JP2005006680A - アップライト型電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気ホースを吸込体から取り外し、付属のアタッチメントを吸気ホースの先端に取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して電気掃除機に作用する回転モーメントを小さくし、安定した静止状態を保持できるようにしたアップライト型電気掃除機を提供すること。
【解決手段】吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手との間に吸気ホースを接続する。第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具を設ける。吸気ホースを第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付ける。
【選択図】 図13
【解決手段】吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手との間に吸気ホースを接続する。第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具を設ける。吸気ホースを第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付ける。
【選択図】 図13
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アップライト型電気掃除機に関し、特に吸込体と集塵装置とを接続する吸気ホースを吸込体から取り外し可能とし、吸込体から取り外した吸気ホースの先端部に付属品のアタッチメントを取り付け、アタッチメントを使用した吸い込みによる掃除を行えるようにしたアップライト型電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアップライト型電気掃除機として、例えば、特許文献1に記載のものがある。
このアップライト型電気掃除機では、吸込体に対し掃除機本体が傾動可能に取り付けられ、掃除機本体の上部に集塵装置が設けられている。また、集塵装置の入口側に連通する吸気口が掃除機本体の背面上方部に設けられ、この吸気口と吸込体の吸込口との間に吸気ホースが接続されている。また、吸気ホースは吸込体の吸込口に対し取り外し可能に接続されている。そして、吸気ホースの吸込体側端部を吸込体の吸込口から取り外し、この端部に付属のアタッチメント、例えば延長パイプやブラシを取り付け、掃除機本体を立てた状態で、吸気ホースの先端部を所定位置に運んで吸い込みによる掃除を行うようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−78928号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のアップライト型電気掃除機では、吸気ホースの先端に延長パイプやブラシを取り付けた状態で吸気ホースを引っ張ると、吸気ホースが掃除機本体の上部に接続されているため、吸気ホースを介する力が掃除機本体の床面から高い位置に作用することになる。このため、電気掃除機を転倒させるように作用する回転モーメントが電気掃除機に加えられ、静止状態の電気掃除機が転倒し易くなっていた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、吸気ホースを吸込体から取り外して付属のアタッチメントを吸気ホースの先端に取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して電気掃除機に作用する回転モーメントを小さくし、安定した静止状態を保持できるようにしたアップライト型電気掃除機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、吸込口から空気と共に塵埃を吸入する吸込体と、吸込体から搬送されてきた空気中の塵埃を集塵装置で除去し、集塵装置で塵埃が除去された空気を吸引ファンで吸引して排気口に送るようにした掃除機本体と、吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と、集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手と、第1吸気用ホース接手と第2吸気用ホース接手との間に接続される吸気ホースと、第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に吸気ホースの中間部を固定するホース固定具とを備えるとともに、吸気ホースは第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
このように構成すると、吸気ホースを吸込体の第1吸気用ホース接手から取り外し、取り外した吸気ホースの先端に付属のアタッチメントを取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して掃除機本体に作用する力は、掃除機本体の下方部に設けられたホース固定具を通して掃除機本体に作用することになる。したがって、掃除機本体に作用する回転モーメントが小さくなり、電気掃除機の静止状態が安定する。
【0008】
また、掃除機本体の一側部において、第1吸気用ホース接手を吸込体の後方に設け、掃除機本体の他側部において、第2吸気用ホース接手を掃除機本体の上方部に設け、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具を掃除機本体の下部に設けるようにしてもよい。
このようにすると、吸気ホースを次ぎのように配設することができる。すなわち、掃除機本体の一側において、吸気ホースを第1吸気用ホース接手から一端上方に立ち上げ、その後に吸気ホースを掃除機本体の他側に回して下方に引き下げ、引き下げた下方部をホース固定具により掃除機本体に固定し、さらに、吸気ホースの先端部をUターンさせて掃除機本体上部に設けられた第2吸気用ホース接手に接続することができる。吸気ホースをこのように配設すると、吸気ホースを掃除機本体の後方部における左右両側のスペースを利用して、吸気ホースを掃除機本体後部側で体裁良く配設することができる。また、このように吸気ホースを引き回すことにより、ホース固定具から取り外した吸気ホース先端までの距離を長くすることができる。この結果、吸気ホースの使用範囲が広くなり、アタッチメントを使用した掃除作業が容易になる。
【0009】
また、このように吸気ホースを引き回して配設する場合において、掃除機本体の上部に操作用ハンドルを設け、操作用ハンドルの下端部後方側に吸気ホースを引っ掛けて固定するホースフックを設け、このホースフックにより第1吸気用ホース接手とホース固定具との間に位置する吸気ホースを固定するようにしてもよい。
このようにすると、吸込体からホース固定具までの吸気ホースの引き回しを所定形状に容易に配設することができる。また、アタッチメント使用時には、ホースフックによる吸気ホースの固定を容易に解放することができる。また、このようにホースフックによる吸気ホースの固定を解放することにより、ホース固定具から吸込体までの吸気ホースを容易に自由に動かせることができる。
【0010】
また、掃除機本体の側部に、吸気ホースに接続するアタッチメントを装着するようにしてもよい。
このようにすれば、アタッチメントの収納場所に困ることがない。また、アタッチメントの収納及び取出しが容易になる。
【0011】
また、集塵装置としてサイクロン式集塵装置を用いてもよい。
