JP2005006924A - 卓球用ラケット、ブレード及びラバー - Google Patents
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Abstract
【課題】卓球ラケット用ブレードに、耐久性、反発弾性、軽量性に優れた新素材を添加し、打球性能の高い卓球用ラケットを提供すること。
【解決手段】卓球ラケット用ブレード本体1の構成部材としての、木質薄板2とカーボンナノチューブ繊維をシート状に紡織したカーボンナノチューブシート3を接着剤10により貼り合わせて積層板を成形し、卓球ラケット用ブレード本体1を形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】卓球ラケット用ブレード本体1の構成部材としての、木質薄板2とカーボンナノチューブ繊維をシート状に紡織したカーボンナノチューブシート3を接着剤10により貼り合わせて積層板を成形し、卓球ラケット用ブレード本体1を形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は卓球ラケット用ブレード、卓球ラケット用ラバーおよびブレードにラバーを貼着した卓球用ラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、卓球ラケット用ブレードは木材合板で形成することが一般的であり、ブレードを形成する部材には硬度性や反発弾性が高いヒノキ材や桐材等の木材を求められるラケットの性能に応じて選び、これらの木材を合板してブレードを形成することが主流であった。
【0003】
しかし近年、卓球用ラケットについて、更なる打球性能の向上が期待されるようになり、ブレードにおける反発弾性が大であり、且つ、高い振動衰退性を有し、更には軽量性に優れたものを提供することが要求されている。
【0004】
そこで、卓球用ラケットの打球性能を向上させるべく、木材合板で形成されるブレードにおいて、反発弾性が大であり、強度が高く、且つ、軽量性に優れたカーボン繊維を芳香族ポリエステル繊維と交織してシート状に成形したものをブレードの一部に用いるタイプの卓球用ラケットが提案されている(特許文献1)。
【0005】
この卓球用ラケットは、木質薄板と上記交織繊維シートとを積層してなる積層板でブレードを形成するものである。
【0006】
また、従来、卓球ラケット用ラバーシートの部材には天然ゴムを用い、天然ゴム材を、ラバーシートの片面に円柱状の粒を均一に配列したラバーシートの状態に固化、成形し、独立または連続の気泡を有するスポンジ状の合成樹脂シートと貼着して形成することが一般的であった。
【0007】
しかし、天然ゴムは静電気によるホコリの付着などの影響により劣化を起こしやすいため、一定期間ラケットを使用するとゴムの破損や弾性の低下によってラバーシートの打球性能が低下し、その都度ラバーの貼替えを要する。また、天然ゴムで形成したラバーシートで速度の速いボールを打撃した場合、ラバーシートが破損することがあった。
【0008】
そこで、ラバーシートを形成する天然ゴムに充慎剤や可塑剤等の配合薬品を添加して、卓球用ラバーとして適切な硬度や強度をもつゴム材を生成し、このゴム材をラバーシートの形状に成形するものが公知となっている。更に、天然ゴムにブタジエンゴム等の合成ゴムを添加して、ゴム材を生成し、このゴム材をラバーシートの形状に成形するものも提案されている(特許文献2)。
【0009】
更に、ラバーシートに貼着するスポンジ状シートは、ブタジエンゴム等の合成ゴムで形成したものが公知となっている。
【0010】
従来、卓球用ラバーをブレードに貼着する場合にはフィルムの両面に接着剤が塗布された粘着シートを用いることが主流である。しかし、粘着シートの基材はポリエステルあるいはポリプロピレンなどのフィルムであり、接着剤は加硫ゴム又は合成樹脂等を溶入して溶剤を揮発させたものであるため、基材及び粘着剤のいずれもが、殆んど弾性を有せず、打球の際には、その衝撃によって粘着シートが塑性変形を起こすので、打球スピードが減殺される。
【0011】
そこで、粘着シートを構成する基材として高い反発弾性を有する加硫ゴム(例えば、ブタジエンゴム)をフィルム状に成形したものを使用して、従来の両面粘着シートの欠点であった打球反発力減殺作用を改善したものがある(特許文献3)。
【0012】
【特許文献1】特開平07−031702号公報
【特許文献2】特開平07−236719号公報
【特許文献3】特開平07−067994号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載のブレードにおいては、ブレードの一部にカーボン繊維と芳香族ポリエステル繊維との交織繊維を用いたことで、木材合板のみでブレードを形成した場合に比べ、ブレードが軽量化され、ブレードの反発弾性が大となり、且つ、ラケットが高い振動衰退性を有するものとなり、卓球用ラケットの打球性能が向上した。
【0014】
