JP2013213040A - アミノ酸塩および誘導体から選択される化合物を含む化粧品組成物 - Google Patents

アミノ酸塩および誘導体から選択される化合物を含む化粧品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本特許出願が提示する課題は、ワックスだけでなく顔料も均一に分散するマスカラであって、ボリュームが増しチャージングに優れた堆積層を睫毛の上に得るのに十分な濃さであるテクスチャーを呈し、そして、まつ毛に迅速な塗布および滑らかで均一な堆積層を可能とする満足なコンシステンシーを呈するマスカラを提供することである。
【解決手段】本特許出願は、水相および乳化系を含む、睫毛をコートするための化粧品組成物に関し、前記乳化系が、
・少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせ、
・少なくとも1つのグルタミン酸誘導体および/またはその塩の1つ、
・式:CH3-N(R)-CH2-COOH(式中、Rは、アシル基O=CR'であり、R'は、10から30の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖である)の少なくとも1つのサルコシン誘導体、または化粧品的に許容可能な塩の1つ、
・グリシン誘導体および/または前記誘導体の塩、
ならびにこれらの混合物
から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含む化粧品組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本特許出願は、睫毛のメイクアップもしくはケアの分野、またはマスカラに関する。
マスカラなどの睫毛をコートする組成物は、一般的に、メイクアップに塗布するメイクアップ組成物(トップコートとしても知られている)または睫毛の美容的ケアのための組成物である。
マスカラは、具体的には、以下の2つのタイプの調合に従って調製される:水中のワックスの分散物の形態の、クリームマスカラとして知られている、水ベースのマスカラ;有機溶媒中のワックスの分散物の形態の、防水マスカラとして知られている、無水マスカラまたは低い水分含量のマスカラ。
本特許出願は、より具体的には、水ベースのマスカラに関する。
マスカラの塗布によって、睫毛のボリュームを増すことができ、結果として、注視の度合を増すことができる。このようにするための厚くするための、またはボリュームを増すための多くのマスカラが存在しており、その原理は、睫毛の上にできるだけ多くの物質を堆積させて、ボリュームを増す効果(またはチャージングする効果)を得ることができるというものである。
特に、固体粒子(具体的には、組成物を構造化することができるワックス)の量を介して、組成物にとって望ましい使用の具体的特徴、例えば、流動性またはコンシステンシーなど、あるいはその増粘力でさえも(チャージングまたはメイクアップ力としても知られている)調整することができる。
これらの固体粒子は、界面活性剤系を使用して、クリームマスカラに分散される。
一般的な乳化剤または乳化系は、以下を含む:
・セチルホスフェート;しかしながら、セチルホスフェート単独の使用では、顔料の凝集およびワックスの粗い分散をもたらす;このことにより、しばしば、「灰色の」および非黒色のマスカラがもたらされてしまう;
・steareth-20およびsteareth-2に基づく乳化系;しかしながら、これらの系の使用により、高度に液体のマスカラがもたらされ、そのコンシステンシーは、ボリュームを増すマスカラにとっては満足なものではない;
・トリエタノールアミンステアレートに基づく乳化系。
「Initiation a la rheologie」[Introduction to Rheology], G. Couarraze and J.L. Grossiord, 2nd edition, 1991 「Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer」, volume 22, pp. 333-432, 3rd edition, 1979, Wiley
本特許出願が提示する課題は、ワックスだけでなく顔料も均一に分散するマスカラであって、ボリュームが増しチャージングに優れた堆積層を睫毛の上に得るのに十分な濃さであるテクスチャーを呈し、そして、まつ毛に迅速な塗布および滑らかで均一な堆積層を可能とする満足なコンシステンシーを呈するマスカラを提供することである。
本特許出願の発明者は、驚くべきことに、そして予期できなかったことに、特定のアミノ酸誘導体から選択される少なくとも1つの化合物を含む乳化系を使用して、この課題を解決した。
本特許出願の発明者は、本特許出願で定義される乳化系により、顔料および/またはワックスの良好な分散が得られることを見出し、この分散物は、トリエタノールアミンステアレートに基づく乳化系で得られた分散物の質と同一であることを見出すことができた。この組成物によって、睫毛のためのチャージングメイクアップ、および前記線維上に滑らかで均一な堆積層を得ることが可能である。
本発明による組成物は、1から60Pa・s、好ましくは1.5から50Pa・s、より好ましくは2から40Pa・s、更に好ましくは3から30Pa・sの範囲の粘度を呈することができる。
組成物の粘度は、25℃で、組成物のコンシステンシーによって選択される、MS-R1、MS-R2、MS-R3、MS-R4またはMS-R5スピンドルを備えたRheomat 180(Lamy)を使用して、200rev/分の回転速度で回転させて測定する。測定は、10分間回転させてから行う。
本発明による組成物は、粘弾性的挙動を示すことができる。
一般的に、せん断下で、弾性物質(すなわち、エネルギーを保持することができる物質)の特徴と、粘性物質(すなわち、エネルギーを消散することができる物質)の特徴の両方を有する場合、その物質は粘弾性的と言われる。
本発明による組成物の粘弾性的挙動は、より一般的には、剛性率Gによって特徴づけることができる。このパラメーターは、特に、Lavoisier0Tec 1 Docによって出版された「Initiation a la rheologie」[Introduction to Rheology], G. Couarraze and J.L. Grossiord, 2nd edition, 1991に定義づけられている。
測定は、サーモスタット制御のバス、および直径35mmで、2゜の角度を有する円錐状/平面状の形状のステンレス鋼のローターを備えた、ThermoRheoのRS 600制御のストレスレオメーターで実施する。この2つの表面は、壁でスライドする現象を制限するために、「紙やすりで磨く」。
測定は、25℃±1℃で実施する。
動的測定は、応力の調和変化をアプライする間に実施する。これらの実験は、せん断応力の大きさ(τとして記録)およびせん断ひずみの大きさ(γとして記録)が低く、結果として、組成物の直線的な粘弾性領域の限界の範囲(静止時における組成物の動的特徴を評価することが可能となる条件)にとどまることとなる。
直線的な粘弾性領域とは、一般的に、物質の応答(すなわち、ひずみ)が、常に直接的に、かけた力(すなわち、応力)の値に比例することとして定義する。この領域においては、かけた応力は低く、物質は、微視的構造を修正することなく応力をうける。これらの条件下で、物質は、「静止時において」そして非破壊的に研究される。
組成物は、角周波数ω(ω=2Πν;νは、適用したせん断力の周波数である)に従って正弦波的に変化する応力τ(t)に従う調和せん断を受ける。このようにせん断力を受けた組成物は、応力τ(t)を受け、微小ひずみに相当するひずみγ(t)に従って応答し、この微小ひずみに対して剛性率が、負荷した応力の関数として少し変化する。
応力τ(t)およびひずみγ(t)を、それぞれ以下の関係式によって規定する:
τ(t)=τ0cos(ω・t) γ(t)=γ0cos(ω・t-δ)
τ0は応力の最大振幅であり、γ0はひずみの最大振幅である。弾性δは応力とひずみの間の位相がずれた角度である。
測定を1Hzの周波数(ν=1Hz)で行う。
0.01Paの最初の応力から開始して、1000Paの最終的な応力にいたる増加させた応力を、サンプルに適用し、この応力は一回だけ適用する。
剛性率G(τ0のγ0に対する比に相当する)および弾性δ(測定したひずみに対する適用した応力の位相がずれた角度に相当する)における変化を、適用した応力τ(t)の関数としてこのように測定する。
組成物のひずみを、剛性率Gおよび弾性δの変化が7%より小さい応力領域(微小ひずみ帯)について特に測定し、このようにして「水平」パラメーターGpおよびδpを求める。
組成物は、例えば、10Pa以上の、好ましくは50Pa以上の水平剛性率Gpを呈し、106Paまでの範囲の、より好ましくは5×105Paまでの範囲とすることができる。
本特許出願の第一の対象は、水相および乳化系を含む、睫毛をコートするための化粧品組成物であり、前記乳化系が、
・少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせ、
・少なくとも1つのグルタミン酸誘導体および/またはその塩の1つ、
・式:CH3-N(R)-CH2-COOH(式中、Rは、アシル基O=CR'であり、R'は、10から30の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖である)の少なくとも1つのサルコシン誘導体、または化粧品的に許容可能な塩の1つ、
・グリシン誘導体および/または前記誘導体の塩、
ならびにこれらの混合物
から選択される少なくとも1つの化合物を含み、
前記C16-C30脂肪酸および塩基性アミノ酸の組み合わせ、または前記グルタミン酸誘導体および/もしくはその塩、または前記サルコシン誘導体および/もしくはその塩、または前記グリシン誘導体および/もしくはその塩が、組成物の主な界面活性剤系を構成する、組成物である。
用語「主な界面活性剤系」とは、その不存在下では、安定な組成物の形成をもたらさない系を意味すると理解される。