このようにすると、サイクロン式集塵装置の入口部高さに第2吸気用ホース接手を配置させることが容易になり構造が簡略化される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を具体化した実施の形態に係るアップライト型電気掃除機を図1〜図14に基づいて以下説明する。なお、図1は本発明の実施の形態に係るアップライト型電気掃除機の前方側から見た斜視図である。図2は同電気掃除機の正面図である。図3はフロントカバーを取り外した状態の正面図である。図4は同電気掃除機の右側面図である。図5は同電気掃除機の平面図である。図6は同電気掃除機の左側面図である。図7は同電気掃除機の右側断面図である。図8は図6におけるA−A断面斜視図である。図9は図6におけるB−B断面図である。図10は図6におけるB−B断面斜視図である。図11は同電気掃除機の通常使用時の左側面図であって、掃除機本体を傾動させている。図12は同電気掃除機の右側面図であって、集塵装置を取り外した状態図を示す。図13は同電気掃除機の吸気ホースにアタッチメント取り付け、吸い込みで掃除を行うときの左側面図である。図14は同電気掃除機の吸気ホースにアタッチメント取り付け、ブロアーを利用して掃除を行うときの左側面図である。
【0013】
実施の形態に係るアップライト型電気掃除機は、最下部に吸込体1が設けられ、掃除機本体2が吸込体1に対して傾動可能に取り付けられている(図8参照)。また、掃除機本体2の上部には操作用ハンドル4が設けられている。なお、吸込体1の下部の前方床面側には前車輪8が取り付けられ、吸込体1の後方床面側には後車輪9が取り付けられている。
【0014】
吸込体1は、床上の塵埃をかき上げる回転ブラシ11、回転ブラシ11によりかき上げられた塵埃を空気と共に吸引する吸込口12、吸込口12に連通する第1吸気用ホース接手13、吸込口12に連通する第2還流用ホース接手14などを備えている。なお、第1吸気用ホース接手13は掃除機本体2の右側における吸込体1の後部に設けられ、第2還流用ホース接手14は掃除機本体2の左側における吸込体1の後部に設けられている。また、第1吸気用ホース接手13には吸気ホース5の一端が接続され、第2還流用ホース接手14には還流ホース6の一端が接続されている。また、吸込体1で塵埃と共に吸引された空気は吸気ホース5を介して掃除機本体2の集塵装置21に送られる。
【0015】
掃除機本体2は、後方上部に集塵装置21を有し、その下方に吸込体1から空気を吸込ませるための吸引ファン22および同ファンモータ22aを収納している。また、掃除機本体2の後方上部の左側面には集塵装置21の入口側に連通する第2吸気用ホース接手23が設けられている。
【0016】
この第2吸気用ホース接手23には、一端が第1吸気用ホース接手13に接続された前述の吸気ホース5の他端が接続されている。したがって、吸込体1の吸込口12から塵埃と共に吸引された空気はこの吸気ホース5を通して集塵装置21に吸引されるように構成されている。
【0017】
集塵装置21はサイクロン集塵装置21である。この集塵装置21は、略円筒状容器25を集塵器本体とし、その上部に把手21aを有し、掃除機本体2に対して後方側で着脱自在に取り付けられている(図12参照)。そしてこの円筒状容器25の中心部には上方部を開口した空気通路26が形成されている。また、円筒状容器25の内部の空気通路26を取り巻く円筒状空間部27は、中間高さ位置に形成された仕切部材28により上部室29と下部室30の上下2室に区画されている。上部室29の中央部には、この空気通路26を取り巻くように円筒状のフィルタ31が形成されている。また、第2吸気用ホース接手23に連通する入口33が内部に開口し、この入口33から上部室29に導入される空気は円筒状容器25の内壁面に沿って導入され、上部室29内で旋回流を形成するように構成されている。そして上部室29では、この空気の旋回流により空気中に含まれている比較的大きい塵埃が除去される。除去された空気は仕切部材28と円筒状容器壁との間から下部室30に落下し、下部室30内に貯留される。下部室30に貯留された塵埃は、円筒状容器25の底壁を開放することにより廃棄される。なお、下部室30に貯留された塵埃を廃棄するときは、図12のように円筒状容器25を掃除機本体2から取り外して行う。
【0018】
集塵装置21の下方には、吸込体1の吸込口12から空気を吸引するための吸引ファン22及び同ファンモータ22aを収納する機械室35が形成されている。また、掃除機本体2の集塵装置21の前面側全体に排気通路36が形成されており、その前面には排気フィルタ37が配設され、さらにその前面に排気口38が形成されている。排気フィルタ37は、ポリウレタンフォームやHEPAフィルタなどが用いられている。排気口38は、掃除機本体2のフロントカバー39に大小2個のU字状に形成されたスリット41、42からなり、このスリット41、42から前面側方に向けて排気させるようにしたものである。フロントカバー39は、着脱自在に取り付けられている。また、排気フィルタ37は、フロントカバー39を取り外した状態において着脱自在となるように取り付けられている。なお、排気通路36、排気フィルタ37及び排気口38は、集塵装置21が掃除機本体2の後部に配置されているため、集塵装置21の干渉を受けることなく大きな面積にされている。
【0019】
吸引ファン22及び同ファンモータ22aを収納する機械室35において、吸引ファン22の吹出側のスペースは、集塵装置21で塵埃が除去された排気の一部を吸込体1の吸込口12に還流させるための第1還流用ホース接手44に連通されている。なお、この第1還流用ホース接手44には一端が第2還流用ホース接手14に接続された前述の還流ホース6の他端が接続されている。したがって、機械室35の排気の一部は、第1還流用ホース接手44、還流ホース6、第2還流用ホース接手14などを介して吸込体1の吸込口12に還流されるように構成されている。
【0020】
吸気ホース5は、上述のように、一端が吸込体1の右側後方に形成された第1吸気用ホース接手13に取り付けられ、他端が掃除機本体2左側上部に設けられている第2吸気用ホース接手23に接続されているが、何れの吸気用ホース接手13、23に対しても着脱可能に取り付けられている。一方、還流ホース6は、一端が掃除機本体2左側上部に設けられている第1還流用ホース接手44に接続され、他端が吸込体1の左側後方に形成された第2還流用ホース接手14に取り付けられているが、少なくとも第1還流用ホース接手44に対しては着脱可能に取り付けられている。
【0021】
また、吸気ホース5は、掃除機本体2の右側において、第1吸気用ホース接手13から上方に立ち上げられ、立ち上げられた頂部が操作用ハンドル4の下端部に形成されたホースフック51に上方から引っ掛けるように固定されている。そして、吸気ホース5は、このホースフック51から掃除機本体2の左側に回されて下方に引き下げられ、掃除機本体2の左側下端部に設けられたホース固定具52により強固に掃除機本体2に固定されている。さらに、この吸気ホース5は、ホース固定具52からU字状に上方に立ち上げられて、第2吸気用ホース接手23に接続されている。
【0022】
また、還流ホース6は、第1還流用ホース接手44と第2還流用ホース接手14との間の距離が短いため、そのまま略直線的に接続されている。
また、吸気ホース5の第2吸気用ホース接手23側端部と還流ホース6の第1還流用ホース接手14側端部とは直接接続可能に構成されている。
【0023】
このアップライト型電気掃除機に用いられるアタッチメントとしては、先細ノズル55及び延長パイプ56が装着されている。先細ノズル55及び延長パイプ56は、掃除機本体2の右側側面に差し込み式に装着されている。また、これらアタッチメントは、吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側端部と接続可能に構成されている。
【0024】
上記のように構成されたアップライト型電気掃除機において、吸込体1を使用する通常の掃除の場合における空気の流れを説明する。まず、吸込体1の吸込口12において回転ブラシ11によりかき上げられた塵埃を吸引するように、吸込体1の外部から空気が吸い込まれる。また、機械室35の吸引ファン22の吹出側から排気の一部が第1還流用ホース接手44、還流ホース6、第2還流用ホース接手14を通って吸込体1に還流され、かき上げた塵埃を吸引するように吸い込まれる。
【0025】
吸込体1で吸い込まれた空気は、第1吸気用ホース接手13、吸気ホース5、第2吸気用ホース接手23を経て集塵装置21に送られる。集塵装置21に送られた空気中の比較的大きな塵埃は上部室29(空気旋回室)で除去され、比較的小さな塵埃は円筒状フィルタ31により除去される。塵埃が除去された空気は、集塵装置21の空気通路26から機械室35に搬送される。機械室35に搬送された空気はファンモータ22aを冷却した後、一部は、集塵装置21の前面側に形成された排気通路36、排気フィルタ37、排気口38を経て掃除機本体2前面側に排気される。また、ファンモータ22aを冷却した後の残部の空気は、還流ホース6を介し吸込体1の吸込口12に戻される。このようにして吸込体1を使用した通常の吸い込みによる掃除が行われる。
