JP2005007495A - L型クランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】L型クランプによる加工物の接合、固定、仮止め等の作業時において、クランプを構成する押圧杆の押圧を調節する調節ハンドルを、約360度の角度で回動させてどの位置からでも押圧杆を押圧調節してクランプすることができるようにする。
【解決手段】調節アーム杆の左側嵌挿孔5に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔4より突出する押圧杆cに回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、バネ体6が飛出しないよう突出押圧杆の頭部のストッパー7によって押圧支持し、左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且押圧杆の回動を停止もしくは押圧杆の回動を自在にした握り柄部9付き調節ハンドルdを取着する。
【選択図】図1
【解決手段】調節アーム杆の左側嵌挿孔5に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔4より突出する押圧杆cに回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、バネ体6が飛出しないよう突出押圧杆の頭部のストッパー7によって押圧支持し、左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且押圧杆の回動を停止もしくは押圧杆の回動を自在にした握り柄部9付き調節ハンドルdを取着する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、L型クランプの分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のL型クランプとしては、実開昭64−42862号及び実開平1−79563号並びに実開平1−79564号公開実用新案公報の考案が開示されている。
【0003】
前記公報中、第1の実開昭64−42862号公開公報の考案における押圧盤付き押圧螺杆は、握持部12を回転させて、押え部bとキャップ体aとの幅員を調整していた。
【0004】
さらに第2の実開平1−79563号公開公報及び第3の実開平1−79564号公開公報のL型クランプも、前記第1の公開公報と同じく、押え杆の操作手段は、握持部の回転動作のみであった。
【0005】
そのため前記3件の実用公開公報のL型クランプの押圧螺杆もしくは押え杆は、仮止め物体の対象物に対する係止めする個所によっては、前記押圧螺杆もしくは押え杆の回転がしにくい個所があったとしても、前記押圧螺杆もしくは押え杆を回動して作業をしなければならなかった。従って作業性が不良となる等の弊害があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、L型クランプによる加工物の接合、固定、仮止め等の作業時において、前記クランプを構成する押圧杆の押圧を調節する調節ハンドルを、約360度の角度で回動させてどの位置からでも前記押圧杆を押圧調節をしてクランプすることができるようにした。
【0007】
さらに本発明は、前記加工物の接合、固定、仮止め等の作業時において、従来のL型クランプを構成する押圧杆よりも、加工物の押圧状態を確実に確保することができるようにした。
【0008】
また本発明は、押圧杆を長目にして押圧杆と調節ハンドルとを手指で握持するようにして、前記ハンドルの立ち上げがワンタッチでできるようにした。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、握り柄の先端部を稍直角状に折曲する当て部を形成するL型握持杆と、一端部に前記握持杆の握り柄を嵌挿する左側嵌挿孔を形成し、他端部に押圧杆を嵌挿する右側嵌挿孔を形成せしめた調節アーム杆を別設し、前記握持杆に対し前記調節アーム杆が直角状に前記調節アーム杆の右側嵌挿孔を嵌挿するL型クランプにおいて、
前記調節アーム杆の左側嵌挿孔に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔より突出する押圧杆に回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、前記左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、前記バネ体が飛出しないよう前記突出押圧杆の頭部のストッパーによって押圧支持し、前記左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、前記押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且前記押圧杆の回動を停止もしくは前記押圧杆の回動を自在にした握り柄部付き調節ハンドルを取着したことを特徴とするL型クランプである。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記左側嵌挿孔の直下の前記押圧杆に座金を嵌挿することを特徴とする請求項1記載のL型クランプである。