用語「安定な」とは、オーブン内で45℃で2ヶ月間静置して室温に戻した後に、組成物の細かな相を指の間でせん断した場合、手触りの感触で感じることができる粒子を呈しない組成物を意味すると理解される。
本特許出願の第二の対象は、睫毛に本特許出願による組成物の塗布を含む、睫毛をメイクアップまたは非治療的にケアする方法である。
本特許出願の第三の対象は、本特許出願による組成物の、特に、睫毛の均一なおよび/またはボリュームを増したメイクアップを得るための使用である。
本発明の他の特徴、特性および利点は、以下の記載および実施例を参照すれば、より明確になるであろう。
(乳化系)
少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせ、グルタミン酸誘導体および/またはその塩、サルコシン誘導体またはその塩、ならびに、グリシン誘導体および/またはその塩は、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から12重量%とすることができる。
a) C16-C30脂肪酸および塩基性アミノ酸
本特許出願による組成物に使用することができるC16-C30脂肪酸は、好ましくは、16から30の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪酸およびその混合物から選択される。有利には16から20の炭素原子を含む飽和脂肪酸を好ましくは使用する。より好ましくは、ステアリン酸である。
有利には、C16-C18脂肪酸の50/50混合物を使用することができる。
1つの実施態様によれば、C16-C30脂肪酸の含量は、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から12重量%の範囲である。
本特許出願による組成物に使用することができる塩基性アミノ酸は、好ましくは、リシン、アルギニンおよびヒスチジンから選択され、好ましくはリシンである。
1つの実施態様によれば、塩基性アミノ酸の含量は、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から10重量%の範囲である。
好ましくは、少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせを含む乳化系は、組成物の主な界面活性剤系を構成する。
用語「主な界面活性剤系」とは、その不存在下では、安定な組成物の形成をもたらさない系を意味すると理解される。
用語「安定な」とは、オーブン内で45℃で2ヶ月間静置した後に室温に戻した後に、組成物の細かい相を指の間でせん断した場合、手触りの感触で感じることができる粒子を呈しない組成物を意味すると理解される。
有利には、少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせを含む乳化系は、組成物の唯一の界面活性剤系を構成する。
用語「唯一の」とは、任意の付加的な追加の界面活性剤系が、1%を超えない、好ましくは0.5%を超えない含量で存在することを意味すると理解される。より好ましくは、用語「唯一の」とは、任意の他の界面活性剤系が完全に存在しないと定義する。
b) グルタミン酸誘導体
グルタミン酸塩または誘導体は、例えば、アシルグルタミン酸(INCI名:アシルグルタミン酸)、その塩(グルタメート)およびこれらの混合物から、好ましくは、10から30の炭素原子を、好ましくは12から22の炭素原子を含むアシル基を有するアシルグルタミン酸(例えば、ラウロイルグルタミン酸、ミリストイルグルタミン酸、パルミトイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ベヘノイルグルタミン酸、オリボイルグルタミン酸(olivoyl glutamic acid)またはココイルグルタミン酸等)から、ならびに、前記アミノ酸のアルカリ金属(例えばNa、LiもしくはK、好ましくはNaもしくはK)塩、アルカリ土類金属(例えばMg)塩、またはアンモニウム塩から選択することができる。
特に、INCI名ラウロイルグルタミン酸、ココイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、オリボイルグルタミン酸ナトリウムを有する化合物およびこれらの混合物を挙げることができる。
このような化合物は、AjinomotoからAmisoftの名称で販売されており、具体的には、Amisoft CA、Amisoft LA、Amisoft HS 11 PF、Amisoft MK-11、Amisoft LK-11およびAmisoft CK-11の参照名で販売されており、または、Keminova Italiana SRLによっても販売されている。
また、グルタミン酸誘導体の塩として、水添タロウグルタミン酸二ナトリウム、例えばAjinomotoによってAmisoft HS-21の参照名で販売されている製品を挙げることができる。
また、少なくとも1つのグルタミン酸誘導体または前記誘導体の塩を含む界面活性剤の市販の混合物、例えばAjinomotoによって販売されているAmisoft LS-22などのアシルグルタミン酸塩の混合物を挙げることができる。
グルタミン酸誘導体およびその塩は、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から15重量%、より好ましくは1から10重量%で存在することができる。
1つの実施態様によれば、グルタミン酸誘導体またはその塩は、組成物の全重量に対して、1重量%以上の含量で存在する。
1つの実施態様によれば、グルタミン酸誘導体およびその塩は、組成物の全重量に対して、1から20重量%、好ましくは1.5から15重量%、より好ましくは2から10重量%の範囲の含量で組成物中に存在することができる。
1つの実施態様によれば、グルタミン酸誘導体およびその塩は、組成物の(前記で定義した)主な界面活性剤系を構成する。
有利には、グルタミン酸誘導体およびその塩は、組成物の(前記で定義した)唯一の界面活性剤系を構成する。
c) サルコシン誘導体
本特許出願による組成物において使用することができるサルコシン誘導体は、好ましくは、式:CH3-N(R)-CH2-COOH(式中、Rは、アシル基O=CR'であり、R'は、10から30の炭素原子、好ましくは12から22の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖である)のサルコシン誘導体から選択される。Rは、例えば、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、オレオイルまたはステアロイル基、およびこれらの混合物とすることができる。
有利には、ミリストイルサルコシン誘導体、パルミトイルサルコシン誘導体、オレオイルサルコシン誘導体またはステアロイルサルコシン誘導体、好ましくはステアロイルおよびパルミトイルサルコシン誘導体、またはその化粧品的に許容可能な塩(サルコシネート)を使用することができる。
特に、パルミトイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンマグネシウム、ミリストイルサルコシン、ステアロイルサルコシンおよびこれらの混合物を挙げることができる。
これらの化合物は、例えば、Crodaによって、Crodasinic MSまたはCrodasinic Oの名称で、Nikko Chemicalsによって、Nikkol sarcosinate MN、Nikkol sarcosinate PNもしくはNikkol sarcosinate OHの名称で、または、Seppicによって、Oramix Oの名称で、または、Kawaken Fine Chemicalsによって、Soypon OもしくはSoypon Sの名称で販売されている。
また、Crodaによって販売されているCrodasinic SMなどの、サルコシン誘導体によって形成される市販の界面活性の混合物を使用することができる。
これらのサルコシン誘導体は、単独で、または、ありとあらゆる割合の混合物で使用することができる。
サルコシン誘導体の含量は、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から15重量%、より好ましくは1から10重量%の範囲である。
好ましくは、サルコシン誘導体は、組成物の(前記で定義した)主な界面活性剤系を構成する。
有利には、サルコシン誘導体は、組成物の唯一の界面活性剤系を構成する。
d) グリシン誘導体
グリシン誘導体またはその塩は、グリシン塩(すなわちグリシネート)から選択することができ、特に、以下から選択することができる:
a] 式(I)のアシルグリシネート:
R-HNCH2COOX (I)
(式中、Rは、アシル基R'C=Oであり、R'は、好ましくは10から30の炭素原子を含み、好ましくは14から22の炭素原子を含み、より好ましくは16から20の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖であり、Xは、アルカリ金属のイオン、例えばNa、LiまたはK、好ましくはNaまたはK、アルカリ土類金属のイオン、例えばMg、アンモニウム基、およびこれらの混合物から選択されるカチオンである)
アシル基は、特に、ラウロイル、ミリストイル、ベヘノイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、オリボイル、ココイルまたはオレオイル基、およびこれらの混合物から選択することができる。
好ましくは、Rはココイル基である。
b] 以下の式(II)のグリシネート:
Figure 2013213040
(式中、
-R1は、10から30の炭素原子を含み、好ましくは12から22の炭素原子を含み、より好ましくは16から20の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖であり、
