JP2005010024A - レゾルバ信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主電源25から電力の供給を受けて、PWM励磁データ保持部4に記憶された励磁データに基づくパルス状の励磁信号を励磁コイル121A,121Bに供給し、バックアップ電源21から電力を受けて停電時励磁データ保持部5に記憶された励磁データに基づくパルス状の励磁信号を励磁コイル121A,121Bに供給するパルス発生回路3と、レゾルバ120の回転角度θに応じた回転角度信号RDを生成する角度変換回路10と、バックアップ電源21から電力の供給を受けて動作し、検出コイル122の検出信号からバックアップ電源21の供給を受けている間のレゾルバ120の回転量を検出し、記憶する回転量検出部9とを有する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レゾルバ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるレゾルバは、励磁コイルおよび検出コイルを有しており、励磁コイルに励磁信号を印加し、検出コイルに発生する電圧を検出し、この検出した信号に基づいて励磁コイルと検出コイルとの角度位置を検出する。このレゾルバでは、一つの座標系の座標値で位置を検出して位置信号に変換する、いわゆるアブソリュート式のものが知られている。
アブソリュート式のレゾルバでは、主電源をレゾルバの信号処理回路に供給していない停電時においても、回転量を検出しこれを記憶しておく必要がある。すなわち、レゾルバが停電時に何らかの理由で回転した場合に、この停電時の回転量を検出し記憶しておかないと、主電源を投入時に絶対的な座標値を認識することができなくなる。
【0003】
アブソリュート式のレゾルバとして、たとえば、特許文献1は、主電源をレゾルバの信号処理回路に供給しているときには、連続的に変化する励磁信号を励磁コイルに印加し、主電源を遮断してレゾルバの信号処理回路にバックアップ電源を供給しているときには、切換回路を使用して1相の励磁コイルにパルス状電圧を印加し、2相の検出コイルの出力をコンパレータで基準電圧と比較して得られた信号に基づき、いわゆるA相信号およびB相信号を得る。このA相信号およびB相信号に基づいて、主電源を遮断しているときの回転量を生成する。
【0004】
【特許文献1】
特開平07−113658号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなアブソリュート式のレゾルバの信号処理回路では、主電源を投入時と遮断時との双方の場合で励磁回路が必要となる。このことは、部品点数が増加するだけでなく、切換時間が発生し、主電源を投入時と遮断時の励磁回路双方への干渉や、切換回路の寿命が短くなりやすい等の不利益が存在した。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、その目的は、部品点数を削減でき、回路を簡素化でき、信頼性の向上したレゾルバ信号処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に係るレゾルバ信号処理回路は、励磁コイルと検出コイルとを有するレゾルバの信号処理を行うレゾルバ信号処理装置であって、主電源から電力の供給を受けているときには、第1の励磁データに基づいてパルス状の励磁信号を前記励磁コイルに供給し、前記主電源からの電力の供給が遮断されているときにはバックアップ電源から電力を受け、第2の励磁データに基づいてパルス状の励磁信号を前記励磁コイルに供給するパルス発生手段を有する。
また、本発明の第1の観点に係るレゾルバ信号処理回路は、前記主電源から電力の供給を受けて動作し、前記第1の励磁データの印加された前記励磁コイルと前記検出コイルとの相対回転位置に応じた回転角度信号を生成する角度変換手段と、前記バックアップ電源から電力の供給を受けて動作し、前記検出コイルの検出信号に基づいて、前記バックアップ電源の供給を受けている間に発生した前記励磁コイルと前記検出コイルとの相対回転量を検出し、記憶する回転量検出手段とを有する。
【0008】
本発明の第2の観点に係るレゾルバ信号処理回路は、励磁コイルと検出コイルとを有するレゾルバの信号処理を行うレゾルバ信号処理装置であって、パルス状の励磁信号を前記励磁コイルに供給し、かつ、与えられた励磁データに基づいて前記励磁信号のパルス幅および前記励磁信号の発生周期を変更可能なパルス発生手段と、主電源から前記パルス発生手段への電力の供給が遮断されたときに、前記パルス発生手段へ電力を供給するバックアップ電源とを有する。
