JP2005008615A - ケラチン繊維用の濃密化及び/又は分離化粧メーキャップ組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、少なくとも一つのワックスを含み、45.5質量%又はそれより大きい固形物含量を有し、かつ5,500Pa又はそれより大きくかつ60,000Paを越えない水平剛性率Gpを有し、かつ8又はそれより大きいHLBを有する少なくとも一つのノニオン性界面活性剤及び少なくとも一つのゲル化製剤を組み合わせた、ケラチン繊維をメーキャップするための化粧組成物に関する。本発明の組成において、ケラチン繊維用のメーキャップ組成物の固形物含量、特にそのワックス含量を顕著に増加させる一方、同時に満足すべきレオロジー特性、特に変形可能性及び静止時のコンシステンシーに関する特性を保持することが、特定の乳化システムを選択することを条件として、可能である。
【選択図】 なし
Description
メーキャップ組成物に関する所望の適用時の特性、例えばその流動性、被覆力及び/又はカール力が調節されるのは、ワックス及びポリマーの質及び量を選択することによるのが一般的である。このように、特にまつげに適用した場合に、種々の作用、例えば伸張、カール及び/又は濃厚化作用(濃密化作用)を誘導する種々の組成物を製造することができる。
本発明は特に、ケラチン繊維、特にまつげに厚化粧の効果を生じるのに有用な組成物を提案することを指向しており、該組成物は濃密化メーキャップとしても知られている。本発明の目的のために、“ケラチン繊維”という用語は、毛髪、まつげ及び眉毛を含み、かつ人工のカツラ及び付けまつげまで広がる。
現在入手可能なメーキャップ組成物に関して、この作用は一般的にはメーキャップ組成物のいくつかの被覆をケラチン繊維、特にまつげに重ね合わせることによって得られている。さらに、まつげの特定の場合には、まつげを一緒に集合させること、すなわちまつげの非個別化と結び付いていることが非常に多い。
そうするために、メーキャップ組成物とまさに最初に接触したときから乾燥物が充分に濃縮してまつげを顕著に濃密化し、かつ個々のまつげを分離して被覆することを可能にするメーキャップ組成物が入手可能であることが特に有利である。
標準的な目のメーキャップ組成物は従来から10質量%〜40質量%の固形物含量を有する。この固形物含量をこの値を超えて増加させることが望ましい場合は、流動性の欠如という問題に速やかに直面する。適用時にメーキャップ組成物が濃厚になりすぎ、それがまつげの全表面に均一に適用されるために必要な変形可能性をもはや持たなくなる。
有利なことには、特許請求の範囲に係る組成物は従来の組成物に比較して乾燥物の量が増大しているにもかかわらず、ケラチン繊維、特にまつげにブラシ又はくしで組成物を均一に適用するために必要な変形に適する水平剛性率Gpを組成物は保持する。
本発明はさらに、本発明に従う組成物をケラチン繊維に適用することを特徴とする、該繊維のメーキャップ法をも指向している。
本発明はさらに、ケラチン繊維、特にまつげ及び眉毛に対する濃密化及び適切な場合には分離したメーキャップ効果を得るための本発明に従う組成物の使用にも関する。
本発明の目的のために、“濃密化”という用語はまつげの濃いメーキャップの概念を意味することを意図する。
これらの組成物において特定の乳化システムを使用することによって、大きい水平剛性率、すなわち5,500Pa又はそれより大きい、特に7,000Pa又はそれより大きい剛性率及び/又は45.5質量%又はそれより高い、さらには48質量%又はそれより高い固形物含量を有するメーキャップ組成物を製造することが可能であることが見出され、これは予期しないことであった。
特に、本発明に従う組成物は60,000Paより小さい水平剛性率を有し、このことによって組成物をメーキャップすべき表面に適用するのに十分な変形可能性が組成物に与えられる。
固形含有物、すなわち非揮発性物の含有物を種々の方法で測定することができる;挙げることができる例は以下を含む:オーブン乾燥法、赤外線への曝露による乾燥法及びカーフフィッシャーに従う水の滴定による化学的方法。
固形含有物、本発明に従う組成物の“乾燥抽出物”と一般にいわれるものを、好ましくは2μm〜3.5μmの波長を有する赤外線で試料を加熱することによって測定する。この照射の作用によって、本発明の組成物に含まれる高い蒸気圧を有する物質は蒸発する。試料の質量の減少を測定することによって、組成物の“乾燥抽出物”を決定することができる。これらの測定をメトラー(Mettler)からの市販の赤外線デシケーターLP16を使用して行う。この技術はメトラーが提供する機器の説明文書に完全に記載されている。
測定の手順は以下のとおりである:
約1gの組成物を金属製のるつぼに広げる。このるつぼをデシケーターに導入した後、120℃の規定温度に1時間置く。初期質量に相当する試料の湿潤質量、及び照射後の質量に相当する試料の乾燥質量を、精密天秤を使用して測定する。
固形物含量を以下の方法で計算する:
乾燥抽出物=100×(乾燥質量/湿潤質量)
本発明に従う組成物は、組成物の全質量に対して、45.5質量%又はそれよい多い、特に48質量%又はそれより多い固形物含量によって特徴付けられる。
本発明に従う組成物はさらに、固形物含量が85質量%又はそれより少なく、特に75質量%又はそれより少なく、さらに65質量%又はそれより少ないことによっても特徴付けられる。
本発明に従う組成物は粘弾性挙動によって特徴付けられる。
一般に、せん断変形の作用下において、純粋な弾性体の特性、すなわちエネルギーの貯蔵が可能な特性及び純粋な粘性体の特性、すなわちエネルギーの分散が可能な特性の両者を有する場合に、物質は粘弾性であるという。
さらに詳細には、本発明に従う組成物の粘弾性挙動を、その剛性率G、その弾性δ及びその限界フローτcによって特徴付けることができ;これらのパラメーターは“レオロジー入門(Initiation a la rheologie)”、G. Couarraze及びJ. L. Grossiord、第2版、1991、Lavoisier-Tec 1 Doc. 発行の文献に特に定義されている。
これらのパラメーターを、25℃±0.5℃においてサーモレオ(ThermoRheo)社からのHaake RheoStress 600(登録商標)応力制御レオメーターを使用して行った測定によって決定し、該レオメーターはプレート/プレート構造のステンレス鋼ローターを備え、該プレートは20mmの直径と0.3mmのギャップ(ステータープレートとして知られている下部プレートとロータープレートとして知られている上部プレートとの間の距離)を有する。二つのプレートには細い溝が付けられてプレートの壁への滑落現象を制限する。
直線的な粘弾性領域は一般に、物質の応答(すなわち変形)がいずれの時点でも適用した力(すなわち応力)の値に直接比例するという事実によって規定される。この領域においては、適用した応力は小さくかつ物質はその顕微鏡的な構造を変化させることなく変形を受ける。これらの条件下で、物質は“静止時において”かつ非破壊的に試験される。
組成物は、パルスω(ω=2Πν、νは適用したせん断力の周波数)に従って正弦波の形で変化する応力τ(t)に従う調和せん断力を受ける。このようにせん断力を受けた組成物は応力τ(t)を受け、微小変形に相当する変形γ(t)に従って応答し、該微小変形に対して剛性率が負荷した応力の関数として少し変化する。
τ(t)=τ0cos(ω・t) γ(t)=γ0cos(ω・t−δ)
τ0は応力の最大振幅であり、γ0は変形の最大振幅である。δは応力と変形の間の位相がずれた角度である。
測定を1Hzの周波数(ν=1Hz)で行う。
剛性率G(τ0のγ0に対する比に相当する)及び弾性δ(測定した変形に対する適用した応力の位相がずれた角度に相当する)における変化を適用した応力τ(t)の関数としてこのように測定する。
組成物の変形を、剛性率G及び弾性δの変化が7%より小さい応力領域(微小変形帯)について特に測定し、このようにして“水平”パラメーターGp及びδpを決定する。限界応力τc(組成物に流動を起こさせるのに必要な適用される最小の力に相当する)を、δ=f(τ)のカーブから決定し、かつこれはδ(τc)=1.05δpとなるτの値に相当する。
特に、本発明に従う組成物は60,000Pa又はそれより小さく、さらに50,000Pa又はそれより小さく、特に40,000Pa又はそれより小さく、さらには30,000Pa又はそれより小さい水平剛性率Gpを有する。
さらに、本発明に従う組成物は、1°〜45°、さらには5°〜30°の範囲内にあることができる水平弾性δpを有することができる。
本発明に従う組成物はさらに、5Pa〜3,500Pa、好ましくは20Pa〜1,000Paの範囲の限界流れτcを有することができ、このことは本発明に従う組成物がその自重では流れることはなく、それを流れさせるためには組成物に最小の応力を適用することが必要であることを意味する。
本発明に従う組成物は、ワックス又はワックス混合物、特にワックス又はワックス混合物の粒子の水性懸濁物の形態にあるものを含む。