しかし、ブレードを木質薄板とポリエステル繊維およびカーボン繊維の交織繊維シートとを積層してなる積層板で形成した場合であっても、シートは一定の重量を有するものであり、またブレードを構成する主要部材は木材であるため、卓球用ラケットが最大限軽量化されているものとはいえない。また、現在は従来の卓球用ラケットに比べて、ブレードにおける反発弾性が大であり、ラケットが高い振動衰退性を有し、且つ、軽量性に優れた、更に高い打球性能を発揮するラケットの提供が要求されているが、これまでブレードに用いられてきた材料ではブレードの上記物性をこれ以上向上させることは困難である。
【0015】
本願発明の第一はこのような観点に鑑みなされたものであって、卓球ラケット用ブレードの構成部材に、従来用いられてきた木材やカーボン繊維に比べ、ヤング率が高い素材を用いることにより、一定の速度で打球した場合に従来のラケットで打球した場合に比べて、狙ったポイントに強いボールを打つことができるブレードを提供することを目的とする。
【0016】
また、ブレードの構成部材に、高い振動衰退性を有する素材を用いることにより、打球時の振動を素早く吸収し、振動が手に響きにくいブレードを提供することを目的とする。
【0017】
また、ブレードの構成部材に軽量性に優れた素材を用いることにより、打球時にラケット使用者がラケットを楽に振り切ることができる軽いブレードを提供することを目的とする。
【0018】
上記特許文献2に記載のラバーにおいては、天然ゴムにブタジエンゴムを添加して合成ゴムを生成し、このゴム材をラバーシートの形状に成形したことにより、天然ゴム材のみで形成したラバーシートに比べ打球性能や耐久性が向上し、ある程度の高い打球性能を有するラバーを提供することができた。
【0019】
しかし、天然ゴム材に天然ゴム以外のゴム材や、薬品を添加することではラバーの諸物性をこれ以上向上させることは困難である。更に、合成樹脂で形成したスポンジ状シートにラバーシートを貼着しただけでは、ラバーの打球性能をこれ以上向上させることは困難である。
【0020】
本願発明の第二はこのような観点に鑑みなされたものであって、従来用いられてきた合成ゴム等に比べて、耐久性に優れた物質をゴム材に添加することにより、劣化しにくく、破損しにくいラバーを提供することを目的とする。
【0021】
ラバーシートおよびスポンジ状シートに、ヤング率が高い物質を添加することにより、一定の速度で打球した場合に従来のラケットで打球した場合に比べて狙ったポイントに強いボールを打つことができるラバーを提供することを目的とする。
【0022】
上記特許文献3記載のように、卓球用ラケット用の粘着シートの基材に高い反発弾性を有する加硫ゴムを使用したことで、打球反発力の減殺を防ぐことができた。しかし打球反発力を更に向上させる粘着シートの提供はなされておらず、更に、卓球用ラケットの構成部材を接着するために用いる接着剤自体の反発弾性を更に向上させる提案はなされていない。
【0023】
本願発明の第三は、このような観点に鑑みなされたものであって、卓球用ラケットの構成部材を接着するために用いる接着剤に、高い反発弾性を発揮する物質を添加することにより、強いボールを打つことができるラケットを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願発明の目的を実現する構成の第一は、ラバーと貼着して卓球用ラケットを構成する卓球ラケット用ブレードにおいて、前記ブレードを構成する構成部材および/又は前記ブレードの構成部材同士を接着する接着剤の少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを用いたことを特徴とする。
【0025】
本願発明の目的を実現する構成の第二は、前記ブレード構成部材に用いるカーボンナノチューブ又はフラーレンは、前記カーボンナノチューブ又はフラーレンをシート状に固化、成形したものであることを特徴とする。
【0026】
本願発明の目的を実現する構成の第三は、前記ブレードは、ブレード構成部材としての木質薄板と前記カーボンナノチューブ又はフラーレンからなるシートとを積層してなる積層板で形成したことを特徴とする。
【0027】
本願発明の目的を実現する構成の第四は、ラバーシートにスポンジ状シートを貼着した卓球ラケット用ラバーにおいて、前記ラバーシートと、前記スポンジ状シートと、前記ラバーシートに前記スポンジ状シートを接着する接着剤との少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを添加したことを特徴とする。
【0028】
本願発明の目的を実現する構成の第五は、グリップを備えたブレードの片面または両面にラバーを貼着した卓球用ラケットにおいて、前記グリップと、前記ブレードと、前記ラバーと、前記ブレードの構成部材同士を接着する接着剤と、前記ブレードに前記グリップを接着する接着剤と、前記ブレードに前記ラバーを接着する接着剤との少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを用いたことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。尚、実施の形態はブレード本体、ラバー本体又は卓球用ラケットを示すものであり、該卓球用ラケットにおけるブレードの形状はシェークハンドタイプを示すものであるが、卓球用ラケットはシェークハンドタイプのみに限定されるのではなくペンホルダータイプのものにも応用できることは言うまでもないことである。
