JP2005009298A - 二重床の支持脚 - Google Patents
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Abstract
【目的】 施工性、経済性に優れ、床の衝撃音を防振ゴムによって吸収させることができるとともに、壁際や玄関框部分への設置に際しては床の沈み込みや振動のない、改善された新しい二重床の支持脚を提供する。
【構成】 ベースプレート(1)にネジ螺合(2)で結合されて高さ調節自在とされたトッププレート(3)と床パネル受け(4)とを有し、トッププレートと床パネル受けとの間への着脱を自在とした防振ゴム(5)が備えられる。
【選択図】図1
【構成】 ベースプレート(1)にネジ螺合(2)で結合されて高さ調節自在とされたトッププレート(3)と床パネル受け(4)とを有し、トッププレートと床パネル受けとの間への着脱を自在とした防振ゴム(5)が備えられる。
【選択図】図1
Description
この出願の発明は、二重床の支持脚に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、床の衝撃音を防振ゴムによって吸収させることができるとともに、壁際や玄関框部等への設置に際しては床の沈み込みや振動を抑止することのできる、改善された新しい二重床の支持脚に関するものである。
従来、集合住宅等のコンクリートスラブ上に床を配置する際に、床の衝撃音を防振ゴムによって吸収して階下に音が伝わることを抑えるようにした、支持脚を用いた二重床構造と、これに用いる支持脚が知られている(特許文献1−3)。
実開平2−1309382号公報
特開2001−159208号公報
特開2001−207628号公報
しかしながら、従来の支持脚を用いた二重床構造の場合には、弾性のある防振ゴムを介在させた支持脚の使用によって、床面の衝撃音を吸収して階下に音が伝達されるのを抑制する効果が得られるものの、一方で、壁際や玄関框部、さらには振動を防止する必要がある洗濯機下部等の床面では、沈み込みや振動のない床面とすることが必要であることから、前記のような防振ゴムを介在させた支持脚を用いることができない。
このため、従来では、二重床構造の施工においては、弾性のある防振ゴムを介在させた支持脚と、弾性のない、床面の沈み込みのない支持脚との2種類のものを用意しなければならず、施工現場で各々の本数に不足が生じた場合でも流用することができず、どうしても過剰に予備を準備しなければならないという問題があった。
そこで、この出願の発明は、以上のような問題点を解消し、施工性、経済性に優れ、床の衝撃音を防振ゴムによって吸収させることができるとともに、壁際や玄関框部等への設置に際しては床の沈み込みや振動のない、改善された新しい二重床の支持脚を提供することを課題としている。
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、ベースプレートにネジ螺合で結合されて高さ調節自在とされたトッププレートと床パネル受けとを有し、トッププレートと床パネル受けとの間への着脱を自在とした防振ゴムが備えられていることを特徴とする二重床の支持脚を提供する。
また、この出願の発明は、第2には、トッププレートには床パネル受けへの固定具の挿通孔が配設され、この挿通孔に挿通する固定具を備えていることを特徴とする前記の二重床の支持脚を提供する。
そして、第3には、トッププレートには防振ゴムの嵌め込み孔が配設され、防振ゴムの中央胴部の上下の少くとも一方には、トッププレートに配設された防振ゴム嵌め込み孔への嵌合部が設けられていることを特徴とする二重床の支持脚を提供し、第4には、床パネル受けには防振ゴムの挿入穴が配設され、防振ゴムの中央胴部の上下の少くとも一方には床パネル受けに配設された防振ゴム挿入穴への挿入部が設けられていることを特徴とする二重床の支持脚を提供する。
さらに第5には、前記の防振ゴムの挿入部には返し突部が形成されていることを特徴とする二重床の支持脚を提供し、第6には、返し突部には、上下に延びる接着剤用の流入溝が形成されていることを特徴とする二重床の支持脚を提供する。
以上のとおりのこの出願の発明による支持脚によって、従来のように2種類の支持脚を用意する必要は全くなく、二重床の支持脚として、床の衝撃音を防振ゴムによって吸収させることができるとともに、壁際や玄関框部分への設置に際しては床の沈み込みを抑止することができる。
これによって、二重床構造の現場施工性、そして経済性が大きく向上する。
添付した図面の図1は、この出願の発明の支持脚の基本的構成についての実施の形態を例示した分解斜視図である。たとえばこの図1の例のように、この出願の発明の二重床の支持脚は、ベースプレート(1)にネジ螺合(2)で結合されて高さ調節自在とされたトッププレート(3)と、床面を構成するパネルを受ける役割を果たす床パネル受け(4)とを有し、さらには、トッププレート(3)と床パネル受け(4)との間への着脱を自在とした防振ゴム(5)を備えている。
