JP2005010299A - 表示装置、表示方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手段20と、該フォントデータ記憶手段に格納されたフォントデータに基づいて記号のイメージを作成するイメージ作成手段10と、該イメージ作成手段が作成したイメージを表示する表示手段70とを有する表示装置において、前記フォントデータは、記号のフォントを構成する一又は複数の記号要素の要素データから成り、前記イメージ作成手段は、所定の記号要素の要素データを時間と共に更新することを特徴とする表示装置を提供する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字、記号、絵などの表示装置、表示方法、表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)や携帯電話、簡易型形態電話機(PHS:登録商標)、PDA(Personal Dedital Assistant)、ポケベル(Pocket Bell)、ビデオデッキ、DVDデッキ、電子辞書、腕時計、テレビジョン、その他、文字や記号などが表示される電子機器では、静止状態の文字や記号、絵が表示される。静止状態で表示されるとは、例えばワープロソフトなどで、“火”という文字をある位置に表示すると“火”という字の字体や構成は変化しないことをいう。
【0003】
ポケベルや電光掲示板などでは、文章が所定の速度で移動することで最大表示領域以上の文章を表示可能とするが、これも例えば“火”という字であったら、字体や構成は同一のまま表示範囲内を移動するにすぎない。
【0004】
また、インターネットを利用した電子メールでは、文字以外の記号である絵文字や絵、アイコンなどを電子メール中で表示することができるが、文字と同様に、静止状態で表示されている。
【0005】
これら、文字や、記号、絵に動きを持たせるために、文字、記号、絵の構成を段階的に変えた文字などをビットマップ形式のイラストとして用意し、紙芝居のように置き換える方法が検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、動きのある文字を表示するために、同一の文字としてその構成が異なる文字のイラストを何枚も準備すると、記憶容量を圧迫する。特に小型化された電子機器ではそのようなイラストを装備することは難しいという問題があった。
【0007】
この問題に関しては、記号やアイコンなどについても同様であり、結果として表現力豊富な表示方法を採用できないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、表示する文字、記号、絵、単語に動きを持たせ、多彩な表現方法を可能にする表示装置、表示方法、そのプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手段と、フォントデータに基づいて記号のイメージを作成するイメージ作成手段と、作成したイメージを表示する表示手段とを有する表示装置において、フォントデータは、記号のフォントを構成する一又は複数の記号要素の要素データから成り、前記イメージ作成手段は、所定の記号要素の要素データを、時間と共に更新することを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、記号を構成する一部のフォントデータを複数有することで、記号全体のフォントデータを複数保持するよりも記憶容量が節約でき、多彩な表現が可能となる。
【0011】
更に、請求項2記載の発明は、絵を構成するエレメントである絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手段と、アウトラインデータに基づいて絵のイメージを作成するイメージ作成手段と、作成したイメージを表示する表示手段とを有する表示装置において、イメージ作成手段は、所定の絵素のアウトラインデータを時間と共に更新することを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、絵を構成する絵素のデータを複数有することで、絵全体のビットマップデータを複数保持するよりも記憶容量が節約でき、多彩な表現が可能となる。
【0013】
更に、請求項3記載の発明は、記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手段と、絵を構成する絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手段と、フォントデータ又はアウトラインデータに基づいて記号又は絵のイメージを作成するイメージ作成手段と、作成したイメージを表示する表示手段とを有する表示装置において、イメージ作成手段が絵素のイメージを作成し、また、絵素のアウトラインデータを時間と共に更新することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、記号を構成するフォントデータ及び絵を構成する絵素のデータに基づき、記号と絵を重畳させることができ、また、絵全体のビットマップデータを複数保持するよりも記憶容量が節約できるので、多彩な表現が可能となる。
【0015】
更に、請求項4記載の発明は、請求項1又は3記載の表示装置において、記号要素の所定の位置を設定する位置設定手段と、更新する時点を設定する更新時間設定手段と、記号要素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手段と、回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手段と、記号要素の色を設定する色情報設定手段とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、記号要素の位置、色などをユーザーが設定でき、より多彩な記号の表現が可能となる。
【0017】
更に、請求項5記載の発明は、請求項2又は3記載の表示装置において、絵素の所定の位置を設定する位置設定手段と、更新する時点を設定する更新時間設定手段と、絵素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手段と、回転拡大縮小手段における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手段と、絵素の色を設定する色情報設定手段とを有することを特徴とする。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、絵素の位置、色などをユーザーが設定でき、より多彩な絵の表現が可能となる。
【0019】