本発明の目的のために、本発明に従う組成物に存在するワックス又はワックス混合物は、一般的な用語“ワックス相”といわれる。
本発明に即した対象となるワックスは一般的に脂溶性化合物であり、該化合物は室温(25℃)で固形で、個体/液体の可逆的な状態変化が可能で、30℃又はそれより高い融点を有し、該融点は120℃までであることができる。
ワックスを液状形態にすることにより(溶融)、ワックスを油と混合可能とし、かつ顕微鏡的に均一な混合物を形成することができるが、混合物を室温まで冷却することにより、油混合物中におけるワックスの再結晶が得られる。
特に、本発明に適するワックスは約45℃より高い、特に55℃より高い融点を有することができる。
測定の手順は以下のとおりである:
るつぼ中に置いた15mgの製品の試料を、加熱速度10℃/分において0℃から120℃までの範囲で第1の温度上昇を行い、次いで10℃/分の冷却速度において120℃から0℃まで冷却し、かつ最終的に5℃/分の加熱速度において0℃から120℃までの範囲で第2の温度上昇を行う。第2の温度上昇の際に、空のるつぼによって吸収されたエネルギーと製品試料を含むるつぼによって吸収されたエネルギーとの差の変化を温度の関数として測定する。化合物の融点は、温度の関数として吸収されたエネルギーにおける差の変化を表すカーブのピークの頂上に相当する温度の値である。
本発明に従う組成物で使用することができるワックスを、動物、植物、無機物又は合成起源の、室温で固形かつ凝固したワックス及びこれらの混合物から選択する。
測定の手順は以下のとおりである:
ワックスの融点+20℃に等しい温度でワックスを溶融させる。溶融ワックスを直径30mmで深さ20mmの容器に注型する。室温(25℃)で24時間ワックスを再結晶化させ、次いで硬度の測定を行う前に20℃で少なくとも1時間保存する。硬度の値は、ワックスと接触したテクチュロメーター筒の面積で割った測定した圧縮強度である。
以下のものを特に使用することができる:炭化水素を主体とするワックス、例えばミツロウ、ラノリンワックス及びハクロウ;ライスワックス(rice wax)、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オウリキュリーワックス(ouricury wax)エスパルトワックス(esparto grass wax)、コルク繊維ワックス、サトウキビワックス、ワロウ及びモクロウ;モンタンワックス、微結晶ワックス、パラフィン及びオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャー−トロピッシュ合成によって得られれたワックス及びワックス状コポリマー、及びそれらのエステル。
これらの油のうち、特に以下を挙げることができる:水素添加したホホバ油、異性化したホホバ油、例えばtrans−異性化した部分的に水素添加したホホバ油であってIso-Jojoba-50(登録商標)の商品名でデザート ホエール(Desert Whale)社が製造し又は市販するもの、水素添加したヒマワリ油、水素添加したヒマシ油、水素添加したココナッツ油及び水素添加したラノリン油、ビス(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラステアレートであってヘテレン(Heterene)社により“Hest 2T-4S”の名称で市販されているもの、及びビス(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラベヘネートであってヘテレン(Heterene)社によりHest 2T-4Bの名称で市販されているもの。
シリコーンワックス及びフルオロワックスも挙げることができる。
ソフィム(Sophim)社により“Phytowax Olive 18 L 57”の名称で市販されているステアリルアルコールでエステル化したオリーブ油の水素添加によって得られたワックス又は“Phytowax Ricin 16L64及び22L73”の名称で市販されているセチルアルコールでエステル化したヒマシ油の水素添加によって得られたワックスも挙げることができる。これらのワックスは特許出願FR−A−2 792 190に記載されている。
本発明の組成物は、一般に0.1質量%〜40質量%の一又は複数のワックスを含み;特に5質量%〜40質量%、さらに20質量%〜40質量%、さらには30質量%〜40質量%含むことができる。
ワックス又はワックス混合物は本発明に従う組成物中に粒子の水性懸濁物の形態で存在し、該粒子の大きさは、下記で規定する容量による平均“有効”直径D[4.3]として表して、有利には1μm又はそれより小さい。
ワックス粒子は種々の形態を有する。これらは特に球形であることができる。
粒子の大きさを種々の技術で測定することができる;特に光散乱技術(動的及び静的)、コールターカウンター法、沈降速度測定法(ストークスの法則による大きさに関連した測定)及び顕微鏡法。これらの技術により粒子の直径及びある場合には粒径分布を測定することが可能となる。
本発明に従う組成物の粒径及び粒径分布を、マルバーン(Malvern)のMasterSizer 2000のような市販の粒度分析器(granulometer)を使用して静的光散乱によって測定することが好ましい。データをミー(Mie)散乱理論に基づいて処理する。この理論は等方性粒子のためのものであり、これにより非−球体粒子における“有効”粒子径を決定することができる。この理論はファン デ ハルスト(Van de Hulst, H.C.)の刊行物“Light Scattering by Small Particles”、9章及び10章、Wiley、ニューヨーク、1957年に特に記載されている。
本組成物は、以下のように規定される容量による平均“有効”直径D[4.3]によって特徴付けられる:
式中、Viは有効直径diを有する粒子の容量を表す。このパラメーターは特に粒度分析器の技術文書に記載されている。
水に対して1.33の屈折率をとり、粒子に対して1.42の平均屈折率をとることによって、“有効”直径が得られる。
本発明に従う組成物におけるワックス相のワックス粒子は、容量による平均“有効”直径D[4.3]で表して、その大きさが1μm又はそれより小さく、特に0.75μm又はそれより小さく、さらに0.55μm又はそれより小さいことによって特徴付けられる。
粒子の大きさは、分散物を製造するのに使用する乳化システムの性質と主として関連している。
本発明に従うと、水中油エマルションを得るのに適切に選択される乳化剤が一般に使用される。詳細には、グリフィン(Griffin)が意味する25℃におけるHLB(親水性−親油性バランス)が8又はそれより大きい乳化剤を使用する。
グリフィンによるHLB値はJ. Soc. Cosm. Chem. 1954(5巻)、249-256頁に規定されている。
本発明に従う組成物は、組成物の全質量に対して、0.1質量%〜40質量%、さらには0.5質量%〜20質量%の範囲の比率で特に存在する乳化界面活性剤を特に含むことができる。
これらの界面活性剤をノニオン性、アニオン性、カチオン性及び両性界面活性剤又は乳化界面活性剤から選択することができる。“化学技術辞典、カーク オスマー著(Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer)”第3版、1979年、22巻、333〜432頁、Wiley、の文献を界面活性剤の性質及び(乳化)機能の定義に関して挙げることができ、アニオン性、両性及びノニオン性界面活性剤に関してはこの文献の特に347〜377頁を挙げることができる。
本発明に即して、本乳化システムは、25℃においてHLBが8又はそれより大きい少なくとも一つのノニオン性界面活性剤を少なくとも一つのゲル化性ポリマーと組み合わせて含む。
本発明に従うメーキャップ組成物において単独又は混合物として使用することができる25℃において8又はそれより大きいHLBを有するノニオン性の界面活性剤の例として以下を特に挙げることができるが、これに限定されない:
− グリセロールのオキシエチレン化しかつ/又はオキシプロピレン化したエーテル(1〜150のオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を含むことができる);
− 脂肪アルコール(特にC8〜C24、好ましくはC12〜C18のアルコール)のオキシエチレン化しかつ/又はオキシプロピレン化したエーテル(1〜150のオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を含むことができる)、例えば30のオキシエチレン基を含むオキシエチレン化したセテアリルアルコールエーテル(CTFA名“Ceteareth-30”)及び7のオキシエチレン基を含むC12〜C15脂肪アルコール混合物のオキシエチレン化したエーテル(シェル ケミカル(Shell Chemicals)社が“Neodol 25-7(登録商標)”の名称で市販するCTFA名“C12-15 Pareth-7”);
