情報およびHDD格納許諾情報の詳細については後述する。
【0059】
日付更新部208は、ECMパケットを受け取り、図4に示した許諾情報記憶部207の最新年月日情報を更新する処理部であり、具体的には、ECMパケットから時刻情報を取り出して最新年月日情報に設定する。また、この日付更新部208は、最新年月日情報を更新するとともに最新クロックを初期化する。
【0060】
HDD入出力部209は、HDD180とデータの授受をおこなう処理部であり、許諾情報記憶部207に記憶することができない許諾情報をHDD180に格納し、権利保護LSI200が必要とする許諾情報をHDD180から読み出す。具体的には、このHDD入出力部209は、ホストプロセッサ160にHDD180とのデータの授受を依頼する。
【0061】
許諾情報格納部210は、許諾情報をホストプロセッサ160から受け取り、許諾情報記憶部207に格納する処理部であり、許諾情報記憶部207に格納できない場合には、受け取った許諾情報をHDD入出力部209を用いてHDD180に格納する。
【0062】
許諾情報設定部211は、視聴される放送コンテンツの名前であるコンテンツ名をホストプロセッサ160から受け取り、コンテンツ名に対応する許諾情報が許諾情報記憶部207にない場合には、HDD180からその許諾情報を読み出して許諾情報記憶部207に設定する処理部である。
【0063】
また、この許諾情報設定部211は、HDD180から許諾情報を読み出した場合には、視聴者が視聴を終了する際および視聴者が視聴する放送コンテンツを変える際に、許諾情報記憶部207に記憶された最新の許諾情報をHDD180に書き込む。そして、許諾情報をHDD180に書き込む場合には、許諾情報に更新番号を付加し、ハッシュ値を計算してHDD180に書き込む。
【0064】
また、HDD180から許諾情報を読み込む場合には、ハッシュ値が書き込む際に計算したハッシュ値と一致するか否かを調べ、更新番号が更新された最新のものであるか否かを調べる。そして、ハッシュ値または更新番号が一致しない場合には、許諾情報が改ざんされていると判定し、スクランブル鍵出力制御部206に対して放送コンテンツの不正視聴がおこなわれていることを伝える。
【0065】
このように、この許諾情報設定部211が、HDD180から許諾情報を読み出した際に、ハッシュ値および更新番号を調べることによって、HDD180に格納された許諾情報が不正にコピーされて繰り返し使用されることを防ぐことができる。たとえば、視聴時間の少ない許諾情報をコピーして再利用することによって、視聴時間が累積されないようにする不正行為は、この更新番号を用いて防ぐことができる。
【0066】
カウンタ212は、放送コンテンツの視聴時間を計測する処理部であり、視聴時間判定部204によって放送コンテンツの視聴時間を累積するために用いられる。また、このカウンタ212により測定された視聴時間は、許諾情報記憶部207の最新クロックにも累積され、最新年月日情報の更新からの経過時間を近似するために用いられる。
【0067】
次に、許諾情報およびHDD格納許諾情報の詳細について説明する。図5は、許諾情報のデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、この許諾情報には、コンテンツ名と、コンテンツ概要と、コンテンツ鍵移動許可回数と、コンテンツ鍵コピー許可回数と、CMスキップ可否と、CM間隔時間と、CM無視聴経過時間と、CM視聴時間と、CM視聴経過時間と、CM属性と、前パケットシリアル番号と、前パケット時刻と、前パケット種別と、トリックプレー可否と、早送り再生可否と、逆戻し再生可否と、トリックプレー許可回数と、視聴制限時間と、通電時間と、視聴制限期間と、課金情報と、使用状態とが含まれる。
【0068】
コンテンツ名は、この許諾情報に対応する放送コンテンツの名前であり、コンテンツ概要は、放送コンテンツの内容についての記載である。コンテンツ鍵移動許可回数は、コンテンツ鍵Kcの移動を許可する回数であり、コンテンツ鍵コピー許可回数は、コンテンツ鍵Kcの複製を許可する回数である。
【0069】
CMスキップ可否は、コマーシャルスキップを許可するか否か示す情報である。シリアル番号判定部202は、コマーシャルスキップを検出した場合に、コマーシャルスキップが許可されているか否かを判定するためにこのCMスキップ可否の情報を参照する。
【0070】
CM間隔時間は、視聴者がコマーシャルを視聴せずに本編を視聴することができる時間であり、CM無視聴経過時間は、コマーシャルが視聴されることなく本編が視聴された時間である。CM視聴時間は、コマーシャルの視聴が義務付けられた時間であり、CM視聴経過時間は、コマーシャルが視聴された時間である。
【0071】
コマーシャルフラグ判定部203は、本編が視聴されている場合には、CM無視聴経過時間を更新し、CM間隔時間を超えた場合には、不正視聴であると判定する。また、コマーシャルが視聴されている場合には、CM視聴経過時間を更新し、本編の視聴が開始された際に、CM視聴時間を超えていない場合には、不正視聴であると判定する。
【0072】
CM属性は、視聴者が男性を対象としたコマーシャルを視聴する義務があるか女性を対象としたコマーシャルを視聴する義務があるかを示す情報である。コマーシャルフラグ判定部203は、ECMパケットから取り出したコマーシャル属性とこのCM属性が一致しない場合には、不正な受信機による視聴であると判定する。
【0073】
前パケットシリアル番号は、一つ前のパケットシリアル番号である。シリアル番号判定部202は、受け取ったECMパケットのパケットシリアル番号を前パケットシリアル番号として格納し、次に受け取ったECMパケットのパケットシリアル番号を前パケットシリアル番号と比較するとともに前パケットシリアル番号として格納する処理を繰り返す。