R1は、有利には、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、セチル、セテアリルまたはオレイル基、およびこれらの混合物から、好ましくは、ステアリルおよびオレイル基から選択され、
-R2基は、同一または異なり、R3OH基であり、R3は、2から10の炭素原子を含み、好ましくは2から5の炭素原子を含むアルキル基である)
式(I)の化合物としては、例えば、INCI名ココイルグリシンナトリウムを有する化合物、例えばAjinomotoによって販売されているAmilite GCS-12など、またはココイルグリシンカリウムを有する化合物、例えばAjinomotoによって販売されているAmilite GCK-12などを挙げることができる。
式(II)の化合物としては、ジヒドロキシエチルオレイルグリシネートまたはジヒドロキシエチルステアリルグリシネートを挙げることができる。
グリシン誘導体およびその塩は、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%の、好ましくは0.5から15重量%の、より好ましくは1から10重量%の範囲の含量で、組成物に存在することができる。
1つの実施態様によれば、グリシン誘導体またはその塩は、組成物の主な界面活性剤系を構成する。
有利には、グリシン誘導体またはその塩は、組成物の唯一の界面活性剤系を構成する。
本発明による組成物は、当然ながら、生理学的に許容可能な媒体を含む。用語「生理学的に許容可能な化合物または媒体」とは、本特許出願の意味の範囲内においては、その使用が睫毛への塗布に適合する化合物または媒体を意味すると理解される。
(水相)
本発明による組成物は、組成物の連続相を形成することができる水相を含む。
用語「水性連続相を含む組成物」は、組成物が、25℃で測定した時に、23μS/cm(microSiemens/cm)以上の伝導率を呈することを意味すると理解される。前記伝導性は、例えば、Mettler ToledoのMPC227伝導率計およびInlab730伝導率測定セルを使用して、測定する。測定セルを組成物に浸し、セルの2つの電極の間に形成しやすい空気の泡を取り除く。伝導率計の値が安定するとすぐに、伝導率を読む。少なくとも3回連続して測定して、平均値を求める。
水相は、水および/または少なくとも1つの水溶性溶媒を含む。
用語「水溶性溶媒」とは、本発明においては、周囲温度で液体であり、且つ、水と混和する(25℃および大気圧下で、50重量%を超えた水への混和性を有する)化合物を定義する。
本発明による組成物において使用することができる水溶性溶媒は、更に、揮発性とすることができる。
特に、本発明による組成物において使用することができる水溶性溶媒としては、1から5の炭素原子を有するより低級モノアルコール、例えばエタノールおよびイソプロパノール、または2から8の炭素原子を有するグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングルコールおよびジプロピレングリコールを挙げることができる。
水相(水および場合によっては水混和性溶媒)は、一般的には、組成物の全重量に対して、1から95重量%の、好ましくは3から80重量%の、優先的には5から60重量%の範囲の含量で、本特許出願による組成物に存在する。
乳化系は、更にその上、水中ワックス型または水中油型エマルジョンを得るために適切に選択される、少なくとも1つの追加の界面活性剤を含むことができる。
特に、25℃で、Griffinの意味において、8以上のHLBバランス(hydrophilic-lipophilic balane)を有する乳化剤を使用することができる。
これらの追加の界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性または両性界面活性剤または界面活性乳化剤から選択することができる。界面活性座の(乳化)特性および機能の定義については、文献「Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer」, volume 22, pp. 333-432, 3rd edition, 1979, Wileyを、特に、アニオン性、両性および非イオン性界面活性剤については、pp. 347-377を参照せよ。
これらの追加の界面活性剤は、好ましくは以下から選択することができる:
a) 25℃で8以上のHLBを有する非イオン性界面活性剤、単独または混合物として使用される;具体的には、以下を挙げることができる:
- グリセロールのオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化エーテル(1から150のオキシエチレンおよび/またはオキシプロピレン基を含むことができる);
- 脂肪アルコール(具体的にはC8-C24、好ましくはC12-C18アルコール)のオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化エーテル(20から1000のオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン基を含むことができる)、例えば、30のオキシエチレン基を含むセテアリルアルコールのオキシエチレン化エーテル(CTFA名「Ceteareth-30」)、20のオキシエチレン基を含むステアリルアルコールのオキシエチレン化エーテル(CTFA名「Steareth-20」)、例えば、Uniqemaによって販売されているBrij 78、および、Shell Chemicalsによって名称Neodol 25-7(登録商標)で販売されている、7のオキシエチレン基を含むC12-C15脂肪アルコール混合物のオキシエチレン化エーテル(CTFA名「C12-15 Pareth-7」);
- 脂肪酸(具体的にはC8-C24脂肪酸、好ましくはC16-C22脂肪酸)と、ポリエチレングリコール(1から150のエチレングリコール単位を含むことができる)とのエステル、例えば、ICI Uniqemaによって名称Myrj 52P(登録商標)で販売されている、PEG-50ステアレートおよびPEG-40モノステアレート;
- 脂肪酸(具体的にはC8-C24脂肪酸、好ましくはC16-C22脂肪酸)と、オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化グリセロールエーテル(1から150のオキシエチレンおよび/またはオキシプロピレン基を含むことができる)とのエステル、例えば、Seppicによって名称Simulsol 220 TM(登録商標)で販売されている、PEG-200グリセリルモノステアレート;Goldschmidtによって販売されている製品Tagat S(登録商標)などの、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルステアレート、Goldschmidtによって販売されている製品Tagat O(登録商標)などの、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルオレエート、Sherexによって販売されている製品Varionic LI 13(登録商標)などの、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グルセリルココエート、Goldschmidtによって販売されている製品Tagat L(登録商標)などの、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルイソステアレート、およびGoldschmidtによって販売されている製品Tagat I(登録商標)などの、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルラウレート;
- 脂肪酸(具体的にはC8-C24脂肪酸、好ましくはC16-C22脂肪酸)と、オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化ソルビトールエーテル(1から150のオキシエチレンおよび/またはオキシプロピレン基を含むことができる)とのエステル、例えば、Uniqemaによって名称Tween 60(登録商標)で販売されている、ポリソルベート60;
- ジメチコンコポリオール、例えば、Dow Corningによって名称Q2-5220(登録商標)で販売されている製品;
- ジメチコンコポリオールベンゾエート(FintexのFinsolv SLB 101(登録商標)および201(登録商標));
- EO/PO重縮合物としても知られている、プロピレンオキシドとエチレンオキシドとのコポリマー;
- これらの混合物。
EO/PO重縮合物は、より具体的には、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールブロックからなり、例えば、ポリエチレングリコール/ポロプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物である。これらのトリブロック重縮合物は、例えば、以下の化学構造を有する:
H-(O-CH2-CH2)a-(O-CH(CH3)-CH2)b-(O-CH2-CH2)a-OH
(式中、aは2から120の範囲であり、bは1から100の範囲である)。
EO/PO重縮合物は、好ましくは、1000から15000の範囲の、より好ましくは2000から13000の範囲の重量平均分子量を有する。有利には、前記EO/PO重縮合物は、蒸留水中10g/lで、20℃以上の、好ましくは60℃以上の曇点を有する。曇点は、Standard ISO 1065に従って測定する。本発明によって使用することができるEO/PO重縮合物として、ICIによって名称Synperonic(登録商標)で、例えばSynperonic PE/L44(登録商標)およびSynperonic PE/F127(登録商標)で販売されている、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物を挙げることができる。
