JP2005006879A - 健康管理装置及び健康管理方法 - Google Patents

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Takako Shiraishi
孝子 白石
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】骨粗鬆症の進行度は日常の生活の中で手軽に手間なく測定することができないという課題を有していた。
【解決手段】トイレ機能に骨粗鬆症測定機能を付与しトイレ使う際に測定ができ測定結果を提示するので、利用者日常の生活行為の中に測定し、測定値も自分自身でその場で確認することができる便利な骨粗鬆症予防を目的とした健康管理装置を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、骨量や骨密度、女性ホルモン量、尿中カルシウム量など骨粗鬆の予防や治療に有効な健康計測及び管理を行う健康管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
骨粗鬆症の管理のために骨量や骨密度を定期的に測定しながら生活習慣の改善や薬物療法を進めることが重要である。従来は骨量、骨密度、骨粗鬆症度を測定する装置として二重エネルギーX線吸収法、CT法、または超音波法等がある。(例えば、特許文献1、特許文献2または特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−90942号公報
【特許文献2】
特開平11−155852号公報
【特許文献3】
特開平7−204205号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のX線やCT法の装置は専門医療機関で測定する必要があった。比較的安全性が高く取り扱いも容易な超音波を利用した装置も登場しているが場所をとったり、測定時に超音波が当たる部分は着衣を脱がなければならないという課題があった。骨粗鬆症は生活習慣によっては若いころから進行することもあり、長期にわたって定期的に測定し変化を見ることが大切である。そこで手軽に日常の生活習慣の中で測定可能なものが求められている。そこで、家庭や職場で手軽に定期的に測定しようとすると、使用の度に装置を準備したり使用後片づけなければならないようだと面倒で使われなくなったり、収納スペースが充分の取れない場合もあるという問題を考慮する必要があった。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、骨粗鬆日常生活で簡単、手軽に骨粗鬆症に関する体の状態を評価できる健康管理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の健康管理装置は、トイレにおいて人体の骨粗鬆症の進行度合いを評価するための所定の生体情報を検出する生体情報検出手段と、前記生体情報検出手段により検出された生体情報の量的評価を行う骨粗鬆骨粗鬆生体情報測定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0008】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における健康管理装置の機能ブロック図である。
【0009】
図1において10は骨粗鬆症の改善や予防のための計測や健康管理を行う健康管理装置であり、健康管理のための生理データの計測に必要な情報を検出する生体情報検出手段20と、検出データを元に生体情報を算出し利用者に提示させる生体情報測定手段30と、日時をカウントする計時手段40と、記憶手段50と、測定結果を利用者に提示するための表示手段60によって構成している。
【0010】
生体情報検出手段20は超音波を生成送受信する超音波送受信手段21と、人の尿を採取し所定の尿中の成分を検出する尿成分検出手段22とを備えている。生体情報測定手段30は骨粗鬆症測定手段31と、ホルモン量測定手段32と、カルシウム量測定手段33と、脂肪厚測定手段34とを備えている。
【0011】