【0074】
前パケット時刻は、一つ前のECMパケットに含まれた時刻情報である。コマーシャルフラグ判定部203は、受け取ったECMパケットの時刻情報を前パケット時刻として格納し、次に受け取ったECMパケットの時刻情報を経過時間の算出に使用するとともに前パケット時刻として格納する処理を繰り返す。
【0075】
前パケット種別は、一つ前のECMパケットに含まれたコマーシャルフラグである。コマーシャルフラグ判定部203は、受け取ったECMパケットのコマーシャルフラグを前コマーシャルフラグとして格納し、次に受け取ったECMパケットのコマーシャルフラグと比較してコマーシャルの開始または本編の開始を検出するとともに前コマーシャルフラグとして格納する処理を繰り返す。
【0076】
トリックプレー可否は、トリックプレー再生を許可するか否かを示す情報であり、早送り再生可否は、早送り再生を許可するか否かを示す情報である。逆戻し再生可否は、逆戻し再生を許可するか否かを示す情報であり、トリックプレー許可回数は、トリックプレー再生の許可回数を示す情報である。シリアル番号判定部202は、トリックプレー再生を検出した場合に、トリックプレー再生が許可されているか否かを判定するためにこれらの情報を参照する。
【0077】
視聴制限時間は、視聴者による放送コンテンツの視聴が許可された時間であり、通電時間は、放送コンテンツが視聴された時間である。視聴時間判定部204は、視聴制限時間と通電時間を比較することによって制限時間を超えた放送コンテンツの視聴を検出することができる。
【0078】
視聴制限期間は、視聴者による放送コンテンツの視聴が許可された期間である。視聴期間判定部205は、最新年月日情報に最新クロックの値を加算して算出した現在時刻と視聴制限期間とを比較することによって制限期間を超えた放送コンテンツの視聴を検出することができる。課金情報は、放送コンテンツの利用に応じて課金された情報である。
【0079】
使用状態は、対応する放送コンテンツが視聴中か否かを示すフラグであり、放送コンテンツの視聴が開始されると「使用中」に設定され、放送コンテンツの視聴が終了すると「未使用」に設定される。
【0080】
図6は、HDD格納許諾情報のデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、このHDD格納許諾情報には、コンテンツ名と、ファイル名と、ハッシュ値と、更新番号とが含まれる。
【0081】
コンテンツ名は、HDD180に格納されている許諾情報に対応する放送コンテンツの名前であり、許諾情報はこのコンテンツ名によって識別される。ファイル名は、許諾情報を格納するHDD180のファイルの名前である。
【0082】
ハッシュ値は、許諾情報をHDD180に格納する際に許諾情報にハッシュ関数を適用して得られる値である。許諾情報設定部211は、HDD180から許諾情報を読み出した際に、このハッシュ値と読み出した許諾情報から得られるハッシュ値とを比較することによって、HDD180に格納された許諾情報の改ざんを検出することができる。
【0083】
更新番号は、許諾情報をHDD180に格納する際に許諾情報に付加された番号である。許諾情報設定部211は、HDD180から許諾情報を読み出した際に、この更新番号と読み出した許諾情報に付加された更新番号とを比較することによって、HDD180に格納された許諾情報の不正な繰り返し利用を検出することができる。
【0084】
次に、図2に示したシリアル番号判定部202の処理手順について説明する。図7は、図2に示したシリアル番号判定部202の処理手順を示すフローチャ−トである。
【0085】
同図に示すように、このシリアル番号判定部202は、ECMパケットを受け取ってパケットシリアル番号を取り出し(ステップS701)、許諾情報記憶部207に記憶された許諾情報の前パケットシリアル番号と比較する(ステップS702)。
【0086】
その結果、2つのパケットシリアル番号が正しい順番で連続している場合には(ステップS702、正常)、正常な再生操作がおこなわれているので、ECMパケットから取り出したパケットシリアル番号を許諾情報の前パケットシリアル番号に格納し(ステップS703)、処理を終了する。
【0087】
また、2つのパケットシリアル番号が正順ではあるが不連続である場合には(ステップS702、正順不連続)、コマーシャルフラグを用いて放送コンテンツがコマーシャル部分であるか否かを調べ(ステップS704)、コマーシャル部分である場合には、コマーシャルスキップがおこなわれているので、許諾情報を参照してコマーシャルスキップが許可されているか否かを調べる(ステップS705)。
【0088】
その結果、コマーシャルスキップが許可されている場合には、正当なコマーシャルスキップであるので、ECMパケットから取り出したパケットシリアル番号を許諾情報の前パケットシリアル番号に格納し(ステップS703)、処理を終了する。一方、コマーシャルスキップが許可されていない場合には、不正なコマーシャルスキップであるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS706)。
【0089】
また、放送コンテンツがコマーシャル部分でない場合には、早送り再生がおこなわれている場合であるので、トリックプレーが許可されているか否かを調べ(ステップS707)、トリックプレーが許可されていない場合には、不正な早送り再生であるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS706)。
【0090】
一方、トリックプレーが許可されている場合には、さらに、早送り再生が許可されているか否かを調べ(ステップS708)、早送り再生が許可されていない場合には、不正な早送り再生であるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS706)。
