JP2005011459A - 磁気ディスク媒体の磁化方法および磁化方法に用いられる選択磁化用媒体 - Google Patents

磁気ディスク媒体の磁化方法および磁化方法に用いられる選択磁化用媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】パターン状の凹凸表面を有する垂直磁性層を備えた磁気ディスク媒体の凸部と凹部の垂直磁性層を互いに逆向きに磁化させる。
【解決手段】凹凸表面を有する垂直磁性層3を備えた磁気ディスク媒体1の垂直磁性層3を所定の向きに一様に初期磁化させ、その後、磁気ディスク媒体1の凸部5上面に、平滑な表面を有する磁性層12を備えた選択磁化用媒体10の平滑な表面を密着させた状態で、初期磁化と逆向きに磁界Hduを印加することにより、磁気ディスク媒体1の凸部5の磁化のみを反転させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に信号に応じて形成されたパターン状の凹凸表面を有する磁性層を備えた磁気ディスク媒体、特に詳細には、磁性層が垂直磁性層である磁気ディスク媒体の磁化方法およびその磁化方法に用いられる選択磁化用媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク媒体においては、高密度化がすすめられており、高密度記録を行うため磁性層の改良、磁性方式の改良等種々の検討がなされている。そのなかで、孤立した磁性体が複数規則的に配列されているパターンド磁気記録媒体(特許文献1)、もしくは表面にパターン状の凹凸表面を有する磁性層を備えた磁気記録媒体(特許文献2および3)等が超高密度媒体の有力候補と考えられている。
【0003】
特許文献2および3に記載されている磁気記録媒体は、PERMディスク(Pre−Embossed Rigid Magnetic Disk)と呼ばれるものであり、サーボ信号やROMデータ等の情報に応じた凹凸パターンを表面に有する基板上に磁性層を該凹凸に沿って形成してなるものである。この凹凸は、例えば、ビット長は20nm、ビット幅は30nm、深さは20nm程度で形成されている。このPERMディスクにおいて、凹凸パターンの凹部と凸部の磁性層を互いに逆向きに磁化させておくことにより良好な再生信号を得ることができることが知られており、その着磁方法も特許文献2および3等において検討されている。なお、PERMディスクの場合も通常の磁気記録媒体の場合と同様に、磁性層としてディスク面に垂直な方向に容易磁化方向を有する垂直磁性層を備えたものを用いれば、より記録容量を増加することができると考えられる(特許文献2参照)。
【0004】
特許文献2に記載されている着磁方法は、まず、垂直磁性層をディスク面に垂直な第1の向きに一様に磁化させ、その後、凸部の磁化のみを反転させるというものである。磁化反転時に印加する磁界の大きさを第1の向きに磁化させる場合の磁界の大きさ以下とすることにより凸部の磁化のみを反転させることができ、結果として、凸部と凹部の磁性層の磁化を互いに逆向きにすることができるというものである。特許文献2には、さらに、磁界発生手段として磁気ヘッド、電磁石、永久磁石等を用いること、また、この磁界発生手段に対して磁気ディスク媒体を相対的に回転(移動)させることによりディスク全面に磁界を印加する方法が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−40544号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平7−153047号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−328602号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、凹凸表面を有する磁気ディスク媒体の該表面を磁気ヘッド等の磁界発生手段を移動させながら磁界を印加する場合、凹凸表面と磁界発生手段とを近づけすぎると磁界発生手段が媒体表面に接触し、媒体が損傷を受ける、また、磁界発生手段が磁気ヘッドである場合にはヘッドが損傷を受ける等の虞がある。