【0030】
図1は、本願発明の第一の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードの斜視断面図である。
【0031】
図中、1はブレード本体、2はブレード本体1の一部を構成する木質薄板であって、例えば、ヒノキ材からなる木質薄板である。
【0032】
3は木質薄板2と共にブレード本体1を構成するシート部材であって、カーボンナノチューブ(以下ナノチューブという)、例えば、多層ナノチューブを繊維化しシート状に固化、成形したものである。
【0033】
ブレード本体1は、ブレード本体1の打球面を形成する木質薄板2aにナノチューブシート3を貼着し、更に、木質薄板2aに貼着したナノチューブシート3と数層の木質薄板2とを張り合わせることで、木質薄板2とナノチューブシート3を積層してなるブレード本体1を形成し、ブレード本体1の打球性能を向上させている。
【0034】
尚、ブレード本体1は一種類の木質薄板2とナノチューブシート3を貼り合わせて形成してもよいし、複数の種類の木質薄板2とナノチューブシート3を貼り合わせて形成してもよい。
【0035】
また、ブレード本体1は、木質薄板2を積層するものに限らず、一枚の木質板をブレード本体1の形状に裁断し、その表面にナノチューブシート3を貼着してもよい。また、複数の木質薄板2と複数のナノチューブシート3を交互に貼着してブレード本体1を形成してもよい。
【0036】
木質薄板2に貼着するシートは、フラーレン、例えば、C60を繊維化しシート状に固化、成形したものであってもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合繊維をシート状に成形したものであってもよいし、ナノチューブとフラーレンを夫々繊維化し混紡してシート状に成形したものであってもよいし、更に、ナノチューブ繊維又はフラーレン繊維を芳香族ポリエステル繊維等カーボン繊維以外の繊維と混紡してシート状に成形したものでもよい。
【0037】
尚、ここでいうナノチューブとは、5員環と6員環からなる円筒構造の炭素分子をいい、フラーレンとは、5員環と6員環からなる球殻上の炭素分子をいう。
【0038】
図2は本願発明の第二の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードの斜視図である。
【0039】
図中、1´はブレード本体であり、4は、ブレード本体1´に添加するナノチューブの微小結晶粉末である。ブレード本体1´は、ナノチューブ粉末4を、ブレード本体1´を形成する母材としての、例えば、エポキシ樹脂内に均等に分散するように混合し、これをブレード本体1´の形状に固化、成形する。
【0040】
尚、母材に混合するナノチューブは繊維状のものであってもよく、母材には、エポキシ樹脂以外の樹脂を用いてもよい。
【0041】
また、カーボンナノチューブ粉末4に替えて、フラーレンの微小結晶粉末を母材に混合し、ブレード本体1´の形状に固化、成形してもよいし、フラーレン繊維を母材に混合し、ブレード本体1´の形状に成形してもよい。
【0042】
更に、ナノチューブとフラーレンの混合粉末を母材に混合してブレード本体1´を成形してもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合繊維を母材に混合してブレード本体1´を成形してもよい。
【0043】
図3は本願発明の第三の実施の形態を示す、卓球ラケット用ラバーの斜視図である。
【0044】
図中、5は卓球用ラバー本体、6はラバー本体5を構成するラバーシートである。ラバーシート6は、天然ゴムにナノチューブ粉末4を混合し、これを、片面に円柱状の粒を均一に配列するラバーシート6の状態に固化、成形し、ラバー本体5の打球性能を向上させている。
【0045】
尚、ラバーシート6にはナノチューブ粉末4に替えて、フラーレン粉末を混合してもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合粉末を混合してもよい。また、ラバーシート6の母材には、例えば、ブタジエンゴム等、天然ゴム以外の素材を用いてもよい。
【0046】
7は、ラバーシート6の裏面に貼着されるスポンジ状シートである。スポンジ状シート7は合成樹脂、例えば、ブタジエンゴムに、カーボンナノチューブ粉末4を混合し、独立または連続の気泡を有するスポンジ状に固化、成形し、ラバー本体の打球性能を向上させている。
【0047】
尚、スポンジ状シート7にはナノチューブ粉末4に替えて、フラーレン粉末を混合してもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合粉末を混合してもよい。また、スポンジ状シート7の母材にはブタジエンゴム以外の素材を用いてもよい。