更に、請求項6記載の発明は、文字列を構成する単語のイメージを作成するイメージ作成手段と、単語の表示方法を規定した表示方法規定ファイルとを有し、イメージ作成手段が、表示方法規定ファイルに存在する単語について、表示方法規定ファイルに規定された表示方法に基づいて、前記単語のイメージデータを表示することを特徴とする単語の表示装置を提供する。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、所定の単語に動きを持たせることができ、より多彩な単語の表現が可能となる。
【0021】
更に、請求項7記載の発明は、請求項6記載の表示装置において、更新する時間を設定する更新時間設定手段と、所定の位置を設定する位置設定手段と、単語を変形させるための情報を設定する変形情報設定手段と、単語の色を設定する色情報設定手段とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、所定の単語の位置や大きさをユーザーが設定でき、より多彩な単語の表現が可能となる。
【0023】
更に、請求項8記載の発明は、当該記号のフォントを構成する一又は複数の記号要素の要素データから成るフォントデータを格納したフォントデータ記憶手順と、該フォントデータ記憶手順に格納されたフォントデータに基づいて記号のイメージを作成するイメージ作成手順と、該イメージ作成手順が作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、イメージ作成手順が、所定の記号要素の要素データを時間と共に更新することを特徴とする。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、記号を構成する一部のフォントデータを複数有することで、記号全体のフォントデータを複数保持するよりも記憶容量が節約でき、多彩な表現が可能となる。
【0025】
更に、請求項9記載の発明は、絵を構成するエレメントである絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手順と、アウトラインデータに基づいて絵のイメージを作成するイメージ作成手順と、作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、イメージ作成手順は、所定の絵素のアウトラインデータを、時間と共に更新することを特徴とする。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、絵を構成する絵素のデータを複数有することで、絵全体のビットマップデータを複数保持するよりも記憶容量が節約でき、多彩な表現が可能となる。
【0027】
更に、請求項10記載の発明は、記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手順と、絵を構成する絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手順と、前記フォントデータ又は前記アウトラインデータに基づいて記号又は絵のイメージを作成するイメージ作成手順と、該イメージ作成手順が作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、前記イメージ作成手順が、所定の前記絵素のイメージを作成するイメージ作成手順と、所定の絵素のアウトラインデータを時間と共に更新する更新手順とを有することを特徴とする。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、記号を構成するフォントデータ及び絵を構成する絵素のデータに基づき、記号と絵を重畳させることができ、また、絵全体のビットマップデータを複数保持するよりも記憶容量が節約できるので、多彩な表現が可能となる。
【0029】
更に、請求項11記載の発明は、請求項8又は10記載の表示装置において、記号要素の所定の位置を設定する位置設定手順と、更新する時点を設定する更新時間設定手順と、記号要素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手順と、回転拡大縮小手順における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手順と、記号要素の色を設定する色情報設定手順とを有することを特徴とする。
【0030】
請求項11に記載の発明によれば、記号要素の位置、色などをユーザーが設定でき、より多彩な記号の表現が可能となる。
【0031】
更に、請求項12記載の発明は、請求項9又は10記載の表示方法において、絵素の所定の位置を設定する位置設定手順と、更新する時点を設定する更新時間設定手順と、絵素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手順と、回転拡大縮小手順における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手順と、絵素の色を設定する色情報設定手順とを有することを特徴とする。
【0032】
請求項12に記載の発明によれば、絵素の位置、色などをユーザーが設定でき、より多彩な絵の表現が可能となる。
【0033】
更に、請求項13記載の発明は、文字列を構成する単語のイメージを作成するイメージ作成手順と、前記イメージ作成手順で作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、前記イメージ作成手順が、前記表示方法規定ファイルに規定された表示方法に基づいて、前記単語のイメージデータを表示することを特徴とする。
【0034】
請求項13に記載の発明によれば、所定の単語に動きを持たせることができ、より多彩な単語の表現が可能となる。
【0035】
更に、請求項14記載の発明は、請求項13記載の表示方法において、更新する時間を設定する更新時間設定手順と、所定の位置を設定する位置設定手順と、単語を変形させるための情報を設定する変形情報設定手順と、単語の色を設定する色情報設定手順とを有することを特徴とする。
【0036】
請求項14に記載の発明によれば、所定の単語の位置や大きさをユーザーが設定でき、より多彩な単語の表現が可能となる。
【0037】
更に、請求項15記載は、コンピュータに、請求項8乃至14いずれか一項記載の表示方法を実施させる表示プログラムである。
【0038】
請求項15に記載された発明により、記号、絵又は単語に動きを持たせる表示プログラムを提供することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
〔本発明の特徴〕
本発明は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)や携帯電話、簡易型形態電話機(PHS:登録商標)、PDA(Personal Dedital Assistant)、ポケベル(Pocket Bell)、ビデオデッキ、DVDデッキ、電子辞書、腕時計、電光掲示板、テレビジョン、その他、文字や記号などが表示される電子機器などにおいて、記憶容量を節約する方法で、表示される文字、絵などに動きを持たせ、多彩な表現方法を実現させるためのものである。
【0040】