【0026】
次に、吸込体1を使用せずに、アタッチメントを使用した吸い込みによる掃除の場合について説明する。
この場合は、電気掃除機を運転する前に先ず吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13への接続を取り外す、そして、ホースフック51による吸気ホース5の固定も取り外す、また、取り外した吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側の端部に適宜のアタッチメントを取り付ける。図13は先細ノズル55を取り付けた状態を示す。この図に示されるように、この状態では、吸気ホース5はホース固定具52により掃除機本体2の左側下部にしっかりと固定され、このホース固定具52から第1吸気用ホース接手13までの長さ分が自由に動かせる長さとなる。
【0027】
次いで、吸引ファン22を駆動して、掃除を必要とする狭い空間部に先細ノズル55を運び、その場所の塵埃を空気と共に吸引する。先細ノズル55から吸引された空気は集塵装置21に送られる。集塵装置21においては、比較的大きい塵埃が上部室29で除去され、比較的小さな塵埃は円筒状フィルタ31で除去される。塵埃が除去された空気は、機械室35に送られる。機械室35に送られた塵埃除去後の空気は、ファンモータ22aを冷却した後、一部の空気は排気通路36、排気フィルタ37、排気口38を通して掃除機本体2前面側に排気され、残部の空気は第1還流用ホース接手44、還流ホース6、第2還流用ホース接手14を経て吸込体1の吸込口12を介して室内に排気される。このようにしてアタッチメントを取り付けたときの吸い込みによる掃除が行われる。
【0028】
次に、吸込体1を使用せずに、アタッチメントを使用してブロアー機能を発揮させる場合について説明する。
この場合は、電気掃除機を運転する前に先ず吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13及び第2吸気用ホース接手23への接続をそれぞれ取り外す。また、ホースフック51による吸気ホース5の固定も取り外す。さらに、還流ホース6の第1還流用ホース接手44への接続を取り外す。そして、取り外した吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側の端部に適宜のアタッチメント(例えば、先細ノズル55)を取り付けるとともに、取り外した吸気ホース5の第2吸気用ホース接手23側の端部を第2還流用ホース接手44に接続する。この状態を図14に示す。この状態では、吸気ホース5はホース固定具52により掃除機本体2の左側下部にしっかりと固定され、このホース固定具52から第1吸気用ホース接手13までの長さ分が自由に動かせる長さとなる。
【0029】
次いで、吸引ファン22を駆動して、ブロアーを必要とする場所に先細ノズル55を運ぶ。室内の空気はホースが接続されていない第2吸気用ホース接手23から吸引され、吸引された空気は集塵装置21に送られる。空気中に含まれている比較的大きい塵埃が上部室29で除去され、比較的小さな塵埃は円筒状フィルタ31で除去される。塵埃が除去された空気は機械室35に送られる。そして、機械室35に送られた塵埃除去後の空気はファンモータ22aを冷却した後、一部の空気は排気通路36、排気フィルタ37、排気口38を通して掃除機本体2前面側に排気されるが、残部の空気は第1還流用ホース接手44、吸気ホース5を経て先細ノズル55から所定の場所にブロアーされる。
【0030】
このように構成された本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機によれば、次のような効果を奏することができる。
吸込体1の吸込口12に連通するように吸込体1に設けられた第1吸気用ホース接手13と、集塵装置21の入口33側に連通するように掃除機本体2に設けられた第2吸気用ホース接手23との間に吸気ホース5を接続し、この吸気ホース5を第1吸気用ホース接手13に対し着脱自在に取り付けているので、吸気ホース5を第1吸気用ホース接手13から取り外し、この端部にアタッチメントを取り付けることにより、アタッチメントから空気と共に塵埃を吸い込む掃除が可能になる。
【0031】
また、吸気ホース5を第1吸気用ホース接手13及び第2吸気用ホース接手23に対しそれぞれ着脱自在に接続し、また、掃除機本体2の機械室35の吸引ファン22の吹出側に連通するように掃除機本体2に設けられた第1還流用ホース接手44と、吸込体1の吸込口12に連通するように吸込体1に設けられた第2還流用ホース接手14との間に還流ホース6を接続し、また、吸気ホース5の第2吸気用ホース接手23に接続される側の端部を第1還流用ホース接手44に接続可能に構成し、さらに、還流ホース6と第1還流用ホース接手44との接続を着脱自在にしたので、吸気ホース5と還流ホース6とを次のように接続変更することができる。すなわち、吸気ホース5と第1吸気用ホース接手13との接続を取り外して、この第1吸気用ホース接手13側の端部にアタッチメントを接続し、吸気ホース5と第2吸気用ホース接手23との接続を取り外すとともに還流ホース6と第1還流用ホース接手44との接続を取り外して、吸気ホース5の第2吸気用ホース接手13側の端部を第1還流用ホース接手44に取り付けることができる。そして、このようにホースの接続変更を行うことにより、アタッチメントから除塵された空気を吹き出すブロアー機能を発揮することができる。
【0032】
また、第2吸気用ホース接手23の下方部の掃除機本体2に吸気ホース5の中間部を固定するホース固定具52を取り付け、上記吸気ホース5及び還流ホース6の接続変更の際に固定具による吸気ホースの固定をそのままとしているので、アタッチメントを取り付けて行う掃除において、吸気ホース5を介して掃除機本体に作用する力は掃除機本体2の下方部に加えられることになる。したがって、掃除機を転倒させようとする回転モーメントが小さくなり、アップライト型電気掃除機の静止状態を安定させることができる。
【0033】
また、掃除機本体2の一側において、吸込体1の後方に第1吸気用ホース接手13を設ける一方、掃除機本体2の他側において、掃除機本体2の上方部に第2吸気用ホース接手23を設け、掃除機本体2の下部に吸気ホース5の中間部を固定するホース固定具52を設けているので、吸気ホース5を次ぎのように配設することができる。すなわち、第1吸気用ホース接手13に接続された吸気ホース5を一端上方に立ち上げ、その後に掃除機本体2の反対側の側方に振って下方に引き下げ、引き下げた下方部をホース固定具52により掃除機本体2に固定し、さらに、吸気ホース5の先端部をUターンさせて掃除機本体2上部の第2吸気用ホース接手23に接続することができる。したがって、掃除機本体2の後方部における左右両側のスペースを利用して。吸気ホース5を掃除機本体2後部側で体裁良く配設することができる。また、このように吸気ホース5を引き回すことにより、ホース固定具52から吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側の先端までの距離を長くすることができる。また、このようにすることにより、吸気ホース5をこのように配設することによりアタッチメントを取り付けたときに、吸気ホース5を広い範囲で使用することができ、アタッチメントを使用した掃除がし易くなる。
【0034】
また、掃除機本体2の同一側に、第2吸気用ホース接手23、第1還流用ホース接手44、第2還流用ホース接手14及びホース固定具を取り付けているので、ブロアー機能を発揮させるためのホースの接続変更作業を容易に行うことができる。また、還流ホース6を短くすることができる。
【0035】
また、第1還流用ホース接手44を、掃除機本体2の一側面に設けられたL字形接手とし、この第1還流用ホース接手44の側面から導出される直管部分を、その管軸を中心に回動可能に構成しているので、第1還流用ホース接手44に接続されるホースの向きを変更させることができる。したがって、吸気ホース5や還流ホース6の接続変更作業を容易に行うことができる。
