JP2005011644A - コジェネレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電状況や貯湯状況に合わせて電気やお湯を使用し、光熱費削減や排出炭酸ガス低減を向上できるコジェネレーションシステムを提供する。
【解決手段】電気と熱を出力する燃料電池ユニット10と、燃料電池ユニットから出力する熱をお湯として貯める貯湯装置20とを備えるコジェネレーションシステムは、燃料電池ユニットから出力された発電量、貯湯装置の蓄熱量等を演算すると共に、燃料電池ユニットで使用される燃料量の光熱費と、そのときに発生する排出炭酸ガス量を算出し、前記の発電量及び蓄熱量を所定の商用エネルギーで生成するときに要する商用の光熱費と、そのときに発生する排出炭酸ガス量とを算出する演算装置42と、スピーカ45とをさらに備え、スピーカ45は演算された運転状況に基づいて、光熱費削減や排出炭酸ガス低減等が可能な電気使用及び熱使用のタイミングをユーザーに報知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コジェネレーション装置から出力される電気と熱を利用するコジェネレーションシステムに係り、特に、このシステムを導入したことによる光熱費削減や排出炭酸ガス低減等の効果を向上できるような電気使用、熱使用をタイミング良くユーザーに報知するコジェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のコジェネレーションシステムとして、特許文献1に記載の家庭用燃料電池システムは、燃料電池と、貯湯槽と、燃料電池の発電電力量を制御する制御手段とを備え、蓄熱量センサと、貯湯槽内の最大蓄熱量より低い蓄熱量を設定する蓄熱量設定手段と、蓄熱量センサで測定される蓄熱量と蓄熱量設定手段で設定された蓄熱量とを比較し、測定蓄熱量が設定蓄熱量まで上昇したときに指令信号を出力する蓄熱量比較手段と、指令信号に応答して制御手段による制御発電電力量が最大発電電力量よりも小さい設定電力量になるように調整する発電電力量調整手段とを備えている。
【0003】
すなわち、このシステムは、貯湯槽内に蓄えられた熱量が最大蓄熱量よりも低い設定蓄熱量になった時点で、燃料電池の発電電力量を減少させて排熱量の発生量を抑え、貯湯槽内の蓄熱量が満杯になるまでの時間を延ばすから、燃料電池を継続して運転でき、燃料電池からの排熱を極力減少させて省エネルギー性を向上できるものである。
【特許文献1】
特開2002−289239号公報(特許請求の範囲、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記構造の家庭用燃料電池システムは、稼動の時間が長いほど、システムの導入効果は大きくなるため、なるべく運転時間を長くしているが、運転時間が長くて望ましいのは、システムが高効率に稼動する定格近傍の出力状態であって、低出力ではかえってシステムの導入効果を損なう可能性があった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、光熱費削減や排出炭酸ガス低減等のシステムを導入したことによる効果を向上できるコジェネレーションシステムを提供することにある。すなわち、発電状況や貯湯状況等の運転状況に合わせて電気やお湯を使用することで、前記の効果を向上させることができるコジェネレーションシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係るコジェネレーションシステムは、電気と熱とを出力するコジェネレーション装置と、該コジェネエレーション装置から出力する熱をお湯として貯める貯湯装置とを備え、このシステムは、コジェネレーション装置から出力された発電量、貯湯装置の蓄熱量等の運転状況を演算すると共に、コジェネレーション装置で使用される燃料量の光熱費と、この燃料量を得るときに発生する排出炭酸ガス量を算出し、前記発電量及び蓄熱量を所定の商用エネルギーで生成するときに要する商用の光熱費と、この所定の商用エネルギーで前記発電量及び蓄熱量を得るときに発生する排出炭酸ガス量とを算出する演算手段及び報知手段をさらに備え、報知手段は演算手段で演算された運転状況に基づいて、光熱費削減や排出炭酸ガス低減等が可能な電気使用及び熱使用のタイミング(時期)をユーザーに報知することを特徴とする。演算手段と報知手段は、室内に設置されると好ましい。
【0007】