以上のように構成された健康管理装置10について、以下その動作、作用を図2のフローチャートを用いて説明する。予め利用者個人の年齢、性別などのプロフィール情報は記憶手段50に記憶されている。まず、利用者が便座に座りスイッチを入れると表示手段60に測定項目が表示される(S1)。項目の中から測定したい項目を選択する。「骨密度」が選択される(S2a)と便座の着座センサが着座しているかどうかを確認し、超音波送受信装置21が超音波を用いて便座に密着している臀部または大腿部に超音波を送り超音波の伝達、反射に関する情報を取得し骨粗鬆症測定手段31に送信する(S3a)。骨粗鬆症測定手段31は骨部分を通過する入射波の通過速度と減衰率を演算し被測定者の骨密度を予測し、さらに脂肪と筋肉の間の入射波と反射波の情報から脂肪厚を算出し脂肪厚を予測し(S4a)、表示手段60に提示する(S5)。
【0012】
生体情報測定手段30の測定結果の表示方法としては、たとえば、実年齢の標準値を100%として%表示してもよいし、絶対値や絶対値を10段階に換算して表示してもよい。さらに生体情報測定手段30は計時手段40から測定日時の情報を取得し(S6)、測定値と合わせて測定項目別に記憶手段50に格納する(S7)。S6、S7のステップは他の項目が選択された場合も同様であるので以降記述を省略する。
【0013】
「女性ホルモン」が選択されると(S2b)、トイレ機能で採尿された尿を尿中成分検出手段22が成分分析を行い女性ホルモンであり骨形成を進めるエストロゲン量に関する情報を検出し(S3b)、ホルモン量測定手段32に送信する。ホルモン量測定手段32はエストロゲンの量を算出し(S4b)表示手段60に表示する(S5)。尿中成分検出手段22においてエストロゲンを測定する方法については、エストロゲンに対して特異的に結合する抗体を用いた免疫学的な測定方法がよく用いられる。代表的なものには、酵素免疫測定法(EIA)、化学発光免疫測定法、蛍光免疫測定法などがある。
【0014】
「カルシウム量」が選択されると(S2c)、トイレで採尿された尿を尿中成分検出手段22が成分分析を行い尿中のカルシウムを検出し(S3b)をカルシウム量測定手段32に送信する。カルシウム量測定手段33はカルシウム量を表示手段60に表示する(S6)。「脂肪量」が選択されると(S2d)超音波送受信装置21が超音波を用いて大腿部部に超音波を送り超音波の伝達/反射に関する情報を取得し脂肪量測定手段33に送信する(S3d)。脂肪量測定手段33はその情報に基づいて被測定者の大腿部の脂肪厚の目安を算出し(S4d)、表示手段60に提示する(S5)。局所的な皮下脂肪組織の厚さを測定する方法の簡単な原理は、生体内に向けて超音波パルスを放射し、この超音波パルスが皮下脂肪組織とこれに隣接する筋肉組織との境界面において反射してエコーとして戻ってくる分を検出して皮下脂肪厚を測定するものである。
【0015】
各項目の各年代性別における基準値と測定値とを比較し、あらかじめ記憶手段50に記憶しているアドバイス情報を呼び出し、基準値外の数値の場合は、「専門医やかかりつけ医に相談しましょう」というような忠告を表示するようにしてもよい。
【0016】
次に利用者が測定値の時系列変化を閲覧する場合の動作について説明する。利用開始時に生体情報測定手段30が表示手段60に表示させた操作用表示を介して利用者が「過去のデータを見る」を選択すると、記憶手段50に測定結果が記憶されている測定値の情報が一覧表示される。利用者がそのうち少なくとも1項目を選択すると、生体情報測定手段30は選択された項目のデータを記憶手段50から該当項目の情報を呼び出し測定値の時系列的変化を表示手段60に表示するようにしている。複数項目を選択して相関を見れるようにしてもよい。
【0017】
なお、測定結果を婦人科や更年期障害専門医やカウンセラーや外部情報センターなどに送信する手段を備え、利用者は外部からのアドバイスを表示手段60で閲覧できる構成にし、遠隔から指導が行えるようにしてもよい。
【0018】