b) 25℃で8未満のHLBを有する非イオン性界面活性剤、場合によっては、1つまたは複数の、25℃で8より大きいHLBを有する前記の非イオン性界面活性剤と組み合わせてもよい;例えば以下を挙げることができる。
- モノサッカリドのエステルおよびエーテル、例えば、スクロースステアレート、ヤシ脂肪スクロース、ソルビタンステアレート、およびこれらの混合物、例えば、ICIによって販売されているArlatone 2121(登録商標);
- 脂肪酸(特にC8-C24、好ましくはC16-C22脂肪酸)とポリオールとのエステル、特にグリセロールとソルビトールとのエステル、例えば、グリセリルステアレート、例えば、Goldschmidtによって名称Tegin M(登録商標)で販売されている製品、Hulsによって名称Imwitor 312(登録商標)で販売されている製品、ポリグリセリル-2ステアレート、ソルビタントリステアレートまたはグリセリルリチノレエート;
- Dow Corningによって名称Q2-3225C(登録商標)で販売されている、シクロメチコーン/ジメチコンコポリマー。
c) アニオン性界面活性剤、例えば以下を挙げることができる:
- C16-C30脂肪酸の塩、具体的にはアミンに由来するC16-C30脂肪酸の塩、例えば、トリエタノールアミンステアレートおよび/または2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオールステアレート;しかしながら、好ましくは、本特許出願による組成物は、トリエタノールアミンステアレートを含まない;
- ポリオキシエチレン化脂肪酸の塩、特に、アミンまたはアルカリ金属塩に由来するポリオキシエチレン化脂肪酸の塩、およびこれらの混合物;
- アルキルエーテルスルフェート、例えばラウリルエーテル硫酸ナトリウム;
- イセチオネート(isethionate)。
本発明による組成物は、また、1つまたは複数の両性界面活性剤、例えば、N-アルキルアミノ酢酸およびココアンホ二酢酸二ナトリウムなどのN-アシルアミノ酸、ならびに、ステアルアミンオキシドなどのアミンオキシド、またはシリコーン界面活性剤、例えばPhoenix Chemicalによって名称Pecosil PS 100(登録商標)で販売されている製品などのジメチコンコポリオールホスフェートを含むことができる。
代替形態によれば、本特許出願による化粧品組成物は、1重量%未満の、好ましくは0.5重量%未満のトリエタノールアミンを含み、より好ましくはトリエタノールアミンを含まない。
好ましい代替形態によれば、本特許出願による化粧品組成物は、1重量%未満の、好ましくは0.5重量%未満のトリエタノールアミンステアレートを含み、より好ましくはトリエタノールアミンステアレートを含まない。
本発明によれば、追加の界面活性剤単独では、前記で定義したような安定な組成物の形成をもたらさないことを考慮すると、この追加の界面活性剤は、前記で定義した界面活性剤系ではない。
組成物中の界面活性剤の総量は、組成物の全重量に対して、0.5から20重量%の範囲であり、好ましくは1から10重量%の範囲とすることができる。
1つの実施態様によれば、組成物は、追加で、脂肪アルコール、好ましくは10から30の炭素原子を含む脂肪アルコールから選択することができる共界面活性剤(cosurfactant)を含むことができる。用語「10から30の炭素原子を含む脂肪アルコール」は、任意の純粋な、飽和または不飽和、分枝鎖または非分枝鎖の、10から30の炭素原子を含む脂肪アルコールを意味すると理解される。
好ましくは、10から26の炭素原子、より好ましくは10から24の炭素原子、更により好ましくは14から22の炭素原子を含む脂肪アルコールを使用する。
具体的には、組成物に使用することができる脂肪アルコールとして、ラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、オレイル、セテアリル(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)、ベヘニルまたはエルシルアルコール、およびこれらの混合物を挙げることができる。好ましくは、セチルアルコールを使用する。
このような脂肪アルコールは、特に、Sasolによって名称Nafolで販売されている。
共界面活性剤は、組成物の全重量に対して、0.2から20重量%の範囲の、好ましくは0.3から10重量%の範囲の含量で存在することができる。
本発明による組成物においては、界面活性剤の総含量は、組成物の全重量に対して、0.1から30重量%、好ましくは1から20重量%、より好ましくは2から15重量%の範囲とすることができる。
(ワックス)
本特許出願による組成物は、有利には、少なくとも1つのワックスを含む。
ワックスは、組成物の全重量に対して、0.1から50重量%の、好ましくは1から40重量%の、更に好ましくは5から30重量%の範囲の含量で存在することができる。
1つの実施態様によれば、ワックスは、組成物の全重量に対して、5重量%以上の含量で、好ましくは10重量%以上の、より好ましくは15重量%以上の含量で存在する。
用語「ワックス」は、本発明の意味においては、周囲温度(25℃)で固体であり、可逆性の固体/液体の状態変化を示し、120℃までの範囲とすることができる30℃以上の融点を有する脂溶性化合物を意味すると理解される。
ワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えばMetlerによって名称DSC 30で販売されている熱量計を使用して測定することができる。
ワックスは、炭化水素、フッ素化および/またはシリコーンワックスとすることができ、植物、無機、動物および/または合成起源とすることができる。特に、ワックスは、25℃を超える、より好ましくは45℃を超える融点を示す。
ワックスは、組成物の全重量に対して、0.1から50重量%の、好ましくは1から40重量%の、より好ましくは5から30重量%の範囲の含量で存在することができる。
特に、炭化水素ワックス、例えばミツロウ、ラノリンワックスおよびイボタロウ(Chinese insect waxes);コメロウ、カルナウバロウ、カンデリラロウ、オーリーワックス(ouricury wax)、エスパルトワックス(esparto wax)、コルク繊維ワックス、サトウキビワックス、モクロウ、ハゼロウ(sumac wax)、モンタンワックス;マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスおよびオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャー-トロプシュ合成法によって得られたワックスおよびロウ質コポリマー、ならびにこれらのエステルを使用することができる。
また、直鎖または分枝鎖のC8-C32脂肪鎖を有する動物または植物油の触媒的水素化によって得られるワックスを挙げることができる。
特に、これらの中には、水素化ホホバ油、異性化ホホバ油、例えば、Desert Whaleによって、リファレンスIso-Jojoba-50(登録商標)で製造され販売されているトランスに異性化され部分的に水素化されたホホバ油、水素化ヒマワリ油、水素化ヒマシ油、水素化ヤシ油、水素化ラノリン油、Hetereneによって名称「Hest 2T-4S」で販売されているジ(1,1,1-トリメチロールプロパン)テトラステアレート、またはHetereneによって名称「Hest 2T-4B」で販売されているジ(1,1,1-トリメチロールプロパン)テトラベヘネートを挙げることができる。
16から45の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシジメチコンなどのシリコーンワックス、またはフッ素化ワックスを挙げることができる。
また、Sophimによって名称「Phytowax Olive 18 L57」で販売されている、ステアリルアルコールでエステル化されたオリーブ油の水素化によって得られるワックス、または、Sophimによって名称「Phytowax castor 16L64」および「Phytowax castor 22L73」で販売されている、セチルアルコールでエステル化したヒマシ油の水素化によって得られるワックスを挙げることができる。
特定の実施態様によれば、本発明による組成物は、「粘性ワックス(tacky wax)」として知られるワックス、すなわち0.7N.s以上のタックを有し3.5MPa以下の硬度を有するワックスを、少なくとも1つ含むことができる。
粘性ワックスの使用により、具体的には、睫毛に容易に塗布され、睫毛への良好な接着性をもたらし、そして、滑らかで均一であり厚いメイクアップをもたらす化粧組成物を得ることが可能となる。
使用される粘性ワックスは、特定には、0.7N.sから30N.sの範囲の、具体的には1N.s以上の、より具体的には1N.sから20N.sの範囲の、特には2N.s以上の、より特には2N.sから10N.sの範囲の、より更に特には2N.sから5N.sの範囲のタックを有する。
ワックスのタックは、Rheoによって名称「TA-TX2i(登録商標)」で販売されているテクスチャア分析機(45度の角度を形成する円錐形状のアクリルポリマーのスピンドルを備えている)を使用して、20℃における、時間の関数としての、力(圧縮力または伸長力)の変化の測定によって求める。
測定プロトコールを以下に示す:
ワックスを、ワックスの融点+10℃に等しい温度で融解する。融解したワックスは、直径25mmで深さ20mmの容器中で成型する。ワックスを、ワックスの表面を平らで滑らかになるように、周囲温度(25℃)で24時間再結晶化させ、その後、タックを測定する前に、ワックスを20℃で少なくとも1時間保存する。
テクスチャア分析機のスピンドルを、0.5mm/sの速度で外し、その後、2mmの浸透深さまでワックス中に浸透させる。スピンドルが、2mmの深さまで浸透した時に、スピンドルを、1秒間(緩和時間に相当する)静止させ、その後、0.5mm/sの速度で引き抜く。