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の前方端部を上方部に稍直角状に延設の前記バネ体を圧縮する折曲部の上面部が、前記左側嵌挿孔の底面部もしくは前記座金の理面部に前記バネ体の付勢力によって常時接触させ、前記折曲部を前記支持部に枢着することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のL型クランプである。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の端部を延設して形成する折曲部を、前記握り柄部の端部を左右両サイドに展開して左サイド折曲部と、右サイド折曲部とし、前記左右両サイド折曲部が前記押圧体を挾着して前記押圧体を固定すると共に、前記押圧体より突出の前記支持部に前記左サイド折曲部と右サイド折曲部を枢着することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のL型クランプである。
【0013】
請求項5記載の発明は、前記押圧杆の長さを、前記調節ハンドルの握り柄部と同程度もしくは若干短目に延設することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のL型クランプである。
【0014】
【発明の実施の形態】
請求項1〜5記載の発明に関する実施の形態は共通しているので、以下のとおり一括して説明する。
【0015】
図面において、aはL型握持杆(以下握持杆という。)であり、以下の構成からなっている。
【0016】
握持杆aは熱間鍛造にして、耐久性が抜群の直線状握り柄11の先端部を稍直角状に折曲して所定長さの当て部2を形成する。さらに前記当て部2の先端部には、着脱自在な上面が平坦状の保護キャップ3を設ける。
【0017】
図面においてbは一端部に形成した右側嵌挿孔4が前記握持杆aに嵌挿した際、前記握持杆aに対し直角状となっている調節アーム杆(以下アーム杆という。)である。このアーム杆bは図面図示のように前記握持杆aに対し、常時直角状となって、握持杆aの上方より当て部2の方向にスライドが可能である。そして前記アーム杆bの前記右側嵌挿孔4と反対側の左側端部に左側嵌挿孔5を形成する。
【0018】
前記当て部2と前記アーム杆bの長さは稍同じ程度とする。
【0019】
図面において、cは前記アーム杆bの左側嵌挿孔5に嵌挿したとき、前記握持杆aと平行になるように前記左側孔5に嵌挿した押圧杆である。そして前記押圧杆cの取付け状態は、上方部が前記左側嵌挿孔5よりも若干飛出させる。前記のように飛出した押圧杆cにバネ体6を嵌挿すると共に、前記バネ体6が飛出防止のためにストッパー7を前記押圧杆cに突出状に取着する。前記バネ体6は前記アーム杆bの左側嵌挿孔5の上面部8とストッパー7との間に介在しているが、加工物の接合、固定、仮止め等の押圧作業をしていないときは、若干圧縮される。
【0020】
前記バネ体6は、通常コイルバネであって、押圧杆cの外側面に表われるようにして嵌挿せしめ使用するが、板状でも可である。
【0021】
さらに前記押圧杆cの下端部には、若干の勾配(例えば約20度)でも締付けができるように回転自在に取着せしめた下方当て部8を設ける。
【0022】
図面においてdは調節ハンドル(以下ハンドルという。)であり以下の構成からなっている。このハンドルdは握り柄部9と前記握り柄部9の端部を左右両方向に股割れし、且前方端部を前記握り柄9に対し上方部に稍直角状に延設する左サイド折曲部10と右サイド折曲部10aを形成する。11は前記折曲部10、10aの上面部である。
【0023】
12は前記左側嵌挿孔5より飛出の前記押圧杆cに嵌挿した座金である。13は前記座金12の裏面部である。
【0024】
さらに前記ハンドルdを構成する左右両サイドの折曲部10、10aは、図面図示のように前記押圧杆cの外周部を挾着させる。
【0025】
前記の構成のハンドルdは、前記左側嵌挿孔5より飛出している前記押圧杆cに嵌挿の座金12より下方の押圧杆cより突設する支持部14に、前記押圧杆cを挾着する前記ハンドルdの両折曲部10、10aに設けた貫通孔15に前記支持部14を貫通せしめ前記ハンドルdを支持部14に接続させる。
【0026】
前記のように接続された前記ハンドルdは、折曲部10、10aが前記押圧杆cを外側方より挾着した状態となっている。
【0027】
そして前記ハンドルdを水平状態となっている前記アーム杆b等と同じく平行状態になっているときは、折曲部10、10aの上面部11は、座金12の裏面部13に接触している。
【0028】
さらに前記した水平状態となっているハンドルdを回転させると、前記握持杆aの右側面に前記ハンドルdの握り柄9が当るし、ハンドルdを反対方向に回転させると握持杆aの左側面に当る。以上のようにハンドルdは、約360度回転する。
【0029】
さらに前記のように水平状態に位置しているハンドルdを上方向に持上げると、折曲部10、10aの上面部11の中、上面部11が座金12の裏面部13をスライドしながら上面部11の中の内側隅部15が座金12の裏面部13を押圧し、バネ体6が圧縮し、比例して押圧杆cを下方に降下させる。そのとき加工物を当て部2と下方当て部8とで仮止めする。
【0030】
前記の垂直状態にあるハンドルdを外側方に回動し押圧杆cと直角状もしくはそれよりも若干大きく回動すると、折曲部10、10aの上面部11が、前記座金12の裏面部13に接触し、バネ体6が若干伸長し、押圧杆cが若干上昇する。従って前記クランプの仮止め作業が解除できる。
【0031】