そして、この例においては、防振ゴム(5)は、全体として略円筒形の外観形状を有し、たとえば次のような構造によって、この防振ゴム(5)は着脱自在とされている。すなわち、トッププレート(3)に、防振ゴム(5)の嵌め込み孔(31)が、たとえばだるま穴形状で設けられており(なお、図1では黒色で表示されている)、防振ゴム(5)には、この嵌め込み孔(31)に嵌め込みが可能とされた嵌合部(51)が、その中央胴部(52)の下側に設けられている。一方、床パネル受け(4)には、防振ゴム(5)の挿入穴(41)が配設されており、これに対応して、防振ゴム(5)の上側には、この挿入穴(41)への挿入部(53)が設けられている。
たとえば、このような構造によって、防振ゴム(5)の下側の嵌合部(51)をトッププレート(3)の嵌め込み孔(31)に嵌め込み、上側の挿入部(53)を床パネル受け(4)の挿入穴(41)に挿入することで、図2に例示したような、トッププレート(3)と床パネル受け(4)との間に防振ゴム(5)を介在させた、弾性のある二重床の支持構造が実現されることになる。
一方、この出願の発明の支持脚を壁際や玄関框部等に配置する場合には、防振ゴム(5)を装着することなしに、図3に例示したように、トッププレート(3)の上に、床パネル受け(4)を直置して用いる。これによって、弾性を必要とせず、振動を回避する必要のある部位への支持脚としての配置が可能となる。
以上のように、この出願の発明の支持脚によれば、たとえば図4に一般部用脚と壁際用脚の場合について従来との比較を例示したように、(A)従来では、2種類の支持脚を用意しなければならなかったが、(B)同一種の支持脚を用意し、配設部位に対応して防振ゴムの着脱を行えばよいことになる。これによって、二重床構造の施工のための部材点数を削減し、施工性を高め、施工コストの低減化を図ることが可能になる。
そして、前記のトッププレート(3)上への床パネル受け(4)の直置については、図3に例示したように、ネジや釘等の固定具(6)によって固定することができる。この固定をより容易とするために、図1に例示したように、トッププレート(3)には、ネジ等の固定具(6)の挿通用の挿通孔(32)を設けておくことも有効である。
防振ゴム(5)とその着脱自在な構造については各種の形態が考慮されてよく、たとえば図5に例示したような、弾性部(54)とともに、トッププレート(3)と床パネル受け(4)の端部を挾持する挾持片部(55)を有する防振ゴム(5)が用いられてもよい。図6(A)は、この防振ゴム(5)をトッププレート(3)と床パネル受け(4)との間に装着した状態を示し、図6(B)は防振ゴム(5)を取り外して、トッププレート(3)の上に床パネル受け(4)を直置した状態を示したものである。
図7は、この出願の発明の別の実施の形態を例示した概要図である。この例の場合には、防振ゴム(5)をトッププレート(3)と床パネル受け(4)との間に介在させて、支持脚が弾性機能を発現させるようにした状態(A)から、一旦、防振ゴム(5)を取り外し、その上下位置を逆転させてトッププレート(3)に装着することで、トッププレート(3)上に床パネル受け(4)が直置された状態(B)で、防振ゴム(5)が、トッププレート(3)と床パネル受け(4)との固定具として機能するようにしている。
このような特徴のある機能を実現するために、図7の例の場合には、防振ゴム(5)の一方の端部、すなわち図7(A)における中央胴部(52)の下側の嵌合部(51)の外径寸法(α)が、床パネル受け(4)の挿入穴(41)の内径(β)とほぼ等しく、比較的硬質な嵌合部(51)が、挿入穴(41)に挿入されて、トッププレート(3)と床パネル受け(4)とをしっかりと固定するようにしている。
防振ゴム(5)によるこの固定をより確実、安定にするためには、図8に例示したように、その中央胴部(52)の上下の両側に、ひだのある前記の挿入部(53)を配設してもよい。この場合には一方の側の挿入部(53)には、前記の嵌合部(51)も具備されている。
以上の図7および図8に例示した実施の形態においては、防振ゴム(5)そのものが、トッププレート(3)と床パネル受け(4)との間に介在されて弾性機能を発現するとともに、トッププレート(3)の上に床パネル受け(4)を直置した場合の固定具(6)としての機能をも実現する。そして、この図7および図8の例の場合にも、防振ゴム(5)は、装着−取外し−逆転−装着という過程として、トッププレート(3)と床パネル受け(4)との間へ着脱自在とされている。
なお、前記の挿入部(53)については、床パネル受け(4)の挿入穴(41)への挿入固定を確実にするためにひだを有していることが好ましく、特にこのひだは、抜けにくくするための返し突部として構成されていることが望ましい。この返し突部には、図9(A)(B)に概要を示したように、上下に延びる接着剤用の流入溝(56)を形成することができる。流入溝(56)により、トッププレート(3)と床パネル受け(4)との間に防振ゴム(5)を介在させる際の床パネル受け(4)と防振ゴム(5)との固定強度を高めることができる。すなわち、図10に示したように、床パネル受け(4)の挿入穴(41)に接着剤(7)を入れたとき、接着剤(7)は、流入溝(56)内を通って挿入部(53)の周りに満遍なく行き渡る。このため、防振ゴム(5)は、床パネル受け(4)に十分な強度で固定される。たとえば、床施工中に施工者の衣服等が床パネル受け(4)に引っかかるようなことがあっても、床パネル受け(4)がトッププレート(3)から脱落するのが防止される。施工性が向上する。
