JP2022011919A - 生体情報提供装置、生体情報提供方法及び生体情報提供プログラム - Google Patents

生体情報提供装置、生体情報提供方法及び生体情報提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被検体の生活行動と生体情報の変化との関係性を把握して、被検体の健康状態の自己管理を支援すること。【解決手段】生体情報提供装置は、被検体において測定した生体情報を取得する第1取得部と、被検体の生活行動に関する生活行動情報を取得する第2取得部と、生体情報を時系列化した時系列情報と、生体情報を変化させる可能性がある生活行動情報とを、相互に関連付けて出力部に出力させる制御部と、を備える。生体情報提供方法は、被検体において測定した生体情報を取得し、被検体の生活行動に関する生活行動情報を取得し、生体情報を時系列化した時系列情報と、生体情報を変化させる可能性がある生活行動情報とを、相互に関連付けて出力部に出力する。生体情報提供プログラムは、生体情報提供方法をコンピュータに実行させる。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報提供装置、生体情報提供方法及び生体情報提供プログラムに関する。
生活習慣が関与し、脳心血管病の発症の原因となる高血圧、糖尿病などの生活習慣病の患者やその予備軍となる対象者(以降、予備対象者)などにおいては、健康管理を継続的に実行し、適切な対処を行うことで、生活習慣病を予防し、改善することが可能である。そのため、例えば、上記の患者や予備対象者などの血圧などの生体情報を収集し、評価して、患者や予備対象者などの健康状態の自己管理を支援する健康管理システムが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002-56099号公報
上記の患者や予備対象者などは、自己の健康管理のため、病院などの医療施設に限らず、家庭や職場などにおいても、自己の生体情報、例えば、血圧などを測定している。そのため、近年は、患者や予備対象者の生体情報を24時間測定可能な測定装置も開発されている。生体情報、例えば、血圧などは、患者や予備対象者などの生活行動(例えば、服薬、食事、睡眠など)で変化することは知られている。しかしながら、患者や予備対象者などの生活行動と生体情報の変化との関係性を把握して、健康状態の自己管理を支援するようなシステムはなかった。
本発明の目的は、被検体の生活行動と生体情報の変化との関係性を把握して、被検体の健康状態の自己管理を支援する生体情報提供装置、生体情報提供方法及び生体情報提供プログラムを提供することにある。
本発明に係る生体情報提供装置は、
被検体において測定した生体情報を取得する第1取得部と、
前記被検体の生活行動に関する生活行動情報を取得する第2取得部と、
前記生体情報を時系列化した時系列情報と、前記生体情報を変化させる可能性がある前記生活行動情報とを、相互に関連付けて出力部に出力させる制御部と、
を備える。
また、本発明に係る生体情報提供方法は、
被検体において測定した生体情報を取得し、
前記被検体の生活行動に関する生活行動情報を取得し、
前記生体情報を時系列化した時系列情報と、前記生体情報を変化させる可能性がある前記生活行動情報とを、相互に関連付けて出力部に出力する。
また、本発明に係る生体情報提供プログラムは、
上記生体情報提供方法をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、被検体の生活行動と生体情報の変化との関係性を把握して、被検体の健康状態の自己管理を支援することができる。
本発明の実施の形態に係る生体情報提供装置を含む生体情報提供システムを説明するブロック図である。 図1に示した生体情報提供装置で実施する生体情報提供方法を説明するフローチャートである。 図1に示した生体情報提供システムで実施する生体情報提供方法であって、起床時のシーケンス図である。 図1に示した生体情報提供システムで実施する生体情報提供方法であって、食事のときのシーケンス図である。 図1に示した生体情報提供システムで実施する生体情報提供方法であって、服薬時のシーケンス図である。 図1に示した生体情報提供システムで実施する生体情報提供方法であって、検査薬による検査時のシーケンス図である。 図1に示した生体情報提供システムで実施する生体情報提供方法であって、トイレのときのシーケンス図である。 図1に示した生体情報提供システムで実施する生体情報提供方法であって、就寝前のシーケンス図である。 図1に示した生体情報提供装置が提供する生活行動のマークと生体情報の時系列グラフを示す図であって、複数の生体情報を一括で表示したグラフである。 図1に示した生体情報提供装置が提供する生活行動のマークと生体情報の時系列グラフを示す図であって、複数の生体情報を個別に表示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[生体情報提供システム]
図1は、生体情報提供システム100を説明するブロック図である。生体情報提供システム100は、携帯端末10、ネットワーク20、測定装置(例えば、血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)、環境センサー50などを備える。携帯端末10は、ネットワーク20を介して、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)、環境センサー50などと接続されている。
[携帯端末]
携帯端末10は、本発明における生体情報提供装置の一例であり、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなどのスマートデバイスや携帯電話機などの携帯型端末機器である。通常、携帯端末10は、被検体であるユーザーが所持(携帯)している。
携帯端末10は、一種のコンピュータとして機能し、制御部11、記憶部12、通信部13、表示入力部14、カメラ15、加速度センサー16などを有する。
制御部11は、詳細な図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサー、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などのメモリなどを有する。詳細は後述するが、制御部11は、記憶部12、通信部13、表示入力部14、カメラ15、加速度センサー16など、携帯端末10内の各部の動作を制御する。制御部11は、記憶部12に蓄積した生体情報の測定値などに基づいて、ユーザーの生活行動に応じて、当該生活行動に関連する生体情報のグラフをユーザーに提供するようにしている。また、制御部11は、後述する各種の情報を表示入力部14に表示させる制御を行う。このような処理は、例えば、アプリケーションプログラムとして提供される。また、制御部11は、本発明における第1~第4取得部の一例である。
記憶部12は、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)、環境センサー50などからの生活行動情報や生体情報などを蓄積する。記憶部12は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(所謂、フラッシュメモリ)などで構成される。
通信部13は、ネットワーク20を介して、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)、環境センサー50などとの間で各種の情報を送受信する通信処理を行う。つまり、制御部11は、通信部13、ネットワーク20を介して、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)からの生体情報や環境センサー50からの環境情報を取得する。
表示入力部14は、本発明の出力部の一例であり、例えば、タッチパネル機能付きの表示画面を有する表示装置である。表示入力部14は、生体情報を時系列化した時系列情報(例えば、生体情報を時系列にグラフ化した時系列グラフ、生体情報を時系列に表化した時系列表など)などの情報をユーザーに表示する表示部として機能する。また、ユーザーの生活行動に関する生活行動情報などの情報をユーザーが入力する入力部として機能する。例えば、後述の図5で説明するように、表示入力部14の画面上に表示された服薬ボタンをユーザーが押す(タッチする)ことで、生活行動情報を入力する。つまり、制御部11は、表示入力部14を介して、生活行動情報を取得する(第2取得部)。
また、表示入力部14から、医療施設で測定された測定値や健康診断で測定された測定値(検診結果)などを入力するようにしてもよい。つまり、制御部11は、表示入力部14を介して、生体情報を取得する(第1取得部)。なお、上記の出力部の1つとして、プリンターなどの印刷装置も使用可能である。また、情報出力の方法は必ずしも、表示入力部14又は印刷装置のような視覚的な方法に限定されず、音声出力のような聴覚的な方法であってもよく、バイブレーションのような触覚的な方法であってもよい。