緩和時間の間に、力(圧縮力)がゼロになるまで急激に減少して、その後、スピンドルの引き抜きの間に、力(伸長力)は負の値となり、再びゼロに上昇する。タックは、力の負の値(伸長力)に対応するカーブの部分についての、時間の関数としての力のカーブの積分に対応する。タックの値は、N.sで表わされる。
使用することができる粘性ワックスは、一般に、3.5MPpa以下の、具体的には0.01MPaから3.5MPaの範囲の、特には0.05MPaから3MPaの範囲の、好ましくは0.1MPaから2.5MPaの範囲の硬度を有する。
硬度は、前記したプロトコールで測定する。
粘性ワックスとして、C20-C40アルキル(ヒドロキシステアリルオキシ)ステアレート(アルキル基は20から40の炭素原子を含む)を、単独または混合物として、具体的には、以下の式(II)を有するC20-C40アルキル12-(12'-ヒドロキシステアリルオキシ)ステアレートまたは式(II)の化合物の混合物を使用することができる:
Figure 2013213040
(式中、mは18から38の整数である)。
このようなワックスは、特に、Koster Keunenによって名称「Kester Wax K 82 P(登録商標)」および「Kester Wax K 80 P(登録商標)」で販売されている。
前記したワックスは、一般的に、45℃未満の開始融点を示す。
約0.46MPaの硬度および約1N.sのタック値を示す、Strahl and PitschによってリファレンスSP18で販売されているミクロクリスタリンワックスも使用することができる。
ワックスは、水性ワックスミクロ分散物の形態で存在することができる。用語「水性ワックスミクロ分散物」は、ワックス粒子の大きさが約1μm以下であるワックス粒子の水性分散物を意味すると理解される。
ワックスミクロ分散物は、コロイド状ワックス粒子の安定な分散物であり、具体的には、L.M. Princeによって編集された「Microemulsions Theory and Practice」, Academic Press (1977), pages 21-32に開示されている。
特には、これらのワックスミクロ分散物は、界面活性剤の存在下で、場合によっては一部の水の存在下で、ワックスを溶解すること、そして、攪拌しながら、徐々に熱水を加えることによって得ることができる。油中水型のエマルジョンの中間形成に続く、相転移によって、水中油型のミクロエマルジョンが最終的に得られる。冷却して、固体のコロイド状ワックス粒子の安定なミクロ分散物が得られる。
ワックスミクロ分散物は、また、ワックス、界面活性剤および水の混合物を、攪拌機、例えば超音波、高圧ホモゲナイザーまたはタービンミキサーによって攪拌することによって得ることができる。
ワックスミクロ分散物の粒子は、1μm未満の(特には0.02μmから0.99μmの範囲の)、好ましくは0.5μm未満の(特には0.06μmから0.5μmの範囲の)平均サイズを好ましくは有する。
これらの粒子は、本質的に、ワックスまたはワックスの混合物で構成される。しかしながら、微量な割合の油性および/またはペースト状脂肪添加物、界面活性剤および一般的な脂溶性添加剤/活性剤を含むことができる。
本特許出願による組成物は、また、少なくとも1つの親水性または疎水性皮膜形成ポリマーを含むことができる。
本出願においては、用語「皮膜形成ポリマー」は、それ自身単独で、または皮膜を形成することができる添加剤の存在下で、睫毛に接着する巨視的に連続な皮膜、好ましくは粘着性皮膜、より好ましくは、例えば、前記皮膜は、テフロン(登録商標)またはシリコーン処理表面などの非粘着性表面上で成型して調製した場合に、皮膜が分離可能で、分離して取り扱うことができる粘着および機械特性を有する皮膜を形成することができるポリマーを意味すると理解される。
一般的に、本特許出願による組成物の「皮膜形成ポリマー」の含量は、組成物の全重量に対して、0.1から40重量%、好ましくは0.5から30重量%、より好ましくは1から20重量%の範囲である。
親水性皮膜形成ポリマーは、水溶性ポリマーとすることができ、または、水性媒体中での分散物で提供することができる。
本発明による組成物に使用することができる皮膜形成ポリマーには、ラジカル型または重縮合型の合成ポリマー、天然起源のポリマー、およびこれらの混合物を挙げることができる。
水溶性皮膜形成ポリマーの例としては、以下を挙げることができる:
- タンパク質、例えば、小麦または大豆タンパク質などの植物起源のタンパク質;ケラチン加水分解物およびスルホケラチン(sulphonic keratin)などのケラチンなどの動物由来タンパク;
- セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース、ならびに4級化セルロース誘導体;
- アクリルポリマーまたはコポリマー、例えばポリアクリレートまたはポリメタクリレート;
- ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルと無水リンゴ酸とのコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸とのコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー、ビニルピロリドンとカプロラクタムとのコポリマー、およびポリビニルアルコール;
- アニオン性、カチオン性、両性または非イオン性キチンまたはキトサンポリマー;
- アラビアゴム、グァーガム、キサンタン誘導体またはカラヤゴム;
- アルギナートおよびカラギーナン;
- グリコアミノグルカンならびにヒアルロン酸およびその誘導体;
- セラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマー、エレミまたはコーパル;
- デオキシリボ核酸;
- ムコ多糖、例えばコンドロイチン硫酸塩;
ならびに、これらの混合物。
皮膜形成ポリマーは、また、水性相中の分散物の粒子の形態で組成物中に存在することができ、一般的には、ラテックスまたは疑似ラテックスとして知られている。これらの分散物を調製する方法は、当業者によく知られている。
水性皮膜形成ポリマー分散物として、Avecia-Neoresinsによって名称Neocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)およびNeocryl A-523(登録商標)で、Dow Chemicalによって名称Dow Latex 432(登録商標)で、Daito Kasey Kogyoによって名称Daitosol 5000 AD(登録商標)もしくはDaitosol 5000 SJ(登録商標)で、Interpolymerによって名称Syntran 5760(登録商標)で、Rohm & Haasによって名称Allianz Opt(登録商標)で販売されているアクリル分散物、または、Avecia-Neoresinsによって名称Neorez R-981(登録商標)およびNeorez R-974(登録商標)で、NoveonによってAvalure UR-405(登録商標)、Avalure UR-410(登録商標)、Avalure UR-425(登録商標)、Avalure UR-450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Avalure UR-445(登録商標)およびSancure 2060(登録商標)で、BayerによってImpranil 85(登録商標)で、もしくはHydromerによってAquamere H-1511(登録商標)で販売されているポリウレタンの水性分散物、Eastman Chemical Productsによって名称Eastman AQ(登録商標)で販売されているスルホポリエステル、Mexomer PAM(登録商標)などのビニル分散物、Nisshin Chemicalの「Vinybran(登録商標)」もしくはUnion Carbideによって販売されている分散物などのポリ(酢酸ビニル)の水性分散物、ISPのStyleze Wなどのビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドおよびラウリルジメチルメタクリルアミドプロピルアンモニウムクロリドのターポリマーの水性分散物、Air Productsによってリファレンス「Hybridur(登録商標)」で、もしくはNational Starchによってリファレンス「Duromer(登録商標)」で販売されている製品などのポリウレタン/ポリアクリルハイブリッドポリマーの水性分散物、コア/シェル型の分散物、例えば、AtofinaによってKynarリファレンスで販売されている分散物(コア:フッ素化-シェル:アクリル)もしくはUS 5188899で開示されている分散物(コア:シリカ-シェル:シリコーン)、ならびにこれらの混合物を使用することができる。
脂溶性ポリマーは、溶液中に、または非水性溶媒相中の分散物中に存在することができる。
本特許出願による組成物は、また、少なくとも1つの親水性ゲル化剤を含むことができる;親水性ゲル化剤は、以下から選択することができる:
- アクリル酸もしくはメタクリル酸のホモ-もしくはコポリマー、またはこれらの塩、およびこれらのエステル、具体的には、Allied Colloidによって名称Versicol F(登録商標)またはVersicol K(登録商標)で販売されている製品、Ciba-Geigyによって名称Ultrahold 8(登録商標)で販売されている製品、Synthalen K型のポリアクリル酸、
- Herculesによって名称Reten(登録商標)でその塩形態で販売されているアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、Henkelによって名称Hydagen F(登録商標)で販売されているポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩、
- Pemulen型のポリアクリル酸とアルキルアクリル酸とのコポリマー、