もちろん、この出願の発明は以上の例に限定されることはない。細部については様々な形態が可能であることは言うまでもない。
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、施工性、経済性に優れた、二重床の支持脚が提供される。床の衝撃音を防振ゴムによって吸収させることができるとともに、壁際や玄関框部分への設置に際しては床の沈み込みや振動のない、改善された新しい二重床の支持脚となる。
1 ベースプレート
2 ネジ螺合
3 トッププレート
31 嵌め込み孔
32 挿通孔
4 床パネル受け
41 挿入穴
5 防振ゴム
51 嵌合部
52 中央胴部
53 挿入部
54 弾性部
55 挾持片部
56 流入溝
6 固定具
7 接着剤
2 ネジ螺合
3 トッププレート
31 嵌め込み孔
32 挿通孔
4 床パネル受け
41 挿入穴
5 防振ゴム
51 嵌合部
52 中央胴部
53 挿入部
54 弾性部
55 挾持片部
56 流入溝
6 固定具
7 接着剤
Claims (6)
- ベースプレートにネジ螺合で結合されて高さ調節自在とされたトッププレートと床パネル受けとを有し、トッププレートと床パネル受けとの間への着脱を自在とした防振ゴムが備えられていることを特徴とする二重床の支持脚。
- トッププレートには床パネル受けへの固定具の挿通孔が配設され、この挿通孔に挿通する固定具を備えていることを特徴とする請求項1の二重床の支持脚。
- トッププレートには防振ゴムの嵌め込み孔が配設され、防振ゴムの中央胴部の上下の少くとも一方にはトッププレートに配設された防振ゴム嵌め込み孔への嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項1または2の二重床の支持脚。
- 床パネル受けには防振ゴムの挿入穴が配設され、防振ゴムの中央胴部の上下の少くとも一方には床パネル受けに配設された防振ゴム挿入穴への挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの二重床の支持脚。
- 防振ゴムの挿入部には返し突部が形成されていることを特徴とする請求項4の二重床の支持脚。
- 返し突部には、上下に延びる接着剤用の流入溝が形成されていることを特徴とする請求項5の二重床の支持脚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004017707A JP2005009298A (ja) | 2003-05-26 | 2004-01-26 | 二重床の支持脚 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147271 | 2003-05-26 | ||
JP2004017707A JP2005009298A (ja) | 2003-05-26 | 2004-01-26 | 二重床の支持脚 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005009298A true JP2005009298A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34106614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004017707A Pending JP2005009298A (ja) | 2003-05-26 | 2004-01-26 | 二重床の支持脚 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005009298A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200450761Y1 (ko) | 2008-09-01 | 2010-10-29 | 김진구 | 체육시설 플로어 시공용 이중방진 높이조절장치 |
-
2004
- 2004-01-26 JP JP2004017707A patent/JP2005009298A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200450761Y1 (ko) | 2008-09-01 | 2010-10-29 | 김진구 | 체육시설 플로어 시공용 이중방진 높이조절장치 |
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