【0009】
本発明の第1の観点では、パルス発生手段は、主電源から電力の供給を受けているときには、第1の励磁データに基づいてパルス状の励磁信号を励磁コイルに供給する。これにより、角度変換手段は、励磁コイルと検出コイルとの相対回転位置、すなわち、回転軸にレゾルバが取り付けられている場合には、回転軸の回転位置を検出する。
また、パルス発生手段は、主電源からの電力の供給が遮断されているときにはバックアップ電源から電力を受け、第2の励磁データに基づいてパルス状の励磁信号を励磁コイルに供給する。これにより、回転量検出手段は、主電源からの電力の供給が遮断されているときの、励磁コイルと検出コイルとの相対回転量を検出し、記憶する。再び、主電源を投入したときには、回転量検出手段に記憶された主電源遮断時の相対回転量に基づいて絶対位置が検出される。
【0010】
本発明の第2の観点では、パルス発生手段は、与えられた励磁データに基づいて励磁信号のパルス幅および励磁信号の発生周期を変更可能であるため、主電源からパルス発生手段へ電力が供給されているときと、電力が遮断されているときとで異なる励磁信号を発生可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレゾルバ信号処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
図1において、レゾルバ信号処理装置1は、バックアップ回路2と、角度変換回路10とを有する。
バックアップ回路2は、ケーブル30によってレゾルバ120に電気的に接続されている。また、角度変換回路10は、レゾルバ120の検出コイル122と電気的に接続されている。
バックアップ回路2は、パルス発生回路3と、PWM励磁データ保持部4と、停電時励磁データ保持部5と、停電検知回路6と、差動入力アンプ7と、コンパレータ8と、回転量検出部9とを有する。
バックアップ回路2には、電源切換回路130を介して、バックアップ電源21および主電源25が接続されている。
【0012】
なお、レゾルバ120は本発明のレゾルバ、角度変換回路10は本発明の角度変換手段、パルス発生回路3は本発明のパルス発生手段、差動入力アンプ7は本発明の差動入力アンプ、コンパレータ8は本発明のコンパレータ、回転量検出部9は本発明の回転量検出手段、主電源25は本発明の主電源、および、バックアップ電源21は本発明のバックアップ電源のそれぞれ一実施態様である。
【0013】
レゾルバ120は、2相の励磁コイル121A,121Bと、1相の検出コイル122とを有する。
励磁コイル121A,121Bは、レゾルバ120の図示しないステータ側に設けられたコイルであり、励磁コイル121A,121Bは電気的に位相が90°異なる位置に配置されている。
励磁コイル121Aは、パルス発生回路3の出力S1およびS3に接続されている。励磁コイル121Bは、パルス発生回路3の出力S2およびS4に接続されている。
【0014】
検出コイル122は、レゾルバ120の図示しないロータ側に設けられたコイルである。なお、ロータの基準位置からの機械的な回転角度をθとする。
励磁コイル121A,121Bに励磁信号を印加すると、検出コイル122のR1とR2の間に、回転角度θに応じた電圧が発生する。
【0015】
角度変換回路10は、検出コイル122の両端がそれぞれ電気的に接続され、検出コイル122のR1端子側とR2端子側の間に発生する電圧が入力される。角度変換回路10は、回転角度θに応じた電圧が入力されると、回転角度θに応じた回転角度信号RDを生成し、コントローラ100に出力する。コントローラ100は、これにより、回転角度θを認識することができる。
角度変換回路10は、主電源25から電力が供給されることにより動作する。したがって、主電源25からの電力供給が遮断されると、角度変換回路10は動作しない。
【0016】
主電源25は、バックアップ回路2、角度変換回路10およびコントローラ100へ電力を供給する。
制御電源140は、たとえば、AC100ボルトあるいはAC200ボルトの電力を主電源25へ供給する。したがって、制御電源140がオフすると、主電源25からバックアップ回路2、角度変換回路10およびコントローラ100への電力供給は遮断される。
制御電源停電検知回路110は、制御電源140がオフされたことを検知し、この検知信号110sをコントローラ100へ出力する。
【0017】