【0048】
図4は本願発明の第四の実施の形態を示す卓球用ラケットの斜視図である。
【0049】
図中、8は図1に示すブレード本体1に、図3に示すラバー本体5を貼着し、更にグリップ9を貼着した卓球用ラケットである。グリップ9は、木質薄板2でナノチューブシート3を貼り合わせることで木質薄板2とナノチューブシート3を積層してなるグリップ9を形成している。
【0050】
尚、グリップ9は、ナノチューブ粉末4を、母材としての、例えば、エポキシ樹脂に溶かし込み、グリップ9の形状に固化、成形してもよい。また、グリップ9にはナノチューブシート3に替えてフラーレンシートを用いてもよいし、ナノチューブ粉末4に替えてフラーレン粉末を用いてもよい。
【0051】
10は卓球用ラケットの構成部材同士を貼着する接着剤である。接着剤10は基材としての、例えば、アクリル樹脂粘着材にナノチューブ粉末4を添加して生成し、卓球用ラケットの構成部材、例えば、ブレード本体1とラバー本体5を貼着して卓球用ラケットを形成する。
【0052】
尚、接着剤10は、ブレード本体1を構成する木質薄板2同士を貼着するために使用してもよいし、木質薄板2とナノチューブシート3を貼着するために使用してもよいし、ラバーシート6とスポンジ状シート7を貼着するために使用してもよい。また、接着剤10にはナノチューブ粉末4に替えて、フラーレン粉末又はナノチューブとフラーレンの混合粉末を添加してもよい。
【0053】
【発明の効果】
本願発明の請求項1に係る発明によれば、卓球ラケット用ブレードの構成部材、に、鉄鋼の約100倍の強度を有し、約1060GPaのヤング率を発揮するカーボンナノチューブ又はフラーレンを用いたことにより、従来のブレードに比べて耐久性、反発弾性に優れたラケットを提供できるため、一定の速度で打球した場合、従来のラケットで打球した場合に比べて正確な位置に強いボールを打つことができるという効果がある。
【0054】
また、卓球ラケット用ブレードの構成部材に、曲げに対してしなやかな性質を発揮するカーボンナノチューブ又はフラーレンを用いたことにより、高い振動衰退性を発揮するラケットを提供できるため、打球時の振動を素早く吸収できるという効果がある。
【0055】
また、卓球ラケット用ブレードの構成部材に、単位体積あたりの比重が鉄鋼の10分の1程度の軽さであるカーボンナノチューブ又はフラーレンを用いたことにより、従来のブレードに比べて軽量性に優れたブレードを提供できるという効果がある。
【0056】
本願発明の請求項3に係る発明のよれば、卓球用ラバーの構成部材に、対腐食性に優れたカーボンナノチューブ又はフラーレンを添加したことにより、従来のラバーに比べて、ラバーが長寿命化するという効果がある。
【0057】
更に、卓球用ラバーの構成部材に、カーボンナノチューブ又はフラーレンを添加したことにより、反発弾性に優れたラケットを提供できるため、一定の速度で打球した場合、従来のラケットで打球した場合に比べて正確な位置に強いボールを打つことができるという効果がある。
【0058】
本願発明の請求項4に係る発明によれば、ブレードの構成部材同士を接着する接着剤と、ブレードにグリップを接着する接着剤と、ブレードにラバーを接着する接着剤とのいずれかに、カーボンナノチューブ又はフラーレンを添加したことにより、反発弾性の高い卓球用ラケット及びラケット構成部材を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施の形態を示す、卓球ラケット用ブレードの斜視断面図である。
【図2】本願発明の第二の実施の形態を示す、卓球ラケット用ブレードの斜視図である。
【図3】本願発明の第三の実施の形態を示す、卓球ラケット用ラバーの斜視図である。
【図4】本願発明の第四の実施の形態を示す、卓球用ラケットの斜視断面図である。
【符号の説明】
1 ブレード本体
2 木質薄板
3 カーボンナノチューブシート
4 カーボンナノチューブ微小結晶粉末
5 ラバー本体
6 ラバーシート
7 スポンジ状シート
8 卓球用ラケット
9 グリップ
10 接着剤
【発明の属する技術分野】
本願発明は卓球ラケット用ブレード、卓球ラケット用ラバーおよびブレードにラバーを貼着した卓球用ラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、卓球ラケット用ブレードは木材合板で形成することが一般的であり、ブレードを形成する部材には硬度性や反発弾性が高いヒノキ材や桐材等の木材を求められるラケットの性能に応じて選び、これらの木材を合板してブレードを形成することが主流であった。
【0003】
しかし近年、卓球用ラケットについて、更なる打球性能の向上が期待されるようになり、ブレードにおける反発弾性が大であり、且つ、高い振動衰退性を有し、更には軽量性に優れたものを提供することが要求されている。
【0004】