一方、磁界発生手段と凹凸表面との間隔が、該間隔が凹部底面から凸部上面までの高さ(凹凸の深さ)と比較して大きくなりすぎると、凸部に磁束が十分に収束せず、凹部の磁化をも反転させてしまうという問題がある。この場合、再生出力のS/Nが低下するために、情報信号がサーボ信号である場合にはトラッキング性能が低下してしまう。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、凹凸表面を有する垂直磁性層を有する磁気ディスク媒体の磁性層を良好に磁化することができる磁化方法および該磁化方法に使用される選択磁化用媒体を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の磁気ディスク媒体の磁化方法は、信号に応じて形成されたパターン状の凹凸表面を有する垂直磁性層を少なくとも一方の面に備えてなる磁気ディスク媒体の、前記垂直磁性層の前記凹凸表面の凹部と凸部を互いに逆向きに磁化させる磁化方法であって、
前記垂直磁性層を前記面に垂直な所定の向きに一様に磁化させ、
その後、前記面の前記凸部上面に、平滑な表面を有する磁性層を備えた選択磁化用媒体の該平滑な表面を密着させ、
前記両媒体を密着させた状態で、該媒体に前記所定の向きと反対の向きの磁界を印加して前記凸部の磁化を反転させることを特徴とするものである。
【0011】
ここで、垂直磁性層とは、磁気ディスク媒体の媒体面に垂直な方向に磁化容易方向を有する磁性層をいうものである。
【0012】
磁気ディスク媒体は、全面にパターン状の凹凸を有するものである必要はなく、例えば、前記信号がサーボ信号であり、サーボ領域のみがパターン状の凹凸表面とされているようなものであってもよい。前記信号としては、サーボ信号のほか、種々のROMデータとすることができる。
【0013】
なお、凹凸表面を有する垂直磁性層は、平滑基板上に表面を凹凸とされた垂直磁性層が形成されて構成されたものであってもよいし、予め表面に凹凸が設けられた基板上に該凹凸に沿って垂直磁性層が形成されて構成されたものであってもよい。
【0014】
本発明の磁化方法に用いられる選択磁化用媒体は、上記本発明の磁気ディスク媒体の磁化方法において用いられる前記選択磁化用媒体であって、前記平滑な表面を有する磁性層の保磁力が、前記磁気ディスク媒体の垂直磁性層の保磁力以下であることを特徴とするものである。
【0015】
前記選択磁化用媒体は、磁性層上に保護層または潤滑剤層が積層されてなるものであってもよく、磁性層上に保護層、潤滑剤層が順次積層してなるものであってもよい。また、選択磁化用媒体は、磁性層を備えない側の面は平滑である必要はないが、この面にも潤滑剤層を設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明の磁気ディスク媒体の磁化方法によれば、磁気ディスク媒体の凸部上面に選択磁化用媒体の平滑な表面を密着させた状態で両媒体に磁界を印加するために、磁束を凸部に効果的に収束させることができる。したがって、凸部の磁性層の磁化のみを反転することができ、精度よく凹部と凸部の磁性層を互いに逆向きに磁化させることができ、S/Nのよい再生信号を得ることができる磁気ディスク媒体を提供することができる。また、磁気ヘッド等の磁界発生手段に対して磁気ディスク媒体を回転等させる磁界印加方法を用いた場合であっても、凸部上に選択磁化用媒体を密着させているため、凸部と磁界発生手段が接触する虞がなく、したがって磁気ディスク媒体および磁界発生手段が損傷を受ける虞がない。
【0017】