【0091】
これに対して、早送り再生が許可されている場合には、トリックプレー再生の回数に制限があるか否かを調べ(ステップS709)、制限がない場合には、正当な早送り再生であるので、ECMパケットから取り出したパケットシリアル番号を許諾情報の前パケットシリアル番号に格納し(ステップS712)、処理を終了する。
【0092】
一方、トリックプレー再生の回数に制限がある場合には、許諾情報のトリックプレー許可回数を「1」減らし、トリックプレー許可回数が「0」以上であるか否かを調べることによって、許可回数以内であるか否かを判定する。その結果、許可回数以内でない場合には、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知し(ステップS706)、許可回数以内である場合には、ECMパケットから取り出したパケットシリアル番号を許諾情報の前パケットシリアル番号に格納し(ステップS712)、処理を終了する。
【0093】
また、2つのパケットシリアル番号が逆順である場合には(ステップS702、逆順)、逆戻し再生がおこなわれているので、トリックプレーが許可されているか否かを調べ(ステップS713)、トリックプレーが許可されていない場合には、不正な逆戻り再生であるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS715)。
【0094】
一方、トリックプレーが許可されている場合には、さらに、逆戻し再生が許可されているか否かを調べ(ステップS714)、逆戻し再生が許可されていない場合には、不正な逆戻し再生であるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS715)。
【0095】
これに対して、逆戻し再生が許可されている場合には、ステップS709に進んでトリックプレー再生の回数に制限があるか否かを調べる(ステップS709)。
【0096】
このように、このシリアル番号判定部202が、パケットシリアル番号を用いてコマーシャルスキップおよびトリックプレー再生を検出し、これらの操作が許可されているか否かを許諾情報を用いて判定することによって、不正なコマーシャルスキップおよびトリックプレー再生を防止することができる。
【0097】
次に、図2に示したコマーシャルフラグ判定部203の処理手順について説明する。図8は、図2に示したコマーシャルフラグ判定部203の処理手順を示すフローチャ−トである。
【0098】
同図に示すように、このコマーシャルフラグ判定部203は、ECMパケットから取り出したコマーシャルフラグを用いて、視聴中の放送コンテンツがコマーシャルであるか否かを判定する(ステップS801)。
【0099】
その結果、視聴中の放送コンテンツがコマーシャルである場合には(ステップS801、Yes)、ECMパケットから取り出したコマーシャル属性が許諾情報のCM属性と一致するか否かを判定し、一致する場合には、コマーシャルの開始であるか否かを判定する(ステップS803)。ここで、コマーシャルの開始であるか否かは、許諾情報の中の前パケット種別を調べ、前パケット種別が「本編」である場合には、コマーシャルの開始であると判定する。
【0100】
そして、コマーシャルの開始である場合には、許諾情報のCM視聴経過時間を「0」に初期化し(ステップS804)、許諾情報の前パケット種別をECMパケットのコマーシャルフラグを用いて更新し、許諾情報の前パケット時刻をECMパケットの時刻情報を用いて更新する(ステップS805)。
【0101】
一方、コマーシャルの開始でない場合には、許諾情報のCM視聴経過時間を更新し、許諾情報の前パケット種別をECMパケットのコマーシャルフラグを用いて更新し、許諾情報の前パケット時刻をECMパケットの時刻情報を用いて更新する(ステップS806)。ここで、CM視聴経過時間の更新は、ECMパケットから取り出した時刻情報と許諾情報中の前パケット時刻の差をCM視聴経過時間に加えることによっておこなう。
【0102】
これに対して、コマーシャル属性とCM属性とが一致しない場合には、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS807)。
【0103】
また、視聴中の放送コンテンツが本編である場合には(ステップS801、No)、本編の開始であるか否かを判定する(ステップS808)。ここで、本編の開始であるか否かは、許諾情報の中の前パケット種別を調べ、前パケット種別が「コマーシャル」である場合には、本編の開始であると判定する。
【0104】
そして、本編の開始である場合には、義務付けられた時間コマーシャルの視聴がおこなわれたか否かを判定し(ステップS809)、義務付けられた時間コマーシャルの視聴がおこなわれていない場合には、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS807)。ここで、義務付けられた時間コマーシャルの視聴がおこなわれたか否かの判定は、許諾情報のCM視聴時間とCM視聴経過時間とを比較することによっておこなう。
【0105】
一方、義務付けられた時間コマーシャルの視聴がおこなわれた場合には、許諾情報のCM無視聴経過時間を「0」に初期化し(ステップS810)、許諾情報の前パケット種別をECMパケットのコマーシャルフラグを用いて更新し、許諾情報の前パケット時刻をECMパケットの時刻情報を用いて更新する(ステップS811)。
【0106】
また、本編の開始でない場合には、許諾情報のCM無視聴経過時間を更新し、許諾情報の前パケット種別をECMパケットのコマーシャルフラグを用いて更新し、許諾情報の前パケット時刻をECMパケットの時刻情報を用いて更新する(ステップS811)。ここで、CM無視聴経過時間の更新は、ECMパケットから取り出した時刻情報と許諾情報中の前パケット時刻の差をCM無視聴経過時間に加えることによっておこなう。