以下、本発明を好適に実施した形態について、その具体例を上げ、図面を用いて詳細に説明する。
【0041】
はじめに、各実施の形態において利用されるラスタライザについて説明する。
【0042】
〔ラスタライザ〕
ラスタライザは、文字などの形状情報により形成されるアウトラインで囲まれる領域にビットを埋め込み、ビットマップデータを作成してこれを表示手段へ出力する装置である。
【0043】
図1は、ラスタライザの動作を説明するためのブロック図である。図1(a)においては、ラスタライザ1はPCに組み込まれたOS(オペレーティング・システム)1aに含まれている。ラスタライザ1は、アプリケーション2などの上位ソフトウェアから入力された文字コード(記号コードも含む)に基づいて、フォントファイル3を参照し、対応するフォントの形状データ(以下、文字形状情報という)を読み込む。
【0044】
図1(b)はフォントファイル3の構成例を示す図である。フォントファイル3が有する文字形状情報は、各文字のアウトライン(外郭)の直線及び曲線を関数及び座標点などで記録したものである。ラスタライザ1はこの関数及び座標点などに基づき、ディスプレーなど表示装置に表示できるビットマップ形式の文字を生成する。アウトラインで格納されたフォントファイルは、関数及び座標点であるので、ビットマップファイルに比較しファイル容量が小さい。
【0045】
〔第1実施例〕
第1の実施例として、文字に動きや豊富な表現を持たせる場合について説明する。なお、本実施例では文字という言葉を用いて説明するが、文字は記号の下位概念であることから、本実施例における文字は記号の一例である。
【0046】
図2は、表示装置の構成例を示すブロック図である。図2のブロック図は、ラスタライザ10の上位ソフトウェアであるアプリケーション60、ディスプレーなどの表示手段70、各文字の文字形状情報を有する文字フォントファイル20、各文字の動作内容を規定する動作設定ファイル30、ラスタライザに経過時間などを連絡するタイマ40、各文字の動作内容を記録しているメモリ50、から構成される。
【0047】
図2に示すラスタライザ10は、アプリケーション60などの上位ソフトウェアから文字コードが入力されると、フォントファイル20及び動作規定ファイル30を参照し、文字イメージのビットマップを生成して、これを表示手段70へ出力する。
【0048】
ここで、フォントファイル20のデータ構成例を図3(a)に基づいて説明する。図3(a)は、所定の文字に対応付けされた文字コード、該文字を構成する要素のうち基本的な要素となる基本エレメントコード、該文字を構成する要素のうち時間の経過と共に更新される構成要素(記号要素)であるエレメントコード、基本エレメントコードの形状情報、エレメントの形状情報、が関連づけられて格納されている。
【0049】
従って、図3(a)の例によれば、基本エレメントコードF040に対し、エレメントコードF041、F042,F043,F044のうちいずれか又は複数が、1つの文字として表示される。
【0050】
図3(b)は、例えば“火”という文字に対応する文字コード898Aにおいて、基本エレメントコードF040及びエレメントコードF044に基づいて、文字をビットマップ形式で生成し表示した例を示す。この場合、図3(a)の基本エレメント形状40aとエレメント形状44aが組み合わされ、火という文字が生成され表示される。
【0051】
このように、フォントファイル20は、1つの文字コードに対し、1つの基本エレメントコードと複数のエレメントコードを対応させて格納するので、同一の文字コードでありながら種々の構成で表示することが可能となる。また、基本エレメントコードの形状情報だけを格納するので記憶容量が節約できる。なお、基本エレメント形状情報及びエレメント形状情報はアウトラインデータで記述されている。
【0052】
続いて、動作設定ファイルについて説明する。
【0053】
図4(a)は、動作設定ファイルの例を示す図である。図4(a)では、各エレメントコードに対して、色、サイズ、表示時間、表示位置、回転、が対応付けされている。色とは、対応するエレメントコードを表示する際の色を、サイズは対応するエレメントコードを表示する際のサイズを、表示時間は対応するエレメントコードを表示する期間を、表示位置は対応するエレメントコードを表示する際の位置を、回転は対応するエレメントコードを表示したときの記号要素の回転速度を、それぞれ表す。サイズ、表示時間、表示位置、回転の単位は、表示手段に適当な単位を使用する。
【0054】
従って、文字の一部となる記号要素は、表示時間で設定した時間の間だけ表示され、ラスタライザ10は、表示時間が経過すると、次に表示すべきエレメントコードに基づいて記号要素を生成し当該文字を更新する。文字を構成する記号要素が更新されることで文字に動きが持たせられる。
【0055】
図4(b)は、“火”という文字において、エレメントコードがF041、F042、F043、F044の順番で更新された場合に、文字が時間と共に更新される様子を示す。なお、図4(b)においては、色、サイズ、表示位置、回転の設定内容は既に設定されているデフォルトの値を採用した。もちろん、これら項目を個々に設定した値で表示しても良い。
【0056】
図4(b)において、文字51aはF040とF041を、文字52aはF040とF042を、文字53aはF040とF043を、文字54aはF040とF044を、それぞれ組み合わせた文字である。各文字は、色が黒、サイズは10、表示位置は座標(X1、Y1)、回転はしない状態で、それぞれ表示時間例えば5秒間隔で更新される。
【0057】
次に、文書の中で、所定の文字の動きを設定する場合について説明する。
【0058】
図5は、アプリケーションソフトに入力された文章のうち、“火”という文字について動作を設定する場合の例を示す。アプリケーションソフトは例えばワープロソフト(ワードプロセッサー・ソフトウェア)など、文字を入力されるソフトウェアであればよい。“火”という文字について動作を設定する場合には、例えば“火”の上にマウスを合わせ右クリックすることでポップアップウィンドウ80が開く。ポップアップウィンドウ80が開くと、基本エレメントコード及び各エレメントコードに基づいた記号要素の形状が表示される。各記号要素について、色、位置、サイズ、回転、時間、などを設定する欄があるので、各記号要素毎にこれらを設定する。なお、図示しないが、表示したいエレメントだけをアクティブする設定項目を設ければ、特定のエレメントコードに基づく記号要素だけを繰り返し表示可能である。ポップアップウィンドウ80は一例にすぎずこの他にも多様な設定方法で設定される。
図5のポップアップウィンドウ80に表示される、色、位置、サイズ、回転、時間は、図4に示された動作設定ファイルの設定項目に対応する。従って、ポップアップウィンドウ80において設定された設定内容は、所定のタイミングで図4に示された動作設定ファイルの設定項目に格納される。
【0059】