【0036】
また、このようなホース接手が使用されているので、吸込体1に対し掃除機本体2を傾動自在にしても、還流ホース6が無理に曲げられることがなくなり、還流ホース6の通風抵抗の増加を回避することができる。
【0037】
また、操作用ハンドル4の下端部後方側に設けたホースフック51により、第1吸気用ホース接手13とホース固定具52との間に位置する吸気ホース5を固定しているので、吸込体1からホース固定具52までの吸気ホース5の引き回しを所定形状に固定することができる。また、アタッチメント使用時には、ホースフック51による吸気ホース5の固定を容易に解放することができる。また、ホースフック51による吸気ホース5の固定を解放することにより、ホース固定具52から吸気ホース5の先端までを自由に動かすことができる。
【0038】
また、集塵装置21としてサイクロン式集塵装置を用いているので、サイクロン式集塵装置の入口33の高さ近傍に第2吸気用ホース接手23を配置させることができ、構造を簡略化することができる。
【0039】
また、掃除機本体2の上部後面側に集塵装置21を設け、集塵装置21の後流側となる集塵装置21の下部に吸引ファン22を収納する機械室を設け、第1還流用ホース接手44を機械室35の吸引ファンの吹出側に連通するように設けると共に、第2還流用ホース接手14を吸込体1の第1還流用ホース接手44と同じ側の後部に設けたので、排気の一部を最短距離で吸込体1の吸込口12に還流させることができる。したがって、この還流の空気抵抗が小さくなり送風効率が向上する。
【0040】
また、掃除機本体2の側部に、吸気ホース5に接続可能に形成されたアタッチメントを装着したので、アタッチメントの収納、取出しが容易となる。
【0041】
また、掃除機本体2において、集塵装置21が後部側に配置されるとともに、排気口38が前面側、特に集塵装置21の前面側に配置されているため、集塵装置21による干渉を受けることなく排気口38の面積を大きくすることができる。また、その結果として、排気経路の空気抵抗を減少させることができ、電気掃除機の吸込性能を向上させることができる。また、排気口38からの排気風速を小さくすることができるので、排気風により室内居住者に不快感を与えたり、排気風により室内の埃を舞い上げたりすることが少なくなる。
【0042】
また、掃除機本体2において、排気口38の内側で、かつ排気口38と対向する位置に排気フィルタ37を設けているので、排気フィルタ37の面積を大きくすることができる。したがって、排気フィルタ37の単位面積当たりの汚れが少なくなり、排気フィルタ37の洗浄や交換の頻度が少なくなる。
【0043】
また、掃除機本体2の前面に着脱自在にフロントカバー39を取り付け、このフロントカバー39に排気口38を形成し、さらに、フロントカバー39を取り外したときに前面から着脱可能となるように排気フィルタ37を取り付けているので、排気フィルタ37の洗浄のための取り外しや交換作業が容易になる。
【0044】
また、集塵装置21を掃除機本体2の上部に取り付けられた操作用ハンドル4の後側に配置し、かつ掃除機本体2に着脱可能に取り付けているので、掃除中に集塵装置21の塵埃貯留量をチェックしたり、集塵装置21内の塵埃を廃棄したりするのが容易になる。
【0045】
なお、本発明は、吸気ホースを吸込体から取り外して付属のアタッチメントを吸気ホースの先端に取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して電気掃除機に作用する回転モーメントを小さくし、安定した静止状態を保持できるようにしたアップライト型電気掃除機に関するものであって、上述の実施の形態に係るアップライト型電気掃除機に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態に係るアップライト型電気掃除機では、集塵装置21が掃除機本体2の後部側に配置され、排気口38が掃除機本体2の前面側に配置されているが、集塵装置の下方に排気口を有するアップライト型電気掃除機に本発明を具体化することもできる。
また、上記実施の形態に係るアップライト型電気掃除機では、還流ホース6が掃除機本体2の吸引ファン22の吹出側と吸込体1とに対し着脱自在に接続されているが、本発明は、還流ホース6が掃除機本体2の吸引ファン22の吹出側と吸込体1とに対し固定的に接続されているアップライト型電気掃除機にも具体化することができる。また、本発明は、還流ホース6を用いずに掃除機本体2及び吸込体1の内部構造により、吸引ファン22の吹出し側と吸込体1とを接続するようにしたアップライト型電気掃除機にも具体化することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手との間に吸気ホースを接続し、第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具を設け、吸気ホースを第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付けているので、吸気ホースを吸込体の第1吸気用ホース接手から取り外し、取り外した吸気ホースの先端に付属のアタッチメントを取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して掃除機本体に作用する力が掃除機本体の下方部に設けられたホース固定具を通して掃除機本体に作用することになる。したがって、掃除機本体に作用する回転モーメントが小さくなり、アップライト型電気掃除機の静止状態が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアップライト型電気掃除機の前方側から見た斜視図である。
【図2】同電気掃除機の正面図である。
【図3】フロントカバーを取り外した状態の正面図である。
【図4】同電気掃除機の右側面図である。
【図5】同電気掃除機の平面図である。
【図6】同電気掃除機の左側面図である。
【図7】同電気掃除機の右側断面図である。
【図8】図6におけるA−A断面斜視図である。
【図9】図6におけるB−B断面図である。
【図10】図6におけるB−B断面斜視図である。
【図11】同電気掃除機の使用時の左側面図であって、掃除機本体を傾動させている。
【図12】同電気掃除機の右側断面図であって、集塵装置を取り外した状態図を示す。
【図13】同電気掃除機の左側面図であって、吸気ホースにアタッチメント取り付けて吸い込みによる掃除を行う場合の状態図である。
【図14】同電気掃除機の左側面図であって、吸気ホースにアタッチメント取り付けてブロアーによる掃除を行う場合の状態図である。
【符号の説明】
1 吸込体
2 掃除機本体
4 操作用ハンドル
5 吸気ホース
13 第1吸気用ホース接手
21 集塵装置
22 吸引ファン
23 第2吸気用ホース接手
51 ホースフック
52 ホース固定具
55 先細ノズル
56 延長パイプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、アップライト型電気掃除機に関し、特に吸込体と集塵装置とを接続する吸気ホースを吸込体から取り外し可能とし、吸込体から取り外した吸気ホースの先端部に付属品のアタッチメントを取り付け、アタッチメントを使用した吸い込みによる掃除を行えるようにしたアップライト型電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアップライト型電気掃除機として、例えば、特許文献1に記載のものがある。