− オキシエチレン化しかつ/又はオキシプロピレン化したグリセリルエーテル(1〜150のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン基を含むことができる)の脂肪酸エステル(特にC8〜C24、好ましくはC16〜C22酸)、例えばセピック(SEPPIC)社により“Simulsol 220 TM”の名称で市販されているPEG-200グリセリルモノステアレート;30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルステアレート、例えばゴールドシュミット(Goldschmidt)社により市販されている製品Tagat S、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルオレエート、例えばゴールドシュミット(Goldschmidt)社により市販されている製品Tagat O、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルココエート、例えばシェレックス(Sherex)社により市販されている製品Varionic LI 13、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルイソステアレート、例えばゴールドシュミット(Goldschmidt)社により市販されている製品Tagat L及び30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルラウレート、例えばゴールドシュミット(Goldschmidt)社により市販されている製品Tagat I;
− ジメチコーンコポリオール、例えばダウ コーニング(Dow Corning)社により“Q2-5220”の名称で市販されている製品、
− ジメチコーンコポリオールベンゾエート(ファインテックス(Finetex)社によるFinsolv SLB 101及び201)、
− EO/PO重縮合物としても公知のプロピレンオキシドとエチレンオキシドのコポリマー、
− 及びこれらの混合物。
H−(O−CH2−CH2)a−(O−CH(CH3)−CH2)b−(O−CH2−CH2)a−OH
式中、aは2〜120の範囲にあり、bは1〜100の範囲にある。
EO/PO重縮合物は好ましくは、1,000〜15,000,さらには2,000〜13,000の範囲の質量平均分子量を有する。有利には、EO/PO重縮合物は、蒸留水中の10g/lの濃度において、20℃又はそれより高い、好ましくは60℃又はそれより高い曇り点を有する。曇り点をISO標準1065に従って測定する。本発明に従って使用することができるEO/PO重縮合物として以下を挙げることができる:ICI社により“Synperonic”の名称、例えば“Synperonic PE/L44”及び“Synperonic PE/F127”の名称で市販されている、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物。
HLBが25℃で8より小さいこれらの剤の例示としてより詳細には以下を挙げることができるが、これに限定されない:
− サッカリドエステル及びエーテル、例えばスクロースステアレート、スクロースココエート及びソルビタンステアレート、及びこれらの混合物、例えばICI社により市販されているArlatone 2121;
− ポリオール、特にグリセロール又はソルビトールの脂肪酸エステル(特にC8〜C24、好ましくはC16〜C22酸)、例えばグリセリルステアレート、グリセリルステアレート、例えばゴールドシュミット(Goldschmidt)社によりTegin Mの名称で市販されている製品、グリセリルラウレート、例えばヒュルス(Huels)社によりImwitor 312の名称で市販されている製品、ポリグリセリル−2ステアレート、ソルビタントリステアレート又はグリセリルリシノレート;
− ダウ コーニング(Dow Corning)社により“Q2-3225C”の名称で市販されているシクロメチコーン/ジメチコーンコポリオールの混合物。
本発明の範囲の例示として、HLBが8又はそれより大きいノニオン性界面活性剤のこの量は、組成物の全質量に対して、0.01質量%〜40質量%、特に0.1質量%〜20質量%、さらに0.5質量%〜15質量%、また0.5質量%〜10質量%の範囲内であるが、これに限定されない。
一般に、請求項に記載した組成物はイオン性界面活性剤を少なくとも一つのノニオン性界面活性剤と組み合わせて含む。
本発明に即して使用するイオン性界面活性剤はアニオン性又はカチオン性であることができる。しかしながら、少なくとも一つのアニオン性界面活性剤を選択することが一般には好ましい。
本発明に適するアニオン性界面活性剤の例示として、より詳細には以下を挙げることができる:
− C16〜C30脂肪酸塩、特にアミンから誘導したもの、例えばトリエタノールアミンステアレート;
− ポリオキシエチレン化した脂肪酸塩、特にアミン又はアルカリ金属塩から誘導したもの、及びこれらの混合物;
− リン酸エステル及びその塩、例えば“DEAオレス-10ホスフェート”(クロダ(Croda)社からのCrodafos N 10N);
− スルホスクシネート、例えば“ジナトリウムPEG-5シトレートラウリルスルホスクシネート”及び“ジナトリウムリシノレアミドMEAスルホスクシネート”;
− アルキルエーテルスルフェート、例えばナトリウムラウリルエーテルスルフェート;
− イセチオネート;
− アシルグルタメート、例えば“ジナトリウム水素添加タロウグルタメート”(味の素(Ajinomoto)社により市販されているAmisoft HS-21 R)、及びこれらの混合物。
特に挙げることができるカチオン性界面活性剤の例示は以下を含む:
− アルキルイミダゾリジニウム、例えばイソステアリルエチルイミドニウムエトスルフェート、
− アンモニウム塩、例えばN,N,N−トリメチル−1−ドコサンアミニウムクロリド(ベヘントリモニウムクロリド)。
本発明に従う組成物はさらに一又は複数の両性界面活性剤、例えばN−アシルアミノ酸、例えばN−アルキルアミノアセテート及びジナトリウムココアンホジアセテート、及びアミンオキシド、例えばステアラミンオキシド、又はシリコーン界面活性剤、例えばジメチコーンコポリオールホスフェート、例えばフェニックス ケミカル(Phoenix Chemical)社により“Pecosil PS 100”の名称で市販されている製品を含むことができる。
一般に、本発明に従う組成物は、組成物の全質量に対して、0.01質量%〜30質量%、特に0.1質量%〜15質量%、さらには0.5質量%〜10質量%のイオン性界面活性剤を含むことができる。
本発明に従う組成物はさらに少なくとも一つのゲル化性ポリマーを含むことができる。
本発明に従うと、“ゲル化性ポリマー”という用語は、本発明に従う組成物の連続相、一般には水性相をゲル化することができるポリマーを意味する。
本発明に従って使用することができるゲル化性ポリマーを、一定の濃度C*より上で、少なくとも10Paに等しい限界流れτcによる振動レオロジー(ν=1Hz)によって特徴付けられるゲルを水中において形成可能であることによって特に特徴付けることができる。この濃度は、対象とするゲル化剤の性質によって幅広く変化することができる。
例としてこの濃度は、ポリソルベート80/I-C16中の40%逆エマルションとしてのアクリルアミド/ナトリウム2−アクリルアミドメチルプロパンスルホネートコポリマーに対しては1質量%〜2質量%であり、例えばこの製品はセピック(SEPPIC)社により“Simulgel 600”の名称で市販されており、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)で架橋したAMPS/エトキシル化(25EO)セテアリルメタクリレートコポリマーに対しては約0.5質量%である。
このゲル化性ポリマーをより詳細には以下から選択することができる:
− アクリル酸若しくはメタクリル酸又はその塩若しくはエステルのホモポリマー又はコポリマー、特にアライド コロイド(Allied Colloid)社により“Versicol F”又は“Versicol K”の名称で市販されている製品、チバ ガイギー(Ciba−Geigy)社により“Ultrahold 8”の名称で市販されている製品、及びシンタレン(Synthalen) K型のポリアクリル酸;
− ハーキュリーズ(Hercules)社により“Reten”の名称で市販されているナトリウム塩の形態にあるアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、バンダービルト(Vanderbilt)社により“Darvan 7”の名称で市販されているナトリウムポリメタクリレート、及びヘンケル(Henkel)社により“Hydagen F”の名称で市販されているポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩;