以上のように構成された健康管理装置10においては、トイレ機能に骨粗鬆症の進行度合いを測定する機能を備えたことにより、測定器を出したりしまったりの手間が省け置き場所も取らず、日常の生活行為の中に測定を組み込んで手軽に測定でき、測定忘れの予防にもなる。また、トイレを使用する際に利用できるため測定のためだけに着衣を脱ぐわずらわしさが軽減される。また、人体に影響の少ない超音波を利用して骨密度測定または脂肪厚を測定するのでトイレ機能に付属して素人が扱うことが可能である。また、長期の測定値を記憶し時系列に利用者に提示することができるので、更年期前から死ぬまでの非常に長期に渡る骨粗鬆症の健康管理を継続的に行うことができる。さらに、骨粗鬆症の生活管理に必要な食生活や運動習慣の状態を生体情報の測定結果を元に判定することができる。つまり、日常生活における骨粗鬆症度合いの変化と日常の生活習慣の変化とあわせて確認することができるので長期的な生活改善や意識付けに役立つ。たとえばたんぱく質、食塩、カフェインやニコチンの過剰摂取は、カルシウムの吸収を妨げ尿中に排泄してしまうため、このような食生活が続くと骨粗鬆症を促進する。そこで尿中のカルシウム量を測定することで正しい食生活の管理に役立つ。また、適度な運動は骨に刺激を与え骨粗鬆症を予防することができる。そこで、脂肪厚を測定し運動が行われているかどうか管理を行うことで骨粗鬆症の進行度合いを知ることができるだけでなく、骨粗鬆症予防のための生活習慣が適切に行われているかどうかを客観的に利用者に知らせ、運動習慣の改善等を促すことができる。また、骨量に影響を与える女性ホルモンの量を併せて管理することができるので骨粗鬆症の進行しやすい、更年期やムリなダイエットの後のホルモン量低下時に骨粗鬆症の進行しやすさを利用者に知らせることで運動や食事などについての改善の意識を高めることにつながる。また専門機関では測定された女性ホルモン量に併せて効果的にホルモン補充療法の投薬や生活指導を行うことができる。
【0019】
このように、超音波を利用した骨量または骨密度量の測定は、リアルタイムの骨粗鬆症の進行状態を評価し、把握することを目的としている。それ以外の尿中ホルモン量、カルシウム量及び脂肪厚の測定は、骨粗鬆症の進行状態の変化の傾向を把握し、人々の予防のための具体的な生活習慣の改善または医療行為に結びつけるための指標を提示することを目的としている。そして、これらの測定結果を相補的に用いることで精度の高い健康管理が可能となる。
【0020】
ただし、本発明実施の形態では、これら全ての目的を一つのトイレ空間で実現する必要はなく、これら骨密度、尿中女性ホルモン量、尿中カルシウム量、脂肪厚の少なくとも一部の測定機能をトイレ空間に有すれば、日常生活で簡単、手軽に骨粗鬆症に関する体の状態を評価するという本発明の目的を達することが可能である。
【0021】
(実施の形態2)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図示しないが、本実施の形態と第1の実施形態とが異なる点は、尿中成分検出手段22は骨代謝マーカーを検出し、骨粗鬆症測定手段31は尿中の骨代謝マーカーの量に基づいて骨粗鬆症の進行状態を判定する点が異なる。骨代謝マーカーは骨粗鬆症の治療による骨塩量の変化よりも早く反応し、またその変化率も大きいといわれている。すなわち、本実施の形態によればよりタイムリーに骨粗鬆症の状態を判定するので骨の状態の変化をリアルタイムで利用者に提示することができ、治療効果や生活改善効果を確認したり、意識改革や生活改善をスピーディに促すことができる。
【0022】
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図3は本実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、記憶手段50にアドバイス記憶手段51を備え、利用者よりアドバイス情報の提示の支持があると生体情報測定手段30は記憶手段60に格納された過去の所定期間の利用者の生体情報に基づいて骨粗鬆症の進行状態や生活状態に応じた生活アドバイスをアドバイス記憶手段51から呼び出し表示手段60に表示するものである。たとえば、過去1ヶ月間の骨粗鬆症度合いと尿中のカルシウム量の情報を参照し、骨密度が減少傾向にあり、尿中のカルシウム量が増加傾向にある場合は、「カルシウムが骨から溶け出す量が増えていますよ。塩分は大敵です。外食や加工食品の塩分に気をつけましょう。麺類は汁を残したり、食卓での調味料の追加は控えめにしましょう。乳製品を積極的にとってカルシウムの摂取も忘れずに」といった具体的な生活アドバイスを提示する。このように、測定結果だけでなく具体的な生活改善のアドバイスをすることにより効果的な生活改善を促すことができ、骨粗鬆症の改善や予防に有効な健康管理装置を提供することができる。
【0023】