本発明の磁化方法に用いられる選択磁化用媒体は、その磁性層の保磁力が磁気ディスク媒体の垂直磁性層の保磁力以下であることから磁束を垂直磁性層の凸部へと収束させ易く凸部の磁化反転を容易かつ良好に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気ディスク媒体の磁化方法において使用される磁化対象たる磁気ディスク媒体の平面図、図2は図1の磁気ディスク媒体のサーボ領域2の一部の拡大斜視図、図3は磁化方法の工程を示す図である。
【0020】
磁気ディスク媒体1は中心孔1aを有し、サーボ領域Sを含むドーナツ状の磁気記録領域1bを有するものである。この磁気ディスク媒体1は、サーボ領域Sに予めサーボ信号に応じたパターン状の凹凸が設けられたディスク基板2と該基板2上に積層された垂直磁性層3を備えてなる。なお、このような磁気ディスク媒体1の作成法方については、例えば特開平11−328662号公報等に詳細に記載されている。
【0021】
図2は、図1の磁気ディスク媒体のサーボ領域Sの一部の拡大斜視図であり、図中Xはトラック方向、Pはトラック幅を示している。既述の通り、磁気ディスク媒体1のサーボ領域Sにはパターン状の凹凸が設けられており、図2に示すように、垂直磁性層3は、後述の磁化方法を経て凸部5の磁化m1および凹部6の磁化m2が互いに逆向きに着磁される。
【0022】
なお、本実施の形態ではサーボ信号に応じたパターン状の凹凸が設けられた媒体としたが、サーボ信号のみならず、その他、ROMデータに応じたパターン状の凹凸が設けられていてもよい。また、本発明の磁化方法を適用される磁気ディスク媒体としては、凹凸が設けられたディスク基板の代わりに、表面平坦な基板を備えて該平坦な基板上に表面に凹凸を有する垂直磁性層が設けられてなるものであってもよい。
【0023】
図3は、本発明の磁化方法の工程を示す模式断面図である。図3(a)は、一方の向きに磁化を揃える初期磁化工程、(b)は凸部の磁化を反転させる工程、(c)は磁化後の磁気ディスク媒体の垂直磁性層の状態をそれぞれ示す図である。
【0024】
図3(a)に示すように、まず、磁気ディスク媒体1の垂直磁性層3を媒体面に垂直な所定の方向(図中では矢印上向き)に磁界Hinを印加することにより、垂直磁性層3を該所定の方向に一様に初期磁化させる。このとき、磁界Hinは磁気ディスク媒体の磁性層の保磁力Hcの約1倍以上が望ましい。その後、図3(b)に示すように、垂直磁性層3の凸部5上面に、平滑な表面を有する磁性層12を備えた選択磁化用媒体10の該平滑な表面を密着させ、磁気ディスク媒体1の他方の面に、同様の磁性層12’を有する選択磁化用媒体10’を密着させた状態で初期磁化の向きと逆の向きの磁界Hduを印加する。このとき、磁束は磁気ディスク媒体1の凸部5に収束されて該凸部5を通過する。これにより、磁気ディスク媒体1の垂直磁性層3の凸部5の磁化が効率良く反転する。磁界HduをHcの0.7倍〜1.3倍程度とすることにより、凹部6の磁化を反転することなく、凸部5の磁化のみを反転させることができる。なお、磁界Hduの磁性層への集中度合いは磁性層の凹凸の幅および凹部深さ等に依存するため、一概に定めることは困難であるが、前述の範囲で適宜定めればよい。その結果、図3(c)に示すように、磁気ディスク媒体1の垂直磁性層3は、凸部5の磁化m1と凹部6の磁化m2が互いに逆向きとなるように着磁される。
【0025】
本実施形態の磁化方法に用いられる選択磁化用媒体10,10’は、それぞれディスク基板11,11’と、その上に設けられた平滑な表面を有する磁性層12,12’とからなる。この選択磁化用媒体10,10’の磁性層12,12’の保磁力は磁気ディスク媒体1の垂直磁性層3の保磁力以下である。
【0026】
選択磁化用媒体10,10’の基板11,11’としては、ニッケル、シリコン、石英板、ガラス、アルミニウム、セラミックス、合成樹脂等が用いられる。また、磁性層12の磁性材料としては、Co、Co合金(CoNi、CoNiZr、CoNbTaZr等)、Fe、Fe合金(FeCo、FeCoNi、FeNiMo、FeAlSi、FeAl、FeTaN)、Ni、Ni合金(NiFe)を用いることができ、特に好ましいのはFeCo、FeCoNiである。磁性層12、12’の磁性材料としては、軟磁性、半硬質磁性、硬質磁性のいずれであってもよいが、保磁力が磁気ディスク媒体の保磁力以下となるものを選択して使用する。