【0107】
このように、このコマーシャルフラグ判定部203が、コマーシャルフラグなどを用いてコマーシャルの視聴時間やコマーシャルの無視聴時間などを判定することによって、不正なコマーシャル操作を防ぐことができる。
【0108】
次に、図2に示した視聴時間判定部204の処理手順について説明する。図9は、図2に示した視聴時間判定部204の処理手順を示すフローチャ−トである。
【0109】
同図に示すように、この視聴時間判定部204は、カウンタ212の値を読み取り(ステップS901)、許諾情報の通電時間に加える(ステップS902)。そして、カウンタ212を初期化し(ステップS903)、通電時間が許諾情報の視聴制限時間を超えているか否かを判定する(ステップS904)。
【0110】
その結果、通電時間が視聴制限時間を超えている場合には、制限時間を超えた視聴であるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS905)。
【0111】
このように、この視聴時間判定部204が許諾情報の通電時間を更新するとともに、視聴制限時間と比較することによって、制限時間を超えた不正な視聴を防止することができる。
【0112】
次に、図2に示した視聴期間判定部205の処理手順について説明する。図10は、図2に示した視聴期間判定部205の処理手順を示すフローチャ−トである。
【0113】
同図に示すように、この視聴期間判定部205は、許諾情報の視聴制限期間を許諾情報記憶部207から読み出す(ステップS1001)。また、最新年月日情報および最新クロックを許諾情報記憶部207から読み出す(ステップS1002)。
【0114】
そして、最新年月日情報に最新クロックを加えて得られる現在時刻が視聴制限期間を超えているか否かを判定し(ステップS1003)、現在時刻が視聴制限期間を超えている場合には、制限期間を超えた視聴であるので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS1004)。
【0115】
このように、この視聴期間判定部205が最新年月日情報に最新クロックを加えて得られる現在時刻と視聴制限期間とを比較することによって、制限期間を超えた不正な視聴を防止することができる。なお、ここでは、最新年月日情報に最新クロックを加えて現在時刻とすることとしたが、最新年月日情報を現在時刻とすることもできる。ただし、最新年月日情報だけでは、最新年月日情報が更新された後の経過時間が考慮されないため、精度は悪くなる。
【0116】
次に、図2に示した許諾情報設定部211の処理手順について説明する。図11は、図2に示した許諾情報設定部211の処理手順を示すフローチャ−トである。
【0117】
同図に示すように、この許諾情報設定部211は、視聴者が新たに視聴する放送コンテンツを指定すると、まず、許諾情報記憶部207に使用状態が「使用中」である許諾情報があるか否かを調べる(ステップS1101)。ここで、使用状態が「使用中」である許諾情報がある場合とは、視聴者が視聴する放送コンテンツを変更した場合の他に、放送コンテンツの視聴中に電源が切られるなど正常なコンテンツ終了処理がおこなわれなかった場合とがある。
【0118】
そして、使用状態が「使用中」である許諾情報がある場合には、その許諾情報がHDD180から読み出された許諾情報であるか否かを調べ(ステップS1102)、HDD180から読み出された許諾情報である場合には、その許諾情報に対してHDD180への格納処理をおこなう。これは、使用状態が「使用中」である間に更新された可能性のあるトリックプレー許可回数や通電時間などの累積情報をHDD180が記憶する許諾情報に反映させるためである。
【0119】
具体的には、許諾情報に更新番号を付加し(ステップS1103)、許諾情報のハッシュ値を計算し(ステップS1104)、HDD入出力部209を介してHDD180に格納する(ステップS1105)。そして、HDD180から許諾情報を格納したことを示す信号を受信すると(ステップS1106)、格納した許諾情報に対応するHDD格納許諾情報のハッシュ値と更新番号を更新し(ステップS1107)、許諾情報の使用状態を「未使用」に変更する(ステップS1108)。
【0120】
このように、HDD180から許諾情報を格納したことを示す信号を受信した後に許諾情報の使用状態を「未使用」に変更することによって、HDD180に最新の許諾情報が格納されていることを保証することができる。
【0121】
一方、HDD180から読み出された許諾情報でない場合には、HDD180への格納処理をスキップして許諾情報の使用状態を「未使用」に変更する(ステップS1108)。また、使用状態が「使用中」である許諾情報がない場合には、ステップS1108までの処理をスキップする。
【0122】
そして、新たに指定された放送コンテンツに対応する許諾情報が許諾情報記憶部207にあるか否かを調べ(ステップS1109)、許諾情報記憶部207にない場合には、HDD入出力部209を介してHDD180からその許諾情報を読み込む(ステップS1110)。
【0123】
なお、読み込んだ許諾情報を格納する許諾情報記憶部207の中の位置は、任意に選択することができるが、別途、使用頻度や最終使用時刻を管理し、最も使用頻度の低い許諾情報や最終使用時刻が最も古い許諾情報の位置を選択することもできる。
【0124】
そして、読み込んだ許諾情報に対してハッシュ値を計算し、対応するHDD格納許諾情報の中のハッシュ値と一致するか否かを判定する(ステップS1111)。その結果、ハッシュ値が一致した場合には、読み込んだ許諾情報に付加された更新番号が対応するHDD格納許諾情報の中の更新番号と一致するか否かを判定する(ステップS1112)。