また本発明のクランプの特長は、ハンドルdの回動が約360度の広い角度で回動させながら、所望する位置でハンドルdを位置させ、同時にハンドルdを上方に持上げることによって、押圧杆cを降下させ、加工物の仮止めを行う点である。このような構成で作用を有するものは、従来のL型クランプにはなかった。
【0032】
eは加工物である。
【0033】
さらに本発明の特長は、押圧杆cの長さをハンドルdの長さと同程度に長くすることによって、ハンドルdを上方向に持上げたとき、手指を長くなった押圧杆cにも引掛けることができるので、作業性が良い。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、握り柄の先端部を稍直角状に折曲する当て部を形成するL型握持杆と、一端部に前記握持杆の握り柄を嵌挿する左側嵌挿孔を形成し、他端部に押圧杆を嵌挿する右側嵌挿孔を形成せしめた調節アーム杆を別設し、前記握持杆に対し前記調節アーム杆が直角状に前記調節アーム杆の右側嵌挿孔を嵌挿するL型クランプにおいて、前記調節アーム杆の左側嵌挿孔に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔より突出する押圧杆に回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、前記左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、前記バネ体が飛出しないよう前記突出押圧杆の頭部のストッパーによって押圧支持し、前記左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、前記押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且前記押圧杆の回動を停止もしくは前記押圧杆の回動を自在にした握り柄部付き調節ハンドルを取着したL型クランプなので、ハンドルを加工物の仮止め位置に即応させてどのような位置からでも加工物の仮止めができる。
【0035】
請求項2記載の発明は、前記左側嵌挿孔の直下の前記押圧杆に座金を嵌挿するL型クランプなので、請求項1記載の発明と同じ効果を有していると共に、ハンドルの折曲部の上面部のスライドをスムーズにした。
【0036】
請求項3記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の前方端部を上方部に稍直角状に延設の前記バネ体を圧縮する折曲部の上面部が、前記左側嵌挿孔の底面部もしくは前記座金の理面部に前記バネ体の付勢力によって常時接触させ、前記折曲部を前記支持部に枢着するL型クランプなので、請求項1及び請求項2記載の発明と同じ効果を有している。
【0037】
請求項4記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の端部を延設して形成する折曲部を、前記握り柄部の端部を左右両サイドに展開して左サイド折曲部と、右サイド折曲部とし、前記左右両サイド折曲部が前記押圧体を挾着して前記押圧体を固定すると共に、前記押圧体より突出の前記支持部に前記左サイド折曲部と右サイド折曲部を枢着するL型クランプなので、押圧杆に対し、取着されているハンドルが偏寄するおそれがなく、常時バランスが確保されている。
【0038】
請求項5記載の発明は、前記押圧杆の長さを、前記調節ハンドルの握り柄部と同程度もしくは若干短目に延設するL型クランプなので、ハンドルの持上げ時に手指が引掛ってハンドルの持上げ作業を良好にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明L型クランプの正面図である。
【図2】同横断平面図である。
【図3】同使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
a 握持杆
b アーム杆
c 押圧杆
d ハンドル
e 加工物
1 握り柄
2 当て部
3 保護キャップ
4 右側嵌挿孔
5 左側嵌挿孔
6 バネ体
7 ストッパー
8 上面部
9 握り柄部
10 左サイド折曲部
10a 右サイド折曲部
11 上面部
12 座金
13 裏面部
14 支持部
15 上面部
【発明の属する技術分野】
本発明は、L型クランプの分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のL型クランプとしては、実開昭64−42862号及び実開平1−79563号並びに実開平1−79564号公開実用新案公報の考案が開示されている。
【0003】
前記公報中、第1の実開昭64−42862号公開公報の考案における押圧盤付き押圧螺杆は、握持部12を回転させて、押え部bとキャップ体aとの幅員を調整していた。
【0004】
さらに第2の実開平1−79563号公開公報及び第3の実開平1−79564号公開公報のL型クランプも、前記第1の公開公報と同じく、押え杆の操作手段は、握持部の回転動作のみであった。
【0005】
そのため前記3件の実用公開公報のL型クランプの押圧螺杆もしくは押え杆は、仮止め物体の対象物に対する係止めする個所によっては、前記押圧螺杆もしくは押え杆の回転がしにくい個所があったとしても、前記押圧螺杆もしくは押え杆を回動して作業をしなければならなかった。従って作業性が不良となる等の弊害があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、L型クランプによる加工物の接合、固定、仮止め等の作業時において、前記クランプを構成する押圧杆の押圧を調節する調節ハンドルを、約360度の角度で回動させてどの位置からでも前記押圧杆を押圧調節をしてクランプすることができるようにした。