なお、本実施例では、色、位置、サイズ、回転、時間、を自由に設定するが、予め設定可能な値を定めておき、それを選択するようにしても良い。選択する場合は、図4の動作設定ファイルの各設定項目に予め選択可能な値を設定しておき、それをポップアップウィンドウ80において選択する。
また、図5のポップアップウィンドウ80では、基本エレメントについても、色、位置、サイズ、回転、時間、を設定する項目があるが、本実施例では基本エレメントについて設定しない。
【0060】
ポップアップウィンドウ80における設定を、図4の動作設定ファイルの各設定項目の設定座標と対応づけると、現在の文字の一連の動作を特定可能となる。すなわち、ポップアップウィンドウ80において、F041の設定は、色を黒、サイズを10、表示時間を5、表示位置を(x1,y1)、回転を0π、F042の設定は、色を黒、サイズを10、表示時間を5、表示位置を(x1,y1)、回転を0π、F043の設定は、色を黒、サイズを10、表示時間を5、表示位置を(x1,y1)、回転を0π、F044の設定は、色を黒、サイズを10、表示時間を5、表示位置を(x1,y1)、回転を0π、としたとする。
【0061】
この一連の動作内容は、図4の動作設定ファイルの設定座標を利用して表現する。図4においては、色、サイズ、表示時間、表示位置、回転のそれぞれに1から4の番号を付した欄が設けてあり、色、サイズ、表示時間、表示位置、回転の変化パターンを、番号で指定する。例えば、図4において、色の番号1の欄には黒が設定されている。この番号(座標)を用いて、色、サイズ、表示時間、表示位置、回転の各設定を(1,1,1,1,1)と表現する。従って、例えば、F041の設定が、「色は黒、サイズは10、表示時間は5、表示位置は(x1,y1)、回転は0π」である場合、これをF041(1,1,1,1,1)と表す。もちろん、各設定項目の数は4つ以上であっても良い。
【0062】
また、「F041(11111)の次にF042(11111)を表示し、次にF043(11111)を表示し、次にF044(11111)を表示する」という一連の動作を特定するためには、例えば動作IDという名称を用いれば、上記一連の動作内容を動作IDで特定できる。図5の現在の動作ID81は、“火”という字の現在の動作内容を特定したものである。
【0063】
動作内容の結果は、プレビュー82をクリックすると確認できる。
【0064】
ポップアップウィンドウ80で動作内容が設定されると、動作内容が設定された動作設定データは、このファイルに対するメタデータとして、ファイルに添付される。
【0065】
図6は、メタデータの一例を示す。図6において、アプリケーション名は“火”という字の動きを設定したアプリケーションソフトウェア名を、ファイル名はメタファイルが添付されるファイル名を示す。文字コードは、例えば、“火”の文字コードであり、基本エレメントコードは図3(a)で示した“火”という字を構成する要素のうち基本的な要素となる記号要素のコードである。動作IDは、図5で示したように一連の動作を特定するために設定された項目であり、表示内容は当該動作IDで特定される動作内容を図4の動作設定ファイルの座標で表示したものである。図6の表示内容の「F041(11111)→F042(11111)→F043(11111)→F044(11111)」における“→”は、動作の順番を表す。従って、図6の例では、F041(11111)、F042(11111)、F043(11111)、F044(11111)の順に表示内容が更新される。文字コードIDは、同一ファイルの中に同一の文字が複数個存在した場合に、特定の文字を識別するための項目である。
【0066】
次に、本実施形態におけるラスタライザ10の動作例を図7及び図8のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0067】
まず、図2におけるアプリケーション60を実行し、所定のファイルが開かれると、ラスタライザ10は、アプリケーション60から該ファイルに添付された動き設定データを入力される(S101)。
【0068】
動き設定データが入力されると、ラスタライザ10は、動き設定データに設定されたアプリケーション名、ファイル名を特定し、メモリ50及びタイマ40へ登録する(S102)。
【0069】
図9に、図2におけるメモリ50及びタイマ40の登録例を示す。各文字の動作内容を記録し更新するメモリ50は、図9(a)に示すように、例えば、アプリケーション名、ファイル名を特定し、開かれたファイル中で動きが設定された文字の文字コード、文字コードID、記号要素の色、サイズ、時間、位置、回転、現在表示中、の登録情報を有する。また、基本エレメントコードとエレメントコードに対応する形状情報をメモリ50に登録する。ここで、色、サイズ、時間、位置、回転は図4の動作設定ファイルの設定項目と対応する。
【0070】
ラスタライザに経過時間などを通知するタイマ40は、図9(b)に示すように、例えば文字コードID、基本エレメントコード、エレメントコード、動き速度、カウント値から構成される。文字コードID、基本エレメントコード及びエレメントコードは、現在表示されている文字を特定し、時間は当該記号要素が表示される期間を示し、カウント値はタイマ40がクロックアップすることで時間の経過共に積算されていく現在の表示時間である。
【0071】
従って、動き設定データが入力されると、メモリ50には、まず文字コード、文字コードID及び基本エレメントコードが登録さる。また、当該コードに該当する形状情報がフォントファイル20を参照してメモリ50に登録される(S103)。これによりラスタライザ10は、メモリ50を参照すると当該文字の形状を特定できる。
【0072】
また、動作設定データの表示内容は、色、サイズ、時間、位置、回転の設定情報を有するので、表示内容の入力に基づいて、動作規定ファイル30にある図4の動作設定ファイルの設定内容がメモリ50に登録される(S104)。これによりラスタライザ10は、各記号要素の色、サイズ、時間、位置、回転を特定できる。
【0073】
現在表示中の項目は、現在、ファイル中で表示されている記号要素にフラグを立てる方法で特定する。図9(a)では、表示中の記号要素にフラグとして“※”を付した。
【0074】
メモリ50のこれらの登録内容に基づいて、ラスタライザ10は特定の文字を表示する。初期状態の文字の設定は、動き設定データの表示内容のうち、最初の記号要素、例えば図6ではF041(11111)、に基づいて特定する(S105)。
【0075】
初期状態の文字が特定されると、ラスタライザ10は特定した基本エレメントコード、エレメントコードの形状情報に基づいて文字のビットマップデータを生成し表示手段70へ出力する(S107)。これによって、初期状態の文字が表示された。
【0076】
ラスタライザ10がビットマップデータを出力すると、ラスタライザ10はタイマ40における出力した記号要素のカウント値を0にリセットする(S107)。これにより、出力した記号要素の表示期間のカウントが開始される。カウントはコンピュータなどが内蔵する時計を参照して行っても良いし、CPU(中央処理装置)のクロックを利用しても良い。