カメラ15は、ユーザーによる撮影により、撮影された物の撮影データを制御部11に入力する。例えば、後述の図4で説明するように、ユーザーの食事の際に、食事をカメラ15で撮影すると、生活行動情報となる撮影データを制御部11に入力する。つまり、制御部11は、カメラ15を介して、生活行動情報を取得する(第2取得部)。なお、「食事」として撮影される被写体は、被検体が食する料理そのものであってもよいし、その料理に関するレシピなどの情報であってもよい。
また、例えば、後述の図5で説明するように、ユーザーの服薬の際に、服薬する薬剤や薬剤に関する処方箋、お薬手帳などの書類をカメラ15で撮影すると、カメラ15は、撮影データを制御部11に入力する。つまり、制御部11は、カメラ15を介して、服薬した薬剤の種類(例えば、名称)に関する撮影データを取得する(第4取得部)。
具体的には、処方された薬剤の場合は、その処方箋のバーコードや二次元バーコードをユーザーがカメラ15で撮影する。制御部11は、撮影データに基づいて、バーコードや二次元バーコードの情報を識別し、識別した情報に基づいて、撮影した薬剤の種類を外部のデータベースから取得する。取得した薬剤の種類は、記憶部12に記録しておく。なお、「薬剤」として撮影される被写体は、薬剤の処方箋のバーコードなどに限らず、薬剤自体であってもよいし、処方箋の文字であってもよい。処方された検査薬の場合も同様である。
一方、処方箋の無い市販のサプリメント、市販薬、検査薬などの場合には、それらのパッケージやそれらに関する書類をユーザーがカメラ15で撮影する。制御部11は、撮影データに基づいて、パッケージの画像やパッケージや書類に記載された文字などの情報を識別し、識別した情報に基づいて、撮影したサプリメント、市販薬、検査薬などの種類を外部のデータベースから取得する。取得したサプリメント、市販薬、検査薬などの種類は、記憶部12に記録しておく。
なお、上述した外部のデータベースとしては、下記のネットワーク20に接続されたクラウドサーバーなどのサーバー(図示省略)を用いる。このようなサーバーに、薬剤、検査薬、サプリメント、市販薬などの種類として、それらの名称、作用、副作用、副作用に伴う症状などをデータベースとして予め構築しておく。
また、後述する測定装置の中には、測定結果をバーコードや二次元バーコードで表示するものもある。その場合には、測定結果のバーコードや二次元バーコードをユーザーがカメラ15で撮影する。制御部11は、撮影データに基づいて、バーコードや二次元バーコードの情報を識別し、識別した情報に基づいて、測定装置の測定結果(測定値)を取得する。つまり、制御部11は、カメラ15を介して、生体情報を取得する(第1取得部)。
加速度センサー16は、携帯端末10を携帯しているユーザーの動きである加速度を検知し、検知した加速度を制御部11に入力する。制御部11は、入力された加速度に基づいて、ユーザーの生体情報の1つである活動量を検知することができる。つまり、加速度センサー16は、ユーザーの生体情報を測定する測定装置に該当し、制御部11は、加速度センサー16を介して、生体情報を取得する(第1取得部)。また、制御部11は、入力された加速度に基づいて、ユーザーの生活行動、例えば、起床、歩行、就寝などを検知することができる。つまり、制御部11は、加速度センサー16を介して、生活行動情報も取得する(第2取得部)。
このように、携帯端末10が加速度センサー16などの測定装置を備えている場合には、ユーザーが携帯端末10を常時携帯していれば、上述した生活行動情報や生体情報を常時取得可能である。特に、携帯端末10の1つであるスマートウォッチには、活動量計や心拍計などを有するものがある。このような測定装置を有する場合、スマートウォッチは、常時身に付けていれば、ユーザーに負担なく、生活行動情報や生体情報を常時取得可能である。
[ネットワーク]
ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)、電話回線などの通信網である。なお、ネットワーク20は、LANや電話回線に限らず、WAN(Wide Area Network)などでもよく、また、無線、有線を問わない。また、ネットワーク20は、PAN(Personal Area Network)、BAN(Body Area Network)などの近距離無線通信、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などでもよい。
[測定装置]
本実施の形態においては、測定装置として、活動量計となる上述した加速度センサー16に加えて、血圧計41、血糖測定器42、体温計43を例示する。なお、測定装置は、ユーザーの健康状態に応じて、適宜に変更可能である。
血圧計41は、ユーザーの測定部位の血圧を自動的に測定する測定装置である。例えば、血圧計41としては、エアバッグを内蔵した帯状のカフを用いるものがある。このような血圧計41では、ユーザーの測定部位にカフを装着し、カフのエアバッグに給気を行って、測定部位を加圧した後、減圧しながら測定した脈波の振幅に基づいて血圧(収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧)や脈拍(心拍)を測定する。また、血圧計41は、通信機能を有しており、ネットワーク20を介して、携帯端末10との間で各種の情報を送受信可能である。
ここでは、血圧計41として、カフを用いた血圧計を例示したが、カフを用いないカフレス血圧計、例えば、脈波伝播時間(PTT;Pulse Transit Time)を用いた血圧計やトノメトリ法を用いた血圧計などでもよい。いずれにしても、血圧計41は、ユーザーの血圧を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
血糖測定器42は、ユーザーの血液内のグルコースの濃度や皮下の間質液の糖濃度を測定することで血糖値を測定する測定装置である。例えば、血糖測定器42としては、電極法を用いるものがある。このような血糖測定器42では、採血器具でユーザーの血液を採血し、採血された血液を血糖測定器42のセンサー部分で測定することで、血糖値を測定する。また、血糖測定器42も、通信機能を有しており、ネットワーク20を介して、携帯端末10との間で各種の情報を送受信可能である。なお、血糖測定器42は、ユーザーの血糖値を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
体温計43は、ユーザーの体温を測定する測定装置である。例えば、体温計43としては、サーミスタと呼ばれる温度センサーを用いるものがある。このような体温計43では、体温により温められることで変化するサーミスタの電気抵抗を測定し、温度に換算することで、体温を測定する。また、体温計43も、通信機能を有しており、ネットワーク20を介して、携帯端末10との間で各種の情報を送受信可能である。なお、体温計43は、ユーザーの体温を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
なお、ユーザーの体重を生体情報として取得する場合には、測定装置としては、体重計を用いる。体重を測定する装置は、ユーザーの体重を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
また、ユーザーの心拍数を生体情報として取得する場合には、測定装置としては、例えば、心電計や血圧脈波検査装置などを用いる。
心電計は、心臓の活動にともなって発生した微少な起電力を電極により測定して、心電図を求める装置であり、心電図から心拍数を求めることができる。ホルター心電計は、長時間(例えば、24時間など)の心電図の測定が可能な装置であり、これにより、長時間における心拍数の変化を測定することができる。
また、血圧脈波検査装置は、血管を流れる血液の脈動の速さや四肢の血圧を測定する装置である。血液や血管の脈動、つまり、脈波を測定することにより、心拍数を求めることができる。また、血圧脈波検査装置では、測定した脈波や四肢の血圧の血圧比(血圧脈波)に基づいて、動脈硬化を評価するための血管弾性などの指数を求めることができる。例えば、ABI(Ankle Brachial Index)、PWV(Pulse Wave Velocity)、baPWV(Brachial-ankle Pulse Wave Velocity)、CAVI(Cardio-Ankle Vascular Index)などを求めることができる。この場合、携帯端末10の制御部11は、生体情報として、心拍数に限らず、ABI、PWV、baPWV、CAVIなどを血圧脈波検査装置から取得してもよい。
このように、心拍数(脈拍数)は、上述した血圧計41やスマートウォッチなどを含めて、色々な測定装置で測定可能であるが、心拍数を測定する装置は、ユーザーの心拍数を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