− ペミュレン(Pemulen)型のポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー;
− クラリアント(Clariant)社により市販されているAMPS(高度に架橋されかつアンモニアで部分的に中和されたポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸);
− セピック(SEPPIC)社により市販されているセピゲル(Sepigel)又はシミュルゲル(Simulgel)型のAMPS/アクリルアミドコポリマー、及び
− AMPS/ポリオキシエチレン化したアルキルメタクリレートコポリマー(架橋したか又は架橋していないもの)、
− 及びこれらの混合物。
− タンパク質、例えば植物起源のタンパク質、例えば小麦又は大豆タンパク質;動物起源のタンパク質、例えばケラチン、例えばケラチン加水分解物及びスルホン性ケラチン;
− アニオン性、カチオン性、両性又はノニオン性キチン又はキトサンポリマー;
− セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、さらに4級化したセルロース誘導体;
− ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸のコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸のコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;ビニルピロリドンとカプロラクタムのコポリマー;ポリビニルアルコール;
− アラビアゴム、グアガム、キサンタン誘導体及びカラヤガム;
− アルギネート及びカラギーナン;
− グリコサミノグリカン、及びヒアルロン酸及びその誘導体;
− シェラック樹脂、サンダラックガム、ダマー樹脂、エレミガム及びコパル樹脂;
− デオキシリボ核酸;
− ムコ多糖類、例えばヒアルロン酸及びコンドロイチン硫酸、及びこれらの混合物。
ゲル化性ポリマーは、5,500Pa又はそれより大きい、又は7,000Pa又はそれより大きい値に剛性率を調整するのに十分な量で組成物に一般に存在する。
この場合は、ゲル化性ポリマーは、本発明に従う組成物中に固形物含量として、組成物の全質量に対して、0.1質量%〜60質量%、好ましくは0.5質量%〜40質量%、より好ましくは1質量%〜30質量%、さらに好ましくは5質量%〜20質量%の範囲で存在することができる。
この量は、該ポリマーをイオン性及び/又はノニオン性界面活性剤及び/又はフィルム形成剤と組み合わせているか否かに従ってさらに変化する傾向にあることを理解すべきであり、これらの剤はそれ自体が組成物のコンシステンシーに作用することができるものである。
本発明に従う組成物はさらにフィルム形成剤を含むことができる。
本発明に従うと、“フィルム形成ポリマー”という用語は、単独で又は補助的なフィルム形成剤の存在下に、支持体、特にケラチン物質へ接着する連続フィルムを形成することが可能なポリマーを意味する。
本発明の組成物で使用することができるフィルム形成ポリマーのうち、以下を挙げることができる:フリーラジカル型又は重縮合型の合成ポリマー、及び天然起源のポリマー、及びこれらの混合物。
フリーラジカル型のフィルム形成ポリマーは特にビニルポリマー又はコポリマー、特にアクリルポリマーであることができる。
ビニル系フィルム形成ポリマーを、少なくとも一つの酸基を含むエチレン系不飽和モノマー及び/又はこれらの酸モノマーのエステル及び/又はこれらの酸モノマーのアミド、例えばα,β−エチレン系不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸又はイタコン酸の重合から得ることができる。
ビニル系フィルム形成ポリマーをさらに、ビニルエステル、例えば酢酸ビニル、ビニルネオデカノエート、ビニルピバレート、ビニルベンゾエート及びビニルt−ブチルベンゾエートから選択するモノマー及びスチレンモノマー、例えばスチレン及びα−メチルスチレンのホモ重合又は共重合から得ることができる。
フィルム形成重縮合物のうち、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミド及びポリ尿素を挙げることができる。
フィルム形成ポリマーは水性分散物中で粒子の形態で存在することができ、これらは一般にラテックス又は疑似ラテックスとして公知である。これらの分散物を製造する技術は当業者に周知である。
使用可能なフィルム形成ポリマーの水性分散物は以下を含む:アベシア−ネオレジン(Avecia-Neoresins)社によりNeocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)及びNeocryl A-523(登録商標)の名称で市販され、ダウ ケミカル(Dow Chemical)社によりDow Latex 432(登録商標)の名称で市販され、ダイト カセイ コウギョウ(Daito Kasey Kogyo)社によりDaitosol 5000 AD(登録商標)の名称で市販されているアクリル分散物;アベシア−ネオレジン(Avecia-Neoresins)社によりNeorez R-981(登録商標)及びNeorez R-974(登録商標)の名称で市販され、グッドリッチ(Goodrich)社によりAvalure UR-405(登録商標)、Avalure UR-410(登録商標)、Avalure UR-425(登録商標)、Avalure UR-450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Sancure 861(登録商標)、Sancure 878(登録商標)及びSancure 2060(登録商標)の名称で市販され、バイエル(Bayer)社によりImpranil 85(登録商標)の名称で市販され、ヒドロマー(Hydromer)社によりAquamere H-1511(登録商標)の名称で市販されているポリウレタンの水性分散物;イーストマン ケミカル プロダクツ(Eastman Chemical Products)社によりEastman AQの商品名で市販されているスルホポリステル。
本発明に従う組成物はさらに、フィルム形成ポリマーと共にフィルムの形成を促進する補助のフィルム形成剤を含むことができる。
本発明に従う組成物は一般に水又は水性媒体、すなわち少なくとも一つの有機溶媒と水との混合物に基づいている。
従って、本組成物の水性媒体は、水混和性有機溶媒、例えば1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール、2〜8の炭素原子を含むグリコール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びジプロピレングリコール、C3〜C4ケトン及びC2〜C4アルデヒドと水との混合物含むことができる。水性媒体(水と任意の水混和性有機溶媒)は、実際は、組成物の全質量に対して、5質量%〜90質量%存在することができる。
請求項に係る組成物はさらにケラチン繊維のメーキャップの分野で通常使用される成分を含むことができる。
本発明に従う組成物は特に一又は複数の油を含むことができる。
油を、揮発性油及び/又は非揮発性油、及びこれらの混合物から選択することができる。本組成物は有利には少なくとも一つの揮発性油を含む。
本発明の目的のために、“揮発性油”という用語は、室温かつ大気圧下で皮膚又はケラチン繊維状と接触した場合に1時間より短い期間で蒸発することが可能な油を意味する。本発明の揮発性有機溶媒及び揮発性油は、室温で液状であり、室温かつ大気圧下でゼロでない蒸気圧、特に0.13Pa〜40,000Pa(10-3〜300mmHg)の範囲、さらには1.3Pa〜13,000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲、より好ましくは1.3Pa〜1,300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する揮発性有機溶媒及び化粧用油である。
“非揮発性油”という用語は、室温かつ大気圧下で少なくとも数時間皮膚又はケラチン繊維上に残留し、かつ特に0.13Pa(10-3mmHg)より低い蒸気圧を有する油を意味する。
これらの油は炭化水素を主体とする油、シリコーン油又はフルオロ油、又はこれらの混合物であることができる。
揮発性フッ素化溶媒、例えばノナフルオロメトキシブタン又はペルフルオロメチルシクロペンタンも使用することができる。
揮発性油は本発明に従う組成物中に、組成物の全質量に対して、0.1質量%〜60質量%、好ましくは0.1質量%〜30質量%の範囲の含量で存在することができる。
本組成物はさらに、非揮発性の炭化水素を主体とする油及び/又はシリコーン油及び/又はフルオロ油から特に選択する少なくとも一つの非揮発性油を含むことができる。