そこで、卓球用ラケットの打球性能を向上させるべく、木材合板で形成されるブレードにおいて、反発弾性が大であり、強度が高く、且つ、軽量性に優れたカーボン繊維を芳香族ポリエステル繊維と交織してシート状に成形したものをブレードの一部に用いるタイプの卓球用ラケットが提案されている(特許文献1)。
【0005】
この卓球用ラケットは、木質薄板と上記交織繊維シートとを積層してなる積層板でブレードを形成するものである。
【0006】
また、従来、卓球ラケット用ラバーシートの部材には天然ゴムを用い、天然ゴム材を、ラバーシートの片面に円柱状の粒を均一に配列したラバーシートの状態に固化、成形し、独立または連続の気泡を有するスポンジ状の合成樹脂シートと貼着して形成することが一般的であった。
【0007】
しかし、天然ゴムは静電気によるホコリの付着などの影響により劣化を起こしやすいため、一定期間ラケットを使用するとゴムの破損や弾性の低下によってラバーシートの打球性能が低下し、その都度ラバーの貼替えを要する。また、天然ゴムで形成したラバーシートで速度の速いボールを打撃した場合、ラバーシートが破損することがあった。
【0008】
そこで、ラバーシートを形成する天然ゴムに充慎剤や可塑剤等の配合薬品を添加して、卓球用ラバーとして適切な硬度や強度をもつゴム材を生成し、このゴム材をラバーシートの形状に成形するものが公知となっている。更に、天然ゴムにブタジエンゴム等の合成ゴムを添加して、ゴム材を生成し、このゴム材をラバーシートの形状に成形するものも提案されている(特許文献2)。
【0009】
更に、ラバーシートに貼着するスポンジ状シートは、ブタジエンゴム等の合成ゴムで形成したものが公知となっている。
【0010】
従来、卓球用ラバーをブレードに貼着する場合にはフィルムの両面に接着剤が塗布された粘着シートを用いることが主流である。しかし、粘着シートの基材はポリエステルあるいはポリプロピレンなどのフィルムであり、接着剤は加硫ゴム又は合成樹脂等を溶入して溶剤を揮発させたものであるため、基材及び粘着剤のいずれもが、殆んど弾性を有せず、打球の際には、その衝撃によって粘着シートが塑性変形を起こすので、打球スピードが減殺される。
【0011】
そこで、粘着シートを構成する基材として高い反発弾性を有する加硫ゴム(例えば、ブタジエンゴム)をフィルム状に成形したものを使用して、従来の両面粘着シートの欠点であった打球反発力減殺作用を改善したものがある(特許文献3)。
【0012】
【特許文献1】特開平07−031702号公報
【特許文献2】特開平07−236719号公報
【特許文献3】特開平07−067994号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載のブレードにおいては、ブレードの一部にカーボン繊維と芳香族ポリエステル繊維との交織繊維を用いたことで、木材合板のみでブレードを形成した場合に比べ、ブレードが軽量化され、ブレードの反発弾性が大となり、且つ、ラケットが高い振動衰退性を有するものとなり、卓球用ラケットの打球性能が向上した。
【0014】
しかし、ブレードを木質薄板とポリエステル繊維およびカーボン繊維の交織繊維シートとを積層してなる積層板で形成した場合であっても、シートは一定の重量を有するものであり、またブレードを構成する主要部材は木材であるため、卓球用ラケットが最大限軽量化されているものとはいえない。また、現在は従来の卓球用ラケットに比べて、ブレードにおける反発弾性が大であり、ラケットが高い振動衰退性を有し、且つ、軽量性に優れた、更に高い打球性能を発揮するラケットの提供が要求されているが、これまでブレードに用いられてきた材料ではブレードの上記物性をこれ以上向上させることは困難である。
【0015】
本願発明の第一はこのような観点に鑑みなされたものであって、卓球ラケット用ブレードの構成部材に、従来用いられてきた木材やカーボン繊維に比べ、ヤング率が高い素材を用いることにより、一定の速度で打球した場合に従来のラケットで打球した場合に比べて、狙ったポイントに強いボールを打つことができるブレードを提供することを目的とする。
【0016】
また、ブレードの構成部材に、高い振動衰退性を有する素材を用いることにより、打球時の振動を素早く吸収し、振動が手に響きにくいブレードを提供することを目的とする。
【0017】
また、ブレードの構成部材に軽量性に優れた素材を用いることにより、打球時にラケット使用者がラケットを楽に振り切ることができる軽いブレードを提供することを目的とする。
【0018】
上記特許文献2に記載のラバーにおいては、天然ゴムにブタジエンゴムを添加して合成ゴムを生成し、このゴム材をラバーシートの形状に成形したことにより、天然ゴム材のみで形成したラバーシートに比べ打球性能や耐久性が向上し、ある程度の高い打球性能を有するラバーを提供することができた。
【0019】
しかし、天然ゴム材に天然ゴム以外のゴム材や、薬品を添加することではラバーの諸物性をこれ以上向上させることは困難である。更に、合成樹脂で形成したスポンジ状シートにラバーシートを貼着しただけでは、ラバーの打球性能をこれ以上向上させることは困難である。
【0020】