【0007】
さらに本発明は、前記加工物の接合、固定、仮止め等の作業時において、従来のL型クランプを構成する押圧杆よりも、加工物の押圧状態を確実に確保することができるようにした。
【0008】
また本発明は、押圧杆を長目にして押圧杆と調節ハンドルとを手指で握持するようにして、前記ハンドルの立ち上げがワンタッチでできるようにした。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、握り柄の先端部を稍直角状に折曲する当て部を形成するL型握持杆と、一端部に前記握持杆の握り柄を嵌挿する左側嵌挿孔を形成し、他端部に押圧杆を嵌挿する右側嵌挿孔を形成せしめた調節アーム杆を別設し、前記握持杆に対し前記調節アーム杆が直角状に前記調節アーム杆の右側嵌挿孔を嵌挿するL型クランプにおいて、
前記調節アーム杆の左側嵌挿孔に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔より突出する押圧杆に回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、前記左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、前記バネ体が飛出しないよう前記突出押圧杆の頭部のストッパーによって押圧支持し、前記左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、前記押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且前記押圧杆の回動を停止もしくは前記押圧杆の回動を自在にした握り柄部付き調節ハンドルを取着したことを特徴とするL型クランプである。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記左側嵌挿孔の直下の前記押圧杆に座金を嵌挿することを特徴とする請求項1記載のL型クランプである。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の前方端部を上方部に稍直角状に延設の前記バネ体を圧縮する折曲部の上面部が、前記左側嵌挿孔の底面部もしくは前記座金の理面部に前記バネ体の付勢力によって常時接触させ、前記折曲部を前記支持部に枢着することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のL型クランプである。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の端部を延設して形成する折曲部を、前記握り柄部の端部を左右両サイドに展開して左サイド折曲部と、右サイド折曲部とし、前記左右両サイド折曲部が前記押圧体を挾着して前記押圧体を固定すると共に、前記押圧体より突出の前記支持部に前記左サイド折曲部と右サイド折曲部を枢着することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のL型クランプである。
【0013】
請求項5記載の発明は、前記押圧杆の長さを、前記調節ハンドルの握り柄部と同程度もしくは若干短目に延設することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のL型クランプである。
【0014】
【発明の実施の形態】
請求項1〜5記載の発明に関する実施の形態は共通しているので、以下のとおり一括して説明する。
【0015】
図面において、aはL型握持杆(以下握持杆という。)であり、以下の構成からなっている。
【0016】
握持杆aは熱間鍛造にして、耐久性が抜群の直線状握り柄11の先端部を稍直角状に折曲して所定長さの当て部2を形成する。さらに前記当て部2の先端部には、着脱自在な上面が平坦状の保護キャップ3を設ける。
【0017】
図面においてbは一端部に形成した右側嵌挿孔4が前記握持杆aに嵌挿した際、前記握持杆aに対し直角状となっている調節アーム杆(以下アーム杆という。)である。このアーム杆bは図面図示のように前記握持杆aに対し、常時直角状となって、握持杆aの上方より当て部2の方向にスライドが可能である。そして前記アーム杆bの前記右側嵌挿孔4と反対側の左側端部に左側嵌挿孔5を形成する。
【0018】
前記当て部2と前記アーム杆bの長さは稍同じ程度とする。
【0019】
図面において、cは前記アーム杆bの左側嵌挿孔5に嵌挿したとき、前記握持杆aと平行になるように前記左側孔5に嵌挿した押圧杆である。そして前記押圧杆cの取付け状態は、上方部が前記左側嵌挿孔5よりも若干飛出させる。前記のように飛出した押圧杆cにバネ体6を嵌挿すると共に、前記バネ体6が飛出防止のためにストッパー7を前記押圧杆cに突出状に取着する。前記バネ体6は前記アーム杆bの左側嵌挿孔5の上面部8とストッパー7との間に介在しているが、加工物の接合、固定、仮止め等の押圧作業をしていないときは、若干圧縮される。
【0020】
前記バネ体6は、通常コイルバネであって、押圧杆cの外側面に表われるようにして嵌挿せしめ使用するが、板状でも可である。
【0021】