前記のごとく構成された本発明のコジェネレーションシステムは、コジェネレーション装置を運転して出力された発電量を演算すると共に貯湯された蓄熱量を算出して運転状況を把握し、例えば発電中の場合はユーザーに電気使用を行うと効率が高いことを報知し、また貯湯槽がお湯で満杯のときには、浴槽へのお湯張りのタイミングであることを報知することにより、ユーザーが報知に基づいて電気使用や熱使用することによりシステムの効率良い運転が可能となり、光熱費削減や排出炭酸ガス低減等のシステムの導入効果を高めることができる。
【0008】
また、本発明に係るコジェネレーションシステムの好ましい具体的な態様としては、前記演算手段は貯湯装置の蓄熱量を算出し、算出された蓄熱量が所定のレベルを超えたとき報知手段で給湯等の熱使用のタイミングであることを報知することを特徴としている。さらに、本発明に係るコジェネレーションシステムの好ましい具体的な他の態様としては、前記演算手段はコジェネレーション装置の発電量を算出し、算出された発電量の範囲内での電気使用を報知手段で報知することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明のコジェネレーションシステムは、貯湯装置がお湯で満杯になったときに例えばお湯張りをして給湯使用することで熱の無駄を無くしてシステムの効率を上げることができ、電気負荷がコジェネレーション装置の定格電力より大きいときには例えば電気使用が集中しないように分散し、買電量を少なくすることで発電効率を上げてエネルギー削減による光熱費削減や排出炭酸ガス低減を達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコジェネレーションシステムの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るコジェネレーションシステムのシステム構成図、図2は、図1のコジェネレーション装置を制御するリモコンの正面図と、その要部斜視図である。
【0011】
図1において、本実施形態のコジェネレーションシステムは、商用電源1及び都市ガスあるいはLPガス等の燃料ガス2が供給され、供給される燃料ガス2からコジェネレーション装置(以下、燃料電池ユニットという)10で電気と熱とを生成して出力し、出力された電気を商用電源1に後述する電気制御装置を介して供給して外部に出力すると共に、熱をお湯として貯める貯湯装置20から外部に出力するシステムである。燃料電池ユニット10は、燃料を改質する改質装置11、燃料電池スタック12、インバータ13、熱交換器14を備え、これらは制御装置15により制御される。
【0012】
燃料電池ユニット10に供給された燃料ガス2は改質装置11にて水素に変換され、燃料電池スタック12に送られる。燃料電池スタック12内では水素と酸素を反応させて直流の電気と熱が発生する。出力される直流電力はインバータ13にて交流電力に変換され、電気制御装置16及び分電盤30を介して商用電源1の幹線ライン3に供給される。分電盤30は主幹ブレーカ31、個別ブレーカ32を備えており、電気制御装置16では電気負荷33に見合った電気を燃料電池ユニット10から出力するように制御装置15に指令を出す。また、燃料電池ユニット10の各部には、水フィルタ(図示せず)を介して上水5が供給されている。燃料ガス2を改質装置11に供給する配管4の途中にはガス調整弁17が設置されている。このガス調整弁17は、制御装置15により電気負荷量や給湯負荷量に合わせてその流量を調整できるものである。
【0013】
改質装置11と、燃料電池スタック12で発生する熱は熱交換器14を介して温水循環路19から、温水として貯湯装置20の貯湯タンク21内に貯められる。熱交換器14に入る配管19Aには温度センサ18Aが設置され、熱交換器14から出る配管19Bには温度センサ18Bが設置されている。温度センサ18A,18Bは、それぞれ貯湯装置20から出る温度と、貯湯装置20に入る温度を計測する。ここでは、貯湯タンク21の水をポンプPで引き、熱交換器14との水循環により発生熱を回収し、貯湯タンク21内の水温を高めることができる。このようにして貯湯タンク21に蓄えられた温水は、貯湯タンク21上部の給湯配管26から出湯される。このとき必要に応じて上水5と混合され、補助熱源25を介して給湯配管26により給湯負荷27に接続され利用される。
【0014】