本願発明の第二はこのような観点に鑑みなされたものであって、従来用いられてきた合成ゴム等に比べて、耐久性に優れた物質をゴム材に添加することにより、劣化しにくく、破損しにくいラバーを提供することを目的とする。
【0021】
ラバーシートおよびスポンジ状シートに、ヤング率が高い物質を添加することにより、一定の速度で打球した場合に従来のラケットで打球した場合に比べて狙ったポイントに強いボールを打つことができるラバーを提供することを目的とする。
【0022】
上記特許文献3記載のように、卓球用ラケット用の粘着シートの基材に高い反発弾性を有する加硫ゴムを使用したことで、打球反発力の減殺を防ぐことができた。しかし打球反発力を更に向上させる粘着シートの提供はなされておらず、更に、卓球用ラケットの構成部材を接着するために用いる接着剤自体の反発弾性を更に向上させる提案はなされていない。
【0023】
本願発明の第三は、このような観点に鑑みなされたものであって、卓球用ラケットの構成部材を接着するために用いる接着剤に、高い反発弾性を発揮する物質を添加することにより、強いボールを打つことができるラケットを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願発明の目的を実現する構成の第一は、ラバーと貼着して卓球用ラケットを構成する卓球ラケット用ブレードにおいて、前記ブレードを構成する構成部材および/又は前記ブレードの構成部材同士を接着する接着剤の少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを用いたことを特徴とする。
【0025】
本願発明の目的を実現する構成の第二は、前記ブレード構成部材に用いるカーボンナノチューブ又はフラーレンは、前記カーボンナノチューブ又はフラーレンをシート状に固化、成形したものであることを特徴とする。
【0026】
本願発明の目的を実現する構成の第三は、前記ブレードは、ブレード構成部材としての木質薄板と前記カーボンナノチューブ又はフラーレンからなるシートとを積層してなる積層板で形成したことを特徴とする。
【0027】
本願発明の目的を実現する構成の第四は、ラバーシートにスポンジ状シートを貼着した卓球ラケット用ラバーにおいて、前記ラバーシートと、前記スポンジ状シートと、前記ラバーシートに前記スポンジ状シートを接着する接着剤との少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを添加したことを特徴とする。
【0028】
本願発明の目的を実現する構成の第五は、グリップを備えたブレードの片面または両面にラバーを貼着した卓球用ラケットにおいて、前記グリップと、前記ブレードと、前記ラバーと、前記ブレードの構成部材同士を接着する接着剤と、前記ブレードに前記グリップを接着する接着剤と、前記ブレードに前記ラバーを接着する接着剤との少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを用いたことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。尚、実施の形態はブレード本体、ラバー本体又は卓球用ラケットを示すものであり、該卓球用ラケットにおけるブレードの形状はシェークハンドタイプを示すものであるが、卓球用ラケットはシェークハンドタイプのみに限定されるのではなくペンホルダータイプのものにも応用できることは言うまでもないことである。
【0030】
図1は、本願発明の第一の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードの斜視断面図である。
【0031】
図中、1はブレード本体、2はブレード本体1の一部を構成する木質薄板であって、例えば、ヒノキ材からなる木質薄板である。
【0032】
3は木質薄板2と共にブレード本体1を構成するシート部材であって、カーボンナノチューブ(以下ナノチューブという)、例えば、多層ナノチューブを繊維化しシート状に固化、成形したものである。
【0033】
ブレード本体1は、ブレード本体1の打球面を形成する木質薄板2aにナノチューブシート3を貼着し、更に、木質薄板2aに貼着したナノチューブシート3と数層の木質薄板2とを張り合わせることで、木質薄板2とナノチューブシート3を積層してなるブレード本体1を形成し、ブレード本体1の打球性能を向上させている。
【0034】
尚、ブレード本体1は一種類の木質薄板2とナノチューブシート3を貼り合わせて形成してもよいし、複数の種類の木質薄板2とナノチューブシート3を貼り合わせて形成してもよい。
【0035】
また、ブレード本体1は、木質薄板2を積層するものに限らず、一枚の木質板をブレード本体1の形状に裁断し、その表面にナノチューブシート3を貼着してもよい。また、複数の木質薄板2と複数のナノチューブシート3を交互に貼着してブレード本体1を形成してもよい。
【0036】