【0027】
基板11,11’上への磁性層の形成は、磁性材料を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の真空成膜手段、メッキ法などを用いて行う。磁性層の厚みは5〜50nm程度が好ましい。
【0028】
また、磁性層12,12’の上にのダイヤモンドライクカーボン(DLC)等の保護膜を設けることが好ましく、さらに潤滑剤層を設けてもよい。
【0029】
なお、選択磁化用媒体10,10’は、磁性層12,12’の全表面が平滑である必要はなく、磁気ディスク媒体1の凸部5と密着させる部分が平滑であれば、それ以外の部分には凹凸を有するものであってもよい。また、選択磁化用媒体10,10’の形状は磁気ディスク媒体1と同様のディスク状に限るものではなく、多角形等であってもよい。さらに、基板の磁性層と反対の面は粗面であってもよい。また、基板の磁性層と反対の面に潤滑剤層を備えるようにしてもよい。
【0030】
図4は、磁界印加方法の概略を示す斜視図である。磁界発生手段20は、二つの永久磁石21a,21bからなるものである。二つの永久磁石21a、21bは磁気ディスク媒体1の半径以上の長さLを有するものであり、互い異なる磁極が対向するように配置されている。図4に示すように、磁気ディスク媒体1とその両面に密着された選択磁化用媒体10,10’とからなる密着体を、永久磁石21a,21bの間に配置することにより、該密着体に対して、媒体面に垂直な方向の磁界Hduが印加される。この状態で磁界Hduに対して密着体をA方向に一回転以上させることにより、磁気ディスク媒体1全面に磁界Hduを印加することができる。
【0031】
なお、磁界発生手段としては、永久磁石のみならず電磁石を用いることもできる。また、密着体を固定し、磁界発生手段を回転させるようにしてもよい。
【0032】
図4には、磁気ディスク媒体1とその両面に配された選択磁化用媒体10との密着体が磁界発生手段20である永久磁石21a,21bに対して回転されて磁界Hduが印加される様子を示しているが、磁気ディスク媒体1を初期磁化させる場合にも、同様の磁界発生手段を用いることができる。
【0033】
図5、6は、それぞれ別の実施形態を示す模式断面図であり、上記第1の実施形態とは、磁気ディスク媒体の形態および磁化方法がそれぞれ異なるものである。
【0034】
図5に示す第2の実施形態は、磁気ディスク媒体31が、表裏両面に信号に応じたパターン状の凹凸表面を有する基板32を備え、該基板32上に垂直磁性層33,34を備えている点で第1の実施形態とは異なる。すなわち、本実施形態の磁気ディスク媒体31は、表裏両面に信号に応じたパターン状の凹凸表面を有する垂直磁性層33,34を備えてなるものである。磁化方法は上記第1の実施形態と同様であり、まず、予め磁気ディスク媒体31の垂直磁性層33,34を媒体面に垂直な所定の向きに一様に初期磁化させておく。次に、図5に示すように、垂直磁性層33,34が初期磁化された磁気ディスク媒体31の表裏面の凸部35上面に、それぞれ平滑な表面を有する磁性層12,12’を備えた選択磁化用媒体10,10’の該平滑な表面を密着させ、この状態で初期磁化の向きと逆向きの磁界Hduを印加する。磁束は、表裏面に配された選択磁化用媒体10,10’の作用により、磁気ディスク媒体31の表面および裏面の凸部35の垂直磁性層に効果的に収束される。これにより、磁気ディスク媒体31の垂直磁性層33,34の凸部35のみの磁化が反転し、凸部35の磁化m1と凹部36の磁化m2が互いに逆向きとなるように着磁される。
【0035】