補助熱源25は必ずしも必要ではないが、貯湯タンク21の温度が低いときに所望の温度まで昇温させるもので、燃料ガス2を配管28により供給して加熱するようにしてもよく、また電気ヒータ等で加熱するようにしてもよい。補助熱源25から給湯負荷27には給湯配管26として一般給湯配管26A、浴槽往き配管26B及び浴槽戻り配管26Cが接続される。補助熱源25は熱関連部用リモコンとして、台所設置のリモコン35Aと、浴室設置のリモコン35Bが設置され、それぞれ台所用給湯の温度設定と、浴室給湯の温度設定や湯量設定等を行うものである。
【0015】
燃料電池ユニット10の運転には燃料電池ユニット用リモコン(以下、リモコンという)40を用いる。リモコン40は、設定装置41、演算装置42、記憶装置43、表示装置44、スピーカ45を備えており、スピーカ45は電気や熱のエネルギー使用のタイミング(時期)をユーザーに報知する報知手段を構成する。設定装置41は日付や、演算させる各種の情報、数値を入力するものであり、入力された情報や数値は記憶装置43にデータベース化して記憶される。
【0016】
演算装置42は記憶された情報や数値を基に、このシステムを導入した効果として、光熱費削減額や削減率、排出されるCOガス低減量や低減率等の数値データの各種演算を行うと共に、表示装置44で表示する。演算装置42及び記憶装置43はマイクロコンピュータ40Aで構成されると好適である。なお、リモコン40は、熱関連部用リモコン35Aや35Bと一体型でもよく、室内に設置されることが好ましい。
【0017】
つぎに、リモコン40の詳細について、図2を参照して説明する。図2は操作パネルの正面図と、要部斜視図である。設定装置41はテンキー、各種の設定キー等で構成されている。先ず、上部の表示装置44から説明すると、表示装置は液晶のドットマトリクスの表示部等から構成されている。表示装置44の上部には、発電量、発熱量、発電効率、発熱効率、光熱費削減額、CO低減量、光熱費削減率、CO低減率、等の表示が設けられている。他に発電自給率、発熱自給率、等の表示を設けるようにしてもよい。また、その下方に6個の7セグメントの表示部があり、さらに下方に単位として、「kW」、「Wh」、「kWh」、「%」、「円」、「g−C」が設けられている。左上方には「連続」、「DSS」、「自動切換」の運転モード表示部があり、その下方には燃料電池スタックの交換時期を示すメンテナンス表示部がある。
【0018】
なお、単位の「g−C」は、電力会社あるいはガス会社がエネルギーを発生させるときの炭酸ガスの排出量に相当する炭素原子グラム数を示している。設定装置41として、表示装置44の上部にタッチパネルを配置し、表示部の上部を触ることにより入力するようにしてもよい。また、表示装置44は液晶のドットマトリクス表示に限られず、LEDの7セグメントの表示装置等、適宜のものを用いることができる。リモコン40は、図2bに示すように、ケース40aに開閉式のカバー40bを備えるようにしてもよい。
【0019】
リモコン40の設定装置41は、右上の運転制御部41aと、下方のテンキーや入力キーを備えた設定部とを備え、運転方式を連続運転、DSS運転、自動切換運転に切換える運転方式設定部41b、年月日、時刻を設定するカレンダー設定部41c、導入効果計算データベース設定部41dとして、電気料金、ガス料金の設定部、電気、ガスのCO排出量設定部を備えている。なお、DSS(Daily Start−Up & Shutdown)運転は、1日に1度起動、停止を行う運転である。
【0020】
設定装置41の表示内容・選択部41eは、発電量、発熱量、発電効率、発熱効率の選択キーを備えており、導入効果部41fとして光熱費削減額、光熱費削減率、CO低減量、CO低減率の各操作キーと、1日、1週、1月、1年、累積の積算期間操作キーを備え、例えば所定期間における光熱費削減額やCO低減量を演算装置42で算出させることができる。表示装置44は設定装置41で入力された例えば電気料金単価やガス料金単価を表示すると共に、これらの単価を用いて、このシステムで削減できた光熱費の削減額や、CO低減量を表示することができる。
【0021】
また、リモコン40では、例えば設定装置41にて入力された、商用ベースの「単位量当たりのガス料金」、「単位ガス量当たりのCO排出量」、「単位量当たりの電気料金」、「単位電気量当たりのCO排出量」の値はデータベース化されて記憶装置43に蓄積される。こうしたデータベースを予め記憶装置に記憶しておく。
【0022】