このアップライト型電気掃除機では、吸込体に対し掃除機本体が傾動可能に取り付けられ、掃除機本体の上部に集塵装置が設けられている。また、集塵装置の入口側に連通する吸気口が掃除機本体の背面上方部に設けられ、この吸気口と吸込体の吸込口との間に吸気ホースが接続されている。また、吸気ホースは吸込体の吸込口に対し取り外し可能に接続されている。そして、吸気ホースの吸込体側端部を吸込体の吸込口から取り外し、この端部に付属のアタッチメント、例えば延長パイプやブラシを取り付け、掃除機本体を立てた状態で、吸気ホースの先端部を所定位置に運んで吸い込みによる掃除を行うようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−78928号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のアップライト型電気掃除機では、吸気ホースの先端に延長パイプやブラシを取り付けた状態で吸気ホースを引っ張ると、吸気ホースが掃除機本体の上部に接続されているため、吸気ホースを介する力が掃除機本体の床面から高い位置に作用することになる。このため、電気掃除機を転倒させるように作用する回転モーメントが電気掃除機に加えられ、静止状態の電気掃除機が転倒し易くなっていた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、吸気ホースを吸込体から取り外して付属のアタッチメントを吸気ホースの先端に取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して電気掃除機に作用する回転モーメントを小さくし、安定した静止状態を保持できるようにしたアップライト型電気掃除機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、吸込口から空気と共に塵埃を吸入する吸込体と、吸込体から搬送されてきた空気中の塵埃を集塵装置で除去し、集塵装置で塵埃が除去された空気を吸引ファンで吸引して排気口に送るようにした掃除機本体と、吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と、集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手と、第1吸気用ホース接手と第2吸気用ホース接手との間に接続される吸気ホースと、第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に吸気ホースの中間部を固定するホース固定具とを備えるとともに、吸気ホースは第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
このように構成すると、吸気ホースを吸込体の第1吸気用ホース接手から取り外し、取り外した吸気ホースの先端に付属のアタッチメントを取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して掃除機本体に作用する力は、掃除機本体の下方部に設けられたホース固定具を通して掃除機本体に作用することになる。したがって、掃除機本体に作用する回転モーメントが小さくなり、電気掃除機の静止状態が安定する。
【0008】
また、掃除機本体の一側部において、第1吸気用ホース接手を吸込体の後方に設け、掃除機本体の他側部において、第2吸気用ホース接手を掃除機本体の上方部に設け、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具を掃除機本体の下部に設けるようにしてもよい。
このようにすると、吸気ホースを次ぎのように配設することができる。すなわち、掃除機本体の一側において、吸気ホースを第1吸気用ホース接手から一端上方に立ち上げ、その後に吸気ホースを掃除機本体の他側に回して下方に引き下げ、引き下げた下方部をホース固定具により掃除機本体に固定し、さらに、吸気ホースの先端部をUターンさせて掃除機本体上部に設けられた第2吸気用ホース接手に接続することができる。吸気ホースをこのように配設すると、吸気ホースを掃除機本体の後方部における左右両側のスペースを利用して、吸気ホースを掃除機本体後部側で体裁良く配設することができる。また、このように吸気ホースを引き回すことにより、ホース固定具から取り外した吸気ホース先端までの距離を長くすることができる。この結果、吸気ホースの使用範囲が広くなり、アタッチメントを使用した掃除作業が容易になる。
【0009】
また、このように吸気ホースを引き回して配設する場合において、掃除機本体の上部に操作用ハンドルを設け、操作用ハンドルの下端部後方側に吸気ホースを引っ掛けて固定するホースフックを設け、このホースフックにより第1吸気用ホース接手とホース固定具との間に位置する吸気ホースを固定するようにしてもよい。
このようにすると、吸込体からホース固定具までの吸気ホースの引き回しを所定形状に容易に配設することができる。また、アタッチメント使用時には、ホースフックによる吸気ホースの固定を容易に解放することができる。また、このようにホースフックによる吸気ホースの固定を解放することにより、ホース固定具から吸込体までの吸気ホースを容易に自由に動かせることができる。
【0010】
また、掃除機本体の側部に、吸気ホースに接続するアタッチメントを装着するようにしてもよい。
このようにすれば、アタッチメントの収納場所に困ることがない。また、アタッチメントの収納及び取出しが容易になる。
【0011】
また、集塵装置としてサイクロン式集塵装置を用いてもよい。
このようにすると、サイクロン式集塵装置の入口部高さに第2吸気用ホース接手を配置させることが容易になり構造が簡略化される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を具体化した実施の形態に係るアップライト型電気掃除機を図1〜図14に基づいて以下説明する。なお、図1は本発明の実施の形態に係るアップライト型電気掃除機の前方側から見た斜視図である。図2は同電気掃除機の正面図である。図3はフロントカバーを取り外した状態の正面図である。図4は同電気掃除機の右側面図である。図5は同電気掃除機の平面図である。図6は同電気掃除機の左側面図である。図7は同電気掃除機の右側断面図である。図8は図6におけるA−A断面斜視図である。図9は図6におけるB−B断面図である。図10は図6におけるB−B断面斜視図である。図11は同電気掃除機の通常使用時の左側面図であって、掃除機本体を傾動させている。図12は同電気掃除機の右側面図であって、集塵装置を取り外した状態図を示す。図13は同電気掃除機の吸気ホースにアタッチメント取り付け、吸い込みで掃除を行うときの左側面図である。図14は同電気掃除機の吸気ホースにアタッチメント取り付け、ブロアーを利用して掃除を行うときの左側面図である。
【0013】
実施の形態に係るアップライト型電気掃除機は、最下部に吸込体1が設けられ、掃除機本体2が吸込体1に対して傾動可能に取り付けられている(図8参照)。また、掃除機本体2の上部には操作用ハンドル4が設けられている。なお、吸込体1の下部の前方床面側には前車輪8が取り付けられ、吸込体1の後方床面側には後車輪9が取り付けられている。
【0014】
吸込体1は、床上の塵埃をかき上げる回転ブラシ11、回転ブラシ11によりかき上げられた塵埃を空気と共に吸引する吸込口12、吸込口12に連通する第1吸気用ホース接手13、吸込口12に連通する第2還流用ホース接手14などを備えている。なお、第1吸気用ホース接手13は掃除機本体2の右側における吸込体1の後部に設けられ、第2還流用ホース接手14は掃除機本体2の左側における吸込体1の後部に設けられている。また、第1吸気用ホース接手13には吸気ホース5の一端が接続され、第2還流用ホース接手14には還流ホース6の一端が接続されている。また、吸込体1で塵埃と共に吸引された空気は吸気ホース5を介して掃除機本体2の集塵装置21に送られる。
【0015】
掃除機本体2は、後方上部に集塵装置21を有し、その下方に吸込体1から空気を吸込ませるための吸引ファン22および同ファンモータ22aを収納している。また、掃除機本体2の後方上部の左側面には集塵装置21の入口側に連通する第2吸気用ホース接手23が設けられている。
【0016】
この第2吸気用ホース接手23には、一端が第1吸気用ホース接手13に接続された前述の吸気ホース5の他端が接続されている。したがって、吸込体1の吸込口12から塵埃と共に吸引された空気はこの吸気ホース5を通して集塵装置21に吸引されるように構成されている。
【0017】