【0125】
そして、更新番号も一致する場合には、HDD180から読み込んだ許諾情報は正当な許諾情報であるので、その使用状態を「使用中」に設定し(ステップS1113)、処理を終了する。
【0126】
一方、更新番号が一致しない場合またはハッシュ値が一致しない場合には、不正な許諾情報が読み込まれたので、不正な視聴がおこなわれていることをスクランブル鍵出力制御部206に通知する(ステップS1114)。
【0127】
また、新たに指定された放送コンテンツに対応する許諾情報が許諾情報記憶部207にある場合には、その許諾情報の使用状態を「使用中」に設定し(ステップS1113)、処理を終了する。
【0128】
このように、この許諾情報設定部211が、許諾情報をHDD180に格納する際に更新番号を付加してHDD格納許諾情報の中に記憶し、HDD180から読み出した許諾情報に付加された更新番号とHDD格納許諾情報の中の更新番号とを比較することによって、HDD180内の許諾情報がコピーされて繰り返し使用される不正を防ぐことができる。
【0129】
また、この許諾情報設定部211が、許諾情報をHDD180に格納する際にハッシュ値を計算してHDD格納許諾情報の中に記憶し、HDD180から読み出した許諾情報から計算したハッシュ値とHDD格納許諾情報の中のハッシュ値とを比較することによって、HDD180内の許諾情報を改ざんする不正を防ぐことができる。
【0130】
上述したように、本実施の形態では、シリアル番号判定部202が不正なコマーシャルスキップおよびトリックプレー再生を検出し、コマーシャルフラグ判定部203が不正なコマーシャル操作を検出し、視聴時間判定部204が時間制限を越えた放送コンテンツの視聴を検出し、視聴期間判定部205が期間制限を越えた放送コンテンツの視聴を検出し、許諾情報設定部211が不正な許諾情報の使用を検出し、なんらかの不正が検出された場合にスクランブル鍵出力制御部206がスクランブル鍵Ksの出力を停止することとしたので、視聴者による放送コンテンツの不正利用や不正な受信機による放送コンテンツの利用を防ぐことができる。
【0131】
なお、本実施の形態では、許諾情報をHDD180に格納する場合に、一つの許諾情報に対して更新番号を付加し、ハッシュ値を計算してHDD180のファイルに格納する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の許諾情報をまとめて一つのファイルに格納し、ファイルごとに更新番号を付加してハッシュ値を計算する場合にも同様に適用することができる。
【0132】
また、本実施の形態に係る権利保護LSIの処理部の機能をソフトウェアによって実現することによって、同様の機能を有する放送コンテンツ権利保護プログラムを得ることができる。そこで、この放送コンテンツ権利保護プログラムを内蔵MPU(Micro Processing Unit)で実行する権利保護LSIについて説明する。
【0133】
図12は、放送コンテンツ権利保護プログラムを内蔵MPUで実行する権利保護LSIの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この権利保護LSI1200は、MPU1210と、SRAM1120と、ROM1230と、FRAM1240と、ハッシュ値生成部1250と、カウンタ1260と、SC2000部1270と、ISO7816部1280とを有する。
【0134】
MPU1210は、放送コンテンツ権利保護プログラムを実行するコンピュータである。SRAM1120は、放送コンテンツ権利保護プログラムを実行することによって生成されるデータなどを一時的に記憶するメモリであり、ROM1230は、放送コンテンツ権利保護プログラムや定数などを記憶する読み出し専用メモリである。
【0135】
FRAM1240は、電源が切れた場合にも記憶する情報を保持することができる不揮発性メモリである。このFRAM1240は、図2に示した許諾情報記憶部207が記憶する情報を記憶する。
【0136】
ハッシュ値生成部1250は、ハッシュ値を生成するハードウェアであり、図2に示した許諾情報設定部211がハッシュ値を計算する場合に使用される。カウンタ1260は、放送コンテンツが視聴された時間を測定するハードウェアであり、図2に示したカウンタ212に対応する。
【0137】
SC2000部1270は、コンテンツ鍵Kcなどを用いた復号処理をおこなうハードウェアであり、コンテンツ鍵Kcで暗号化された情報をECMパケットから取り出す場合などに利用される。
【0138】
ISO7816部1280は、権利保護LSI1200をホストプロセッサ160などと接続するISO7816インタフェースであり、このISO7816部1280を介してホストプロセッサ160などとのデータの授受がおこなわれる。
【0139】
このように、この権利保護LSI1200は、FRAM1240に許諾情報を格納することによって、電源が切れた場合にも許諾情報を保持するとともに、許諾情報の頻繁な更新を可能としている。
【0140】
また、本実施の形態では、本発明に係る放送コンテンツ権利保護装置および放送コンテンツ権利保護プログラムを地上デジタル放送の受信機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、放送コンテンツの再生機能だけを有する再生装置にも同様に適用することができる。ただし、放送コンテンツの視聴期間を制限するためには、ECMパケットの時刻情報を利用する必要があり、放送信号を受信する機能が必要となる。
【0141】
(付記1)暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護装置であって、