- Clariantによって販売されているAMPS(部分的に水性アンモニアで中和され、高度に架橋化されたポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)、
- Seppicによって販売されているSepigel(登録商標)またはSimulgel(登録商標)型のAMPS/アクリルアミドコポリマー、
- ポリオキシエチレン化した(架橋したまたは架橋していない)、AMPSとアルキルメタクリレートとのコポリマー、
- 会合性ポリウレタン、例えばServo DeldenのポリマーC16-OE120-C16(名称SER AD FX1100で販売され、ウレタン官能基を含み、1300の重量平均分子量の分子;OEはオキシエチレン単位である)、Rheoxによって販売されている尿素官能基を含むRheolate 205、またはRheolate 208もしくは204(これらのポリマーは純粋な形態で販売されている)、またはRohm & HaasのC20アルキル鎖を含みウレタン結合を含むDW 1206B(水中で20%の活性物質で販売されている);また、特に水中でのまたは水性/アルコール性媒体中での、これらの会合性ポリウレタンの溶液または分散物を使用することができる;このようなポリマーの例として、Servo DeldenのSER AD fx1010、SER AD FX1035およびSER AD 1070、ならびにRheoxのRheolate 255、Rheolate 278およびRheolate 244を挙げることができる;製品DW 1206FおよびDW 1206J、ならびにRohm & HaasのAcrysol RM 184もしくはAcrysol 44も使用することができ、または代替的にBorchersのBorchigel LW 44も使用することができる;
- ならびに、これらの混合物。
前記したいくつかの水溶性皮膜形成ポリマーは、また、水性ゲル化剤として機能する。
親水性ゲル化剤は、本発明による組成物中に、組成物の全重量に対して、0.05から40重量%の範囲の、好ましくは0.1から20重量%の範囲の、より好ましくは0.5から15重量%の範囲の含量で存在することができる。
本特許出願による組成物は、また、少なくとも1つまたは複数の油または有機溶媒を含むことができる。
用語「油または有機溶媒」は、周囲温度および大気圧下で液体である非水性ボディを意味すると理解される。油は、揮発性または非揮発性とすることができる。
用語「揮発性の油または有機溶媒」は、本発明の意味においては、周囲温度および大気圧下で1時間未満ケラチン物質と接触させると蒸発することができる任意の非水性媒体を意味すると理解される。本発明の揮発性有機溶媒および揮発性油は、周囲温度で液体であり、周囲温度および大気圧下で、0.13Paから40000Pa(10-3から300mmHg)の範囲の、特には1.3Paから13000Pa(0.01から100mmHg)の範囲の、より得には1.3Paから1300Pa(0.01から10mmHg)の範囲のゼロではない蒸気圧を有する、揮発性の化粧品有機溶媒または油である。用語「非揮発性油」は、周囲温度および大気圧下で、少なくとも数時間ケラチン物質上にとどまり、特に10-3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有する油を意味すると理解される。
油は、組成物の全重量に対して、0.05から30重量%の範囲の、好ましくは0.1から15重量%の範囲の含量で、組成物に存在することができる。本発明による組成物は、揮発性油および/または非揮発性油、ならびにこれらの混合物を含むことができる。
揮発性油(または有機溶媒)は、炭化水素油、シリコーン油、フッ素化油またはこれらの混合物とすることができる。
用語「炭化水素油」は、水素および炭素原子を主に含み、酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含んでも良い油を意味すると理解される。揮発性炭化水素油は、8から16の炭素元素を有する炭化水素油、特に分枝鎖のC8-C16アルカン、例えば石油起源のC8-C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られている)、イソデカンまたはイソヘキサデカン、例えば、「Isopars(登録商標)」または「Permethyls(登録商標)」の名称で販売されている油、分枝鎖のC8-C16エステル、イソヘキシルネオペンタノエート、およびこれらの混合物から選択することができる。他の揮発性炭化水素油、例えば石油蒸留物、特に「Shell Solt(登録商標)」でShellによって販売されている製品も使用することができる。
揮発性油として、揮発性シリコーン、例えば揮発性の直鎖または環状シリコーン油、特に、粘度=6センチストークス(6×10-6m2/s)を有し、特に3から6のケイ素原子を有するシリコーン油を使用することができ、これらのシリコーン油は、1または2の炭素原子を有する1つまたは複数のアルキルまたはアルコキシ基を含んでいてもよい。特に、本発明に使用することができる揮発性シリコーン油として、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンおよびこれらの混合物を挙げることができる。
また、揮発性有機溶媒、特にフッ素化有機溶媒、例えばノナフルオロメトキシブタンまたはパーフルオロメチルシクロペンタンを使用することができる。
本発明による組成物のそれぞれは、また、特に非揮発性の炭化水素油および/またはシリコーン油および/またはフッ素化油から選択することができる、少なくとも1つの非揮発性の油または有機溶媒を含むことができる。
特に、非揮発性炭化水素油として、以下を挙げることができる:
- 植物起源の炭化水素油、例えば脂肪酸とグリセロールとのエステルから構成されるトリグリセリドであって、前記脂肪酸がC4からC24の鎖長を有することができ、これらの鎖は直鎖または分枝鎖で飽和または不飽和とすることができるトリグリセリド;これらの油は、特に、小麦の胚種油、ヒマワリ油、ブドウの種油、ゴマ油、トウモロコシ油、杏仁油、ヒマシ油、シア油、アボカド油、オリーブ油、大豆油、甘扁桃油、パーム油、菜種油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャの種油、キュウリ油、クロフサスグリの実油、月見草油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、紅花油、キャンドルナッツ油、トケイソウ油もしくはジャコウバラ油;またはカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、例えばStearineries Duboisによって販売されている製品、またはDynamit Nobelによって名称Miglyol 810(登録商標)、812(登録商標)および818(登録商標)で販売されている製品である、
- 10から40の炭素原子を有する合成エーテル、
- 無機または合成起源の直鎖または分枝鎖炭化水素、例えば流動ワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばパーラーム油(Parleam oil)、スクアレンおよびこれらの混合物、
- 合成エステル、例えば式R1COOR2(式中、R1は、1から40の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖の脂肪酸の残基であり、R2は、1から40の炭素原子を含む炭化水素鎖、特に分枝鎖の炭化水素鎖であり、但し、R1+R2は≧10である)、例えばパーセリン油(Purcellin oil(セテアリルオクタノエート))、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、C12からC15アルキルベンゾエート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、イソステアリルイソステアレート、アルコールまたはポリアルコールのオクタノエート、デカノエートまたはリシノレート、例えばプロピレングリコールジオクタノエート;ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテートまたはジイソステアリルマレート;およびペンタエリスリトールエステル、
- 周囲温度で液体である、12から26の炭素原子を有する分枝鎖のおよび/または不飽和の炭素鎖を含む脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノールまたは2-ウンデシルペンタデカノール、
- 高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸またはリノレン酸、
- ならびに、これらの混合物。
本発明による組成物に使用することができる非揮発性シリコーン油は、非揮発性であるポリジメチルシロキサン(PDMS)、ペンダントアルキルもしくはアルコキシ基および/またはシリコーン鎖の末端のアルキルもしくはアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサンであって、各基が2から24の炭素原子を有するポリジメチルシロキサン、フェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコン、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニル(メチルジフェニル)トリシロキサンまたは(2-フェニルエチル)トリメチルシロキシリケートとすることができる。
本発明による組成物に使用することができるフッ素化油は、特に、フルオロシリコーン油、フッ素化ポリエーテルまたはフッ素化シリコーン、例えばEP-A-847 752に開示されているフッ素化油である。
本発明による組成物中の非揮発性油または有機溶媒の含量は、組成物の全重量に対して、0.01から30重量%、特に0.1から25重量%、好ましくは0.1から20重量%の範囲である。