さらに前記押圧杆cの下端部には、若干の勾配(例えば約20度)でも締付けができるように回転自在に取着せしめた下方当て部8を設ける。
【0022】
図面においてdは調節ハンドル(以下ハンドルという。)であり以下の構成からなっている。このハンドルdは握り柄部9と前記握り柄部9の端部を左右両方向に股割れし、且前方端部を前記握り柄9に対し上方部に稍直角状に延設する左サイド折曲部10と右サイド折曲部10aを形成する。11は前記折曲部10、10aの上面部である。
【0023】
12は前記左側嵌挿孔5より飛出の前記押圧杆cに嵌挿した座金である。13は前記座金12の裏面部である。
【0024】
さらに前記ハンドルdを構成する左右両サイドの折曲部10、10aは、図面図示のように前記押圧杆cの外周部を挾着させる。
【0025】
前記の構成のハンドルdは、前記左側嵌挿孔5より飛出している前記押圧杆cに嵌挿の座金12より下方の押圧杆cより突設する支持部14に、前記押圧杆cを挾着する前記ハンドルdの両折曲部10、10aに設けた貫通孔15に前記支持部14を貫通せしめ前記ハンドルdを支持部14に接続させる。
【0026】
前記のように接続された前記ハンドルdは、折曲部10、10aが前記押圧杆cを外側方より挾着した状態となっている。
【0027】
そして前記ハンドルdを水平状態となっている前記アーム杆b等と同じく平行状態になっているときは、折曲部10、10aの上面部11は、座金12の裏面部13に接触している。
【0028】
さらに前記した水平状態となっているハンドルdを回転させると、前記握持杆aの右側面に前記ハンドルdの握り柄9が当るし、ハンドルdを反対方向に回転させると握持杆aの左側面に当る。以上のようにハンドルdは、約360度回転する。
【0029】
さらに前記のように水平状態に位置しているハンドルdを上方向に持上げると、折曲部10、10aの上面部11の中、上面部11が座金12の裏面部13をスライドしながら上面部11の中の内側隅部15が座金12の裏面部13を押圧し、バネ体6が圧縮し、比例して押圧杆cを下方に降下させる。そのとき加工物を当て部2と下方当て部8とで仮止めする。
【0030】
前記の垂直状態にあるハンドルdを外側方に回動し押圧杆cと直角状もしくはそれよりも若干大きく回動すると、折曲部10、10aの上面部11が、前記座金12の裏面部13に接触し、バネ体6が若干伸長し、押圧杆cが若干上昇する。従って前記クランプの仮止め作業が解除できる。
【0031】
また本発明のクランプの特長は、ハンドルdの回動が約360度の広い角度で回動させながら、所望する位置でハンドルdを位置させ、同時にハンドルdを上方に持上げることによって、押圧杆cを降下させ、加工物の仮止めを行う点である。このような構成で作用を有するものは、従来のL型クランプにはなかった。
【0032】
eは加工物である。
【0033】
さらに本発明の特長は、押圧杆cの長さをハンドルdの長さと同程度に長くすることによって、ハンドルdを上方向に持上げたとき、手指を長くなった押圧杆cにも引掛けることができるので、作業性が良い。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、握り柄の先端部を稍直角状に折曲する当て部を形成するL型握持杆と、一端部に前記握持杆の握り柄を嵌挿する左側嵌挿孔を形成し、他端部に押圧杆を嵌挿する右側嵌挿孔を形成せしめた調節アーム杆を別設し、前記握持杆に対し前記調節アーム杆が直角状に前記調節アーム杆の右側嵌挿孔を嵌挿するL型クランプにおいて、前記調節アーム杆の左側嵌挿孔に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔より突出する押圧杆に回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、前記左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、前記バネ体が飛出しないよう前記突出押圧杆の頭部のストッパーによって押圧支持し、前記左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、前記押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且前記押圧杆の回動を停止もしくは前記押圧杆の回動を自在にした握り柄部付き調節ハンドルを取着したL型クランプなので、ハンドルを加工物の仮止め位置に即応させてどのような位置からでも加工物の仮止めができる。
【0035】
請求項2記載の発明は、前記左側嵌挿孔の直下の前記押圧杆に座金を嵌挿するL型クランプなので、請求項1記載の発明と同じ効果を有していると共に、ハンドルの折曲部の上面部のスライドをスムーズにした。
【0036】
請求項3記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の前方端部を上方部に稍直角状に延設の前記バネ体を圧縮する折曲部の上面部が、前記左側嵌挿孔の底面部もしくは前記座金の理面部に前記バネ体の付勢力によって常時接触させ、前記折曲部を前記支持部に枢着するL型クランプなので、請求項1及び請求項2記載の発明と同じ効果を有している。
【0037】