また、ユーザーの酸素飽和度(例えば、経皮的動脈血酸素飽和度)を生体情報として取得する場合には、測定装置としては、例えば、パルスオキシメーターなどを用いる。パルスオキシメーターは、血液(動脈血)の赤血球中のヘモグロビンのうち、酸素と結合しているヘモグロビン(酸化ヘモグロビン)の割合(酸素飽和度)を測定する装置である。酸素飽和度を測定する装置は、ユーザーの酸素飽和度を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
また、ユーザーの尿塩量を生体情報として取得する場合には、測定装置としては、例えば、塩分摂取量測定器などを用いる。塩分摂取量測定器は、尿の導電率に基づいて、尿量と塩分濃度(尿塩量)を測定する装置である。また、尿塩量として、尿中のナトリウムとカリウムの比を測定する装置もある。このように、尿塩量は、色々な測定装置で測定可能であるが、尿塩量を測定する装置は、ユーザーの尿塩量を測定して、携帯端末10に送信可能なものであれば、どのような測定方式のものでもよい。
また、尿蛋白量や尿糖量を生体情報として取得する場合には、詳細は図6で説明するが、携帯端末10のカメラ15が測定装置として機能する。概略を説明すると、尿蛋白量や尿糖量は、その量に応じて、検査薬の色合いが変化するが、その色合いをカメラ15で撮影し、制御部11が検査薬の色合いに応じた尿蛋白量や尿糖量を求める。
以上説明したような測定装置を用い、ネットワーク20を介して、制御部11は、ユーザーにおいて測定した生体情報を取得する(第1取得部)。
環境センサー50は、ユーザーの周囲の環境情報を取得するセンサーである。例えば、ユーザーの周囲の気温、気圧、湿度などを測定する。更に、ユーザーの環境として、位置情報を取得するため、環境センサー50は、GPS(Global Positioning System)モジュールを有していてもよい。GPSモジュールにより、GPS衛星からの電波を受信し、受信した電波に含まれる信号に基づいて、ユーザーの位置情報(経度、緯度、高度など)を取得する。つまり、制御部11は、環境センサー50及びネットワーク20を介して、ユーザーの周囲の環境情報を取得する(第3取得部)。
[生体情報提供方法]
以上説明したように、生体情報提供システム100は、携帯端末10、ネットワーク20、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)、環境センサー50などを備える。このような構成を有する生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法について、図2~図10を参照して説明を行う。まず、図2を参照して、携帯端末10において実施する生体情報提供方法(実行する生体情報提供プログラム)を説明する。図2は、携帯端末10で実施する生体情報提供方法を説明するフローチャートである。
(ステップS11)
携帯端末10の制御部11は、生活行動情報及び/又は生体情報の測定値が入力されたかどうかを確認する。生活行動情報及び/又は生体情報の測定値が入力された場合(YES)、ステップS12へ進み、いずれも入力されなかった場合(NO)、ステップS11を繰り返す。つまり、生活行動情報が入力された場合、生体情報の測定値が入力された場合、生活行動情報及び生体情報の測定値が入力された場合、ステップS12へ進み、生活行動情報も生体情報の測定値も入力されなかった場合、ステップS11を繰り返す。
生活行動は、後述する図3~図8でいくつかを例示して説明するが、例えば、起床、食事、服薬、トイレ、運動、就寝など、ユーザーが生活する際に行う行動である。そして、これらの生活行動に関する生活行動情報を、携帯端末10自身で入力したり、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)を用いて入力し、携帯端末10へ送信したりするようにしている。
また、生体情報の測定値も、後述する図3~図8でいくつかを例示して説明するが、例えば、血圧、血糖値、体温などの測定値である。また、これらに限らず、体重、心拍数、酸素飽和度(例えば、経皮的動脈血酸素飽和度)、尿蛋白量、尿糖量、尿塩量、活動量などの測定値であってもよい。そして、これらの測定値を、携帯端末10自身で入力、測定したり、測定装置(血圧計41、血糖測定器42、体温計43など)を用いて入力し、携帯端末10へ送信したりするようにしている。
例えば、後述の図3で説明するように、ユーザーが起床時に血圧を測定する場合は、ユーザーが血圧計41で血圧測定を行うと、ネットワーク20を介して、血圧計41から携帯端末10に血圧測定のデータが送信される。携帯端末10は、起床後1時間以内に血圧測定のデータが入力されると、生活行動情報(早朝の血圧測定)と生体情報の測定値(血圧の測定値)とが入力されたと判断する。また、後述の図4、図5で説明するように、携帯端末10をユーザーが操作して、生活行動情報を入力すると、携帯端末10は、生活行動が入力されたと判断する。
(ステップS12)
制御部11は、入力された生活行動情報、生体情報の測定値を記憶部12に記録する。このとき、生活行動が実施された時間、生体情報が測定された時間も記録する。例えば、ユーザーが起床時に血圧計41で血圧測定を行った場合には、血圧測定を行った時間も記録する。
(ステップS13)
制御部11は、入力された情報(生活行動情報、生体情報の測定値)に関し、表示を行うかどうかを判断する。入力された情報の表示を行う場合(YES)、ステップS14へ進み、表示を行わない場合(NO)、ステップS17へ進む。表示を行うかどうかの判断は、生活行動情報などに対する表示の有無を予め設定して、記憶部12に記録しておく。制御部11は、この設定を参照して、表示を行うかどうかを判断する。例えば、生活行動がトイレの場合には、後述する図7で説明するように、トイレを示すマークと共に関連する生体情報の時系列グラフを毎回表示するようにしているが、毎回ではなく、1日1回でもよい。このような場合、表示を行うかどうかの設定として、1日1回表示などと設定し、このような設定に基づいて、表示の有無を判断すればよい。
(ステップS14)
制御部11は、生活行動を示すマークと共に、生活行動に関連する生体情報の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。例えば、ユーザーが起床後1時間以内に血圧計41で血圧測定を行った場合には、「早朝」の吹き出しのマークと共に、起床に関連する血圧の時系列グラフ(後述する図9、図10を参照)を携帯端末10に表示する。制御部11は、記憶部12に蓄積した血圧の測定値に基づいて、血圧の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「早朝」の吹き出しのマークを表記する。そして、「早朝」の吹き出しのマークが表記された時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
このように、制御部11は、生活行動情報及び生体情報の測定値の少なくとも一方の入力をトリガーとして、生活行動を示すマークと、生活行動に関連する生体情報の時系列グラフとを、相互に関連付けて表示入力部14の画面上に表示している。これにより、生活行動と生体情報の変化を示す時系列グラフとをユーザーに提示して、生活行動と生体情報の変化との関係性を把握できるようにして、ユーザーの健康状態の自己管理を支援するようにしている。
(ステップS15)
制御部11は、マークが選択されたかどうかを確認する。マークが選択された場合(YES)、ステップS16へ進み、選択されなかった場合(NO)、ステップS17へ進む。例えば、携帯端末10がスマートフォンである場合、ユーザーがスマートフォンの画面上に表示されたマークにタッチすると、携帯端末10は、マークが選択されたと判断する。
(ステップS16)
制御部11は、選択されたマークに関する情報を表示入力部14の画面上に表示する。例えば、後述の図5で説明するように、マークが服薬を示すマークである場合、服薬を示すマークが選択されると、制御部11は、記憶部12から服薬した薬剤の種類を取得する。そして、制御部11は、取得した情報を表示入力部14の画面上に表示する。制御部11は、服薬した薬剤の種類が記憶部12にない場合には、外部のデータベースサーバーにアクセスして、必要な情報を取得するようにしてもよい。
(ステップS17)
制御部11は、生活行動情報及び生体情報の測定値の入力が終了かどうかを確認する。生活行動情報及び生体情報の測定値の入力が終了の場合(YES)、一連のステップを終了し、終了でない場合(NO)、ステップS11へ戻る。例えば、生体情報提供システム100を二日間(48時間)使用する場合には、開始時間からの経過時間により、生活行動情報及び生体情報の測定値の入力が終了かどうか判断すればよい。