電源切換回路130は、バックアップ回路2への電力供給を、主電源25とバックアップ電源21との間で切り換える回路である。具体的には、主電源25からバックアップ回路2への電力供給が遮断されると、電源切換回路130は、バックアップ電源21からの電力をバックアップ回路2へ供給する。また、電源切換回路130は、主電源25からの電力供給が再開されると、バックアップ電源21からバックアップ回路2への電力供給を遮断し、バックアップ回路2へ主電源25からの電力を供給する。
バックアップ回路2は、電源部21の主電源25からの電力の供給が遮断されると、バックアップ電源21により動作する回路である。
【0018】
コントローラ100は、たとえば、レゾルバ120をモータ等の制御対象の回転軸に取り付けたときに、レゾルバ120(角度変換回路10)から回転軸の回転角度θの情報を得て、この回転角度θの情報に基づいて制御対象を制御する。
コントローラ100は、主電源25から電力を受けて動作する。また、コントローラ100は、制御電源停電検知回路110から検知信号110sを受けると、角度変換回路10からレゾルバ120の角度を読み取り、絶対値座標のバックアップを行った後、パルス発生回路3へ励磁切換信号100asを出力する。
【0019】
停電検知回路6は、主電源25からバックアップ回路2への電力の供給が遮断されたことを検出する。停電検知回路6は、主電源25からバックアップ回路2への電力の供給が遮断されたことを検出すると、検出信号6sをパルス発生回路3へ出力する。
【0020】
PWM励磁データ保持部4は、パルス発生回路3が主電源25から電力の供給を受けているときに、パルス発生回路3から出力すべき励磁信号の励磁データを保持している。この励磁データが本発明の第1の励磁データの一実施態様である。なお、パルス発生回路3が発生する励磁信号については後述する。
【0021】
停電時励磁データ保持部5は、主電源25からのパルス発生回路3への電力供給が遮断され、バックアップ電源21から電力を受けているときに、パルス発生回路3から出力すべき励磁信号の励磁データを保持している。この励磁データが本発明の第2の励磁データの一実施態様である。なお、パルス発生回路3が発生する励磁信号については後述する。
【0022】
パルス発生回路3は、主電源25から電力の供給を受けているときには、PWM励磁データ保持部4に記憶された励磁データに基づいて、パルス状の励磁信号を励磁コイル121A,121Bに供給する。
また、パルス発生回路3は、励磁切換信号100asが入力されると、停電時励磁データ保持部5に記憶された励磁データに基づいて、所定周期のパルス状の励磁信号を励磁コイル121A,121Bに供給する。
さらに、パルス発生回路3は、停電検知回路6から検出信号6sが入力されると、励磁周期を所定倍、たとえば、16倍に延ばして励磁信号を出力する。
【0023】
図2に、パルス発生回路3において、PWM励磁データ保持部4に記憶されたデータに基づいて発生される励磁信号の一例を示す。
パルス発生回路3は、VA =V0 sinω0 tで表されるサイン波信号をパルス幅変調したパルス状の励磁信号VpaをS1およびS3から出力し、励磁信号Vpaを励磁コイル121Aに印加する。
また、パルス発生回路3は、励磁信号Vpaの場合と同様に、VB =V0 cosω0 tで表されるコサイン波信号をパルス幅変調したパルス状の励磁信号VpbをS2およびS4から出力し、この励磁信号Vpbを励磁コイル121Bに印加する。
なお、パルス幅変調された励磁信号Vpa、Vpbのキャリア周波数は、たとえば、数十kHzの高周波である。
【0024】
励磁信号Vpa,Vpbを励磁コイル121A,121Bに印加すると、検出コイル122には、e=kV0 sin(ω0 t+θ)で表される電圧が誘起される。角度変換回路10には誘起電圧eが入力され、角度変換回路10はこの誘起電圧eに基づいて回転角度θを検出する。回転角度θは、A相およびB相のパルス信号として角度変換回路10からコントローラ100へ出力される。コントローラ100では、A相およびB相のパルス信号の立ち上がりおよび立ち下がりをカウントすることにより、回転角度θをディジタルデータとして得ることができる。
【0025】
次に、図3に、パルス発生回路3において、停電時励磁データ保持部5に記憶されたデータに基づいて発生される励磁信号の一例を示す。