なお、図5において、磁気ディスク媒体31は表裏で同一箇所に同一形状の凸部や凹部が設けられているものを例に挙げたが、表裏面の凹凸の位置は互いにずれていてもよいし、表裏で異なる凹凸パターンを有するものであってもよい。現実には磁気ディスク媒体の支持体32の厚みが凹凸のビット長と比較して10桁程度大きいため、表裏面の凹凸の位置が互いにずれていても、また、表裏で異なる凹凸パターンを有する場合も、上述の効果と同様の効果を得ることができる。
【0036】
図6に示す第3の実施形態は、磁気ディスク媒体41が、平板ディスク基板42と該基板42上に設けられた凹凸表面を有する垂直磁性層43とから構成されている点、および、磁気ディスク媒体41の垂直磁性層43側にのみ選択磁化用媒体10が密着させた状態で磁界を印加するという点で第1の実施形態と異なる。
【0037】
図6は、第3の実施形態の磁化方法の工程を示す模式断面図である。磁化工程は基本的に第1の実施形態の場合と同様であり、まず、図6(a)に示すように、磁気ディスク媒体41の垂直磁性層43を媒体面に垂直な所定の方向(図中では矢印上向き)に磁界Hinを印加することにより、垂直磁性層43を該所定の方向に一様に初期磁化させる。その後、図6(b)に示すように、選択磁化用媒体10を磁気ディスク媒体41の凸部45上面に密着させた状態で初期磁化の向きと逆の向きの磁界Hduを印加する。このとき、磁束は磁気ディスク媒体41の凸部45に収束されて該凸部45を通過する。これにより、磁気ディスク媒体41の垂直磁性層43の凸部の磁化が効率良く反転する。その結果、図6(c)に示すように、磁気ディスク媒体41の垂直磁性層43は、凸部45の磁化m1と凹部46の磁化m2が互いに逆向きとなるように着磁される。
【0038】
このように、磁気ディスク媒体が片面にのみ磁性層を有するものである場合には、該磁性層側にのみ選択磁化用媒体を密着させて磁界を印加することにより、磁束の凸部への収束効果を得ることができる。しかしながら図3に示した上記第1の実施形態の磁化方法のように、片面にのみ磁性層を有する場合であっても両面に選択磁化用媒体を密着させた方が凸部への磁束の収束効果が高く、凹部と凸部の磁化反転の精度も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ディスク媒体の平面図
【図2】磁気ディスク媒体のサーボ領域の一部を示す拡大斜視図
【図3】第1の実施形態の磁気ディスク媒体の磁化方法の工程を示す断面図
【図4】磁界印加方法を示す斜視図
【図5】第2の実施形態の磁気ディスク媒体の磁化方法を示す断面図
【図6】第3の実施形態の磁気ディスク媒体の磁化方法の工程を示す断面図
【符号の説明】
1,31,41 磁気ディスク媒体
2,32,42 磁気ディスク媒体の基板
3,33,34,43 垂直磁性層
5,35,45 凸部
6,36,46 凹部
10、10’ 選択磁化用媒体
11、11’ 選択磁化用媒体の基板
12、12’ 選択磁化用媒体の磁性層

Claims (2)

  1. 信号に応じて形成されたパターン状の凹凸表面を有する垂直磁性層を少なくとも一方の面に備えてなる磁気ディスク媒体の、前記垂直磁性層の前記凹凸表面の凹部と凸部を互いに逆向きに磁化させる磁化方法であって、
    前記垂直磁性層を前記面に垂直な所定の向きに一様に磁化させ、
    その後、前記面の前記凸部上面に、平滑な表面を有する磁性層を備えた選択磁化用媒体の該平滑な表面を密着させ、
    前記両媒体を密着させた状態で、該媒体に前記所定の向きと反対の向きの磁界を印加して前記凸部の磁化を反転させることを特徴とする磁気ディスク媒体の磁化方法。
  2. 請求項1記載の磁気ディスク媒体の磁化方法において用いられる、前記選択磁化用媒体であって、
    前記平滑な表面を有する磁性層の保磁力が、前記磁気ディスク媒体の垂直磁性層の保磁力以下であることを特徴とする選択磁化用媒体。
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