集塵装置21はサイクロン集塵装置21である。この集塵装置21は、略円筒状容器25を集塵器本体とし、その上部に把手21aを有し、掃除機本体2に対して後方側で着脱自在に取り付けられている(図12参照)。そしてこの円筒状容器25の中心部には上方部を開口した空気通路26が形成されている。また、円筒状容器25の内部の空気通路26を取り巻く円筒状空間部27は、中間高さ位置に形成された仕切部材28により上部室29と下部室30の上下2室に区画されている。上部室29の中央部には、この空気通路26を取り巻くように円筒状のフィルタ31が形成されている。また、第2吸気用ホース接手23に連通する入口33が内部に開口し、この入口33から上部室29に導入される空気は円筒状容器25の内壁面に沿って導入され、上部室29内で旋回流を形成するように構成されている。そして上部室29では、この空気の旋回流により空気中に含まれている比較的大きい塵埃が除去される。除去された空気は仕切部材28と円筒状容器壁との間から下部室30に落下し、下部室30内に貯留される。下部室30に貯留された塵埃は、円筒状容器25の底壁を開放することにより廃棄される。なお、下部室30に貯留された塵埃を廃棄するときは、図12のように円筒状容器25を掃除機本体2から取り外して行う。
【0018】
集塵装置21の下方には、吸込体1の吸込口12から空気を吸引するための吸引ファン22及び同ファンモータ22aを収納する機械室35が形成されている。また、掃除機本体2の集塵装置21の前面側全体に排気通路36が形成されており、その前面には排気フィルタ37が配設され、さらにその前面に排気口38が形成されている。排気フィルタ37は、ポリウレタンフォームやHEPAフィルタなどが用いられている。排気口38は、掃除機本体2のフロントカバー39に大小2個のU字状に形成されたスリット41、42からなり、このスリット41、42から前面側方に向けて排気させるようにしたものである。フロントカバー39は、着脱自在に取り付けられている。また、排気フィルタ37は、フロントカバー39を取り外した状態において着脱自在となるように取り付けられている。なお、排気通路36、排気フィルタ37及び排気口38は、集塵装置21が掃除機本体2の後部に配置されているため、集塵装置21の干渉を受けることなく大きな面積にされている。
【0019】
吸引ファン22及び同ファンモータ22aを収納する機械室35において、吸引ファン22の吹出側のスペースは、集塵装置21で塵埃が除去された排気の一部を吸込体1の吸込口12に還流させるための第1還流用ホース接手44に連通されている。なお、この第1還流用ホース接手44には一端が第2還流用ホース接手14に接続された前述の還流ホース6の他端が接続されている。したがって、機械室35の排気の一部は、第1還流用ホース接手44、還流ホース6、第2還流用ホース接手14などを介して吸込体1の吸込口12に還流されるように構成されている。
【0020】
吸気ホース5は、上述のように、一端が吸込体1の右側後方に形成された第1吸気用ホース接手13に取り付けられ、他端が掃除機本体2左側上部に設けられている第2吸気用ホース接手23に接続されているが、何れの吸気用ホース接手13、23に対しても着脱可能に取り付けられている。一方、還流ホース6は、一端が掃除機本体2左側上部に設けられている第1還流用ホース接手44に接続され、他端が吸込体1の左側後方に形成された第2還流用ホース接手14に取り付けられているが、少なくとも第1還流用ホース接手44に対しては着脱可能に取り付けられている。
【0021】
また、吸気ホース5は、掃除機本体2の右側において、第1吸気用ホース接手13から上方に立ち上げられ、立ち上げられた頂部が操作用ハンドル4の下端部に形成されたホースフック51に上方から引っ掛けるように固定されている。そして、吸気ホース5は、このホースフック51から掃除機本体2の左側に回されて下方に引き下げられ、掃除機本体2の左側下端部に設けられたホース固定具52により強固に掃除機本体2に固定されている。さらに、この吸気ホース5は、ホース固定具52からU字状に上方に立ち上げられて、第2吸気用ホース接手23に接続されている。
【0022】
また、還流ホース6は、第1還流用ホース接手44と第2還流用ホース接手14との間の距離が短いため、そのまま略直線的に接続されている。
また、吸気ホース5の第2吸気用ホース接手23側端部と還流ホース6の第1還流用ホース接手14側端部とは直接接続可能に構成されている。
【0023】
このアップライト型電気掃除機に用いられるアタッチメントとしては、先細ノズル55及び延長パイプ56が装着されている。先細ノズル55及び延長パイプ56は、掃除機本体2の右側側面に差し込み式に装着されている。また、これらアタッチメントは、吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側端部と接続可能に構成されている。
【0024】
上記のように構成されたアップライト型電気掃除機において、吸込体1を使用する通常の掃除の場合における空気の流れを説明する。まず、吸込体1の吸込口12において回転ブラシ11によりかき上げられた塵埃を吸引するように、吸込体1の外部から空気が吸い込まれる。また、機械室35の吸引ファン22の吹出側から排気の一部が第1還流用ホース接手44、還流ホース6、第2還流用ホース接手14を通って吸込体1に還流され、かき上げた塵埃を吸引するように吸い込まれる。
【0025】
吸込体1で吸い込まれた空気は、第1吸気用ホース接手13、吸気ホース5、第2吸気用ホース接手23を経て集塵装置21に送られる。集塵装置21に送られた空気中の比較的大きな塵埃は上部室29(空気旋回室)で除去され、比較的小さな塵埃は円筒状フィルタ31により除去される。塵埃が除去された空気は、集塵装置21の空気通路26から機械室35に搬送される。機械室35に搬送された空気はファンモータ22aを冷却した後、一部は、集塵装置21の前面側に形成された排気通路36、排気フィルタ37、排気口38を経て掃除機本体2前面側に排気される。また、ファンモータ22aを冷却した後の残部の空気は、還流ホース6を介し吸込体1の吸込口12に戻される。このようにして吸込体1を使用した通常の吸い込みによる掃除が行われる。
【0026】
次に、吸込体1を使用せずに、アタッチメントを使用した吸い込みによる掃除の場合について説明する。
この場合は、電気掃除機を運転する前に先ず吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13への接続を取り外す、そして、ホースフック51による吸気ホース5の固定も取り外す、また、取り外した吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側の端部に適宜のアタッチメントを取り付ける。図13は先細ノズル55を取り付けた状態を示す。この図に示されるように、この状態では、吸気ホース5はホース固定具52により掃除機本体2の左側下部にしっかりと固定され、このホース固定具52から第1吸気用ホース接手13までの長さ分が自由に動かせる長さとなる。
【0027】
次いで、吸引ファン22を駆動して、掃除を必要とする狭い空間部に先細ノズル55を運び、その場所の塵埃を空気と共に吸引する。先細ノズル55から吸引された空気は集塵装置21に送られる。集塵装置21においては、比較的大きい塵埃が上部室29で除去され、比較的小さな塵埃は円筒状フィルタ31で除去される。塵埃が除去された空気は、機械室35に送られる。機械室35に送られた塵埃除去後の空気は、ファンモータ22aを冷却した後、一部の空気は排気通路36、排気フィルタ37、排気口38を通して掃除機本体2前面側に排気され、残部の空気は第1還流用ホース接手44、還流ホース6、第2還流用ホース接手14を経て吸込体1の吸込口12を介して室内に排気される。このようにしてアタッチメントを取り付けたときの吸い込みによる掃除が行われる。
【0028】
次に、吸込体1を使用せずに、アタッチメントを使用してブロアー機能を発揮させる場合について説明する。
この場合は、電気掃除機を運転する前に先ず吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13及び第2吸気用ホース接手23への接続をそれぞれ取り外す。また、ホースフック51による吸気ホース5の固定も取り外す。さらに、還流ホース6の第1還流用ホース接手44への接続を取り外す。そして、取り外した吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側の端部に適宜のアタッチメント(例えば、先細ノズル55)を取り付けるとともに、取り外した吸気ホース5の第2吸気用ホース接手23側の端部を第2還流用ホース接手44に接続する。この状態を図14に示す。この状態では、吸気ホース5はホース固定具52により掃除機本体2の左側下部にしっかりと固定され、このホース固定具52から第1吸気用ホース接手13までの長さ分が自由に動かせる長さとなる。