携帯端末10で実施する生体情報提供方法は、基本的には、図2で説明した通りである。次に、図3~図10を参照して、具体的な生活行動に対する生体情報提供方法を説明する。
[起床時における生体情報提供方法]
図3は、生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法であって、起床時のシーケンス図である。
(ステップS21)
ユーザーは、携帯端末10を手に取ることで、起床したことを入力する。携帯端末10は、加速度センサー16を備えているので、制御部11は、加速度センサー16から入力された加速度(加速度の変化)に基づいて、ユーザーが起床したと判断し、生活行動情報である起床を取得する。これは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS22)
制御部11は、事前に設定した時間に血圧測定を促す表示を表示入力部14にする。例えば、制御部11は、血圧測定を催促する催促情報(メッセージなど)を表示入力部14の画面上に表示する。この血圧測定は、ユーザーの起床後1時間以内に行うことが望ましいので、ユーザーの起床時間に合わせて、血圧測定を促す時間を事前に設定して、記憶部12に記録しておく。また、制御部11は、後述するステップS24が終了するまで、つまり、血圧測定のデータを取得するまで、ステップS22を定期的に(例えば、10分毎に)繰り返す。また、一定の時間帯の間において、ステップS22を定期的に繰り返すようにしてもよい。
なお、表示入力部14の画面上に表示するメッセージなどの催促情報に代えて(又は、加えて)、携帯端末10が有するスピーカーから音や音声を出力したり、携帯端末10自体を振動させたりすることで、ユーザーを催促すようにしてもよい。
(ステップS23)
ユーザーは、血圧計41を用いて、血圧測定を行う。
(ステップS24)
測定装置である血圧計41は、ユーザーが測定した血圧測定のデータを、ネットワーク20を介して、携帯端末10に送信する。このとき、血圧測定を行った時間も携帯端末10に送信する。携帯端末10においては、通信部13を介して、制御部11が血圧測定のデータと血圧測定を行った時間とを取得する。これは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS25)
携帯端末10において、制御部11は、起床(生活行動)を示すマークと共に、血圧(生活行動に関連する生体情報)の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。起床を示すマークは、ユーザーの起床後1時間以内に血圧測定を行った場合には、起床に加えて(又は、代えて)、早朝としてもよい。このように、制御部11は、測定時間に応じて、マークとして表示する内容を変更してもよい。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、血圧計41により、血圧として、収縮期血圧と拡張期血圧が測定されて、記憶部12に蓄積されている。制御部11は、記憶部12に蓄積された収縮期血圧と拡張期血圧の測定値に基づいて、収縮期血圧(実線)と拡張期血圧(破線)の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「起床」や「早朝」の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照)。そして、起床や早朝を示すマークと共に収縮期血圧と拡張期血圧の時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
なお、ここでは、起床時を例に取って説明したが、起床時に限らず、日中や夜間においても、同様に行えばよい。
血圧は、特に、夜間及び早朝に急激な血圧上昇が問題となる場合がある。特に、夜間の血圧変動のパターンは複数ある。これらは、家庭血圧計やABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring;24時間自由行動下血圧測定)などによって測定可能である。近年、家庭血圧計は、睡眠前及び起床後1時間以内の測定により、早朝の急激な血圧上昇(モーニングサージ)を捉えることに利用されている。更に、家庭血圧計は、夜間の定時記録ができる機能の搭載や手首での測定を行えるものなど、夜間睡眠時の測定が可能なものも提案されている。このような家庭血圧計を、本実施の形態における測定装置として用いることにより、夜間睡眠時を含め、例えば、1日24時間のより詳細な血圧変動を取得することができる。そして、血圧変動とユーザーの生活行動との関係性、例えば、服薬による血圧変動を把握し、評価することができる。
[食事のときにおける生体情報提供方法]
図4は、生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法であって、食事のときのシーケンス図である。
(ステップS31)
ユーザーは、血糖測定器42を用いて、食前の血糖測定を行う。
(ステップS32)
測定装置である血糖測定器42は、ユーザーが測定した食前の血糖測定のデータを、ネットワーク20を介して、携帯端末10に送信する。このとき、血糖測定を行った時間も携帯端末10に送信する。携帯端末10においては、通信部13を介して、制御部11が血糖測定のデータと血糖測定を行った時間とを取得する。これは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS33)
携帯端末10において、制御部11は、食前(生活行動)を示すマークと共に、血糖(生活行動に関連する生体情報)の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。食前を示すマークは、血糖測定前の履歴に応じて、変更してもよい。例えば、朝食前の血糖測定において、前日の夕食から10時間以上飲食していなければ、空腹時としてもよい。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、血糖測定器42により、血糖が測定されて、記憶部12に蓄積されている。制御部11は、記憶部12に蓄積された血糖の測定値に基づいて、血糖(一点鎖線)の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「空腹時」の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照(「空腹時」のマークは図示省略))。そして、食前(例えば、「空腹時」)を示すマークと共に血糖の時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
(ステップS34)
ユーザーは、携帯端末10が備えるカメラ15を用いて、食事を撮影する。携帯端末10においては、カメラ15で撮影した撮影データが制御部11に入力され、制御部11は、撮影データに基づいて、食事を撮影した画像(食事の内容)とユーザーが食事を行った時間とを取得することになる。つまり、制御部11は、生活行動情報として、食事を撮影した画像(食事の内容)とユーザーが食事を行った時間とを取得する。このステップは、図2におけるステップS11に該当する。
なお、食事に付随する情報として、食事の塩分を塩分計で測定した場合には、その測定値を表示入力部14から入力したり、その測定値をカメラ15で撮影し、撮影した測定値を画像認識などで認識させたりすることで、測定値を制御部11が取得してもよい。また、食事のカロリーや糖、脂肪などを表示入力部14から入力したり、カメラ15で撮影した食事の画像の画像解析などを行ったりすることで、これらを制御部11が取得してもよい。携帯端末10がGPS機能を有している場合には、カメラ15で撮影した食事の画像とGPSによる位置情報と紐付けて、カメラ15で撮影した食事の画像の画像解析を行ってもよい。外食の場合、GPSの位置情報から、外食した店を特定することができ、その店のメニューから食事のカロリーなどを特定することができる。後述する食事の写真と共に、塩分やカロリーなどの情報も表示できれば、ユーザーは、生活行動と生体情報の変化との関係性を把握し易くなる。
(ステップS35)
携帯端末10において、制御部11は、食事(生活行動)を示すマークと共に、血糖(生活行動に関連する生体情報)の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、制御部11は、記憶部12に蓄積された血糖の測定値に基づいて、血糖(一点鎖線)の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に食事(例えば、朝食、昼食、間食、夕食など)の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照)。そして、食事を示すマークと共に血糖の時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