− 植物起源の炭化水素を主体とする油、例えばグリセロールの脂肪酸エステルから成るトリグリセリド、この場合脂肪酸はC4〜C24の可変の鎖長を有することができ、これらの鎖は直鎖又は分岐していてもよく、かつ飽和又は不飽和であってもよく、これらの油は特にコムギ胚芽油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、アプリコット油、ヒマシ油、カリテ油、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、アマヘントウ油、パーム油、ナタネ油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、マロウ油、クロフサスグリ油、オオマツヨイグサ油、雑穀油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ベニバナ油、ククイノキ油、トケイソウ油及びジャコウバラ油であり;又はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばステアリネリーズ デュボワ(Stearineries Dubois)が市販するもの又はダイナマイト ノーベル(Dynamit Nobel)が、Miglyol 810、812及び818の名称で市販するもの、
− 10〜40の炭素原子を含む合成エーテル;
− 無機又は合成起源の直鎖又は分岐した炭化水素、例えばワセリン、ポリデセン、水素添加したポリイソブテン、例えばパールレーム、及びスクアレン、及びこれらの混合物;
− 12〜26の炭素原子を含む分岐しかつ/又は不飽和の炭素を主体とする鎖を含む、室温で液状である脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール又は2−ウンデシルペンタデカノール;
− 高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸又はリノレン酸;及び
− これらの混合物。
本発明で使用することができるフルオロ油は特に、フルオロシリコーン油、フルオロポリエーテル又はフルオロシリコーンであり、これらは文献EP−A−847 752に記載されている。
非揮発性油は、本発明に従う組成物中に、本組成物の全質量に対して、0.1質量%〜20質量%、好ましくは0.1質量%〜12質量%の範囲の含量で存在することができる。
顔料は白色でも着色していてもよく、かつ無機及び/又は有機性であってもよく;これらは本組成物の生理学的に受容可能な媒体に不溶性である。無機顔料のうち挙げることができるものは以下のものである:任意に表面処理してもよい二酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、さらに酸化鉄又は酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリーンブルー、クロム水和物及びフェリックブルー、及びこれらの混合物。有機顔料のうち挙げることができるのは以下のものである:カーボンブラック、D&C型顔料、コチニールカルミン又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムを主体とするレーキ、及びこれらの混合物。特定の光学的作用を有する顔料、例えば金属、特に金、銀及び白金で被覆したガラス粒子をさらに使用することができる。
染色剤は、組成物の全質量に対して、0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜25質量%、さらには1質量%〜20質量%存在することができる。
フィラーは、組成物の全質量に対して、0.1質量%〜25質量%、さらには1質量%〜20質量%存在することができる。
“繊維”という用語は、長さLが直径Dよりはるかに大きいLとDを有する物体であって、この場合Dは該繊維の断面が内接する円の直径であるものを意味すると解すべきである。特に、L/Dの比(又は形状係数)を3.5〜2,500、特に5〜500、さらには5〜150の範囲から選択する。
本発明の組成物で使用することができる繊維は、合成又は天然起源の無機繊維又は有機繊維であることができる。これらは短くても長くてもよく、個別又はまとめたもの、例えば編んだものであってもよく、かつ中空又は中実であってもよい。これらはいかなる形態をとることもでき、意図する特定の適用に依存して、特に円形又は多角形(四角形、六角形又は八角形)の断面を有することができる。特に、危険を避けるためにそれらの末端を丸くし及び/又は研磨する。
特に、繊維は1μm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、さらに好ましくは1mm〜3.5mmの長さを有する。その断面は、2nm〜500μm、好ましくは100nm〜100μm、さらに好ましくは1μm〜50μmの範囲の直径を有する円内にあることができる。繊維の質量又は番手はデニール又はデシテックスで表すことが多く、これは9kmの糸当たりの質量を表す。特に、繊維は、0.15〜30デニール、さらに好ましくは0.18〜18デニールの範囲から選択する番手を有することができる。
外科手術に使用する繊維、例えば以下のものも使用することができる:グリコール酸及びカプロラクトンから製造した再吸収性合成繊維(ジョンソン アンド ジョンソン(Johnson & Johnson)のMonocryl);乳酸とグリコール酸とのコポリマーである型の再吸収性合成繊維(ジョンソン アンド ジョンソン(Johnson & Johnson)のVicryl);ポリテレフタル酸エステル繊維(ジョンソン アンド ジョンソン(Johnson & Johnson)のEthibond)及びステンレス鋼性の糸(ジョンソン アンド ジョンソン(Johnson & Johnson)のAcier)。
特に、合成起源の繊維、特に有機繊維、例えば外科で使用するものを使用する。水に不溶性の繊維を有利に使用することができる。
本発明に従う組成物で使用することができる繊維は特に、ポリアミド繊維、セルロース繊維、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維又はポリエチレン繊維である。これらの長さ(L)は0.1mm〜5mm、特に0.25mm〜1.6mmであることができ、その平均直径は1μm〜50μmであることができる。特に、エタブリッシュメント P.ボンテ(Etablissements P. Bonte)が“Polyamide 0.9 Dtex 3 mm”の名称で市販するポリアミド繊維を使用することができ、これは6μmの平均直径、約0.9dtexの番手及び0.3mm〜5mmの範囲の長さを有している。平均直径が50μmでかつ長さが0.5mm〜6mmの範囲にあるセルロース(又はレーヨン)繊維も使用することができ、例えばこれらはクレアモント フロック(Claremont Flock)社により“Natural rayon flock fiber RC1BE-N003-M04”の名称で市販されている。ポリエチレン繊維、例えばミニ ファイバー(Mini Fibers)社により“Shurt Stuff 13 099 F”の名称で市販されているものも使用することができる。
堅い繊維は、当初実質的に真っ直ぐであり、これらを分散媒体中に置いた場合に実質的な形態上の変化を受けることはない。
堅い繊維を、ポリエステル、ポリウレタン、アクリルポリマー、ポリオレフィン、ポリアミド、特に非−芳香族性ポリアミド、及び芳香族ポリイミドアミドから選択する合成ポリマーの繊維から選択することができる。
挙げることができる堅い繊維の例は以下を含む:
− ポリエステル繊維、例えば糸をチョップして得られたもの、デュポン(Dupont de Nemours)社により以下の名称で市販されているもの:Fibre 255-100-R11-242T Taille 3 MM(八葉断面)、Fibre 265-34-R11-56T Taille 3 MM(丸い断面)及びFibre Coolmax 50-34-591 Taille 3 MM(四葉断面);
− ポリアミド繊維、例えば以下のもの:セルシュード プロダクツ(Cellusuede Products)社によりTrilobal Nylon 0.120-1.8 DPF、Trilobal Nylon 0.120-18 DPF、Nylon 0.120-6 DPFの名称で市販されているもの;又はデュポン(Dupont de Nemours)社によりFibre Nomex Brand 430 Taille 3 MMの名称で市販されている糸をチョップして得られたもの;
− デュポン(Dupont de Nemours)社によりケブラー(Kevlar(登録商標))の名称で市販されているポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(又はアラミド);