そして、演算装置42は、このシステムにて使用する燃料ガス等のエネルギー量と、出力される電気エネルギー及び熱エネルギーをモニタして発電量及び出力熱量を演算し、燃料ガスの使用エネルギー料金(光熱費)と、この燃料量を得るときに発生するCO排出量を算出する。また、それらエネルギーに見合う商用エネルギーの電気料金(光熱費)とCO排出量を演算装置42で算出する。それらの料金収支から経済性効果度(光熱費削減額)、エネルギー収支から環境性効果度(CO低減量)を表示装置44で表示する。
【0023】
リモコン40は、制御装置15と接続されており、制御装置15による燃料電池ユニット10の起動に合わせて、起動情報として起動回数や停止回数が記憶装置43に入力されると共に、燃料電池ユニット10を運転している稼働時間が積算されて記憶装置43に入力される。また、ガス調整弁17で調整された流量は、制御装置15を介してリモコン40に入力される。リモコン内では流量と供給時間から使用された燃料ガス量を算出できる。
【0024】
記憶装置43は、前記のように設定装置41により入力された商用ベースの単位量当たりの電気料金や、ガス料金等のデータをデータベースとして記憶すると共に、発電出力、温水往路温度、温水復路温度のパラメータ入力で燃料電池ユニット10から出力される熱エネルギーを求める対応グラフ(換算式)や、時刻、燃料電池ユニットから出力される熱エネルギーのパラメータ入力で、燃料電池ユニット10と貯湯装置20から出力される総熱エネルギーを求める対応グラフ(換算式)を、別のデータベースとして記憶している。
【0025】
前記の如く構成された本実施形態のコジェネレーションシステムの動作について以下に説明する。システムの起動に先立って、先ず、リモコン40の設定装置41を用いて入力を行う。例えば、日時を入力するときは、カレンダー設定部41cの「年月日」キーを押して、テンキーで入力する。続いて、「時刻」キーを押して、同様にテンキーで入力する。なお、図示していないが、燃料電池ユニットの変換効率は、約35%であるので「0.35」と入力し、給湯器の熱効率は約75%であるので「0.75」と入力する。
【0026】
また、電気料金やガス料金を入力するときは、導入効果計算データベース設定部41dの電気料金の「料金」キーを押して、例えば、全国の電力会社の平均電気料金である「25.4」円/kWhを入力する。そして、ガス料金の「料金」キーを押して、全国のガス会社の平均ガス料金である「133.1」円/mを入力する。都市ガスは11000kcal/mの熱量を有しているため、ガス料金は10.4円/kWhであり、コジェネレーション装置10から発生されるガス料金は10.4円/0.35(変換効率)=29.7円/kWhとなる。また、給湯器で1kWhの熱量を発生させるガス料金は、10.4円/0.75(熱効率)=13.87円/kWhとなる。
【0027】
さらに、CO排出量として、全国の電力会社の平均で、1kWhに対するCO排出量に相当する炭素原子グラム数は、火力発電所を基準とした場合に116g−C/kWhであるので、電気料金の右のCO排出量の「CO」キーを押して、「116」g−C/kWhを入力する。また、都市ガスは640g−C/mであり、11000kcal/mの熱量を有しているため、50g−C/kWhとなるので、ガス料金の右のCO排出量の「CO」キーを押して、CO排出量として、「50」g−C/kWhを入力する。電気料金やガス料金に変動があった場合は、設定装置41から再入力して変更する。ここで、これらの値はユーザーが直接入力するのではなく、CD−ROM等の記録媒体の読み込みやインターネットの利用によるエネルギー供給会社からの情報ダウンロードでもよい。
【0028】
この結果、例えば1kWhの電力と、1kWhに相当する熱の需要がある場合、商用電源の電気料金は25.4円/kWhであるため、25.4+10.4/0.75(給湯器の熱効率)=39.3円となる。燃料電池ユニット10から発生させた電力の電気料金は10.4円/kWhであるため、10.4/0.35(燃料電池の変換効率)=29.7円/kWhとなり、結果としてコジェネレーション装置の方が1kWhに対して、39.3−29.7=9.6円だけ電気料金(光熱費)を削減できる。また、このときのCOガスの削減量は、前記のように、商用電源1によるCOガス排出量は116g−C/kWhで、燃料ガス2によるCOガス排出量は50g−C/kWhであるため、半分以下に削減できる。
【0029】