なお、上記のステップS15、S16で説明したように、携帯端末10の表示入力部14の画面上に表示されたマークにタッチすると、制御部11は、マークに関する情報を表示入力部14の画面上に表示する。ここでは、マークは食事を示すマークであるので、携帯端末10のカメラ15で撮影した食事の撮影データ、例えば、写真が表示入力部14の画面上に表示される。
(ステップS36)
ユーザーは、血糖測定器42を用いて、食後の血糖測定を行う。
(ステップS37)
測定装置である血糖測定器42は、ユーザーが測定した食後の血糖測定のデータを携帯端末10に送信する。このとき、血糖測定を行った時間も携帯端末10に送信する。携帯端末10においては、通信部13を介して、制御部11が血糖測定のデータと血糖測定を行った時間とを取得する。これは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS38)
携帯端末10において、制御部11は、食後(生活行動)を示すマークと共に、血糖(生活行動に関連する生体情報)の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。なお、上述した空腹時や食後の数時間(例えば、2~3時間)以内を除いたときに血糖測定を行った場合には、マークとして表示する内容を、例えば、「随時」としてもよい。上記のステップS33、S35でも説明したように、制御部11は、食事に関する生活行動について、その時間や履歴に応じて、マークとして表示する内容を変更するようにしている。
例えば、制御部11は、記憶部12に蓄積された血糖の測定値に基づいて血糖(一点鎖線)の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「食後」の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照(「食後」のマークは図示省略))。そして、食後を示すマークと共に血糖の時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
なお、血糖測定は、ユーザーの食前及び食後に行うので、例えば、携帯端末10において、制御部11が、ユーザーの食事時間に合わせて、食前及び食後の血糖測定を促す表示を表示入力部14の画面上にしてもよい。
また、ここでは、食事を例に取って説明したが、食事に限らず、飲酒や喫煙などにおいても、同様に行えばよい。
例えば、電子タバコは、携帯端末10と通信可能に構成することが可能であり、これにより、制御部11は、生活行動としての喫煙を取得することができる。この場合、制御部11は、単に、喫煙の有無だけではなく、喫煙に関するより詳細な情報を取得するようにしてもよい。例えば、制御部11は、喫煙時間、喫煙回数、カートリッジの交換回数、煙量、充電回数などを電子タバコから取得する。そして、制御部11は、取得したこれらの情報から、1日の喫煙時間の傾向、喫煙頻度などを求め、喫煙のマークと共に、これらの情報も表示できれば、ユーザーは、生活行動と生体情報の変化との関係性を把握し易くなる。
血糖は、特に、食後における血糖値スパイクの発生が血管内皮の損傷などの重要なイベントとして認識されている。近年、糖尿病患者の自己血糖管理に関して、間歇スキャン式持続血糖測定器などにより、夜間における無自覚の低血糖状態や血糖値スパイクを正確に確認できるようになってきている。このような血糖測定器を、本実施の形態における測定装置として用いることにより、夜間睡眠時を含め、例えば、1日24時間のより詳細な血糖変動を取得することができる。そして、血糖変動とユーザーの生活行動との関係性、例えば、服薬による血糖変動を把握し、評価することができる。
[服薬時における生体情報提供方法]
図5は、生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法であって、服薬時のシーケンス図である。
(ステップS41)
携帯端末10において、制御部11は、事前に設定した時間に服薬を促す表示を表示入力部14にする。例えば、制御部11は、服薬を催促する催促情報を表示入力部14の画面上に表示する。また、このとき、表示入力部14の画面上に「服薬完了」のボタンを表示しておく。服薬は、通常、ある程度定まった時間に行うので、その時間に合わせて、服薬を促す時間を事前に設定して、記憶部12に記録しておく。また、制御部11は、後述するステップS42が終了するまで、つまり、服薬完了のデータを取得するまで、このステップS41を定期的に(例えば、10分毎に)繰り返す。また、一定の時間帯の間において、ステップS41を定期的に繰り返すようにしてもよい。
(ステップS42)
ユーザーは、服薬を行うと、携帯端末10の表示入力部14の画面上に表示された「服薬完了」のボタンを押す。このとき、制御部11は、「服薬完了」のボタンが押された時間も取得する。このステップは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS43)
携帯端末10において、制御部11は、服薬(生活行動)を示すマークと共に、服薬(生活行動)に関連する生体情報の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、服薬する薬剤が血圧の降圧剤である場合には、制御部11は、記憶部12に蓄積された血圧の測定値に基づいて、血圧の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「降圧剤」の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照)。また、降圧剤の服薬により、心拍数が変化する可能性があり、心拍計(測定装置)により、ユーザーの心拍数が測定されて、記憶部12に蓄積されている場合には、心拍数の時系列グラフを血圧の時系列グラフと併記してもよい。
また、例えば、服薬する薬剤が血糖降下薬である場合には、制御部11は、記憶部12に蓄積された血糖の測定値に基づいて、血糖の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「血糖降下薬」の吹き出しのマークを表記する。具体的には、血糖降下薬がインシュリンである場合には、制御部11は、作成した血糖の時系列グラフ上に「インシュリン注射」の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照)。また、インシュリンの服薬により、体重が増加する副作用が起こる可能性があり、体重計(測定装置)により、ユーザーの体重が測定されて、記憶部12に蓄積されている場合には、体重の時系列グラフを血糖の時系列グラフと併記してもよい。
このように、服薬する薬剤の作用又は副作用により生体情報を変化させる可能性がある場合、その作用又は副作用により変化する可能性がある他の生体情報の時系列グラフも併せて表示する。この場合、制御部11は、服薬する薬剤の作用、副作用の情報を記憶部12や外部のデータベースサーバーから取得し、これらの情報に基づいて、併せて表示する他の生体情報を選択するようにしてもよい。
なお、制御部11は、服薬を示すマークと服薬に関連する生体情報の時系列グラフとを表示入力部14の画面上に表示する際に、服薬に関して、ユーザーのコメントを入力するポップアップ画面を表示するようにしてもよい。例えば、「今日の体調はどうですか?」などメッセージと共に、体調を示す選択肢(例えば、良い、気分が悪い、めまいがするなど)を表示する。選択肢には、服薬する薬剤の副作用に伴う症状を含めてもよい。
また、このようなポップアップ画面は、服薬の度に毎回ではなく、例えば、薬剤を処方されてから1週間後に表示するようにしてもよい。このようにして、ユーザーのコメントを記録することで、医療施設は、服薬に対するユーザーの主訴など確認することができ、薬剤をより適切なものに変更することができる。また、このポップアップ画面は、服薬のときだけでなく、任意のときに、例えば、ユーザーの体調に変化があったときに、表示入力部14の画面上に表示させて、ユーザーのコメントを入力可能にしてもよい。
また、ユーザーのコメントが入力された場合には、制御部11は、生活行動と生体情報の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する際に、ユーザーのコメントも併記してもよい(図9、図10を参照)。
(ステップS44)
ユーザーは、服薬した薬剤の情報を確認したい場合、携帯端末10の表示入力部14の画面上の服薬を示すマークを押す。
(ステップS45)
制御部11は、服薬した薬剤の種類を表示入力部14の画面上に表示する。このとき、制御部11は、服薬した薬剤の種類だけでなく、例えば、薬剤の作用、副作用や副作用に伴う症状などの情報を記憶部12や外部のデータベースサーバーから取得して表示する。このステップは、図2におけるステップS16に該当する。