− ポリエステル、アクリルポリマー及びポリアミドから選択するポリマーの交互の層を含む多層構造を有する繊維、例えば文献EP−A−6 921 217、EP−A−686 858及びUS−A−5,472,798に記載されているもの。これらの繊維はテイジン(Teijin)により“Morphotex”及び“Teijin Tetron Morphotex”の名称で市販されている。
特に有利な堅い繊維は芳香族ポリイミドアミド繊維である。
本発明に従う組成物で使用することができるポリイミドアミド糸又は繊維は、例えば以下の文献に記載されており、これらを参照することができる:R. Pigeon及びP. Allard, Chimie Macromoleculaire Appliquee, 40/41 (1974), 139-158 頁(No.600)、又はUS−A−3,802,841、FR−A−2 079 785、EP−A1−0 360 728及びEP−A−0 549 494。
いうまでもなく、当業者は一又は複数のこれらの成分及び/又はその量を、意図する添加によって本発明に従う組成物の有利な特性が悪影響を受けないか又は実質的に受けないように注意して選択するであろう。
本発明に従う組成物はさらに、例えば以下の一般的な補助剤を含むことができる:芳香剤、保存剤、塩基性化剤又は酸性化剤、テクスチャー剤、展着剤、可塑剤及びケラチン繊維用の化粧配合物に一般に使用される水溶性活性成分。
本発明に従う組成物を一般に、エマルションの高温形成による常用の方法で得る。
より詳細には、HLB≦8である対象とする一又は複数の界面活性剤とワックスを、ワックスの融点を越えるが100℃より高くない温度まで加熱してワックスを完全に溶融させ、次いで適切な場合には水を加え、かつゲル化性ポリマー及び/又はHLB>8の界面活性剤を徐々に加え、少なくとも前記の温度に等しい温度にし、室温になるまで撹拌する。
脂溶性成分、例えばセラミドをエマルションが製造される前にワックスに一般に添加する。
エマルションを製造するのに使用する水に、又は最終的に得られたエマルションに水溶性成分を添加することができる。
同様に、組成物に任意に存在してもよい2次成分を、場合により、出発材料又は仕上がった組成物のいずれかに添加する。
本発明の組成物を、ブラシ又はくしを使用してまつげに適用することができる。
本発明において望ましい濃厚化作用を、該組成物を適用する装置を特に選択することによってさらに強化することができる。
この場合、特許FR 2 701 198、FR 2 605 505、EP 792 603及びEP 663 161に記載されたメーキャップブラシで該組成物を適用することが、まつげをメーキャップする場合に特に有利である。
示した量は、特に示さない限り質量百分率であり、組成物の全質量に対して表してある。
レオロジーの測定を以下の条件下で、Haake RheoStress 600応力制御レオメーターを使用して行った:
測定温度25℃、
測定を開始する前に25℃で180秒間定常状態におく、
応力スイープ1〜10,000Pa、
測定周波数:1Hz。
使用したゲル化性ポリマー及び界面活性剤は以下のとおり:
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース、アメルコール(Amerchol)(ダウ ケミカル(Dow Chemical))社により“Ucare Polymer JR 400”の名称で市販されているもの、
ブレンタグ(Brenntag)社により“Cellobond HEC 5000 A”の名称で市販されているヒドロキシエチルセルロース、
安定化していないナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液、バンダービルト(Vanderbilt)社により“Darvan 7”の名称で市販されているもの、
ダイト(Daito)社により“Daitosol 5000 AD”の名称で市販されている、エチルアクリレート/メチルメタクリレート架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物、
アクリルアミド/ナトリウム2−アクリルアミドメチルプロパンスルホネートコポリマーのポリソルベート80/I-C16の40%逆エマルション、セピック(SEPPIC)社により“Simulgel 600”の名称で市販されているもの、
セピック(SEPPIC)社により“Simulsol”の名称で市販されているオキシエチレン化したグリセリルモノステアレート(200 EO)、
デグサ(Degussa)/ゴールドシュミット(Goldschmidt)社により“Tagat S”の名称で市販されているオキシエチレン化したグリセリルモノステアレート(30 EO)、
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)で架橋したAMPS/エトキシル化(25 EO)セテアリルメタクリレートコポリマー。
トリエタノールアミンステアレートをステアリン酸と99%トリエタノールアミンを混合することによってその場で製造する。
配合A:
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.21
ステアリン酸(C16-18:50/50) 2.49
カルナウバワックス 5.77
D−パンテノール 0.50
黒色酸化鉄(CI:77499) 3.00
ウルトラマリーンブルー(CI:77007) 4.14
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース 0.10
ヒドロキシエチルセルロース 0.88
ポリジメチルシロキサンと水和シリカの混合物 0.15
非安定化ナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液 5.00
アラビアゴム;多糖類;
アラビノース/ガラクトース/ラムノース/グルクロン酸 3.38
プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.20
メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.25
99%トリエタノールアミン 1.02
オキシエチレン(20 EO)オキシプロピレン(20 PO)
ポリジメチルシロキサン(DP:170−粘度:1000cSt) 0.20
エチルアクリレート/メチルメタクリレート
架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物 4.00
アクリルアミド/ナトリウムアクリルアミド-2-メチルプロパンスル
ホネートコポリマーのポリソルベート80/I-C16の40%逆エマルション 2.00
オキシエチレン化(200 EO)グリセリルモノステアレート 3.00
融点45℃のtrans−異性化ホホバ油(Simmondsia chinensis) 15.77
滅菌脱塩水 適量 100%
得られた配合物はつるつるしたテクスチャーを有し、まつげに良好に適用される。これはさらにまつげにおいて良好な分離特性を有し、まつげの濃いメーキャップを得ることが可能である。
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.23
カルナウバワックス 6.26
D−パンテノール 0.54
黒色酸化鉄(CI:77499) 3.26
ウルトラマリーンブルー(CI:77007) 4.49
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース 0.10
ヒドロキシエチルセルロース 0.95
ポリジメチルシロキサンと水和シリカの混合物 0.17
非安定化ナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液 5.42
アラビアゴム;多糖類;
アラビノース/ガラクトース/ラムノース/グルクロン酸 3.67
プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.22
メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.26
オキシエチレン化(20 EO)オキシプロピレン化(20 PO)
ポリジメチルシロキサン(DP:170−粘度:1000cSt) 0.22
エチルアクリレート/メチルメタクリレート
架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物 4.33
オキシエチレン化(200 EO)グリセリルモノステアレート 3.26
オキシエチレン化(30 EO)グリセリルモノステアレート 1.09
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)で架橋した
AMPS/エトキシル化(25 EO)セテアリルメタクリレートコポリマー 1.10
融点45℃のtrans−異性化ホホバ油(Simmondsia chinensis) 26.33
滅菌脱塩水 適量 100%