パルス発生回路3は、コントローラ100から励磁切換信号100asを受け取ると、図3に示すように、パルス幅T2 の励磁信号PaおよびPbを所定周期T1 で発生し、それぞれ励磁コイル121Aと121Bとに出力する。また、励磁信号Paと励磁信号Pbとの間には、位相T3 が存在する。
励磁信号の切り換えは、PWM励磁データ保持部4および停電時励磁データ保持部5に記憶された励磁データのうち、読み取るデータを切り換えるだけで行われるため、瞬時に行われる。
【0026】
パルス発生回路3は、励磁切換信号100asを受けとった後、停電検知回路6から検出信号6sが入力されると、検出信号6sが入力されてから所定時間経過後、たとえば、9秒経過後、上記の周期T1 を16倍にした励磁信号PaおよびPbを発生する。
停電検知回路6から検出信号6sが入力され、所定時間が経過したときには、バックアップ回路2は、バックアップ電源21から電力の供給を受けている。
具体的には、延長後の周期T1 は、たとえば、125μsである。励磁信号PaおよびPbの周波数は、4kHz程度であり、上記したパルス発生回路3が主電源25から電力供給を受けているときのキャリア周波数よりも低い。励磁信号PaおよびPbの周波数を低く抑えることにより、消費電力を抑制することが可能となる。
パルス幅T2 は、たとえば、7μs程度である。位相T3 は、たとえば、60μs程度である。
【0027】
パルス発生回路3から励磁コイル121Aおよび121Bへ励磁信号PaおよびPbが供給されると、検出コイル122にはそれに応じた誘起電圧が発生し、この誘起電圧が差動入力アンプ7に入力される。
差動入力アンプ7は、検出コイル122に発生した誘起電圧を増幅する。差動入力アンプ7を用いて増幅すると、特に、ケーブル30が長い時に、ハムなどのコモンモードノイズを除去する効果がある。
【0028】
図4は、差動入力アンプ7に入力される検出コイル122に発生する誘起電圧の回転角度θに応じた変化例を示す図である。
図4に示すように、検出コイル122に発生する誘起電圧は、ロータの回転角度θに応じて変化する。すなわち、励磁信号PaおよびPbは、ロータの回転角度θに応じて変調される。
【0029】
コンパレータ8は、差動入力アンプ7によって増幅された検出コイル122に発生した誘起電圧を基準電位によりコンパレートする。
図5に、コンパレータ8によりコンパレートされたコンパレート波形の一例を示す。
図5に示すように、コンパレート波形は、ロータの回転角度θに応じて変化する。
回転量検出部9は、このコンパレート波形を、たとえば、励磁信号Paおよび励磁信号Pbの立ち下がりに同期したラッチタイミングLpaおよびLpbでラッチする。
【0030】
コンパレート波形をラッチタイミングLpaに基づいてラッチすることにより、A相データが得られる。コンパレート波形をラッチタイミングLpbでラッチすることにより、B相データが得られる。このA相データが本発明の第1相信号の一実施態様であり、B相データが本発明の第2相信号の一実施態様である。
【0031】
図6は、A相データおよびB相データの一例を示す図である。
図6から分かるように、A相データおよびB相データは、位相が90°異なっている。また、A相データおよびB相データは、ロータの回転角度θが180°変化する毎に変化する。
したがって、回転量検出部9は、A相データおよびB相データの立ち上がりおよび立ち下がりを検出することにより、ロータの回転方向および回転角度θを90°毎に検出することができる。
これにより、回転量検出部9は、A相データおよびB相データから主電源25が遮断されている間のロータの回転量rdを検出し、これを記憶保持する。
【0032】
次に、コントローラ100によりレゾルバ120を取り付けたモータ等の制御対象を制御する場合について説明する。なお、制御電源140をオフしたときと、制御電源140をオンしたときとに分けて説明する。
【0033】
制御電源140のオフ時
まず、制御電源140をオフする。制御電源140がオフされると、制御電源停電検知回路110がこれを検知し、検知信号110sをコントローラ100へ出力する。
コントローラ100は、検知信号110sを受けて、角度変換回路10からレゾルバ120の現在のロータの回転角度θの回転角度信号RDを読み取る。コントローラ100は、回転角度θに基づいて、絶対値座標のバックアップを行う。これにより、コントローラ100には、制御電源140をオフしたときの絶対値座標が記憶される。
【0034】
さらに、コントローラ100は、励磁切換信号100asをパルス発生回路3へ出力する。