木質薄板2に貼着するシートは、フラーレン、例えば、C60を繊維化しシート状に固化、成形したものであってもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合繊維をシート状に成形したものであってもよいし、ナノチューブとフラーレンを夫々繊維化し混紡してシート状に成形したものであってもよいし、更に、ナノチューブ繊維又はフラーレン繊維を芳香族ポリエステル繊維等カーボン繊維以外の繊維と混紡してシート状に成形したものでもよい。
【0037】
尚、ここでいうナノチューブとは、5員環と6員環からなる円筒構造の炭素分子をいい、フラーレンとは、5員環と6員環からなる球殻上の炭素分子をいう。
【0038】
図2は本願発明の第二の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードの斜視図である。
【0039】
図中、1´はブレード本体であり、4は、ブレード本体1´に添加するナノチューブの微小結晶粉末である。ブレード本体1´は、ナノチューブ粉末4を、ブレード本体1´を形成する母材としての、例えば、エポキシ樹脂内に均等に分散するように混合し、これをブレード本体1´の形状に固化、成形する。
【0040】
尚、母材に混合するナノチューブは繊維状のものであってもよく、母材には、エポキシ樹脂以外の樹脂を用いてもよい。
【0041】
また、カーボンナノチューブ粉末4に替えて、フラーレンの微小結晶粉末を母材に混合し、ブレード本体1´の形状に固化、成形してもよいし、フラーレン繊維を母材に混合し、ブレード本体1´の形状に成形してもよい。
【0042】
更に、ナノチューブとフラーレンの混合粉末を母材に混合してブレード本体1´を成形してもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合繊維を母材に混合してブレード本体1´を成形してもよい。
【0043】
図3は本願発明の第三の実施の形態を示す、卓球ラケット用ラバーの斜視図である。
【0044】
図中、5は卓球用ラバー本体、6はラバー本体5を構成するラバーシートである。ラバーシート6は、天然ゴムにナノチューブ粉末4を混合し、これを、片面に円柱状の粒を均一に配列するラバーシート6の状態に固化、成形し、ラバー本体5の打球性能を向上させている。
【0045】
尚、ラバーシート6にはナノチューブ粉末4に替えて、フラーレン粉末を混合してもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合粉末を混合してもよい。また、ラバーシート6の母材には、例えば、ブタジエンゴム等、天然ゴム以外の素材を用いてもよい。
【0046】
7は、ラバーシート6の裏面に貼着されるスポンジ状シートである。スポンジ状シート7は合成樹脂、例えば、ブタジエンゴムに、カーボンナノチューブ粉末4を混合し、独立または連続の気泡を有するスポンジ状に固化、成形し、ラバー本体の打球性能を向上させている。
【0047】
尚、スポンジ状シート7にはナノチューブ粉末4に替えて、フラーレン粉末を混合してもよいし、ナノチューブとフラーレンの混合粉末を混合してもよい。また、スポンジ状シート7の母材にはブタジエンゴム以外の素材を用いてもよい。
【0048】
図4は本願発明の第四の実施の形態を示す卓球用ラケットの斜視図である。
【0049】
図中、8は図1に示すブレード本体1に、図3に示すラバー本体5を貼着し、更にグリップ9を貼着した卓球用ラケットである。グリップ9は、木質薄板2でナノチューブシート3を貼り合わせることで木質薄板2とナノチューブシート3を積層してなるグリップ9を形成している。
【0050】
尚、グリップ9は、ナノチューブ粉末4を、母材としての、例えば、エポキシ樹脂に溶かし込み、グリップ9の形状に固化、成形してもよい。また、グリップ9にはナノチューブシート3に替えてフラーレンシートを用いてもよいし、ナノチューブ粉末4に替えてフラーレン粉末を用いてもよい。
【0051】
10は卓球用ラケットの構成部材同士を貼着する接着剤である。接着剤10は基材としての、例えば、アクリル樹脂粘着材にナノチューブ粉末4を添加して生成し、卓球用ラケットの構成部材、例えば、ブレード本体1とラバー本体5を貼着して卓球用ラケットを形成する。
【0052】
尚、接着剤10は、ブレード本体1を構成する木質薄板2同士を貼着するために使用してもよいし、木質薄板2とナノチューブシート3を貼着するために使用してもよいし、ラバーシート6とスポンジ状シート7を貼着するために使用してもよい。また、接着剤10にはナノチューブ粉末4に替えて、フラーレン粉末又はナノチューブとフラーレンの混合粉末を添加してもよい。
【0053】
【発明の効果】
本願発明の請求項1に係る発明によれば、卓球ラケット用ブレードの構成部材、に、鉄鋼の約100倍の強度を有し、約1060GPaのヤング率を発揮するカーボンナノチューブ又はフラーレンを用いたことにより、従来のブレードに比べて耐久性、反発弾性に優れたラケットを提供できるため、一定の速度で打球した場合、従来のラケットで打球した場合に比べて正確な位置に強いボールを打つことができるという効果がある。
【0054】