前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこなう視聴判定手段と、
前記視聴判定手段が不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止する鍵生成停止手段とを備えたことを特徴とする放送コンテンツ権利保護装置。
【0142】
(付記2)前記視聴判定手段は、前記復号情報のそれぞれを順に識別する復号情報一連番号が出現する順番を用いて放送コンテンツに対する操作を特定し、該特定した操作が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする付記1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0143】
(付記3)前記視聴判定手段により特定される操作は、トリックプレー再生またはコマーシャルスキップを含むことを特徴とする付記2に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0144】
(付記4)前記許諾情報は、トリックプレー再生が許可される回数である許可回数を含み、前記視聴判定手段は、トリックプレー再生を特定した場合にトリックプレー再生の回数を計数し、計数した回数が許可回数以内であればトリックプレー再生を許可する判定をおこなうことを特徴とする付記3に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0145】
(付記5)前記復号情報は、放送コンテンツのコマーシャル部分を特定するコマーシャル情報を含み、前記視聴判定手段は、コマーシャル情報を用いてコマーシャルの視聴状況を特定し、該特定した視聴状況が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする付記1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0146】
(付記6)前記コマーシャルの視聴状況は、コマーシャルの視聴時間、コマーシャルの間隔時間または視聴されたコマーシャルの対象者層であることを特徴とする付記5に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0147】
(付記7)前記復号情報は、ECMパケットであることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0148】
(付記8)前記視聴判定手段は、前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が許可された時間である制限時間と該視聴がおこなわれた時間である通電時間とを含む前記許諾情報を記憶する不揮発性記憶装置と、前記不揮発性記憶装置に記憶された通電時間を前記放送コンテンツの視聴中に更新する通電時間更新手段とを備え、前記通電時間が制限時間を超えた場合には、不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする付記1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0149】
(付記9)前記不揮発性記憶装置はFRAMであることを特徴とする付記8に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0150】
(付記10)前記許諾情報は、放送コンテンツの視聴が許可された期間である視聴期間を含み、前記復号情報は、放送コンテンツが放送された時刻を示す時刻情報を含み、前記再生装置は、放送された復号情報を受信する受信手段を備え、前記視聴判定手段は、前記受信手段により受信された最新の復号情報に含まれる時刻情報を用いて現在時刻を算出し、算出した現在時刻が前記視聴期間を超えた場合には、不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする付記1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0151】
(付記11)前記許諾情報を記憶する不揮発性記憶装置の記憶容量制限により記憶できない許諾情報を前記記憶装置に格納する許諾情報外部格納手段をさらに備え、前記視聴判定手段は、前記許諾情報外部格納手段により記憶装置に格納された許諾情報を読み出して利用する場合に、該読み出した許諾情報が不正な許諾情報であれば不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする付記1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0152】
(付記12)前記許諾情報外部格納手段は、許諾情報を記憶装置に格納する場合にハッシュ値を算出し、前記視聴判定手段は、前記許諾情報外部格納手段により算出されたハッシュ値と記憶装置から読み出した許諾情報のハッシュ値とが異なる場合に、該読み出した許諾情報を不正な許諾情報であると判断することを特徴とする付記11に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0153】
(付記13)前記許諾情報外部格納手段は、許諾情報を記憶装置に格納する場合に毎回異なる更新情報を付加し、前記視聴判定手段は、記憶装置から読み出した許諾情報に付加された更新情報が該許諾情報に最後に付加された更新情報と異なる場合に、該許諾情報を不正な許諾情報であると判断することを特徴とする付記11または12に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0154】