なお、ここでは、薬剤を服薬することを例に取って説明したが、薬剤に代えて、サプリメントを服用(摂取)する場合も、同様に行えばよい。
心拍は、PSG(Polysomnography)検査や心電計(例えば、ホルター心電計)などにより、夜間のモニタリングが可能であるが、その判定は、視察判定が基本的に行われている。また、近年は、家庭血圧計やスマートウォッチなどにより、夜間の心拍(脈拍)の測定が可能になってきている。このようにして測定した測定値を、本実施の形態の生体情報提供システム100で取得すれば、夜間睡眠時を含め、例えば、1日24時間のより詳細な心拍を取得することができる。そして、心拍変動とユーザーの生活行動との関係性、例えば、服薬による血圧変動に伴う心拍変動を把握し、評価することができる。降圧剤には、心拍変動に寄与する薬剤もあることから、本実施の形態は、このような降圧剤による心拍変動を把握する場合に有用である。
[検査薬による検査時における生体情報提供方法]
図6は、生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法であって、検査薬による検査時のシーケンス図である。
(ステップS51)
携帯端末10において、制御部11は、事前に設定した時間に検査薬による検査を促す表示を表示入力部14にする。例えば、制御部11は、検査薬による検査を催促する催促情報を表示入力部14の画面上に表示する。検査薬による検査を行う時間が指定されている場合には、指定された時間に合わせて、検査薬による検査を促す時間を事前に設定して、記憶部12に記録しておく。また、制御部11は、後述するステップS52が終了するまで、つまり、検査薬の検査結果の撮影データを取得するまで、このステップS51を定期的に(例えば、10分毎に)繰り返す。また、一定の時間帯の間において、ステップS51を定期的に繰り返すようにしてもよい。
(ステップS52)
ユーザーは、検査薬による検査を行い、携帯端末10が備えるカメラ15を用いて、検査薬の検査結果を撮影する。携帯端末10においては、カメラ15で撮影した撮影データが制御部11に入力され、制御部11は、撮影データに基づいて、検査薬の検査結果とユーザーが検査薬で検査を行った時間とを取得することになる。つまり、生活行動情報として、検査薬の検査の画像とユーザーが検査薬で検査を行った時間とを取得する。このステップは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS53)
携帯端末10において、制御部11は、検査薬による検査(生活行動)を示すマークと共に、検査薬の検査結果の値(生活行動に関連する生体情報)の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、尿蛋白を検査薬で検査する場合、検査薬は、検査した尿中の蛋白の量に応じて、色合いが変化し、検査薬の色合いで尿蛋白の量を求めることができる。例えば、携帯端末10において、検査薬の色合いと尿蛋白の量との対応関係を示すデータテーブルを記憶部12に予め備えておく。そして、制御部11は、このデータテーブルに基づいて、画像中の検査薬の色合いを判断し、この色合いに応じた尿蛋白の量を検査薬の検査値として求めるようにしている。更に、制御部11は、ステップS53で表示するマークを画像中の検査薬の色合いで表示させてもよい。
以上のようにして、検査薬の検査結果から求められた検査値が、記憶部12に蓄積されている。制御部11は、記憶部12に蓄積された検査薬の検査値に基づいて、その時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に、例えば、「検査」の吹き出しのマークを表記する。そして、検査を示すマークと共に検査薬の検査結果の値の時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
[トイレのときにおける生体情報提供方法]
図7は、生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法であって、トイレのときのシーケンス図である。
(ステップS61)
ユーザーは、トイレで排尿や排便を行った場合、携帯端末10の表示入力部14の画面上に表示された「トイレ」のボタンを押す。このとき、制御部11は、「トイレ」のボタンが押された時間も取得する。このステップは、図2におけるステップS11に該当する。「トイレ」のボタンは、ユーザーが入力を容易にできるよう、予め、アプリケーションプログラムとして、携帯端末10にインストールしてある。また、排尿と排便を区別できるよう、別々のボタンを表示入力部14の画面上に表示してもよい。
(ステップS62)
携帯端末10において、制御部11は、トイレ(生活行動)を示すマークと共に、トイレ(生活行動)に関連する生体情報の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、トイレが排尿である場合、血圧が変化する可能性があり、制御部11は、記憶部12に蓄積された血圧の測定値に基づいて、血圧の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「排尿」の吹き出しのマークを表記する(図9、図10を参照)。また、排尿により、体重が変化するので、これらの測定値が記憶部12に蓄積されている場合には、体重の時系列グラフを血糖の時系列グラフと併記してもよい。
このようにして、トイレに関連する生体情報の時系列グラフ上にトイレのマークが示されるので、生体情報の変化だけでなく、トイレの時間や頻度も把握することができる。薬剤の副作用として、夜間頻尿になる場合もありトイレの時間や頻度も把握することで、ユーザーのQOL(Quality of Life)を把握することになる。
なお、ここでは、表示入力部14の画面上に表示された「トイレ」のボタンを押すことで、制御部11は、トイレの生活行動を取得しているが、更には、図6で説明したように、カメラ15で撮影することで、トイレの生活行動を取得してもよい。この場合、尿や便を撮影し、これらの画像を制御部11が画像解析することで、尿や便の状態を判定するようにしてもよい。例えば、尿は、その色合いや泡立ちで、尿の状態を判定し、ユーザーの健康状態を判定することができる。例えば、尿の色合いが赤ければ、血尿と判定することができる。また、便は、その色合いや形状で、便の状態を判定し、ユーザーの健康状態を判定することができる。例えば、便の色合いが黒ければ、血便と判定することができる。なお、撮影した尿や便の画像は、例えば、色情報は残し、画像自体は削除することで、ユーザーのプライバシーを守ることができる。
[就寝前における生体情報提供方法]
図8は、生体情報提供システム100で実施する生体情報提供方法であって、就寝前のシーケンス図である。
(ステップS71)
ユーザーは、就寝前に、体温計43を用いて、体温測定を行う。なお、ユーザーの就寝時間が決まっている場合には、この就寝時間に合わせて、体温測定を促す時間を事前に設定して、記憶部12に記録しておく。そして、制御部11は、設定した時間になったら、体温測定を促す表示を表示入力部14の画面上にしてもよい。
(ステップS72)
測定装置である体温計43は、ユーザーが測定した体温測定のデータを、ネットワーク20を介して、携帯端末10に送信する。このとき、体温測定を行った時間も携帯端末10に送信する。携帯端末10においては、通信部13を介して、制御部11が体温測定のデータと体温測定を行った時間とを取得する。これは、図2におけるステップS11に該当する。
(ステップS73)
携帯端末10において、制御部11は、就寝(生活行動)を示すマークと共に、体温(生活行動に関連する生体情報)の時系列グラフを表示入力部14の画面上に表示する。このステップは、図2におけるステップS14に該当する。
例えば、体温計43により、体温が測定されて、記憶部12に蓄積されている。制御部11は、記憶部12に蓄積された体温の測定値に基づいて、体温の時系列グラフを作成し、作成した時系列グラフ上に「就寝」の吹き出しのマークを表記する。そして、就寝を示すマークと共に体温の時系列グラフを、表示入力部14の画面上に表示する。
このようにして、体温の時系列グラフ上に就寝のマークが示されるので、就寝時間と共に、就寝前の体温を把握することができる。就寝前の体温を把握することにより、睡眠剤を用いなくても眠れる時間帯を把握することができ、これにより、睡眠剤からの離剤を促し、不眠を治療することもできる。
また、体温を把握することは、インフルエンザや新型コロナウィルスなどのウィルス性感染症予防にも繋がる。例えば、体温の経時的な変化に基づいて、今後の発熱の可能性を推測して、注意を促すメッセージを表示入力部14の画面上に表示してもよい。また、例えば、平常時の体温から1℃以上高い日が4日以上続いたり、体温が37.5℃以上の日が4日以上続いたりしたら、医療施設に連絡するよう促すメッセージを表示入力部14の画面上に表示してもよい。