前記の如く構成されたコジェネレーションシステムを起動させると、燃料電池ユニット10の内部の改質装置11で燃料ガス2の炭化水素に水蒸気を加えて水素を発生させ、この水素と酸素とを燃料電池スタック12で化学反応させ、水を生成すると同時に電気と熱を取り出す。このようにして取り出された電気は直流であるため、インバータ13により交流に変換して電気制御装置16、分電盤30を介して商用電源1に供給し、電気負荷33に供給する。電気制御装置16の出力は演算装置42に入力され、発電量が算出されて記憶装置43に記憶される。また、貯湯装置20の蓄熱量は、温度センサ18Aと18Bとの差と流量とから算出され記憶装置43に記憶される。
【0030】
一般に、燃料電池システムは一定の定格運転をすると効率が高く、低出力運転では効率が低い。これは、図1には記載していないが、燃料電池ユニット内部のポンプや空気ブロア等の補機の駆動に要するエネルギー固定分があるからである。これら補機の駆動に要するエネルギー(電力)は燃料電池ユニットの出力に比例する分もあるが、固定分の影響が大きく、その結果、低出力時の運転(以下、部分負荷運転という)では効率が低くなる。そのため、燃料電池ユニットは定格近くで運転を続けることが望ましい。
【0031】
このシステムは、貯湯装置20に貯まった湯が満杯になった状態になると、燃料電池ユニット10を停止する。このため、例えば燃料電池ユニット10の停止後に、すぐに風呂等の給湯負荷が発生すると、燃料電池ユニット10の停止後、すぐに再起動することになる。通常この種の設備に言えることで、システムの起動にはエネルギーロスが生じる。特に、燃料電池コジェネレーションシステムの場合、改質装置11で化学反応が行われるため、このロスが大きい。そのため、こうした無駄な停止、起動は極力無いほうが好ましい。このような場合、貯湯装置20に貯められた温水の量をモニタし、その情報である蓄熱量を基に、風呂等の熱使用のタイミングをユーザーにアドバイスする。
【0032】
例えば、貯湯タンク21が200Lとし、150L貯まったときにユーザーが風呂に入れば、システムを停止することなく高効率に運転でき、光熱費削減や排出炭酸ガス削減等の導入効果を大きくすることができる。本システムは、このように熱使用のタイミングをユーザーにアドバイスするもので、例えば「現在、お湯をご使用するとお得です」というように音声合成で報知する。また、貯湯装置20の温水の貯まる状況をモニタし、風呂に入る時間を前もってユーザーに知らせてもよい。例えば、17:00に「19:30お風呂の時間です」と、リモコン40のスピーカ45より音声を発するように構成してもよい。
【0033】
本実施形態のシステムの燃料電池ユニット10の定格電力が1kWで電気負荷追従運転をしている場合、家庭の電気負荷が1.4kWであればシステムは1kWで発電することになる。また、家庭の電気負荷が0.5kWであればシステムは0.5kWで部分負荷運転をする。この部分負荷運転はシステムの効率が低くなり、前記した導入効果が小さくなる。この場合、最初の電気負荷1.4kWの電気機器利用のタイミングをずらし、1.4kWの内の0.4kWを後にすれば。その後の電気負荷0.5kWと合わせた0.9kWでシステムが発電することになり、定格電力の近くで運転することにより運転効率が上昇して導入効果を向上させることができる。このように燃料電池ユニット10の発電量の範囲内で、ユーザーが電気使用をすることでシステムの効率を高めることができ、買電を減らして光熱費削減や排出炭酸ガス低減等が可能となる。
【0034】
例えば、0.5kWの電気カーペットを使用している状態で、電子レンジ0.5kWと、0.4kWのアイロンを使用したいのであれば、電子レンジとアイロンを同時に使用せず、電子レンジが止まってからアイロンを利用すればシステムの効率は高くなり、導入効果を大きくすることができる。この場合、電気カーペットを使用し、電子レンジを使用したときに演算装置42で使用電力量を算出し、例えば「定格電力まで残り100Wです」と発電量の範囲内での電気使用を行うようにスピーカ45で報知すると、ユーザーは電子レンジ使用後にタイミングをずらしてアイロンを使用することでエネルギー削減、光熱費削減及び排出炭酸ガス低減等の効果を向上できる。
【0035】