パルス発生回路3は、励磁切換信号100asを受けると、読み取るデータをPWM励磁データ保持部4から停電時励磁データ保持部5に切り換える。これにより、レゾルバ120へは、図3に示した励磁信号が供給される。
この後、主電源25の供給電圧が低下し、バックアップ回路2は、電源切換回路130により、主電源25に代えてバックアップ電源21から電力の供給を受けることになる。
【0035】
主電源25の供給電圧が低下すると、停電検知回路6がこれを検知し、検知信号6sをパルス発生回路3に出力する。
パルス発生回路3は、検知信号6sを受けた後、所定時間(たとえば、9秒)が経過すると、図3に示した励磁信号の周期T1 を所定倍(たとえば、16倍)に延ばす。
回転量検出部9は、この励磁信号に基づいて得られるA相データおよびB相データから、主電源25が遮断されている間のロータの回転量rdを検出し、これを記憶保持する。
これにより、主電源25が遮断されている間のロータの回転量(制御対象の移動量)が常時監視されることになる。
【0036】
制御電源140のオン時
制御電源140をオンすると、主電源25が投入される。主電源25が投入されると、角度変換回路10やコントローラ100が動作可能となる。また、バックアップ回路2も電源切換回路130により、主電源25から電力供給を受けることになる。
また、パルス発生回路3は、停電検知回路6からの検知信号6sが解除される。これにより、パルス発生回路3は、図3に示した励磁信号の周期T1 を元に戻す(1/16に短縮する)。
コントローラ100のリセットが解除されると、コントローラ100は、回転量検出部9より停電中の回転量rdを読みだす。これにより、コントローラ100は、たとえば、主電源25からの電力供給が遮断されている間に制御対象が回転したような場合に、この制御対象の回転量を取得することができる。
コントローラ100は、回転量検出部9より停電中の回転量rdを読みだしたのち、励磁切換信号100asをパルス発生回路3へ出力する。
【0037】
パルス発生回路3は、停電時励磁データ保持部5からPWM励磁データ保持部4へ切り換え、図2に示した、パルス幅変調された励磁信号Vpa、Vpbを励磁コイル121A,121Bに供給する。
【0038】
次いで、コントローラ100は、角度変換回路10から現在のロータの回転角度θの回転角度信号RDを読み取る。この回転角度θは、ロータの360°内での回転位置を示すデータである。
コントローラ100は、回転量検出部9に記憶された回転量rdと、角度変換回路10からの回転角度信号RDとにより、制御対象の絶対的な座標値を認識することが可能となる。
なお、コントローラ100は、前回に主電源25を遮断したときの制御対象の絶対的な座標値(あるいは、レゾルバ100のロータの絶対的な回転量)を記憶しているものとする。前回に記憶した絶対的な座標値に、回転量rdと回転角度信号RDとから算出した停電中の移動量を加算することにより、現在の絶対的な座標値を算出することができる。
【0039】
以上のように、本実施形態によれば、パルス幅およびパルス発生周期を変更可能なパルス発生回路3を用いることにより、主電源25の投入時と遮断時の双方において励磁コイル121Aおよび121Bへ励磁信号を供給可能となる。このため、レゾルバ信号処理装置1の部品の削減と回路の簡素化を実現できる。
また、主電源25の投入時と遮断時とで、パルス発生回路3に発生させるパルス状の励磁信号の周期を変更することにより、停電時の消費電力を抑制することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、非停電時と停電時とで共通のパルス発生回路を使用して励磁することができるため、部品の削減と回路の簡素化を実現でき、性能を劣化させることなく、低消費電力化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るレゾルバ信号処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】パルス発生回路における、PWM励磁データ保持部に記憶されたデータに基づく励磁信号の一例を示す図である。
【図3】パルス発生回路における、停電時励磁データ保持部に記憶されたデータに基づく励磁信号の一例を示す図である。
【図4】パルス状の励磁信号を励磁コイルに印加したとき、検出コイルに発生する誘起電圧の回転角度θに応じた変化例を示す図である。
【図5】コンパレータによるコンパレート波形の一例を示す図である。
【図6】停電時のA相データおよびB相データの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…レゾルバ信号処理装置
