JP2003217115A - 磁気転写用磁気記録媒体 - Google Patents

磁気転写用磁気記録媒体

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JP2003217115A
JP2003217115A JP2002012970A JP2002012970A JP2003217115A JP 2003217115 A JP2003217115 A JP 2003217115A JP 2002012970 A JP2002012970 A JP 2002012970A JP 2002012970 A JP2002012970 A JP 2002012970A JP 2003217115 A JP2003217115 A JP 2003217115A
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magnetic
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master carrier
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Hisashi Tsubata
久史 津端
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体に対して、磁気転写により良好
な磁気パターンを転写する。 【解決手段】 表面の硬度が650〜800kg/m2であ
り、表面の粗さがRa=20〜200nm、Rp=300〜1000
nm、熱膨張係数が2.0〜8.0ppm/cm2、弾性係数
E(N/m2)、厚さh(m)および半径a(m)で表
される曲げ堅さがE・h3/a2が2×103〜6.5×10 N/
m、表面の平面度が5μm以下である、面取りされた磁
気記録媒体を用い、該磁気記録媒体に対して磁気転写を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気転写により磁
気パターンが形成される磁気転写用磁気記録媒体に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】磁気記録媒体においては一般に、情報量
の増加に伴い、多くの情報を記録する大容量で、安価
で、かつ、好ましくは短時間で必要な箇所が読み出せ
る、いわゆる高速アクセスが可能な媒体が望まれてい
る。それらの一例としてハードディスク装置やフレキシ
ブルディスク装置に用いられる高密度磁気記録媒体(磁
気ディスク媒体)が知られ、その大容量化を実現するた
めには、狭いトラック幅を正確に磁気ヘッドが走査し、
高いS/N比で信号を再生する、いわゆるトラッキング
サーボ技術が大きな役割を担っている。このトラッキン
グサーボを行うために、ディスク中に、ある間隔でトラ
ッキング用のサーボ信号、アドレス情報信号、再生クロ
ック信号等が、いわゆるプリフォーマットとして記録さ
れている。 【0003】このプリフォーマットを正確にかつ効率よ
く行う方法として、マスター担体が担持するサーボ信号
等の情報を磁気記録媒体へ磁気的に転写する磁気転写方
法が特開昭63−183623号公報、特開平10−4
0544号公報、特開平10−269566号公報等に
開示されている。 【0004】この磁気転写は、磁気ディスク媒体等の磁
気記録媒体(スレーブ媒体)に転写すべき情報に対応す
る、表面に磁性層を有する複数の凸部からなるパターン
を有するマスター担体を用意し、このマスター担体とス
レーブ媒体を密着させた状態で、転写用磁界を印加する
ことにより、マスター担体の凸部パターンが担持する情
報(例えばサーボ信号)に対応する磁気パターンをスレ
ーブ媒体に転写するもので、マスター担体とスレーブ媒
体との相対的な位置を変化させることなく静的に記録を
行うことができ、正確なプリフォーマット記録が可能で
あり、しかも記録に要する時間も極めて短時間であると
いう利点を有している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来は、専用のサーボ
ライト装置を用い、磁気記録媒体上をヘッドを走査させ
てプリフォーマットが行われており、このサーボライト
によるプリフォーマットを前提として磁気記録媒体も構
成されていた。 【0006】一方、上述のようなマスター担体との密着
等を伴う磁気転写によるプリフォーマットを行うために
は、磁気転写に適した磁気記録媒体が必要とされる。 【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、磁気転写により良好な磁気パターンの形成が
なされ得る、磁気転写に適した磁気転写用磁気記録媒体
を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の磁気転写用磁気
記録媒体は、表面に磁性層パターンを有するマスター担
体と密着された状態で転写用磁界が印加されることによ
り、前記磁性層パターンに対応する磁気パターンが形成