(付記14)前記許諾情報外部格納手段は、許諾情報を記憶装置に格納する場合に複数の許諾情報をまとめて格納し、該まとめて格納する複数の許諾情報に対して一つの更新情報を付加することを特徴とする付記13に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
【0155】
(付記15)暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護プログラムであって、
前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこなう視聴判定手順と、
前記視聴判定手順が不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止する鍵生成停止手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする放送コンテンツ権利保護プログラム。
【0156】
(付記16)前記視聴判定手順は、前記復号情報のそれぞれを順に識別する復号情報一連番号が出現する順番を用いて放送コンテンツに対する操作を特定し、該特定した操作が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする付記15に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
【0157】
(付記17)前記復号情報は、放送コンテンツのコマーシャル部分を特定するコマーシャル情報を含み、前記視聴判定手順は、コマーシャル情報を用いてコマーシャルの視聴状況を特定し、該特定した視聴状況が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする付記15に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
【0158】
(付記18)前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が許可された時間である制限時間と該視聴がおこなわれた時間である通電時間とを含む前記許諾情報を不揮発性記憶装置に記憶し、前記視聴判定手順は、不揮発性記憶装置に記憶された通電時間を前記放送コンテンツの視聴中に更新し、通電時間が制限時間を超えた場合には、不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする付記15に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
【0159】
(付記19)前記許諾情報は、放送コンテンツの視聴が許可された期間である視聴期間を含み、前記復号情報は、放送コンテンツが放送された時刻を示す時刻情報を含み、前記再生装置は、放送された復号情報を受信する受信手段を備え、前記視聴判定手順は、前記受信手段により受信された最新の復号情報に含まれる時刻情報を用いて現在時刻を算出し、算出した現在時刻が前記視聴期間を超えた場合には、不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする付記15に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
【0160】
(付記20)前記許諾情報を記憶する不揮発性記憶装置の記憶容量制限により記憶できない許諾情報を前記記憶装置に格納する許諾情報外部格納手順をさらに備え、前記視聴判定手順は、前記許諾情報外部格納手順により記憶装置に格納された許諾情報を読み出して利用する場合に、該読み出した許諾情報が不正な許諾情報であれば不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする付記15に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
【0161】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこない、不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止するよう構成したので、記録装置に記録された放送コンテンツの不正な視聴を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る受信機の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した権利保護LSIの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】ECMパケットの一例を示す図である。
【図4】許諾情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】許諾情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】HDD格納許諾情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】図2に示したシリアル番号判定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図2に示したコマーシャルフラグ判定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図2に示した視聴時間判定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図2に示した視聴期間判定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図2に示した許諾情報設定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】放送コンテンツ権利保護プログラムを内蔵MPUで実行する権利保護LSIの構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 アンテナ