本配合物はクリーム様のテクスチャーを有し、まつげの濃いメーキャップを得ることが可能である。
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.21
ステアリン酸(C16-18:50/50) 2.49
カルナウバワックス 3.00
D−パンテノール 0.50
2−フェノキシエタノール 0.50
黒色酸化鉄(CI:77499) 3.00
ウルトラマリーンブルー(CI:77007) 4.14
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース 0.10
ヒドロキシエチルセルロース 0.88
ポリジメチルシロキサンと水和シリカの混合物 0.15
非安定化ナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液 5.00
アラビアゴム;多糖類;
アラビノース/ガラクトース/ラムノース/グルクロン酸 3.38
純粋白色ミツロウ 6.50
グリセロール 2.00
プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.20
メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.25
99%トリエタノールアミン 1.02
オキシエチレン(20 EO)オキシプロピレン(20 PO)
ポリジメチルシロキサン(DP:170−粘度:1000cSt) 0.20
水素添加ホホバ油 6.27
エチルアクリレート/メチルメタクリレート
架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物 4.00
アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミドメチルプロパンスル
ホネートコポリマーのポリソルベート80/I-C16の40%逆エマルション 2.00
オキシエチレン化(200 EO)グリセリルモノステアレート 3.00
融点45℃のtrans−異性化ホホバ油(Simmondsia chinensis) 6.27
滅菌脱塩水 適量 100%
本配合物はブラシで適用するのに特に適したクリーム様テクスチャーを有し、まつげの濃いメーキャップを得ることが可能である。
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.21
ステアリン酸(C16-18:50/50) 2.49
カルナウバワックス 3.00
D−パンテノール 0.50
2−フェノキシエタノール 0.50
黒色酸化鉄(CI:77499) 3.00
ウルトラマリーンブルー(CI:77007) 4.14
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース 0.10
ヒドロキシエチルセルロース 0.88
ポリジメチルシロキサンと水和シリカの混合物 0.15
非安定化ナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液 5.00
アラビアゴム;多糖類;
アラビノース/ガラクトース/ラムノース/グルクロン酸 3.38
純粋白色ミツロウ 6.50
グリセロール 2.00
プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.20
メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.25
99%トリエタノールアミン 1.02
オキシエチレン(20 EO)オキシプロピレン(20 PO)
ポリジメチルシロキサン(DP:170−粘度:1000cSt) 0.20
水素添加ホホバ油 6.27
エチルアクリレート/メチルメタクリレート
架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物 4.00
アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミドメチルプロパンスル
ホネートコポリマーのポリソルベート80/I-C16の40%逆エマルション 2.00
オキシエチレン化(200 EO)グリセリルモノステアレート 3.00
融点45℃のtrans−異性化ホホバ油(Simmondsia chinensis) 6.27
滅菌脱塩水 適量 100%
本配合物はブラシで適用するのに特に適切なクリーム様のテクスチャーを有し、かつまつげの濃いメーキャップ(濃密マスカラ)を得ることができる。
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.21
ステアリン酸(C16-18:50/50) 2.49
カルナウバワックス 3.00
D−パンテノール 0.50
2−フェノキシエタノール 0.50
黒色酸化鉄(CI:77499) 3.00
ウルトラマリーンブルー(CI:77007) 4.14
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース 0.10
ヒドロキシエチルセルロース 0.88
ポリジメチルシロキサンと水和シリカの混合物 0.15
非安定化ナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液 5.00
アラビアゴム;多糖類;
アラビノース/ガラクトース/ラムノース/グルクロン酸 3.38
純粋白色ミツロウ 5.50
グリセロール 3.00
プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.20
メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.25
99%トリエタノールアミン 1.02
オキシエチレン化(20 EO)オキシプロピレン化(20 PO)
ポリジメチルシロキサン(DP:170−粘度:1000cSt) 0.20
水素添加ホホバ油 6.27
エチルアクリレート/メチルメタクリレート
架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物 4.00
アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミドメチルプロパンスル
ホネートコポリマーのポリソルベート80/I-C16の40%逆エマルション 2.00
オキシエチレン化(200 EO)グリセリルモノステアレート 3.00
融点45℃のtrans−異性化ホホバ油(Simmondsia chinensis) 6.27
滅菌脱塩水 適量 100%
本配合物はまつげに対して良好な濃密化(濃いメーキャップ)及び分離特性を有する。これは、まつげに適用するのに特に適するつるつるするテクスチャーを有する。
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.21
ステアリン酸(トリプルプレスト)(C16-18:50/50) 2.49
カルナウバワックス 3.00
D−パンテノール 0.50
2−フェノキシエタノール 0.50
黒色酸化鉄(CI:77499) 5.07
ウルトラマリーンブルー(CI:77007) 2.07
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリドで4級化したヒドロキシエチルセルロース 0.10
ヒドロキシエチルセルロース 0.88
ポリジメチルシロキサンと水和シリカの混合物 0.15
非安定化ナトリウムポリメタクリレートの25%水溶液 5.00
アラビアゴム;多糖類;
アラビノース/ガラクトース/ラムノース/グルクロン酸 3.38
純粋白色ミツロウ 5.50
グリセロール 3.00
プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.20
メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.25
99%トリエタノールアミン 1.02
オキシエチレン(20 EO)オキシプロピレン(20 PO)
ポリジメチルシロキサン(DP:170−粘度:1000cSt) 0.20
水素添加ホホバ油 6.27
セルロース(レーヨン)繊維 0.10
エチルアクリレート/メチルメタクリレート
架橋コポリマー(80/20)の50%水性分散物 2.00
アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミドメチルプロパンスル
ホネートコポリマーのポリソルベート80/I-C16の40%逆エマルション 2.00
オキシエチレン化(200 EO)グリセリルモノステアレート 3.00
融点45℃のtrans−異性化ホホバ油(Simmondsia chinensis) 6.27
滅菌脱塩水 適量 100%
対応する配合物はクリーム様のテクスチャーを有し、まつげの濃厚なメーキャップを得ることができる。