される円盤状の磁気転写用磁気記録媒体であって、前記
マスター担体と密着する表面の硬度が650〜800kg/m
2であること、前記表面の粗さがRa=0.2〜2nm、R
p=3〜10nmであること、熱膨張係数が2.0〜8.0p
pm/cm2であること、弾性係数E(Pa=N/
2)、厚さh(m)および半径a(m)で表される曲
げ堅さE・h3/a2が2×103〜6.5×10 N/mであるこ
と、前記表面の平面度が5μm以下であること、および
周縁が面取りされていることのうち少なくとも一つを満
たすことを特徴とするものである。 【0009】 【発明の効果】本発明の磁気転写用磁気記録媒体は、マ
スター担体と密着する表面の硬度が650〜800kg/m2
であれば、磁気転写時に塵埃等が介在した場合等の表面
へのダメージを防止することができる。 【0010】表面の粗さがRa=0.2〜2nm、Rp=
3〜10nmであれば、マスター担体との高い密着性を維
持することができる。なお、Raは中心線平均あらさ、
Rpは最大高さを示す。 【0011】熱膨張係数が2.0〜8.0ppm/cm2であ
ればマスター担体との密着時の真空吸引、あるいは剥離
時の真空破壊の際の温度変化により部材寸法が変化して
擦り傷ができる等の問題を回避することができると共
に、高容量化の要請に沿うものとなる。 【0012】弾性係数E(Pa=N/m2)、厚さh
(m)および半径a(m)で表される曲げ堅さE・h3
/a2が2×103〜6.5×10 N/mであれば、マスター担
体の表面に密着させる際、良好な密着性を確保するため
に十分な弾性率を有するものとなる。 【0013】表面の平面度が5μm以下であれば、マス
ター担体と良好な密着を行うことができる。 【0014】周縁が面取りされていれば、マスター担体
との密着時の接触部分におけるマスター担体への傷を防
止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の磁気転写用磁気記録媒体
2と該磁気記録媒体2へ情報を転写するためのマスター
担体3、4とを示す斜視図である。また、図2は本磁気
転写用磁気記録媒体2への磁気転写の基本工程を説明す
るための図である。 【0016】磁気転写用磁気記録媒体は、例えば、両面
または片面に磁気記録層が形成されたハードディスク、
フレキシブルディスク等の円盤状磁気記録媒体であり、
図1に示す磁気記録媒体は、円盤状の基板2aの両面に
それぞれ磁気記録層2b,2cが形成されてなるもので
ある。その磁気記録層としては、塗布型磁気記録層ある
いは金属薄膜型磁気記録層が形成されている。なお、金
属薄膜型磁気記録層の磁性材料としては、Co、Co合
金(CoPtCr、CoCr、CoPtCrTa、Co
PtCrNbTa、CoCrB、CoNi等)、Fe、
Fe合金(FeCo、FePt、FeCoNi)を用い
る。また、磁性材料の下(支持体側)に必要な磁気異方
性をつけるために非磁性の下地層を設けることが好まし
い。この非磁性の下地層は、結晶構造と格子定数を磁気
記録層に合わせる必要がであり、そのような材料として
は、Ti、Cr、CrTi、CoCr、CrTa、Cr
Mo、NiAl、Ru、Pd等が挙げられる。 【0017】この磁気記録媒体2は、表面の硬度が650
〜800kg/m2、表面の粗さがRa=0.2〜2nm、R
p=3〜10nm、熱膨張係数が2.0〜8.0ppm/c
2、弾性係数E(N/m2)、厚さh(m)、半径a
(m)としたとき、曲げ堅さE・h3/a2が2×103〜6.
5×10 N/m、表面の平面度が5μm以下であり、周縁
部が45°±5°の角度で面取りされているものである。 【0018】マスター担体3、4は図1に示すように、
円環状ディスクに形成されたものであり、スレーブ媒体
である磁気記録媒体2の記録再生層2bに転写すべき情
報(例えばサーボ信号)に応じた凸部パターンを表面に
有する基板3a、4aと、該基板3a、4aの凸部パタ
ーンの凸部の上面と凹部の上面の両方に形成された軟磁
性層3b、4bとを備えてなる。なお、マスター担体
3、4には、それぞれスレーブ媒体2の下側記録層2b
用のパターン状の凸部、上側記録層2c用のパターン状
の凸部が形成されている。マスター担体3を例に挙げる
と、パターン状の凸部は、図中点線で囲まれたドーナツ
型の領域に形成されている。 【0019】なお、マスター担体3、4は、本実施の形
態の構成に限るものではなく、軟磁性層が基板の凸部パ
ターンの凸部上面にのみ形成されていてもよい。さらに
は、平面状の基板表面の上に軟磁性層からなる凸部をパ
ターン状に形成した凸部自体が磁性層からなるものであ
ってもよい。 【0020】マスター担体3の基板3aとしては、ニッ
ケル、シリコン、石英板、ガラス、アルミニウム、セラ
ミックス、合成樹樹脂等が用いられる。また、軟磁性層
3bの磁性材料としては、Co、Co合金(CoNi、
CoNiZr、CoNbTaZr等)、Fe、Fe合金
(FeCo、FeCoNi、FeNiMo、FeAlS
i、FeAl、FeTaN)、Ni、Ni合金(NiF