【0029】
次いで、吸引ファン22を駆動して、ブロアーを必要とする場所に先細ノズル55を運ぶ。室内の空気はホースが接続されていない第2吸気用ホース接手23から吸引され、吸引された空気は集塵装置21に送られる。空気中に含まれている比較的大きい塵埃が上部室29で除去され、比較的小さな塵埃は円筒状フィルタ31で除去される。塵埃が除去された空気は機械室35に送られる。そして、機械室35に送られた塵埃除去後の空気はファンモータ22aを冷却した後、一部の空気は排気通路36、排気フィルタ37、排気口38を通して掃除機本体2前面側に排気されるが、残部の空気は第1還流用ホース接手44、吸気ホース5を経て先細ノズル55から所定の場所にブロアーされる。
【0030】
このように構成された本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機によれば、次のような効果を奏することができる。
吸込体1の吸込口12に連通するように吸込体1に設けられた第1吸気用ホース接手13と、集塵装置21の入口33側に連通するように掃除機本体2に設けられた第2吸気用ホース接手23との間に吸気ホース5を接続し、この吸気ホース5を第1吸気用ホース接手13に対し着脱自在に取り付けているので、吸気ホース5を第1吸気用ホース接手13から取り外し、この端部にアタッチメントを取り付けることにより、アタッチメントから空気と共に塵埃を吸い込む掃除が可能になる。
【0031】
また、吸気ホース5を第1吸気用ホース接手13及び第2吸気用ホース接手23に対しそれぞれ着脱自在に接続し、また、掃除機本体2の機械室35の吸引ファン22の吹出側に連通するように掃除機本体2に設けられた第1還流用ホース接手44と、吸込体1の吸込口12に連通するように吸込体1に設けられた第2還流用ホース接手14との間に還流ホース6を接続し、また、吸気ホース5の第2吸気用ホース接手23に接続される側の端部を第1還流用ホース接手44に接続可能に構成し、さらに、還流ホース6と第1還流用ホース接手44との接続を着脱自在にしたので、吸気ホース5と還流ホース6とを次のように接続変更することができる。すなわち、吸気ホース5と第1吸気用ホース接手13との接続を取り外して、この第1吸気用ホース接手13側の端部にアタッチメントを接続し、吸気ホース5と第2吸気用ホース接手23との接続を取り外すとともに還流ホース6と第1還流用ホース接手44との接続を取り外して、吸気ホース5の第2吸気用ホース接手13側の端部を第1還流用ホース接手44に取り付けることができる。そして、このようにホースの接続変更を行うことにより、アタッチメントから除塵された空気を吹き出すブロアー機能を発揮することができる。
【0032】
また、第2吸気用ホース接手23の下方部の掃除機本体2に吸気ホース5の中間部を固定するホース固定具52を取り付け、上記吸気ホース5及び還流ホース6の接続変更の際に固定具による吸気ホースの固定をそのままとしているので、アタッチメントを取り付けて行う掃除において、吸気ホース5を介して掃除機本体に作用する力は掃除機本体2の下方部に加えられることになる。したがって、掃除機を転倒させようとする回転モーメントが小さくなり、アップライト型電気掃除機の静止状態を安定させることができる。
【0033】
また、掃除機本体2の一側において、吸込体1の後方に第1吸気用ホース接手13を設ける一方、掃除機本体2の他側において、掃除機本体2の上方部に第2吸気用ホース接手23を設け、掃除機本体2の下部に吸気ホース5の中間部を固定するホース固定具52を設けているので、吸気ホース5を次ぎのように配設することができる。すなわち、第1吸気用ホース接手13に接続された吸気ホース5を一端上方に立ち上げ、その後に掃除機本体2の反対側の側方に振って下方に引き下げ、引き下げた下方部をホース固定具52により掃除機本体2に固定し、さらに、吸気ホース5の先端部をUターンさせて掃除機本体2上部の第2吸気用ホース接手23に接続することができる。したがって、掃除機本体2の後方部における左右両側のスペースを利用して。吸気ホース5を掃除機本体2後部側で体裁良く配設することができる。また、このように吸気ホース5を引き回すことにより、ホース固定具52から吸気ホース5の第1吸気用ホース接手13側の先端までの距離を長くすることができる。また、このようにすることにより、吸気ホース5をこのように配設することによりアタッチメントを取り付けたときに、吸気ホース5を広い範囲で使用することができ、アタッチメントを使用した掃除がし易くなる。
【0034】
また、掃除機本体2の同一側に、第2吸気用ホース接手23、第1還流用ホース接手44、第2還流用ホース接手14及びホース固定具を取り付けているので、ブロアー機能を発揮させるためのホースの接続変更作業を容易に行うことができる。また、還流ホース6を短くすることができる。
【0035】
また、第1還流用ホース接手44を、掃除機本体2の一側面に設けられたL字形接手とし、この第1還流用ホース接手44の側面から導出される直管部分を、その管軸を中心に回動可能に構成しているので、第1還流用ホース接手44に接続されるホースの向きを変更させることができる。したがって、吸気ホース5や還流ホース6の接続変更作業を容易に行うことができる。
【0036】
また、このようなホース接手が使用されているので、吸込体1に対し掃除機本体2を傾動自在にしても、還流ホース6が無理に曲げられることがなくなり、還流ホース6の通風抵抗の増加を回避することができる。
【0037】
また、操作用ハンドル4の下端部後方側に設けたホースフック51により、第1吸気用ホース接手13とホース固定具52との間に位置する吸気ホース5を固定しているので、吸込体1からホース固定具52までの吸気ホース5の引き回しを所定形状に固定することができる。また、アタッチメント使用時には、ホースフック51による吸気ホース5の固定を容易に解放することができる。また、ホースフック51による吸気ホース5の固定を解放することにより、ホース固定具52から吸気ホース5の先端までを自由に動かすことができる。
【0038】
また、集塵装置21としてサイクロン式集塵装置を用いているので、サイクロン式集塵装置の入口33の高さ近傍に第2吸気用ホース接手23を配置させることができ、構造を簡略化することができる。
【0039】
また、掃除機本体2の上部後面側に集塵装置21を設け、集塵装置21の後流側となる集塵装置21の下部に吸引ファン22を収納する機械室を設け、第1還流用ホース接手44を機械室35の吸引ファンの吹出側に連通するように設けると共に、第2還流用ホース接手14を吸込体1の第1還流用ホース接手44と同じ側の後部に設けたので、排気の一部を最短距離で吸込体1の吸込口12に還流させることができる。したがって、この還流の空気抵抗が小さくなり送風効率が向上する。
【0040】
また、掃除機本体2の側部に、吸気ホース5に接続可能に形成されたアタッチメントを装着したので、アタッチメントの収納、取出しが容易となる。
【0041】
また、掃除機本体2において、集塵装置21が後部側に配置されるとともに、排気口38が前面側、特に集塵装置21の前面側に配置されているため、集塵装置21による干渉を受けることなく排気口38の面積を大きくすることができる。また、その結果として、排気経路の空気抵抗を減少させることができ、電気掃除機の吸込性能を向上させることができる。また、排気口38からの排気風速を小さくすることができるので、排気風により室内居住者に不快感を与えたり、排気風により室内の埃を舞い上げたりすることが少なくなる。
【0042】
また、掃除機本体2において、排気口38の内側で、かつ排気口38と対向する位置に排気フィルタ37を設けているので、排気フィルタ37の面積を大きくすることができる。したがって、排気フィルタ37の単位面積当たりの汚れが少なくなり、排気フィルタ37の洗浄や交換の頻度が少なくなる。