【0077】
ラスタライザ10は、表示しているファイルの表示の終了命令があると(S108)、メモリ50及びタイマ40のうち、対象のファイルの登録内容をリセットし、このファイルに対する処理を終了する(S113)。図8では、ステップ108のタイミングで表示終了か否か判断しているが、ラスタライザ10への割り込みのタイミングはステップ108に限定されない。
【0078】
カウントが継続されている間、タイマ40は、図9(b)の時間とカウント値を定期的に比較する。そして、カウント値が登録された時間以上にカウントアップされると、タイマ40からラスタライザ10へ文字コードIDと共に、所定期間が経過したことが通知される(S109)。
【0079】
所定期間が経過したことが通知されると、ラスタライザ10は、メモリ50に登録されている内容から該当する文字コードIDを検索し、その文字コードIDのうち現在表示中のエレメントコードの次のエレメントコードを特定する(S110)。エレメントコードが特定されると、エレメント形状情報、色、サイズ、時間、位置、回転の登録内容も特定されるので、これらの情報に基づいてラスタライザ10は、ビットマップデータ及びカラーデータを作成し、表示手段70へ出力する(111)。このとき、図9(a)の現在表示中のエレメントコードを次のエレメントコードに切り替える。
【0080】
ビットマップデータ等が出力されると、ラスタライザ10は、図9(b)のタイマの内容から、それまで表示していたエレメントコードを削除し、現在出力したエレメントコードに置き換える。そして、置き換えたエレメントコードのカウント値を0にリセットする。
【0081】
なお、図9(a)の構成では、ある記号要素が表示されるとそれ以前の記号要素が消去されるので、1つの文字内に複数のエレメントを同時に表示することができない。1つの文字内に複数のエレメントを同時に表示する場合は、例えば、同時表示用タイマ(図示していない)が、タイマ40の通知に基づく記号要素の更新とは関わりなく、定期的に記号要素を追加表示する。
【0082】
こうすることで、図10のような表示が可能となる。図10は、“火”という文字の基本エレメント形状に、F040、F041など複数の記号要素を同時に表示した例である。
【0083】
以上、説明した構成及び動作により、本実施例では、表示する文字に動きを与えることが可能となる。また、本実施形態において作成された動きのあるように見える文字が記載されたファイルを電子メールなどで送信した場合、受信者が同様のラスタライザ10、フォントファイル20を有すれば、同様に文字の動きを再現可能である。仮に、受信者がこれらの環境にない場合には文字コードに基づいて静止状態の文字が表示されるため受信者に不具合は生じない。
【0084】
本実施例によるラスタライザ10は、PCや携帯電話、簡易型形態電話機(PHS:登録商標)、PDA、ポケベル、ビデオデッキ、DVDデッキ、電子辞書、腕時計、テレビジョン、その他、文字や記号などが表示される電子機器などに組み込まれたものである。
【0085】
図11に、本実施形態によるラスタライザ10が組み込まれる機器の構成例をブロック図に示す。図11において、ラスタライザ10は、ROM300や記憶装置520などにソフトウェアとして格納された所定のプログラムを読み出し、これをCPU100がRAM200を作業領域として実行することで実現されるものである。
【0086】
〔第2実施例〕
続いて、第2実施例について説明する。第1実施例は、記号として文字に動きを持たせる場合について説明したが、第2実施例では、絵やアイコンなどに動きを持たせる実施形態について説明する。
【0087】
なお、第2実施例では絵素という言葉を使用するが、絵素とは一つの絵を構成する絵の要素をいう。例えば、人間の顔の絵があれば、顔を構成する目や鼻の絵は絵素となる。また、目だけを表示する絵があるときは、1つの絵素で構成された絵である。このように、絵と絵素には明確な区別ないが、説明のため造語として使用いる。
【0088】
図12は、絵素のフォントファイルの一例を示す。分類は、各絵素名を分類するためのグループ名を、絵素名は各絵素を表し絵素コードで特定される。各絵素は、絵素の形状を決定する絵素形状情報を有する。例えば、絵素コードM040は車を表し、M040を指定すると車の絵素形状の例として車61aが表示される。同様に、絵素コードB013を指定すれば橋の形状情報の例として橋62aが、絵素コードH024を指定すればハートの形状情報の例としてハートマーク63aが表示される。
【0089】
絵素の形状の生成は、第1実施例と同様にラスタライザ10が行う。従って、絵素を表示するための表示装置の構成例は図2に示すブロック図と同様である。従って、フォントファイル20に、図12に示す絵素のフォントファイルが含まれる構成となる。
【0090】
続いて、図2におけるアプリケーション60上で絵素の表示を指定する場合の設定例を図13に基づいて説明する。図13(a)は、アプリケーション60で例えば右クリックすることで絵素の設定ウィンドウ80が開き、設定内容を入力したところである。図13(a)にその設定例がポップアップ表示されている。図13(a)の上段に示される「B013、FULL、固定」は、絵素コードB013で表示される絵素を画面上最大の大きさに(FULL)、固定された状態で表示することを意味する。また、図13(a)の下段に示される「M040、30×20、(A,09)〜(06,09)、5」は、絵素コードM040で表示される絵素を、30×20の大きさで、座標(A,09)〜(06,09)の間を、5秒毎に更新して表示することを意味する。このように、例えば、「絵素コード、大きさ、表示範囲、更新時間」の形で絵素の表示を指定できると規定すれば、簡単に絵に動きを指定することが可能となる。
【0091】
図13(b)は、同図(a)の設定の結果表示される絵を表す。B103の絵素コードで特定される橋の絵素が画面上最大に表示され、M040で特定される車の絵素が30×20の大きさで、座標(A,09)から座標(06,09)の間に表示されている。図13(b)では3台の車があるように見えるが、これは5秒ごとに更新される様子を示したものであり、実際には同時に1台の車が動くように表示される。また、図13(b)の上方及び右側にある数値は座標を説明のために表示したもので実際のアプリケーション上では表示されない。
【0092】
図13の絵素の動作の設定内容は、文字と同様に動作設定ファイルとしてアプリケーションのファイルに添付できる図14のようなメタファイルとして保存される。図14の内容は第1実施例と同様にメモリ50に登録される。ラスタライザ10は、移動範囲に設定されている座標「(A,09)→(06,09)」を、例えば図13(b)の上方及び右側にある座標を用いて、(A,09)、(09,09)(08,09)(07,09)(06,09)と展開し、メモリ50に登録する。絵素コード、大きさ、更新時間についても同様に登録する。以降は、メモリ50に登録された内容に従って、ラスタライザ10が車の絵素を5秒ごとに座標を変更して表示する。