2…バックアップ回路
3…パルス発生回路
4…PWM励磁データ保持部
5…停電時励磁データ保持部
6…停電検知回路
7…差動入力アンプ
8…コンパレータ
9…回転量検出部
10…角度変換回路
20…電源部
21…バックアップ電源
25…主電源
100…コントローラ
110…制御電源停電検知回路
120…レゾルバ
130…電源切換回路
140…制御電源
121A,121B…励磁コイル
122…検出コイル
Claims (10)
- 励磁コイルと検出コイルとを有するレゾルバの信号処理を行うレゾルバ信号処理装置であって、
主電源から電力の供給を受けているときには、第1の励磁データに基づいてパルス状の励磁信号を前記励磁コイルに供給し、前記主電源からの電力の供給が遮断されているときにはバックアップ電源から電力を受け、第2の励磁データに基づいてパルス状の励磁信号を前記励磁コイルに供給するパルス発生手段
を有するレゾルバ信号処理装置。 - 前記主電源から電力の供給を受けて動作し、前記第1の励磁データの印加された前記励磁コイルと前記検出コイルとの相対回転位置に応じた回転角度信号を生成する角度変換手段と、
前記バックアップ電源から電力の供給を受けて動作し、前記検出コイルの検出信号に基づいて、前記バックアップ電源の供給を受けている間に発生した前記励磁コイルと前記検出コイルとの相対回転量を検出し、記憶する回転量検出手段と
を有する
請求項1に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記励磁コイルは、位相が90°異なる第1および第2のコイルを有し、
前記検出コイルは、1相のコイルを有する
請求項1または2に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記パルス発生手段は、前記第2の励磁データに基づいて、前記第1および第2のコイルに位相の異なる所定周波数のパルス状の励磁信号をそれぞれ供給する
請求項2または3に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記パルス発生手段は、前記第1の励磁データに基づいて、位相が異なるパルス幅変調されたパルス状の励磁信号を前記第1および第2のコイルにそれぞれ供給する
請求項2〜4のいずれかに記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記回転量検出手段は、前記検出コイルに発生する電圧が印加される差動入力アンプと、
前記差動入力アンプの出力電圧を基準電圧でコンパレートするコンパレータと、
前記コンパレータの出力信号を前記第2の励磁データに基づくパルス状の励磁信号の励磁タイミングに基づいてラッチして得られた第1相信号および第2相信号から、前記相対回転量の情報を検出、記憶する回路と
を有する請求項1〜5のいずれかに記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記パルス発生手段は、前記バックアップ電源の供給を受けているときに、前記主電源から電力の供給を受けているときの周期よりも長い周期の励磁信号を発生する
請求項1〜6のいずれかに記載のレゾルバ信号処理装置。 - 励磁コイルと検出コイルとを有するレゾルバの信号処理を行うレゾルバ信号処理装置であって、
パルス状の励磁信号を前記励磁コイルに供給し、かつ、与えられた励磁データに基づいて前記励磁信号のパルス幅および前記励磁信号の発生周期を変更可能なパルス発生手段と、
主電源から前記パルス発生手段への電力の供給が遮断されたときに、前記パルス発生手段へ電力を供給するバックアップ電源とを有し、
前記パルス発生手段は、バックアップ電源から電力を受けているときは、前記主電源から電力の供給を受けているときとは異なるパルス状の励磁信号を出力する
レゾルバ信号処理装置。 - 励磁コイルは、位相が90°異なる第1および第2のコイルを有し、
前記検出コイルは、1相のコイルを有する
請求項8に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記パルス発生手段は、前記励磁データに基づいて、サイン波およびコサイン波をパルス幅変調した励磁信号をそれぞれ前記第1および第2のコイルに供給する
請求項8または9に記載のレゾルバ信号処理装置。
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