このとき、ユーザーがリモコン40の表示装置44で発電状況を見ながら、このような判断をしてもよい。リモコン40のスピーカ45から発せられる電気機器使用のアドバイスにしたがって、燃料電池ユニット10で発電された電力を使用するようにしてもよい。ここでのアドバイスは、記憶した過去の発電状況を基に、このあと電気負荷が小さくなると予想される場合に行われ、例えば「ただいま使用し始めた電気機器は、後で使用すると光熱費削減が可能です」と報知してもよい。この報知に基づいて、電気使用をずらすことにより買電を減らして光熱費を削減できる。
【0036】
このように、スピーカ45で熱使用のタイミングを報知してアドバイスすると共に、電気使用のタイミングを報知してアドバイスすることにより、エネルギー削減による光熱費削減や排出炭酸ガス低減等のシステムを導入した効果を高めることができる。そして、このアドバイスにしたがって電気使用や熱使用のタイミングをユーザーが変更した場合の光熱費削減額や排出炭酸ガス低減量等を、演算装置42は算出して表示するようにしてもよい。
【0037】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、発電量や蓄熱量等の運転状況を演算する演算装置は操作部であるリモコンに内蔵する構成としたが、燃料電池ユニット内の制御装置に演算装置を備えるように構成し、この演算装置と接続された操作部のリモコン内の報知手段でユーザーに電気使用及び熱使用の使用タイミングを報知するようにしてもよい。
【0038】
また、電気使用のタイミングを緑色のLEDで表示し、給湯使用のタイミングを赤色のLEDで表示してユーザーに報知するようにしてもよい。コジェネレーション装置として燃料電池ユニットの例を示したが、燃料電池ユニットは固体電解質型やリン酸型、溶融炭酸塩型等、適宜のものを使用でき、ディーゼルエンジン等で発電機を回転させるものでもよい。熱使用として給湯使用の例を示したが、暖房等の熱使用でもよいことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明のコジェネレーションシステムは、コジェネレーション装置から出力される電気や熱のエネルギーをモニタし、それを基に家庭の電気や熱といったエネルギーの使い方をユーザーにアドバイスする。そのアドバイスを基に、ユーザーが家庭の電気や熱等のエネルギーの使うタイミング(時期)をずらすことで、システムを導入したことによる光熱費削減や排出炭酸ガス低減等の効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコジェネレーションシステムの一実施形態のシステム構成図。
【図2】(a)は図1の燃料電池ユニットに使用するリモコンの正面図、(b)はその概略斜視図。
【符号の説明】
1…商用電源、2…燃料ガス、10…燃料電池ユニット(コジェネレーション装置)、15…制御装置、16…電気制御装置、17…ガス調整弁、18A,18B…温度センサ、20…貯湯装置、27…給湯負荷、33…電気負荷、40…燃料電池ユニット用リモコン、41…設定装置、42…演算装置(運転状況等の演算手段)、43…記憶装置、44…表示装置、45…スピーカ(報知手段)

Claims (3)

  1. 電気と熱とを出力するコジェネレーション装置と、該コジェネエレーション装置から出力する熱をお湯として貯める貯湯装置とを備えるコジェネレーションシステムであって、
    該システムは、前記コジェネレーション装置から出力された発電量、前記貯湯装置の蓄熱量等の運転状況を演算すると共に、前記コジェネレーション装置で使用される燃料量の光熱費と、前記燃料量を得るときに発生する排出炭酸ガス量を算出し、前記発電量及び蓄熱量を所定の商用エネルギーで生成するときに要する商用の光熱費と、前記所定の商用エネルギーで前記発電量及び蓄熱量を得るときに発生する排出炭酸ガス量とを算出する演算手段、及び報知手段をさらに備え、
    前記報知手段は、前記演算手段で演算された運転状況に基づいて、光熱費削減や排出炭酸ガス低減等が可能な電気使用及び熱使用のタイミングをユーザーに報知することを特徴とするコジェネレーションシステム。
  2. 前記演算手段は、前記貯湯装置の蓄熱量を算出し、該蓄熱量が所定のレベルを超えたとき前記報知手段で報知することを特徴とする請求項1に記載のコジェネレーションシステム。
  3. 前記演算手段は、前記コジェネレーション装置の発電量を算出し、該発電量の範囲内での電気使用を前記報知手段で報知することを特徴とする請求項1に記載のコジェネレーションシステム。
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