【0093】
また、本実施形態では、大きさ、座標及び更新時間のみを設定できるようにしたが、これに加え色や回転といった内容も設定できるようにしても良い。
【0094】
以上のように、本実施例によると表示する絵を絵素で構成し、絵素は、アウトラインデータで保存されているため、ビットマップデータよりもファイル容量を節約できる。これら絵素を組み合わせることで、豊かな表現を実現できる。
【0095】
例えば、顔文字などを構成する絵素に動き与え電子メールなどで送信した場合、受信者が同様のラスタライザ10、フォントファイル20を有すれば、顔文字の動きを再現可能である。
【0096】
〔第3実施例〕
第1実施例では記号に動きを持たせる実施形態を、第2実施例では絵素に動きを持たせる実施形態を説明した。第3実施例では、記号と絵素を組み合わせて表示する実施形態について説明する。
【0097】
本実施例におけるフォントファイルの一例を図15に示す。図15のフォントファイルは、文字の形状を構成する、基本エレメントコード及びその形状情報並びにエレメントコード及びその形状情報から成り、更に、当該文字と共に表示可能な絵素コード及びその形状情報を有する。図15においては、文字コードE8C1で指定される文字を愛とすると、愛と共に表示可能な絵素として、絵素コードH024で指定されるハートマークが登録されている。
【0098】
絵素コードは、文字によっては、フォントファイル20に設定されていなくとも良いし、エレメントコードのように複数設定されていても良い。
愛という文字も火という文字と同様に、基本エレメント形状情報及び単数又は複数のエレメント形状情報に基づいて生成される記号要素から構成される。ただし、本実施例では、基本エレメント形状情報及びエレメント形状情報ではなく、愛という文字全体に対して絵素を重畳させる表示形態に関して説明する。
【0099】
本実施例においても記号及び絵素の形状の生成は、ラスタライザ10が行う。従って、絵素を表示するための表示装置の構成例は図2に示すブロック図と同様であり、フォントファイル20に、図15のフォントファイルが含まれる。
【0100】
第1実施例及び第2実施例と同様に、アプリケーション60における入力画面に基づいて説明する。図16(a)は、アプリケーション60上で絵素と文字に動作を設定する場合の入力例である。図16(a)では、図5と同様に、例えば愛という字の上にマウスを合わせ右クリックすることでポップアップウィンドウ80が開く。ポップアップウィンドウ80が開くと、絵素コードに基づいた絵素の形状及び本来の文字コードに基づいた文字の形状が表示される。従って、文字又は絵素それぞれについて、色、位置、サイズ、回転、時間、などを設定することができる。
【0101】
図16(a)のポップアップウィンドウ80に表示される、絵素の色、位置、サイズ、回転、時間は、図4に示された動作設定ファイルの設定項目に対応する。従って、ポップアップウィンドウ80において設定された設定内容は、所定のタイミングで図4に示された動作設定ファイルの設定項目に格納される。本実施例で明らかなように、絵素と文字を組み合わせて表示する場合であっても、動作設定ファイルは構成を変更することなく使用できる。
ポップアップウィンドウ80で動作内容が設定されると、動作内容は動作設定データに記録され、このアプリケーション60で開いているファイルに添付するメタデータとして、ファイルに添付される。
【0102】
図16(b)は、メタデータの一例を示す。図16において、アプリケーション名は愛という字の動きを設定したアプリケーションソフトウェア名を、ファイル名はメタファイルが添付されるファイル名を示す。文字コードは、本実施例では愛の文字コードであり、基本エレメントコードは図15のフォントファイルに示した文字を構成する要素のうち基本的な要素となる記号要素のコードである。動作IDは、一連の動作を特定するために設定された項目であり、表示内容は、当該動作IDで特定される動作内容を図6と同様に動作設定ファイルの座標で表示したものである。文字コードIDは、同一ファイル中に同一の文字が複数あった場合に、文字を特定するための識別番号である。
【0103】
図16(b)の表示内容によると、「H024(11111)→H024(12111)→H024(13111)→H024(14111)」となっている。これは、H024で指定されるハートマークの絵素に対し、図4の対応座標に基づいて、(11111)、(12111)、(13111)、(14111)の順で表示内容を生成し更新することを意味する。
従って、図16(b)によると、図4のサイズに対応する座標の内容に基づき、ハートマークの絵素が徐々に大きくなる。
【0104】
ただし、本実施例では文字に重畳する形でハートマークが表示されるため、愛という文字と生成されたハートマークを合成する処理を行ってから表示する。
【0105】
図16(c)は、愛という文字に対し、ハートマークの絵素を「H024(11111)→H024(12111)→H024(13111)→H024(14111)」に従って表示した例を示す。図16(c)は、上から順番に、5秒ごとの、「君のこと愛している!」という一文を示す。「君のこと愛している!」という文の愛に重畳して、ハートマークが5秒ごとに大きくなる。
【0106】
なお、本実施例では、愛という文字を構成するエレメントに動作を設定していないが、ハートマークと共に文字を構成する記号要素に動作を設定しても良い。
【0107】
本実施例によれば、文字と絵素を組み合わせて表示し、さらに文字及び絵素に動きを持たせることができるため、より表現方法が向上する。
【0108】
〔第4実施例〕
第1乃至第3実施例では、1つの記号又は絵素に対し動きを設定する実施形態を説明した。これに対し第4実施例では、複数の記号が連続した単語に対し動作を設定する実施形態について説明する。
【0109】
図17は、表示装置の構成例を示すブロック図である。図17において、図2と同一構成部分については同一の符号を用い、その説明は省略する。
【0110】
図17は、表示方法規定ファイル25を有する点で図2と異なる。表示方法規定ファイル25の構成例を図18(a)に示す。図18(a)によると、表示方法規定ファイル25には複数の単語が登録されており、各単語に対し、予め表示内容及び表示時間が登録されている。すなわち、表示方法規定ファイル25は、所定の単語に対し、表示内容に基づいて、単語全体に動きを持たせるための情報を設定したファイルである。
例えば、アプリケーション60で開いたファイルの文章中に、ジャンプという単語が存在する場合に、ユーザーがジャンプという単語に動きを設定するように指定する。すると、ラスタライザ10は、表示方法規定ファイル25のジャンプの項目から表示内容と表示時間2を取得する。
【0111】