なお、ここでは、就寝前を例に取って説明したが、就寝前に限らず、起床時や日中などにおいても、同様に行えばよい。
図9は、生体情報提供システム100が提供する生活行動のマークと生体情報の時系列グラフを示す図であって、複数の生体情報を一括で表示したグラフである。また、図10は、生体情報提供システム100が提供する生活行動のマークと生体情報の時系列グラフを示す図であって、複数の生体情報を個別に表示したグラフである。図9、図10では、24時間の生活行動と共に、生活行動に関連する生体情報として、血圧(収縮期血圧及び拡張期血圧)、血糖値の時系列グラフを示している。このような時系列グラフ上に生活行動を示すことにより、生活行動と生体情報の変化との関係性を把握することができる。
なお、図9、図10には、生活行動と当該生活行動に関連する生体情報の時系列グラフを示しているが、生体情報を変化させる可能性がある環境情報があれば、当該環境情報の時系列グラフと生体情報の時系列グラフとを相互に関連付けて表示してもよい。このような環境情報は、上述した環境センサー50を用いて取得して、携帯端末10の記憶部12に記録しておき、記憶部12に記録した環境情報に基づいて、環境情報の時系列グラフを作成する。
また、生体情報の時系列グラフは、図9、図10に示すように、ユーザーの好みで任意に変更可能であり、複数の生体情報を一括で表示しても、複数の生体情報を個別に表示してもよい。
以上説明したように、本実施の形態において、携帯端末10は、ユーザーにおいて測定した生体情報を取得する第1取得部と、ユーザーの生活行動に関する生活行動情報を取得する第2取得部とを備える。そして、携帯端末10は、生体情報を時系列化した時系列情報と、生体情報を変化させる可能性がある生活行動とを、相互に関連付けて出力部に出力させる制御部を備える。
上述した構成を備える携帯端末10によれば、生体情報を変化させる可能性がある生活行動を生体情報の時系列グラフと関連付けて表示するので、ユーザーの生活行動と生体情報の変化との関係性を把握することができる。その結果、ユーザーの健康状態の自己管理を支援することができる。本実施の形態は、特に、生活習慣病患者が在宅する場合において、健康状態を自己管理する場合に有用である。また、携帯端末10を用いて、生活行動や生体情報を入力できるようにしているので、入力を簡単にして、自己管理を容易にできるようにしている。
更に、携帯端末10で得られた情報を、生活習慣病患者を診察する医療施設へフィードバックすることにより、医療施設側は、生活習慣病患者の治療を適切に行うことが可能となる。この場合、携帯端末10は、所定期間(例えば、1週間、1ヶ月、3ヶ月など)の生活行動と生体情報の変化とを示すサマリーレポートを出力すれば、医療施設側は、ユーザーの健康状態を把握可能である。このサマリーレポートは、後述するサーバーへ出力するようにして、医療施設側に閲覧可能としてもよい。
なお、ここでは、携帯端末10のユーザーを被検体として説明したが、被検体は、ユーザー本人でなくても、例えば、ユーザーの家族であってもよい。また、被検体は、ユーザーのペットであってもよい。
また、ここでは、生活行動を吹き出しのマークで示しているが、生活行動の内容が分かれば、どのようなマークでもよい。また、生活行動の種類に応じて、マークやマーク内の文字の色を変更してもよい。
<変形例1>
上記実施の形態では、生体情報を変化させる可能性がある生活行動を生体情報の時系列グラフと関連付けて表示して、ユーザーの生活行動と生体情報の変化との関係性を把握できるようにしている。更に、生活行動が薬剤又はサプリメントの摂取である場合、摂取の達成率と摂取に伴う生体情報の変化を評価できるようにしてもよい。
具体的には、携帯端末10の制御部11は、予め指定した期間(例えば、1週間、3週間、6週間、12週間、18週間など)における薬剤又はサプリメントの摂取の達成率を求める。この達成率は、記憶部12に蓄積された服薬の履歴により求めることができる。また、制御部11は、上述した指定した期間における生体情報の平均値を求める。また、これとは別に、薬剤又はサプリメントの摂取に伴い、生体情報が変化する時間帯(例えば、薬剤の効果が現れる時間帯)における生体情報の平均値を求めてもよい。これらの平均値も、記憶部12に蓄積された生体情報の測定値により求めることができる。
更には、制御部11は、予め登録された生体情報の目標値と上記の生体情報の平均値に基づいて、生体情報の目標値に対する生体情報の平均値の達成度を求めるようにしてもよい。例えば、生体情報が血圧や血糖である場合には、その目標値として、1日の平均血圧目標値、起床後1時間以内の平均目標血圧値、日中の平均血圧値、食後平均血糖値、空腹時平均血糖値などを事前に登録すればよい。
そして、制御部11は、上記のようにして求めた摂取の達成率や生体情報の平均値や達成度を、表示入力部14の画面上に表示する。このとき、制御部11は、上記の実施の形態で説明した時系列グラフと共に摂取の達成率や生体情報の平均値や達成度を、表示入力部14の画面上に表示してもよい。
このように、摂取の達成率や生体情報の平均値や達成度も表示入力部14の画面上に表示することで、つまり、薬剤であれば、その服薬の履歴とその結果を表示することで、健康管理に対するユーザーの意識付けを強くするようにしている。これにより、ユーザーの健康状態の自己管理を支援することができる。
<変形例2>
上記実施の形態では、生体情報を変化させる可能性がある生活行動を生体情報の時系列グラフと関連付けて表示して、ユーザーの生活行動と生体情報の変化との関係性を把握できるようにしている。更に、生体情報の変化に基づいて、生体情報に関連する疾病の発症又は重症化の度合い(発症危険度又は重症化危険度)やその疾病に関わる費用を求めて、発症危険度や疾病に関わる費用を表示するようにしてもよい。
具体的には、携帯端末10の制御部11は、予め設定された生体情報の健康指標に対する生体情報の測定値の変化に基づいて、生体情報に関連する疾病の発症危険度や重症化危険度を計算する。例えば、生体情報が血圧である場合、血圧には正常値の目安があり、これを健康指標として予め設定して、記憶部12に記録しておく。そして、制御部11は、記憶部12に蓄積された血圧の測定値を参照し、設定された健康指標に対する血圧の測定値の変化に基づいて、血圧に関連する疾病、例えば、脳血管疾患、心血管疾患などの発症危険度や重症化危険度を計算する。また、疾病の発症危険度や重症化危険度を計算する際には、疾病に関連する他の生体情報、例えば、脳血管疾患、心血管疾患などであれば、血圧だけでなく、心拍の変化などを考慮してもよい。他の生体情報も考慮することで、疾病の発症危険度や重症化危険度をより正確に計算することができる。また、発症危険度や重症化危険度としては、具体的な確率(例えば、%など)で表現してもよいし、「○×△」などの分類で表現してもよい。
なお、疾病の発症危険度や重症化危険度を計算する際には、発症危険度や重症化危険度を予測する公知のリスクスコアを用いてもよい。また、記憶部12に記録する生体情報の測定値としては、上述した測定装置(例えば、血圧計41など)からの測定値だけでなく、例えば、医療施設で測定された測定値や健康診断で測定された測定値(検診結果)なども記録するようにしてもよい。
また、制御部11は、疾病に関わる費用を算出する。疾病に関わる費用は、医療費、入院費、介護費用などの少なくとも1つ以上を含む。例えば、制御部11は、疾病に関わる費用の平均的な費用(平均費用)を記憶部12に予め記録しておき、記録された平均費用に基づいて、疾病に関わる費用を算出する。
そして、制御部11は、上記のようにして求めた疾病の発症危険度、重症化危険度、疾病に関わる費用を、表示入力部14の画面上に表示する。このとき、制御部11は、上記の実施の形態で説明した時系列グラフと共に疾病の発症危険度、重症化危険度、疾病に関わる費用を、表示入力部14の画面上に表示してもよい。
このように、疾病の発症危険度、重症化危険度、疾病に関わる費用も表示入力部14の画面上に表示することで、健康管理に対するユーザーの意識付けを強くするようにしている。これにより、ユーザーの健康状態の自己管理を支援することができる。
更には、制御部11は、発症危険度や重症化危険度がある疾病について、発症危険度又は重症化危険度の度合い、及び、当該疾病に関わる費用の少なくとも1つに基づいて、疾病に関わる広告を表示入力部14の画面上に表示してもよい。例えば、疾病に関わる費用を保険金として支払い可能な生命保険会社のサービス又は商品などの広告を表示する。この場合、例えば、制御部11は、疾病に関わる費用に基づいて、当該費用を保険金として支払い可能な生命保険会社のサービス又は商品に関する広告の情報を、外部のデータベースから取得し、取得した情報を表示入力部14の画面上に表示するようにしている。
<変形例3>