本発明による組成物は、また、少なくとも1つの着色物質、例えば粉体物質、脂溶性染色または水溶性染料を含むことができる。
粉体状着色物質は、顔料および真珠光沢剤から選択することができる。
顔料は、白色または着色で、無機および/または有機で、被覆または非被覆とすることができる。無機顔料としては、表面処理されていてもよい二酸化チタン、酸化ジルコニウム、亜鉛またはセリウム、および酸化鉄またはクロム、マンガンバイオレット、群青、クロムハイドレート(chromium hydrate)、およびフェリックブルー(ferric blue)を挙げることができる。有機顔料としては、カーボンブラック、D&C分類に掲載されている顔料、コチニールカーミンを主成分とする、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、アルミニウムを基本成分とするレーキ顔料を挙げることができる。
真珠光沢剤は、白真珠光沢顔料、例えば酸化チタンまたはビスマスオキシクロリド-被覆マイカ、着色真珠光沢顔料、例えば酸化鉄含有酸化チタン-被覆マイカ、特にフェリックブルーまたは酸化クロム含有酸化チタン-被覆マイカ、または、特に上記で特定した型の有機顔料を含む酸化チタン-被覆マイカ、およびビスマスオキシクロリドを基本成分とする真珠光沢顔料から選択することができる。
脂溶性染料は、例えば、Sudan red、D&C Red 17、D&C Green 6、β-カロテン、大豆油、Sudan brown、D&C Yellow 11、D&C Biolet 2、D&C Orange 5、キノリンイエローまたはアナトーである。
これらの着色物質は、組成物の総重量に対して、0.01から30重量%の範囲の含量で存在することができる。
本発明による組成物は、まあ、少なくとも1つのフィラーを含むことができる。
フィラーは、当業者に良く知られており、化粧品組成物において一般的に使用されるフィラーから選択することができる。フィラーは、無機または有機で層状または球状とすることができる。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミドから形成された粉体、例えばナイロン(登録商標)、Atochemによって名称Orgasol(登録商標)で販売されている製品、ポリ-β-アラニンから形成された粉体およびポリエチレンから形成された粉体、テトラフルオロエチレンポリマーから形成された粉体、例えばテフロン(登録商標)、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、拡張した中空ポリマーミクロスフェア、例えばポリビニリデンクロリド/アクリロニトリル、例えばNobel Industrieによって名称Expancel(登録商標)で販売されている製品、アクリル粉体、例えばDow Corningによって名称Polytrap(登録商標)で販売されている製品、ポリメチルメタクリレートおよびシリコーン樹脂ミクロビーズから形成された粒子(例えばToshibaのTospearls(登録商標))、沈殿炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ハイドロキシアパタイト、中空シリカミクロスフェア(MaprecosのSilica Beads(登録商標))、ガラスもしくはセラミックマイクロカプセル、または8から22の炭素原子、特に12から18の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導される金属石けん、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛またはミリスチン酸マグネシウムを挙げることができる。
加熱した特に膨張することができる化合物、特には熱膨張性粒子、例えば塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メタクリル酸メチルコポリマーまたはアクリロニトリルのコポリマーもしくはホモポリマーから形成される非膨張性のミクロスフェア、例えばAkzo NobelによってそれぞれリファレンスExpancel(登録商標) 820 DU 40およびExpancel(登録商標) 007WUで販売されている製品を使用することができる。
フィラーは、組成物の総重量に対して、0.1から25重量%、特に0.2から20重量%とすることができる。
本発明による組成物は、また、伸長効果を改良することができる少なくとも1つの繊維を含むことができる。
用語「繊維」は、長さLが、繊維の断面が形作る円の直径Dよりもかなり長い対象を意味すると理解されるべきである。特に、L/Dの比率(アスペクト比)は、3.5から2500の範囲、特には5から500の範囲、より特には5から150の範囲から選択される。
本発明の組成物に使用することができる繊維は、合成または天然で無機または有機起源の繊維とすることができる。これらは、短くまたは長く、独立させ、または結合させることができ、例えば編むことができ、中空とすることができ、または固体化することができる。これらは、想定する特定の用途に応じて、任意の形を有することができ、特には断面が円形または多角形(四角形、六角形または八角形)とすることができる。特には、末端は、怪我を防ぐために、尖っておらず、および/または、磨かれている。
特に、繊維は、1μmから10mmの、具体的には0.1mmから5mmの、より具体的には0.3mmから3.5mmの範囲の長さを有する。その断片は、2nmから500μmの範囲の、特には100nmから100μmの範囲の、より特には1μmから50μmの範囲の直径を有する円に含むことができる。繊維の重量または番手は、デニールまたはデシテックスでしばしば表され、糸9km当たりのグラム重量を表す。特に、本発明の繊維の番手は、0.15から30デニール、具体的には0.18から18デニールの範囲で選択される。
本発明の組成物に使用することができる繊維は、堅い繊維または堅くない繊維から選択することができる。これらは、合成または天然で無機または有機起源とすることができる。
更にその上、繊維は、表面処理されていても良く、またはされていなくとも良く、被覆されていても良く、またはされていなくとも良く、そして、着色されていても良く、またはされていなくても良い。
本発明による組成物に使用することができる繊維として、堅くない繊維、例えばポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、または堅い繊維、例えばポリイミドアミド繊維、例えばRhodiaによって名称Kermel(登録商標)もしくはKermel Tech(登録商標)で販売されている製品、またはポリ(p-フェニレンテレフタルアミド)(またはアラミド)繊維、特にDuPont de Nemoursによって名称Kevlar(登録商標)で販売されている製品を挙げることができる。
繊維は、本発明による組成物に、組成物の全重量に対して、0.01から10重量%の範囲、特に0.1から5重量%の範囲、より特には0.3から3重量%の範囲の含量で存在することができる。
本発明による組成物は、また、少なくとも1つの化粧品活性成分を含むことができる。
特に、本発明の組成物に使用することができる化粧品活性成分として、抗酸化剤、防腐剤、芳香剤、中和剤、エモリエント、増粘剤、合体剤(coalescence agent)、可塑剤、保湿剤、ビタミンおよびスクリーニング剤、特にはサンスクリーン、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
当然ながら、当業者は、本発明による組成物の有利な特性が、想定される添加によって悪影響を及ぼさない、または実質的に悪影響を及ぼさないように、任意の付加的な添加剤および/またはこれらの量を注意して選択するであろう。
以下の実施例は、本発明の例示であり、本発明の範囲を制限するものではない。
他に指摘しない限り、示される量は、組成物の全重量に対する重量パーセントとして表される。
(実施例1:マスカラ)
以下の組成物を調製した。
Figure 2013213040
前記したプロトコールに従って測定した組成物の粘度は、14Pa・sであった。このマスカラは、満足なコンシステンシーおよび固体粒子の良好な分散を示した。そして、睫毛に容易に塗布でき、滑らかで均一な堆積層を形成した。
(実施例2:マスカラ)
Figure 2013213040
(実施例3)
Figure 2013213040
(実施例4)
Figure 2013213040
(実施例5)
Figure 2013213040
(実施例6)
Figure 2013213040
(レオロジー)
これらの組成物2から6のコンシステンシーを測定した。
測定は、サーモスタット制御のバス、および直径35mmで、2゜の角度を有する円錐状/平面状の形状のステンレス鋼のローターを備えた、ThermoRheoのRS 600制御のストレスレオメーターを用いて、1Hzの周波数、0.01から1000Paのstress sweepで実施した。2つの表面を「紙やすりで磨き」、壁で滑る現象を制限した。
測定は、25℃±1℃で実施した。
得られた結果を以下に示す。
Figure 2013213040
(実施例7)
Figure 2013213040
水相は、水、(共)界面活性剤、アラビアゴムおよびヒドロキシエチルセルロースを激しく攪拌しながら、93℃で加熱して調製した。
(酸化鉄およびロウ(ワックス)を予めミルに供した)脂肪相の成分を98℃に加熱し、その後、脂肪相を激しく攪拌しながら水相に加え、エマルジョンを得た。
混合物を周囲温度に冷却した。
このマスカラは、前記のプロトコールで従って測定したところ、10Pa・sの粘度を示した。
(結論)
実施例1から6のマスカラは、この種の製品について望まれる、満足なコンシステンシーおよび固体粒子の良好な分散を示した。そして、睫毛に容易に塗布でき、滑らかで均一な堆積層を形成した。
(実施例8:マスカラ)
Figure 2013213040
(実施例9:マスカラ)
Figure 2013213040
(実施例10:マスカラ)
Figure 2013213040