e)を用いることができ、特に好ましいのはFeCo、
FeCoNiである。 【0021】マスター担体のパターン状凸部(凹凸パタ
ーン)の形成は、スタンパー法、フォトリソグラフィー
法等を用いて行うことができる。 【0022】基板の凹凸パターン上への軟磁性層3bの
形成は、磁性材料を真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法等の真空成膜手段、メッキ法など
を用いて行う。軟磁性層の厚みは、50〜500nmの範囲
が好ましく、さらに好ましくは80〜300nmである。 【0023】なお、この凸部表面の軟磁性層の上に5〜
30nmのダイヤモンドライクカーボン(DLC)等の保
護膜を設けることが好ましく、さらに潤滑剤層を設けて
も良い。また、軟磁性層と保護膜の間に、Si等の密着
強化層を設けてもよい。潤滑剤を設けることにより、ス
レーブ媒体との接触過程で生じるずれを補正する際の、
摩擦による傷の発生などの耐久性の劣化が改善される。 【0024】次に、本発明の磁気転写用磁気記録媒体へ
磁気転写用マスター担体を用いて磁気パターンを記録す
る磁気転写方法の実施形態について図2を参照して説明
する。図2(a)は磁気記録媒体を初期直流磁化する工
程、(b)はマスター担体と磁気記録媒体とを密着して
転写用磁界Hduを印加する工程、(c)は磁気転写後の
磁気記録媒体の磁化状態を示す、それぞれトラック長手
方向の一部断面図である。なお、図2において磁気記録
媒体2についてはその下側記録層2b側のみを示してい
る。 【0025】まず、図2(a)に示すように、予め磁気記
録媒体2に初期直流磁界Hinをトラック方向に沿った一
方向に印加して磁気記録層2bの磁化を初期直流磁化さ
せておく。その後、図2(b)に示すように、この磁気記
録媒体2の記録層2b側の面とマスター担体3の凸部表
面の軟磁性層3b側の面とを密着させ、前記初期直流磁
界Hinとは逆向きに転写用磁界Hduを印加して磁気転写
を行う。その結果、図2(c)に示すように、磁気記録媒
体2の磁気記録層2bにはマスター担体3の凸部パター
ンに応じた情報(例えばサーボ信号)が磁気的に転写記
録される。ここでは、磁気記録媒体2の下側記録層2b
への下側マスター担体3による磁気転写について説明し
たが、図1に示すように、スレーブ媒体2の上側記録層
2cについても上側マスター担体4と密着させて下側記
録層と同様にして磁気転写を行う。磁気転写は片面づつ
行ってもよいし、両面同時に行ってもよい。 【0026】また、マスター担体3の凹凸パターンが図
2のポジパターンと逆の凹凸形状のネガパターンの場合
であっても、初期磁界Hinの方向および転写用磁界Hdu
の方向を上記と逆方向にすることによって同様の情報を
磁気的に転写記録することができる。 【0027】なお、初期直流磁界および転写用磁界は、
スレーブ媒体の保磁力、マスター担体およびスレーブ媒
体の比透磁率等を勘案して定められた値を採用する必要
がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】スレーブ媒体とマスター担体とを示す斜視図 【図2】磁気転写方法の基本工程を示す図 【符号の説明】 2 磁気転写用磁気記録媒体 2a 磁気記録媒体の基板 2b、2c 磁気記録媒体の磁気記録層 3、4 マスター担体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 表面に磁性層パターンを有するマスター
    担体と密着された状態で転写用磁界が印加されることに
    より、前記磁性層パターンに対応する磁気パターンが形
    成される円盤状の磁気転写用磁気記録媒体であって、 前記マスター担体と密着する表面の硬度が650〜800kg
    /m2であること、 前記表面の粗さがRa=0.2〜2nm、Rp=1〜10n
    mであること、 熱膨張係数が2.0〜8.0ppm/cm2であること、 弾性係数E(Pa=N/m2)、厚さh(m)および半
    径a(m)で表される曲げ堅さE・h3/a2が2×103
    6.5×10 N/mであること、 前記表面の平面度が5μm以下であること、および周縁
    が面取りされていることのうち少なくとも一つを満たす
    ことを特徴とする磁気転写用磁気記録媒体。
JP2002012970A 2002-01-22 2002-01-22 磁気転写用磁気記録媒体 Withdrawn JP2003217115A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012042838A1 (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 富士フイルム株式会社 マスターアッセンブリの製造方法およびマスターアッセンブリ、並びに、担体固定部材および担体固定部材の製造方法

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Effective date: 20050405