説明のために表示方法規定ファイル25のジャンプの表示内容「ジャンプ→ジャンプ」に「ジャンプ(L)→ジャンプ(R)」と記号を付す。表示方法規定ファイル25の左側のジャンプは、字体が徐々に大きくなっており、右側のジャンプは字体が徐々に小さくなっている。従って、当該表示内容を実施すると、ファイル中に表示されたジャンプは、左右のジャンプが更新され交互に表示されることで動いているように見える。
【0112】
具体的にはラスタライザ10は、単語ジャンプを、文字“ジ”、“ャ”、“ン”、“プ”に展開し、4つの文字を、“ジ(L)”から“ジ(R)”へ、“ャ(L)”から“ャ(R)”へ、“ン(L)”から“ン(R)へ、“プ(L)”から“プ(R)”へ、同時に更新することでジャンプという単語全体に動きを持たせることができる。
第1実施例と同様に、ジャンプという単語が更新して表示される様子を、図2におけるメモリ50に登録される内容で説明する。
【0113】
図19は単語ジャンプがメモリ50に登録された登録例を示す。ラスタライザ10は、表示方法規定ファイル25のジャンプを単語に展開し、サイズ、表示時間を設定する。その際、現在表示している文字又は初期状態で表示する文字全てに現在表示中のフラグを立てる。以降は、タイマ40から表示時間経過の割り込みがあるたびに、現在表示中の文字と同一の文字コードの文字を検出し、当該文字の設定内容で文字のビットマップデータを生成し更新する。例えば図19では、上側の4文字の“ジ”、“ャ”、“ン”、“プ”に表示中のフラグがたっているため、表示時間が経過すると、同一文字コードである下側の4文字の“ジ”、“ャ”、“ン”、“プ”の文字のビットマップデータが生成され更新される。
【0114】
図18(b)は、ジャンプ、Sleep及びLoveという単語について、単語全体を更新した場合の表示例を示す。1行目のジャンプは、図19のメモリの登録内容に従い、ジャンプという単語のサイズを切り替えることで、2行目のSleepは文字Sを横向きのSに置き換えることで、3行目のLoveは、文字oをハートマークに切り替えることで、4行目のジャンプは、単語全体を上方向又は下方向に配置することで、それぞれ動きを持たせたものである。
【0115】
なお、上記のように1つの単語に複数の動作例が登録されていても良い。その場合には動作IDで特定し、ユーザーが選択する。
【0116】
以上のように構成することで、単語全体に動きを持たせることが可能となり、より豊かな表現が可能となる。
【0117】
また、上記した各実施形態は、本発明を好適に実施した形態の一例に過ぎず、本発明はその趣旨を逸脱しない限り、種々変形して実施することが可能なものである。
【0118】
【発明の効果】
本発明によれば、記憶容量を節約し、表示する文字や記号などに動きを持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のフォントファイル20の構成例を示す図である。
【図4】図2の動作設定ファイル30の構成例を示す図である。
【図5】図2のアプリケーション60の入力画面の一例を示す図である。
【図6】図2のアプリケーション60に添付されるメタデータの構成例を示す図である。
【図7】第1実施例の実施形態におけるラスタライザ10の動作例を示すフローチャート図(1)である。
【図8】第1実施例の実施形態におけるラスタライザ10の動作例を示すフローチャート図(2)である。
【図9】図2のメモリ50又はタイマ40に登録される動作設定内容の登録例を示す図である。
【図10】第1実施例の変形例における文字の表示例を示す図である。
【図11】表示装置が組み込まれる機器の構成例を示すブロック図である。
【図12】第2実施例における図2のフォントファイル20の構成例を示す図である。
【図13】第2実施例における図2のアプリケーション60の入力画面及び表示例を示す図である。
【図14】第2実施例における図2のアプリケーション60に添付されるメタデータの構成例を示す図である。
【図15】第3実施例における図2のフォントファイル20の構成例を示す図である。
【図16】第3実施例における図2のアプリケーション60の入力画面及び表示例を示す図である。
【図17】第4実施例の表示装置の構成を示すブロック図である。
【図18】第4実施例の表示方法規定ファイル25の構成例を示す及び表示例を示す図である。
【図19】第4実施例における図2のメモリ50に登録される動作設定内容の登録例を示す図である。
【符号の説明】
10 ラスタライザ
20 フォントファイル
25 表示方法規定ファイル
30 動作設定ファイル
40 タイマ
50 メモリ
60 アプリケーション
70 表示手段
80 ポップアップウィンドウ
Claims (15)
- 記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手段と、該フォントデータ記憶手段に格納されたフォントデータに基づいて記号のイメージを作成するイメージ作成手段と、該イメージ作成手段が作成したイメージを表示する表示手段とを有する表示装置において、
前記フォントデータは、記号のフォントを構成する一又は複数の記号要素の要素データから成り、
前記イメージ作成手段は、所定の記号要素の要素データを、時間と共に更新する、
ことを特徴とする表示装置。 - 絵を構成するエレメントである絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手段と、該アウトラインデータ記憶手段に格納されたアウトラインデータに基づいて絵のイメージを作成するイメージ作成手段と、該イメージ作成手段が作成したイメージを表示する表示手段とを有する表示装置において、
前記イメージ作成手段は、所定の絵素のアウトラインデータを、時間と共に更新する、
ことを特徴とする表示装置。 - 記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手段と、絵を構成する絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手段と、前記フォントデータ又は前記アウトラインデータに基づいて記号又は絵のイメージを作成するイメージ作成手段と、該イメージ作成手段が作成したイメージを表示する表示手段とを有する表示装置において、
前記イメージ作成手段は、前記絵素のイメージを作成し、
所定の絵素のアウトラインデータを、時間と共に更新する、
ことを特徴とする表示装置。 - 前記記号要素の所定の位置を設定する位置設定手段と、
前記更新する時点を設定する更新時間設定手段と、
前記記号要素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手段と、
前記回転拡大縮小手段における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手段と、
前記記号要素の色を設定する色情報設定手段
を有することを特徴とする請求項1又は3記載の表示装置。 - 前記絵素の所定の位置を設定する位置設定手段と、
前記更新する時点を設定する更新時間設定手段と、