(実施例11:マスカラ)
Figure 2013213040
組成物8から11のそれぞれの剛性率G*は、前記のプロトコールに従って測定した。
Figure 2013213040
実施例8から11のマスカラは、この種の製品について望まれる、満足なコンシステンシー、ならびに、ワックス(ロウ)および顔料の良好な分散を示した。
これらのマスカラは、睫毛に容易に塗布でき、滑らかで均一な堆積層を形成した。
これらのマスカラは、以下の方法に従って調製した:
- 脂肪相(ワックス(ロウ))を98℃に加熱する、
- 93℃に予め加熱した水相を、激しく攪拌しながら加えて、エマルジョンを得た。
(実施例12:マスカラ)
Figure 2013213040
(実施例13:マスカラ)
Figure 2013213040
組成物それぞれの剛性率G*は、前記のプロトコールに従って測定した。
Figure 2013213040
実施例12および13のマスカラは、この種の製品について望まれる、満足なコンシステンシー、ならびに、ワックス(ロウ)および顔料(実施例13のマスカラについて黒色を提供する)の良好な分散を示した。
これらのマスカラは、睫毛に容易に塗布でき、滑らかで均一な堆積層を形成した。

Claims (25)

  1. 水相および乳化系を含む、睫毛をコートするための化粧品組成物であり、前記乳化系が、
    ・少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせ、
    ・少なくとも1つのグルタミン酸誘導体および/またはその塩の1つ、
    ・式:CH3-N(R)-CH2-COOH(式中、Rは、アシル基O=CR'であり、R'は、10から30の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖である)の少なくとも1つのサルコシン誘導体、またはその化粧品的に許容可能な塩の1つ、
    ・グリシン誘導体および/または前記誘導体の塩、
    ならびにこれらの混合物
    から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含み、
    前記C16-C30脂肪酸および塩基性アミノ酸の組み合わせ、または前記グルタミン酸誘導体および/もしくはその塩、または前記サルコシン誘導体および/もしくはその塩、または前記グリシン誘導体および/もしくはその塩が、組成物の主な界面活性剤系を構成することを特徴とする、化粧品組成物。
  2. 前記C16-C30脂肪酸が、ステアリン酸であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧品組成物。
  3. 前記脂肪酸の含量が、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から12重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品組成物。
  4. 前記塩基性アミノ酸が、リシン、アルギニンおよびヒスチジンから選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項の記載の化粧品組成物。
  5. 前記塩基性アミノ酸の含量が、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から10重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から4いずれか一項に記載の化粧品組成物。
  6. 少なくとも1つのC16-C30脂肪酸および少なくとも1つの塩基性アミノ酸の組み合わせが、組成物の主な界面活性剤系を構成することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  7. 前記サルコシン誘導体が、パルミトイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンマグネシウム、ミリストイルサルコシン、ステアロイルサルコシンおよびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  8. 前記サルコシン誘導体の含量が、組成物の全重量に対して、0.1から15重量%、好ましくは0.5から12重量%、より好ましくは1から10重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  9. 請求項1に定義のサルコシン誘導体が、組成物の主な界面活性剤系を構成することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  10. 前記グルタミン酸誘導体またはその塩が、アシルグルタミン酸、その塩およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  11. 前記グルタミン酸誘導体が、10から30の炭素原子を含むアシル基を有するアシルグルタミン酸から選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  12. 前記グルタミン誘導体またはその塩が、ラウロイルグルタミン酸、ココイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、オリボイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、水添タロウグルタミン酸二ナトリウム、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  13. 前記グルタミン酸誘導体またはその塩が、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から15重量%、より好ましくは1から10重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  14. 前記グルタミン酸誘導体またはその塩が、組成物の主な界面活性剤系を構成することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  15. 前記グリシン誘導体またはその塩が、下記の式(I):
    R-HNCH2COOX
    (式中、Rは、アシル基R'C=Oであり、R'は、好ましくは10から30の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖であり、Xは、例えば、Na、LiまたはKなどのアルカリ金属のイオン、好ましくはNaまたはKのイオン、Mgなどのアルカリ土類金属のイオン、アンモニウム基、およびこれらの混合物から選択されるカチオンである)
    のアシルグリシネートから選択されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  16. 前記アシル基が、ラウロイル、ミリストイル、ベヘノイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、オリボイル、ココイルまたはオレオイル基、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の化粧品組成物。
  17. 前記グリシン誘導体またはその塩が、下記の式(II):
    Figure 2013213040
    (式中、
    -R1は、10から30の炭素原子を含み、好ましくは12から22の炭素原子を含み、より好ましくは16から20の炭素原子を含む、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖であり、
    -R2基は、同一または異なり、R3OH基であり、R3は、2から10の炭素原子を含むアルキル基である)
    のグリシネートから選択されることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  18. 前記R1基が、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、セチル、セテアリルまたはオレイル基、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項17に記載の化粧品組成物。
  19. 前記グリシン誘導体またはその塩が、ココイルグリシンナトリウム、ココイルグリシンカリウム、ジヒドロキシエチルオレイルグリシネート、ジヒドロキシエチルステアリルグリシネート、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  20. 前記グリシン誘導体またはその塩が、組成物の全重量に対して、0.1から20重量%、好ましくは0.5から15重量%、より好ましくは1から10重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  21. 前記グリシン誘導体またはその塩が、組成物の主な界面活性剤系を構成することを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  22. 1重量%未満の、好ましくは0.5重量%未満のトリエタノールアミンステアレートを含むことを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  23. 少なくとも1つのワックスを含むことを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物を睫毛へ塗布することを含む、前記睫毛をメイクアップまたは非治療的にケアする方法。
  25. 請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物の、睫毛の均一なおよび/またはボリュームを増したメイクアップを得るための使用。
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