上記実施の形態では、携帯端末10が、生活行動の情報や生体情報を蓄積し、蓄積した生体情報の時系列グラフを生活行動と共に携帯端末10の表示入力部14に表示させているが、この携帯端末10の一部の機能を、サーバーが備える構成であってもよい。例えば、ネットワーク20に接続されたクラウドサーバーなどのサーバーが、生活行動の情報や生体情報を蓄積し、蓄積した生体情報の時系列グラフを生活行動と共に携帯端末10の表示入力部14の画面上に表示させるようにしてもよい。
本変形例の場合、生活行動情報や生体情報は、サーバーの記憶部に記録され、複数のユーザーの生活行動情報や生体情報を蓄積することになる。これらの情報を、例えば、家族単位、会社単位、地域単位などのユーザーの属性で把握することにより、属性に応じた生体情報の変化を把握することができる。例えば、生体情報が体温である場合、地域単位で体温の変化を把握することで、地域単位のウィルス性感染症の発症状況を把握することができる。
なお、上記実施の形態、変形例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、又は、その主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 携帯端末
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 表示入力部
15 カメラ
16 加速度センサー
20 ネットワーク
41 血圧計
42 血糖測定器
43 体温計
50 環境センサー
100 生体情報提供システム

Claims (26)

  1. 被検体において測定した生体情報を取得する第1取得部と、
    前記被検体の生活行動に関する生活行動情報を取得する第2取得部と、
    前記生体情報を時系列化した時系列情報と、前記生体情報を変化させる可能性がある前記生活行動情報とを、相互に関連付けて出力部に出力させる制御部と、
    を備える、
    生体情報提供装置。
  2. 前記被検体の周囲の環境情報を取得する第3取得部を備え、
    前記制御部は、前記生体情報の時系列情報と、前記生体情報を変化させる可能性がある前記環境情報を時系列化した時系列情報とを、相互に関連付けて前記出力部に出力させる、
    請求項1に記載の生体情報提供装置。
  3. 前記生体情報は、血圧、血糖値、体重、心拍数、酸素飽和度、尿蛋白量、尿糖量、尿塩量、体温、活動量、血圧比及び血管弾性のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1又は2に記載の生体情報提供装置。
  4. 前記時系列情報は、該当する情報をグラフ化した時系列グラフである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  5. 前記生活行動情報は、前記被検体が食事を行った時間を含み、
    前記制御部は、前記生体情報が血糖値又は体重である場合、前記食事を行った時間を示すマークを前記生体情報の時系列グラフ上に表示させる、
    請求項4に記載の生体情報提供装置。
  6. 前記生活行動情報は、前記食事の内容を更に含み、
    前記第2取得部は、前記食事の撮影データに基づいて、前記食事の内容と前記食事を行った時間とを取得する、
    請求項5に記載の生体情報提供装置。
  7. 前記食事の内容は、前記食事を撮影した画像を含み、
    前記制御部は、前記マークが選択された場合、当該マークに対応する前記食事を撮影した前記画像を表示させる、
    請求項6に記載の生体情報提供装置。
  8. 前記生活行動情報は、前記被検体が検査薬で検査を行った時間を含み、
    前記制御部は、前記検査薬で検査を行った時間を示すマークを、前記生体情報の時系列グラフ上に表示させる、
    請求項4から7のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  9. 前記生活行動情報は、前記検査薬の検査結果を更に含み、
    前記第2取得部は、前記検査薬の検査結果の撮影データに基づいて、前記検査薬の検査結果と前記検査薬で検査を行った時間とを取得する、
    請求項8に記載の生体情報提供装置。
  10. 前記検査薬の検査結果は、前記検査薬の検査結果を撮影した画像を含み、
    前記第1取得部は、前記検査薬の検査結果を撮影した前記画像に基づいて、前記画像中の前記検査薬の色合いに応じた前記検査薬の検査値を取得する、
    請求項9に記載の生体情報提供装置。
  11. 前記制御部は、前記マークを前記画像中の前記検査薬の色合いで表示させる、
    請求項10に記載の生体情報提供装置。
  12. 前記生活行動情報は、前記被検体が薬剤又はサプリメントの摂取を行った時間を含み、
    前記制御部は、前記薬剤又は前記サプリメントの作用又は副作用により前記生体情報を変化させる可能性がある場合、前記摂取を行った時間を示すマークを前記生体情報の時系列グラフ上に表示させる、
    請求項4から11のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  13. 前記生活行動情報は、前記薬剤又は前記サプリメントの種類を更に含み、
    前記制御部は、前記マークが選択された場合、当該マークに対応する前記薬剤又は前記サプリメントの種類を表示させる、
    請求項12に記載の生体情報提供装置。
  14. 前記薬剤又は前記サプリメントの種類は、前記薬剤又は前記サプリメントの名称、作用、副作用及び前記副作用に伴う症状のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項13に記載の生体情報提供装置。
  15. 前記薬剤若しくは前記サプリメントの撮影データ、又は、前記薬剤若しくは前記サプリメントに関する書類の撮影データに基づいて、前記薬剤又は前記サプリメントを識別し、識別された前記薬剤又は前記サプリメントの種類を外部のデータベースから取得する第4取得部を備える、
    請求項12から14のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  16. 前記制御部は、前記生活行動を実施する時間が指定されている場合、当該時間に前記生活行動を実施することを催促する催促情報を前記出力部に出力させる、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  17. 前記催促情報により催促される前記生活行動は、薬剤又はサプリメントの摂取、検査薬による検査のうちの少なくとも一方である、
    請求項16に記載の生体情報提供装置。
  18. 前記制御部は、前記生活行動が薬剤又はサプリメントの摂取である場合、摂取したことを示す入力があるまで、前記催促情報を出力させる、
    請求項17に記載の生体情報提供装置。
  19. 前記制御部は、前記生活行動が検査薬による検査である場合、前記検査薬の検査結果が入力されるまで、前記催促情報を出力させる、
    請求項17に記載の生体情報提供装置。
  20. 前記制御部は、前記生活行動情報が薬剤又はサプリメントの摂取である場合、指定した期間における前記摂取の達成率と前記生体情報の平均値とを前記出力部に出力させる、
    請求項1から19のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  21. 前記制御部は、予め登録された前記生体情報の目標値と前記生体情報の平均値とに基づいて、前記目標値に対する達成度を出力させる、
    請求項20に記載の生体情報提供装置。
  22. 前記制御部は、予め設定された前記生体情報の健康指標に対する前記生体情報の変化に基づいて、前記生体情報に関連する疾病の発症又は重症化の度合いと前記疾病に関わる費用とを前記出力部に出力させる、
    請求項1から21のいずれか一項に記載の生体情報提供装置。
  23. 前記制御部は、前記疾病の発症又は重症化の度合い及び前記疾病に関わる費用の少なくとも1つに基づいて、広告を出力させる、
    請求項22に記載の生体情報提供装置。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載の生体情報提供装置を有する携帯端末。
  25. 被検体において測定した生体情報を取得し、
    前記被検体の生活行動に関する生活行動情報を取得し、
    前記生体情報を時系列化した時系列情報と、前記生体情報を変化させる可能性がある前記生活行動情報とを、相互に関連付けて出力部に出力する、
    生体情報提供方法。
  26. 請求項25に記載の生体情報提供方法をコンピュータに実行させる、
    生体情報提供プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024042613A1 (ja) * 2022-08-23 2024-02-29 日本電気株式会社 端末、端末の制御方法及び記憶媒体

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