前記絵素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手段と、
前記回転拡大縮小手段における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手段と、
前記絵素の色を設定する色情報設定手段
を有することを特徴とする請求項2又は3記載の表示装置。 - 文字列を構成する単語のイメージを作成するイメージ作成手段と、単語の表示方法を規定した表示方法規定ファイルとを有する表示装置において、
前記イメージ作成手段は、前記表示方法規定ファイルに存在する単語について、表示方法規定ファイルに規定された表示方法に基づいて、前記単語のイメージデータを表示することを特徴とする表示装置。 - 前記更新する時間を設定する更新時間設定手段と、
前記所定の位置を設定する位置設定手段と、
前記単語を変形させるための情報を設定する変形情報設定手段と、
前記単語の色を設定する色情報設定手段と、
を有することを特徴とする請求項6記載の表示装置。 - 当該記号のフォントを構成する一又は複数の記号要素の要素データから成るフォントデータを格納したフォントデータ記憶手順と、該フォントデータ記憶手順に格納されたフォントデータに基づいて記号のイメージを作成するイメージ作成手順と、該イメージ作成手順が作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、
前記イメージ作成手順は、所定の記号要素の要素データを、時間と共に更新する、
ことを特徴とする表示方法。 - 絵を構成するエレメントである絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手順と、該アウトラインデータ記憶手順に格納されたアウトラインデータに基づいて絵のイメージを作成するイメージ作成手順と、該イメージ作成手順が作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、
前記イメージ作成手順は、所定の絵素のアウトラインデータを、時間と共に更新する、
ことを特徴とする表示方法。 - 記号のフォントデータを格納したフォントデータ記憶手順と、絵を構成する絵素のアウトラインデータを格納したアウトラインデータ記憶手順と、前記フォントデータ又は前記アウトラインデータに基づいて記号又は絵のイメージを作成するイメージ作成手順と、該イメージ作成手順が作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、
前記イメージ作成手順は、前記絵素のイメージを作成するイメージ作成手順と、
所定の絵素のアウトラインデータを、時間と共に更新する更新手順と、
を有することを特徴とする表示方法。 - 前記記号要素の所定の位置を設定する位置設定手順と、
前記更新する時点を設定する更新時間設定手順と、
前記記号要素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手順と、
前記回転拡大縮小手順における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手順と、
前記記号要素の色を設定する色情報設定手順、
を有することを特徴とする請求項8又は10記載の表示方法。 - 前記絵素の所定の位置を設定する位置設定手順と、
前記更新する時点を設定する更新時間設定手順と、
前記絵素を回転、拡大、縮小させるための回転拡大縮小手順と、
前記回転拡大縮小手順における回転拡大縮小の情報を設定する回転拡大縮小情報設定手順と、
前記絵素の色を設定する色情報設定手順
を有することを特徴とする請求項9又は10記載の表示方法。 - 文字列を構成する単語のイメージを作成するイメージ作成手順と、前記イメージ作成手順で作成したイメージを表示する表示手順とを有する表示方法において、
前記イメージ作成手順は、前記表示方法規定ファイルに規定された表示方法に基づいて、前記単語のイメージデータを表示することを特徴とする表示方法。 - 前記更新する時間を設定する更新時間設定手順と、
前記所定の位置を設定する位置設定手順と、
前記単語を変形させるための情報を設定する変形情報設定手順と、
前記単語の色を設定する色情報設定手順と、
を有することを特徴とする請求項13記載の表示方法。 - コンピュータに、請求項8乃至14いずれか一項記載の表示方法を実施させる表示プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2003172401A JP2005010299A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 表示装置、表示方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003172401A JP2005010299A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 表示装置、表示方法及びプログラム |
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JP2008131180A Division JP4874293B2 (ja) | 2008-05-19 | 2008-05-19 | 記号イメージ生成装置、記号イメージ生成方法、プログラム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009151501A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Fuji Xerox Co Ltd | 文書送信装置及び文書送信プログラム、文書受信装置及び文書受信プログラム、並びに文書表示システム |
JP2010102274A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Lim Corp Ltd | 携帯端末のフォント表示システム |
JP2010282200A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Rixco Inc | アニメーションフォントファイルの構造及び携帯用端末のテキスト出力方法 |
-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003172401A patent/JP2005010299A/ja active Pending
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JP2010282200A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Rixco Inc | アニメーションフォントファイルの構造及び携帯用端末のテキスト出力方法 |
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