明確にすることを目的として、各配合物において使用した乳化システム及びワックスの量は以下の表Iにおいて特に特定されている。
各配合物についてレオロジーに関するパラメーターと固形物含量の特徴を調べた。これらは表IIに示されている。
Claims (25)
- 組成物が少なくとも一つのワックスを含み、45.5質量%又はそれより高い固形物含量を有し、かつ5,500Pa又はそれより大きくかつ60,000Paを越えない水平剛性率Gpを有し、かつ組成物を8又はそれより大きいHLBを有する少なくとも一つのノニオン性界面活性剤及び少なくとも一つのゲル化性ポリマーと組み合わせることを特徴とする、ケラチン繊維をメーキャップする化粧組成物。
- 剛性率Gpが7,000Pa又はそれより大きいことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- 8又はそれより大きいHLBを有するノニオン性界面活性剤を以下から選択することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物:オキシエチレン化しかつ/又はオキシプロピレン化した脂肪アルコールエーテル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、オキシエチレン化しかつ/又はオキシプロピレン化したグリセロールエーテル、オキシエチレン化しかつ/又はオキシプロピレン化したソルビトールエーテルの脂肪酸エステル、及びプロピレンオキシドとエチレンオキシドのコポリマー、及びこれらの混合物。
- 該界面活性剤を以下から選択することを特徴とする、請求項3に記載の組成物:30のオキシエチレン基を含むセテアリルアルコールのオキシエチレン化したエーテル、7のオキシエチレン基を含むC12〜C15脂肪アルコール混合物のオキシエチレン化したエーテル、PEG-50ステアレート、PEG-40ステアレート、PEG-200グリセリルステアレート、ポリソルベート60、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルステアレート、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルオレエート、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルココエート、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルイソステアレート、30のエチレンオキシド基でポリエトキシル化したグリセリルラウレート、ジメチコーンコポリオール、ジメチコーンコポリオールベンゾエート、及びこれらの混合物。
- HLBが8又はそれより大きいノニオン性界面活性剤が組成物の全質量に対して0.01質量%〜40質量%、特に0.1質量%〜25質量%の比率で存在することを特徴とする、先の請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
- ゲル化性ポリマーを以下から選択することを特徴とする、先の請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物:アクリル酸若しくはメタクリル酸及びその塩及びエステルのホモポリマー又はコポリマー;ポリアクリル酸;アクリル酸とアクリルアミドとのコポリマーの塩;ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩;ポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー;AMPS;AMPS/アクリルアミドコポリマー;AMPS/ポリオキシエチレン化したアルキルメタクリレートコポリマー(架橋したか又は架橋していないもの);タンパク質、例えば植物又は動物起源のタンパク質;アニオン性、カチオン性、両性又はノニオン性キチン又はキトサンポリマー;セルロースポリマー;ビニルポリマー;天然起源のポリマー、及びこれらの混合物。
- ゲル化性ポリマーを以下から選択することを特徴とする、請求項6に記載の組成物:アクリル酸若しくはメタクリル酸又はその塩及びエステルのホモポリマー又はコポリマー、アクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、ポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー、AMPS(ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)、AMPS/アクリルアミドコポリマー及びAMPS/ポリオキシエチレン化したアルキルメタクリレートコポリマー、及びこれらの混合物。
- 組成物の全質量に対してゲル化性ポリマーが固形物含量として0.1質量%〜60質量%、特に0.5質量%〜40質量%の範囲で存在することを特徴とする、請求項1ないし7に記載の組成物。
- 組成物がさらに少なくとも一つのイオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
- イオン性界面活性剤が少なくとも一つのアニオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
- アニオン性界面活性剤を以下から選択することを特徴とする、請求項10に記載の組成物:C16〜C30脂肪酸塩;ポリオキシエチレン化した脂肪酸塩及びその混合物;リン酸エステル及びその塩;アルキルエーテルスルフェート;スルホスクシネート;イセチオネート及びアシルグルタメート、及びこれらの混合物。
- イオン性界面活性剤が少なくともトリエタノールアミンステアレートを含むことを特徴とする、請求項9、10又は11に記載の組成物。
- イオン性界面活性剤が組成物の全質量に対して0.01質量%〜30質量%、特に0.1質量%〜15質量%の比率で存在することを特徴とする、請求項9ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物が0.1質量%〜40質量%、特に0.5質量%〜20質量%の界面活性剤を含むことを特徴とする、先の請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物がさらにフィルム形成ポリマーを含むことを特徴とする、先の請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
- フィルム形成ポリマーをフリーラジカル型又は重縮合型の合成ポリマー、及び天然起源のポリマー、及びこれらの混合物から選択することを特徴とする、請求項15に記載の組成物。
- 室温で固形かつ堅い動物又は植物起源のワックス及びそれらの混合物からワックスを選択することを特徴とする、先の請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
- ワックスが約45℃より高い、特に55℃より高い融点を有することを特徴とする、先の請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物が組成物の全質量に対して0.1質量%〜40質量%、特に5質量%〜40質量%の比率で存在するワックス相を含むことを特徴とする、先の請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
- ワックス相が容量による平均“有効”直径D[4.3]で表して1μm又はそれより小さい、特に0.75μm又はそれより小さい粒径を有するワックス粒子の分散物の形態にあることを特徴とする、先の請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
- 振動レオロジー(ν=1Hz)で測定して5〜3,500Pa、特に20〜1,000Paの範囲の限界流れを組成物が有することを特徴とする、先の請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物が0.01質量%〜30質量%の少なくとも一つの着色剤及び/又は0.1質量%〜25質量%のフィラーを含むことを特徴とする、先の請求項1ないし21のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物が1°〜45°、特に5°〜30°の範囲内の水平弾性δpを有することを特徴とする、先の請求項1ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
- ケラチン繊維、特にまつげ及び眉毛の濃いメーキャップを得るための、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 請求項1ないし23のいずれか1項に記載の組成物をケラチン繊維、特にまつげに適用することを特徴とする、ケラチン繊維のメーキャップ方法。
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