20 モニタ
30 スピーカ
100 受信機
110 チューナ
120 MPEG−TSパケット抽出部
130 MULTI2復号部
140 MPEGビデオ復号部
150 MPEGオーディオ復号部
160 ホストプロセッサ
170 メインメモリ
180 HDD
200,1200 権利保護LSI
201 スクランブル鍵復号部
202 シリアル番号判定部
203 コマーシャルフラグ判定部
204 視聴時間判定部
205 視聴期間判定部
206 スクランブル鍵出力制御部
207 許諾情報記憶部
208 日付更新部
209 HDD入出力部
210 許諾情報格納部
211 許諾情報設定部
212,1260 カウンタ
1210 MPU
1220 SRAM
1230 ROM
1240 FRAM
1250 ハッシュ値生成部
1270 SC2000部
1280 ISO7816部

Claims (10)

  1. 暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護装置であって、
    前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこなう視聴判定手段と、
    前記視聴判定手段が不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止する鍵生成停止手段とを備えたことを特徴とする放送コンテンツ権利保護装置。
  2. 前記視聴判定手段は、前記復号情報のそれぞれを順に識別する復号情報一連番号が出現する順番を用いて放送コンテンツに対する操作を特定し、該特定した操作が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
  3. 前記復号情報は、放送コンテンツのコマーシャル部分を特定するコマーシャル情報を含み、前記視聴判定手段は、コマーシャル情報を用いてコマーシャルの視聴状況を特定し、該特定した視聴状況が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
  4. 前記視聴判定手段は、前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が許可された時間である制限時間と該視聴がおこなわれた時間である通電時間とを含む前記許諾情報を記憶する不揮発性記憶装置と、前記不揮発性記憶装置に記憶された通電時間を前記放送コンテンツの視聴中に更新する通電時間更新手段とを備え、前記通電時間が制限時間を超えた場合には、不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
  5. 前記不揮発性記憶装置はFRAMであることを特徴とする請求項4に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
  6. 前記許諾情報は、放送コンテンツの視聴が許可された期間である視聴期間を含み、前記復号情報は、放送コンテンツが放送された時刻を示す時刻情報を含み、前記再生装置は、放送された復号情報を受信する受信手段を備え、前記視聴判定手段は、前記受信手段により受信された最新の復号情報に含まれる時刻情報を用いて現在時刻を算出し、算出した現在時刻が前記視聴期間を超えた場合には、不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
  7. 前記許諾情報を記憶する不揮発性記憶装置の記憶容量制限により記憶できない許諾情報を前記記憶装置に格納する許諾情報外部格納手段をさらに備え、前記視聴判定手段は、前記許諾情報外部格納手段により記憶装置に格納された許諾情報を読み出して利用する場合に、該読み出した許諾情報が不正な許諾情報であれば不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の放送コンテンツ権利保護装置。
  8. 暗号化されて記憶装置に記録された放送コンテンツを再生する再生装置で用いられ、放送コンテンツに所定の時間間隔で含まれる復号情報から放送コンテンツを復号する復号鍵を生成する放送コンテンツ権利保護プログラムであって、
    前記記憶装置に記録された放送コンテンツの視聴が正当な視聴であるか否かの判定を放送コンテンツの利用に関する許諾情報を用いておこなう視聴判定手順と、
    前記視聴判定手順が不正な視聴であると判定した場合に復号鍵の生成を停止する鍵生成停止手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする放送コンテンツ権利保護プログラム。
  9. 前記視聴判定手順は、前記復号情報のそれぞれを順に識別する復号情報一連番号が出現する順番を用いて放送コンテンツに対する操作を特定し、該特定した操作が前記許諾情報により許可されているか否かによって前記判定をおこなうことを特徴とする請求項8に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
  10. 前記許諾情報を記憶する不揮発性記憶装置の記憶容量制限により記憶できない許諾情報を前記記憶装置に格納する許諾情報外部格納手順をさらに備え、前記視聴判定手順は、前記許諾情報外部格納手順により記憶装置に格納された許諾情報を読み出して利用する場合に、該読み出した許諾情報が不正な許諾情報であれば不正な視聴であるとの判定をおこなうことを特徴とする請求項8に記載の放送コンテンツ権利保護プログラム。
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