また、卓球ラケット用ブレードの構成部材に、曲げに対してしなやかな性質を発揮するカーボンナノチューブ又はフラーレンを用いたことにより、高い振動衰退性を発揮するラケットを提供できるため、打球時の振動を素早く吸収できるという効果がある。
【0055】
また、卓球ラケット用ブレードの構成部材に、単位体積あたりの比重が鉄鋼の10分の1程度の軽さであるカーボンナノチューブ又はフラーレンを用いたことにより、従来のブレードに比べて軽量性に優れたブレードを提供できるという効果がある。
【0056】
本願発明の請求項3に係る発明のよれば、卓球用ラバーの構成部材に、対腐食性に優れたカーボンナノチューブ又はフラーレンを添加したことにより、従来のラバーに比べて、ラバーが長寿命化するという効果がある。
【0057】
更に、卓球用ラバーの構成部材に、カーボンナノチューブ又はフラーレンを添加したことにより、反発弾性に優れたラケットを提供できるため、一定の速度で打球した場合、従来のラケットで打球した場合に比べて正確な位置に強いボールを打つことができるという効果がある。
【0058】
本願発明の請求項4に係る発明によれば、ブレードの構成部材同士を接着する接着剤と、ブレードにグリップを接着する接着剤と、ブレードにラバーを接着する接着剤とのいずれかに、カーボンナノチューブ又はフラーレンを添加したことにより、反発弾性の高い卓球用ラケット及びラケット構成部材を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施の形態を示す、卓球ラケット用ブレードの斜視断面図である。
【図2】本願発明の第二の実施の形態を示す、卓球ラケット用ブレードの斜視図である。
【図3】本願発明の第三の実施の形態を示す、卓球ラケット用ラバーの斜視図である。
【図4】本願発明の第四の実施の形態を示す、卓球用ラケットの斜視断面図である。
【符号の説明】
1 ブレード本体
2 木質薄板
3 カーボンナノチューブシート
4 カーボンナノチューブ微小結晶粉末
5 ラバー本体
6 ラバーシート
7 スポンジ状シート
8 卓球用ラケット
9 グリップ
10 接着剤
Claims (5)
- ラバーと貼着して卓球用ラケットを構成する卓球ラケット用ブレードにおいて、
前記ブレードを構成する構成部材および/又は前記ブレードの構成部材同士を接着する接着剤の少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを用いたことを特徴とするブレード。 - 前記ブレード構成部材に用いるカーボンナノチューブ又はフラーレンは、前記カーボンナノチューブ又はフラーレンをシート状に固化、成形したものであることを特徴とするブレード。
- 前記ブレードは、ブレード構成部材としての木質薄板と前記カーボンナノチューブ又はフラーレンからなるシートとを積層してなる積層板で形成したことを特徴とする請求項2記載のブレード。
- ラバーシートにスポンジ状シートを貼着した卓球ラケット用ラバーにおいて、
前記ラバーシートと、前記スポンジ状シートと、前記ラバーシートに前記スポンジ状シートを接着する接着剤との少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを添加したことを特徴とするラバー。 - グリップを備えたブレードの片面または両面にラバーを貼着した卓球用ラケットにおいて、
前記グリップと、前記ブレードと、前記ラバーと、前記ブレードの構成部材同士を接着する接着剤と、前記ブレードに前記グリップを接着する接着剤と、前記ブレードに前記ラバーを接着する接着剤との少なくともいずれかに、カーボンナノチューブおよび/又はフラーレンを用いたことを特徴とする卓球用ラケット。
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JP2003174857A JP2005006924A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 卓球用ラケット、ブレード及びラバー |
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US20120010031A1 (en) * | 2010-07-12 | 2012-01-12 | Table Tennis Nation LLC | Table tennis paddle |
JP2015222302A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及びクリーニングブレード |
JP2017086358A (ja) * | 2015-11-07 | 2017-05-25 | 倉持 浩 | 卓球ラケットのラバー、該ラバー用スポンジシートおよび該スポンジシートの製造方法 |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003174857A patent/JP2005006924A/ja active Pending
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