【0043】
また、掃除機本体2の前面に着脱自在にフロントカバー39を取り付け、このフロントカバー39に排気口38を形成し、さらに、フロントカバー39を取り外したときに前面から着脱可能となるように排気フィルタ37を取り付けているので、排気フィルタ37の洗浄のための取り外しや交換作業が容易になる。
【0044】
また、集塵装置21を掃除機本体2の上部に取り付けられた操作用ハンドル4の後側に配置し、かつ掃除機本体2に着脱可能に取り付けているので、掃除中に集塵装置21の塵埃貯留量をチェックしたり、集塵装置21内の塵埃を廃棄したりするのが容易になる。
【0045】
なお、本発明は、吸気ホースを吸込体から取り外して付属のアタッチメントを吸気ホースの先端に取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して電気掃除機に作用する回転モーメントを小さくし、安定した静止状態を保持できるようにしたアップライト型電気掃除機に関するものであって、上述の実施の形態に係るアップライト型電気掃除機に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態に係るアップライト型電気掃除機では、集塵装置21が掃除機本体2の後部側に配置され、排気口38が掃除機本体2の前面側に配置されているが、集塵装置の下方に排気口を有するアップライト型電気掃除機に本発明を具体化することもできる。
また、上記実施の形態に係るアップライト型電気掃除機では、還流ホース6が掃除機本体2の吸引ファン22の吹出側と吸込体1とに対し着脱自在に接続されているが、本発明は、還流ホース6が掃除機本体2の吸引ファン22の吹出側と吸込体1とに対し固定的に接続されているアップライト型電気掃除機にも具体化することができる。また、本発明は、還流ホース6を用いずに掃除機本体2及び吸込体1の内部構造により、吸引ファン22の吹出し側と吸込体1とを接続するようにしたアップライト型電気掃除機にも具体化することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手との間に吸気ホースを接続し、第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具を設け、吸気ホースを第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付けているので、吸気ホースを吸込体の第1吸気用ホース接手から取り外し、取り外した吸気ホースの先端に付属のアタッチメントを取り付けて掃除を行う場合に、吸気ホースを介して掃除機本体に作用する力が掃除機本体の下方部に設けられたホース固定具を通して掃除機本体に作用することになる。したがって、掃除機本体に作用する回転モーメントが小さくなり、アップライト型電気掃除機の静止状態が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアップライト型電気掃除機の前方側から見た斜視図である。
【図2】同電気掃除機の正面図である。
【図3】フロントカバーを取り外した状態の正面図である。
【図4】同電気掃除機の右側面図である。
【図5】同電気掃除機の平面図である。
【図6】同電気掃除機の左側面図である。
【図7】同電気掃除機の右側断面図である。
【図8】図6におけるA−A断面斜視図である。
【図9】図6におけるB−B断面図である。
【図10】図6におけるB−B断面斜視図である。
【図11】同電気掃除機の使用時の左側面図であって、掃除機本体を傾動させている。
【図12】同電気掃除機の右側断面図であって、集塵装置を取り外した状態図を示す。
【図13】同電気掃除機の左側面図であって、吸気ホースにアタッチメント取り付けて吸い込みによる掃除を行う場合の状態図である。
【図14】同電気掃除機の左側面図であって、吸気ホースにアタッチメント取り付けてブロアーによる掃除を行う場合の状態図である。
【符号の説明】
1 吸込体
2 掃除機本体
4 操作用ハンドル
5 吸気ホース
13 第1吸気用ホース接手
21 集塵装置
22 吸引ファン
23 第2吸気用ホース接手
51 ホースフック
52 ホース固定具
55 先細ノズル
56 延長パイプ
Claims (5)
- 吸込口から空気と共に塵埃を吸入する吸込体と、吸込体から搬送されてきた空気中の塵埃を集塵装置で除去し、集塵装置で塵埃が除去された空気を吸引ファンで吸引して排気口に送るようにした掃除機本体と、吸込体の吸込口に連通する第1吸気用ホース接手と、集塵装置の入口側に連通する第2吸気用ホース接手と、第1吸気用ホース接手と第2吸気用ホース接手との間に接続される吸気ホースと、第2吸気用ホース接手の下方部の掃除機本体に吸気ホースの中間部を固定するホース固定具とを備えるとともに、吸気ホースは第1吸気用ホース接手に対し着脱自在に取り付けられていることを特徴とするアップライト型電気掃除機。
- 掃除機本体の一側部において、第1吸気用ホース接手が吸込体の後方に設けられ、
掃除機本体の他側部において、第2吸気用ホース接手が掃除機本体の上方部に設けられ、吸気ホースの中間部を固定するホース固定具が掃除機本体の下部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のアップライト型電気掃除機。 - 掃除機本体の上部に操作用ハンドルが設けられ、操作用ハンドルの下端部後方側に吸気ホースを引っ掛けて固定するホースフックが設けられ、このホースフックにより第1吸気用ホース接手とホース固定具との間に位置する吸気ホースが固定可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載のアップライト型電気掃除機。
- 掃除機本体の側部に、吸気ホースに接続可能とされたアタッチメントが装着されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のアップライト型電気掃除機。
- 集塵装置はサイクロン式集塵装置であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のアップライト型電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003170775A JP2005006680A (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | アップライト型電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003170775A JP2005006680A (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | アップライト型電気掃除機 |
Publications (1)
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ID=34095486
Family Applications (1)
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JP2003170775A Pending JP2005006680A (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | アップライト型電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012011253A (ja) * | 2011-10-20 | 2012-01-19 | Panasonic Corp | サイクロン式集塵装置およびこれを備えた電気掃除機 |
JP2019522554A (ja) * | 2016-08-29 | 2019-08-15 | エンジェル カンパニー リミテッド | 製造が容易でかつ性能が向上した搾汁機 |
-
2003
- 2003-06-16 JP JP2003170775A patent/JP2005006680A/ja active Pending
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