以上の本発明の実施形態では日常行為の中で測定可能でありトイレ機能に付帯しているので測定しないときにじゃまにならず、さらに測定のためだけに着衣を脱ぐ手間もない日常生活にとけ込み測定忘れやわずらわしい手間を軽減することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、トイレという日常の生活行為の際に骨粗鬆症の状態を測定しデータの管理をすることができるので測定器の置き場所にも困らず、測定の手間もかからず測定し忘れを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における健康管理装置の機能ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における健康管理装置の動作説明図
【図3】本発明の実施の形態3における健康管理装置の機能ブロック図
【符号の説明】
10 健康管理装置
20 生体情報検出手段
21 超音波送受信手段
22 尿中成分検出手段
30 生体情報測定手段
31 骨粗鬆症判定手段
32 ホルモン量判定手段
33 カルシウム量測定手段
34 脂肪厚測定手段
40 計時手段
50 記憶手段
51 アドバイス記憶手段
60 表示手段

Claims (11)

  1. トイレにおいて人体の骨粗鬆症の進行度合いを評価するための所定の生体情報を検出する生体情報検出手段と、前記生体情報検出手段により検出された生体情報の量的評価を行う生体情報測定手段とを備える健康管理装置。
  2. 生体情報検知手段は、超音波送受信手段を備え、生体情報測定手段は、骨粗鬆人体中の超音波の伝達/反射特性を利用して骨密度または骨塩量を測定する骨粗鬆症測定手段を備える請求項1に記載の健康管理装置。
  3. 骨粗鬆症測定手段は、尿中の骨代謝マーカーを測定する請求項2に記載の健康管理装置。
  4. 生体情報検知手段は、骨粗鬆症の進行度合いを評価するための尿中の所定成分を検出する尿中成分検出手段であることを特徴とする請求項1記載の健康管理装置。
  5. 尿中成分検知手段は、トイレで排尿された尿中の所定の女性ホルモンを検知し、生体情報測定手段は、検知された所定の女性ホルモンの量を測定するホルモン量測定手段を備える請求項1〜4のいずれか1項記載の健康管理装置。
  6. 尿中成分検知手段は、トイレで排尿された尿中のカルシウムを検知し、生体情報測定手段は、検知されたカルシウムの量を測定するカルシウム量測定手段を備える請求項1〜5のいずれか1項記載の健康管理装置。
  7. 生体情報検知手段は、超音波送受信手段を備え、生体特性測定手段は、超音波を用いて大腿部に超音波を送り超音波の伝達/反射に関する情報を取得し脂肪厚を測定する脂肪厚測定機能を備えた請求項1〜6のいずれか1項記載の健康管理装置。
  8. 生体情報測定手段の測定結果またはその測定結果に基づく骨粗鬆症の進行度合いに対する評価を表示する表示手段を備える請求項1〜7のいずれか1項記載の健康管理装置。
  9. 日時をカウントする計時手段と、前記計時手段により特定される生体情報測定手段の測定結果の日時情報を記憶する記憶手段を備え、測定結果表示手段は前記記憶手段からの情報を表示する請求項1〜8のいずれか1項記載の健康管理装置。
  10. 記憶手段は骨密度増加または骨粗鬆症予防に関する生活アドバイス情報を記憶し、記憶手段に記憶された生体情報の測定結果に基づいて前記記憶手段からアドバイス情報を表示手段に表示させるアドバイス表示手段を備えた請求項8に記載の健康管理装置。
  11. トイレにおいて人体の骨粗鬆症の進行度合いを評価するための所定の生体情報を検出するステップと、検出された前記生体情報の量的評価を行うステップとを備え、前記量的評価の結果により骨粗鬆症の進行度合いを判断する健康管理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105796134A (zh) * 2016-03-02 2016-07-27 佛山市川东磁电股份有限公司 一种具有验孕触发装置的智能坐便器及其控制方法
JP2016530482A (ja) * 2013-05-23 2016-09-29 アイフィノタイプ エルエルシー ウェルネスを維持するか、または向上するための方法およびシステム

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