請求項4記載の発明は、前記調節ハンドルの握り柄部の端部を延設して形成する折曲部を、前記握り柄部の端部を左右両サイドに展開して左サイド折曲部と、右サイド折曲部とし、前記左右両サイド折曲部が前記押圧体を挾着して前記押圧体を固定すると共に、前記押圧体より突出の前記支持部に前記左サイド折曲部と右サイド折曲部を枢着するL型クランプなので、押圧杆に対し、取着されているハンドルが偏寄するおそれがなく、常時バランスが確保されている。
【0038】
請求項5記載の発明は、前記押圧杆の長さを、前記調節ハンドルの握り柄部と同程度もしくは若干短目に延設するL型クランプなので、ハンドルの持上げ時に手指が引掛ってハンドルの持上げ作業を良好にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明L型クランプの正面図である。
【図2】同横断平面図である。
【図3】同使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
a 握持杆
b アーム杆
c 押圧杆
d ハンドル
e 加工物
1 握り柄
2 当て部
3 保護キャップ
4 右側嵌挿孔
5 左側嵌挿孔
6 バネ体
7 ストッパー
8 上面部
9 握り柄部
10 左サイド折曲部
10a 右サイド折曲部
11 上面部
12 座金
13 裏面部
14 支持部
15 上面部
Claims (5)
- 握り柄の先端部を稍直角状に折曲する当て部を形成するL型握持杆と、一端部に前記握持杆の握り柄を嵌挿する左側嵌挿孔を形成し、他端部に押圧杆を嵌挿する右側嵌挿孔を形成せしめた調節アーム杆を別設し、前記握持杆に対し前記調節アーム杆が直角状に前記調節アーム杆の右側嵌挿孔を嵌挿するL型クランプにおいて、
前記調節アーム杆の左側嵌挿孔に嵌挿し、且前記右側嵌挿孔より突出する押圧杆に回動自在にして、且若干の角度をもって傾斜する下方当て部を取着すると共に、前記左側嵌挿孔より上方に突出する前記押圧杆にバネ体を嵌挿し、前記バネ体が飛出しないよう前記突出押圧杆の頭部のストッパーによって押圧支持し、前記左側嵌挿孔より下方に突出する前記押圧杆支持部を設けると共に、前記押圧杆の下端部に設けた下方当て部を押圧し、且前記押圧杆の回動を停止もしくは前記押圧杆の回動を自在にした握り柄部付き調節ハンドルを取着したことを特徴とするL型クランプ。 - 前記左側嵌挿孔の直下の前記押圧杆に座金を嵌挿することを特徴とする請求項1記載のL型クランプ。
- 前記調節ハンドルの握り柄部の前方端部を上方部に稍直角状に延設の前記バネ体を圧縮する折曲部の上面部が、前記左側嵌挿孔の底面部もしくは前記座金の理面部に前記バネ体の付勢力によって常時接触させ、前記折曲部を前記支持部に枢着することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のL型クランプ。
- 前記調節ハンドルの握り柄部の端部を延設して形成する折曲部を、前記握り柄部の端部を左右両サイドに展開して左サイド折曲部と、右サイド折曲部とし、前記左右両サイド折曲部が前記押圧体を挾着して前記押圧体を固定すると共に、前記押圧体より突出の前記支持部に前記左サイド折曲部と右サイド折曲部を枢着することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のL型クランプ。
- 前記押圧杆の長さを、前記調節ハンドルの握り柄部と同程度もしくは若干短目に延設することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記又は請求項4載のL型クランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003171875A JP2005007495A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | L型クランプ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003171875A JP2005007495A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | L型クランプ |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=34096204
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005007495A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103692379A (zh) * | 2013-04-18 | 2014-04-02 | 成都天磐科技有限责任公司 | 能够压紧加工材料的固定装置 |
CN106335297A (zh) * | 2016-10-14 | 2017-01-18 | 成都家易通信息技术有限公司 | 一种可支持骑缝用印的印章模块 |
DE102007001693B4 (de) * | 2007-01-11 | 2017-06-01 | Wolfcraft Gmbh | Spannelement für eine Spannzwinge |
-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003171875A patent/JP2005007495A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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